JPH0328497Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0328497Y2
JPH0328497Y2 JP1985104371U JP10437185U JPH0328497Y2 JP H0328497 Y2 JPH0328497 Y2 JP H0328497Y2 JP 1985104371 U JP1985104371 U JP 1985104371U JP 10437185 U JP10437185 U JP 10437185U JP H0328497 Y2 JPH0328497 Y2 JP H0328497Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ballast
compound
case
main body
viscosity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985104371U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6212929U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985104371U priority Critical patent/JPH0328497Y2/ja
Publication of JPS6212929U publication Critical patent/JPS6212929U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0328497Y2 publication Critical patent/JPH0328497Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は安定器本体を安定器ケースに収納する
ようにした安定器に関する。
(従来の技術) 例えば放電灯用安定器には、従来より安定器ケ
ース内にコンパウンドを注入して、安定器ケース
とこれに収納した安定器本体との間をコンパウン
ドで充填するようにしたものがある。(例えば実
公昭54−20586)。
ところで、安定器ケースと安定器本体との間に
充填されたコンパウンドは、硬化の際の昇温ある
いは自己発熱等により粘度が下がるのが一般的で
あり、これにより外部への隙間からコンパウンド
の流出が発生し、このため不要な所へコンパウン
ドが付着し外観を損ない、また内部の必要部分で
の滞留を不足させ、熱伝導を悪くし、時には騒音
抑制に悪影響を及ぼす場合がある。
そこで、従来ではコンパウンドの粘度を調整す
ることにより、コンパウンドの流出を防止するよ
うにしていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、コンパウンドの粘度を上げて注出を防
ぐと、コンパウンドの注入時間が長くなり、また
細部への流れ込みがなくなるし、フイラー量を増
加する結果となり送出圧入機器のパツキン寿命等
を短くし、作業性に難を生じた。逆にコンパウン
ドの粘度を低くすると、作業性、消泡性等も良好
となるが、上記の如くコンパウンドの外部流出を
招いた。
本考案は上記問題点に鑑み、コンパウンドの外
部流出を防ぐことができ、しかも作業性及び細部
へのコンパウンドの流れ込み等もよくなるように
したものである。
(問題点を解決するための手段) この技術的課題を解決する本考案の技術的手段
は、鉄心2と一対のコイル4a,4bとを有する
安定器本体1を安定器ケース13に収納し、該安
定器ケース13内にコンパウンド27を注入し
て、該コンパウンド27により安定器本体1と安
定器ケース13との間を充填するようにした安定
器において、前記コンパウンド27のチクソ指数
を25℃にて2〜6になるように調整すると共に、
前記一対のコイル4a,4b間に位置する安定器
本体1の長手方向中央部に対応するように安定器
ケース13に注入孔26を設け、この注入孔26
から前記コンパウンド27を注入して安定器本体
1と安定器ケース13との間の空間体積を20%以
上充填した点にある。
(実施例) 以下、本考案を図示の実施例に従つて説明する
と、第1図乃至第6図において、1は安定器本体
で、日字型の積層鉄心2と、一対のコイルボビン
3a,3bと、一次コイル4a及び二次コイル4
bとを備える。鉄心2は第7図及び第8図に示す
如く日字型に形成され、中央磁路5と幅方向一対
の外磁路6と長手方向一対の継鉄部7とを有す
る。一次コイル4a及び二次コイル4bは夫々コ
イルボビン3a,3bを介して鉄心2の中央磁路
5に巻回されている。コイルボビン3a,3bは
第9図に示す如く中央磁路5に外嵌する角筒状の
胴部8と胴部8の両端から径方向に突出した一対
の鍔部9,10とを有する。
13は安定器本体1を収納する安定器ケース
で、鉄心2を積層方向の両側から挟んで緊締する
ベース14とカバー15とを備える。ベース14
は第10図にも示す如く、コイル4a,4bを収
納するように積層方向外方に突出した収納凸部1
6と、外磁路6の下面に添つて収納凸部16から
幅方向外方に突出した幅方向一対の押圧板部17
と該押圧板部17から折曲した幅方向外端の折曲
縁部18とを有する。カバー15はコイル4a,
4bを収納するように積層方向外方に突出した収
納凸部20と、外磁路6の上面に添つて収納凸部
20から幅方向外方に突出した幅方向一対の押圧
板部21と、押圧板部21から外磁路6の外端面
に添つてベース14側にその折曲縁部18に重合
するように突出した幅方向一対の側壁部22とを
有する。収納凸部20の長手方向両端には該凸部
20の長手方向両端を塞ぐように継鉄部7に向け
て突出した閉塞壁23が設けられている。カバー
15は、側壁部22に突設した爪24を折曲げて
ベース14の折曲縁部18に係合させることによ
り、ベース14とカバー15との間で安定器本体
1を挟んだ状態でベース14に固定されている。
前記コイルボビン3a,3bの外端の鍔部10
は、第9図に示す如くその高さF及び幅Eが内端
の鍔部9の高さF′及び幅E′より大に形成され、ベ
ース14及びカバー15の各収納凸部16,20
の長手方向両側を密閉状に塞いでいる。26はベ
ース14の長手方向中央部に設けたコンパウンド
注入用の注入孔で、第11図及び第12図に示す
如くボビン3a,3bの中間位置に対応して一対
形成されている。28は方形板状の絶縁紙で、コ
イル4a,4bとカバー15の収納凸部20との
間に介在されている。29はコイル4a,4bと
ベース14の収納凸部16との間に介在した絶縁
紙で、該絶縁紙29の長手方向両端部には第10
図、第13図及び第14図に示す如くコ字形の切
欠部33と三角形状の係合突部34とが形成さ
れ、この係合突部34は、ベース14の収納凸部
16に円弧状に湾曲形成した係止片35に係合さ
れ、これにより絶縁紙29は収納凸部20の底壁
に添うように位置決め固定されている。また絶縁
紙29には第10図乃至第13図に示す如く前記
注入孔26に対応して漏れ防止用の弁36が一対
設けられ、この各弁36は注入孔26より大きい
円板形状の閉塞片37と該閉塞片37を絶縁紙2
9に連結する一対の連結片38とで構成されてお
り、弁36は連結片38の弾性変形等により閉塞
片37で注入孔26を開閉できるように塞いでい
る。而して第11図及び第12図に示す如く、注
入孔26から樹脂圧入治具39を挿入し、該治具
39により弁36を内方に押圧して注入孔26を
開放しながらコンパウンド27をケース13内に
注入することにより、コンパウンド27が鍔部1
0,10間で漏れ止めされてベース14及びカバ
ー15と安定器本体1との間を塞ぐようにケース
13内に充填されている。そしてコンパウンド2
7の注入後にはケース13の内部圧力により弁3
6が注入孔26を塞ぐように該注入孔26の開口
縁部に圧着されるのである。
前記コンパウンド27はそのチクソ指数が25℃
において2〜6になるように調整されている。な
お、ここでチクソ指数とは、B型粘度計における
粘度比であり、1rpm時の粘度/10rpm時の粘度
である。また25℃はコンパウンド27の注入前の
温度である。
即ち、第15図に示す如くチクソ指数が2未満
であれば、コンパウンド27の流出不良は極端に
増加し、エロジル、タルク等でチクソトロピー性
を上げると、チクソ指数が2以上になればコンパ
ウンド27の流出不良が急激に少なくなり、粘度
が低くても表面張力性が増し、コンパウンド27
の流れ出しはなくなる。しかし、第16図にチク
ソ指数と撹拌によりコンパウンド27中にかみ込
んだ気室をなくするに要する消泡時間との関係を
示すように、チクソ指数を上げ過ぎると、樹脂の
撹拌等による気泡のかみ込みが抜けきれず、コン
パウンド27中に気室を形成する可能性があり、
このため熱伝導を悪くし時には騒音抑制に悪影響
を及ぼす場合があり、チクソ指数が6以上では殆
ど流れ性がない為、気泡は消えない。従つて粘度
とチクソ性は若干の相関はあるが、安定器のコン
パウンドの注入方式によるものは、粘度で対応す
るよりチクソ性を付与して対応する方が生産性、
品質面に安定した製品が供給できる。
而して、従来のようにコンパウンド27の粘度
を調整して、例えば粘度1000cps、チクソ指数1.8
にした場合には、コンパウンド27の流出による
不良が発生していたが、チクソ指数で調整し、粘
度600cps、チクソ指数4.0にした場合、良好な結
果が得られた。安定器ケース13と安定器本体1
の相対する空間体積の20%未満を充填する場合、
コンパウンド27流出による不具合は殆どない
が、コンパウンド27を20%以上充填しようとす
る場合は、チクソ性に依り解決すると有利であ
る。そして、第17図に振動源である洩漏磁路取
付面を中心に充填して量を変化させた場合におけ
るコンパウンド27の充填量と安定器の騒音レベ
ル及び温度上昇との関係を示すように、20%未満
の充填量では、熱伝導、騒音抑制に効果は少な
い。
(考案の効果) 本考案によれば、コンパウンド27のチクソ指
数を25℃にて2〜6になるように調整したので、
粘度が低くても表面張力性が増し、従つて硬化の
際に昇温あるいは自己発熱等により粘度が下がつ
ても、コンパウンド27の外部流出部を防止で
き、しかもコンパウンド27の粘度を下げること
ができるため、コンパウンド27の注入の際にコ
ンパウンド27を細部まで流ぇ込ませることがで
きるし、作業性がよくなる。また、チクソ指数を
上げ過ぎるようなことはなく、樹脂の撹拌等によ
る気泡のかみ込みが抜けきれず、コンパウンド2
7中に気室を形成する可能性が少なくなる。さら
に、一対のコイル4a,4b間に位置する安定器
本体1の長手方向中央部に対応するように安定器
ケース13に注入孔26を設け、この注入孔26
から前記コンパウンド27を注入して安定器本体
1と安定器ケース13との間の空間体積を20%以
上充填したので、最も振動の大きい安定器本体1
の中央部分にコンパウンド27を確実かつ十分に
充填でき、しかも、振動源である安定器本体1の
中央部分を中心として安定器本体1と安定器ケー
ス13との間の空間体積を20%コンパウンド27
にて充填することにより、前記の如くコンパウン
ド27のチクソ指数を調整してコンパウンド27
を細部にまで流れ込ませることができることと相
俟つて、安定器の熱伝導を著しく高めることが可
能になると共に、騒音抑制も極めて効果的になし
得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す平面図、第2
図は同側面図、第3図は同底面図、第4図は同正
面図、第5図は同側断面図、第6図は同正断面
図、第7図は同安定器本体部分の平面図、第8図
は同安定器本体部分の斜視図、第9図は同コイル
ボビン部分の斜視図、第10図は同ベース及び絶
縁紙部分の平面図、第11図は同ベース部分の拡
大正断面図、第12図は同第3図のA−A線断面
図、第13図は同絶縁紙の平面図、第14図は同
第3図のB−B線断面図、第15図はチクソ指数
とコンパウンドの流出不良との関係を示すグラ
フ、第16図はチクソ指数と消泡時間との関係を
示すグラフ、第17図はコンパウンドの充填量と
安定器の騒音レベル及び温度上昇との関係を示す
グラフである。 1……安定器本体、2……鉄心、4a,4b…
…コイル、13……安定器ケース、27……コン
パウンド。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 鉄心2と一対のコイル4a,4bとを有する安
    定器本体1を安定器ケース13に収納し、該安定
    器ケース13内にコンパウンド27を注入して、
    該コンパウンド27により安定器本体1と安定器
    ケース13との間を充填するようにした安定器に
    おいて、 前記コンパウンド27のチクソ指数を25℃にて
    2〜6になるように調整すると共に、前記一対の
    コイル4a,4b間に位置する安定器本体1の長
    手方向中央部に対応するように安定器ケース13
    に注入孔26を設け、この注入孔26から前記コ
    ンパウンド27を注入して安定器本体1と安定器
    ケース13との間の空間体積を20%以上充填した
    ことを特徴とする安定器。
JP1985104371U 1985-07-08 1985-07-08 Expired JPH0328497Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985104371U JPH0328497Y2 (ja) 1985-07-08 1985-07-08

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985104371U JPH0328497Y2 (ja) 1985-07-08 1985-07-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6212929U JPS6212929U (ja) 1987-01-26
JPH0328497Y2 true JPH0328497Y2 (ja) 1991-06-19

Family

ID=30977804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985104371U Expired JPH0328497Y2 (ja) 1985-07-08 1985-07-08

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0328497Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5540741U (ja) * 1978-09-11 1980-03-15
JPS571081A (en) * 1981-02-24 1982-01-06 Bridgestone Tire Co Ltd Bottom for panel type assembled water tank

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5540741U (ja) * 1978-09-11 1980-03-15
JPS571081A (en) * 1981-02-24 1982-01-06 Bridgestone Tire Co Ltd Bottom for panel type assembled water tank

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6212929U (ja) 1987-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111319176A (zh) 灌胶模具、灌胶装置以及灌胶方法
JPH0328497Y2 (ja)
JPH0914484A (ja) ハイドロリックユニット
US4684910A (en) Armature retaining spring and coil flange contact chamber for an electromagnetic relay
US4577173A (en) Electromagnetic relay and method for manufacturing such relay
JP2684593B2 (ja) コイル装置
JPH0310651Y2 (ja)
JPH027454Y2 (ja)
JP2539077Y2 (ja) ソレノイド
JPH027455Y2 (ja)
JPH0222979Y2 (ja)
JPH021579Y2 (ja)
JP3680393B2 (ja) 電磁弁装置
JPS6350626Y2 (ja)
JPH038849Y2 (ja)
JPH0534092Y2 (ja)
JPS5831383Y2 (ja) ホウデントウアンテイキ
JPS62116830A (ja) 樹脂モ−ルド点火コイルの組立法
JPH0128655Y2 (ja)
JPS6112613B2 (ja)
JP4000553B2 (ja) 電磁リレー
JPH10214734A (ja) 電磁機器
KR100976271B1 (ko) 스트로크의 안정화 및 리크가 방지되도록 구조변경된 플레이트스프링을 적용한 솔레노이드밸브
JP2002057025A (ja) 制御弁用電磁コイル
JP3130695B2 (ja) 変圧器