JPH03288534A - 無電解Pd―Ag合金メッキ膜を有する水素分離膜及びその製造方法 - Google Patents

無電解Pd―Ag合金メッキ膜を有する水素分離膜及びその製造方法

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JPH03288534A
JPH03288534A JP8830790A JP8830790A JPH03288534A JP H03288534 A JPH03288534 A JP H03288534A JP 8830790 A JP8830790 A JP 8830790A JP 8830790 A JP8830790 A JP 8830790A JP H03288534 A JPH03288534 A JP H03288534A
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Hiroshi Yokota
洋 横田
Hiroshi Nagasaka
浩志 長坂
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水素透過速度が大きく、また耐熱性に優れ、
水素脆性などを起こさない無電解PdAg合金メッキ膜
を有する水素分離膜及びその製造方法に関する。
〔従来の技術] パラジウム膜により高純度の水素ガスを分離することは
水素の精製方法として広く工業的に行なわれているが、
パラジウム膜は従来金属パラジウムを伸延し、薄膜とす
ることによって製造され、支持枠で支持して使用されて
きた。パラジウム膜が金属パラジウムだけからなるとき
には、水素雰囲気においてパラジウムはβ相が生成し、
歪が生じ塑性変形するので、塑性変形を生しないように
、また強度が大きくなるように、パラジウムと銀などの
Ib族元素を合金化して用いることが考えられた。
上記の伸延法により形成されるPd膜は薄い程、水素透
過速度が大きくなり、コストの面でも有利であるが、強
度的にも製造方法の面からも100μmが薄さの限界で
あり、これよりも薄いとき裂の発生や変形の問題を生じ
る。
これを解決する手段として、適当な支持体上にパラジウ
ムを担持して薄膜化する方法が考案され、例えば有機あ
るいは無機の多孔質体の膜の表面に、真空蒸着法やスパ
ッタリング法を用いてパラジウムを薄膜コーティングす
る方法が報告され、またセラ短ツクス多孔質体の表面に
無電解メッキ法によりパラジウムの薄膜を担持する方法
が提案された(特開昭61−273029号公報)。こ
の多孔質体にパラジウム薄膜を担持したものは、水素透
過速度が実用化されている金属膜のそれの6〜15倍で
、はぼ金属膜の厚みに逆比例している。
しかし、この多孔質体にパラジウム膜が担持されたもの
は、300°C以下の温度で水素の存在下で脆化する可
能性がある。そこで、パラジウムを担持した後に銀を二
層メッキして加熱処理することにより合金化することが
試みられ、パラジウムと銀の層は処理温度の上昇ととも
に拡散が起こり、やがて薄膜内で両金属が均一組成で分
布するようになるという(「化学工業J 1989年1
1月号第40〜41頁)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記の多孔質体に純パラジウム膜を担持
したものにおいては、前述したように、水素雰囲気にお
いて300″C以下で水素化パラジウム(β相)が生成
し、大きな体積増加を示すため、膜にき裂或いは変形が
生しく水素脆性)、このため300°C以下の温度で使
用できないのはもちろん、加熱・冷却で膜が破損するた
め、300°C以上の温度で使用する場合でも、耐久性
の面で実用に耐えるものではなかった。
また、前記のパラジウムと銀の二重メッキ層を加熱処理
する方法においては、膜量体に均一な組成の合金を得る
には数μmの距離を金属原子が一定の濃度になるまで拡
散しなければならず、800°C近くの高温で、かつ長
時間の熱処理が必要であり、実際上均一な組成のPd−
Ag合金膜を製造することは困難であった。このため、
例えば結果的に銀の状態ムことどまった膜の部分は、極
端に水素透過速度が遅く、分離膜の性能を低下させ、パ
ラジウムの状態にとどまった部分は、水素脆性を生しる
等、多くの問題を有していた。
Pd−Ag合金膜は、水素脆性を起こさないだけでなく
、水素透過速度も純パラジウムの1.5〜4倍と大きい
ため、多孔質体の表面上に均一なパラジウム合金膜を形
成させる技術が切望されていた。しかし、電気メッキに
よるときは基体が導電体でなければならず、また基体の
形状、状態によっては均一なメッキ膜を形成することが
できず、これまで基体のいかんにかかわらず、その表面
に均一なPct−Ag合金メッキ膜を形成する手段はな
かった。
本発明は多孔質体の表面に均一なPd−Ag合金膜を有
する水素分離膜及びその製造方法を得ることを目的とす
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、下記の構成によって上記の目的を遠戚した。
(1)耐熱性多孔質体表面をPd−Ag合金を主体とす
る無電解メッキ膜で被覆したことを特徴とする水素分離
膜。
(2)触媒活性とした耐熱性多孔質体表面をパラジウム
塩、銀塩、アンモニア又はアミン化合物の少なくとも一
つからなる塩基、ヒドラジン又はヒドラジニウム塩の少
なくとも一つからなる還元剤、アミン多価酢酸又はその
塩の少なくとも一つからなるキレート剤を含有し、かつ
パラジウム塩に対する銀塩の比率は生成すべきPd−A
g合金メンキ膜のパラジウム対銀の比率よりも小さく維
持した無電解メッキ液に接触させて、その表面上にPc
l−Ag合金を主体とする無電解メッキ膜をメッキして
、被覆することを特徴とする水素分離膜の製造方法。
本発明において、耐熱性多孔質体は200°C以上の温
度に耐える耐熱性を有し、処理すべき気体と反応性を有
せず、かつ40〜50,000人の均一な小孔を有する
多孔質体を使用するのが適当である。多孔質体の材質は
金属或いはセラミックが好ましい。例えばアルミナ等の
焼結体、ハイコール硝子のような多孔質硝子、ステンレ
ス銅焼結体などを用いることができる。また材質は無機
物に限定されず、十分な耐熱性があれば有機物でもよい
。多孔質体は、最初から多孔質でなくてもよく、緻密体
上にPd−Ag合金を主体とする無電解メッキ膜をメッ
キにより形成させた後、エツチング等により緻密体を多
孔質化してもよい。
前記の無電解メッキ膜中にはその性能を向上させる他の
元素を合金などの形で含有させることができる。
本発明の水素分離膜を製造するにさいしては、この多孔
質体を洗浄後、触媒活性化処理を行い、その処理として
例えば多孔質体表面に活性化したパラジウムを被着する
前処理を行う。この前処理(活性化処理)は、例えばS
 n C42z溶液及びPdcjl!2溶液による浸漬
処理を交互に行うことによって好適な結果を得ることが
できる。S n C12z溶液、PdC1,溶液に加え
てAgNO3溶液への浸漬処理を行っても良い。これら
の溶液による処理を交互に行う際、一つの溶液の処理後
、純水による十分な洗浄を行なうのが適当である。この
前処理を行うことにより、後の無電解メッキにおいて、
均質で均一な厚さのPd−Ag合金膜を形成させること
ができる。
次いで、この前処理した多孔質体の表面をパラジウム化
合物及び銀化合物を含有する前記無電解メッキ液に接触
させる。その接触のさせ方は、浸漬が最も一般的である
が、場合によっては吹付けなどの手段を採ることもでき
る。
本発明の製造方法で使用する無電解メッキ液に添加する
パラジウム塩としては本質的にすべての2価パラジウム
塩、錯体が使用できる。例えばPdC1t、(NH,)
zPdCf、 、Pd(CH3coo)z、Pd(NO
Jz 、PdSO4等である。
銀塩についても、水溶液になりえるすべての銀塩が使用
できる。例えばAgN0+ 、AgtSO4、KAg(
CN)z、Ag L AgCN等である。
メッキ液中のパラジウム塩と銀塩との比率をパラジウム
対銀のモル比で1:1としたときには、はとんど銀だけ
からなるメッキ膜が生成するように、メッキ液中のパラ
ジウム塩と銀塩との比率(パラジウム対銀の比で表わす
)と同し比率をもつPd−Ag合金メッキ膜が生成され
ることがなく、生成するPd−Ag合金メンキ膜のパラ
ジウム対銀のモル比は液中のモル比に対しずれている。
メッキ液中の銀のモル比率と生成するPd−Ag合金メ
ッキ膜中のAgのモル比率の関係を調べたところ、第2
図に示すような関係にあることが明らかになった。した
がって、メッキ液中のパラジウム塩に対する銀塩の比率
(パラジウム対銀の比率として表わす)は、生成すべき
Pd−Ag合金メッキ膜のパラジウム対銀の比率よりも
小さくする必要がある。
第2図に見られるようにメッキ液中のパラジウムに対す
る銀のモル比を大きくすると、Pd−Ag合金メッキ膜
中の銀の組成割合が増す傾向にある。この関係により0
から100%までの任意の組成を持つPd−Ag合金メ
ッキ膜を得ることができる。Pd−Ag合金膜中の銀の
含有割合は20〜30%(原子)とするのが水素透過速
度を増大させる上で好ましい。ただし、メッキ液中のA
g/Pdのモル比と膜中のAg/Pdのモル比の関係に
ついてはメンキ条件、温度、pH1各添加剤の濃度等で
若干具なるため、各条件毎にその関係を把握する必要が
ある。
メッキ液の安定性と実用的なメンキ速度を得るためには
パラジウムと銀を合せた濃度が0.005〜0.05m
o1/lであることが好ましい。
塩基は、パラジウム及び銀の錯体形成、錯体の安定化、
PH調整のために必要とされ、アンモニア又はアルキル
アミン、エタノールアミン、エチレンジアミン等のアミ
ン化合物が用いられる。これらを一種ないし数種混合す
る。アンモニアを用いる場合、0.5−5.0moj2
/j2が好ましい。
また、メッキ液のpHは9〜I4とすることが好ましい
還元剤としては、ヒドラジン又はヒドラジニウム化合物
の少くとも一種を用いる。ヒドラジニウム化合物として
は、例えば硫酸ヒドラジン、塩酸ヒドラジンを用いるこ
とができる。特に、ヒドラジン、硫酸ヒドラジン、塩酸
ヒドラジン等のビドラジニウム化合物を用いる場合、光
沢のあるメッキ膜が安定して得られる。このとき、0.
003〜0.05mojl!/f!の濃度とするのが好
ましい。
還元剤は、通常光に金属イオン、塩基、キレート剤等を
含む水溶液を調製後、その水溶液に別に調製した還元剤
の水溶液を入れることにより加えられる。
キレート剤は、パラジウム及び銀イオンを安定化するた
めのものであり、メッキ液にキレート剤を加えておくこ
とにより、安定した浴が得られる。
キレート剤としては、アミノ多価酢酸又はその塩の少な
くとも一つが用いられる。その例としては、エチレンジ
アミン四酢酸、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、
ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、トリエチレ
ンテトラミン六酢酸等を挙げることができ、それらを1
種ないし数種加える。この時0.01〜1.0moj!
/j2の濃度が適当である。このキレート剤を添加する
ことによりPd−Ag合金の無電解メッキを円滑に行う
ことができる。
その他、一般の無電解メッキ浴に用いられる改良剤や安
定化剤等の微量の添加剤も利用できる。
本発明の製造方法において使用される無電解メッキ液は
、安定な水溶液で構成される。好適な範囲の組成をもつ
メッキ液の構成の仕方を次に示す。
a)パラジウム塩と銀塩とを合せた濃度が0゜001〜
0.5moJ2/1.の所定量のパラジウム塩と銀塩を
混合する。ただし、パラジウム塩に対する銀塩の比率は
生成すべきPd−Ag合金メッキ膜のパラジウム対銀の
比率よりも小さく維持する。
b)0.01〜50mof/j!の塩基を加える。
c) 0.001〜10mo Il/1.のキレート剤
を加えて、浴を安定化する。
d)0.0005〜0.5moj2/j!の還元剤を加
える。
メッキ液は、パラジウム及び銀の金属イオン、還元剤の
濃度が高いと、或いはキレート剤、塩基の濃度が低いと
金属塩が自然に還元されて黒い金属粉末を析出する傾向
を有する。また、逆の場合にはメッキ速度が下がり、実
用的でなくなる。
メッキはメッキ液の温度を高めることにより実用的なメ
ッキ速度が得られる。その温度は30〜85゛Cが適当
であり、85℃を越える温度では浴が不安定になり、3
0°C未満ではメッキ速度が十分ではない。
メッキ速度は液の組成、温度、時間により変化するため
、正確には測定できないが、通常1時間当り2〜20μ
mの厚みで膜が形成される。
浸漬時間によりPd−Ag合金膜の膜厚が制御できるが
、多孔質体の孔を完全に覆うにはある程度の厚みが必要
であり、孔径の大きいもの程、より厚い膜厚を必要とす
る。例えば、0.5μmの平均孔径の多孔質体では数μ
mの膜厚が適当であり、0.5〜3時間の浸漬により製
膜することができる。
膜は数百μmまで厚くしても光沢のある膜を呈している
このように、多孔質体を無電解メッキ液に例えば浸漬す
ることにより前述の前処理によって形成されたPd、或
いはPd及びAg上にPd−Ag合金を析出させ、多孔
質体の表面側開口部(孔部の)を覆って連続したPd−
Ag合金膜を形成させることができる。この際、マスキ
ング等により必要な部分のみにPd−Ag合金膜を形成
させるのが適当である。
なお、無電解メッキにおける上記に説明した事項以外の
無電解メッキ液の他の条件、例えば添加剤など、及び無
電解メッキの作業条件なとは既に知られているとおりの
条件によって行うことができる。
前記した無電解メッキにより得られたPd−Ag合金メ
ンキ膜は、単相固溶体であり、xNIA回折から求めた
合金の格子定数は、合金組織とともに単調に変化し、パ
ラジウムと銀の各々の格子定数の中間の値を示している
。膜の均質性はX線マ・クロアナライザーによるPdと
Agの面分析の結果からも確認された。
前記メッキ膜は、担体との密着性を高めるために熱処理
を行ってよい。熱処理は100〜600°Cで行なわれ
、不純物の除去や均質化にも役立つ。
このように耐熱性多孔質体表面に無電解によりPd−A
g合金メッキ膜を形成したものは、水素分離膜として優
れた性質を有する。
〔作 用] 上述のように無電解メッキにより形成された耐熱性多孔
質体表面にP d −A g合金メッキ膜を有する水素
分離膜は、その膜の一方の側に水素を含む混合ガスを供
給すると、その合金膜は水素のみを透過させ、分離膜の
他方の側から純粋な水素が流出する。水素の透過速度は
膜の両側の水素分圧の差に比例し、また温度が高い程増
大する。
本発明による分離膜では、水素ガスの透過速度が大きく
500°C圧力差3 kg/cIIlの場合、透過速度
は約40cm3/at・minであり、従来の伸延法で
製造したPd−Ag合金膜のそれの5〜10倍に達する
。また耐熱性多孔質体として耐熱性の高い材質を用いれ
ば600″C越える高温まで使用することができるため
、膜反応器に使用する場合にも有効であり、例えば、こ
の水素透過膜を備えた反応容器内で水素を生成するメタ
ノールの改質反応 CH30H+  Hz○ → 3H2+C○2を生しさ
せて、その反応系から膜を通して水素を分離することに
より、改質反応の水素転化率を大幅に高め、同時に高純
度の水素を発生させる高効率の膜反応器或いは水素発生
装置が製作できる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
ただし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。
実施例1 0.2〜0.4μmの孔径を持った、外径8圓×内径5
鵬×長さ60+mnのステンレス鋼粉末焼結多孔体チュ
ーブを用い、アセトン超音波洗浄をし、乾燥後、チュー
ブ両端をシリコンゴムで栓をした状態で5nCj2z溶
液及びPdCj22溶液による交互席処理を行うことに
より前記チューブ外表面にパラジウム核を析出させた。
洗浄後栓をした状態で次の無電解メッキ液に浸漬して無
電解メンキを行った。
Pct(12・2H200,01mol/IAgN○x
         O,OO1mol/12NaEDT
A     0.1   mol/IDTPA    
     0.01  tool/INH,○H3,O
11ol/I H,NNH2・H2O0,01IIIal/1pH11
,5 温度          50°C 浸漬時間2時間で光沢をもつPd−Ag合金メッキ膜を
チューブの外表面に均一にメッキすることができた。
これにより得られたPd−Ag合金膜チューフ1とステ
ンレス鋼製外管2とを二重管とした第1図に示すセルを
製作し、試験装置とした。チューブ1のシールは黄銅型
のジヨイント3を用いた。
これを電気炉に入れ、加熱しながら測定を行なった。
まず出口管5のバルブを閉じて入口管4よりヘリウムガ
ムを供給し5kgf/c+flに保った状態で、チュー
ブ1に取り付けたセッケン膜流量計により濡れをチエ、
りしたが、まったくセッケン膜の動きはなくPd−Ag
合金無電解メンキ膜はガスタイトな膜であることを確認
した。次に人口管4より不純水素ガスを供給し、チュー
ブ1内に連速する精製水素ガス出口管6から出る純水素
ガスの流量を測定した。500°C14Kgf/ctの
条件下で、出口管6からIKg/dの圧力を有する水素
ガスが約400m!!/m i n (換算 40mA
/cd−min)の流量で流出した。
また、水素雰囲気で室温から500″Cまでの加熱・冷
却を15回繰り返したが、き裂・変形等はまったく生し
なかった。
実施例2 0.2〜0.4μmの孔径をもつへ2□03多孔質体チ
ューブ(外径8圓×内径5肛×長さ60a11)を用い
て、実施例1に記載の方法でPd−Ag合金メッキ膜を
形成した後、ジヨイントのフェルールをポリ47フ化エ
チレンに変えて、同じ試験セルに固定して測定を行った
Al2O3多孔質体チューブでは黄銅型のフェルールを
用いた場合にはシールできる前に割れてしまうため、ポ
リ47フ化エチレンを用いた。ポリ4フツ化エチレンで
は耐熱性が不十分であるため、測定は200”Cまでと
した。
200°CでHeガスのリークがないこと、及び不純水
素ガスを供給して純水素が約200m17m1nの流量
で得られることを確認した。
〔発明の効果〕
本発明の水素分離膜は、き裂の発生や変形が生しないも
のであり、強度も大きいだけでなく、高い温度でも耐久
性があり、またPd−Ag合金膜を薄く形成することが
できるため、水素透過速度が大きく、工業使用に適して
いる。
また、本発明の水素分離膜の製造方法では、均質なPd
−Ag合金を主体とする膜を容易に製造することができ
、き裂の発生や変形を生じないPd−Ag合金を主体と
する膜を製造することができる。無電解メッキによるた
め多孔質体が熱処理による悪影響を受けることがなく、
その材質もそれほど制限されることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例1で用いられた、Pd−Ag
合金メッキ膜を有するセルを備えた試験装置を示し、第
2図はメッキ液中の銀のモル比率と生成するPd−Ag
合金メッキ膜中の銀のモル比率との関係を表わすグラフ
を示す。 1・・・Pd−Ag合金膜チューブ 2・・・外管3・
・・ジヨイント        4・・・入口管5・・
・出口管     6・・・精製水素ガス出口管第  
2  図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)耐熱性多孔質体表面をPd−Ag合金を主体とす
    る無電解メッキ膜で被覆したことを特徴とする水素分離
    膜。
  2. (2)触媒活性とした耐熱性多孔質体表面をパラジウム
    塩、銀塩、アンモニア又はアミン化合物の少なくとも一
    つからなる塩基、ヒドラジン又はヒドラジニウム塩の少
    なくとも一つからなる還元剤、アミノ多価酢酸又はその
    塩の少なくとも一つからなるキレート剤を含有し、かつ
    パラジウム塩に対する銀塩の比率は生成すべきPd−A
    g合金メッキ膜のパラジウム対銀の比率よりも小さく維
    持した無電解メッキ液に接触させて、その表面上にPd
    −Ag合金を主体とする無電解メッキ膜をメッキして、
    被覆することを特徴とする水素分離膜の製造方法。
JP8830790A 1990-04-04 1990-04-04 無電解Pd―Ag合金メッキ膜を有する水素分離膜及びその製造方法 Pending JPH03288534A (ja)

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