JPH03273910A

JPH03273910A - 車両のタイヤ

Info

Publication number: JPH03273910A
Application number: JP2074326A
Authority: JP
Inventors: Koichi Nagahisa; 長久　巧一
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1990-03-23
Filing date: 1990-03-23
Publication date: 1991-12-05
Anticipated expiration: 2013-12-14
Also published as: JP2837221B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、自動車、自転車、フォークリフト等の車両
のタイヤに関する。

〔従来の技術〕

タイヤは、地面との接触による摩耗を防止するために、
車輪の外側に鉄輪を嵌めたのが始まりとされ、現在では
、合成ゴムの発達によって、車両には全てゴム製のタイ
ヤが使用されている。

ゴム製のタイヤは、空気入りの二ニーマチックタイヤと
、むくのソリッドタイヤに大別され、また、ニューマチ
ックタイヤは、チューブ入りのものと、チューブレスと
に分けられるが、いずれの場合も、路面上での空転や滑
走を防止することを主とした目的でトレッド面に筋や凹
凸の模様が表わされている。

また、雪面上を空転なく走行しやすいように、筋や凹凸
を特に深くしたスノータイヤやトレッド面に突起物を打
ち込んだスパイクタイヤが使用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記のように、従来から、ゴム製のタイヤについては、
空転や滑走の防止をはじめ、走行の安定性、クツション
性等の種々の目的を以ってトレッド面の形状が工夫され
てきたのであるが、殊に雪面上においてその目的は十分
に達成されていなかった。

例えば、従来のスノータイヤの場合であると、その凹凸
面に雪が食い込んで詰まるために、凹凸の機能を発揮し
得なくなる場合があった。そこで、スパイクタイヤが多
く用いられる。

スパイクタイヤは、トレッド面に突出している突起物が
雪に食い込むために、凹凸面に雪が詰まったとしても、
滑走の防止機能を果たすことができる。

しかし、スパイクタイヤは、突起物が常時突出している
ために、雪の無いときには路面を削り取り粉塵として空
中に散らし、付近の住民の健康を害する所謂粉塵公害と
なるだけでなく、路面を傷め白線を消失させる等の問題
があった。

この問題を解決するために、突起物に形状記憶合金を使
用し、一定温度以上において突起物が引っ込むスパイク
タイヤが開発された。しかし、これによれば、高価な形
状記憶合金のためにコスト高となることは避けられなく
、また、温度と雪の有無との間に必ずしも密接な関係が
ないので、雪の無い路面でも突起物が突出する不都合が
あった。

この発明は、上記のような実情に鑑みて、雪面上におけ
る滑走防止機能が大きく、また、突起物が必要な時にの
み作用するために、路面を傷めたり粉塵公害となったり
することのない車両のタイヤを提供することを目的とし
た。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、この発明は、トレッド面
に高さおよび面積が大小に異なる大凸部と、中凸部と、
小凸部とを配列し、中凸部と小凸部との少くとも一方の
上面に球体の大部分が回転可能に嵌まるディンプルを設
け、ディンプルより突出する球体の一部をスパイクタイ
ヤにおけるように突起として形成した。

〔作　　用〕

車両のタイヤを上記のように構成したので、トレッド面
の大凸部、中凸部、小凸部により雪面における滑走防止
効果が得られることは勿論、タイヤの回転によってトレ
ッド面に風圧を受けると、大凸部と大凸部との間に空気
の流れが生じるが、その間には中凸部や小凸部を有し、
これによって空気の乱れが生じるために、この乱流によ
りトレッド面に除圧が生じ、路上が雪面であれば食い込
み効果が、水面であれば吸着効果が、水面であれば排水
効果が生じる。また、乱気流になると、乱れによってト
レッド面の境界層内外の流体粒子が互いに混合するので
、空気が剥離しにくくなり、剥離点が下流に移る結果、
抗力係数が非常に減少し、タイヤの空気抵抗が少くなる
ものと考えられる。

ちなみに、球でも同様の現象が生じ、ゴルフボールに凹
みを付けるのは、早く乱流を誘起して抗力係数を下げ、
ボールを遠くへ飛ばすためと、回転（スピン）による揚
力を大きくし、希望するコースを安定して飛ばすためで
ある。

球体による突起は、中凸部と小凸部またはそのいずれか
一方にのみ設けられているので、通常のアスファルト等
の路面を走行する限りでは、突起が路面と接触すること
はない。たとえ接触しても。

回転して路面を損傷することはない。

しかし、雪面上においては、大凸部が雪面に食い込むこ
とによって突起が雪面と接触するために、スパイクタイ
ヤとしての作用を果たす。

また、通常の路面であり雪面や水面であっても、急ブレ
ーキを掛けたり急発進したときには、大凸部が押し潰さ
れるばかりでなく、タイヤの空気圧が瞬間的に高まるこ
とによって突起が押し出されるために、このときにも突
起が路面と接触することによって、急ブレーキが効き、
また急発進が可能となる。この場合は球体は急激な圧力
のために回転しない。

しかし、通常は少しづつ回転するので、回転により摩擦
熱が発生し、その熱によりタイヤに付着している雪や氷
が融けるので、凹凸が詰まらない正常なトレッド面に保
持され、また、路面の雪の消雷にも貢献する。

球体の材質については、プラスチック、硬質ゴム、鉄、
セラミックス等が適当なものとして挙げることができる
。

〔実施例〕

次に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する・第１図ないし第７図は一実施例を示したもので、そのタ
イヤＴは、トレッド面１０に上面が略へ角形状の大凸部
１と、同様に上面が略へ角形状の中凸部２と、上面が円
形状の小凸部３が規則的に配列され、それらに囲まれた
間に吸引凹部６を有する。

大凸部１の配列については、トレッド面１０の横方向に
三列であって、縦横に等間隔となっている。

また、大凸部１の斜め配列間に中凸部２が配列され、大
凸部１の縦横間に小凸部３が配置されている。そして、
大凸部１は面積及び突出高が最も大きく、中凸部２、小
凸部３の順に小さく、その比は３：２：１となっている
。

この配列から、大凸部１の回りに四個の中凸部２を有す
る準正ピラミッド構造があるほか、大凸部１の回りに四
個の小凸部３を有する準正ピラミッド構造が存在する。

さらに、中凸部２（比較的大凸部）の回りに四個の小凸
部３を有する準正ピラミッド構造も見受けられる。また
、中凸部２の回りに四個の大凸部１を有する準逆ピラミ
ッド構造も存在する。

トレッド面１０がこのように準ピラミッド構造であると
きは、タイヤＴが回転することにより、接する雪、氷、
水、土砂と、ゴム質のタイヤとの間に薄い空気層が表わ
れ、ピラミッド構造の内側に気流の乱れまたは凝縮が発
生し、その乱れまたは凝縮により吸引凹所６に除圧が発
生し、この除圧により吸引作用が発生する。

第４図において、矢印の線Ｐ１、Ｐ２は空気の流れを示
したもので、大凸部１の配列箇所においては、空気の流
れＰ工、Ｐ工は略真直ぐであるが、その間においては凹
所を空気が流れ、その流れＰ２、Ｐ２は、中凸部２によ
り曲がり、小凸部３により規制されることによって、ジ
グザグコースの空気の乱れが生じる。

中凸部２と小凸部３の上面にはディンプル７を設け、デ
ィンプル７に球体８を回転可能に嵌めである。ディンプ
ル７は、トレッド面に直接形成しても良いが１球体８の
脱出を有効に防止するために、ホルダー９を埋め込むこ
とにより形成しである（第３図）。

ホルダー９は、中空の球の上端部を欠除した形状である
ために、その中に球体８が脱出不能に嵌まり、一部が突
起８ａとして突出している。球体８およびホルダー９は
プラスチックにより形成しである。

〔他の実施例〕

第８図は他の実施例を示したもので、中凸部２にのみ球
体８を設けである。このようにした場合は、小凸部３は
気流の乱れに作用するだけとなる。

〔発明の効果〕以上説明したように、トレッド面に高さおよび面積が大
小に異なる大凸部と、中凸部と、小凸部とを配列したの
で、大凸部と大凸部との間を流れる空気に気流の乱れが
生じ、その乱れによりトレッド面に吸引作用が発生する
ため、水面では吸着効果、水面では排水効果、雪面では
食い込み効果によって、トレッド面が路面に密着する走
行の安定性が得られ、また、中凸部と小凸部との少なく
とも一方の上面に球体の大部分が回転可能に嵌まるディ
ンプルを設け、ディンプルより突出する球体の一部をス
パイクタイヤにおけるように突起として形成したので、
普通の路面で通常の運転をする限りは、大凸部のみが路
面に接触する関係で、突起が路面に接触しなく、路面の
損傷や粉塵公害を防止でき、しかも、急ブレーキを掛け
たり、急発進のときにおいて、あるいは雪面においては
、スパイクタイヤとしての機能を発揮するという優れた
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第７図は一実施例を示し、第１図は斜視図
、第２図はトレッド面の平面図、第３図は球体の取付は
状態を示す断面図、第４図はトレッド面における空気の
流れの説明図、第５図、第６図および第７図はそれぞれ
第２図におけるＡ−Ａ線、Ｂ−Ｂ線およびＣ−Ｃ線の矢
視の断面説明図である。第８図は他の実施例を示す第４図に対応する説明図であ
る。Ｔ・・・車両のタイヤ　　　１・・・大凸部２・・・中
凸部　　　３・・・小凸部

Claims

【特許請求の範囲】

１）トレッド面に高さおよび面積が大小に異なる大凸部
と、中凸部と、小凸部とを配列し、中凸部と小凸部との
少くとも一方の上面に球体の大部分が回転可能に嵌まる
ディンプルを設け、ディンプルより突出する球体の一部
をスパイクタイヤにおけるように突起として形成したこ
とを特徴とする車両のタイヤ。