JPH03277793A - フィルタープレス型水素製造用電解槽 - Google Patents

フィルタープレス型水素製造用電解槽

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JPH03277793A
JPH03277793A JP2077215A JP7721590A JPH03277793A JP H03277793 A JPH03277793 A JP H03277793A JP 2077215 A JP2077215 A JP 2077215A JP 7721590 A JP7721590 A JP 7721590A JP H03277793 A JPH03277793 A JP H03277793A
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JP
Japan
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electrode
hydrogen
diaphragm
porous conductive
filter press
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JP2077215A
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English (en)
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Hiroshi Noguchi
博司 野口
Hiroshi Iida
博 飯田
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フィルタープレス型水素製造用電解槽に関し
、さらに詳しくは、酸化還元物質を含有する溶液の電解
反応により水素ガスを効率よく製造・回収することがで
きる改善されたフィルタープレス型水素製造用電解槽に
関する。
本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽は、たと
えば、水素化脱硫プロセスから得られた硫化水素をはじ
めとする硫化水素等からの水素の製造(回収)に好適に
利用することができる。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題]酸化還元
物質を含有する高濃度酸溶液を電解し、水素ガスを効率
よく製造・回収しようとする技術は、省資源・省エネル
ギー化等から重要であり、この目的のために各種の電解
技術が提案されている。
これらの電解技術による水素の製造もしくは回収を工業
的に有利に行うには、それに用いる電解槽の構造が重要
であり、従来から特に注目されているものに、イオン交
換膜等を隔膜とし、これと相持白金等の触媒電極、炭素
繊維フェルト等のシート状の多孔質導電性電極等を重ね
合わせて外部から押え板にて圧縮するように構成したフ
ィルタープレス型水素製造(回収)用電解槽がある(た
とえば、特開昭63−50490号公報参照)。
これら従来のフィルタープレス型水素製造用電解槽(以
下、単に、電解槽と称すことがある。)は、一般に、基
本的な構成要素となる単位セル槽(基本セル単位)が多
数構成されるように各層を重ね合わせた形式(積層形式
)で使用されるが、従来のこの種の電解槽の構造の特徴
および問題点を分かり易く説明する目的で単位セル槽1
単位からなる単セル式フィルタープレス型水素製造用電
解槽の構造を第3図に示し、これに基づいて説明する。
すなわち、第3図は、従来のフィルタープレス型水素製
造用電解槽における単位セル槽1単位からなる電解槽(
単セル式電解槽)の構造を示す一部切欠組立斜視図であ
る。
第3図に示すように、従来の単位セル槽は、陽極室と陰
極室をしきる隔膜33の陽極側には多孔質導電性電極3
2が、スペーサー36aにより支持されかつ隔膜33に
密着する形で配置されており方、水素生成側である陰極
側には触媒電極34を挟んで多孔質導電性電極35が、
同様にスペーサー36bにより支持されかつ隔膜33に
密着する形で配置された構造を有している。
さらに、多孔質導電性電極32および多孔質導電性電極
35の外側にはそれぞれ、陽極プレートと押え板を兼ね
たエンドプレート31aおよび陰極プレートと押え板を
兼ねたエンドブレー)31bが各層を圧縮し適度に密着
させるように配設されており、これによって従来型の単
セル式電解槽が構成さている。
なお、このフィルタープレス型電解槽を流通式として用
いるために、エンドプレート31aおよびエンドプレー
ト31bには、それぞれ、陽極液および陰極液を各々の
電解室に流通するための陽極液供給孔37a、陽極液排
出孔37bおよび陰極液供給孔38a、陰極液排出孔3
8bが設けられており、使用時には陽極液および陰極液
はそれぞれ、矢印に示す流れ方向矢印に沿って供給、排
出される。
第3図には単位セル槽1単位を有するものとして示しで
あるが、この従来型のフィルタープレス型水素製造用電
解槽は、一般には工業的見地から単位セル槽が多数構成
されるように各層を多数重ね合わせた形式の積層式の流
通式フィルタープレス型電解槽として使用される。
この従来型の積層式のフィルタープレス型電解槽は、第
3図に示す各層を1例えば、複極式の場合は、エンドプ
レート(陽極側)/多孔質導電性電極(陽極側)/隔膜
/触媒電極/多孔質導電性電極(陰極側)/へイボーラ
ープレート(複極板)/多孔質導電性電極(陽極側)/
隔膜/触媒電極/多孔質導電性電極(陰極側)/バイポ
ーラープレート(複極板)・・・/多孔質導電性電極(
陽極側)/隔膜/触媒電極/多孔質導電性電極(陰極側
)/エンドプレート(陰極側)となるように配列して構
成される0才た、単極式積層電解槽としても同様に構成
される。
こうしたフィルタープレス型水素製造用電解槽は、@開
開63−50490号公報に記載されているように、電
極液の抵抗を低下させるために電極液をしみ込ませた多
孔質導電性電極32.35  (たとえば炭素繊維フェ
ルト等)を用い、しかも、水素生成側電極室(陰極室)
において水素生成過電圧を低下させるために触媒電極(
たとえば、相持白金等)を用い、これによって、電解液
抵抗の影響を低下させ、才た電解槽の電解電圧を低下さ
せて、効率よく水素を製造(回収)することを目的とし
たものである。
しかしながら、この従来の電解槽においては上記第3図
に示すように触媒電極34とイオン交換膜等の隔II5
!33とを密着させているので、生成水素の排出[水素
は触媒電極の両側面(界面)に発生するが、このうち隔
膜側の表面(界面)に発生する生成水素の排出]が容易
でないという重大な欠点がある。
すなわち、従来のフィルタープレス型水素製造用電解槽
においては、効率よく運転しようとすると、生成水素量
と陰極液とのバランスが憇〈なり、生成水素の一部が電
極室内に滞留する。その結果、カスの境膜抵抗が顕著に
なるなどの理由によって電気抵抗が著しく増加し、所要
電解電圧の大幅な増加を招くという重大な問題を生ずる
本発明は、前記の事情を鑑みてなされたものである。
本発明の目的は、多孔質導電性電極および触媒電極等の
利用により電極液抵抗の影響の低下および生成水素過電
圧の低下等による水素生成の効率化をはかるという従来
のフィルタープレス型水素製造用電解槽における利点を
活かした上で、さらに触媒電極の片側だけでなく両側に
おける生成水素ガスの拡散を十分スムーズに保持し、生
成水素の電解槽からの排出効率を著しく高め、ガスの滞
留等による電気抵抗の増加および電解電圧の増加を防止
することができ、したがって、低電圧・低電解電力で、
効率よく、かつ安定に電解水素を製造もしくは回収する
ことを容易に実現することができる実用上著しく優れた
水素製造用電解槽を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記問題点を解決すべく鋭意研究を重ね
た結果、隔膜、多孔質導電性電極および触媒電極を利用
するフィルタープレス型水素製造用電解槽において、水
素生成が起こる触媒電極と隔膜とを直′!IC密着させ
ることなく、それらの間にもガスの拡散性に優れた多孔
質導電性電極を配置することにより、生成した水素の電
解槽からの排出効率を著しく向上することができ、低電
圧、低電解電力で効率よく、しかも安定に電解水素を製
造(回収)することができる優れた水素製造用電解槽を
得ることができることを見出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、フィルタープレス型水素製造用電
解槽において、触媒電極と隔膜との間に多孔質導電性電
極を配置してなることを特徴とするフィルタープレス型
水素製造用電解槽である。
本発明においては、前記隔膜がイオン交換膜であり、多
孔質導電性電極が炭素繊維、特に炭素繊維フェルトから
なるフィルタープレス型水素製造用電解槽が好適な態様
である。。
[作用] 本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽を以上の
構成にしたので、触媒電極の隔膜側で発生する水素が、
触媒電極と隔膜との間に配置された多孔質導電性電極中
を通過して容易に排出されることになる。
前記隔膜がイオン交換膜であり、多孔質導電性電極が炭
素ail維、特に炭素#I維フェルトであるときには、
触媒電極で生成する水素の排出はさらに容易になる。
したがって、本発明のフィルタープレス型水素製造用電
解槽によると、電解電圧の増加が著しく抑制される。
[実施例] 以下、本発明の好適な一態様について図面を参照しつつ
詳細に説明する。
本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽は、陽極
室と陰極室とをしきる隔膜の両側に多孔質導電性電極を
配置し、水素生成側(陰極側)には触媒電極を配置した
構造を有し、しかも、該隔膜と該触媒電極の間に多孔質
導電性電極が配置された構造をひとつの単位セル槽(基
本セル単位)とし、この単位セル槽を少なくとも1単位
有するフィルタープレス型水素製造用電解槽であればよ
いが、通常は、全ての単位セル槽が前記単位セル槽によ
って構成されている形式が好ましい。
本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽(以下、
単に、電解槽と称すことがある。)は一般に、基本的な
構成要素となる前記単位セル槽(基本セル単位)が多数
構成されるように各層を重ね合わせた形式のものとして
使用するのが好すしい。
もっとも、以下においては、本発明の電解槽の構造の特
徴および利点を分かり易く説明する目的で本発明に係る
単位セル槽の構成とその単位セル槽1単位からからなる
フィルタープレス型水素製造用電解槽(以下、単セル式
電解槽と称することがある。)の構造の一態様について
詳細に説明する。
第1図は、本発明のフィルタープレス型水素製造用電解
槽に用いる前記単位セル槽の構成の一例をその単位セル
槽1単位からなる電解槽(単セル式電解槽)の構造を示
す一部切欠組立斜視図である。
第1図に示すように、本発明のフィルタープレス型電解
槽に好適に用いられる前記単位セル槽は、陽極室と陰極
室をしきる隔膜3を有し、その陽極側には多孔質導電性
電極2が隔膜3と密着する形で配置されており、一方、
隔膜3の陰極側(水素生成側)には、触媒電極4とこれ
に密着した形で設けられた多孔質導電性電極5が配置さ
れており、触媒電極4と隔膜3の間にはさらに多孔質導
電性電極11が配置された構造を有している。
なお、本発明の電解槽において、隔膜と触媒電極の間に
設ける多孔質導電性電極(多孔質導電性電極11)は、
それらに適度に密着する形で配置するのが好ましい。
これを含め、隔膜に電極を適度に密着させる方法として
は、特に制限はなく、公知の方法等の各種の方法を利用
することができるが、通常は、各電極からなる多層構造
を外部から隔膜に向けて圧縮するように押え板を用いる
方法を好適に利用することかできる。
この押え板としては、通常、後述のエンドプレート(エ
ンドプレート1aおよびエンドプレートIb)を利用す
ればよい、また、この圧縮により各層が必要以上に圧縮
されないように適宜後述のスペーサーを利用することも
できる。
第1図に示す例では、多孔質導電性電極2および多孔質
導電性電極11は、それぞれ、スペーサ6aおよびスペ
ーサー6hによって支持されている。
これらのスペーサーの位置、数および形状は例示のもの
に特に限定されるものではなく、目的等に応じて適宜に
選定すればよい、たとえば、多孔質導電性電極5を支持
する形にスペーサーを設けることもできる。
第1図に例示の電解槽は、本発明のフィルタープレス型
電解槽を単セル式のものとして例示しであるので、この
場合前記単位セル槽1単位からなっている。すなわち、
第1図に例示の電解槽は、前記例示の単位セル槽の陽極
側の多孔質導電性電極である多孔質導電性電極2の外側
には陽極プレートおよび押え板を兼ねたエンドプレート
laが多孔質導電性電極2に密着する形で設けられてお
り、一方、陰極側の多孔質導電性電極である多孔質導電
性電極5の外側には陰極プレートおよび押え板を兼ねた
エンドプレート1bが多孔質導電性電極5に密着する形
で設けられており、これらのエンドプレートにより外部
から適度に圧縮することにより各層間の密着性が好適に
保たれ、本発明に係る単セル式フィルタープレス型電解
槽が構成されている。
エンドプレート1aおよびエンドプレー1・1bにはそ
れぞれ、陽極液供給孔7a、陽極液排出孔7bおよび陰
極液供給孔8a、陰極液排出孔8bが設けられており、
使用時において、第1図の例では、陽極液および陰極液
はそれぞれ流れ方向矢印9および10に添って流通され
る。
以上のように、従来型のフィルタープレス型水素電解槽
は多孔質導電性電極11に当たるものがなくて隔膜と触
媒電極が直接密着しているような単位セル槽から構成さ
れているが、本発明のフィルタープレス型電解槽におい
ては、隔膜と触媒電極の間にさらに多孔質導電性電極(
多孔質導電性電極11)を設けた単位セル槽を用いてい
ることを特徴としており、この点以外の種々の点におい
ては従来と同様に構成することができる。
もちろん、隔膜と触媒電極の間の従来のものにはない多
孔質導電性電極(多孔質導電性電極11)を設けたこと
に付随する種々の新たな工夫や変形を施すことも可能で
ある。たとえば、第1図に例示した本発明の電解槽に用
いる単位セル槽においては、陰極側のスペーサ=(スペ
ーサー6b)は多孔質導電性電極11を支持するように
配置されている。
また、本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽も
しくはこれに用いる単位セル槽の構成に1本発明の思想
を逸脱しない範囲内で適宜に変形を加えてもよい。
たとえば、前記単位セル槽において、多孔質導電性電極
をさらに多層構造とすることも可能であり、触媒電極も
二層以上の複数を使用してもよい、その際、たとえば、
多孔質導電性電極により触媒電極を挟持する形で触媒電
極を二層以上用い、多孔質導電性電極、触媒電極、多孔
質導電性電極、触媒電極、多孔質導電性電極、・11φ
、多孔質導電性電極の順になる交互配列に単位セル槽を
構成してもよい。
本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽は、前記
単位セル槽(好ましくは第1図に例示の構成の単位セル
槽等)を少なくとも1単位有するものであれば、種々の
形式のものが可能であり、前記単位セル槽を1単位有す
る形式で構成された電解槽(単セル式電解槽)としても
よく、該単位セル槽(基本セル単位)が2単位以上構成
される形式で各層を多数重ね合わせて構成された積層式
のフィルタープレス型水素製造用電解槽としてもよい、
また、所望に応じては、前記単位セル槽を少なくとも1
単位有するものであれば、たとえば第3図に例示の構造
の単位セル槽等の従来型の単位セル槽を組み合わせても
良い。
一般的には、全ての単位セル槽が前記第1図に例示の単
位セル槽等の前記単位セル槽によって構成された構造に
するのが好ましい。
本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽は、上記
のように種々の形式のものとして構成することができる
が、水素製造(回収)の生産効率等の点から、通常は、
前記単位セル槽(好ましくは、たとえば第1図に例示の
単位セル槽)を2単位以上、好ましくは多数単位によっ
て構成された形式の積層式フィルタープレス型水素製造
用電解槽とするのが好ましい。
ここで、この積層式フィルタープレス型水素製造用電解
槽を構成する場合、その電源供給方法としては、複極式
、あるいは単極式のいずれの方法を採用しても構わない
すなわち、本発明のフィルタープレス型水素製造用電解
槽を積層式に構成する場合、第1図に例示の単位セル槽
等の前記単位セル槽もしくはその単位セル槽を与える各
種を、例えば、複極式の場合では、エンドプレート(陽
極側)/多孔質導電性電極(陽極側)/隔gl/多孔質
導電性電極(陰極中間層)/触媒電極/多孔質導電性電
極(陰極側)/バイポーラープレート(複極板)/多孔
質導電性電極(陽極側)/隔膜/多孔質導電性電極(陰
極中間M)/触媒電極/多孔質導電性電極(陰極側)/
バイポーラープレート(複極板)・・・・多孔質導電性
電極(陽極側)/隔膜/多孔質導電性電極(陰極中間層
)/触媒電極/多孔質導電性電極(陰極側)/エンドプ
レート(陰極側)のように配列することにより構成する
ことができる。
もちろん、前記特開昭63−50490号公報に記載さ
れたフィルタープレス型水素製造用電解槽等の従来のこ
の種のフィルタープレス型水素製造用電解槽に対して、
その隔膜と触媒電極の間に多孔質導電性電極を配置した
ものも本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽の
例に含まれる。
本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽において
、これを構成する各層等の材質、形状としては、特に制
限はなく、各種のものが使用可能である0通常は、たと
えば、従来のこの種のフィルタープレス型水素製造用電
解槽等に用いられるものを適宜に先出させればよい。
より具体的に言うと、前記隔膜としては、通常は、イオ
ン交換膜が好適に使用される。
前記多孔質導電性電極の材質としては、少なくとも溶液
の浸透が十分な多孔性を有し、かつ電極として十分な導
電性を示す物質であって、しかも使用する耐化選元物質
を含む溶液に対して十分な耐腐食性を有するものか使用
される。このような物質としては、各種のものがあるが
、中でも炭素繊維からなるものが好ましく、特に炭素m
#tフェルトが好ましい。
この炭素繊維フェルトとしては、たとえば、炭素m雑布
、炭素繊維不織布、炭素繊維紙などを挙げることができ
る。
なお、前記それぞれの多孔質導電性電極に用いる材質は
、同じものとしてもよく、異なったものとしてもよく、
目的等に応じて適宜に選定すればよい。
多孔質導電性電極の層厚としては、特に制限はなく、目
的等に応じて適宜に調整すればよいのであるが、隔膜と
触媒電極の間に設置する多孔質導電性電極(多孔質導電
性電極11)の層厚は、通常、0.1〜50mm程度、
好ましくは0.5〜10mm程度の範囲にするのが適当
である。
前記触媒電極としては、水素過電圧を低下させる触媒金
属を相持した電極が使用される。
この電極は通常は膜状もしくはシート状のものとして使
用される。前記触媒金属としては、たとえば、白金族金
属等が好適に使用することができ、特に白金あるいはこ
れを含有する金属成分が好ましい。
なお、触媒電極は、所望に応じて、陰極側の多孔質導電
性(多孔質導電性電極5および/または多孔質導電性電
極11)の所定の面上に触媒金属を直接担持することに
より形成してもよく、あるいは多孔質導電性膜に触媒金
属を担持したシートとして使用してもよい。
本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽を用いて
電解反応を行い水素を製造(回収)するに際して、この
電解反応系に使用する電解液としては、少なくとも一方
の極側(通常は陽極側)の電解液として酸化還元物質を
含む溶液(電解液)を使用するする限り特に限定される
ものではなく、酸化還元物質の種類、電解液の組成、液
性等は目的等に応じて適宜に選定することができる。
使用する電解液として好ましい例を挙げれば、たとえば
、陽極液として、たとえば、酸化還元物質を塩化第一鉄
と塩化第二鉄とからなる系(より一般にはFe2’とF
 e ”からなる系)とし、これを塩酸水溶液(より一
般には高濃度の酸水溶液)に溶解してなる電解液等を例
示することができ、一方、陰極液として、塩酸水溶液(
より一般には高濃度の酸水溶液)等を例示することがで
きる。
この場合、電解反応は、主として 陽極側:Fe2’  −+  Fei  +  e陰極
側:H・+ e−→ y2H2 の反応系によって進行し、低電解電圧で、水素が効率よ
く、かつ安定に生成する。
なお、陽極側の反応は、より一般には、たとえば、次の
反応 )1n□  +)l(n4g)4 +腸@(ただし、M
n・およびに(him)・は酸化還元物質における金属
イオン等を表す。) などを利用することができる。
前記電解反応は、回分法、連続流通法、半連続流通法、
断続的流通法など各種の反応操作を用いて行うことがで
きるが、生産性および他の酸化還元反応との組み合わせ
が容易である点などから、一般には、陽極液および陰極
液を流通もしくは循環させる方式の流通方式で行うのが
好ましい。
なお、前記電解反応を硫化水素等の還元性水素源物質か
ら水素を製造(回収)するプロセスとして利用する場合
には、たとえば、#原料水素源物質を前記陽極側の反応
で生成する酸化状態のイオン等により還元する反応を利
用し、前記電解反応との組み合わせにより、結果として
原料水素源物質から水素を製造(回収)するように反応
系を構成すればよい。
たとえば硫化水素を原料水素源物質として用いる場合に
は、陽極側の反応液を用い、たとえば。
次の酸化還元反応 Fe”+34H2S−+Fe2゛+H・ +%S等を利
用し、陽極液中のFe3・をFe2・に戻し、Fe2゛
とH゛に富む水溶液を陽極液として循環させる方式が好
適に採用される。
これにより、結果として、H2SからH2とS(硫黄)
とを低電圧で、効率よく、しかも安定に製造(回収)す
ることができる。
なお、本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽お
よびこれを用いる水素製造方法においては、所望に応じ
て、公知の種々の技術を適宜に利用することができる。
たとえば、特開昭63−50490号公報、特開昭63
−176488号公報(たとえば、電極の処理法等に関
する技術など)、特開昭63−140095号公報(た
とえば、電解槽のへイポーラ板等に関する技術など)、
特開昭63−140094号公報(たとえば、電解槽の
エンドプレート等に関する技術など)、実開昭63−8
9971号公報(たとえば、電解枠等に関する技術など
)、などに記載の関連技術を適宜に応用してもよい。
(実施例1) 第1図に示す構成のフィルタープレス型水素製造用電解
槽を用い、下記の条件で電解反応を連続的に行い、電解
水素の製造を実施した。なお、このフィルタープレス型
水素製造用電解槽の構成素材は以下のとおりである。
4處1土 エンドプレート(陽極、陰極): 耐熱性塩化ビニル樹脂板 エンドプレート集電体(陽極、陰極);樹脂結着炭素板 (陽極、陰極中間層、 炭素繊維フェルト 白金担持炭素繊維紙 陽イオン交換膜 耐熱塩化ビニル樹脂板およ びフッ素ゴム 隔膜: 触媒電極: 陰極); 多孔質導電性電極 スペーサー: !−走煮 電解液 ・供給陽極液: F e Cl 2 (+、Omol/
u )−F e Cl 3 (0,7+wol/M )
−HCl (4,6mol/sL)水溶液:供給流量5
cc/腸in ・供給陰極液:HC交(5,0層01/又)水溶液:供
給流量5cc/腸in 電解温度=50℃ 電流密度:100腸A/c■2 電極面積:100■2 この連続電解による水素の製造時において、電解電圧の
増加の経時変化を測定したところ第2図に示す結果を得
た。
(比較例1) 電解槽として第3図に示す構成の従来型のフィルタープ
レス型水素製造用電解槽を用、いたほかは、実施例1と
同様の条件で電解水素の連続製造を行った。
この連続電解による水素の製造時において、電解電圧の
増加の経時変化を測定したところ第2図に示す結果を得
た。
この第2図から、明らかに本発明の改良型の電解槽を用
いた場合の方が、電解電圧の増加は、従来型の電解槽に
よる場合よりも小さく、その増加速度も小さいことが分
かる。また、本発明の電解槽の場合には、電解電圧は、
50時間以降において低い値に保持されており、極めて
安定であることも分かる。
[発明の効果] 本発明によると、多孔質導電性電極および触媒電極等の
利用により電極液抵抗の影響の低下および生成水素過電
圧の低下等による水素生成の効率化をはかるという従来
のフィルタープレス型水素製造用電解槽における利点を
活かした上で、さらに、隔膜と触媒電極の間に多孔質導
電性電極を配置しているので、触媒電極の片側でけでな
く両側における生成水素ガスの拡散を十分スムーズに保
持し、生成水素の電解槽からの排出効率を著しく高め、
ガスの滞留等による電気抵抗の増加および電解電圧の増
加を防止することができ、したがって、低電圧・低電解
電力で、効率よく、かつ安定に電解水素を製造もしくは
回収することを容易に実現することができる実用旧著し
く優れたフィルタープレス型水素製造用電解槽を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のフィルタープレス型水素製造用電解槽
に用いる単位セル槽の構成の一例を示す一部切欠組立斜
視図、第2図は第1図に示した単セル式電解槽を使用し
て実際に運転したときの運転時間と電解電圧増加分との
関係を示す図、第3図は従来のフィルタープレス型水素
製造用電解槽における従来型の単位セル槽を示す一部切
欠組立斜視図である。 第2図における横軸は運転時間(hr)を表し、縦軸は
電解電圧の増加分(mV)を表し・−は、本発明の電解
槽による実施例1の結果を示し、−〇−は従来型の電解
槽による比較例1の結果を示す。 la、31a  :エンドプレート(陽極側)lb、3
1b  :エンドプレート(陰極側)2.32  :多
孔質導電性電極(陽極側)3.33  :隔膜 4.34  +触媒電極 5.35  :多孔質導電性電極(陰極側)F+a、3
6a  : スペーサー(陽極側)6b、36b  :
 スペーサー(陰極側)7a、37a  :陽極液供給
孔 7b、37b  :陽極液排出孔 8a、38a  :陰極液供給孔 8b、38b  :陰極液排出孔 9.10  +流れ方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フィルタープレス型水素製造用電解槽において、
    触媒電極と隔膜との間に多孔質導電性電極を配置してな
    ることを特徴とするフィルタープレス型水素製造用電解
    槽。
  2. (2)隔膜がイオン交換膜であり、多孔質導電性電極が
    炭素繊維からなる請求項1に記載のフィルタープレス型
    水素製造用電解槽。
  3. (3)多孔質導電性電極が、炭素繊維フェルトからなる
    請求項2に記載のフィルタープレス型水素製造用電解槽
JP2077215A 1990-03-27 1990-03-27 フィルタープレス型水素製造用電解槽 Pending JPH03277793A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160033732A (ko) * 2013-07-17 2016-03-28 인두스트리에 데 노라 에스.피.에이. 알칼리 용액들의 전해 셀

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KR20160033732A (ko) * 2013-07-17 2016-03-28 인두스트리에 데 노라 에스.피.에이. 알칼리 용액들의 전해 셀

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