JPH032864Y2 - - Google Patents

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JPH032864Y2
JPH032864Y2 JP1984148750U JP14875084U JPH032864Y2 JP H032864 Y2 JPH032864 Y2 JP H032864Y2 JP 1984148750 U JP1984148750 U JP 1984148750U JP 14875084 U JP14875084 U JP 14875084U JP H032864 Y2 JPH032864 Y2 JP H032864Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、交差コイル式計器に関し、特にそ
の指針の指示位置を調整する構造に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
一般に、交差コイル式計器において、指針を指
針軸に打込むとき、その指針が所定の指示位置例
えば零位置を正確に指示することができない状態
に打込まれた場合には、その指針を所定の指示位
置に合わせる調整、即ち指針の指示位置調整が必
要となる。
従来のこの種の指針の指示位置調整構造として
は、例えば第4,5図に示す如く、指針軸1に固
定された可動マグネツト2の周縁近傍にその周面
から下方に突出するストツパ用ピン3を設け、一
方、内部に可動マグネツト2を回転可能に収納し
かつ外周に複数個のコイル4,5,6が互に直交
するように巻回されたハウジング7内の底面に、
可動マグネツト2に設けたピン3の先端が挿入さ
れかつ可動マグネツト2の回転範囲を限定するた
めの弧状溝7aを形成した構造となつている。そ
こで、指針8を指針軸1へ打込んだときに、例え
ば指針8が文字板9上の零目盛(燃料計において
はE点目盛)に正確に合つてない場合には、可動
マグネツト2と一体のピン3をハウジング7内に
設けた溝7aの端の壁に当接させて指針軸1を動
かないようにしておいてから、指針8を指針軸2
に対して強制的に回動させて指針8の指示位置調
整を行うものであつた。
しかしながら、このような従来の交差コイル式
計器にあつては、溝7aにピン3を当接すること
により、指針8はある一定角度までは修正可能で
あるが、更に精度を向上させるためにはこの種の
修正手段による場合には限界がある。特に燃料計
のような計器の場合にはオイルダンパを効かして
いるため修正工数及び調整作業時間が増加し、コ
ストアツプにもつながるという問題点があつた。
また、第6図に示すように、第1のコイル4
と、該第1のコイルの発生する磁場に対して交差
する方向に磁場を発生しうるように配置されかつ
抵抗値が変化する可変抵抗式センサ13と並列に
接続された第2のコイル5,6との直列回路を直
流電源10の両端子間に接続し、更に前記第1及
び第2のコイル4,5,6による発生磁場の作用
下に可動マグネツト2を回転可能に配設してなる
交差コイル式計器において、前記第1又は第2の
コイル4,5,6の少なくともいずれか一方に並
列に抵抗値を適宜選定した固定抵抗式補正抵抗1
4,15又は抵抗値を連続的に変えうる可変抵抗
式補正抵抗を設け、該補正抵抗の抵抗値を適宜変
えることにより前記第1及び第2のコイル4,
5,6による発生磁場の大きさを変えて前記可動
マグネツト2に固定された指針8の指示位置、例
えば零位置を調整可能とした構成とすることによ
り、上記従来例(第4,5図)のストツパ調整方
式に比して精度の高い調整ができると同時に調整
に要する作業時間が著しく短縮され、しかも調整
の際に指針又は指針軸を損傷する心配もない等の
効果が得られる交差コイル式計器の指示位置調整
構造もすでに提案されている(実願昭57−120865
号参照)。
しかしながら、上記の2つの従来例は共に、基
本的には1点調整構造、すなわち、高精度にに調
整できるのは1つの指示値点のみであり、他の指
示値点をも同時に調整できない構造であるため
に、例えば指針を零目盛(燃料計ではE点目盛)
に合わせると最大目盛(燃料計ではF点目盛)側
で指度が狂つてしまい、高精度の計器を提供でき
ないという問題点があつた。
〔考案の目的〕
この考案は、このような従来の問題点に着目し
てなされたもので、可変抵抗式センサをその抵抗
値が燃料量等の被測定量に応じて零から所定の最
大値まで変化するように構成し、該可変抵抗式セ
ンサの抵抗値が零のときに指針がある指示値、例
えば燃料計においてはF点を指示する位置関係を
保つように指針を指針軸に対して打込み固定し、
更に第1のコイル又は該第1のコイルに対して発
生磁場が交差するように配置され前記可変抵抗式
センサが並列接続された第2のコイルの少なくと
もいずれか一方に対して並列に、抵抗値を適宜選
定した固定抵抗式補正抵抗又は抵抗値を連続的に
変えうる可変抵抗式補正抵抗を設け、前記可変抵
抗式センサの抵抗値が零以外の最大値又は中間値
のときに、該補正抵抗の抵抗値を適宜変化させる
ことにより、指針が他の指示位置、例えば燃料計
においてはE点又は親子式燃料計では中間点例え
ば1/4点を指示するように調整可能とした構造と
することにより上記問題点を解消することを目的
としている。
〔考案の実施例〕
以下、この考案を図面に基づいて説明する。第
1図はこの考案の一実施例を示す回路図、第2図
及び第3図はこの実施例の調整時における動作説
明図である。
なお、交差コイル式計器の機械体構造は、第4
図及び第5図に示す構造とほぼ同一であるが、同
図中可動マグネツト2の周縁に設けたピン3とハ
ウジング7に設けた弧状溝7aがなくてもよい。
第1図の回路図において、第1のコイル4及び
第2のコイル5,6はコイル4とコイル5が同じ
向きに互に逆巻きされ、またコイル6がコイル
4,5に対して直交するように巻回されている
(第2図、第4図参照)。更に、コイル4には並列
に温度補償用固定抵抗12が、またコイル5,6
の直列回路には可変抵抗式センサ13が並列接続
され、直流電源10、電流制限用固定抵抗11、
第1のコイル4と抵抗12との並列回路、並びに
第2のコイル5,6と可変抵抗式センサ13との
並列回路が直列の回路を形成している。更にコイ
ル4と抵抗12との並列回路には可変抵抗式補正
抵抗16と電流制限用抵抗17との直列回路が並
列に接続されている。
以上のように構成されたこの実施例の作用を燃
料計における指針のE点及びF点調整を例にとつ
て第2図及び第3図に従つて説明する。なお、第
2図、第3図の図中H4,H5及びH6は夫々コイル
4,5及び6による発生磁場のベクトルであり、
各磁場ベクトルH4,H5及びH6は燃料計の文字板
前面上において第2図に示すような方向に夫々発
生するように設定されている。
まず、指針のF点調整を行う。このF点調整作
業においては、まず可変抵抗式センサ13に相当
する調整作業用のチエツク抵抗の抵抗値を零オー
ムにセツトする。これにより、コイル5及び6に
よる磁場ベクトルH5及びH6が零となりコイル4
による磁場ベクトルH4のみが発生するため、合
成磁場ベクトルHは文字板9のF点目盛方向にな
り(第3図参照)、可動マグネツト2はそのS極
とN極を結ぶ磁極方向が合成磁場ベクトルHの方
向に一致するように駆動される。そののちに、指
針8を、該指針が文字板9のF点目盛に対して所
定の公差内で一致するように指針軸1に打込み固
定することにより、このF点調整を終了する。な
お、指針8の指針軸1に対する打込み誤差が所定
の公差内に収まらないような場合は、第4図及び
第5図に示す如き、可動マグネツト2に一体的に
固定されたピン3とハウジング7の可動マグネツ
ト収納室内に穿設された弧状溝7aとからなるス
トツパ調整方式等の機構が必要となる。そして、
指針8を指針軸1に軽く打込んだのちに、可動マ
グネツト2のピン3をハウジング7の溝7aの端
の壁に当接させて指針軸1を回動しないようにし
ておいてから、指針8を指針軸1に対して機械的
に強制回転させて指針8を文字板9のF点目盛に
対して所定の公差内に入るように合わせる。その
のち、指針8を指針軸1に対して強く打込み固定
することにより、同様な結果でF点調整を終了す
ることができる。
次に、指針のE点調整を行う。このE点調整作
業においても、まず、可変抵抗式センサ13に相
当する調整作業用のチエツク抵抗を操作すること
になるが、この場合にはそのチエツク抵抗の抵抗
値を可変抵抗式センサ13の最大抵抗値にセツト
する。そうすると、可変抵抗式センサ13の抵抗
値が最大のときに、コイル4,5及び6による磁
場ベクトルH4,H5及びH6を合成した合成磁場ベ
クトルHがE点目盛方向におおむね向くように予
め各コイル4,5,6の巻数又は文字板9のE点
目盛とF点目盛との間隔等が設定されていること
から、指針8はS極とN極を結ぶ磁極方向が合成
磁場ベクトルHの方向に一致するように回動する
可動マグネツト2によつて駆動されてほぼE点目
盛方向に指向される。そこで、仮に指針8がE点
目盛に対して所定の公差内で一致してない場合
は、そのずれ分が第2図に示すようにマイナス側
のときには、可変抵抗式補正抵抗16の抵抗値を
増やしてやり合成磁場ベクトルHを一点鎖線で示
す状態から実線で示す状態の方向に向きを変えて
やれば、指針8を所定の公差内に収まるように調
整してやることができ、また逆にずれ分がプラス
側のときには可変抵抗式補正抵抗16の抵抗値を
減らしてやれば、指針8のE点調整を行うことが
できる。
なお、上記実施例では、補正抵抗を可変抵抗式
としたがこれに限られるものではなく、例えば指
針8のE点目盛に対するずれ分が常にマスナス側
になるように予め設定しておき、かつプラス補正
量が予め分つている抵抗値の固定式補正抵抗を適
宜選択するようにしても同様のE点調整を行うこ
とができる。また、補正抵抗の接続位置として
は、コイル5,6の直列回路に並列でもよいし、
抵抗12又は13に直列でもよく、更に補正抵抗
をコイル4に並列に接続する場合には抵抗12を
省き該補正抵抗に抵抗12の温度補償機能等の作
用を肩代わりさせてもよい。
〔考案の効果〕
以上のように本考案は、第1のコイル4と、該
第1のコイルが発生する磁場に対して交差する方
向に磁場を発生しうるように配置され、かつ被測
定量に応じて抵抗値が変化する可変抵抗式センサ
13と並列に接続れた第2のコイル5,6との直
列回路を直流電源10の両端子間に接続し、更に
指針8が打込み固定される指針軸1に固定された
可動マグネツト2を前記第1及び第2のコイル
4,5,6による発生磁場の作用下に回転可能に
配設してなる交差コイル式計器において、前記可
変抵抗式センサ13をその抵抗値が第1の指示調
整値Fのとき零となるように構成し、更に、前記
可変抵抗式センサ13が第2の指示調整値Eに対
応す零以外の抵抗値のときに前記第1及び第2の
コイル4,5,6による発生磁場の大きさを変え
て前記指針8を前記第2指示調整値Eに指示調整
する補正抵抗16を前記第1及び第2のコイル
4,5,6の少なくともいずれかに対して並列に
設けた構造であり、指針8は可変抵抗式センサ1
3が抵抗値零のときに該指針による指示が第1の
指示調整値Fに一致するように前記指針軸1に対
して打込み固定されるので、その後に行われる第
2の指示調整値Eに対応する零以外の抵抗値のと
きに補正抵抗16により、第1及び第2のコイル
4,5,6による発生磁場の大きさを変えて前記
指針8を前記第2の指示調整値Eに指示調整する
場合に、前記第1の指示調整値Fの精度に影響を
与えるに済ませることができ、指針の指示位置調
整が従来の1点調整方式に対して2点調整式であ
るため、この考案によれば、例えば燃料計におい
ては、E点とF点の2点で調整を行えば指示範囲
全般に亘つて精度の高い計器を提供できる。ま
た、上記の実施例の如く、E点調整を補正抵抗1
6によつて行うようにすれば、指針をE点目盛に
対して誤差がほぼ零のポイント調整に近いかつこ
うで合わせることができ、これにより燃料が少な
くなるに従つて燃料計の表示精度が高くなるた
め、表示誤差によるガス欠の危険性も少なくなる
等のきわめて実用的な効果を発揮するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案からなる交差コイル式計器
の一実施例を示す回路図、第2図及び第3図は同
実施例の調整動作を説明するための作用説明図、
第4図及び第5図はいずれも従来のストツパ調整
方式の交差コイル式計器の縦断面図及びV−V線
横断面図、第6図は他の従来例を示す交差コイル
式計器回路図である。 1……指針軸、2……可動マグネツト、4,
5,6……コイル、8……指針、10…直流電
源、13……可変抵抗式センサ、16……補正抵
抗。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 第1のコイル4と、該第1のコイルが発生する
    磁場に対して交差する方向に磁場を発生しうるよ
    うに配置され、かつ被測定量に応じて抵抗値が変
    化する可変抵抗式センサ13と並列に接続された
    第2のコイル5,6との直列回路を直流電源10
    の両端子間に接続し、更に指針8が打込み固定さ
    れる指針軸1に固定された可動マグネツト2を前
    記第1及び第2のコイル4,5,6による発生磁
    場の作用下に回転可能に配設してなる交差コイル
    式計器において、前記可変抵抗式センサ13をそ
    の抵抗値が第1の指示調整値Fのとき零となるよ
    うに構成し、更に、前記可変抵抗式センサ13が
    第2の指示調整値Eに対応する零以外の抵抗値の
    ときに前記第1及び第2のコイル4,5,6によ
    る発生磁場の大きさを変えて前記指針8を前記第
    2の指示調整値Eに指示調整する補正抵抗16を
    前記第1及び第2のコイル4,5,6の少なくと
    もいずれかに対して並列に設けたことを特徴とす
    る交差コイル式計器。
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US8835592B2 (en) 2004-09-01 2014-09-16 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US9464169B2 (en) 2004-09-01 2016-10-11 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same

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