JPH03284928A - 車両用樹脂成形品およびその製造方法 - Google Patents
車両用樹脂成形品およびその製造方法Info
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- JPH03284928A JPH03284928A JP2086860A JP8686090A JPH03284928A JP H03284928 A JPH03284928 A JP H03284928A JP 2086860 A JP2086860 A JP 2086860A JP 8686090 A JP8686090 A JP 8686090A JP H03284928 A JPH03284928 A JP H03284928A
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は車両用樹脂成形品、特に車体への取付面および
装飾面を有するボデーサイドモールディング、フィニッ
シャ等として使用される中空部を有する車両用樹脂成形
品、およびそのブロー成形法による製造方法に関するも
のである。 〔従来の技術〕 モールディング等の車両用樹脂成形品は、外部から目視
されない取付面によって車体に取付けられ、取付面以外
の外部から目視される部分は装飾面とされている。この
ような樹脂成形品として、軽量化のために中空の樹脂成
形品が提案されている(例えば特開昭59−57724
号)。 従来の中空の樹脂成形品は、1種類の樹脂から中空に形
成されるため、外面側に要求される塗装性、外観、耐候
性、耐スクラッチ性等の物性と。 内面側に要求される物理的強度、伸縮性、耐電圧性等の
物性とを兼ね備えた成形品を得ることができず、成形品
の肉厚を薄くできないという問題点があった。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、上記問題点を解決するため、成形品の
外面側に要求される物性と、内面側に要求される物性を
兼ね備え、成形品の肉厚を薄くできるとともに、優れた
外観を有し、温度変化等による変形がない中空の車両用
樹脂成形品およびその製造方法を提案することである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は次の車両用樹脂成形品およびその製造方法であ
る。 (1)車体への取付面および装飾面を有する中空の樹脂
成形品であって、前記樹脂成形品は外部に露出する外層
と、中空部に面した内層とが異物性の樹脂からなる複数
層の積層体からなり、かつ装飾面以外の部分に中空部と
連通ずる通気孔を有することを特徴とする車両用樹脂成
形品。 (2)通気孔は取付面側に形成された上記(1)記載の
車両用樹脂成形品。 (3)押出ダイから樹脂成形品の外層を形成する外層樹
脂層の押出を開始した後、内層を形成する内層樹脂層の
押出を開始し、内層樹脂層の押出を停止した後、外層樹
脂層の押出を停止して複合パリソンを形成し、複合パリ
ソンの内層樹脂層の端部付近の外層樹脂層をピンチ部で
挟むように成形型を閉じるとともに、ガス吹込管を複合
パリソン内に差込んでガスを吹込み、ブロー成形するこ
とを特徴とする車両用樹脂成形品の製造方法。 (4)取付面側となる部分の複合パリソンの外層樹脂層
および内層樹脂層を通してガス吹込管を差込んでブロー
成形するようにした上記(3)記載の製造方法。
装飾面を有するボデーサイドモールディング、フィニッ
シャ等として使用される中空部を有する車両用樹脂成形
品、およびそのブロー成形法による製造方法に関するも
のである。 〔従来の技術〕 モールディング等の車両用樹脂成形品は、外部から目視
されない取付面によって車体に取付けられ、取付面以外
の外部から目視される部分は装飾面とされている。この
ような樹脂成形品として、軽量化のために中空の樹脂成
形品が提案されている(例えば特開昭59−57724
号)。 従来の中空の樹脂成形品は、1種類の樹脂から中空に形
成されるため、外面側に要求される塗装性、外観、耐候
性、耐スクラッチ性等の物性と。 内面側に要求される物理的強度、伸縮性、耐電圧性等の
物性とを兼ね備えた成形品を得ることができず、成形品
の肉厚を薄くできないという問題点があった。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、上記問題点を解決するため、成形品の
外面側に要求される物性と、内面側に要求される物性を
兼ね備え、成形品の肉厚を薄くできるとともに、優れた
外観を有し、温度変化等による変形がない中空の車両用
樹脂成形品およびその製造方法を提案することである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明は次の車両用樹脂成形品およびその製造方法であ
る。 (1)車体への取付面および装飾面を有する中空の樹脂
成形品であって、前記樹脂成形品は外部に露出する外層
と、中空部に面した内層とが異物性の樹脂からなる複数
層の積層体からなり、かつ装飾面以外の部分に中空部と
連通ずる通気孔を有することを特徴とする車両用樹脂成
形品。 (2)通気孔は取付面側に形成された上記(1)記載の
車両用樹脂成形品。 (3)押出ダイから樹脂成形品の外層を形成する外層樹
脂層の押出を開始した後、内層を形成する内層樹脂層の
押出を開始し、内層樹脂層の押出を停止した後、外層樹
脂層の押出を停止して複合パリソンを形成し、複合パリ
ソンの内層樹脂層の端部付近の外層樹脂層をピンチ部で
挟むように成形型を閉じるとともに、ガス吹込管を複合
パリソン内に差込んでガスを吹込み、ブロー成形するこ
とを特徴とする車両用樹脂成形品の製造方法。 (4)取付面側となる部分の複合パリソンの外層樹脂層
および内層樹脂層を通してガス吹込管を差込んでブロー
成形するようにした上記(3)記載の製造方法。
本発明の車両用樹脂成形品は、押出ダイから外層樹脂層
の押出を開始した後、内層樹脂層の押出を開始し、内層
樹脂層の押出を停止した後、外層樹脂層の押出を停止し
て複合パリソンを形成し、複合パリソンの内層樹脂層の
端部付近の外層樹脂層をピンチ部で挾むように成形型を
閉じ、ガス吹込管を複合パリソン内に差込んでガスを吹
込み、ブロー成形することにより製造される。 こうして製造された車両用樹脂成形品は、外部に露出す
る外層と、中空部に面した内層とが異物性の樹脂からな
る複数層の積層体から形成されるため、外層には外面側
に要求される塗装性、外観、耐候性、耐スクラッチ性、
耐薬品性、耐水性、メツキ性等の物性に優れた樹脂を使
用し、内層には内面側に要求される物理的強度、伸縮性
、耐電圧性等の異なる物性に優れた樹脂を使用すること
ができる。このため成形品の外面側に要求される物性と
、内面側に要求される物性とを兼ね備えた成形品が得ら
れ、これにより成形品の肉厚を薄くできる。 また装飾面以外の部分に中空部と連通ずる通気孔を有す
るため、外観を害することなく、高温下での膨張、低温
下での収縮に伴い、中空部の内部の気体を外部に導き、
成形品の変形を防止することができる。 〔実施例〕 以下、本発明を図面の実施例により説明する6第1図は
ボデーサイドモールディングに適用した実施例の樹脂成
形品を示す正面図、第2図はそのA−A断面図、第3図
はB−B断面図である。 図において、1は樹脂成形品(モールディング)であっ
て、それぞれ異なる物性の別の樹脂からなる外層2と内
層3が積層され、内層3の内側に中空部4が形成されて
いる。樹脂成形品1は外表面側が装飾面5とされ、裏面
側が取付面6とされており、車体に取付けたときに通常
目視されない側である取付面6に通気孔7が設けられて
いる。実施例では、外層2はEPDMを配合したポリプ
ロピレン樹脂により形成され、内層3はガラス繊維を配
合したポリプロピレン樹脂により形成され、両者は一体
的に積層されている。8は接着剤1両面粘着テープ等の
取付手段、9は車体パネルである。 第4図は製造方法を示す断面図、第5図は押出状態を示
す断面図、第6図はタイミング図である。 図において、11は押出ダイで、外層2を形成する外層
樹脂層12を押出す外層押出口13と、内層3を形成す
る内層樹脂層14を押出す内層押出口15を有し、外層
および内層樹脂層12.14からなる複合パリソンI6
を形成するようになっている。17.18は分割された
成形型で、それぞれ複合パリソン16の上下部を挟むピ
ンチ部19.20を有し、一方の成形型18は出没可能
なガス吹込管21を有している。 樹脂成形品1の製造方法は、まず第5図および第6図に
示すように、押出ダイ11の外層押出口13から外層樹
脂層12の押出を開始し、t□時間経過後。 内層押出口15から内層樹脂層14の押出を開始し。 外層樹脂層12の内側に内層樹脂層14を一体的に積層
して、複合パリソン16を形成する。さらにt2時間経
過後、内層樹脂層14の押出を停止するが、外層樹脂層
12の押出は継続する。さらにt1時間経過後、外層樹
脂層12の押出を停止する。t工、t2、t3時間は、
内層樹脂層14の上下の端部が成形型17.18のピン
チ部19.20の内側付近に位置するように設置される
。 この状態で、複合パリソンI6を第4図に示すように、
成形型17.18間に配置し、複合パリソン16の内層
樹脂層14の上下の端部付近の外層樹脂層12をピンチ
部19.20で挟むように成形型17、】8を閉じる。 これと同時に取付面6となる部分の外層樹脂層12およ
び内層樹脂層14を貫通してガス吹込管21を突出させ
、複合パリソン16の内部に圧縮空気等のガスを吹込ん
で外層樹脂層12および内層樹脂層14を押し広げて、
成形型17.18の内部に貼付かせ、内部に中空部4を
形成する。このときピンチ部19.20は内層樹脂層1
4の端部付近の外層樹脂層12のみの部分を挟むので、
内層樹脂層14の端部同士が融着した融着部の外側を覆
うように外層樹脂層12が融着し、内層樹脂層14は外
部に露出しない。 こうして樹脂成形品1が形成され、冷却後成形型17.
18から取出されるが、ガス吹込管21の跡は通気孔7
を形成する。 こうして製造された樹脂成形品1は、第2図に示すよう
に、接着剤1両面粘着テープ等の取付手段8により車体
パネル9に取付けて使用される。 このとき通気孔7は取付手段8により塞がれないように
する。 上記の樹脂成形品1は、外部に露出する外層2と、中空
部4に面した内層3とが異物性の樹脂からなる複数層の
積層体から形成されるため、外層2には外面側に要求さ
れる塗装性、外観、耐候性、耐スクラッチ性、耐薬品性
、耐水性、メツキ性等の物性に優れた樹脂を使用し、内
層3には内面側に要求される物理的強度、伸縮性、耐電
圧性等の異なる物性に優れた樹脂を使用することができ
る。 このため樹脂成形品1の外面側に要求される物性と、内
面側に要求される物性とを兼ね備えた樹脂成形品が得ら
れ、このため樹脂成形品lの肉厚を薄くできる。 また装飾面5以外の部分に中空部4と連通ずる通気孔7
を有するため、外観を害することなく。 膨張、収縮に伴い中空部4の内部の気体を外部に導き、
樹脂成形品1の変形を防止することができる。 なお前記実施例では樹脂成形品1を外層と内層の2層で
形成したが、3層以上であってもよく、はぼ同様にして
製造することができる。また前記実施例では通気孔7は
取付面6に設けたが、取付面6以外であってもよく、取
付面側に外部から目視されない面がある場合は、このよ
うな面に設けることができる。本発明はボデーサイドモ
ールデ、イン、グのほかに、フェンダ−モールディング
、エアスポイラ、フィニッシャ等の他の車両用樹脂成形
品にも同様に適用することができる。さらに前−記実施
例では、外層2および内層3のいずれもチューブ状のパ
リソンの場合について説明したが。 少なくとも一方のパリソンがチューブ状であればよい。 ′また外層2および内層3を形成する樹脂としては、実
施例で使用したものに限らず、それぞれに要求される物
性に応じて、他の樹脂を使用することができる。 〔発明の効果〕 本発明の車両用樹脂成形品は、異物性の樹脂からなる外
層および内層の積層体により中空に形成されているため
、成形品の外面側に要求される物性と、内面側に要求さ
れる物性とを兼ね備え、成形品の肉厚を薄くできるとと
もに、優九た外観を有し、温度変化等による変形がない
中空の樹脂成形品が得られる。 本発明の車両用樹脂成形品の製造方法は、外層樹脂層お
よび内層樹脂層を時間差を与えて押出して形成される複
合パリソンの内層樹脂層の端部付近の外層樹脂層を挟ん
でブロー成形するため、内層樹脂層を露出させることな
く、上記中空の樹脂成形品を効率よく製造することがで
きる。
の押出を開始した後、内層樹脂層の押出を開始し、内層
樹脂層の押出を停止した後、外層樹脂層の押出を停止し
て複合パリソンを形成し、複合パリソンの内層樹脂層の
端部付近の外層樹脂層をピンチ部で挾むように成形型を
閉じ、ガス吹込管を複合パリソン内に差込んでガスを吹
込み、ブロー成形することにより製造される。 こうして製造された車両用樹脂成形品は、外部に露出す
る外層と、中空部に面した内層とが異物性の樹脂からな
る複数層の積層体から形成されるため、外層には外面側
に要求される塗装性、外観、耐候性、耐スクラッチ性、
耐薬品性、耐水性、メツキ性等の物性に優れた樹脂を使
用し、内層には内面側に要求される物理的強度、伸縮性
、耐電圧性等の異なる物性に優れた樹脂を使用すること
ができる。このため成形品の外面側に要求される物性と
、内面側に要求される物性とを兼ね備えた成形品が得ら
れ、これにより成形品の肉厚を薄くできる。 また装飾面以外の部分に中空部と連通ずる通気孔を有す
るため、外観を害することなく、高温下での膨張、低温
下での収縮に伴い、中空部の内部の気体を外部に導き、
成形品の変形を防止することができる。 〔実施例〕 以下、本発明を図面の実施例により説明する6第1図は
ボデーサイドモールディングに適用した実施例の樹脂成
形品を示す正面図、第2図はそのA−A断面図、第3図
はB−B断面図である。 図において、1は樹脂成形品(モールディング)であっ
て、それぞれ異なる物性の別の樹脂からなる外層2と内
層3が積層され、内層3の内側に中空部4が形成されて
いる。樹脂成形品1は外表面側が装飾面5とされ、裏面
側が取付面6とされており、車体に取付けたときに通常
目視されない側である取付面6に通気孔7が設けられて
いる。実施例では、外層2はEPDMを配合したポリプ
ロピレン樹脂により形成され、内層3はガラス繊維を配
合したポリプロピレン樹脂により形成され、両者は一体
的に積層されている。8は接着剤1両面粘着テープ等の
取付手段、9は車体パネルである。 第4図は製造方法を示す断面図、第5図は押出状態を示
す断面図、第6図はタイミング図である。 図において、11は押出ダイで、外層2を形成する外層
樹脂層12を押出す外層押出口13と、内層3を形成す
る内層樹脂層14を押出す内層押出口15を有し、外層
および内層樹脂層12.14からなる複合パリソンI6
を形成するようになっている。17.18は分割された
成形型で、それぞれ複合パリソン16の上下部を挟むピ
ンチ部19.20を有し、一方の成形型18は出没可能
なガス吹込管21を有している。 樹脂成形品1の製造方法は、まず第5図および第6図に
示すように、押出ダイ11の外層押出口13から外層樹
脂層12の押出を開始し、t□時間経過後。 内層押出口15から内層樹脂層14の押出を開始し。 外層樹脂層12の内側に内層樹脂層14を一体的に積層
して、複合パリソン16を形成する。さらにt2時間経
過後、内層樹脂層14の押出を停止するが、外層樹脂層
12の押出は継続する。さらにt1時間経過後、外層樹
脂層12の押出を停止する。t工、t2、t3時間は、
内層樹脂層14の上下の端部が成形型17.18のピン
チ部19.20の内側付近に位置するように設置される
。 この状態で、複合パリソンI6を第4図に示すように、
成形型17.18間に配置し、複合パリソン16の内層
樹脂層14の上下の端部付近の外層樹脂層12をピンチ
部19.20で挟むように成形型17、】8を閉じる。 これと同時に取付面6となる部分の外層樹脂層12およ
び内層樹脂層14を貫通してガス吹込管21を突出させ
、複合パリソン16の内部に圧縮空気等のガスを吹込ん
で外層樹脂層12および内層樹脂層14を押し広げて、
成形型17.18の内部に貼付かせ、内部に中空部4を
形成する。このときピンチ部19.20は内層樹脂層1
4の端部付近の外層樹脂層12のみの部分を挟むので、
内層樹脂層14の端部同士が融着した融着部の外側を覆
うように外層樹脂層12が融着し、内層樹脂層14は外
部に露出しない。 こうして樹脂成形品1が形成され、冷却後成形型17.
18から取出されるが、ガス吹込管21の跡は通気孔7
を形成する。 こうして製造された樹脂成形品1は、第2図に示すよう
に、接着剤1両面粘着テープ等の取付手段8により車体
パネル9に取付けて使用される。 このとき通気孔7は取付手段8により塞がれないように
する。 上記の樹脂成形品1は、外部に露出する外層2と、中空
部4に面した内層3とが異物性の樹脂からなる複数層の
積層体から形成されるため、外層2には外面側に要求さ
れる塗装性、外観、耐候性、耐スクラッチ性、耐薬品性
、耐水性、メツキ性等の物性に優れた樹脂を使用し、内
層3には内面側に要求される物理的強度、伸縮性、耐電
圧性等の異なる物性に優れた樹脂を使用することができ
る。 このため樹脂成形品1の外面側に要求される物性と、内
面側に要求される物性とを兼ね備えた樹脂成形品が得ら
れ、このため樹脂成形品lの肉厚を薄くできる。 また装飾面5以外の部分に中空部4と連通ずる通気孔7
を有するため、外観を害することなく。 膨張、収縮に伴い中空部4の内部の気体を外部に導き、
樹脂成形品1の変形を防止することができる。 なお前記実施例では樹脂成形品1を外層と内層の2層で
形成したが、3層以上であってもよく、はぼ同様にして
製造することができる。また前記実施例では通気孔7は
取付面6に設けたが、取付面6以外であってもよく、取
付面側に外部から目視されない面がある場合は、このよ
うな面に設けることができる。本発明はボデーサイドモ
ールデ、イン、グのほかに、フェンダ−モールディング
、エアスポイラ、フィニッシャ等の他の車両用樹脂成形
品にも同様に適用することができる。さらに前−記実施
例では、外層2および内層3のいずれもチューブ状のパ
リソンの場合について説明したが。 少なくとも一方のパリソンがチューブ状であればよい。 ′また外層2および内層3を形成する樹脂としては、実
施例で使用したものに限らず、それぞれに要求される物
性に応じて、他の樹脂を使用することができる。 〔発明の効果〕 本発明の車両用樹脂成形品は、異物性の樹脂からなる外
層および内層の積層体により中空に形成されているため
、成形品の外面側に要求される物性と、内面側に要求さ
れる物性とを兼ね備え、成形品の肉厚を薄くできるとと
もに、優九た外観を有し、温度変化等による変形がない
中空の樹脂成形品が得られる。 本発明の車両用樹脂成形品の製造方法は、外層樹脂層お
よび内層樹脂層を時間差を与えて押出して形成される複
合パリソンの内層樹脂層の端部付近の外層樹脂層を挟ん
でブロー成形するため、内層樹脂層を露出させることな
く、上記中空の樹脂成形品を効率よく製造することがで
きる。
第1図は実施例の樹脂成形品を示す正面図、第2図はそ
のA−A断面図、第3図はB−B断面図、第4図は製造
方法を示す断面図、第5図は押出状態を示す断面図、第
6図はタイミング図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、1は樹
脂成形品、2は外層、3は内層、4は中空部、5は装飾
面、6は取付面、7は通値孔、 11は押出ダイ、12
は外層樹脂層、14は内層樹脂層、16は複合パリソン
、17.18は成形型、19,20はピンチ部、21は
ガス吹込管である。
のA−A断面図、第3図はB−B断面図、第4図は製造
方法を示す断面図、第5図は押出状態を示す断面図、第
6図はタイミング図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、1は樹
脂成形品、2は外層、3は内層、4は中空部、5は装飾
面、6は取付面、7は通値孔、 11は押出ダイ、12
は外層樹脂層、14は内層樹脂層、16は複合パリソン
、17.18は成形型、19,20はピンチ部、21は
ガス吹込管である。
Claims (4)
- (1)車体への取付面および装飾面を有する中空の樹脂
成形品であって、前記樹脂成形品は外部に露出する外層
と、中空部に面した内層とが異物性の樹脂からなる複数
層の積層体からなり、かつ装飾面以外の部分に中空部と
連通する通気孔を有することを特徴とする車両用樹脂成
形品。 - (2)通気孔は取付面側に形成された請求項(1)記載
の車両用樹脂成形品。 - (3)押出ダイから樹脂成形品の外層を形成する外層樹
脂層の押出を開始した後、内層を形成する内層樹脂層の
押出を開始し、内層樹脂層の押出を停止した後、外層樹
脂層の押出を停止して複合パリソンを形成し、複合パリ
ソンの内層樹脂層の端部付近の外層樹脂層をピンチ部で
挟むように成形型を閉じるとともに、ガス吹込管を複合
パリソン内に差込んでガスを吹込み、ブロー成形するこ
とを特徴とする車両用樹脂成形品の製造方法。 - (4)取付面側となる部分の複合パリソンの外層樹脂層
および内層樹脂層を通してガス吹込管を差込んでブロー
成形するようにした請求項(3)記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2086860A JPH03284928A (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 車両用樹脂成形品およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2086860A JPH03284928A (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 車両用樹脂成形品およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03284928A true JPH03284928A (ja) | 1991-12-16 |
Family
ID=13898569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2086860A Pending JPH03284928A (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 車両用樹脂成形品およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03284928A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109262883A (zh) * | 2018-07-06 | 2019-01-25 | 武汉金发科技有限公司 | 一种玻璃纤维增强聚丙烯复合材料的制备方法 |
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1990
- 1990-03-30 JP JP2086860A patent/JPH03284928A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109262883A (zh) * | 2018-07-06 | 2019-01-25 | 武汉金发科技有限公司 | 一种玻璃纤维增强聚丙烯复合材料的制备方法 |
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