JPH03280017A - 液晶表示素子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶表示素子に関し、特にポリマーフィルム
を基板とし、液晶を注入し終えた液晶注入口の封止性能
を向上させた液晶表示素子に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、液晶表示素子は、パーソナル機器用のデイスプレ
ィ等その用途は各種分野に拡大しており、したがって、
使用される異なる条件下での環境において耐えることを
要求され、これを低コストで実現する必要にせまられて
いる。

この液晶表示素子において、セル内に液晶を注入した後
の注入口の封止性能は、液晶表示素子の信軌性に大きな
影響を及ぼすと共に、製造コストに影響を与えている。

従来の液晶表示素子において、二枚の基板をシール剤に
よって貼り合わせてセルを形成し、該セル内に液晶を注
入するための注入口を一方の基板の表面の隅部に設け、
隅部に形成した注入口から液晶を注入し、注入後、注入
口に封止剤を盛って封止している。

この液晶表示素子はシール剤の枠内に注入口が形成され
ることから、注入口が占める所定範囲の部分が表示不可
能となり、基板の表面に注入口を設けることは液晶表示
素子の大型化の原因となっている。

また、第１０図に示される液晶表示素子のように、基板
１１．１２がシール剤１３により接合されてセル１４を
形成し、この場合、シール剤１３の右側中央位置に開口
を設け、そのシール剤の開口端部１３ａ　、１３ｂを基
板１１　、１２の端縁まで導くことにより、注入口１５
が形成される。

液晶注入後、注入口１５は第１１図のように、封止剤１
６により封止されるが、基板１１，１２がポリマーフィ
ルムであり、そのフィルムの厚さが１００　ｐ　ｔａ程
度で薄く、セル１４全体としても２００μｍ＋αしがな
く、よって、セル１４の端面部に封止剤１６を与えただ
けでは、接着面積が少なく、封止剤の量が制限され、し
かも、第１２図に示すように、封止剤１６の一部が注入
口１５内に浸透し、場合によって液晶のリークを生じ、
充分な接着強度を得ることができない。

このため、注入口１５内の周囲に多量の封止剤１６を付
着させた場合も（第１３図）、封止剤Ｉ６は基板１１，
１２の表面においてその表面張力で凝集し、第１４図に
示す状態となり、第１２図の場合と大差ない状態となる
。

いずれにしても、セルの厚み方向の端面に位置する注入
口Ｉ５が封止剤Ｉ６により正ｆｆＨこ封止することが困
難であり、封止剤をセル端面から上下面に付着した状態
で、封止剤を硬化するため、作業性が低下する。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、液晶表示素子の表示面積を有効に利用しうる
ために、セルの端面部に形成した注入口を少ない封止剤
により封止する際、封止部材を用いて充分な接着強度を
得ると共に、封止性能の信顧性を確保しうる液晶表示素
子において、封止部材をセル端面の液晶注入口に正確に
装着できる手段を提供することを目的とし、装着時の作
業性や位置精度の向上を意図するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、前記目的を達成するために、所定量の封止剤
を保持できる封止部材を用い、該封止部材によりセル端
面に形成した液晶注入口を封止する液晶表示素子におい
て、封止部材をセル端面の液晶注入口の位置に装着する
ため、一方の基板の端縁には封止部材の幅に略等しい間
隔の切込み部を形成したことを特徴とするものである。

〔作用〕

本発明の構成により、封止剤を収容した封止部材を一方
の基板端縁に形成した切込み部に合わせて装着し、最小
限の封止剤でセル端面の液晶注入口を確実に封止するこ
とができ、作業性の優れた借問性の高い液晶表示素子と
して機能する。

〔実施例］ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第６図、第７図には、セル端面に形成された液晶注入口
の一例を示している。

第６図に示す例では、第一基板１と第二基板２として、
−軸延伸ポリエチレンテレフタレー１−フィルムを用い
、良く知られているように、その対向面にＩＴＯ電極を
形成し、ＩＴＯ電極側に配向膜を設け、更にラビング処
理を施しである。

そのような第一基板ｌと第二基板２を貼り合わせてセル
を構成するため、両基板の対向面の一方に、プラスチッ
クビーズの如きギャンプ剤を散布し、他方に、可撓性エ
ポキシ系接着剤からなるシール剤３を例えばスクリーン
印刷により形成し、所定の温度条件下で両基板１，２を
重ね合わせて前記シール剤３を硬化させている。

第一基板１と第二基板２とを貼り合わせて構成されたセ
ル４の端面から液晶を注入するため、各基板の端縁と平
行に形成されたシール剤３の一部に、液晶注入口５を形
成するように基板の端縁に向かって延びた延設シール剤
３ａ、３ｂを設けている（第６図）。

また、セル端面から液晶を注入する部分の構成として、
第７図に示すように、各基板の端縁と平行に形成された
シール剤３の一部に、液晶注入に適する開口５を形成し
、このシール剤３の注入口５内に位置するように一方の
基板１の部分に切り欠き部１ａを設けている。一方の基
板に切り欠き部１ａを設けることにより、液晶注入後に
注入口５を封止する封止剤はシール剤３との接触面積を
大きくし、封止強度を高めることができる。

第６図のような構成の延設シール剤３ａ、３ｂを設けた
注入口５内において、一方の基板に切り欠き部を形成す
ることも可能である。

セル４端面に形成した前記のような注入口５から液晶を
注入した後、本発明では、封止剤６を用いて注入口５を
封止するため、第８図（ａ）　、　（ｂ）　、　（Ｃ）
に示すように、断面形状が略コ字状をした封止部材７．
８．９が使用される。

封止部材は基板材料と同様のポリマーフィルムからなり
、第８図（ａ）に示された封止部材７は、基板１，２の
厚みとシール剤３の厚みに相当する長さを有する基部７
ａと、この基部７ａの両側に折り曲げられて平行に対向
する挟持部７ｂ、７ｃとからなる。

よって、封止部材７のコ字状内側に所定量の封止剤６を
充填し、これを液晶を注入し終えた注入口５位置に、挟
持部７　ｂ　９７　ｃが基板１，２を挟み込むようにし
て、基板１，２の端縁に対して所定位置まで封止部材７
の基部７ａを接近させるように押し込む。

封止部材７を所定位置まで押し込んだ状態で、基板１，
２の端縁にある注入口５の周囲を封止剤６が均一に覆い
、この封止剤６の硬化により基板１．２の注入口５部分
は封止剤６と共に封止部材７で覆われることにより、注
入口からの液晶のリーク等の不具合の発生は認められな
かった。

第８図（ｂ）に示された封止部材８は、基板１，２の端
縁側に封止剤６を充分蓄えるに適し、しかも挟持部８ｂ
、８ｃの端部が基板１，２に当接しうる構成であり、基
板１，２の厚みとシール剤３の厚みに相当する長さを有
する基部８ａと、この基部８ａの両側から内側に鋭角に
折り曲げられた挟持部８ｂ、８ｃとを備えている。

第８図（ｂ）の構成において、第８図（ａ）の封止部材
と同様な作用をもたらすと共に、封止剤が硬化していな
い状態で、例えば基板１，２が移動する際に、基板１，
２から封止部材８が脱落することがなく、封止作業を効
率良く行うことができ、作業性を向上することができる
。

第８図（Ｃ）に示された封止部材９は、第８図（ｂ）の
封止部材８の構成において、基板１，２の端縁への差込
み作業を容易とするため、挟持部９ｂ、９Ｃの端部に広
がりを有する開拡部９　ｂ＋　　＋　９　ｃｌを形成し
ている。

この封止部材９は開拡部９　ｔｉｔ　　、　９　Ｃ，に
より基板１，２の端縁への差込み作業を円滑にし、作業
性の向上に役立っている（第９図（Ｃ））。

各封止部材７，８，９をセル端部の液晶注入口５に取付
けた状態を第９図（ａ）　、　（ｂ）　、　（Ｃ）に示
している。

本発明において、セル端部に形成した液晶注入口に対し
て封止部材を正確に装着するため、セル４を構成する基
板１，２の内の一方の基板１には、第１図に示すように
、液晶注入口５を中心とじて封止部材の幅方向の長さし
に相当する長さＬ’　　（Ｌ≦Ｌ’）を有し、深さ方向
には液晶注入口５を形成する延設シール剤３ａ、３ｂの
途中の位置までの切込み部１０が設けられている。

この構成により、封止剤６を収容した封止部材７を液晶
注入口５に装着するには、コ字状の封止部材７の開口端
をセル４に形成した切込み部１０に合わせ、所定位置ま
で押し込むことにより装着できる。よって、封止部材の
装着位置がばらつくことなく、正確な位置決めができる
。

また、セル４を構成する基板の一方に形成する切込み部
の形状としては、前記したように、、一定の幅と深さの
切込み部とする代わりに、第２図に示すように、切込み
の幅Ｌ′は封止部材の幅方向の長さしに略一致させ、深
さ方向には、中央部分を延設シール剤３ａ、３ｂの曲折
端部間に位置する所まで切込みを形成した凸形状の切込
み部１０Ａとすることもできる。

この場合、封止部材７に収容された封止剤６は凸形状の
切込み部１０Ａを介して液晶注入口５を構成するソール
剤の間に充填され、シール剤３ａ３ｂと封止剤６との接
触面積を増加させ、封止の強度を向上させることができ
る。

更に、封止部材の位置決めを行うため、第３図に示すよ
うに、セル４を構成する一方の基板１には、封止部材７
の幅方向の長さしに相当する間隔をもって切込み部１０
Ｂ、ＩＯＢを形成することができる。

この場合も、封止部材の幅方向の端部を前記切込み部１
０Ｂ、ＩＯＢに合わせて、封止部材を液晶注入口部分に
装着することにより、封止剤は注入口位置に送られて封
止を確実に行う。

第４図、第５図（ａ）　、　（ｂ）には、液晶注入口５
を封止部材７により封止するに際して、封止部材７の挿
入位置を基板の一方に形成した切込み部１０に一致させ
、しかる後、液晶注入口５を封止部材７で封止した状態
を示している。第５図（ａ）　、　（ｂ）は前記の状態
を断面で示したものである。

〔効果］ 本発明の構成により、封止部材を用いてセル端部に形成
した液晶注入口を封止してなる液晶表示素子において、
セルに対する封止部材の装着する位置精度が向上し、作
業効率を上げることができ、信頼性の高い液晶表示素子
を得る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の封止部材を位置決めできる注入口部分
の一実施例を示す斜視図、 第２図は本発明の封止部材を位置決めできる注入口部分
の他の実施例を示す斜視図、 第３図は本発明の封止部材を位置決めできる注入口部分
の更に他の実施例を示す斜視図、第４図は本発明の注入
口部分と封止部材との関連を示す斜視図、 第５図（ａ）　、　（ｂ）は本発明の注入口部分と封止
部材との関連を示す断面図、 第６図、第７図は封止部材の位置決め手段をもたない注
入口部分を示す斜視図、 第８図（ａ）　、　（ｂ）　、　（Ｃ）は本発明に使用
される封止部材の実施例を示す斜視図、 第９図（ａ）　、　（ｂ）　、　（Ｃ）は各封止部材に
より注入口を封止した状態を示す断面図、 第１０［ｋは液晶注入口をセル端面に形成しだセルの概
略平面間、 第１１図、第１２図は従来の液晶注入口に封止剤を設け
た場合の欠点を説明するための平面図、 第１３図、第１４図は従来の液晶注入口乙こ大量の封止
剤を設けた場合の欠点を説明するための断面図である。 １．２・・・基板、３・・・シール剤、３ａ、３ｂ・・
・液晶注入口を形成するシール剤部、４・・・セル、５
・・・注入口、６・・・封止剤、７　、ｓ、９・・・封
止部材、１０、ＩＯＡ、ＩＯＢ・・・位置決め用切欠部
。 第１図 第 図 第 図 第 ４ 図 （０） （ｂ） 第 図 第 図 （０） （ｂ） （Ｃ） （０） （ｂ） 第 図 第１０図 第１１ 図 第１２図 第１３図 第 １４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 所定量の封止剤を保持できる封止部材を用い、該封止部
   材によりセル端面に形成した液晶注入口を封止する液晶
   表示素子において、封止部材をセル端面の液晶注入口の
   位置に装着するため、一方の基板の端縁には封止部材の
   幅に略等しい間隔の切込み部を形成したことを特徴とす
   る液晶表示素子。