JPH0327599Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、折り畳み自在な足を持つたアイロン
台に関する。

従来技術 折り畳み自在な足を持つたアイロン台は種々知
られるが、安定してアイロン台を支持するために
は、足の取りつけ位置に限度があり、アイロン台
の下の空間を利用し易く形成し、しかも安定して
アイロン台を支持することは困難であつた。

考案の目的 本考案は、足の折り畳みを容易にして、しかも
アイロン台の下に十分な空間を有する状態で安定
してアイロン台を支持できる、新規なアイロン台
の支持構造を提供することを目的とする。

考案の構成 本考案のアイロン台は、長方形の長手方向の一
端が先細りに形成された台板１の裏面に、台板１
に比して一回り小さく、台板１の外周形状と類似
するＵ型形状に形成された金属棒又は管からなる
足３を、足３のＵ型面が台板１に平行して、スラ
イドして上下動するように、支持棒４によつて取
りつけられているものであり、支持棒４は変形し
たＵ型形状に棒を折り曲げて形成したものであ
り、中央部５が台板１裏面に留め金具２によつて
取りつけられているものである（第１図参照）。

支持棒４は、台板１の幅の1/3〜2/3で、足３の
幅より狭い長さの直線状中央部５の両端を80〜
100°（好ましくは85〜95°）に折り曲げ、それに続
いて1.5〜７cm（好ましくは２〜４cm）の立ち上
がり部６を形成し、この立ち上がり部６の先端を
更に立ち上がり部６及び中央部５いずれに対して
も80〜110°（好ましくは90〜110°）となるように
折り曲げ、かつ先端部を裾広がりに形成されてお
り（第４図参照）、留め金具２によつて、その中
央部５が定位置で回転可能に（支柱部９を台板１
に対して開閉自在に）取りつけられている。な
お、足３は、この支持棒４によつて、足３を立て
た状態では、足３の後端部（解放端）７が台板１
の後端部近くに位置し、足３を畳んだ状態では、
足３のＵ型先端部８が台板１の先端部から突出す
るように支持されている。

このように、本考案では、足３を、支持棒４の
開閉によつて、簡単に、台板１裏面で、立てたり
寝かせたりすることができ、しかも足３をＵ型形
状に形成し、台板１と平行に位置させているた
め、足３を立てた状態では、台板１が足３のＵ型
平面によつて、非常に安定して支持され、また足
３を寝かせた状態では、足３は台板１の裏面に密
着させて、収納できるため、場所を取らずに非常
に扱い易いものとなる。

更に、収納時、足３の先細りに形成されたＵ型
先端部８は、台板１の先端部から突出して位置す
るため、Ｕ型先端部８を把手としてアイロン台を
持ち運んだり、壁に掛けたりできるものであり、
また、足３の上下動（屈伸）すなわち支持棒４の
開閉を、このＵ型先端部８を持つて、特別な力を
要することなく、一操作で簡単に実施できる（第
２図及び第３図参照）。

なお、支持棒４は、立ち上がり部６の存在によ
つて、単に支持棒４を開閉するだけで、足３を安
定して所定位置に支持できるようになつている。
即ち、足３を立てた状態では、支持棒４の立ち上
がり部６は台板１裏面に密着し、中央部５と一体
となつて、支持面を形成し、アイロン台にどのよ
うな力が掛かつても、足３がずれて倒れないよう
に、安定して足３を支持できるものであり、ま
た、足３を寝かせた状態では、支持棒４の立ち上
がり部６は台板１裏面で、立ち上がり、足３のＵ
型先端部８を単に後方に押しても足３の位置が移
動しないように、足３を安定して台板１裏面に密
着させた状態に保持しうるようになつている（第
１図及び第２図参照）。

足３の大きさは、前記要件を具備する範囲であ
れば、特に限定されないが、幅及び長さ共に、台
板１の75〜85％程度に形成されるのが好ましい。

考案の効果 本考案のアイロン台は、足３のＵ型先端部８を
押したり引いたりするだけで、容易に足３立てた
り寝かしたりすることができ、しかも、支持棒４
の立ち上がり部６の存在によつて、足３は安定し
て定位置に保たれる。更に、足３はＵ型平面状で
安定してアイロン台を支持するため、非常に扱い
易いものとなる。

また、使用時には、足３と台板１の間に、大き
く空間１１が形成され、アイロン掛けが容易とな
り、逆に不使用時には、足３を台板１に密接させ
てコンパクトに収納でき、その際台板１から突出
するＵ型先端部８はアイロン台の運搬時の把持部
として、また壁掛け用引つ掛け部材として多目的
に使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一例で足を立てた状態を示す
側面図、第２図は第１図の例で足を寝かせた状態
を示す底面図、第３図は第１図の例の収納状態を
示す正面図、第４図は第１図の例で使用する支持
棒の斜視図である。 １……台板、２……留め金具、３……足、４…
…支持棒、５……中央部、６……立ち上がり部、
７……後端部、８……先端部、９……支柱部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 長方形の長手方向に一端が先細りに形成され
   た台板１の裏面に、台板１に比して一回り小さ
   く、台板１の外周形状と類似するＵ字形状に形
   成された金属棒又は管からなる足３を、足３の
   Ｕ型面が台板１に平行して、スライドして上下
   動するように、支持棒４によつて取りつけられ
   ているものであり、支持棒４は変形したＵ字形
   状に棒を折り曲げて形成したものであり、中央
   部５が台板１裏面に留め金具２によつて取りつ
   けられており、上記支持棒４の形状が、台板１
   の幅の1/3〜2/3で、足３の幅より狭い長さの直
   線状中央部５の両端を80〜100°に折り曲げ、そ
   れに続いて1.5〜７cmの立ち上がり部６を形成
   し、この立ち上がり部６の先端を更に立ち上が
   り部６及び中央部５いずれに対しても80〜110°
   となるように折り曲げ、かつ先端部を裾広がり
   に形成したものであること、支持棒４が、留め
   金具２によつて、その中央部５が定位置で回転
   可能に取りつけられていること、足３が、この
   支持棒４によつて、足３を立てた状態では、足
   ３の後端部（解放端）７が台板１の後端部近く
   に位置し、足３を畳んだ状態では、足３のＵ型
   先端部８が台板１の先端部かた突出するように
   支持されていることを特徴とするアイロン台。 (2) 足３が幅及び長さ共に台板１の75〜85％に形
   成されていることを特徴とする実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のアイロン台。 (3) 足３が２本の支持棒４によつて台板１に取り
   つけられていることを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項又は第２項記載のアイロン
   台。 (4) 一方の支持棒４は、足３を立てた状態で、立
   ち上がり部６と支柱部９の編曲点１０が台板１
   の後端部に位置するように取りつけられ、他方
   の支持棒４は台板１の長手方向中央部より後方
   に位置することを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第３項記載のアイロン台。