JPS634844Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS634844Y2
JPS634844Y2 JP11291784U JP11291784U JPS634844Y2 JP S634844 Y2 JPS634844 Y2 JP S634844Y2 JP 11291784 U JP11291784 U JP 11291784U JP 11291784 U JP11291784 U JP 11291784U JP S634844 Y2 JPS634844 Y2 JP S634844Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
cylinder chamber
diaphragm
movable sheave
pulley
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11291784U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6128938U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11291784U priority Critical patent/JPS6128938U/ja
Publication of JPS6128938U publication Critical patent/JPS6128938U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS634844Y2 publication Critical patent/JPS634844Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 考案の分野 本考案は自動車用変速機として好適なVベルト
式無段変速機のシール構造、詳しくは駆動側プー
リあるいは従動側プーリに設けられる油室をシー
ルするダイヤフラムの取付構造に関するものであ
る。
従来技術とその問題点 従来、例えば特開昭58−94664号公報のように、
駆動側プーリおよび従動側プーリの可動シーブの
背後に、可動シーブを油圧により軸方向に移動さ
せるシリンダ室を一体に設けるとともに、シリン
ダ室の固定ピストンの背後に副室を設け、シリン
ダ室から小孔を介して油を副室に漏出させ、この
副室の油圧によつてシリンダ室内で発生する遠心
力による油圧を打ち消すようにしたものが提案さ
れている。
ところが、この場合には、シリンダ室の油の一
部を副室へ導き、さらに副室からギヤケース内に
油を排出する構成となつているため、作動油の粘
度変化により作動圧が安定しないという問題があ
る。特に、金属製Vベルトを使用した無段変速機
においては、Vベルトを常時潤滑させる必要があ
るため、油が漏れても何ら支障はないが、Vベル
トをギヤケース外部に設ける構造においては、油
漏れを完全に防止する必要がある。
かかる観点から、シリンダ室と副室とをダイヤ
フラムで仕切り、油漏れを防止したシール構造が
考えられる。この場合、シリンダ室の油圧作用面
と背面側副室の油圧作用面とのアンバランスを解
消するため、シリンダ室の内径側にも副室を設け
ると、この内径側副室とシリンダ室との間もダイ
ヤフラムでシールする必要がある。
ところが、この内径側副室とシリンダ室との間
のダイヤフラムの取付作業は、言わば盲作業とな
るため、作業性が悪いだけでなく、充分なシール
性が得られない欠点がある。
考案の目的 本考案はかかる問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、内径側副室とシリンダ室との間
に設けられるダイヤフラムを簡単かつ確実に取付
けることができるVベルト式無段変速機のシール
構造を提供することにある。
考案の構成 上記目的を達成するために、本考案は、ダイヤ
フラムの外周部を可動シーブの背面に固定すると
ともに、該ダイヤフラムの内周部に係合用部材を
取付け、シリンダ室の固定ピストンを軸に圧入す
ることにより、上記係合用部材を可動シーブの背
面で押圧して固定ピストンに圧入固定したもので
ある。すなわち、軸に可動シーブおよび固定ピス
トンを組み付けるときに、同時に上記ダイヤフラ
ムの内周側の係合用部材を固定ピストンに圧入固
定するようにしものである。
実施例の説明 第1図は本考案にかかる無段変速機の一例を示
し、この無段変速機は駆動側プーリ1と従動側プ
ーリ10とこれらプーリ間に巻装された無端Vベ
ルト50とを備えている。駆動側プーリ1は駆動
軸2に固定された可動シーブ3と、駆動軸2に対
し移動自在な可動シーブ4とでプーリ径を可変と
してあり、可動シーブ4の背後には、駆動軸2の
入力トルクに見合つたシーブ推力を与えるトルク
カム5とトーシヨンスプリング6とが設けられて
いる。
従動側プーリ10も駆動側プーリ1と同様に、
従動軸11に固定された固定シーブ12と、従動
軸11に対し軸方向に移動自在な可動シーブ13
とを有している。従動側プーリ10の構成を第2
図に従つて詳述すると、固定シーブ12は従動軸
11の端末部にスプライン係合され、回り止めナ
ツト14にて結合されている。可動シーブ13の
内周面には縦溝15が形成され、この縦溝15と
従動軸11の外周面に設けた縦溝16との間に複
数のボール17を配置することによつて、可動シ
ーブ13は従動軸11に対し軸方向にのみ移動自
在である。可動シーブ13の背部には油圧シリン
ダ室18が一体に設けられており、このシリンダ
室18へ作用する油圧を油圧式プーリ比制御手段
19(第1図参照)で制御することにより、可動
シーブ13を軸方向へ移動させ、駆動側と従動側
とのプーリ比(変速比)を無段階に変えることが
できる。第2図中、従動軸11を中心として上側
半分は従動側プーリ10のプーリ径が最小、下側
半分はプーリ径が最大の状態を示す。
油圧式プーリ比制御手段19の具体的構成とし
てば、例えば特開昭58−42862号公報に記載のよ
うに、エンジン回転数を検出するピトー管と、ス
ロツトル開度と連動するカムと、ピトー管からの
油圧信号とカムの変位信号とによつてプーリ比を
制御する油圧制御弁とで構成してもよく、また他
のいかなる油圧制御方法を用いてもよい。
ところで、シリンダ室18への油圧が零の状態
においても、従動側プーリ10の回転に基づく遠
心力によりシリンダ室18には油圧が発生し、こ
の油圧により可動シーブ13が移動してプーリ比
が変化するおそれがある。このプーリ比の狂いを
なくす目的で、シリンダ室18の内径側および背
面側に油圧バランス室(副室)20,21が設け
られている。シリンダ室18と内径側バランス室
20とは第1ダイヤフラム22で仕切られ、シリ
ンダ室18と背面側バランス室21とは従動軸1
1に固定された屈曲した固定ピストン23で仕切
られ、かつ背面側バランス室21と外部とは第2
ダイヤフラム24で仕切られている。そして、上
記第1ダイヤフラム22は第2ダイヤフラム24
より外径側に配置されており、従動側プーリ10
のプーリ径が最小(第2図上半分)のときには第
1ダイヤフラム22の外周部が固定ピストン23
の外径側凹部23aに嵌り込み、従動側プーリ1
0のプーリ径が最大(第2図下半分)のときには
第2ダイヤフラム24の外周部が固定ピストン2
3の内径側凹部23bに嵌り込む。したがつて、
プーリ径が最小の場合と最大の場合とで、第1、
第2ダイヤフラム22,24の外周部が互いに近
接した位置まで変位することができ、軸方向のス
ペースを短縮できる。
上記シリンダ室18へは上記油圧式プーリ比制
御手段19から油路25を介して油圧が作用して
おり、一方内径側バランス室20へは潤滑用油路
26が連通し、かつ両バランス室20,21は固
定ピストン23に設けた連通路27を介して連通
している。
ここで、上記第1ダイヤフラム22の組み付け
方法を第3図、第4図にしたがつて説明する。ま
ず、第1ダイヤフラム22の内周部に係合用部材
28を一体に取り付ける。そして、第3図のよう
に、従動軸11の左方より可動シーブ13を挿入
し、この可動シーブ13の背面に突設した環状壁
13aの外周に、第1ダイヤフラム22の外周部
を断面L字形の係合用部材29によつて固定す
る。一方、従動軸11の右方より固定ピストン2
3をスプライン係合させつつ挿入する。
さらに、第4図のように、固定ピストン23の
内孔23cを従動軸11の大径部11aに圧入嵌
合するとともに、可動シーブ13を右方へ押圧す
ると、第1ダイヤフラム22の内周部に取り付け
た係合用部材28は両側から挟圧され、固定ピス
トン23の左側面に形成した段部23dに自動的
に圧入される。つまり、第1ダイヤフラム22の
内周部の固定作業は手が届かない言わば盲作業と
なるが、従動軸11に可動シーブ13と固定ピス
トン23とを組み付ける際に、可動シーブ13と
固定ピストン23とを対向方向に圧着するだけ
で、簡単に固定できるものである。
つぎに、上記バランス室20,21の作用を第
5図に従つて説明する。いま、従動側プーリ10
が回転している状態においてシリンダ室18に作
用する油圧が零のとき、シリンダ室18には遠心
力に応じた油圧が発生し、この油圧により可動シ
ーブ13はF1の力で固定シーブ12側(第5図
左方向)へ押される。一方、シリンダ室18と一
体回転するバランス室20,21にも遠心力によ
る油圧が発生し、この油圧により内径側バランス
室20は可動シーブ13をF2の力で第5図左方
向へ押し、背面側バランス室21は可動シーブ1
3をF3の力で第5図右方向へ押す。このとき、
シリンダ室18の油圧作用面と内径側バランス室
20の油圧作用面との面積の和が背面側バランス
室21の油圧作用面積にほぼ等しく設定されてい
るため、遠心力による油圧は左右で釣り合い、プ
ーリ比が狂うことがない。
なお、上記においてはシリンダ室18に作用す
る油圧が零の場合について述べたが、シリンダ室
18に油圧式プーリ比制御手段19から何らかの
油圧が作用している場合においても、遠心力によ
る油圧変動分について上記と同様に左右で釣り合
わせることができる。
上述のように、バランス室20,21とシリン
ダ室18とをダイヤフラム22および固定ピスト
ン23で完全に分離し、かつバランス室20,2
1へはシリンダ室18への油路25とは別個の潤
滑用油路26が連通しているので、従来のように
シリンダ室の油の一部がバランス室に漏れ出るこ
とがなく、シリンダ室18の油圧に狂いが生じる
心配がない。また、エンジンを始動させると同時
にオイルポンプも駆動し、バランス室20,21
には潤滑用油路26を介して即座に潤滑油が充満
するため、良好なバランス効果を発揮することが
できる。
上記実施例では、駆動側プーリ1に機械式張力
負荷手段であるトルクカム5を設け、従動側プー
リ10に油圧式プーリ比制御手段19を設けた場
合を示したが、これとは逆に、駆動側プーリ1に
油圧式プーリ比制御手段を設け、従動側プーリ1
0に機械式張力負荷手段を設けてもよく、さらに
駆動側および従動側プーリの双方に油圧式プーリ
比制御手段を設けてもよい。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案によれば
軸に可動シーブおよび固定ピストンを組み付ける
ときに、同時にダイヤフラムの内周側の係合用部
材を固定ピストンに圧入固定するようにしたの
で、盲作業となるダイヤフラムの取付作業を簡単
かつ迅速に行うことができ、かつシール性を損な
うこともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるVベルト式無段変速機
の概略図、第2図は従動側プーリの詳細断面図、
第3図、第4図は第1ダイヤフラムの組み付け方
法を示す説明図、第5図はバランス室の作用を示
す概略図である。 1……駆動側プーリ、5……トルクカム、10
……従動側プーリ、11……従動軸、13……可
動シーブ、18……油圧シリンダ室、19……油
圧式プーリ比制御手段、20,21……油圧バラ
ンス室(副室)、22……ダイヤフラム、23…
…固定ピストン、23d……段部、28……係合
用部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動側プーリあるいは従動側プーリの少なくと
    も一方の可動シーブに、該可動シーブを軸方向に
    移動させるための油圧シリンダ室を一体に設け、
    該油圧シリンダ室の内径側に副室を設け、上記シ
    リンダ室と副室とをダイヤフラムでシールしたV
    ベルト式無段変速機のシール構造において、上記
    ダイヤフラムの外周部を可動シーブの背面に固定
    するとともに、該ダイヤフラムの内周部に係合用
    部材を取付け、シリンダ室の固定ピストンを軸に
    圧入することにより、上記係合用部材を可動シー
    ブの背面で押圧して固定ピストンに圧入固定した
    ことを特徴とするVベルト式無段変速機のシール
    構造。
JP11291784U 1984-07-24 1984-07-24 Vベルト式無段変速機のシ−ル構造 Granted JPS6128938U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11291784U JPS6128938U (ja) 1984-07-24 1984-07-24 Vベルト式無段変速機のシ−ル構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11291784U JPS6128938U (ja) 1984-07-24 1984-07-24 Vベルト式無段変速機のシ−ル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6128938U JPS6128938U (ja) 1986-02-21
JPS634844Y2 true JPS634844Y2 (ja) 1988-02-08

Family

ID=30671954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11291784U Granted JPS6128938U (ja) 1984-07-24 1984-07-24 Vベルト式無段変速機のシ−ル構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6128938U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275154A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機のプーリ構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6128938U (ja) 1986-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8092325B2 (en) Continuously variable belt transmission for a vehicle
KR101114597B1 (ko) 무단변속기
JP5108529B2 (ja) トルクコンバータロックアップクラッチのためのシール
JP2661346B2 (ja) 車両用無段変速機の油圧制御装置
US4515575A (en) Torque transmission system
JP2971593B2 (ja) 弁開閉時期制御装置
US4504246A (en) Revised spline drive for metal belt CVT
EP0950837A1 (en) Continuously variable transmission
EP1158211A2 (en) Belt-type continuously variable transmission
JP3181586B2 (ja) 自動車のオートマチック・ギヤ変換機用のポンプ駆動装置
JPS634844Y2 (ja)
WO2002002973A1 (en) A sealing device with a flanged bush
EP0164344B1 (en) Dual range continuously variable transmission
JP3518592B2 (ja) ベルト式無段変速装置
JPH0233900B2 (ja)
US5145464A (en) Centrifugal cvt oil pressure control device
JPS634843Y2 (ja)
JPS634845Y2 (ja)
US4557705A (en) Variable ratio drive
US4627309A (en) Accessory drive device in engine
JP3184046B2 (ja) 無段変速機のプーリ連結構造
JPH032759Y2 (ja)
JPH07117131B2 (ja) Vベルト伝動用プ−リ
JPS6165953A (ja) Vベルト式無段変速機のシ−ル構造
JP4427778B2 (ja) ベルト式無段変速機