JPH03274424A - ベルトスケールによる流量変動の大きな複搬送物の計量方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、計量精度を低下させることなく、流量変動の
大きな被搬送物を一台のベルトスケールによって計量す
る方法に関するものである。

〔従来の技術〕

ベルトスケールは、被搬送物の搬送を行う無端ベルトの
途中に計量ローラーを配置し、搬送途中において、この
計量ローラーに作用する被搬送物の重量をロードセルな
どの計量手段によって計量する構成のものである。

従って、計量手段の一つであるロードセルは、使用目的
によって予め分かっている被搬送物の単位時間当りの搬
送重量（流量）に対応したものを使用している。従来の
ベルトスケールにおいては、搬送ベルトの走行速度は一
定にしてあり、被搬送物の流量変動がないか、又は少な
い場合には、被搬送物の単位長さ当りの重量はほぼ一定
となって、ロードセルの最も精度の高い部分で計量され
るようになっているため、問題はない。

しかし、例えば、−日のうち午前、午後、夕方において
被搬送物の流量が大きく異なる場合には、従来のベルト
スケールの計量方法によって、この被搬送物の重量を計
量すると、被搬送物の単位長さ当りの重量の変動が大き
くなり、この結果ベルトスケールの計量範囲が広くなっ
て、その分だけ計量精度が下がる。流量変動が大きな被
搬送物の重量を従来の計量方法によって、高精度に計量
しようとすると、複数台のベルトスケールが必要となる
。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、上記したように流量変動の大きな被搬送物の
重量をベルトスケールによって計量する場合において、
簡単な手段によって、−台のベルトスケールにより高い
計量精度をもって計量可能にすることを課題としてなさ
れたものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するために本発明の採用した手段は、被
搬送物の単位時間当りの搬送重量に応じて、ベルトスケ
ールを構成している搬送ベルトを数段階又は無段階に変
速させるようにしたことである。

〔発明の作用〕

上記手段によって、被搬送物の単位時間当りの搬送重量
が大きく変化しても、これに応じて搬送ベルトを変速さ
せているので、単位長さ当りの被搬送物の重量の変化は
、著しく少なくなるか、或いは無くなる（理論上、被搬
送物の単位時間当りの搬送重量に比例させて搬送ベルト
を無段階に変速させれば、単位長さ当りの被搬送物の重
量の変化は無くなる）。

この結果、被搬送物の単位時間当りの搬送重量に大きな
変化があっても、ベルトスケールの計量範囲が狭くなっ
て、−台のベルトスケールによって、このベルトスケー
ルを構成しているロードセルなどの計量手段の最も精度
の高い部分で集中的に計量できて、計量精度が高まる。

〔実施例〕

以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。

第１図において、ベルトスケールＳの原理図が示されて
いる。ベルトスケールＳは、駆動プーリー１と被動プー
リー２との間に無端状の搬送ベルト３が掛装され、搬送
ベルト３における上方を走行する部分は、複数個の支持
ローラー４ａと、個の計量ローラー４ｂで支持されてい
ると共に、搬送ベルト３における下方を走行する部分は
、複数個の支持ローラー５で支持されている。この計量
ローラー４ｂは、吊棹６及びロードセルユニット７を介
して吊り下げられていて、相前後する支持ローラー４３
の中間位置に配置されている。また、搬送ベルト３には
、ベルト緊張装置１８によって所定のベルト張力が与え
られている。

駆動プーリー１と同軸に取付けられているブリー８と、
モータ＝Ｍの駆動軸９に取付けられたプーリー１１との
間にベルト１２が掛装され、モターＭの駆動力によって
、搬送ヘルド３が駆動されて走行する。このモーターＭ
は、インバーター装置１３によって変速可能となってい
る。なお、図中１４．１５は、それぞれホッパー及びシ
ュートを示す。

そして、ホンパー１４に投入された被搬送物Ａが搬送ベ
ルト３によって搬送される間に、計量ロラー４ｂの部分
を通過すると、この計量ローラー４ｂの前後の部分（正
確には、計量ローラー４ｂと、これに相前後する各支持
ローラー４８との間の各中間位置を結ぶ部分であって、
この長さが「働長」と称されている）に位置している被
搬送物Ａの重量がロードセルユニット７によって計量さ
れる。このロードセルユニ・７ト７によって単位時間当
りの搬送重量である瞬間搬送量が計量され、この瞬間搬
送量を積算することにより、その時点における総搬送量
（積算搬送量）が算出され、モーターＭの回転数検出器
１６を介することにより、上記瞬間搬送量、及び総搬送
量は、いずれも表示装置１７に表示される。これらは、
いずれも公知の事項である。

本発明においては、第３図に示されるように、被搬送物
Ａの時間Ｔに対する搬送重量Ｗに大きな変動がある場合
において、被搬送物への搬送重量Ｗに応してインバータ
ー装置１３によりモータＭを変速させることにより、搬
送ヘルド３を数段階に、或いは無段階に変速することを
要旨としている。

図示の実施例においては、時間の経過によって被搬送物
Ａの搬送重量Ｗが大きく減少しており、これに対応して
モーターＭの回転数を段階的に下げて、搬送ベルト３の
速度■を段階的に低くしている（第２図）。このように
すると、被搬送物Ａの単位時間当りの搬送重量Ｗが大き
く変化しても、これに応じて搬送ベルト３の速度■を段
階的に変化させているので、第４図に示されるように、
時間Ｔに対する単位長さ当りの被搬送物Ａの重量Ｗの変
化は、少な（なる。第４図において、二点鎖線は、搬送
ベルト３を変速しない場合であって、両者の比較によっ
て、本発明の計量方法による効果がわかる。

この結果、ロードセルユニット７を構成しているロード
セルの最も信顧性の高い部分において、集中的に計量で
きて、計量精度が高まる。

また、被搬送物Ａの搬送重量Ｗの変化に対するモーター
Ｍの変速回数を多くすれば、計量精度は一層高まり、被
搬送物への搬送重量Ｗの変化に対応させてモーターＭの
回転数を無段階に変速させれば、理論上、華位長さ当り
の被搬送物の重量の変化は無くなるので、計量精度が最
も高まる。

更に、搬送ベルト３０走行速度を変化させるための手段
は、上記実施例のようなインバーター装置に限定されず
、モーターの駆動力を伝達する機構内に無段変速機を組
み込む構成にしてもよく、本発明においては、搬送ヘル
ド３の変速手段は、全く限定されない。

〔発明の効果〕

本発明に係わる計量方法は、被搬送物の単位時間当りの
搬送重量に応じて、ベルトスケールを構成している搬送
ベルトを数段階に、又は無段階に変速させるようにしで
あるので、総合すると以下のような諸効果を期待できる
。

（１）被搬送物の流量変動が大きいにも拘らず、ベルト
スケールの計量部を構成しているロードセルなどの最も
精度の高い部分において集中的に計量できるので、計量
精度が高まる。

（２）被搬送物の流量変動が大きいにも拘らず、高い計
量精度を保持して、−台のベルトスケールによって計量
可能となるので、その経済的効果は多大である。

（３）本発明を実施するに際しては、搬送ベルトを変速
させるためのインバーター装置、無段変速機などの手段
のみでよいので、低コストで実施できると同時に、実施
コストに対して得られる効果が大きい、特に、インバー
ター装置によってモータの回転数を変化させる場合には
、搬送ヘルドを極めて簡単に、かつ多段階に変速させる
ことができ、しかも精度が高いという独自の利点がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ベルトスケールＳの原理を説明するための図
、第２図は、時間Ｔに対する搬送ヘルド３の速度■を示
すグラフ、第３図は、時間Ｔに対する′ｆＩ１．搬送物
Ａの搬送重量Ｗを示すグラフ、第４図は、時間Ｔに封す
る単位長さ当りの被搬送物Ａの重量Ｗ”を示すグラフで
ある。 本発明を構成している主要部分の符号の説明は以下の通
りである。 Ａ：被搬送物　　　　　Ｍ：モータ Ｓ：ベルトスケール　　３１ｇ送ヘルド７：ロードセル
ユニノト １３；インバーター装置 １６−回転数検出器　　１７；表示装置１８：ヘルト緊
張装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）流量変動の大きな被搬送物の搬送重量をベルトス
   ケールによって計量する方法であって、被搬送物の単位
   時間当りの搬送重量に応じて、ベルトスケールを構成し
   ている搬送ベルトを数段階に又は無段階に変速させるこ
   とにより、ベルトスケールの計量範囲を狭くして計量精
   度を高めたことを特徴とするベルトスケールによる流量
   変動の大きな被搬送物の計量方法。
2. （２）搬送ベルトの変速手段が、該搬送ベルトを駆動さ
   せるためのモーターの回転数変更用のインバーター装置
   で構成されていることを特徴とする請求項１に記載のベ
   ルトスケールによる流量変動の大きな被搬送物の計量方
   法。