JPH03274642A - 高輝度L↓aB↓6陰極 - Google Patents

高輝度L↓aB↓6陰極

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JPH03274642A
JPH03274642A JP2074182A JP7418290A JPH03274642A JP H03274642 A JPH03274642 A JP H03274642A JP 2074182 A JP2074182 A JP 2074182A JP 7418290 A JP7418290 A JP 7418290A JP H03274642 A JPH03274642 A JP H03274642A
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JP
Japan
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chip
cathode
tip
vacuum
lab
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Pending
Application number
JP2074182A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Shimizu
志水 隆一
Katsuyoshi Tsunoda
角田 勝義
Hideo Hiraoka
平岡 秀雄
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、電子顕微鏡、測長機、電子ビーム露光機な
どに用いられるランタンへキサポライド単結晶電子放射
陰極に関するものである。
(従来技術) ランタンへキサポライド(LaB6)単結晶陰極は、1
0SA/cm2・str程度の高輝度熱電子エミッター
として用いられており、より安定な電子ビームを長時間
径るためLaB6単結晶の結晶軸方位を<310>又は
<210〉として選び特定の条件で真空熱処理して使用
することが有効である(特開昭58−40729)が、
最近は、さらに1〜2桁高い輝度が要求されるようにな
った。
一方、高輝度ビーム陰極として、タングステン針状チッ
プの表面を酸化ジルコニュウムで被覆して低仕事関数化
した熱電界放射陰極(ZrO/W TFE)が公知であ
り高輝度で比較的安定な電子ビームが得られるが、この
陰極の動作温度は1450〜1550℃と比較的高温で
ある上、温度範囲が非常に狭いなどの欠点がある。
(解決すべき問題点) LaB6単結晶陰極は、陰極材料として優れた性質を持
ち1熱陰極としては10’〜10’A/cm2・str
の高輝度がえらているにも拘わらずこれまで電界放射あ
るいは熱電界放射陰極として一般に用いられていない。
本発明者らは、LaB6単結晶陰極の表面処理及び動作
条件などについて研究したところ、 LaB+s単結晶
チップ表面には真空熱処理を行なった後でも、わずかで
はあるが除去できない汚染物質が存在していること、及
び該チップ表面には10〜数10オンク°ス)0−ム程
度の微小突起が無数に存在していることを知見すると共
にこれらが電子ビームの放射安定性に影響を与えている
ことを確認した。
而してこれら有害物質等を除去する手段を種々試みた結
果、第1図のような装置に於て、チップに5×10’V
/cm以上の電界強度で電界蒸発処理を施すことが有効
であることが判明した。
即ち、この処理によって前記有害物質が除去されると共
にチップ表面が平坦化され、(310)面、(210)
面からの電子放射が優先して安定化するのである。
(解決課題) 本発明は、10’A/cm”・str以上の電子ビーム
を従来より長時間、かつ安定に得られるLaB6陰極を
提供しようとするものである。
(構成〉 本発明LaB6陰極は、LaB+s単結晶の軸方位を<
310>あるいは<210>として選択し、この先端曲
率半径を1μ〜0.1μに加工した針状チップを加熱下
で電界蒸発処理を施してえられるものであって熱電子陰
極として、あるいは電界放射陰極又は熱電界放射陰極と
して使用する場合10’A/ cm2・str以上の高
密度電子ビームを長時間安定に得ることができるもので
ある。
本発明における表面処理条件は、真空度I X 10’
 torr未満、チップ温度1400〜1600℃、 
を界i!&(F)IX 103〜5 X 10’V/c
mが好ましい。
これらの範囲を越えた条件下ではチップ表面の清浄化が
不十分となるか又はチップ破損の可能性が高まる。
なお、電界強度(F)は、チップ曲率半径R(cm)、
印加電圧V (v)としてF=V/(5,R)として定
義したものである。
本発明陰極は、真空度I X 103torr以下、チ
ップ温度1650℃以下において長時間安定な電子ビー
ムを得ることができるが、真空度5 X 103tor
r以下でチップ温度500〜1100℃、好ましくは約
800〜900℃に於て熱電界放射陰極として使用する
場合に特に効果を発揮するものである。
この場合、真空度が5 X 103torrを超え又は
チップ温度が500℃未満の場合は放射電流の不安定性
が大きくなり、またチップ温度が1100℃を超えると
チップの劣化が早まる。
(実施例 1) 軸方位を<310>とじたLaBb単結晶チップ1の先
端を電解研磨によって曲率半径O11μm程度に尖鋭に
し、第1図のようにショットキーシールド3から0.5
mm突き出させて陰極とした。
チップから2.0mmの距離に引き出し電極5を設け、
チップに正電圧15〜17に■(電界強度3X103〜
3.4×103V/cm)を印加して約5分間の電界蒸
発処理を行なった。この時チップの温度は1500℃で
あった。 また、真空度は約5 X 103torrで
あってこの処理の間イオン放出による真空度の劣化がし
ばしば見られ不純物の蒸散が確認された。
次いで第2図の装置においてチップ温度1000℃、真
空度1×10“−8torrとしてチップに負の電圧5
.OkVを印加したところスクリーン電流8は約30μ
Aの安定な電子ビームを得ることができた。
2は加熱フィラメント、4はペース、6はイオンビーム
、6aは電子ビーム、7はスクリーン電極、9はファラ
デーカップである。
この後、このビームの安定性は連続4000時間の動作
試験でも確認され、試験終了時も依然安定であった。
試験中のビーム電流の変動率は0.1%/hr、ノイズ
率は約0.4%であった。
(実施例 2) <210>結晶方位を用いたLaB6単結晶チップにつ
いて実施例1と同様の実験を行ない、チップ温度900
℃、印加電圧6.OKVでスクリーン電流約12μAを
得た。
ノイズ率は約0.6%であった。
(実施例 3) 実施例1の陰極を透過型電子顕微鏡に取付けて輝度測定
を行なった。
真空度的I X 10’torr、チップ温度900℃
、加速電圧20KVで2 X 10’A/cm2− s
trの輝度が観測された。
(比較例) チップ曲率半径0.25μm、軸方位<100>のタン
グステンチップ表面にジルコニュウム酸素の吸着層を設
けた熱電界放射陰極(ZrO/W TFIE)を動作さ
せた。
ショットキーシールドからのチップの突き出し0.25
mm、チップと引き出し電極との距離は0.5mmとし
た。
真空度的I X 103torr、引き出し電圧3.5
KV、チップ温度1530℃においてスクリーン電流3
0μAが得られた。
この時のビーム変動率は0.009%、ノイズ率は約0
.32%であった。
次にチップ温度を1330℃に下げた場合、スクリーン
電流12μA、変動率0.21%、ノイズ率5.1%で
あった。
(効果) 本発明陰極は、チップ表面が電界蒸発処理によって清浄
化されているから従来より101〜103高い高輝度電
子ビームを長時間安定に得ることができ、特に熱電界放
射陰極として使用する場合に顕著な効果を発揮するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は電界熱処理の装置概要図、第2図は測定装置の
装置概要図である。 3はショットキーシールド、5は引き出し電極、7はス
クリーン電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)LaB_6単結晶の軸方位が<310>もしくは
    <210>とされた針状チップの先端部表面が加熱下で
    電界蒸発処理されていることを特徴とする高輝度LaB
    _6陰極。
  2. (2)LaB_6単結晶の軸方位が<310>もしくは
    <210>とされた針状チップの先端部表面が温度14
    00〜1600℃、真空度1×10^−^7torr未
    満で電界強度1×10^3〜5×10^3V/cmの正
    電圧印加において処理されていることを特徴とする高輝
    度LaB_6陰極。
  3. (3)請求項1又は2記載のLaB_6陰極が真空度5
    ×10^−^8torr以下であつて、チップ温度50
    0〜1100℃で使用されることをを特徴とする高輝度
    熱電界放射LaB_6陰極。
JP2074182A 1990-03-23 1990-03-23 高輝度L↓aB↓6陰極 Pending JPH03274642A (ja)

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Cited By (5)

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