JPH0328186Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0328186Y2 JPH0328186Y2 JP7431386U JP7431386U JPH0328186Y2 JP H0328186 Y2 JPH0328186 Y2 JP H0328186Y2 JP 7431386 U JP7431386 U JP 7431386U JP 7431386 U JP7431386 U JP 7431386U JP H0328186 Y2 JPH0328186 Y2 JP H0328186Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- rotating shaft
- bearing part
- rotation
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 15
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 7
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 6
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 3
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野>
この考案は、回転軸を流体の動圧により浮上さ
せて軸受けする動圧型軸受装置に関する。
せて軸受けする動圧型軸受装置に関する。
<従来の技術>
従来より、動圧型軸受装置としては次のような
ものがある。すなわち、回転軸の先端部の球面に
その球面の先端に向けて溝を設ける一方、この球
面を受ける軸受面を有する軸受部をハウジングに
固定している。そして、モータを駆動して回転軸
を軸受部に対して正方向に回転させ、溝のポンプ
作用で回転軸と軸受部との間の油などの流体を溝
に沿つて内部に押し込んで、流体圧を発生させ、
回転軸を流体圧で浮上させて軸受としている。
ものがある。すなわち、回転軸の先端部の球面に
その球面の先端に向けて溝を設ける一方、この球
面を受ける軸受面を有する軸受部をハウジングに
固定している。そして、モータを駆動して回転軸
を軸受部に対して正方向に回転させ、溝のポンプ
作用で回転軸と軸受部との間の油などの流体を溝
に沿つて内部に押し込んで、流体圧を発生させ、
回転軸を流体圧で浮上させて軸受としている。
<考案が解決しようとする問題点>
ところが、このような動圧型軸受装置では、回
転軸の回転方向がモータの配線ミス等で逆回転し
た場合、油が逆に外部に排出され、回転軸と軸受
部との間に流体圧がなくなり、回転軸の球面と軸
受部の軸受面とが金属接触して摺動するため、焼
き付く等という問題がある。
転軸の回転方向がモータの配線ミス等で逆回転し
た場合、油が逆に外部に排出され、回転軸と軸受
部との間に流体圧がなくなり、回転軸の球面と軸
受部の軸受面とが金属接触して摺動するため、焼
き付く等という問題がある。
そこで、この考案の目的は、モータの配線ミス
等により回転軸が逆回転しても、回転軸と軸受部
とが摺動しないようにして、焼き付かないように
できる動圧型軸受装置を提供することにある。
等により回転軸が逆回転しても、回転軸と軸受部
とが摺動しないようにして、焼き付かないように
できる動圧型軸受装置を提供することにある。
<問題点を解決するための手段>
上記目的を達成するため、この考案の動圧型軸
受装置は、第1図に例示するように、回転軸1の
軸受部3に対する一方向の回転により溝手段2で
回転軸1と軸受部3との間の内側に向けて流体圧
を生じさせる軸受手段10と、上記軸受部3の一
方向には回転を阻止して他方向には回転を許容す
る一方向回転許容手段6と、上記軸受部3を支承
する転がり軸受9とを備えたことを特徴とする。
受装置は、第1図に例示するように、回転軸1の
軸受部3に対する一方向の回転により溝手段2で
回転軸1と軸受部3との間の内側に向けて流体圧
を生じさせる軸受手段10と、上記軸受部3の一
方向には回転を阻止して他方向には回転を許容す
る一方向回転許容手段6と、上記軸受部3を支承
する転がり軸受9とを備えたことを特徴とする。
<作用>
たとえばモータの配線ミスで、回転軸1が逆回
転するときには、回転軸1と軸受部3との間の流
体が溝手段2により外部に排出され、回転軸1が
軸受部3に接触する。回転軸1の回転力が軸受部
3に伝達され、軸受部3が一方向回転許容手段6
により上記逆方向の回転を許容され、かつ、転が
り軸受9により支承されて、回転軸1と軸受部3
とは一体となつて回転する。したがつて、回転軸
1と軸受部3とは摺動することがなく、それらが
焼き付く等ということはない。
転するときには、回転軸1と軸受部3との間の流
体が溝手段2により外部に排出され、回転軸1が
軸受部3に接触する。回転軸1の回転力が軸受部
3に伝達され、軸受部3が一方向回転許容手段6
により上記逆方向の回転を許容され、かつ、転が
り軸受9により支承されて、回転軸1と軸受部3
とは一体となつて回転する。したがつて、回転軸
1と軸受部3とは摺動することがなく、それらが
焼き付く等ということはない。
一方、回転軸1が正回転するときには、回転軸
1と軸受部3との間の流体が溝手段2によつて軸
受部3の中心に押し込まれ、流体圧が発生し、回
転軸1は流体圧で支持され、軸受部3から浮き上
がつて正回転する。このとき、軸受部3は一方向
回転許容手段6により回転を阻止されて固定され
ている。
1と軸受部3との間の流体が溝手段2によつて軸
受部3の中心に押し込まれ、流体圧が発生し、回
転軸1は流体圧で支持され、軸受部3から浮き上
がつて正回転する。このとき、軸受部3は一方向
回転許容手段6により回転を阻止されて固定され
ている。
<実施例>
第1図はこの考案の実施例を示す動圧型軸受装
置の概略図である。1は下端部に半球面1aを有
し、図示しないモータにより回転する円柱形状の
回転軸で、この半球面1aには周方向に互いに一
定間隔をあけて溝手段としての断面矩形の溝2、
2…を半球面1aの先端に向けて螺旋状に複数個
並設してある。また、3は上面3aに回転軸1の
半球面1aの表面に沿つた形状の湾曲した凹面3
bを形成した円柱形状の軸受部である。軸受手段
10は上記回転軸1と上記軸受部3とからなる。
また、5は軸受部3の底面3cの溝3dに上面5
aの突起5bを係合して軸受部3に結合した円柱
形状の基台、6は調心用のOリング7を介してハ
ウジング8の内面8aと基台5の側面5cとの間
で基台5の一方向の回転を阻止して他方向の回転
を許容する一方向回転許容手段の一例としての一
方向クラツチ、9は基台5の底面5dとハウジン
グ8の底面8bとの間で基台5を支承する転がり
軸受の一例としてのスラスト軸受である。
置の概略図である。1は下端部に半球面1aを有
し、図示しないモータにより回転する円柱形状の
回転軸で、この半球面1aには周方向に互いに一
定間隔をあけて溝手段としての断面矩形の溝2、
2…を半球面1aの先端に向けて螺旋状に複数個
並設してある。また、3は上面3aに回転軸1の
半球面1aの表面に沿つた形状の湾曲した凹面3
bを形成した円柱形状の軸受部である。軸受手段
10は上記回転軸1と上記軸受部3とからなる。
また、5は軸受部3の底面3cの溝3dに上面5
aの突起5bを係合して軸受部3に結合した円柱
形状の基台、6は調心用のOリング7を介してハ
ウジング8の内面8aと基台5の側面5cとの間
で基台5の一方向の回転を阻止して他方向の回転
を許容する一方向回転許容手段の一例としての一
方向クラツチ、9は基台5の底面5dとハウジン
グ8の底面8bとの間で基台5を支承する転がり
軸受の一例としてのスラスト軸受である。
そして、たとえばモータの配線ミス等により回
転軸1が第1図中の矢印と逆方向に回転すると、
回転軸1の半球面1aと軸受部3の凹面3bとの
間に充填した潤滑用の油が半球面1aの溝2,2
…に沿つて外部に排出される。そのため、回転軸
1と軸受部3との間には回転軸1の半球面1aが
軸受部3の凹面3bに接触し、回転軸1と軸受部
3との間に摩擦力が働き、回転軸1の回転力が軸
受部3と基台5に伝えられる。基台5は一方向ク
ラツチ6により逆回転が許容され、かつ、スラス
ト軸受9に支承されているため、回転軸1、軸受
部3および基台5は、一体となつて回転する。し
たがつて、回転軸1と軸受部3は相互に摺動する
ことがないため、焼き付き等は生じない。
転軸1が第1図中の矢印と逆方向に回転すると、
回転軸1の半球面1aと軸受部3の凹面3bとの
間に充填した潤滑用の油が半球面1aの溝2,2
…に沿つて外部に排出される。そのため、回転軸
1と軸受部3との間には回転軸1の半球面1aが
軸受部3の凹面3bに接触し、回転軸1と軸受部
3との間に摩擦力が働き、回転軸1の回転力が軸
受部3と基台5に伝えられる。基台5は一方向ク
ラツチ6により逆回転が許容され、かつ、スラス
ト軸受9に支承されているため、回転軸1、軸受
部3および基台5は、一体となつて回転する。し
たがつて、回転軸1と軸受部3は相互に摺動する
ことがないため、焼き付き等は生じない。
一方、回転軸1が正回転するときには、回転軸
1と軸受部3との間の油は半球面1aの溝2,2
…に沿つて内側に押し込まれ、回転軸1と軸受部
3との間に流体圧が生じ、回転軸1は軸受部3か
ら浮き上がつて、流体支持される。このとき、軸
受部3および基台5は一方向クラツチ6により固
定されている。
1と軸受部3との間の油は半球面1aの溝2,2
…に沿つて内側に押し込まれ、回転軸1と軸受部
3との間に流体圧が生じ、回転軸1は軸受部3か
ら浮き上がつて、流体支持される。このとき、軸
受部3および基台5は一方向クラツチ6により固
定されている。
第2図は上記実施例の回転軸の先端部の部分の
変形例を示す。この回転軸21は、その下端部2
1aを円錐台形に形成し、その周面に断面矩形の
螺旋状の溝22を設ける一方、この軸受部23
は、回転軸21の下端部21aを収納する断面円
錐台形の凹部23aを形成している。そして、回
転軸21と軸受部23との間に油を充填し、回転
軸21を回転させて凹部23aに油を押し込んで
流体圧を発生させ、回転軸21を軸受部23から
浮き上がらせて流体支持する。
変形例を示す。この回転軸21は、その下端部2
1aを円錐台形に形成し、その周面に断面矩形の
螺旋状の溝22を設ける一方、この軸受部23
は、回転軸21の下端部21aを収納する断面円
錐台形の凹部23aを形成している。そして、回
転軸21と軸受部23との間に油を充填し、回転
軸21を回転させて凹部23aに油を押し込んで
流体圧を発生させ、回転軸21を軸受部23から
浮き上がらせて流体支持する。
第3図a,bは回転軸と軸受部の別の変形例
で、軸受部に溝を設けたものである。この回転軸
31は、その下端部31aに円板32を固定する
一方、この軸受部33は上記円板32に対向して
配置している。上記軸受部33の略中央部には凹
部33aを形成し、この凹部33aの外側の外周
部33bに断面矩形の螺旋状の溝34を複数個形
成している。回転軸31の矢印で示す正方向の回
転により凹部33aに油を押し込み、流体圧を発
生させて回転軸31を浮き上がらせて、流体支持
をするようにしている。
で、軸受部に溝を設けたものである。この回転軸
31は、その下端部31aに円板32を固定する
一方、この軸受部33は上記円板32に対向して
配置している。上記軸受部33の略中央部には凹
部33aを形成し、この凹部33aの外側の外周
部33bに断面矩形の螺旋状の溝34を複数個形
成している。回転軸31の矢印で示す正方向の回
転により凹部33aに油を押し込み、流体圧を発
生させて回転軸31を浮き上がらせて、流体支持
をするようにしている。
<考案の効果>
以上の説明で明らかなように、この考案の動圧
型軸受装置によれば、回転軸の軸受部に対する一
方向の回転により溝手段で回転軸と軸受部との間
の内側に向けて流体圧を生じさせる軸受手段と、
軸受部の一方向には回転を阻止して他方向には回
転を許容する一方向回転許容手段と、軸受部を支
承する転がり軸受とを備えたので、モータの配線
ミス等により回転軸が逆回転しても、回転軸と軸
受部とは、一方向回転許容手段で回転が許容さ
れ、転がり軸受で支持されて、一体となつて回転
し、回転軸と軸受部とが摺動することがなく、そ
れらの焼き付き等を防止できる。
型軸受装置によれば、回転軸の軸受部に対する一
方向の回転により溝手段で回転軸と軸受部との間
の内側に向けて流体圧を生じさせる軸受手段と、
軸受部の一方向には回転を阻止して他方向には回
転を許容する一方向回転許容手段と、軸受部を支
承する転がり軸受とを備えたので、モータの配線
ミス等により回転軸が逆回転しても、回転軸と軸
受部とは、一方向回転許容手段で回転が許容さ
れ、転がり軸受で支持されて、一体となつて回転
し、回転軸と軸受部とが摺動することがなく、そ
れらの焼き付き等を防止できる。
第1図はこの考案の実施例を示す断面図、第2
図は回転軸の先端部の変形例を示す断面図、第3
図aは回転軸の先端部の別の変形例の断面図、第
3図bは第3図aの−線矢視図である。 1……回転軸、2……溝手段、3……軸受部、
6……一方向回転許容手段、9……転がり軸受、
10……軸受手段。
図は回転軸の先端部の変形例を示す断面図、第3
図aは回転軸の先端部の別の変形例の断面図、第
3図bは第3図aの−線矢視図である。 1……回転軸、2……溝手段、3……軸受部、
6……一方向回転許容手段、9……転がり軸受、
10……軸受手段。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 回転軸の軸受部に対する一方向の回転により溝
手段で回転軸と軸受部との間の内側に向けて流体
圧を生じさせる軸受手段と、 上記軸受部の一方向には回転を阻止して他方向
には回転を許容する一方向回転許容手段と、 上記軸受部を支承する転がり軸受とを備えたこ
とを特徴とする動圧型軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7431386U JPH0328186Y2 (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7431386U JPH0328186Y2 (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62184212U JPS62184212U (ja) | 1987-11-24 |
JPH0328186Y2 true JPH0328186Y2 (ja) | 1991-06-18 |
Family
ID=30919415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7431386U Expired JPH0328186Y2 (ja) | 1986-05-16 | 1986-05-16 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0328186Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-05-16 JP JP7431386U patent/JPH0328186Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62184212U (ja) | 1987-11-24 |
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