JPH03276852A - 自動車の旋回制御装置 - Google Patents

自動車の旋回制御装置

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JPH03276852A
JPH03276852A JP15483590A JP15483590A JPH03276852A JP H03276852 A JPH03276852 A JP H03276852A JP 15483590 A JP15483590 A JP 15483590A JP 15483590 A JP15483590 A JP 15483590A JP H03276852 A JPH03276852 A JP H03276852A
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brake
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Kenichi Hiromoto
広本 建一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車の旋回制御装置に関するものであり、特
にブレーキを利用して旋回性能を向上させる技術に関す
るものである。
従来の技術 ブレーキを利用して自動車の旋回性能を向上させる装置
は既に知られている。例えば、特開昭60−24846
6号公報には、旋回中に制動が行われた際にドリフトや
スピンが発生することを防止する旋回制御装置が開示さ
れている。制動時には車輪にスリップが発生することに
よってコーナリングフォースが低下するため、操舵角と
車体速度との積が大きい旋回時には車輪の横すべりが大
きくなり、ドリフトやスピンが発生することがある。上
記旋回制御装置は、制動開始時の車体速度。
操舵角および実ヨーレイトと、制動中の車体速度および
操舵角とに基づいて目標ヨーレイトを設定し、実ヨーレ
イトが目標ヨーレイトと等しくなるように前輪と後輪と
に対するブレーキ液圧を独立に制御するものである。
また、特開昭63−203456号公報には、非制動状
態における旋回中に、前方への荷重移動をできる限り回
避しつつ自動車を減速し、後輪の横すべりを抑制してス
ピンの発生を防止する旋回制御装置が開示されている。
この装置は、非制動状態における旋回中に実ヨーレイト
または横加速度が設定値以上になった場合に、後輪のブ
レーキを作用させて前方への荷重移動が比較的小さい状
態で自動車を減速し、後輪の横すべりを低減させてスピ
ンの発生を防止するものであり、また、旋回外側の後輪
のみを制動する望ましい態様においては、さらに、旋回
外側へのヨーイングモーメントを発生させてスピンの発
生を一層確実に防止するものである。
発明が解決しようとする課題 しかし、これらの装置によっても自動車の旋回応答性を
改善することはできない。自動車の走行中に操舵が行わ
れた場合には、直ちにそのときの車体速度と操舵角とに
対応する目標ヨーレイトと等しい実ヨーレイトが生じる
ことが望ましいのであるが、実際には実ヨーレイトが目
標ヨーレトに対して遅れるのが普通である。従来の旋回
制御装置によってはこの旋回応答性の悪さを軽減するこ
とができないのである。
本発明は、操舵装置の操作時にブレーキを作用させるこ
とによって上記旋回応答性の悪さを軽減し得る旋回制御
装置を得ることを課題として為されたものである。
課題を解決するための手段 上記課題は、旋回制御装置を第1図に示すように、自動
車の車体速度を検出する車体速度検出手段1と、操舵装
置の操舵角を検出する操舵角検出手段2と、車体の実際
のヨーレイトに関連する実ヨーレイト関連量を検出する
実ヨーレイト関連量検出手段3と、前輪と後輪との少な
くとも一方を制動するとともに、その一方に関して左右
輪の制動力を独立に制御可能なブレーキ装置4と、少な
くとも車体速度検出手段および操舵角検出手段により検
出された車体速度および操舵角に基づいて車体の目標ヨ
ーレイト関連量を設定する目標ヨーレイト関連量設定手
段5と、ブレーキ装置に上記左右輪のうち旋回内側の車
輪を制動させるとともに、その制動力を実ヨーレイト関
連量と目標ヨーレイト関連量との差が大きいほど大きく
するブレーキ制御手段6とを含むものとすることによっ
て解決される。
ここにおいて、ヨーレイト関連量とは、ヨーレイト自体
は勿論、横加速度等ヨーレイトと密接に関連し、間接的
にヨーレイトを表す全ての量を包含する用語である。
作用 上記のように構成された旋回制御装置においては、実ヨ
ーレイト関連量が目標ヨーレイト関連量に対して遅れ、
両者の間に差が生じたとき、ブレーキ制御手段が旋回内
側の車輪のブレーキ装置を作動させる。その結果、車体
を旋回内側にヨーイングさせるモーメントが生し、実ヨ
ーレイトが大きくなって、目標ヨーレイトに対する遅れ
が低減する。しかも、ブレーキ制御手段は、旋回内側の
車輪に対する制動力を実ヨーレイト関連量と目標ヨーレ
イト関連量との差が大きいほど太き(するため、実ヨー
レイトは速やかに目標ヨーレイトに近づけられることと
なる。
発明の効果 このように、本発明によれば、自動車の旋回時に実ヨー
レイトに遅れが生したときに、ブレーキ装置の作動によ
り実ヨーレイトが速やかに目標ヨーレイトに近づけられ
、自動車の旋回応答性が向上する効果が得られる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図において、ブレーキペダル10はブースタ12を
介してマスクシリンダ14に接続されている。マスクシ
リンダ14は2つの加圧室を備えたタンデム式であり、
一方の加圧室に発生した液圧は主液通路16により左前
輪18のブレーキ20と右前輪22のブレーキ24とに
伝達され、他方の加圧室に発生しだ液圧は主液通路26
により左後輪28のブレーキ30と右後輪32のブレー
キ34とに伝達される。主液通路16.26の途中にプ
ロボーショニング/バイパスパルプ36が設けられてお
り、主液通路16の液圧が正常に上昇する場合には主液
通路26の液圧が減圧され、主液通路16の液圧が正常
に上昇しない場合には主液通路26の液圧が減圧されな
いようになっている。
主液通路26のプロボーショニング/バイパスパルプ3
6より下流側の部分にマスクシリンダカット用の電磁開
閉弁であるシリンダカット弁40が設けられ、主液通路
26の二股に分かれた部分にはそれぞれ3位置の電磁方
向切換弁である液圧制御弁42.44が設けられている
。液圧制御弁42.44は戻り通路46によってリザー
バ48に接続されており、また、液圧制御弁42.44
をバイパスするバイパス通路50.52に逆止弁54.
56が設けられている。
主液通路26のシリンダカント弁40と液圧制御弁42
.44との間の部分には、アキュムレータ60がアキュ
ムレータカット弁62を介して接続されている。このア
キュムレータ60にはリザーバ48からポンプ64によ
って汲み上げられたブレーキ液が高圧で蓄えられ、アキ
ュムレータカット弁62が開かれたとき液圧制御弁42
.44を経てブレーキ30.34に供給される。66は
リリーフ弁である。
これらシリンダカット弁40.液圧制御弁42゜44、
戻り通路46.逆止弁54,56.アキュムレータ60
.アキュムレータカット弁62.ポンプ64.リリーフ
弁66等はアンチスキッド制御を行うためのアクチュエ
ータ68を構成しており、本実施例の旋回制御装置はこ
のアクチュエータ68を利用して旋回制御を行うもので
ある。
前輪18.22は操舵輪であり、ステアリングホイール
70.ステアリングギヤボックス72゜ステアリングリ
ンク74等から成る操舵装置76によって向きを変えら
れる。
ステアリングホイール70の操舵角θおよび操舵トルク
τがそれぞれ操舵角センサ80および操舵トルクセンサ
81によって検出され、ブレーキペダルlOの踏込みが
ペダルスイッチ82で検出され、各車輪18,22,2
8.32の回転速度がそれぞれ回転センサ84,86,
88.90によって検出され、車体92のヨーレイトが
車体92に固定のヨーレイトセンサ94によって検出さ
れる。これらの出力信号は主制御装置96に供給される
主制御装置96はコンピュータを主体とするものであり
、入力インタフェイス100.出力インタフェイス10
2.CPU104.ROM106およびRAM10Bを
備えテイル。ROM106には第3図、第4図、第5図
および第6図のフローチャートで表される制御プログラ
ムと路面μ関連量テーブル109とが記憶されている。
路面の11!擦係数μと路面μ関連量にとの間には第7
図に示す関係がある。また、車速速度Vおよび操舵トル
クτと摩擦係数μとの間にも一定の関係があり、実験に
よって求められたそれらの関係と第7図の関係とに基づ
いて、車速速度Vおよび操舵トルクτから路面μ関連量
Kを求め得る路面μ関連量テーブル109が作成され、
ROM106に格納されているのである。一方、RAM
10Bには第8図に示す車体速度メモリ110を始め種
々のメモリが設けられている。
以下、フローチャートを参照しつつ本旋回制御装置の作
動を説明する。
旋回制御は第3図のメインルーチンに従って行われる。
ステップSl(以下、単にStで表す。
他のステップについても同様)において初期設定が行わ
れて、旋回制御フラグFF、前回布制御フラグXRR,
前回左制御フラグXRL等がOFFとされ、左右の増圧
残り時間カウンタTACCL。
TACCR,減圧残り時間カウンタTBD、左右の反対
側減圧残り時間カウンタTLD、TRD。
ヨーレイト差メモリ120.今回ブレーキ液圧メモリ1
22等がクリアされるとともに、シリンダカット弁40
が開、アキュムレータカット弁62が閉とされ、左右の
液圧制御弁42.44が増圧状態とされ、かつ、ポンプ
64が停止状態とされる。
続いてS2においてブレーキ液圧が算出され、S3にお
いてブレーキ液圧制御のスタート/ストップの制御が行
われ、S4においてブレーキ液圧の制御が実行される。
S2のブレーキ液圧の算出は第4図のフローチャートに
従って行われる。311において回転センサ84  B
6,88.90からのパルス信号に基づいて車体速度■
が算出される。例えば、各回転センサからのパルス信号
のうち2番目に大きな速度を表すものから車体速度Vが
算出され、車体速度メモリ110に格納されるのである
。続いて、312において操舵角センサ80から操舵角
θが読み込まれて操舵角メモリ112に格納され、S1
3において操舵トルクセンサ81から操舵トルクτが読
み込まれて操舵トルクメモリ113に格納される。そし
て、S14において車体速度メモI7110の車体速度
Vと操舵トルクメモリ113の操舵トルクτとを使用し
て路面μ関連量テーブル109から路面μ関連量Kが決
定され、路面μ関連量メモ1月14に格納される。さら
に、S15において、上記車体速度■、操舵角θおよび
路面μ関連量にと次式 %式%) ただし、 L:ホイールヘース Rニステアリングギヤ比 とによって目標ヨーレイトY7が算出され、目標ヨーレ
イトメモリ116に格納される。本実施例においては、
車体速度Vおよび操舵角θが同しであれば、路面の摩擦
係数μが小さいほど(この場合には路面μ関連量にも小
さい)目標ヨーレイトYTが小さい値に設定されるので
ある。
目標ヨーレイトY7の設定後、S16においてヨーレイ
トセンサ94から実ヨーレイトYIIが読み込まれて実
ヨーレイトメモリ118に格納され、S17において次
式 %式% によりヨーレイト差Dvが算出されてヨーレイト差メモ
リ120に格納される。S18において今回ブレーキ液
圧メモリ122の内容が前回ブレーキ液圧メモリ124
に格納され、S19において今回ブレーキ液圧P(t)
が次式 %式% ただし、Gは制御ゲイン により算出されて今回ブレーキ液圧メモリ122に格納
される。
以上でブレーキ液圧の算出が終了し、次に第5図のフロ
ーチャートに従ってブレーキ液圧制御のスタート/スト
ップ制御が行われる。
まず、S20においてペダルスイッチ82の出力信号に
基づいてブレーキペダル10が踏み込まれたか否かが判
定され、踏み込まれていなければS21においてヨーレ
イト差D7が基準値D0より大きいか否かが判定される
。目標ヨーレイトYtと実ヨーレイトYRとの間に一定
以上の差があるか否かが判定されるのであり、あれば3
22で終了処理残り時間カウンタCCがクリアされ、S
23でブレーキの作用による旋回制御をスタートさせる
べく旋回制御フラグFFがONとされ、S24でシリン
ダカット弁40が閉、アキュムレータカット弁62が開
とされるとともにポンプ64の運転が開始される。
一方、目標ヨーレイトY1と実ヨーレイトYRとの間に
一定以上の差がなければ、S25において旋回制御フラ
グFFがONであるか否かにより現在旋回制御中である
か否かが判定され、旋回制御中であれば、326ないし
329の実行により終了処理待ち時間KTEの経過が待
たれた後、S30.31の終了処理が行われ、制御中で
なければ単に330.31の終了処理が行われる。
次に、第6図のフローチャートに従って旋回制御のため
のブレーキ液圧制御が行われる。
まず341で旋回制御フラグFFがONとされているか
否かによりブレーキ液圧制御を行うべきか否かが判定さ
れ、制御の必要がない場合には、377および368の
終了処理が行われる。S77では左右両ブレーキ用の液
圧制御弁42.44がともに増圧状態とされるとともに
、前回右制御フラグXRRおよび前回左制御フラグXR
LがOFFとされ、368では左右の増圧残り時間カウ
ンタTACCR,TACCL、減圧残り時間カウンタT
BDおよび左右の反対側減圧残り時間カウンタTRD、
TLDがクリアされる。
一方、341の判定時に制御フラグFがONとされてい
れば、342で終了残り時間カウンタCCのカウント値
がOであるか否かが判定され、0であればS43の判定
結果に従って増圧、減圧。
保持のいずれかの制御が実行される。今回ブレーキ液圧
P(t)が前回ブレーキ液圧P(t−1)より高ければ
344〜64において増圧制御が行われ、低ければ37
1〜76において減圧制御が行われ、今回ブレーキ液圧
P (t)と前回ブレーキ液圧P(tl)とが等しけれ
ばS67.6Bにおいて保持制御が行われる。実ヨーレ
イトYRと目標ヨーレイト7丁との差D7が増大してい
る間は517.19において今回ブレーキ液圧P (t
)が前回ブレーキ液圧P(t−1)より高い値に設定さ
れるため、344〜64において旋回内側の後輪のブレ
ーキの増圧制御が行われ、ヨーレイト差D7が一定であ
る間は保持制御が行われ、ヨーレイト差Dvが減少を始
めれば減圧制御が行われるのである。なお、今回ブレー
キ液圧P(t)が前回ブレーキ液圧P(tl)と等しい
か否かの判定は、実際には両者の差が比較的小さい負の
値と正の値との間にあるか否かによって行われ、両者の
大小の判定も同様にして行われる。
343の判定の結果、増圧が必要な場合には、まず34
4において操舵角メモリ112に格納されている操舵角
θに基づいて自動車が右旋回中であるか否かが判定され
る。そして、左旋回中であれば345〜54において左
後輪2日のブレーキ30の増圧制御が行われ、右旋回中
であれば355〜64において右後輪32のブレーキ3
4の増圧制御が行われる。いずれの側の増圧制御も同じ
であるため、左のブレーキ30の増圧制御を代表的に説
明する。
始めに345で次式 %式%) ただし、Aは定数 により左の増圧残り時間TACCL、すなわち左のブレ
ーキ30の液圧を増圧すべき時間が算出されるとともに
、右の増圧残り時間TACCRがクリアされる。
続いてS46で前回右制御フラグXRRに基づいて前回
のブレーキ液圧制御が右のブレーキについて行われたか
否かが判定され、判定の結果がNOであれば、S52,
53.54で右を保持しつつ左の増圧が行われる。35
2で右の液圧制御弁44が保持状態とされるともに、前
回右制御フラグXRRがOFFとされ、また、353で
左の液圧制御弁42が増圧状態とされるとともに、前回
左制御フラグXRLがONとされ、増圧残り時間TAC
CLがデクリメントされるのである。この制御は左の増
圧残り時間TACCLが0になるまで繰り返される。
それに対し、前回のブレーキ液圧制御が右であって34
6の判定結果がYESであった場合には、右のブレーキ
34に液圧が残っている可能性があるので、347〜5
1において右のブレーキ34の減圧が行われつつ、S5
3において左のブレーキ30の増圧が行われる。S46
の判定結果がYESになった後始めて347が実行され
る場合には判定の結果がYESであって、348で反対
側減圧時間KDBが反対側(右側)減圧残り時間TRD
として設定され、349で反対側減圧残り時間TRDが
デクリメントされる。そして、反対側減圧残り時間TR
Dが0となって350の判定結果がYESとなるまでは
S51において右の液圧制御弁44が減圧状態とされ、
がっ、S53で左の液圧制御弁42が増圧状態とされる
のである。
S50の判定結果がYESとなった場合にはS52で前
回右制御フラグXRRがOFFとされ、以後は347〜
50がスキップされて左の増圧制御のみが行われる。
次に371〜76の減圧制御を説明する。まず、S71
において次式 TBD=A・ CP(t−1)−P(t))により減圧
残り時間TBD、すなわちブレーキ30または34の液
圧を減圧すべき時間が算出される。続いて、S72で右
旋回中か左旋回中かが判定され、左旋回中であれば37
3で左の液圧制御弁42が減圧状態、右の液圧制御弁4
4が保持状態とされるとともに前回力制御フラグXRL
がONとされ、右旋回中であればS74で逆の状態とさ
れる。そして、375で減圧残り時間TBDがデクリメ
ントされ、減圧残り時間TBDが経過してS76の判定
結果がYESとなるまで372〜75が繰り返される。
また、S43の判定の結果、ブレーキ液圧の保持が必要
と判定された場合には、S67の実行により左右の液圧
制御弁42.44が保持状態とされた上で、368で増
圧残り時間TACCR等がクリヤされる。
以上の増圧制御、減圧制御および保持制御のいずれかが
繰り返し行われることにより、左右のブレーキ30.3
4の液圧が制御され、旋回内側のブレーキが適正な制動
力で作用させられてヨーイングモーメントの不足が補わ
れ、実ヨーレイトYllが操舵角θに基づいて決定され
る目標ヨーレイトYTに近づけられる。
そして、両者の差Dvが基準値り。以下となれば、第5
図の327で終了処理残り時間カウンタCCに絽了処理
時間KTEが設定されることにより342の判定結果が
NOとなり、369が実行される。終了処理残り時間カ
ウンタCCの内容が終了前保持時間KTBより大きい間
はS69の判定結果がYESとなって、367.68で
保持制御が行われ、終了前保持時間KTBより小さくな
れば、S70で増圧残り時間TACCL等がクリアされ
るとともに減圧残り時間TBDとして終了前減圧時間K
TDEが設定され、372〜76において設定時間だけ
の減圧が行われる。この減圧の終了後、第5図のフロー
チャートにおいて529の判定結果がYESとなり、S
30,31の終了処理が行われて旋回制御フラグFFが
OFFとされるため、S41の判定結果がNOとなって
S77で左右の液圧制御弁42.44が増圧状態とされ
、S68で増圧残り時間TACCL等がクリアされて一
連の旋回制御が終了する。
また、旋回制御の途中にブレーキペダル10が踏み込ま
れた場合には、第5図の320の判定結果がYESとな
り、S30.31および57768の終了処理が行われ
、旋回制御が終了させられる。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては回
転センサ84,86,88.90と主制御装置96のS
llを実行する部分とによって車体速度検出手段1が構
成され、操舵角センサ80ヨーレイトセンサ94によっ
てそれぞれ操舵角検出手段2.実ヨーレイト関連量検出
手段3が構成されている。また、ブレーキ30.34と
アクチュエータ68とによってブレーキ装置4が構成さ
れ、主制御装置96の312.13.14および15を
実行する部分によって目標ヨーレイト関連量設定手段5
が構成され、S16〜19.S20〜31および341
〜77を実行する部分によってブレーキ制御手段6が構
成されている。
なお付言すれば、本実施例においては前述のように路面
の摩擦係数μが小さいほど目標ヨーレイトYTが小さい
値に設定されるため、スピンアウトの発生が良好に回避
される。路面の摩擦係数μが小さい場合には大きな実ヨ
ーレイトを発生させることが困難であるのに、目標ヨー
レイトY1が摩擦係数μの大きさと無関係に設定されれ
ば、摩擦係数μの小さい路面においては過大な目標ヨー
レイトYアが設定されることとなり、実ヨーレイトYR
をその過大な目標ヨーレイl−Yアに近づけるために旋
回内側の後輪に過大な制動力が加えられて、スピンアウ
トが発生する恐れがあるのであるが、本実施例において
は摩擦係数μが小さいほど目標ヨーレイトYTが小さい
値に設定されるためスピンアウトの発生を良好に回避し
得るのである。しかし、目標ヨーレイトYアの設定を摩
擦係数μの低い路面を主体に考えて行う場合等には、目
標ヨーレイトYTの決定式に路面μ関連量Kを含ませる
ことは不可欠ではない。
また、本実施例においては、目標駆動輪である後輪28
.32のブレーキ30.34の作用により旋回制御が行
われるようになっており、このように一方の駆動輪の回
転が抑制されれば差動装置の作用により他方の駆動輪の
回転が促されるため、実ヨーレイトYRの遅れが特に良
好に回避される。
その意味では前輪が駆動輪である場合には前輪のブレー
キを作用させて旋回制御を行うことが望ましい。しかし
、後輪のブレーキを作用させる場合には前輪を作用させ
る場合に比較して車体のノーズダイブが小さくて済むの
が普通であるため、前輪が駆動輪である場合に後輪のブ
レーキを作用させて旋回制御を行ってもよい。さらに、
前輪と後輪とのブレーキを共に作用させれば実ヨーレイ
トの遅れを一層有効に回避し得る。
また、本実施例においては、旋回制御のためにブレーキ
が作用させられることによって自動車が減速されるため
、運転者に違和窓を与えるという不利益があるのである
が、ブレーキを作用させるのと並行してエンジン等駆動
源の出力を増大させれば、そのような不利益の発生を回
避することができる。旋回制御のためのブレーキの作用
によって生ずる制動力を丁度打ち消す量だけ駆動源の出
力を増大させれば、自動車の減速を回避しつつ旋回制御
を行うことが可能となるのである。
そのための一実施例を第9図ないし第12図に基づいて
詳細に説明する。
本実施例においては、主制御装置96に前記実施例にお
けると同じものが接続される他、第9図に示すように、
アクセルセンサ132.スロットルセンサ134.エン
ジン回転数センサ135゜変速制御ユニット136およ
びスロットルアクチュエータ138が接続される。アク
セルセンサ132はアクセルペダル140の踏込み量に
比例する電圧を出力するものであり、スロットルセンサ
134はスロットルバルブ142の開度に比例する電圧
を出力するものであり、エンジン回転数センサ135は
エンジン143の回転数に比例する電圧を出力するもの
である。また、変速制御ユニット136は変速ソレノイ
ド144を制御することにより、トランスミッション1
46のギヤ位置を制御するものであり、変速ソレノイド
144へのギヤ位置指令信号が主制御装置96にも供給
されるようになっている。スロットルアクチュエータ1
38はスロットルバルブ142を駆動する直流モータで
あり、主制御装置96によりスロットルアクチュエータ
138が制御されることによってスロ7)ルバルブ14
2がアクセルペダル140の踏込み量に比例する量だけ
開かれ、エンジン143の出力が制御される。
ROM106には、前記路面μ関連量テーブル109と
共にエンジン特性マツプ148が設けられており、かつ
、前記第3図のメインルーチンの代わりに、第10図の
メインルーチンが格納されている。このメインルーチン
は、第3図のメインルーチンに5103および5105
が追加されたものであり、5105においては第11図
に示す各ステップが実行される。5IOI、5I02゜
5104および5106はそれぞれ前記メインルーチン
のSL、S2.S3およびS4と同じものである。また
、RAM10Bには、第12図に示すように、前記実施
例の各メモリに加えて、目標駆動カメモリ150.エン
ジン回転数メモリ152、実入ロントル開度メモリ15
4.ギヤ位置メモリ156.実駆動カメモリ158およ
び目標スロットル開度メモリ160が設けられている。
以下、第10図および第11図のフローチャートに基づ
いて本実施例の特徴的な部分の作動を説明する。
5102において、旋回制御のためのブレーキ液圧P(
t)が算出された後、5103において目標駆動力TD
Fが、次式 %式%() ただし、 KBF:油圧・制動力変換係数 によって算出される。旋回制御のためのブレーキ作用に
よって得られる制動力はほぼブレーキ液圧P (t)に
比例するものであってK B F X P (t)で表
され、目標駆動力TDFはその制動力KBFXP(t)
 と同じ大きさのものとして算出されるのである。算出
された目標駆動力TDFは目標駆動カメモリ150に格
納される。
また、5104のスタート/ストップ制御と3106の
ブレーキ液圧制御との間において5IO5の駆動力制御
が行われる。この駆動力制御は、第11図の各ステップ
の実行によって行われる。
まず、5111においてペダルスイッチ82の出力信号
に基づいてブレーキペダル10が踏み込まれているか否
かが判定され、また、5112において旋回制御フラグ
FFがONであるか否かが判定される。ブレーキペダル
10が踏み込まれているか、あるいは制御フラグがOF
Fの場合には5113以降のステップがスキップされて
実質的な駆動力制御は行われない。
しかし、ブレーキペダル10が踏み込まれておらず、か
つ、制御フラグFFがONとされていれば、3113に
おいてエンジン回転数センサ135からエンジン回転数
NEが読み込まれ、エンジン回転数メモリ152に格納
される。続いて、5114においてスロットルセンサ1
34から実スロツトル開度TAが読み込まれて実スロツ
トル開度メモリ154に格納され、5115において変
速制御ユニット136からのギヤ位置PCが読み込まれ
てギヤ位置メモリ156に格納される。そして、511
6において、これら各メモリ152゜154および15
6に格納されているデータに基づいて実際の駆動力DF
が求められ、実駆動カメモリ158に格納される。実駆
動力DFはROM106に設けられたエンジン特性マツ
プ148を使用して、エンジン回転数NE、実スロット
ル開度TAおよびギヤ位置PGから求められるが、この
実駆動力の決定はよく知られているため詳細な説明は省
略する。
その後、5117の判定が行われ、実駆動力DFが51
03で求められた目標駆動力TDFより小さい場合には
、3118において目標スロットル開度T T Aが決
定され、目標スロットル開度メモリ160に格納される
。目標スロットル開度TTAは、目標駆動力TDF、エ
ンジン回転数NEおよびギヤ位置PCから決まるもので
あり、この目標スロットル開度TTAの決定もよく知ら
れたものであるため、詳細な説明は省略する。続いて5
119において目標スロットル開度メモリ160に格納
されている目標スロントル間度TTAが出力され、その
出力に基づいてスロントルアクチュエータ138が作動
し、スロットルバルブ142の開度を増大させてエンジ
ン143の出力を増大させる。
その結果、実駆動力DFが目標駆動力TDFに達すれば
、5117の判定結果がYESとなり、この判定結果が
YESの間は5118および5119がスキップされる
以上の作動により、旋回制御のためのブレーキ作用によ
る自動車の減速がエンジン出力の増大によって防止され
ることとなる。旋回制御のためには、ブレーキ30.3
4のうち、旋回内側の後輪に対応するものが作動させら
れ、それによって車体に旋回内向きのヨーモーメントが
発生させられ、目標ヨーレイトに対する実ヨーレイトの
遅れが回避されるのであるが、ブレーキが作用させられ
れば左右後輪28.32の駆動力の和がその制動内分だ
け小さくなり、自動車か減速されることとなる。しかし
、本実施例においては、上記エンジン出力の増大によっ
て左右後輪28.32の駆動力がそれぞれ上記制動力の
ほぼ半分に対応する量だけ増大させられるため、自動車
全体としての駆動力はブレーキの作用にもかかわらず変
化しないのである。そのため、自動車は減速されず、運
転者に違和怒を与えることなく旋回制御が行われること
となる。
その他、いちいち例示はしないが、当業者の知識に基づ
いて種々の改良、変更を加えた態様で本発明を実施し得
ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1回は本発明の構成を概念的に示す図である。 第2図は本発明の一実施例である旋回制御装置を示す系
統図であり、第3図ないし第6図はそれの主制御装置の
制御プログラムを示すフローチャートである。第7図は
路面の摩擦係数μと路面μ関連量にとの関係を示すグラ
フであり、第8図は上起生制御装置のRAMの構成を概
念的に示す図である。第9図は本発明の別の実施例であ
る旋回制御装置の一部を示す系統図であり、第10図お
よび第11図は第9図のROMに格納されている制御プ
ログラムを示すフローチャートである。第12図は第9
図のRAMの構成を概念的に示す図である。 18:左前輪     20,24ニブレーキ22:右
前輪     28:左後輪 30.34ニブレーキ 32:右後輪 40ニジリンダカツト弁 42.44:液圧制御弁 62:アキュムレータカット弁 68:アクチュエータ 76:操舵装置80:操舵角セ
ンサ  81:操舵トルクセンサ84.86.8B、9
0:回転センサ 92:車体       94:ヨーレイトセンサ96
:主制御装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 自動車の車体速度を検出する車体速度検出手段と、 操舵装置の操舵角を検出する操舵角検出手段と、車体の
    実際のヨーレイトに関連する実ヨーレイト関連量を検出
    する実ヨーレイト関連量検出手段と、 前輪と後輪との少なくとも一方を制動するとともに、そ
    の一方に関して左右輪の制動力を独立に制御可能なブレ
    ーキ装置と、 少なくとも前記車体速度検出手段および操舵角検出手段
    により検出された車体速度および操舵角に基づいて車体
    の目標ヨーレイト関連量を設定する目標ヨーレイト関連
    量設定手段と、 前記ブレーキ装置に前記左右輪のうち旋回内側の車輪を
    制動させるとともに、その制動力を前記実ヨーレイト関
    連量と前記目標ヨーレイト関連量との差が大きいほど大
    きくするブレーキ制御手段と を含むことを特徴とする自動車の旋回制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1159362A (ja) * 1997-08-20 1999-03-02 Toyota Motor Corp 車両ヨーイング制御装置
JP2015096409A (ja) * 2013-08-28 2015-05-21 コンチネンタル オートモーティブ システムズ インコーポレイテッドContinental Automotive Systems, Inc. 電子ブレーキシステム制御による全輪駆動トルクベクタリング

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JP2015096409A (ja) * 2013-08-28 2015-05-21 コンチネンタル オートモーティブ システムズ インコーポレイテッドContinental Automotive Systems, Inc. 電子ブレーキシステム制御による全輪駆動トルクベクタリング

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