JPH03284258A - 眼内レンズ前駆体成形用の成形型及び眼内レンズの製造方法 - Google Patents

眼内レンズ前駆体成形用の成形型及び眼内レンズの製造方法

Info

Publication number
JPH03284258A
JPH03284258A JP8446890A JP8446890A JPH03284258A JP H03284258 A JPH03284258 A JP H03284258A JP 8446890 A JP8446890 A JP 8446890A JP 8446890 A JP8446890 A JP 8446890A JP H03284258 A JPH03284258 A JP H03284258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
intraocular lens
upper mold
lens precursor
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8446890A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0755227B2 (ja
Inventor
Akihiko Shibuya
昭彦 渋谷
Yuichi Yokoyama
雄一 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2084468A priority Critical patent/JPH0755227B2/ja
Publication of JPH03284258A publication Critical patent/JPH03284258A/ja
Publication of JPH0755227B2 publication Critical patent/JPH0755227B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、眼内レンズ前駆体を成形するための成形型及
びこの成形型を用いた眼内レンズの製造方法に関する。
さらに詳しくは、光学部と支持部とを一体に成形した眼
内レンズの前駆体成形用の成形型とこの成形型を用いた
眼内レンズの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
眼内レンズは、白内障のため水晶体を摘出した目の視力
回復手段として用いられる。
眼内レンズは、一般に光学部(レンズ部)及び光学部を
目の中で固定するための支持部からなる。
そして、最近では、作製の容易性を考慮して、光学部と
支持部とを同じ材料で一体に成形した眼内レンズが用い
られるようになってきた(特開昭62−172947号
、特開昭63−91230号)しかし、上記公報に記載
の方法によっても、光学部と支持部とを同じ材料で一体
に成形した眼内レンズの作製は、必ずしも容易とは言い
がたい状態である。
〔発明が解決しようとする課題〕
特開昭62−1729.47号に記載の方法では光学部
の光軸がずれやすく、そのために型にガイドピン及びガ
イド孔を設けて光軸のずれを防止している。しかし、県
内レンズ自体が小さいものであり、はんの少しの光軸の
ずれでも実用上は問題となるため、ガイドピン及びガイ
ド孔の設置に高い精度が要求される。
また、特開昭63−91230号に記載の方法では、眼
内レンズブロックを形成後、このブロックの一方の面を
、光学部にあたる面も含めて切削研磨して眼内レンズを
得ている。しかし、眼内レンズの切削研磨には高度な技
術が必要であり、また切削研磨に耐え得る材料もポリメ
チルメタクリレート等の硬い材料に限られる。
ところで、眼鏡レンズやカメラレンズ等のガラス製の光
学用レンズを、軸ずれを少なくプレス形成する方法が知
られている(特開昭61−6139号)。
しかし、ガラスと眼内レンズ用の樹脂とでは、化学的性
質及び物理的性質が大きく異なる。さらに、形状も眼内
レンズが光学部と支持部とを有するのに対して、上述の
ガラス製の光学用レンズでは支持部など有さない。
従って、特開昭61−6139号の方法をそのまま眼内
レンズに用いることはできない。例えばこの方法では、
加熱軟化したガラスを成形型でプレス成形しているが、
眼内レンズの成形に際しては、材料を加熱軟化すること
もないし、この材料をプレスすることもない。
そこで本発明の目的は、成形に際して光学部の光軸合わ
せの必要がなく、かつ光学部を切削研磨する必要もない
眼内レンズ前駆体を成形するための成形型を提供するこ
とにある。
さらに本発明の目的は、光学部の光軸合わせをする必要
がなく、かつ光学部を切削研磨することなしに眼内レン
ズを製造できる方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、光学部と支持部とから構成される眼内レンズ
の前駆体を成形するための成形型であって、この成形型
は上型及び下型からなり、上型の下面は凸状球面をなし
、かつこの凸状球面の頂上付近に上記光学部を成形する
ための凹状曲面を有し、下型の上面は凹状球面をなし、
上型の下面の凸状球面の曲率半径は下型の上面の凹状球
面の曲率半径より大きく、下型の上面の曲面方向に上型
の下面の垂直中心軸を回動自在にし、下型の上面上で上
型の下面の周縁を当接して上型の下面と下型の上面との
間に眼内レンズ前駆体の形状の間隙を形成することを特
徴とする成形型に関する。尚本明細書において、この成
形型を成形型lと呼ぶことがある。
さらに本発明は、光学部と支持部とから構成される眼内
レンズの前駆体を成形するための成形型であって、この
成形型は上型、下型及びリング状物からなり、上型の下
面は凸状球面をなし、かつこの凸状球面の頂上付近に上
記光学部を成形するための凹状曲面を有し、下型の上面
は凹状球面をなし、下型の上面の曲面方向に、上型の下
面の垂直中心軸を回動自在にし、上型の下面と下型の上
面との間に眼内レンズ前駆体の形状の間隙を形成するよ
うに、上型の下面と下型の上面との間にリング状物を配
置することを特徴とする成形型に関する。尚、本明細書
において、この成形型を成形型2と呼ぶことがある。
さらに、本発明は、上記成形型1及び2を用いた眼内レ
ンズの製造方法に関する。
以下本発明について詳説する。
成形型1 成形型1は、第1a図及び第1b図に示す光学部1と支
持部2とから構成される眼内レンズの前駆体3を成形す
るための成形型である。
成形型lは、第2a図及び第2b図に示す上型IO及び
第3a図及び第3b図に示す下型20からなる。上型1
0の下面11は凸状球面をなし、かつこの凸状球面の頂
上付近に光学部1を成形するための凹状曲面12を有す
る。凹状曲面12は、球面であっても、非球面であって
も良い。一方、下型20の上面21は凹状球面をなす。
上型10の下面11の凸状球面の曲率半径は、下型20
の上面21の凹状球面の曲率半径より大きい。
そして、第2a図及び第2b図に示す上型10と第3a
図及び第3b図に示す下型20とを、第4図に示すよう
に、下型20の上面21上に上型10の下面11の周縁
13を当接させて載置する。
上型10の下面11の凸状球面の曲率半径が、下型20
の上面21の凹状球面の曲率半径より大きいので、上型
10の下面11と下型20の上面21との間に眼内レン
ズ前駆体3の形状の間隙5を形成することができる。さ
らに、上型10の下面11の垂直中心軸りは、下型20
の上面21の曲面方向に自在に回動できる。そのため、
垂直中心軸りを角度θ内で揺動させる限り、上型10の
下型20に対する位置及び角度をどのように設定しても
、同じ形状の間隙5を形成することができ、所望する形
状の眼内レンズ前駆体3を成形することができる。尚、
垂直中心軸りを角度θは、上型10の下面11の周縁1
3が下型20の上面21に当接できる範囲内であれば、
特に限定はない。
成形型2 成形型2は、第5a図及び第5b図に示す光学部lと支
持部2とから構成される眼内レンズの前駆体4を成形す
るための成形型である。
成形型2も、成形型1と同様に、第2a図及゛び第2b
図に示す上型lO及び第3a図及び第3b図に示す下型
20からなる。但し、成形型2では、成形型lと異なり
、上型10の下面11の凸状球面の曲率半径は、下型2
0の上面21の凹状球面の曲率半径より小さくても、等
しくても、あるいは大きくてもよい。
第6図に示すように、下型20の上面21の曲面方向に
、上型10の下面11の垂直中心軸を回動自在にし、上
型lOの下面11と下型20の上面21との間に眼内レ
ンズ前駆体4の形状の間隙6を形成するように、上型1
0の下面11と下型20の上面21との間にリング状物
30を配置する。
リング状物30の配置の仕方は、上型10の下面11の
周縁13に沿って略円形に配置するか、あるいは、第7
図に示すように、リング状物30の一部が上型lOの下
面11の周縁13に接近するように楕円形にして、眼内
レンズの前駆体4の支持部2を楕円形に成形することも
できる。
また、リング状物30は、切れ目のないOリングである
か、あるいは線状のフィラメントをリング状にしたもの
であってもよい。尚、リング状物30としてフィラメン
トを用いると、第8図に示すようにフィラメント31の
2つの末端部32及び33の間に開口部34を形成する
ことができる。
この開口部34は、眼内レンズの前駆体4の製造に際し
て、眼内レンズ材料の注入口や、上型lOの下面11と
下型20の上面21との間の間隙に眼内レンズ材料とと
もに進入した気泡の追出し口0 として利用することができる。また、リング状物30は
、1つまたは2つ以上のフィラメントから構成してもよ
い。
第5b図及び第6図より明らかなように、リング状物3
0の厚みは、眼内レンズの前駆体4の支持部2の厚みに
より決定する。また、リング状物30の材質は、リング
状物に成形可能な繊維、例えばPP(ポリプロピレン)
 、PVDF (ポリフッ化ビニリデン)等の従来より
眼内レンズの支持部、手術用縫合糸として使用されてい
るものが、径の精度及び安全性の面で好ましい。眼内レ
ンズ材料の硬化条件において溶出や劣化がなく、かつリ
ングを形成できるものであれば特に限定はない。
尚、眼内レンズ材料の硬化条件とは、例えば以下のとお
りである。
ポリメチルメタクリレート加熱重合: 室温から120°C付近まで段階的に昇温しで重合を完
結させる。重合を完結させるには、1〜5日間の日数を
要する。
シリコンエラストマー加熱重合: 1 60〜80℃に2〜3日間加熱保持して重合を完結させ
る。
PVAゲル低温結晶化: 20〜30℃に2〜24時間保持して結晶化を完結させ
る。
成形型l及び2に用いる上型10は、第9図及び第10
図に示すように、上型lOの上面14から下面11へ貫
通するか、又は上型10の側面15から下面11へ貫通
する、少なくとも1つの貫通孔16を有することが好ま
しい。
あるいは、成形型1及び2に用いる上型lOは、第11
a図及び第11b図に示すように、上型lOの下面11
に、側面15に達する、少な(とも1つの溝部17を有
することが好ましい。
貫通孔16及び溝部17の形状及び大きさは、眼内レン
ズ材料の粘度及び注入法等を考慮して適宜決定すること
ができる。例えば、貫通孔16は、0.15〜0.4 
mmの円筒状とすることができる。
尚、貫通孔16及び溝部17は、上型10の下面ll上
であって、光学部1を成形するための凹2 状曲面12にかからないような位置に設ける。そうすれ
ば、得られた眼内レンズ前駆体を成形加工する際に、支
持部2の貫通孔16又は溝部17に当たる箇所は、製品
である眼内レンズから除去できるからである。
上型10の貫通孔16又は溝部17は、眼内レンズの前
駆体3又は4の製造に際して、眼内レンズ材料の注入口
や過剰の眼内レンズ材料の逃出し口、あるいは上型10
の下面11と下型20の上面21との間の間隙に眼内レ
ンズ材料とともに進入した気泡の追出し口として利用す
ることができる。
尚、本発明の成形型の上型lO及び下型20は、例えば
ガラス、あるいはポリカーボネート、ポリサルホン等の
耐熱性及び耐溶剤性に優れた樹脂等から作製することが
できる。特に、上型と下型とにより形成される眼内レン
ズ前駆体の形状の間隙について、その状態が観察できる
ような透明性を有する材料を用いることが好ましい。
以上のような構成の本発明の成形型1及び2は、3 第4図及び第6図により示されるように、下型20の上
面21が単一の球面で構成されているので、上面21で
あればどこに上型10の下面11を合わせても、成形型
1及び2内の間隙5及び6の形状は不変である。従って
、本発明の成形型では、軸合せをする必要がなく、かつ
硬質材料からでも軟質材料からでも眼内レンズ前駆体を
容易に成形することができる。
さらに、本発明の成形型では、上型10の凹状曲面12
を球面にした場合、上型10及び下型20の成形面(凸
状球面の下面11、光学部1成形用の凹状曲面12及び
凹状球面の上面21)は、いずれも球面だけから構成さ
れるため、成形型の作製が容易であり、その結果費用も
安くなる。
眼内レンズの製造方法 本発明の製造方法では、第4図及び第6図において、上
記成形型1又は2の間隙5又は6に眼内レンズ用材料を
注入し、この材料を硬化させ、硬化して得た眼内レンズ
前駆体を離型し、必要により眼内レンズ前駆体の支持部
をさらに成形加工す4 ることにより眼内レンズを製造する。
成形型1の間隙への眼内レンズ用材料40の注入は、上
型10として、貫通孔16又は溝部17を有さないもの
を使用する場合には、第12図に示すように、例えばシ
リンジ41等を用いて、下型20の上面21に眼内レン
ズ用材料40を注ぎ、次いで上型lOを、下面11の周
縁13が上面21に当接するまで移動させて、眼内レン
ズ前駆体3の形状の間隙5を形成することにより行う。
上型10として、貫通孔16又は溝部17を有するもの
を使用する場合には、第13図に示すように、例えばシ
リンジ41等を用いて、下型20の上面21上で上型1
0の下面11の周縁13を当接して眼内レンズ前駆体3
の形状の間隙5を形成し、次いで眼内レンズ用材料40
を貫通孔16又は溝部17(第13図では貫通孔16)
から注ぐ。
成形型2の間隙への眼内レンズ用材料40の注入は、上
型10として、貫通孔16又は溝部17を有さないもの
を使用する場合には、第14図に5 示すように、例えばシリンジ41等を用いて、下型20
の上面21に眼内レンズ用材料40を注ぎ、次いで上型
10を、下面11の周縁13に沿って付したリング状物
30が上面21に当接するまで移動させて、眼内レンズ
前駆体4の形状の間隙6を形成することにより行う。
尚、この際、リング状物30は、上型10の下面11に
付着固定させておくことが、操作の簡便さから好ましい
上型10として、貫通孔16又は溝部17を有するもの
を使用する場合には、第15図に示すように、例えばシ
リンジ41等を用いて、下型20の上面21で上型10
の下面11の間にリング状物30を配置して眼内レンズ
前駆体4の形状の間隙6を形成し、次いで眼内レンズ用
材料40を貫通孔16又は溝部17(第15図では溝部
17)から注ぐ。
成形型の間隙5又は6には、眼内レンズ材料とともに気
泡が入る場合がある。特に、光学部1を成形するための
凹状曲面12に気泡が入っては、6 眼内レンズとして使用できないので、この気泡を成形型
を傾けるなどして凹状曲面12から追い出す。貫通孔1
6及び溝部17を有する上型10を用いた場合及びリン
グ状物30としてフィラメント31 (第8図)を用い
、2つの末端部間に開口部34を形成した場合には、気
泡を貫通孔16、溝部17又は開口部34から、成形型
の間隙5又は6内から排除できるので好ましい。
眼内レンズ材料40としては、従来から知られている材
料をそのまま用いることができる。眼内レンズ材料を以
下に例示する。
モノマーとしてヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
、メチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート等の(メタ)アクリレート系モノマー、N
−ビニルピロリドン、ジメチルアクリルアミド等を挙げ
ることができる。
このモノマーには、高い耐溶剤性を有し、形状安定性に
優れた眼内レンズを得るために、架橋性モノマーを添加
することが好ましい。架橋性モノマ7 −としては、エチレングリコールジメタクリレート、ト
リメチロールプロパントリメタクリレート、ジビニルベ
ンゼン等を例示できる。架橋性モノマーは、前記モノマ
ー100重量部に対して10重量部を超えない範囲で添
加することが適当である。
また、前記モノマーの重合開始剤として、ベンゾイルパ
ーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス
メチルバレロニトリル等のラジカル重合開始剤を前記モ
ノマー100重量部に対して0.01〜0.1重量部の
範囲で添加することが適当である。
眼内レンズ材料としては、ポリビニルアルコールを水と
有機溶媒の混合溶媒に溶解したものを用いることもでき
る。有機溶媒としてジメチルスルホキシド、グリセリン
、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリエ
チレングリコ−/lz。
ジメチルホルムアミド、メチルアルコール、エチルアル
コール、アセトン、テトラヒドロフラン、アミノエタノ
ール、フェノール、n−プロピルアルコール等を例示で
きる。水と有機溶媒の混合比8 率は、重量比で90 : 10〜10:90とすること
が適当である。
さらに、眼内レンズ材料としては、2液型シリコーンゴ
ムと硬化剤の混合物、原料ゴムと加硫剤との混合物、プ
レポリマーと硬化剤の混合物等の線状重合体とそれを3
次元架橋させる架橋剤との混合物を挙げることができる
2液型シリコーンゴムとしては、主剤としてビニル基含
有のポリジメチルシリコーンを挙げられ、その硬化剤と
して、ポリメチルハイドロ−ジメチルシロキサンコポリ
マーが挙げられる。尚、上記2成分の架橋反応の促進触
媒として白金が有用であり、通常主剤中に含まれる。
原料ゴムとしては、液状ポリブタジェンゴム、ブチルゴ
ム、ポリイソブチレン等の市販液状ゴムをあげることが
できる。また、加硫剤として、硫黄、メチルエチルケト
ンパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、t−ブチ
ルヒドロパーオキサイド等の市販パーオキサイド類を例
示できる。
プレポリマーとしては、ポリイソプレン、ポリ9 ブタジェン、ブタジェン−アクリロニトリル共重合体、
ポリオレフィン、ポリオキシプロピレンゴム等の分子端
官能基が水酸基であるような市販のテレケリツク液状ゴ
ムを例示でき、その硬化剤としてポリイソシアネート類
を例示できる。また、プレポリマーとしては、ポリイソ
プレン、ポリブタジェン、ブタジェン−アクリロニトリ
ル共重合体、ポリオレフィン系ゴム等の分子端官能基が
カルボキシル基であるようなテレケリツク液状ゴムを例
示でき、その硬化剤としてジエポキシド類を例示できる
成形型内に注入された眼内レンズ材料40は、硬化させ
る。ここで、硬化とは、眼内レンズ材料の種類により、
種々の形態をとる。
例えば、眼内レンズ材料が上記モノマーの場合には、硬
化とはモノマーの重合を意味する。また、眼内レンズ材
料がポリビニルアルコールの場合には、硬化とはポリビ
ニルアルコールの結晶化を意味する。さらに、眼内レン
ズ材料が線状重合体とそれを3次元架橋させる架橋剤と
の混合物の場合0 には、硬化とは3次元架橋による硬化を意味する。
硬化して得た眼内レンズ前駆体は、離型する。
眼内レンズ前駆体の離型は、例えば成形型内の眼内レン
ズ前駆体が膨潤又は収縮するような溶媒に型ごと一定時
間浸漬することにより行うことができる。そのような溶
媒としては、眼内レンズ前駆体がポリビニルアルコール
である場合には、エタノール及び水を用いることができ
る。また、眼内レンズ前駆体がポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)である場合には、アセトンを用いること
ができる。
離型した眼内レンズ前駆体は、必要により支持部2を種
々の形状に成形加工して眼内レンズを得る。成形加工法
は、眼内レンズ前駆体の材質により適宜決定でき、例え
ば所望の眼内レンズ径及び形状に打ち抜くか、レーザー
加工するか、あるいは切削研磨することができる。尚、
打抜き等により、支持部の端面が鋭角になった場合には
、材料の硬さに応じて、バレル研磨、布、フィルム等に
よる機械的研磨してまるめるか、あるいは−時的1 に加熱して溶融することによりまるめることができる。
成形加工して得られる眼内レンズの形状には特に限定は
なく、従来から知られた形状に成形加工すればよい。成
形加工されて得られた眼内レンズの例を第16図及び第
17図に示す。尚、図中の破線は、成形加工前の眼内レ
ンズ前駆体の輪郭を示す。
〔発明の効果〕
本発明の成形型では、軸合せをする必要がなく、かつ硬
質材料からでも軟質材料からでも眼内レンズ前駆体を容
易に成形することができる。
さらに、本発明の成形型を用いる眼内レンズの製造方法
は、軸合せをする必要がないために製造が容易であり、
かつ得られた眼内レンズの光学的特性(光軸に関して)
が優れている。さらに本発明の製造方法によれば、硬質
材料からでも軟質材料からでも眼内レンズを容易に製造
することができる。
〔実施例〕
2 以下、本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 重合度1750、ケン化度98.0モル%のポリビニル
アルコール20gを80gの80重量%ジメチルスルホ
キシド水溶液に加えてオートクレブにて115°C,2
時間加熱して均一に溶解した。
この溶液を、第13図に示す貫通孔16を有する上型1
0を用いたガラス製の成形型の貫通孔16より間隙5に
注入した。
ついでこのポリビニルアルコール溶液を内蔵した成形型
を一10℃のフリーザー中で5時間結晶化させた。結晶
化後、得られた眼内レンズ前駆体を蒸留水に浸漬し、蒸
留水を数回更新することによりジメチルスルホキシドを
水に完全に置換した。
次に、得られたポリビニルアルコールの含水ゲルからな
る眼内レンズ前駆体を移植手術用トレパンのような鋭利
な刃を持つ打抜き機を用いて、第16図に示す形状に打
抜いた。次いで、打抜いた支持部の端面をバレル研磨し
て眼内レンズを得た。
3 実施例2 メチルメタクリレート100重量部、エチレングリコー
ルジメタクリレート2重量部及びアゾビスイソブチロニ
トリル0.1重量部を均一になるように攪拌した溶液を
第4図に示すガラス製成形型の下型20の上面21に注
入し、ついでこの上に上型lOを載せた。
この成形型を40℃で8時間、800Cで6時間、さら
に120℃で6時間加熱硬化させた。得られた眼内レン
ズ前駆体をアセトンに浸漬して離型した後、第17図に
示すように支持部をループ状に切削研磨加工して眼内レ
ンズを得た。
実施例3 2液型のシリコーンゴムの主剤(商品名:KE106、
信越シリコーン社製)100重量部及び硬化剤(商品名
:Cat−RG、信越シリコーン社製)10重量部を均
一になるように攪拌して溶液を得た。この溶液を、第1
5図に示す成形型の間隙6に溝部17から注入した。次
いで、60℃で72時間加熱して硬化させた。
4 得られた眼内レンズ前駆体を打抜き機で打抜いて第16
図に示す眼内レンズを得た。
【図面の簡単な説明】
第1a図及び第5a図はそれぞれ眼内レンズ前駆体の平
面図であり、第1b図及び第5b図はそれぞれ眼内レン
ズ前駆体の中央部(第1a図及び第5a図のA−A線)
の断面図である。 第2b図は上型10の平面図であり、第2a図は第2b
図のA−A線断面図である。第3b図は下型20の平面
図であり、第3a図は第3b図のA−A線断面図である
。 第4図は、本発明の成形型1の中央部の縦方向の断面図
であり、第6図は、本発明の成形型2の中央部の縦方向
の断面図である。 第7図は、リング状物30を上型lOの下面11に楕円
形状に付着させたところを示す。第8図は、フィラメン
ト製のリング状物31を示す。 第9図及び第1O図は、それぞれ貫通孔16を有する上
型10の中央部の縦方向の断面図である5 第11b図は溝部17を有する上型10の平面図であり
、第11a図は第11b図のA−A線断面図である。 第12図〜第15図は、本発明の成形型内に眼内レンズ
材料40を注入する様子を示す、成形型中央部の縦方向
の断面図である。 第16図及び第17図は、眼内レンズ前駆体の輪郭(破
線)及び眼内レンズ(実線)を示す。 3.4;眼内レンズ前駆体、  10:上型、20:下
型、   30:リング状物、40:眼内レンズ材料

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)光学部と支持部とから構成される眼内レンズの前
    駆体を成形するための成形型であって、この成形型は上
    型及び下型からなり、 上型の下面は凸状球面をなし、かつこの凸状球面の頂上
    付近に上記光学部を成形するための凹状曲面を有し、 下型の上面は凹状球面をなし、 上型の下面の凸状球面の曲率半径は下型の上面の凹状球
    面の曲率半径より大きく、 下型の上面の曲面方向に上型の下面の垂直中心軸を回動
    自在にし、下型の上面上で上型の下面の周縁を当接して
    上型の下面と下型の上面との間に眼内レンズ前駆体の形
    状の間隙を形成することを特徴とする成形型。
  2. (2)光学部と支持部とから構成される眼内レンズの前
    駆体を成形するための成形型であって、この成形型は上
    型、下型及びリング状物からなり、 上型の下面は凸状球面をなし、かつこの凸状球面の頂上
    付近に上記光学部を成形するための凹状曲面を有し、 下型の上面は凹状球面をなし、 下型の上面の曲面方向に、上型の下面の垂直中心軸を回
    動自在にし、上型の下面と下型の上面との間に眼内レン
    ズ前駆体の形状の間隙を形成するように、上型の下面と
    下型の上面との間にリング状物を配置することを特徴と
    する成形型。
  3. (3)上型が、上型の上面と下面との間又は上型の側面
    と下面との間に、少なくとも1つの貫通孔を有する請求
    項1又は2記載の成形型。
  4. (4)上型が、上型の下面に、上型の側面に達する、少
    なくとも1つの溝部を有する請求項1又は2記載の成形
    型。
  5. (5)請求項1〜4のいずれか1項記載の成形型の間隙
    に眼内レンズ用材料を注入し、この材料を硬化させ、硬
    化して得た眼内レンズ前駆体を離型し、必要により眼内
    レンズ前駆体の支持部をさらに成形加工することを特徴
    とする眼内レンズの製造方法。
JP2084468A 1990-03-30 1990-03-30 眼内レンズ前駆体成形用の成形型及び眼内レンズの製造方法 Expired - Lifetime JPH0755227B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2084468A JPH0755227B2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 眼内レンズ前駆体成形用の成形型及び眼内レンズの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2084468A JPH0755227B2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 眼内レンズ前駆体成形用の成形型及び眼内レンズの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03284258A true JPH03284258A (ja) 1991-12-13
JPH0755227B2 JPH0755227B2 (ja) 1995-06-14

Family

ID=13831466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2084468A Expired - Lifetime JPH0755227B2 (ja) 1990-03-30 1990-03-30 眼内レンズ前駆体成形用の成形型及び眼内レンズの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0755227B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008188939A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Menicon Co Ltd モノマー充填シリンジの製造方法
JP2008546559A (ja) * 2005-06-13 2008-12-25 シルバー,ジョシュア,デビッド レンズを成形する方法
WO2009104516A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 Hoya株式会社 眼内レンズ製造方法
JP2011051098A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Olympus Corp 光学素子の製造方法、及び、光学素子
JP2016508062A (ja) * 2013-01-15 2016-03-17 メディセム オフサルミック (シーワイ) リミテッド 生体類似型眼内レンズ
US10441676B2 (en) 2013-01-15 2019-10-15 Medicem Institute s.r.o. Light-adjustable hydrogel and bioanalogic intraocular lens

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60190949A (ja) * 1983-12-12 1985-09-28 チエスコスロベンスカ アカデミエ ベド 弾性軟質眼内レンズおよび製法
JPH01247121A (ja) * 1988-02-09 1989-10-03 Thomas H Shepherd 眼球内植体成形型及び内植体製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60190949A (ja) * 1983-12-12 1985-09-28 チエスコスロベンスカ アカデミエ ベド 弾性軟質眼内レンズおよび製法
JPH01247121A (ja) * 1988-02-09 1989-10-03 Thomas H Shepherd 眼球内植体成形型及び内植体製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008546559A (ja) * 2005-06-13 2008-12-25 シルバー,ジョシュア,デビッド レンズを成形する方法
US8398902B2 (en) 2005-06-13 2013-03-19 Joshua David Silver Moulding lenses
JP2008188939A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Menicon Co Ltd モノマー充填シリンジの製造方法
WO2009104516A1 (ja) * 2008-02-20 2009-08-27 Hoya株式会社 眼内レンズ製造方法
JP2009196136A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Hoya Corp 眼内レンズ製造方法
JP2011051098A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Olympus Corp 光学素子の製造方法、及び、光学素子
JP2016508062A (ja) * 2013-01-15 2016-03-17 メディセム オフサルミック (シーワイ) リミテッド 生体類似型眼内レンズ
US10441676B2 (en) 2013-01-15 2019-10-15 Medicem Institute s.r.o. Light-adjustable hydrogel and bioanalogic intraocular lens

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0755227B2 (ja) 1995-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4985186A (en) Process for producing optical element
KR100510226B1 (ko) 정밀 복합 제품
SU674658A3 (ru) Форма дл изготовлени контактных линз
KR930000507B1 (ko) 소프트 콘택트렌즈 및 그 제조법
JP3309856B2 (ja) コンタクトレンズの製造方法
JP6110595B2 (ja) 眼鏡用偏光プラスチックレンズの製造方法
AU2007313876B2 (en) Molds for use in contact lens production
AU2001237015A1 (en) Precision composite article
JPH027954A (ja) 着色周辺部付きレンズの製造方法
EP0359539A2 (en) Spuncast compound lens and method of manufacture
US6036314A (en) Apertured contact lenses
US3841598A (en) A mold for casting a hydrophilic contact lens blank
JP3798147B2 (ja) 眼用レンズの成形型
US4469646A (en) Method of molding plastic contact lenses
KR20030060964A (ko) 광변색 물품 및 그의 제조 방법
JPH03284258A (ja) 眼内レンズ前駆体成形用の成形型及び眼内レンズの製造方法
JP3779801B2 (ja) 眼内レンズの製造方法
EP0064381B1 (en) Soft contact lenses and manufacture thereof
JPS62297120A (ja) レンズ成形型
JPS63191606A (ja) 眼用レンズの製造方法及びそれに用いられる成形型
JPH05257093A (ja) アモルファスフッ素ポリマーをベースとする眼用レンズ
JPH0376213B2 (ja)
JPS6391230A (ja) 眼内レンズの製造方法
JPS62240534A (ja) 光学素子の製造方法
JP2000185325A (ja) 眼用レンズ材料の成形型及びそれを用いた眼用レンズの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080614

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 15