JPH032848A - カメラのストロボ発光装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の利用分野） 本発明は、発光管と、反射傘と、これらの前面に配置さ
れる透明の保護板とを備え、撮影レンズとある基線長を
隔てて配置されるカメラのストロボ発光装置に関するも
のである。

（発明の背景） 従来、この種の装置（ストロボ装置に配置される光学系
を指す）は撮影レンズからできるだけ離れたところに配
置される構成となっている。これは、比較的暗い所でス
トロボ照明による撮影を行った時、人物の網膜が赤く撮
影される、所謂赤目現象が発生するのを防止する対策と
して一般に取られている配置である。

一般に、カメラ内蔵型のストロボ発光装置の場合、該装
置の大きさ、コストの制約から、ガイドナンバー（ＧＮ
ｏ）は「１０」程度となっており、ストロボ撮影の有効
被写体距離は近距離である。従って、撮影レンズとのバ
ララックスを軽減するためには撮影光軸に対してストロ
ボ照明光を多少傾けて照射するよう該ストロボ装置を配
置する必要があった。

このことから従来では、ある被写体距離でバララックス
が零となるように、ストロボ装置の光学系（ストロボ発
光装置）全体を傾けて配置（詳細は後述）することが行
われており、よってカメラの構成上の自由度が損なわれ
ると共に、多少スペースの無駄も覚悟しなければならな
かった。

（発明の目的） 本発明の目的は、上述した問題点を解決し、該装置のカ
メラ内における配置に自由度を持たせられ、カメラの構
成をしやすくすることのできるカメラのストロボ発光装
置を提供することである。

（発明の特徴） 上記目的を達成するために、本発明は、透明な保護板を
、撮影レンズ側が厚い楔形状とし、以て、楔形状とした
保護板に、該装置を撮影光軸に対して傾けて照射した場
合と同様の照射機能を持たせるようにしたことを特徴と
する。

（発明の実施例） 以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する
。

第１図は本発明の一実施例を組み込んだ平板タイプの電
子スチルビデオカメラの光学配置の概略を示した図であ
る。

図中、１は電子スチルビデオカメラ、２は撮影レンズ、
３は光学的ローパスフィルタ、４は撮像素子であるとこ
ろのＣＯＤであり、前記撮影レンズ２から該ＣＣＤ４に
より撮影系を構成している。また図中、５は対物レンズ
、６は１次ピント面、７は２次結像レンズ、８は２次ピ
ント面、９は接眼レンズであり、これらにより２次結像
方式の実像式ファインダを構成している。さらに図中、
１０ａは透明な保護板、ｌｌａはストロボ発光管、１２
ａは反射傘であり、これらによりストロボ発光系（スト
ロボ発光装置）を構成している。更に図中、１３はディ
スクドライブユニット、１４は被写体面、Ｏ８は撮影光
軸基準のストロボ発光系が被写体を見込む角度である。

前記スチルビデオカメラ１はディスクドライブユニット
１３の大きさを考慮して、出来るだけコンパクトにまと
め上げられた構成の一例である。

なお、他に測光系、オートフォーカス系が配置されるべ
きであるが、これらは本発明とは直接関係のない部分で
あるのでここでは省略している。

第１図の配置では、該測光系とオートフォーカス系はフ
ァインダ系とストロボ発光系との間に配置されることと
なる。

第１図において、撮影系に対するファインダ系のバララ
ックスは比較的目立たないが、ストロボ発光系のバララ
ックスは大きいので、補正が必要であることが分かる。

第３図は従来のストロボ発光系のバララックスの補正構
成を示すものであり、発明の詳細な説明したように、保
護板１０ｂ、発光管１１ｂ、反射傘１２ｂの全体が、つ
まり該ストロボ発光系が角度θＳ傾けられて配置されて
いる。なお、保護板１０ｂは平行平板なので、傾けなく
てもよい。

第２図は第１図に示したストロボ発光系を拡大した図で
あり、保護板１０ａが角度θｐを有する楔形状となって
おり、これによってストロボ発光管１１ａ及び反射傘１
２ａを撮影光軸に垂直に配置することを可能としている
（バララックス補正機能を有しながら）。

ここで、保護板１０ａの屈折率をｎとすると、屈折角が
小さいので、 θＳ師（ｎ−１）θｐ が成り立つ、従って、バララックス補正量が設定されれ
ば、保護板１０ａのプリズム角が決まる。

第１図の構成の電子スチルビデオカメラ１の場合につい
て、概略の数値を計算してみる。

撮影レンズ２とストロボ発光系の間隔は１００ｍｍ　、
撮影レンズ２のＦＮｏがｒ２．８　Ｊ　、ストロボＧＮ
ｏがｒｌＯＪ、撮影レンズ２の至近距離が「１ｍ」と仮
定する。

この場合、ストロボ撮影可能範囲はｒ３．５ｍ〜１ｍＪ
となり、パララックスの角度はｒｌ、６４’〜５．７１
　’Ｊとなるので、バララックス補正角度θＳは平均値
を取って、ｒ　３．６８°」が良い。

保護板１０ａとして、アクリル等のプラスチックを採用
すると、ｎ４７．４°となる。ストロボ発光系の間口の
寸法をｒ　２５ｍｍ１と仮定すると、楔の、すなわち保
護板１０ａの上下の厚み差は３ｍｍ程度であるので、特
にスペースを余分に確保する必要もなく、該発光系に取
付は可能である。

上記実施例では、ストロボ発光管及び反射傘を傾けず、
保護板を楔形状とすることのみでバララックス補正を行
う例を示したが、ストロボ発光管と反射傘を多少傾ける
ことと、保護板を楔形状にすることの両方の作用でバラ
ラックス補正を行っても良い。

本実施例によれば、ストロボ発光系のバララックス補正
を行う為に、保護板を楔形状とし、ストロボ発光管及び
反射傘を撮影光軸に対して垂直に配置することが可能と
なり、ストロボ発光系の配置に自由度を持たせられ、カ
メラの構成がしやすくなる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、透明な保護板を
、撮影レンズ側が厚い楔形状とし、以て、楔形状とした
保護板に、該装置を撮影光軸に対して傾けて照射した場
合と同様の照射機能を持たせるようにしたから、該装置
のカメラ内における配置に自由度を持たせられ、カメラ
の構成をしやすくすることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を組み込んだ電子スヂルビデ
オカメラの概略構成を示す図、第２図は第１図ストロボ
発光装置の拡大図、第３図は従来のストロボ発光装置を
示す図である。 １０ａ・・・・・・保護板、ｌｌａ・・・・・・ストロ
ボ発光管、１２ａ・・・・・・反射傘。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）発光管と、反射傘と、これらの前面に配置される
   透明の保護板とを備え、撮影レンズとある基線長を隔て
   て配置されるカメラのストロボ発光装置において、前記
   透明な保護板を、撮影レンズ側が厚い楔形状としたこと
   を特徴とするカメラのストロボ発光装置。