JPH0328141A - 酸化物超電導線材の製造方法 - Google Patents
酸化物超電導線材の製造方法Info
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- JPH0328141A JPH0328141A JP1161911A JP16191189A JPH0328141A JP H0328141 A JPH0328141 A JP H0328141A JP 1161911 A JP1161911 A JP 1161911A JP 16191189 A JP16191189 A JP 16191189A JP H0328141 A JPH0328141 A JP H0328141A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E40/00—Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
- Y02E40/60—Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment
Landscapes
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は酸化物超電導線材の製造方法に関するもので、
例えば電力、通信用のケーブルやマグネット用のコイル
などの製造に用いられる。
例えば電力、通信用のケーブルやマグネット用のコイル
などの製造に用いられる。
従来、超電導セラミックスファイバなどの酸化物超電導
線材は、例えば「銀シースバイブ伸線法」により製造さ
れている。しかし、この方法によると長尺な線材が得に
くいこと、細径化が難しいこと等の欠点がある。
線材は、例えば「銀シースバイブ伸線法」により製造さ
れている。しかし、この方法によると長尺な線材が得に
くいこと、細径化が難しいこと等の欠点がある。
そこで本発明者らは、超電導酸化物を構成し得る原料混
合粉末を溶融点以上の温度で加熱溶融した後、急速冷却
によって超電導組成のガラス母材とし、これを加熱して
超電導組或のファイバに糧引きし、次にこのファイバを
熱処理によって再結晶化させ、超電導セラミックファイ
バとすることを検討してみた(例えば特願昭63− 292210号(未公開)など)。この方法によれば、
艮尺であって可撓性が高く、しかも超電導特性が良好な
酸化物超電導線材を得ることが可能になる。
合粉末を溶融点以上の温度で加熱溶融した後、急速冷却
によって超電導組成のガラス母材とし、これを加熱して
超電導組或のファイバに糧引きし、次にこのファイバを
熱処理によって再結晶化させ、超電導セラミックファイ
バとすることを検討してみた(例えば特願昭63− 292210号(未公開)など)。この方法によれば、
艮尺であって可撓性が高く、しかも超電導特性が良好な
酸化物超電導線材を得ることが可能になる。
しかしながら、この方法では酸化物超電導体を構成する
原料の混合粉末を溶融、急冷し、ガラス化させて母材と
するステップを経る以上、酸化物超電導体を構成する元
素の中にガラス形成能を有しないか、又はこれを劣化さ
せる元素が存在しているときには、溶融、急冷によって
も結晶化が生じるため、上記の方法を使用できないとい
う解決すべき課題があった。
原料の混合粉末を溶融、急冷し、ガラス化させて母材と
するステップを経る以上、酸化物超電導体を構成する元
素の中にガラス形成能を有しないか、又はこれを劣化さ
せる元素が存在しているときには、溶融、急冷によって
も結晶化が生じるため、上記の方法を使用できないとい
う解決すべき課題があった。
本発明者は上記課題の解決のため、鋭意研究を重ねた結
果、溶融急冷法を用いたn元系(nは3以上の白然数)
の酸化物超電導線材の製造方法を見出した。
果、溶融急冷法を用いたn元系(nは3以上の白然数)
の酸化物超電導線材の製造方法を見出した。
この製造方法においては、まず第1の工程として、目的
とする酸化物超電導体を構成する元素のうち、 ■ ガラス形成能を有する元素の酸化物もしくは炭酸塩 ■ ガラス形成能を有しない元素を除外した残りの元素
の酸化物もくしは炭酸塩 ■ ガラス形或能を劣化させる元素を除外した残りの元
素の酸化物もしくは炭酸塩 を選択し、このようなものを原料粉末とする。そして、
この原料粉末を混合、仮焼、粉砕、混合、溶融および急
冷してアモルファス状態のガラス母材とする。
とする酸化物超電導体を構成する元素のうち、 ■ ガラス形成能を有する元素の酸化物もしくは炭酸塩 ■ ガラス形成能を有しない元素を除外した残りの元素
の酸化物もくしは炭酸塩 ■ ガラス形或能を劣化させる元素を除外した残りの元
素の酸化物もしくは炭酸塩 を選択し、このようなものを原料粉末とする。そして、
この原料粉末を混合、仮焼、粉砕、混合、溶融および急
冷してアモルファス状態のガラス母材とする。
次に、第2工程として、超電導組成のロッド状のガラス
母材を例えば第1図のような紡糸装置にセットし、所望
の外径のファイバに線引きする。
母材を例えば第1図のような紡糸装置にセットし、所望
の外径のファイバに線引きする。
第1図に示すように、ガラス母材1は支持棒2に固着さ
れ、このガラス母材1はヒータ3の間に挿入される。支
持!+2が母材送り装置によって下降されると、その支
持枠2の先端のガラス母材1はヒータ3で加熱され、軟
化して線引きが始められる。ファイバ4の外径はガラス
母材1の送り速度と線引き速度により所望に設定される
。
れ、このガラス母材1はヒータ3の間に挿入される。支
持!+2が母材送り装置によって下降されると、その支
持枠2の先端のガラス母材1はヒータ3で加熱され、軟
化して線引きが始められる。ファイバ4の外径はガラス
母材1の送り速度と線引き速度により所望に設定される
。
このファイバ4はチャンバ5を通過させられる。
すると、チャンバラの内部には、ガラス形成能をHしな
い元素もしくはガラス形成能を劣化させる元素の化合物
群の蒸気等が含まれているので、これらの元素が酸化物
超電導予備線材としてのファイバ4に添加(付着)され
る。この付着工程に適用される装置の一例を、第1図に
より具体的に説明する。チャンバラは配管6を介して容
器7に連通しており、チャンバラには排気のための排気
管8が接続され、容器7には給気のための給気管9が接
続されている。配管6には配管用ヒータ10が付設され
、容器7には容器用ヒータ11が付設され、かつ容器7
にはガラス形成能を有しない(又は劣化させる)元素の
酸化物もしくは炭酸塩(添加材料源)12が入れられて
いる。
い元素もしくはガラス形成能を劣化させる元素の化合物
群の蒸気等が含まれているので、これらの元素が酸化物
超電導予備線材としてのファイバ4に添加(付着)され
る。この付着工程に適用される装置の一例を、第1図に
より具体的に説明する。チャンバラは配管6を介して容
器7に連通しており、チャンバラには排気のための排気
管8が接続され、容器7には給気のための給気管9が接
続されている。配管6には配管用ヒータ10が付設され
、容器7には容器用ヒータ11が付設され、かつ容器7
にはガラス形成能を有しない(又は劣化させる)元素の
酸化物もしくは炭酸塩(添加材料源)12が入れられて
いる。
第1図の装置において、容器用ヒータ11に通電して容
器7を加熱すると添加材料源12が加熱されて蒸気とな
り、配管用ヒータ10で加熱されている配管6を経由し
てチャンバ5の中に送られる。従って、チャンバ、5の
中を通過中のガラス形成能をHする元素群からなるファ
イバ4にガラス形成能を有しない(又は劣化させる)元
素群が付着され、ファイバ4は所望の組成の酸化物超電
導予備線材に変えられる。ここで、ファイバ4へのガラ
ス形成能を有しない(又は劣化させる)元素群の添加割
合は、容器7および配管6の加熱温度あるいは給気管9
からの不活性ガス( H e r A r +N2等)
の供給量により調整できる。また、添加される元素の化
合物群が有毒であるときは、装置全体が密閉系とされる
。
器7を加熱すると添加材料源12が加熱されて蒸気とな
り、配管用ヒータ10で加熱されている配管6を経由し
てチャンバ5の中に送られる。従って、チャンバ、5の
中を通過中のガラス形成能をHする元素群からなるファ
イバ4にガラス形成能を有しない(又は劣化させる)元
素群が付着され、ファイバ4は所望の組成の酸化物超電
導予備線材に変えられる。ここで、ファイバ4へのガラ
ス形成能を有しない(又は劣化させる)元素群の添加割
合は、容器7および配管6の加熱温度あるいは給気管9
からの不活性ガス( H e r A r +N2等)
の供給量により調整できる。また、添加される元素の化
合物群が有毒であるときは、装置全体が密閉系とされる
。
次に、第3工程として酸化物超電導予備線材を熱処理し
、超電導相が析出されて酸化物超電導予備線材が酸化物
超電導線伺とされる。この工程は、例えば第2図のよう
な装置で実行される。熱処理炉21と加熱炉22は配青
23により連通され、かつ熱処理炉21は排気のための
排気管24、加熱炉22は給気のための給気管25にそ
れぞれ連通されている。熱処理炉21、加熱炉22およ
び配管23にはヒータ26.27.28がそれぞれ付設
され、かつ熱処理炉21には熱電対29が付設されてい
る。また、配管23には開閉自在のバルブ30が設けら
れている。
、超電導相が析出されて酸化物超電導予備線材が酸化物
超電導線伺とされる。この工程は、例えば第2図のよう
な装置で実行される。熱処理炉21と加熱炉22は配青
23により連通され、かつ熱処理炉21は排気のための
排気管24、加熱炉22は給気のための給気管25にそ
れぞれ連通されている。熱処理炉21、加熱炉22およ
び配管23にはヒータ26.27.28がそれぞれ付設
され、かつ熱処理炉21には熱電対29が付設されてい
る。また、配管23には開閉自在のバルブ30が設けら
れている。
熱処理に際しては、まず酸化物超電導予備線材40はコ
イル状等の所塑の形状に加工されるが、アモルファス状
態の酸化物超電導予備線材は可撓性に優れているので、
この加工が容易である。次に、ヒータ26に通電するこ
とで熱処理炉21の西部は加熱され、その温度は熱電対
29で測定される。ここで、酸化物超電導予備線材40
の構成元素(特に添加した元素化合物群)が揮散性を有
しないときは、バルプ30を閉じておいて空気または空
気と酸素の混合気の雰囲気で熱処理する。
イル状等の所塑の形状に加工されるが、アモルファス状
態の酸化物超電導予備線材は可撓性に優れているので、
この加工が容易である。次に、ヒータ26に通電するこ
とで熱処理炉21の西部は加熱され、その温度は熱電対
29で測定される。ここで、酸化物超電導予備線材40
の構成元素(特に添加した元素化合物群)が揮散性を有
しないときは、バルプ30を閉じておいて空気または空
気と酸素の混合気の雰囲気で熱処理する。
これに対し、添加した元素(ガラス形戊能を有しない又
は劣化させる元素)が揮散性を有するときは、バルプ3
0を開放して加熱炉22中に当該揮散性化合物32を入
れ、ヒータ27,28に通電する。すると、揮散性化合
物32から生成した蒸気が給気青25から導入された空
気、酸素と空気の混合ガスをキャリアガスとして熱処理
炉21に導かれ、線ヰオ40からの元素の揮散が防止さ
れる。
は劣化させる元素)が揮散性を有するときは、バルプ3
0を開放して加熱炉22中に当該揮散性化合物32を入
れ、ヒータ27,28に通電する。すると、揮散性化合
物32から生成した蒸気が給気青25から導入された空
気、酸素と空気の混合ガスをキャリアガスとして熱処理
炉21に導かれ、線ヰオ40からの元素の揮散が防止さ
れる。
このようにして、酸化物超電導予備線材の元素構威比を
所望に保持しながら、熱処理によって超電導相を折出さ
せることが出来るので、超電導特性を呈する酸化物超電
導線材が得られることになる。
所望に保持しながら、熱処理によって超電導相を折出さ
せることが出来るので、超電導特性を呈する酸化物超電
導線材が得られることになる。
本発明の構成によれば、ガラス形或能を有しないか、又
は劣化させる元素を除外した原料からガラス母材が形成
されるので、極めて良好なアモルファス状態を得ること
ができ、しかもこのガラス母材が線引きされてファイバ
とされるので、可撓性に優れた加工の容易な線材が得ら
れる。そして、このファイバに対しては、線引き時にガ
ラス形成能を有しないか、又は劣化させる元素の化合物
が添加され、従って、線引きされたファイバを所望の組
威比の酸化物超電導予備線材に変えることができる。し
かる後、酸化物超電導予備線材は熱処理されて超電導相
が析出されるので、良好な超電導特性を実現できる。
は劣化させる元素を除外した原料からガラス母材が形成
されるので、極めて良好なアモルファス状態を得ること
ができ、しかもこのガラス母材が線引きされてファイバ
とされるので、可撓性に優れた加工の容易な線材が得ら
れる。そして、このファイバに対しては、線引き時にガ
ラス形成能を有しないか、又は劣化させる元素の化合物
が添加され、従って、線引きされたファイバを所望の組
威比の酸化物超電導予備線材に変えることができる。し
かる後、酸化物超電導予備線材は熱処理されて超電導相
が析出されるので、良好な超電導特性を実現できる。
酸化物超電導体の一例として、B I−P b−S r
−C a−C u−0系についての実施例を説明する。
−C a−C u−0系についての実施例を説明する。
この系は6元の酸化物超電導体であるが、これら元素の
うちpbはガラス形成能を劣化させる元索であることが
知られている。そこで、B1−Sr−C a−C u−
0系に溶融急冷法を適用してガラス母材を作製し、これ
にpbを添加することとする。
うちpbはガラス形成能を劣化させる元索であることが
知られている。そこで、B1−Sr−C a−C u−
0系に溶融急冷法を適用してガラス母材を作製し、これ
にpbを添加することとする。
まず、原料としてB I O SS r C O
a、23 Ca Co .Cu Oをモル比がBi :Sr
:Ca :3 Cu=2:2:2:3となるように秤量、混合し、80
0℃で8時間の仮焼を行なう。次に、これを粉砕して白
金るつぼに入れ、1150℃で40分間の溶融を行なう
。そして、外径が10mmφ、長さが1 2 0 mm
のロッドが得られる鋳型を用意し、この中に上記の融液
を流し込んでアモルファス状態のガラスロッドを得る。
a、23 Ca Co .Cu Oをモル比がBi :Sr
:Ca :3 Cu=2:2:2:3となるように秤量、混合し、80
0℃で8時間の仮焼を行なう。次に、これを粉砕して白
金るつぼに入れ、1150℃で40分間の溶融を行なう
。そして、外径が10mmφ、長さが1 2 0 mm
のロッドが得られる鋳型を用意し、この中に上記の融液
を流し込んでアモルファス状態のガラスロッドを得る。
次に、このガラスロッドを第1図の支持棒2にセットし
、ヒータ3によってロッドの先端を800〜900℃に
加熱する。一方、容器7には添加材14 ?tfA 1
2としてpboを1 00g入れ、容器用ヒータ11
によって800℃に加熱しPbO蒸気を牛成させる。同
時に、N2 (窒素ガス)を希釈用のキャリアガスとし
て1 0 cc/ +elnの割合で給気菅9から導入
し、PbO蒸気をN2と共にチャンバ5に送り込む。な
お、配管6の温度は配青用ヒータ10によって900〜
1000℃とし、pbo蒸気の凝固を防いだ。
、ヒータ3によってロッドの先端を800〜900℃に
加熱する。一方、容器7には添加材14 ?tfA 1
2としてpboを1 00g入れ、容器用ヒータ11
によって800℃に加熱しPbO蒸気を牛成させる。同
時に、N2 (窒素ガス)を希釈用のキャリアガスとし
て1 0 cc/ +elnの割合で給気菅9から導入
し、PbO蒸気をN2と共にチャンバ5に送り込む。な
お、配管6の温度は配青用ヒータ10によって900〜
1000℃とし、pbo蒸気の凝固を防いだ。
上記のようにすると、ヒータ3によって加熱されたロッ
ドから紡糸されたファイバには、チャンバ5内を通過す
る際に表面にPbO粒子が付着する。ここで、ファイバ
の外径はロッドの送り速度と巻き取り機(図示せず)に
よる巻き取り速度で調整されるが、具体的には500μ
mφとなるようにした。また、PbO蒸気は有毒である
ので、装置は密閉系とした。
ドから紡糸されたファイバには、チャンバ5内を通過す
る際に表面にPbO粒子が付着する。ここで、ファイバ
の外径はロッドの送り速度と巻き取り機(図示せず)に
よる巻き取り速度で調整されるが、具体的には500μ
mφとなるようにした。また、PbO蒸気は有毒である
ので、装置は密閉系とした。
次に、系全体の温度を室温付近まで下げ、pbO蒸気を
十分に排気した後に得られたアモルフ7ス状態の酸化物
超電導予備線材を取り出し(長さ20m程度)、これを
鉄芯に巻き付けて第2図に示す熱処理炉21に入れた。
十分に排気した後に得られたアモルフ7ス状態の酸化物
超電導予備線材を取り出し(長さ20m程度)、これを
鉄芯に巻き付けて第2図に示す熱処理炉21に入れた。
次に、ヒータ26によって熱処理炉21を加熱し、86
0℃で100時間の熱処理をコイル状の酸化物超電導予
備線材に対して行なった。なお、温度測定は熱電対29
により行なった。ここで,pboは揮散性の大きい物質
なので、予備線材を空気中もしくは空気と酸素の混合ガ
ス中で熱処理すると、せっかく付着させたファイバ表面
のPbO粒子が失われる。そこで、加熱炉22中に揮散
性化合物32としてPbOを入れ、ヒータ27によって
860℃に加熱してP!)O蒸気を生成させた。モして
;ヒータ28によって配青23を870℃に加熱し、か
つバルブ30を開放にしてPbO蒸気を給気管25から
の空気と』(に(これをキャリアガスとして)熱処狸炉
21に導入した。
0℃で100時間の熱処理をコイル状の酸化物超電導予
備線材に対して行なった。なお、温度測定は熱電対29
により行なった。ここで,pboは揮散性の大きい物質
なので、予備線材を空気中もしくは空気と酸素の混合ガ
ス中で熱処理すると、せっかく付着させたファイバ表面
のPbO粒子が失われる。そこで、加熱炉22中に揮散
性化合物32としてPbOを入れ、ヒータ27によって
860℃に加熱してP!)O蒸気を生成させた。モして
;ヒータ28によって配青23を870℃に加熱し、か
つバルブ30を開放にしてPbO蒸気を給気管25から
の空気と』(に(これをキャリアガスとして)熱処狸炉
21に導入した。
上記のようにして得られた酸化物超電導線材を適5な長
さに切断し、EPMAで分析したところ、線材中にpb
の存在を確認できた。また、公知の4端子法で超電導特
性を調べたところ、臨界温度: T e (OFFSE
T)− 1 1 0 K臨W電流密度: Jc =100A/cj (77K,零磁場)が確認で
きた。さらに、前述の熱処理を行なう前の酸化物超電導
予備線材が有するpbの量を、熱処理後の酸化物超電導
線材がHするpbの量と比較したところ、ほとんど差異
は見られなかった。
さに切断し、EPMAで分析したところ、線材中にpb
の存在を確認できた。また、公知の4端子法で超電導特
性を調べたところ、臨界温度: T e (OFFSE
T)− 1 1 0 K臨W電流密度: Jc =100A/cj (77K,零磁場)が確認で
きた。さらに、前述の熱処理を行なう前の酸化物超電導
予備線材が有するpbの量を、熱処理後の酸化物超電導
線材がHするpbの量と比較したところ、ほとんど差異
は見られなかった。
一方、アモルファス状態のファイバの表面にPbO粒子
を付着させるに際して、添加材料源12としてのPbO
の加熱温度、給気管9から導入するキャリアガスの流量
を変化させたところ、B iP b−S r−C a−
C u−0系酸化物超電導体゜にtおけるpbの構戊割
合を変え得ることがわかった。
を付着させるに際して、添加材料源12としてのPbO
の加熱温度、給気管9から導入するキャリアガスの流量
を変化させたところ、B iP b−S r−C a−
C u−0系酸化物超電導体゜にtおけるpbの構戊割
合を変え得ることがわかった。
以上、詳細に説明した通り本発明では、ガラス形成能を
BLないか又は劣化させる元素を除外した原料からガラ
ス母材が形或されるので、極めて良好なアモルファス状
態を得ることができ、このガラス母材が線引きされてフ
ァイバとされるので、可撓性に優れた加工の容易な線材
が得られる。そして、このファイバに対しては、線引き
時にガラス形成能をHしないか又は劣化させる元素の化
合物が添加され、しかる後、予備線材は熱処理されて超
電導相が析出されるので、良好な超電導特性を失現でき
る。従って、構成元素のガラス形成能のIL度にかかわ
りなく、優れた特性を有する酸化物超電導線材が得られ
る。
BLないか又は劣化させる元素を除外した原料からガラ
ス母材が形或されるので、極めて良好なアモルファス状
態を得ることができ、このガラス母材が線引きされてフ
ァイバとされるので、可撓性に優れた加工の容易な線材
が得られる。そして、このファイバに対しては、線引き
時にガラス形成能をHしないか又は劣化させる元素の化
合物が添加され、しかる後、予備線材は熱処理されて超
電導相が析出されるので、良好な超電導特性を失現でき
る。従って、構成元素のガラス形成能のIL度にかかわ
りなく、優れた特性を有する酸化物超電導線材が得られ
る。
概略構成図である。
1・・・ガラス母材、2・・・支持棒、3・・・ヒータ
、40・・・酸化物超電導予備線材、4・・・ファイバ
、5・・・チャンバ、6・・・配管、7・・・容器、8
・・・排気管、9・・・給気菅、10・・・配管用ヒー
タ、11・・・容器用ヒータ、21・・・熱処理炉、2
2・・・加熱炉、23・・・配管、24・・・排気管、
25・・・給気管、26〜28・・・ヒータ、29・・
・熱電対、30・・・バルブ、32・・・iil散性化
合物。
、40・・・酸化物超電導予備線材、4・・・ファイバ
、5・・・チャンバ、6・・・配管、7・・・容器、8
・・・排気管、9・・・給気菅、10・・・配管用ヒー
タ、11・・・容器用ヒータ、21・・・熱処理炉、2
2・・・加熱炉、23・・・配管、24・・・排気管、
25・・・給気管、26〜28・・・ヒータ、29・・
・熱電対、30・・・バルブ、32・・・iil散性化
合物。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、n元系(nは3以上の自然数)の酸化物超電導線材
を製造する方法において、 ガラス形成能を有しないか又はこれを劣化させる元素を
除外したm個(mは自然数であってm<n−1)の元素
の酸化物もしくは炭酸塩を、混合、仮焼、溶融および急
冷することによりアモルファス状態のガラス母材を作製
する第1の工程と、ガラス形成能を有しないか又はこれ
を劣化させるl個(l=n−m−1)の元素の化合物を
含む雰囲気もしくは気流中で、前記ガラス母材を線引き
して前記l個の元素の化合物が前記m個の元素の化合物
に添加されたn元系酸化物超電導予備線材を作製する第
2の工程と、 前記酸化物超電導予備線材を熱処理して超電導相を析出
させることにより、n元系酸化物超電導線材を得る第3
の工程とを備えることを特徴とする酸化物超電導線材の
製造方法。2、前記第3の工程は、前記酸化物超電導予
備線材を所望の形状に変形させた後、前記熱処理を施す
工程である請求項1記載の酸化物超電導線材の製造方法
。 3、前記第3の工程は、前記l個の元素の化合物を含む
雰囲気もしくは気流中で熱処理する工程である請求項1
記載の酸化物超電導線材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1161911A JPH0328141A (ja) | 1989-06-23 | 1989-06-23 | 酸化物超電導線材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1161911A JPH0328141A (ja) | 1989-06-23 | 1989-06-23 | 酸化物超電導線材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0328141A true JPH0328141A (ja) | 1991-02-06 |
Family
ID=15744363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1161911A Pending JPH0328141A (ja) | 1989-06-23 | 1989-06-23 | 酸化物超電導線材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0328141A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8909123B2 (en) | 2009-05-20 | 2014-12-09 | Seiko Epson Corporation | Recording apparatus |
US9682319B2 (en) | 2002-07-31 | 2017-06-20 | Sony Interactive Entertainment Inc. | Combiner method for altering game gearing |
US9682320B2 (en) | 2002-07-22 | 2017-06-20 | Sony Interactive Entertainment Inc. | Inertially trackable hand-held controller |
-
1989
- 1989-06-23 JP JP1161911A patent/JPH0328141A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9682320B2 (en) | 2002-07-22 | 2017-06-20 | Sony Interactive Entertainment Inc. | Inertially trackable hand-held controller |
US9682319B2 (en) | 2002-07-31 | 2017-06-20 | Sony Interactive Entertainment Inc. | Combiner method for altering game gearing |
US8909123B2 (en) | 2009-05-20 | 2014-12-09 | Seiko Epson Corporation | Recording apparatus |
US9211730B2 (en) | 2009-05-20 | 2015-12-15 | Seiko Epson Corporation | Recording apparatus |
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