JPH032758Y2 - - Google Patents

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JPH032758Y2
JPH032758Y2 JP1986053648U JP5364886U JPH032758Y2 JP H032758 Y2 JPH032758 Y2 JP H032758Y2 JP 1986053648 U JP1986053648 U JP 1986053648U JP 5364886 U JP5364886 U JP 5364886U JP H032758 Y2 JPH032758 Y2 JP H032758Y2
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pulley
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hydraulic
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等車両に用いられるベルト式
無段変速機に関し、詳しくは、プーリの有効径を
変化させるための可動プーリの油圧装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
自動車等車両の変速機として、最近、ベルト式
無段変速機が提案されている(例えば、特願昭58
−144985号)。
ベルト式無段変速機の入力プーリおよび出力プ
ーリは、固定プーリと一体の回転軸に可動プーリ
が軸方向に移動可能に嵌合して取付けられてお
り、伝動ベルトが巻き掛けられる位置の有効径が
変化するように形成されている。このように形成
された入力プーリと出力プーリ間に伝動ベルトを
掛け渡し、入力プーリと出力プーリの有効径を変
化させることにより、入力プーリの回転が出力プ
ーリに無段階に変速して伝達される。
出力プーリの回転軸より上半分の断面図を第4
図に示す。第4図において、固定プーリ500は
回転軸502と一体となつており、可動プーリ5
04が回転軸502上を移動してプーリの周溝5
06の幅を変更し、伝動ベルト508がプーリの
周溝506において掛かる位置、すなわちプーリ
の有効径を変更するのである。
この可動プーリ504の移動は通常、可動プー
リ504の背後に設けられた、可動プーリ504
を移動壁とする作動油室510に、圧油を供給又
は排出することにより行われるが、この作動油室
510の圧油の圧力はプーリの回転による遠心力
のためにプーリの回転速度に応じて増減する。こ
れによりプーリの有効径が変化し、伝動ベルト5
08の張力が繰返し増減するため、伝動ベルト5
08の疲労寿命に影響を及ぼすおそれがある。
従つて、この遠心油圧による可動プーリ504
の移動を防止するために、作動油室510の固定
壁512を介した位置にバランス油室514を設
けて、このバランス油室514に発生する遠心油
圧により上記作動油室510の油圧を相殺すると
いう手段がとられている。すなわち、バランス油
室514は作動油室510の固定壁512と可動
プーリ504と一体運動をする移動壁516とに
より画定されており、この作動油室510とバラ
ンス油室514とを隔てる固定壁512には連通
路518が設けられている。この連通路518は
従来、単一の短かいオリフイスによつて構成され
ており、作動油室510に供給された圧油がこの
連通路518を通つてバランス油室514にも供
給されているのである。このように構成されるこ
とにより、作動油室510の遠心油圧による可動
プーリ504を押す力は、バランス油室514の
遠心油圧によるバランス油室514の移動壁51
6を押す力により相殺されるのである。なお、バ
ランス油室514の油はドレンへ排出される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
可動プーリ504を駆動するために作動油室5
10に供給される油の圧力は高いため、前記連通
路518を経由してバランス油室514へ行き、
ドレンへ排出される油の量が多く、この同じ圧油
を利用している他の部分、例えば他の無段変速機
の制御系の油圧や他の用途、例えば潤滑用途、等
に悪影響を与える可能性がある。
この対策として、連通路518を小径でかつ長
いオリフイスにより構成し、流通抵抗を高めると
いう手段も考えられるが、このような細長いオリ
フイスは油中に必然的に含まれる異物により閉塞
する可能性が高く、連通路としての機能を果たさ
なくなるという問題点が予相される。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本考案が採用した
手段は、 各々可動プーリと固定プーリとから成る入力プ
ーリと出力プーリとの間に伝動ベルトが掛け渡さ
れて成るベルト式無段変速機において、 可動プーリを移動壁とする作動油室と、該作動
油室の固定壁を介して位置し、該固定壁と可動プ
ーリと一体運動をする移動壁とにより画定され、
該固定壁に設けられた連通路により作動油室と連
通し、かつドレーンされているバランス油室とか
ら成る油圧装置であつて、 該固定壁の連通路が、直列に配置した2個のオ
リフイスと、該2個のオリフイスの中間にあり作
動油の流れを緩衝する緩衝油室とから成ることを
特徴とする無段変速機の可動プーリの油圧装置を
その要旨とするものである。
〔作用および効果〕
直列に配置された2個のオリフイスは、各々作
動油室からバランス油室への圧油の流れに対して
流通抵抗を有するが、その2個のオリフイスが、
中間の緩衝油室を介しているので、両オリフイス
を一気に通過する油の流れがなくなる。すなわち
作動油室側のオリフイスを通過した油は一たん緩
衝油室でその流れの方向を変え、その後バランス
油室側のオリフイスを通過するようになるため、
両油室間の油の流通抵抗が増大する。
さらに、本流通路は短かいオリフイス2個で構
成したことにより、同じ流通抵抗を得るために長
いオリフイス1個で構成する場合と比較して、油
中の異物により閉塞する可能性が低くなる。
以上により、本考案に係る無段変速機の可動プ
ーリの油圧装置は、発生された圧油の無駄な使用
を極力抑えて他の油圧制御部等への影響を少なく
し、かつ、信頼性の高い可動プーリの駆動装置を
構成できるものとなつている。
〔実施例〕
本考案の実施例を第1図乃至第3図を基に以下
に説明する。本考案に係る部分の説明の前に、先
ず第3図により、本考案を使用した無段変速装置
全体の構成の説明を行う。第3図はベルト式無段
変速装置の断面図である。この無段変速装置は大
別して、フルードカツプリング装置50、ベルト
式無段変速機100、前後進切換用遊星歯車装置
200及び図示しない減速用歯車装置及び差動歯
車装置から成つている。
これらの各装置は、変速機のケース部材内に装
備されている。ケース部材はフルードカツプリン
グケース部材10、主ケース部材12、カバー部
材14から成つている。
そして、これらの各ケース部材により各装置を
収容する室が形成されている。フルードカツプリ
ングケース部材10によりフルードカツプリング
装置室52が形成され、フルードカツプリング装
置50が配置されている。主ケース部材12とカ
バー部材14によりベルト式無段変速機室102
が形成され、ベルト式無段変速機100が配置さ
れている。また、第3図で見て、主ケース部材1
2の下方位置には主ケース部材12により前後進
切換用遊星歯車装置室202が形成され、前後進
切換用遊星歯車装置200が配置されている。更
に、第3図で見て、フルードカツプリングケース
部材10の下方位置には、フルードカツプリング
ケース部材10によりデフ室が形成され、減速用
歯車装置、差動歯車装置(いずれも図示しない。)
が配置されている。
次に、各装置について説明する。
フルードカツプリング装置50 フルードカツプリング装置50は、フルードカ
ツプリング54と直結クラツチ60とから成つて
いる。フルードカツプリング54はポンプ羽根車
56とタービン羽根車58から成つており、ポン
プ羽根車56は図示しないエンジンクランクシヤ
フトに連結され、タービン羽根車58はベルト式
無段変速機100の入力軸となる入力プーリ11
0の回転軸104に連結されている。フルードカ
ツブリング54は、周知の如く、流体(油)を介
して動力伝達を行うものであり、エンジンの回転
動力をベルト式無段変速機100に天達する。
直結クラツチ60は、その作動によりエンジの
の回転動力を入力プーリ110の回転軸104に
そのまま伝達する。動力伝達がフルードカツプリ
ング54を介して行われるときには、流体伝達で
あるため、すべりを生じ減速して伝達されるが、
直結クラツチ60によるときには、すべりがなく
そのまま伝達される。この直結クラツチ60は、
いわゆる燃料消費率を向上させるために備えられ
るものであり、普通には、高速走行時に作動され
るようになつている。
なお、オイルポンプ70が、フルードカツプリ
ング54の後方位置(第3図で見て左方位置)に
設けられている。ホイルポンプ70はポンプ羽根
車56と一体の回転伝達部材72により駆動さ
れ、油圧を発生させる。油圧は後述のベルト式無
段変速機100の制御、および前後進切換用遊星
歯車装置200の制御に用いられる。
ベルト式無段変速機100 ベルト式無段変速機100は、入力プーリ11
0と出力プーリ150から成つている。入力プー
リ110は固定プーリ112と可動プーリ114
とから成つている。固定プーリ112は回転軸1
04と一体に形成されており、更に、この回転軸
104に可動プーリ114が嵌合して取付けられ
ている。第3図に良く示されるように、回転軸1
04と可動プーリ114とは、双方に形成された
軸方向溝117および118にボール120が係
合して取付けられており、これにより、可動プー
リ114は回転軸104に対し軸方向には移動可
能であるが、回転方向には一体的となつている。
入力プーリ110の回転軸104は、両側の、
主ケース部材12の隔壁部材12aと、カバー部
材14に、ベアリング122,124を介して回
転可能に支承されている。
固定プーリ112と可動プーリ114との対向
プーリ面112a,114aは、断面V字形の周
溝116に形成されている。この周溝116に伝
動ベルト190が巻き掛けられる。なお、周溝1
16の幅は可動プーリ114の軸方向移動により
変えられ、伝動ベルト190が巻き掛けられる有
効径が変えられるようになつている。第3図にお
いて、入力プーリ110は、その中心線CLの上
下で有効径が異なつて図示されている。上半分の
図示状態が伝動ベルト190の最小の有効径状態
を示しており、下半分の図示状態が最大の有効径
状態を示している。
可動プーリ114は、背部の油圧シリンダ装置
130によつて軸方向移動されるようになつてい
る。油圧シリンダ装置130は、第1の作動油室
132と第2の作動油室134を有している。第
1の作動油室132は可動プーリ114と第1の
作動油室形成部材136により画定されて形成さ
れている。第2の作動油室134はピストン13
8と第2の作動油室形成部材140により画定さ
れて形成されている。この第1の作動油室132
および第2の作動油室134に作動油圧を供給、
排出することにより可動プーリ114が軸方向に
移動される。第3図において、油圧シリンダ装置
130の上半分の状態が作動油圧が排出された状
態で、入力プーリ110を最小の有効径状態とし
ている。下半分の状態が最も作動油圧が供給され
た状態で、入力プーリ110を最大の有効径状態
としている。
作動油圧は、第1の作動油室132から連通孔
142を経て第2の作動油室134に供給される
ようになつている。そして、第1の作動油室13
2と第2の作動油室134は同時に作動するよう
になつている。なお、このように、第1の作動油
室132と第2の作動油室134の2つの作動油
室を設けたのは、作動油圧の作動面積を大きくと
るためである。135は作動油室の遠心油圧を相
殺するためのバランス油室である。なお、油圧シ
リンダ装置130の第1の作動油室132および
第2の作動油室134への作動油圧の供給は回転
軸104に形成された油路108から行われる。
また、油路108へは主ケース部材12の隔壁部
材12aに形成された図示しない油路から供給さ
れてくるようになつている。出力プーリ150
も、おおよそ入力プーリ110と同様に構成され
ている。すなわち、固定プーリ152と可動プー
リ154から成つており、固定プーリ152と一
体の回転軸180に、可動プーリ154が嵌合さ
れて取付けられている。可動プーリ154は、入
力プーリ110の可動プーリ114の場合と同様
に、軸方向溝156,158とボール160によ
り、回転軸180に回転方向には一体であるが軸
方向には移動可能に取付けられている。なお、出
力プーリ150の固定プーリ152と可動プーリ
154の配置は、入力プーリ110の場合と左右
逆になつている。これは、入力プーリ110と出
力プーリ150の各周溝116,166の幅が変
えられたときにおける、伝動ベルト190の位置
状態を直線状態とするためである。
出力プーリ150の回転軸180も、入力プー
リ110の場合と同様に、両側の、主ケース部材
12の隔壁部材12aと、カバー部材14に、ベ
アリング162,164を介して支承されてい
る。第3図で見て、回転軸180の右端部は、後
述の前後進切換用遊星歯車装置200および減速
用歯車装置の出力軸310から、抜取り可能にこ
れらの装置とは分割して形成されている。また、
固定プーリ152と可動プーリ154との対向プ
ーリ面152a,154aは、断面V字形の周溝
166に形成されており、この出力プーリ150
の周溝166と入力プーリ110の周溝116に
伝動ベルト190が巻き掛けられる。出力プーリ
150も、可動プーリ154の軸方向移動によ
り、伝動ベルト190が巻き掛けられる位置の有
効径が変えられるようになつている。第3図にお
いて、出力プーリ150の上半分の図示状態が最
小の有効径状態を示し、下半分の図示状態は最大
の有効径状態を示している。
可動プーリ154の背部には油圧シリンダ装置
170が設けられている。油圧シリンダ装置17
0は作動油室172を有している。作動油室17
2は可動プーリ154と作動油室形成部材174
により画定されて形成されている。作動油室17
2には作動油圧が供給されているが、入力プーリ
110の有効径の変化により出力プーリ150の
有効径が強制的に変えられ、この出力プーリ15
0の有効径の変化に応じて、この作動油室172
の作動油圧は、供給、排出が行われるようになつ
ている。173は入力プーリ110と同じ目的で
設けられるバランス油室である。作動油室172
への作動油圧の供給は、回転軸180の軸心に設
けられた油路182を通じて行われ、油路182
には、主ケース部材12の隔壁部材12aに設け
られた油路を通じて供給されるようになつてい
る。伝動ベルト190は、無端キヤリア192と
動力伝達ブロツク194とから構成されている。
無端キヤリア192は、薄層の金属フープが複数
個積層されて形成されている。このように形成さ
れた一対の無端キヤリア192に、複数個の動力
伝達ブロツク194が数珠繋ぎに互いに隣接して
配設されて、伝動ベルト190が構成されてい
る。上述のように、ベルト式無段変速機100は
構成されていることにより、伝動ベルト190を
介して入力プーリ110から出力プーリ150に
動力伝達が行われ、このとき、入力プーリ110
の有効径が変えられることにより、出力プーリ1
50には無段階に変速して伝達される。
前後進切換用遊星歯車装置200 前後進切換用遊星歯車装置200は、ラビニオ
型複合遊星歯車装置210と、2個のブレーキ装
置230,240と、1個のクラツチ装置250
とから成つている。
ラビニオ型複合遊星歯車装置210は、第1の
サンギヤ212および第2のサンギヤ214と、
第1のサンギヤ212に噛み合う第1のプラネタ
リギヤ216と、この第1のプラネタリギヤ21
6と第2のサンギヤ214に噛み合う第2のプラ
ネタリギヤ218と、第1のプラネタリギヤ21
6に噛み合うリングギヤ220と、第1のプラネ
タリギヤ216および第2のプラネタリギヤ21
8を回転可能に支持するキヤリヤ222の各要素
から成つている。
上述のラビニオ型複合遊星歯車装置210の各
要素と、2個のブレーキ装置230,240、お
よび1個のクラツチ装置250は、出力プーリ1
50の回転軸180と減速用歯車装置の出力軸3
10の間で、次のように連結されている。第1の
サンギヤ212はクラツチ装置250を介して回
転軸180と連結され、第2のサンギヤ214は
回転軸180とスプライン嵌合により直接連結さ
れている。また、第1のサンギヤ212は隔壁部
材12aとの間にブレーキ装置230を備えてい
る。同様に、リングギヤ220は隔壁部材12a
との間にブレーキ装置240を備えている。そし
て、キヤリヤ222が出力部材として、減速用歯
車装置の出力軸310にスプライン嵌合により連
結されている。
上述の連結構成により、前後進切換用遊星歯車
装置装置200は、2個のブレーキ装置230,
240と、1個のクラツチ装置250の選択的作
動により、前進2段後進1段の変速段が得られ
る。
次に本考案に関連する部分を第1図に示す出力
プーリ150の回転軸より上半分の詳細な断面図
を基に説明する。第1図において、固定プーリ1
52、回転軸180、可動プーリ154、周溝1
66、伝動ベルト190、作動油室172、作動
油室形成部材174、バランス油室173及びバ
ランスプレート175については、従来の技術の
項で説明した第4図の相当する各部材と同様であ
る。
第1図において、作動油室172とバランス油
室173とを連通する連通路177が本考案に係
る部分である。この部分を拡大した断面図を第2
図に示す。
作動油室形成部材174の作動油室172側
に、貫通しない円筒状の凹所177aを形成し、
その凹所の底、すなわちバランス油室173側、
に当る作動油室形成部材174にはオリフイス1
77bが穿孔されている。その凹所177aに
は、その凹所の断面内径と同じ外径を有し、底に
オリフイス177cが穿孔された鍋形のプラグ1
77dが、その底を作動油室172側にして嵌合
されている。したがつてオリフイス177bとオ
リフイス177cとの間には緩衝油室177eと
呼ばれる小油室が形成される。ここで、オリフイ
ス177bとオフイス177cの軸心は互いに一
直線上に並ばないように、ずらして形成されてい
る。なお、154bは可動プーリ154の一部
で、作動油室形成部材174とともに作動油室1
72及びバランス油室173を画定する円筒部材
であり、179は作動油室形成部材174と円筒
部材154bとをシールするOリングである。
このようにして構成された連通路177によ
り、作動油室172の油がバランス油室173へ
流れる際に大きな流通抵抗を受ける。すなわち、
2つのオリフイス177c及び177b自体の流
通抵抗の他、オリフイス177cを通過した油が
直接に次にオリフイス177bを通過することが
できず、一たん途中の緩衝油室177eにてその
流れを変えさせられるために発生する流通抵抗が
加わるためである。この結果、作動油室172の
油量の減少速度は低く抑えられ、従つて同じ圧油
を用いる無段変速装置の他の部分、例えば前後進
切換用遊星歯車装置200等、の作動油圧及び無
段変速装置内の潤滑油量に対する悪影響を最小限
にすることができる。またこの作動油を供給する
ためのオイルポンプ70の容量も小さくしておく
ことができる。
本考案により上記実施例の連通路177は短い
オリフイス177b、177c2個により構成され
ているため、同一の流通抵抗を得るために本考案
のような構成をとらず、長い1個のオリフイスで
構成した場合に比べ、作動油中に必然的に存在す
る異物による連通路177の閉塞の可能性が減少
する。従つて無段変速装置自体の信頼性が向上す
る。さらに、上記実施例では両オリフイス177
b、177cの軸心を互いにずらして配置したた
め、作動油の流通抵抗はさらに増加しているが、
これらの軸心が同一直線上にあつても中間に緩衝
油室が存在すれば、本考案の効果は得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例である無段変速装置の
出力プーリの回転軸より上半分の部分の断面図、
第2図は第1図のうち連通路の周辺の断面図、第
3図は無段変速装置全体の断面図、第4図は従来
技術を示す出力プーリの回転軸より上半分の部分
の断面図である。 100……ベルト式無段変速機、110……入
力プーリ、150……出力プーリ、154,50
4……可動プーリ、172,510……作動油
室、173,514……バランス油室、174…
…作動油室形成部材、177……連通路、177
b,177c……オリフイス、177e……緩衝
油室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 各々可動プーリと固定プーリとから成る入力プ
    ーリと出力プーリとの間に伝動ベルトが掛け渡さ
    れて成るベルト式無段変速機において、 可動プーリを移動壁とする作動油室と、該作動
    油室の固定壁を介して位置し、該固定壁と可動プ
    ーリと一体運動をする移動壁とにより画定され、
    該固定壁に設けられた連通路により作動油室と連
    通し、かつドレーンされているバランス油室とか
    ら成る油圧装置であつて、 該固定壁の連通路が、直列に配置した2個のオ
    リフイスと、該2個のオリフイスの中間にあり作
    動油の流れを緩衝する緩衝油室とから成ることを
    特徴とする無段変速機の可動プーリの油圧装置。
JP1986053648U 1986-04-09 1986-04-09 Expired JPH032758Y2 (ja)

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JPS62166355U (ja) 1987-10-22

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