JPH03285907A - エポキシ樹脂組成物及び樹脂封止型半導体装置 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及び樹脂封止型半導体装置

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JPH03285907A
JPH03285907A JP2082939A JP8293990A JPH03285907A JP H03285907 A JPH03285907 A JP H03285907A JP 2082939 A JP2082939 A JP 2082939A JP 8293990 A JP8293990 A JP 8293990A JP H03285907 A JPH03285907 A JP H03285907A
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JP
Japan
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epoxy resin
resin
resin composition
silicone
mbs
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Pending
Application number
JP2082939A
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Inventor
Takeshi Uchida
健 内田
Michiya Azuma
東 道也
Akira Yoshizumi
善積 章
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は優れた耐熱衝撃性及び耐湿性を有する硬化物を
与えるエポキシ樹脂組成物、及びこの樹脂組成物で封止
された樹脂封止型半導体装置に関する。
(従来の技術) 従来、半導体装置の封止材としては、フェノールノボラ
ック樹脂硬化のエポキシ樹脂組成物が用いられている。
このエポキシ樹脂組成物は、その硬化物が耐湿性、高温
電気特性などに優れてぃるため、封止用樹脂組成物の主
流となっている。
近年、半導体素子の高集積化の要求に応じて、素子を構
成する機能単位の細密化、半導体チップ自体の大型化が
急速に進んでいる。こうした半導体チップの変化に伴い
、従来のエポキシ樹脂組成物では耐熱衝撃性などの要求
が満足できなくなってきた。従来のエポキシ樹脂組成物
を用い、大型でかつ微細な表面構造を有する半導体チッ
プを封止した樹脂封止型半導体装置では、以下のような
問題が生じている。例えば、冷熱サイクル試験を実施し
た場合に、半導体チップ表面のA、9配線パターンを保
護するためのリンケイ酸ガラス(PSG)!!や窒化ケ
イ素(Si3N4)膜にクラックが生じたり、パッケー
ジにクラックが生じたりする。その結果、半導体装置の
外観不良や信頼性の低下を招いている。また、半導体装
置を表面実装する場合、パッケージ全体が200〜26
0℃の高温雰囲気中に5〜90秒程度さらされるという
過酷な熱衝撃を受ける。この際、パッケージ内部に取り
込まれた水分の気化が主な原因となり、やはり保:i膜
やパッケージにクラックが生じることがある。
これらの対策とし2て、パッケージの内部封入物(イン
サート)に対する応力を小さくシ、かつ広い温度範囲で
パッケージ自体を強靭化する必要がある。
このうち、パッケージの内部応力を低減するためには、
従来から樹脂マトリクス中にシリコーンオイルや合成ゴ
ムなどを細かく分散させた、いわゆる海−島構造をとる
ことが有効である。しがし、この手法は必然的にパッケ
ージ自体の強度を低下させるという欠点を有し、高温下
でのパッケージのクラックに対してはほとんどその有効
性は期待できない。
そこで、パッケージの耐熱衝撃性を改善するために、特
定の化学構造を有するエポキシ樹脂を含有するエポキシ
樹脂組成物が検討されている(例えば、特開昭61−4
7725号公報、特開昭64−876161号公報、特
開平1−108256号公報参照)。
し、かじ、これらの公報に記載されているエポキシ樹脂
を用いたたけては、エポキシ樹脂組成物の硬化物の耐熱
衝撃性か充分向」ニするとはいλない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、優れた耐熱衝撃性、耐湿性を有する硬化物を
与えるエポキシ樹脂組成物、及びこのエポキシ樹脂組成
物で封止された耐湿信頼性に優れた樹脂封止型半導体装
置を提供することを目的とする。
[発明の構成〕 (課題を解決するための手段) 本発明のエポキシ樹脂組成物は、(a)一般式() (を−だ(2、Rは水素原子又はメチル基を示す。
R’  R’  R弓 R6R2’  R1’  Rg
’R6はそれぞれ、水素原子、メチル基、エチル基、イ
ソプロピル基、フェニル基、クロル原子及びブロム原子
からなる群より選ばれる〕種を示し、同一でも異なって
いてもよい、InはO〜5の整数を示す。) で表わされるエポキシ樹脂と、(1))フェノール樹脂
硬化剤と、(c)溶融シリカからなる充填剤と、(d)
MBS又はABSからなる変性剤と、(e)シリコーン
ゲル又はシリコーンゴムからなる変性剤と、(1’)硬
化促進剤を含有することを特徴とするものである。
本発明の樹脂封1L型半導体装置は、半導体チップを前
記エポキシ樹脂組成物を用いて封+L、 1.、たこと
を特徴とするものである。
本発明において、(a)成分、すなわち一般式(1)で
表わされるエポキシ樹脂の具体例を例示すると、4,4
−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)ビフェニル、4
,4°−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)−3,3
′、5.5’−テトラメチルビフェニル、4.4ビス(
2,3−エポキシプロポキシ)−3,3’、5.5’−
テトラメチル−2−クロロビフェニル、4.4−ビス(
2゜3−エポキシプロポキシ)−3,3°、5,5°−
テトラメチル−2−ブロモビフェニル、4.4°−ビス
(2,3−エポキシプロポキシ)−3,3’、5.5’
−テトラエチルビフェニル、4,4−ビス(2,3−エ
ポキシプロポキシ)−3゜3’、5.5’−テトラブチ
ルビフェニル、4.4′−ビス(2,3−エポキシプロ
ポキシ)−3,3°、5,5°−テトラフェニルビフェ
ニルなどが挙げられる。
(a)成分のエポキシ樹脂は、本発明のエポキシ樹脂組
成物の硬化物の耐熱衝撃性を向上させる作用を有する。
本発明のエポキシ樹脂組成物には、一般式(1)で表わ
されるもの以外のエポキシ樹脂組成物を併用することが
できる。併用できる他のエポキシ樹脂は、1分子中に2
個以上のエポキシ基を有するものであればいかなるもの
でもよい。これらのエポキシ樹脂を具体的に例示すると
、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノ
ボラック型エポキシ樹脂、ナフトールタイプのノボラッ
ク型エポキシ樹脂、ビスフェノールAのノボラック型エ
ポキシ樹脂、フェノール又はアルキルフェノールとヒド
ロキシベンズアルデヒドとの縮合物をエポキシ化して得
られるトリス(ヒドロキシフェニル)アルカンのエポキ
シ化物、テトラ(ヒドロキシフェニル)アルカンのエポ
キシ化物、2.2°。
4.4−テトラグリシドキシベンゾフェノン、バラアミ
ノフェノールのトリグリシジルエーテル、ポリアリルグ
リシジルエーテル、1.3.5−トリグリシジルエーテ
ルベンゼン、2.2°、4.4’−テトラグリシドキシ
ビフェニルなどが挙げられる。これらのうち1種又は2
種以上を用いることができる。
本発明において、(b)成分のフェノール樹脂硬化剤は
、一般にエポキシ樹脂の硬化剤として用いられるもので
あればいかなるものであってもよい。
これらのフェノール樹脂を具体的に例示すると、ノボラ
ック型フェノール樹脂、例えばフェノールノボラック樹
脂、クレゾールノボラック樹脂、tert−ブチルフェ
ノールノボラック樹脂、ノニルフェノールノボラック樹
脂、ビスフェノールFのノボラック樹脂、ビスフェノー
ルAのノボラック樹脂、ナフトールタイプのノボラック
樹脂など:ポリオキシスチレン、例えばポリパラオキシ
スチレンなど、フェノールアラルキル樹脂、例えば2゜
2°−ジメトキシ−p−キシレンとフェノールモノマー
との縮合重合化合物など:下記構造式で表わされるトリ
ス(ヒドロキシフェニル)アルカン(式中、R1、R2
は水素原子又は炭素数1〜20のアルキル基を示し、同
一でも異なっていてもよい。R3は単結合、又はメチレ
ン、エチレンなどのアルキレン基を示す。); などが挙げられる。これらのうち1種又は2種以上を用
いることができる。
(b)成分のフェノール樹脂硬化剤の配合量は、硬化物
の耐熱性、機械的性質、耐湿性の点から、エポキシ樹脂
1当量に対して、0,5〜1.5当量が好ましく、o、
g〜1.2当量がより好ましい。
本発明において、(C)成分の充填剤として用いられる
溶融シリカは、半導体装置の封止材の充填剤として用い
られるものであればいかなるものでもよい。溶融シリカ
の配合割合は、樹脂組成物全体の65〜90重量%が好
ましく、70〜85重量%がより好ましい。65重量%
未満では硬化物の熱膨張率が大きくなり、耐熱衝撃性が
充分でなくなる。90重量%を超えると、組成物の溶融
粘度が高くなり、成形時にワイヤ流れ、ベツド移動など
が発生する原因となる。
溶融シリカの形状及び粒径は特に限定されない。
ただし、溶融シリカの形状が破砕状である場合、シリカ
の鋭角部が半導体チップ表面に接触して局部的に大きな
応力を与え、これに起因して半導体素子が誤動作するお
それがある。この誤動作を防止する観点から、破砕状溶
融シリカの最大粒径は、75IJM以下であることが好
ましい。更に、近年、厚みが111前後の極めて薄型の
樹脂封止型半導体装置が製造されている。このようなパ
ッケージの製造に用いられる成形機では、成形時の樹脂
組成物の流動域が狭く、ゲートも非常に狭い。そこで、
このよ・)な成形機に対応して、樹脂組成物の流動性を
確保するために、溶融シリカの最大粒径は4〇−以下で
あることか好ましい。また、ソフトエラーを防止する観
点から、溶融シリカ中のU及びThの6 +il a 
釘j?は0.5ppb以下であることが好ま1、い。
本発明において、(d)成分のうち、MBSとはメチル
メタクリレート・ブタジェン・スチレン共重合体の一般
名称である。MBSはラテックス状のスチレン−ブタジ
ェンゴム、ポリブタジェンゴムなどに、メチルメタクリ
レートとスチレンを主成分とするモノマーをグラフト重
合することにより製造される。
MBSの具体例を例示すると、B−22(鐘淵化学工業
■、SBR成分約45%) 、B−211(鐘淵化学工
業−1SBI?成分約4596) 、B−58(鐘淵化
学工業観、SBR成分約65%) 、88に4 (日本
合成ゴム■、SBR成分約55%) 、BTA731 
(県別化学工業株) 、BTAm NX(県別化学Tm
−)などが挙げられる。これらのうち1種又は2種以上
を用いることができる。
これらのMBSのうちても、ブタン1ン組成が7゜%w
t以下、メチルメタクリlノート組成が15w+%以上
のものが好ましい。この範囲外では成形品の外観が損な
われる。
本発明において、(d)成分のうち、ABSとはアクリ
ロニトリル・ブタジェン・スチレン共重合体の一般名称
である。ABSはゴム成分である共役ジオレフィン(主
にブタシュン)を主体とする重合体に、アクリロニトリ
ル及びINもしくはそれ以上の芳香族ビニル、又はアク
リロニトリル、1種もしくはそれ以上の芳香族ビニル及
びメタクリル酸エステルをグラフト重合させた共重合体
である。例えば、ポリブタジェンラテックス又はスチレ
ン/ブタジェン共ψ合体ラテックスの存在下にアクリロ
ニトリル単量体を乳化重合し凝固・乾燥して得られるも
の、Tクリロニトリル/スチレン共重合体とアクリロニ
トリル/ブタジェン共重合体とを?#融混練して得られ
るものがある。また、これらの共重合体と重合可能な他
の単量体を少量添加したものもABSに含まれる。
ABSの具体例を例示すると、クララスチックに−25
40(住友ノーガタック■、比重1.01、熱変形温度
81℃、曲げ弾性率12000kg/rz2、引張強度
3DΩkgl CjA’ ) 、クララスチックに−3
125(住友)・−がタック■、比重l、00、熱変形
温度79℃、引張り強度280kg/ crn’ ) 
、チルアロイA−10(鐘淵化学工業鈎、比重1.05
) 、チルアロイA−50c鐘淵化学玉業鈎、比重]、
、0ff) 、JSRABSIO(日本合成ゴム−1比
重1,03、熱変形温度86℃、曲げ弾性率18000
kg/(7)2、引張強度350kg/(7)”) 、
JSRABS15(11本合成ゴム株、比重1.05、
熱変形温度89℃、曲げ弾性率27000kg/ cs
” 、引張強度500kg/口’ ) 、JSRABS
42(日本合成ゴム■、比重1□05、熱変形温度10
5℃、曲げ弾性率27000社/(1)2引張強度80
0腹/′(7)” ) 、JSRABS47(日本合成
ゴム■、比重l、05、熱変形温度103℃、曲げ弾性
率27000kg/c+n’ 、引張強度5301qg
/ am” ) 、JSRABS55(日本合成ゴム観
、比重[,07、熱変形温度86℃、曲げ弾性¥X20
0口Okg / cs ’ 、引張強度430眩/cm
2)などが挙げられる。これらのうち1種又は2挿具」
二を用いることができる。
M B S又はABSは、いずれも粒子又は粉末の形態
で用いられる。MBS又はABSの添加量は、樹脂組成
物全体に対17て、0.1〜lO重童%が好ましい。0
,1重jSOo未満ては、充分な耐熱衝撃性か得られな
い。10重量%を超えると、溶融粘度が高くなり、成形
時にワイヤ流れ、ベツド移動などが発生する原因4とな
る。
M B S又はABSは、予め加熱溶融した樹脂成分に
混合し、これらに分散させることが好ましい。
こうすれば、樹脂組成物の硬化物に更に良好な機械的特
性を付すすることができる。混合方法は、フラスコ内で
の混合羽根による撹拌、万能混合機による撹拌、溶融釜
内でのホモジナイザーによる方法などがある。
本発明において、(e)成分のシリコーンゲルヌはシリ
コーンゲルは、100℃以下で流動性を示し、加熱する
二乏によりゲル化するものであればいがなるものでもよ
い。シリコーンゴム又はシリコーンゲルとしては、例え
ば付加型シリコーンゴム又はゲル、縮合型シリコーンゴ
ム又はゲルなどが挙げられる。シリコーンゲルの具体例
を例示すると、TSJ−3150(東芝シリコーン■、
25℃での粘度1100cP) 、TSJ−3151(
東芝シリコーン■、25℃での粘度230(]cP) 
、TSJ−3130(東芝シリコーン■、25℃での粘
度31100cP) 、TSJ−3175(東芝シリコ
ーン■、25℃での粘度3100cP) 、TSE−3
504(東芝シリコーン■、25℃での粘度10000
cP) 、TSE−3051(東芝シリコーン■、25
℃での粘度700cP) 、JCR−8101(東しシ
リコーン■、25℃での粘度6500cP)などが挙げ
られる。
シリコーンゴム又はシリコーンゲルを添加する場合、樹
脂成分又は充填剤に、未硬化のシリコーンゲルを添加し
て撹拌する、いわゆるインテグラルブレンド法を用いる
ことができる。ただし、MBS、ABSの場合と同様に
、シリコーンゴム又はシリコーンゲルを、加熱溶融した
エポキシ樹脂又は硬化剤に添加した後、撹拌・混合する
方法が好ましい。このような方法を用いれば、シリコー
ンゴム又はシリコーンゲルの分散性が向上し、成形後の
シリコーン成分のブリードによる金型汚染も防止できる
シリコーンゴム又はシリコーンゲルの配合割合は、樹脂
組成物全体の0.1〜5重量%の範囲が好ましい。O,
lIt%未満では、硬化物の内部応力を低減する効果が
少ない。5重量%を超えると、混練などの作業性が劣り
、また硬化物の強度の低下も著しい。
ただし、一般にシリコーンゴム又はシリコーンゲルは樹
脂成分との相溶性が悪い。このため、分散性を向上する
目的で、溶融した樹脂に予めシリコーン系、フッ素系な
どの各種界面活性剤を添加しておくことが好ましい。
界面活性剤の具体例を例示すると、シリコーン系では5
F−8419,5F−8410,5F−8421(東し
シリコーン■)、フッ素系ではフロラードFC430(
住友3M@4)などが挙げられる。界面活性剤の添加量
は樹脂成分に対し、0.1〜10重量%の範囲が好まし
い。0.1重量%未満ではシリコーンゴム又はシリコー
ンゲルの分散性を向上する効果がない。10重量%を超
えると、樹脂組成物の成形性、硬化物の耐湿性が低下す
る。
本発明において、(f)成分の硬化促進剤は、エポキシ
樹脂どうし又はエポキシ樹脂とフェノール樹脂硬化剤と
の反応を促進するために用いられるものであれば、いか
なるものであってもよい。硬化促進剤の具体例を例示す
ると、イミダゾール化合物、例えば2−メチルイミダゾ
ール、2.4−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4
−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2
−フェニル−4−メチルイミダゾールなど:第3アミン
、例えばトリエチルアミン、ベンジルジメチルアミン、
α−メチルベンジルメチルジアミン、2−(ジメチルア
ミノメチル)フェノール、2.4.8−トリス(ジメチ
ルアミノメチル)フェノールなど;有機ホスフィン化合
物、例えばトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフ
ィン、メチルジフェニルホスフィンなど;ジアザビシク
ロウンデセン(DBU)及びその誘導体:などが挙げら
れる。
これらの硬化促進剤のうちでも、樹脂組成物の成形性、
硬化物の耐熱性を考慮して、下記一般式(式中、R1は
炭素数11以上のアルキル基、又はフェニル基を示す。
R2は水素原子又はメチル基を示す。) で表わされるイミダゾール化合物、 又は下記一般式 (゛式中、RI  R2は炭素数20以下のアルキル基
又はフェニル基を示す。) アルキルアミノDBU誘導体もしくはその塩が最も好ま
しい。
ただし、これらのイミダゾール化合物、又はアルキルア
ミノDBUは、塩基度が高く、エポキシ樹鮨中に残存す
るl\ロゲン、特に塩素を脱離させやすいとされている
(例えば、氷原ほか:熱硬化性樹脂、 9 、(4)l
)り、183(19++8)参照)。/くツケージ中に
塩素が存在すると、半導体装置の信頼性を低下させる原
因となる。このため、これらの硬化促進剤を用いる場合
には、各種のイオン捕捉剤を添加することが好まし2い
。イオン捕捉剤の具体例を例示すると、DHT−4A 
(協和化学) 、IXE−600(東亜合成化学)など
が挙げられる。
本発明のエポキシ樹脂組成物には、前述した各成分のほ
かにも、必要に応じて、離型剤、カップリング剤、難燃
助剤、顔料、染料などを配合することができる。
離型剤の材質を例示すると、天然ワックス、合成ワック
ス、直鎖脂肪酸の金属塩、酸アミド系、エステル系、パ
ラフィン系などが挙げられる。カップリング剤の材質を
例示すると、シラン系化合物、ボラン系化合物、アルフ
キシチタネート系化合物、アルミキレ−ト系化合物など
が挙げられる。
難燃助剤の材質を例示すると、アンチモン化合物、リン
化合物、ハロケン含有化合物などが挙げられる。顔料と
し、では、カーボンブラックなどが挙げられる。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、前述j、また各成分を
所定の割合で配合し、加熱ロール、ニーダ−又は押出機
による溶融混線、微粉砕可能な特殊混合機による混合、
又はこれらの方法を適宜組み合わせて、容易に調製する
ことができる。
本発明の樹脂封止型半導体装置は、前述したエポキシ樹
脂組成物を用い、常法によって半導体チップを樹脂封止
することにより容易に製造することができる。樹脂封1
Fの最も−・般的な方法は、低圧トランスファー成形で
あるが、インジェクション成形、圧縮成形、注型などの
ブチ法も用いることができる。また、175℃以上で後
硬化することが望ま]7い。なお、本発明の樹脂組成物
によって封止される半導体チップは特に限定されない。
(実施例) 以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明する。
実施例1〜6及び比較例1〜3 原料として、以下に示す各成分を用いた。
エボキン樹脂A : 4.4°−ビス(2,3−エボキ
ンブロボキシ)−3,3’、5.5’−テトラメチルビ
フェニル(YX−4000H5油化シエルエポキシ製、
エポキシ当j11.93.融点100℃) エポキシ樹rtIB+オルソクレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂(ESCN−195XL、住友化学製、エポ
ギシ当星]97) 硬化剤:フェノールノボラツク樹脂 硬化促進剤Aニトリフェニルホスフィン(PP−3[f
[l、Kl化成製) 硬化促進剤B:ヘブタデシルイミダゾール(C17Z、
四国化成製) 硬化促進剤C:8−ジブチルアミノ−1,8−ジアザビ
シクロ(5,4,0)ウンデセン−7(DBU−DBA
、サンアブロ製) シリコーンゲル:加熱硬化タイプ付加型シリコーンゲル MBS:平均粒径3〇− ABS +平均粒径30 (tri 離型剤・エステルワックス 顔料′カーボンブラック(CBS30、三菱油化製)難
燃助剤二三酸化アンチモン 溶融シリカへ−破砕状、平均粒径20x(U、Th濃度
0.1ppb) 溶融シリカB 球状、平均粒径14uM(U濃度0.1
ppb) 溶融シリカC5球状、宅均粒径5趣、最大粒径40m(
U濃度0.1ppb) イオ〉・捕捉剤+ IXE−800(東亜合成化学制)
これらの成分を第1表に示す配合割合(重量%)で配合
した。この場合、実施例1を除き、シリコーンゲル及び
M B S又はABSを予め硬化剤に分散させて用いた
。すなわち、万能混合機中でフェノールノボラック樹脂
を軟化点以上の温度で加熱溶融し、シリコーンゲル及び
MBS粉末又はABS粉末を添加し5た後、撹拌・混合
し、これらを均一分散させた。
各成分を2本ロールで混練してシート状にし、これを粗
粉砕してエポキシ樹脂組成物を調製した。
これら実施例1〜6及び比較例1〜3のエポキシ樹脂組
成物について、下記のような試験を行った。
■各種物性の測定 各エポキシ樹脂組成物を用い、トランスファー成形機に
より、175℃、3分の条件で所定形状の試験片を成形
し、180℃で8時間アフターキュアした。これらの試
験片について、熱膨張係数、常温での曲げ弾性率及び曲
げ強度を測定した。
■耐熱衝撃性 各エポキシ樹脂組成物を用い、トランスファー成形機に
より、大型の耐熱衝撃性試験用半導体チップ(8■mx
8mm)を樹脂封止して、樹脂封止型半導体装置を製造
した。これらの樹脂封止型半導体装置について、−65
℃→室温→150℃を1サイクルとする冷熱サイクルを
50〜400サイクル繰り返し、デバイスの動作特性チ
エツクにより不良発生率を調べた。
■耐湿信頼性 各エポキシ樹脂組成物を用い、トランスファー成形機に
より、175℃、3分の条件で評価用半導体チップを樹
脂封止し、180℃で8時間アフターキュアして、樹脂
封止型半導体装置を製造した。
これらの樹脂封止型半導体装置について、2,5気圧の
プレッシャークツカー内に300〜2000時間放置し
た後、不良発生率を調べた。
■耐半田浸漬性 各エポキシ樹脂組成物を用い、トランスファー成形機に
より、175℃、3分の条件で評価用半導体チップを樹
脂封止し、180℃で8時間アフターキュアして、樹脂
封止型半導体装置を製造した。
これらの樹脂封止型半導体装置を85℃、相対湿度85
%の雰囲気に72時間放置して吸湿処理を行った後、2
60℃の半田浴に5秒間浸漬した。この時点で、パッケ
ージクラックの発生率を調べた。更に、これらの半田浸
漬パッケージをプレッシャークツカー内で、127℃の
飽和水蒸気雰囲気中に100〜400時間放置した後、
不良(リーク不良、オーブン不良)発生率を調べた。
■充填性の評価 各エポキシ樹脂組成物を用い、クリアランス6〇−の充
填性評価用金型を備えたトランスファー成形機で成形し
たときの未充填の有無を調べた。
これらの結果を第2表にまとめて示す。
第2表に示されるように、実施PJ 1〜6では、比較
例1〜3と比較して、エポキシ樹脂組成物の硬化物の機
械的特性のバランスがよいため、耐熱衝撃性に優れてお
り、冷熱サイクル試験や半田浸漬を行ってもクラックが
発生しにくい。そして、実施例1〜6のエポキシ樹脂組
成物を用いて製造された樹脂封止型半導体装置は、耐湿
信頼性が極めて良好である。
なお、硬化促進剤としてイミダゾール又は特定のDBL
I誘導体を用い、イオン捕捉剤を用いなかった場合には
、樹脂封止型半導体装置の耐湿信頼性が低下することが
判明した。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明のエポキシ樹脂組成物は、耐
熱衝撃性、耐半田浸漬性に優れた硬化物を与えることが
でき、半導体装置、特に表面実装タイプの大容量メモリ
の封正に好適に用いることができる。また、本発明の樹
脂封止型半導体装置は、表面実装を行った後も、高い耐
湿信頼性を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ ( I ) (ただし、Rは水素原子又はメチル基を示す。 R^2、R^3、R^5、R^6、R^2^−、R^3
    ^−、R^5^−、R^6^−はそれぞれ、水素原子、
    メチル基、エチル基、イソプロピル基、フェニル基、ク
    ロル原子及びブロム原子からなる群より選ばれる1種を
    示し、同一でも異なっていてもよい。nは0〜5の整数
    を示す。) で表わされるエポキシ樹脂と、 (b)フェノール樹脂硬化剤と、 (c)溶融シリカからなる充填剤と、 (d)MBS又はABSからなる変性剤と、(e)シリ
    コーンゲル又はシリコーンゴムからなる変性剤と、 (f)硬化促進剤 を含有することを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
  2. (2)半導体チップを請求項(1)記載のエポキシ樹脂
    組成物を用いて封止したことを特徴とする樹脂封止型半
    導体装置。
JP2082939A 1990-03-31 1990-03-31 エポキシ樹脂組成物及び樹脂封止型半導体装置 Pending JPH03285907A (ja)

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