JPS634843Y2 - - Google Patents

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JPS634843Y2
JPS634843Y2 JP11291684U JP11291684U JPS634843Y2 JP S634843 Y2 JPS634843 Y2 JP S634843Y2 JP 11291684 U JP11291684 U JP 11291684U JP 11291684 U JP11291684 U JP 11291684U JP S634843 Y2 JPS634843 Y2 JP S634843Y2
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JP
Japan
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hydraulic
cylinder chamber
chamber
diaphragm
pulley
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JP11291684U
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JPS6128937U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の分野 本考案は自動車用変速機として好適なVベルト
式無段変速機の油圧装置に関するものである。
従来技術とその問題点 従来、例えば特開昭58−42862号公報に記載の
ように、駆動側プーリおよび従動側プーリの可動
シーブの背後に、可動シーブを油圧により軸方向
に移動させるシリンダ室を一体に設けたものが知
られている。ところが、この構造の場合には、シ
リンダ室に何ら油圧が作用していない状態でも、
可動シーブが回転するとその遠心力によりシリン
ダ室に油圧が発生し、可動シーブが誤動作する問
題がある。
かかる問題を解消するため、特開昭58−94664
号公報のように、シリンダ室の固定ピストンの背
後にバランス室(副室)を設け、シリンダ室から
小孔を介して油をバランス室に漏出させ、このバ
ランス室の油圧によつてシリンダ室内で発生する
遠心力による油圧を打ち消すようにしたものが提
案されている。
ところが、この場合には、シリンダ室の背後に
大きな容積を占めるバランス室が設けられている
ため、可動シーブのストロークの割に軸方向の寸
法が大きくなる欠点がある。また、シリンダ室の
油の一部をバランス室へ導き、さらにバランス室
からギヤケース内に油を排出する構成となつてい
るため、作動油の粘度変化により作動圧が安定し
ないという問題がある。特に、金属製Vベルトを
使用した無段変速機においては、Vベルトを常時
潤滑させる必要があるため、油が漏れても何ら支
障はないが、Vベルトをギヤケース外部に設ける
構造においては、油漏れを完全に防止する必要が
ある。
考案の目的 本考案はかかる従来の問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、シリンダ室およびバランス
室の軸方向寸法を短縮し、かつ油漏れを完全に防
止したVベルト式無段変速機の油圧装置を提供す
ることにある。
考案の構成 上記目的を達成するために、本考案は、油圧シ
リンダ室の内径側および固定ピストン背面側に、
遠心力によりシリンダ室に発生した油圧を打ち消
すための油圧バランス室を設け、上記シリンダ室
と内径側バランス室とを第1ダイヤフラムで仕切
るとともに、背面側バランス室と外部とを第2ダ
イヤフラムで仕切り、上記第1ダイヤフラムを第
2ダイヤフラムより外径側に配置したものであ
る。すなわち、ダイヤフラムを用いてシールする
ことにより、油漏れを防止し、かつ2個のダイヤ
フラムを外径側と内径側との食い違つた位置に配
置することにより、小さなスペースで大きなスト
ロークが得られるようにしたものである。
実施例の説明 第1図は本考案にかかる無段変速機の一例を示
し、この無段変速機は駆動側プーリ1と従動側プ
ーリ10とこれらプーリ間に巻装された無端Vベ
ルト50とを備えている。駆動側プーリ1は駆動
軸2に固定された固定シーブ3と、駆動軸2に対
し移動自在な可動シーブ4とでプーリ径を可変と
してあり、可動シーブ4の背後には、駆動軸2の
入力トルクに見合つたシーブ推力を与えるトルク
カム5とトーシヨンスプリング6とが設けられて
いる。
従動側プーリ10も駆動側プーリ1と同様に、
従動軸11に固定された固定シーブ12と、従動
軸11に対し軸方向に移動自在な可動シーブ13
とを有している。従動側プーリ10の構成を第2
図に従つて詳述すると、固定シーブ12は従動軸
11の端末部にスプライン係合され、回り止めナ
ツト14にて結合されている。可動シーブ13の
内周面には縦溝15が形成され、この縦軸15と
従動軸11の外周面に設けた縦溝16との間に複
数のボール17を配置することによつて、可動シ
ーブ13は従動軸11に対し軸方向にのみ移動自
在である。可動シーブ13の背部には油圧シリン
ダ室18が一体に設けられており、このシリンダ
室18へ作用する油圧を油圧式プーリ比制御手段
19で制御することにより、可動シーブ13を軸
方向へ移動させ、駆動側と従動側とのプーリ比
(変速比)を無段階に変えることができる。第2
図中、従動軸11を中心として上側半分は従動側
プーリ10のプーリ径が最小、下側半分はプーリ
径が最大の状態を示す。
油圧式プーリ比制御手段19の具体的構成とし
てば、例えば特開昭58−42862号公報に記載のよ
うに、エンジン回転数を検出するピトー管と、ス
ロツトル開度と連動するカムと、ピトー管からの
油圧信号とカムの変位信号とによつてプーリ比を
制御する油圧制御弁とで構成してもよく、また他
のいかなる油圧制御方法を用いてもよい。
ところで、シリンダ室18への油圧が零の状態
においても、従動側プーリ10の回転に基づく遠
心力によりシリンダ室18には油圧が発生し、こ
の油圧により可動シーブ13が移動してプーリ比
が変化するおそれがある。このプーリ比の狂いを
なくす目的で、シリンダ室18の内径側および背
面側に油圧バランス室20,21が設けられてい
る。シリンダ室18と内径側バランス室20とは
は第1ダイヤフラム22で仕切られ、シリンダ室
18と背面側バランス室21とは従動軸11に固
定された屈曲した固定ピストン23で仕切られ、
かつ背面側バランス室21と外部とは第2ダイヤ
フラム24で仕切られている。そして、上記第1
ダイヤフラム22は第2ダイヤフラム24より外
径側に配置されており、従動側プーリ10のプー
リ径が最小(第2図上半分)のときには第1ダイ
ヤフラム22の外周部が固定ピストン23の外径
側凹部23aに嵌り込み、従動側プーリ10のプ
ーリ径が最大(第2図下半分)のときには第2ダ
イヤフラム24の外周部が固定ピストン23の内
径側凹部23bに嵌り込む。したがつて、プーリ
径が最小の場合と最大の場合とで、第1、第2ダ
イヤフラム22,24の外周部が互いに近接した
位置まで変位することができ、軸方向のスペース
を短縮できる。
上記シリンダ室18へは上記油圧式プーリ比制
御手段19から油路25を介して油圧が作用して
おり、一方内径側バランス室20へはオイルポン
プ26からオリフイス27を介して低圧の潤滑油
を供給する潤滑用油路28が連通し、かつ両バラ
ンス室20,21は固定ピストン23に設けた連
通路29を介して連通している。
ここで、上記バランス室20,21の作用を第
3図に従つて説明する。いま、従動側プーリ10
が回転している状態においてシリンダ室18に作
用する油圧が零のとき、シリンダ室18には遠心
力に応じた油圧が発生し、この油圧により可動シ
ーブ13はF1の力で可動シーブ12側(第3図
左方向)へ押される。一方、シリンダ室18と一
体回転するバランス室20,21にも遠心力によ
る油圧が発生し、この油圧により内径側バランス
室20は可動シーブ13をF2の力で第3図左方
向へ押し、背面側バランス室21は可動シーブ1
3をF3の力で第3図右方向へ押す。このとき、
シリンダ室18の油圧作用面と内径側バランス室
20の油圧作用面との面積の和が背面側バランス
室21の油圧作用面積にほぼ等しく設定されてい
るため、遠心力による油圧は左右で釣り合い、プ
ーリ比が狂うことがない。
なお、上記においてはシリンダ室18に作用す
る油圧が零の場合について述べたが、シリンダ室
18に油圧式プーリ比制御手段19から何らかの
油圧が作用している場合においても、遠心力によ
る油圧変動分について上記と同様に左右で釣り合
わせることができる。
上述のように、バランス室20,21とシリン
ダ室18とをダイヤフラム22および固定ピスト
ン23で完全に分離し、かつバランス室20,2
1へはシリンダ室18への油路25とは別個の潤
滑用油路28が連通しているので、従来のように
シリンダ室の油の一部がバランス室に漏れ出るこ
とがなく、シリンダ室18の油圧に狂いが生じる
心配がない。また、エンジンを始動させると同時
にオイルポンプ26も駆動されるため、バランス
室20,21には即座に潤滑油が充満し、所期の
バランス効果を発揮することができる。
上記実施例では、駆動側プーリ1に機械式張力
負荷手段であるトルクカム5を設け、従動側プー
リ10に油圧式プーリ比制御手段19を設けた場
合を示したが、これとは逆に、駆動側プーリ1に
油圧式プーリ比制御手段を設け、従動側プーリ1
0に機械式張力負荷手段を設けてもよく、さらに
駆動側および従動側プーリの双方に油圧式プーリ
比制御手段を設けてもよい。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案によれば
シリンダ室とバランス室とをダイヤフラムを用い
てシールしたので、油漏れが完全に防止されると
ともに、2個のダイヤフラムを外径側と内径側と
の食に違つた位置に配置したので、ダイヤフラム
自身の屈曲性と相俟つて油圧装置の軸方向寸法を
短縮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるVベルト式無段変速機
の概略図、第2図は従動側プーリの詳細断面図、
第3図はバランス室の作用を示す概略図である。 1……駆動側プーリ、5……トルクカム、10
……従動側プーリ、13……可動シーブ、18…
…油圧シリンダ室、19……油圧式プーリ比制御
手段、20,21……油圧バランス室、22,2
4……ダイヤフラム、23……固定ピストン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動側プーリあるいは従動側プーリの少なくと
    も一方の可動シーブに、該可動シーブを軸方向に
    移動させるための油圧シリンダ室を一体に設けた
    Vベルト式無段変速機において、上記油圧シリン
    ダ室の内径側および固定ピストン背面側に、遠心
    力によりシリンダ室に発生した油圧を打ち消すた
    めの油圧バランス室を設け、上記シリンダ室と内
    径側バランス室とを第1ダイヤフラムで仕切ると
    ともに、背面側バランス室と外部とを第2ダイヤ
    フラムで仕切り、上記第1ダイヤフラムを第2ダ
    イヤフラムより外径側に配置したことを特徴とす
    るVベルト式無段変速機の油圧装置。
JP11291684U 1984-07-24 1984-07-24 Vベルト式無段変速機の油圧装置 Granted JPS6128937U (ja)

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JP11291684U JPS6128937U (ja) 1984-07-24 1984-07-24 Vベルト式無段変速機の油圧装置

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JP11291684U JPS6128937U (ja) 1984-07-24 1984-07-24 Vベルト式無段変速機の油圧装置

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Publication Number Publication Date
JPS6128937U JPS6128937U (ja) 1986-02-21
JPS634843Y2 true JPS634843Y2 (ja) 1988-02-08

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5803433B2 (ja) * 2011-08-29 2015-11-04 トヨタ自動車株式会社 ベルト式無段変速機

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JPS6128937U (ja) 1986-02-21

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