JPH03281045A - シール機構を有するスライディングノズル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種溶鋼受載容器に取付け、溶鋼流の流量調
整を行うスライディングノズル装置に関する。

〔従来の技術〕

近年、スライディングノズル装置は、前記溶鋼受載容器
等からの溶鋼流出流の流量調整を正確に行うことができ
るために多く用いられている。

しかし反面、ストッパーノズルに比べてエアーの差込み
を生じ易いという欠点を有する。

たとえば、連続鋳造において、取鍋、タンデイツシュか
ら連続鋳造用鋳型に至る溶鋼流路において、浸漬管の部
分はエアーの差込みを防止できるが、取鍋、タンデイツ
シュにそれぞれ取付けたスライディングノズル装置にお
いては、エアーが溶鋼流中に差込み、鋼品質の低下をも
たらしている。

かかる差込みは、摺動プレートと固定プレート等間の摺
動面、及びプレート或いは下部ノズルと浸漬ノズルの各
接合部に沿って生じる場合が多く、そのため、従来より
差込み防止方法の一つとして、プレート回りを密閉空間
とし、内部にアルゴン等の不活性ガスを吹込み、エアー
の差込みを防止する方法、また内部を減圧してエアーの
差込みを防止する方法がある（例えば特開昭５１−３６
５３号公報。

特公昭６４−４８７２号公報参照） しかし、これらの方法については、シール目的のアルゴ
ン等の不活性ガスがピンホールの発生等鋼品質を低下さ
せる原因になったり、またプレートと浸漬ノズルの接合
部のシール性が不充分であったため、完全にスライディ
ングノズル装置をシールすることはできなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、このような従来技術が有する欠点を解決しよ
うとするものであり、エアーの溶鋼流への差込みを完全
に防止し、それによって鋼品質の向上を図ることができ
るスライディングノズル装置を提供することを目的とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するため、本発明のシール機構を有する
スライディングノズル装置は、プレート摺動面及びノズ
ル接合部を密閉空間内に成形し、同密閉空間に減圧口を
設け、かつ前記ノズルとノズル保持金物との間に低温溶
融シール材を使用したことを特徴とする。

〔実施例〕

以下、第１図に示す実施例に基づいて具体的に本発明を
説明する。

本実施例は、プレート摺動面及び浸漬ノズル接合部を内
部に形成する密閉室を固定金枠、開閉金枠、及びノズル
保持金物を密閉状態に連結することによって形成し、ノ
ズル保持金物と浸漬ノズルのシール部に低温溶融シール
材を使用し、かつ流出防止構造を持たせたことに機構的
特徴を有する。

図中、１はタンデイツシュ等の鉄皮であり、同鉄皮ｌは
その一部に開口を有しており、同開口内に上部ノズル２
が嵌挿状態に取付けられており、また鉄皮ｌの上面には
上部ノズル２の上部を同心円的に囲繞する羽口れんが３
が取付けられる。

また、固定金枠４はボルトによって鉄皮１に固定される
固定金枠であり、同固定金枠４は鉄皮ｌに設けた開口と
整合する開口を有しており、同開口内に上部ノズル２の
下部が挿入支持される。

上部ノズル２はその下端に注出孔を有する固定プレート
６を固着しており、また固定プレート６の下方には所要
平行間隔にて下部プレート７が配設されており、同下部
プレート７の注出孔は固定プレート６の注出孔と整合し
ている。

更に、下部プレート７は、その下端のノズル保持金物８
にて浸漬ノズル９を取付けている。

かかる下部プレート７及び浸漬ノズル９は開閉金枠ｌＯ
の開口部にて支持されてふり、一方開閉金枠ｌＯは固定
金枠４に旋回自在に連結される。

また、１１は固定プレート６と下部プレート７間に介設
され、同様に注出孔を有する摺動プレートであり、同摺
動ブレー目１は固定状態にある固定プレート６の下面、
及び下部プレート７の上面との間のそれぞれプレート摺
動面Ａ、Ｂを形成している。

摺動プレー［１は摺動金枠１２内に囲繞されており、同
摺動金枠１２はその一端を開閉金枠１０の対応端に取付
けられている往復動シリンダに連結している。１６は減
圧口で、真空吸引装置を連結し、密閉空間を減圧する。

１７、１８は固定金枠４及び開閉金枠ｌＯに装着された
０リング１４の冷却用環状空冷孔である。

前記基本構成において、本実施例の構成は開閉金枠１０
．固定金枠１１．　　及びノズル保持金物８を密封状態
に連結し、ノズル保持金物８と浸漬ノズル９のシール部
に低温溶融シール材５を使用し、かつ流出防止構造を持
たせたことに機構的特徴を有するものである。

かかる連結は、実質的に鉄皮ｌ、同固定金枠。

開閉金枠１０及びノズル保持金物８．浸漬ノズル９の連
結面にシール機構を設けることによって行われる。

シール機構は各種形態が考えられるが、本実施例では、
第１に固定金枠４の上面開孔部まわりに環状凹部を設け
、ガスケットを装着することにより鉄皮１と固定金枠４
間をシールする。

第２に、開閉金枠１０の側面に矩形環状凹部を設け、０
リング１４を装着することにより、固定金枠４と開閉金
枠１０間をシールする。

第３に、開閉金枠ＩＯの下面開孔部まわりに接触するよ
うにノズル保持金物８の上面環状凹部を設け、グランド
パツキン１４を装着し、開閉金棒１０とノズル保持金物
８間をシールする。

第４に、ノズル保持金物８の内側に環状凹部を設け、開
孔部まわりの凸部を浸漬ノズル９のフランジ部下面に設
けた四部に嵌合させ、ノズル保持金物８内面と浸漬ノズ
ル９のフランジ部下面に設けた凹部に嵌合させ、ノズル
保持金物８内面と浸漬ノズル９のフランジ外周部との間
に低温溶融シール材１５を充填することにより、ノズル
保持金物８と浸漬ノズル９間を溶融したシール材が密閉
空間外に流出されることなくシールする。低温溶融シー
ル材５の材料としては、３００〜７００℃の軟化点を持
つホウケイ酸ガラス、ジルコン系フリット。

りん酸系ガラス等を用いることができる。

かかる構成によって、プレート摺動面Ａ、Ｂ及び浸漬ノ
ズル接合部１９を密閉空間とする。

その結果、密閉室Ｃが形成され、この密閉室Ｃには減圧
口１６を介して真空吸引装置を連結し、同密閉室を減圧
状態にする。

前記構成を有するスライディングノズル装置の作動につ
いて以下説明する。

いま、往復シリンダを駆動して摺動プレーＨ１を摺動し
て全注出孔を整合して、溶湯をタンデイツシュ等から羽
口れんが３．上部ノズル２．固定プレート６、摺動プレ
ート１１．下部プレート７゜及び浸漬ノズル９を介して
モールド等に流出させる。この場合、溶湯流の流れによ
って流出孔周縁及びプレート摺動面Ａ、Ｂ、浸漬ノズル
接合部１９に負圧を発生ずる。

しかるに、本実施例ではかかるプレート摺動Ａ。

Ｂ、浸漬ノズル接合部１９は、密閉室Ｃ内に所在し、か
つ密閉室Ｃ内を例えば７６Ｔｏｒｒ程度の減圧状態にし
、さらにかつ減圧程度を溶鋼流により発生する負圧、例
えば３８０Ｔｏｒｒより大としているので、溶鋼流への
エアーの差込みを完全に防止することができる。

〔発明の効果〕

以上述べてきた如く、本発明に係るスライディングノズ
ル装置は、プレート摺動面及びノズルの接合部を密閉空
間に配設し、かつシール部においてノズルとノズル保持
金物との間に低温溶融タイプのシール材を使用すること
によって、空気の溶湯流への差込みを完全に防止でき、
鋼質の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係るスライディングノズル装
置の縦断面図である。 ｌ：鉄皮　　　　　　２：上部ノズル ３：羽口れんが　　　４：固定金枠 ６；固定プレート　　７：下部プレート８：保持金物　
　　　９：浸漬ノズル ＩＯ＝開閉金枠　　　　１２：摺動金棒１４：０リング
　　　　１５：シール材１６：減圧口　　　　　１７：
環状空冷孔１８：１１状空冷孔　　　１９：浸漬ノズル
接合部Δ：摺動面　　　　　Ｂ：摺動面 Ｃ；密閉室

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、プレート摺動面及びノズル接合部を密閉空間内に成
   形し、同密閉空間に減圧口を設け、かつ前記ノズルとノ
   ズル保持金物との間に低温溶融シール材を使用したこと
   を特徴とするシール機構を有するスライディングノズル
   装置。 ２、請求項１記載の装置において、ノズルとノズル保持
   金物との間のシール構造に、シール材が溶融しても密閉
   空間外に流出しない構造を持たせたことを特徴とするシ
   ール機構を有するスライディングノズル装置。