JPH03272619A - きのこ培地の攪拌装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はきのこ培地の材料を撹拌混合するために用いる
きのこ培地の撹拌装置に関する。

〔従来の技術〕

一般に、きのこのビン栽培では、きのこ培地を詰め込ん
だ栽培ビンを用いている。きのこ培地の製造は、通常、
おが屑等の主培地材料と米糠等の栄養剤からなる副培地
材料を混合し、さらに、水を加えて水分調製する。そし
て、このようなきのこ培地の製造には撹拌装置を用いて
材料を撹拌混合する。

従来の撹拌装置はきのこ培地の材料を収容する撹拌ケー
スの内部に、回転駆動部によって回転せしめられる回転
シャフトを配するとともに、回転シャフトにスポークを
介して螺旋条を取付けて構成し、螺旋条゛を回転させる
ことにより、撹拌ケースに収容された材料を撹拌混合し
ていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、このような従来の撹拌装置は次のような問題が
あった。

第一に、螺旋条の回転とともに、材料が撹拌ケースの一
側に偏るため、撹拌を良好に行うことができない。この
ため、作業者はときどき撹拌状態を監視する必要があっ
た。

第二に、撹拌時に、材料に対して作用する圧力も偏るな
ど、撹拌が不均一となり、品質の高いきのこ培地を得れ
なかった。

第三に、上記弊害を小さくする必要性から、回転速度を
遅くせざるを得す、結局、撹拌効率を高くできなかった
。

本発明はこのような従来の技術に存在する課題を解決し
たきのこ培地の撹拌装置の提供を目的とするものである
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係るきのこ培地の撹拌装置１は、きのこ培地の
材料を収容する撹拌ケース２と、撹拌ケース２の内方に
配し、かつ回転駆動部３によって回転せしめられる回転
シャフト４と、回転シャフト４に取付けたスポーク５・
・・の先端に支持される外側螺旋条６と、外側螺旋条６
の内方に配し、かつ回転シャフト４に取付けたスポーク
５・・・の先端に支持されるとともに、外側螺旋条６に
対して螺旋方向が反対の内側螺旋条７を備えてなること
を特徴とする。

〔作　　用〕

本発明に係るきのこ培地の撹拌装置ｌによれば、撹拌ケ
ース２にはきのこ培地の材料が収容される。

一方、回転駆動部３により回転せしめられる回転シャフ
ト４によって、外側螺旋条６と内側螺旋条７は共に同一
方向に回転し、撹拌ケース２内の材料は十分に混合され
る。

この際、外側螺旋条６と内側螺旋条７は螺旋方向が相互
に反対となるため、材料は外側螺旋条６によって撹拌ケ
ース２の一側に送られ、他方、内側螺旋条７によって撹
拌ケース２の他側に送られるため、材料は撹拌ケース２
の中を循環移動可能となり、−側に偏することはない。

〔実　施　例〕

次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図面に基づき
詳細に説明する。

まず、撹拌装置１の構成について第１図〜第３図を参照
して説明する。

撹拌装置１はきのこ培地の材料を収容する撹拌ケース２
を備える。撹拌ケース２は両端を閉塞した半円筒形に構
成し、開口は上方を向ける。また、撹拌ケース２の中心
位置となる上端中央には回転シャフト４を回動自在に設
ける。回転シャフト４の一端は駆動ケース１１の内部に
延出し、先端に被駆動ギア１２を設ける。そして、この
被駆動ギア１２は駆動ケース１１の内部に配した駆動モ
ータ１３、回転伝達機構１４からなる回転駆動部３によ
って回転せしめられる。また、回転シャフト４の所定位
置には多数のスポーク５・・・を放射方向に取付けると
ともに、スポーク５・・・の先端には回転シャフト４を
中心とする外側螺旋条６を取付ける。外側螺旋条６は例
えば鋼板と棒材を溶接するとともに、螺旋形に曲げて形
成したものである。

なお、回転シャフト４、スポーク５・・・、外側螺旋条
６はそれぞれ溶接により固着できる。外側螺旋条６と撹
拌ケース２の内面間には所定の隙間を有する。

また、外側螺旋条６の内方には回転シャフト４を中心と
する内側螺旋条７を配し、前記スポーク５・・・の中間
位置に取付ける。なお、内側螺旋条７を支持するための
専用のスポークを設けてもよい。

内側螺旋条７も外側螺旋条６と同様に形成するが、直径
は外側螺旋条の直径よりも小さくし、かつ螺旋方向を反
対にする。この場合、内側螺旋条７のピッチは必要によ
り外側螺旋条６に対して異ならせることができる。

以上により撹拌装置１の主要部を構成する。

方、周辺には次の機構を備える。２１は材料供給機構で
あり、撹拌ケース２を覆う直方体状の外ケース２２の上
端に供給パケット２３を回動自在に取付けて構成する。

材料供給機構２１は供給パケット２３に材料を収容し、
同パケット２３を仮想線２３ｓのように上方へ回動させ
れば、材料を撹拌ケース２の内部に供給できる。また、
２４は撹拌ケース２の上方に配した給水機構であり、撹
拌ケース２の内部に放水するノズル部２５、ノズル部２
５に給水する給水管２６、給水管２６と接続した貯水タ
ンク２７、給水管２６の中途に設けた開閉弁（電磁式調
整機構）２８を備えて構成する。さらに、２９は培地貯
蔵庫であり、この培地貯蔵庫２９と撹拌ケース２の中央
下部付近に設けた培地排出口３０は培地搬送コンベア機
構３１により接続される。

次に、撹拌装置１の使用方法及び機能について、さらに
第４図を参照して説明する。

まず、撹拌ケース２には材料供給機構２１から材料を供
給するとともに、給水機構２４から給水を行う。なお、
この場合、培地の水分比率調製を正確に行うため、給水
タンク２７から電磁式調整機構２８を介して一定量の給
水を行う。この一定量は材料を供給するパケット２３の
容量が既知のため、同容量に対する水分量として予め設
定される。一方、回転駆動部３を作動させれば、回転シ
ャフト４は第４図Ｆ方向に回転する。この結果、外側螺
旋条６と内側螺旋条７は共に同一方向に回転し、撹拌ケ
ース２内の材料及び水分は十分に混合される。

外側螺旋条６と内側螺旋条７は蝶旋方向が相互に反対の
ため、外側螺旋条６によって材料は撹拌ケース２の一側
、即ち、第４図実線矢印Ｒ方向に送られ、他方、内側螺
旋条７によって撹拌ケース２の他側、即ち、同図点線矢
印Ｔ方向に送られる。

これにより、材料は撹拌ケース２の中を循環移動するこ
とができる。この結果、材料が撹拌ケース２の一側に偏
ることがなく、また、回転シャフト４の回転も高速化で
きる。

以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこの
ような実施例に限定されるものではない。

例えば、実施例は４螺旋条及び内螺旋条を回転シャフト
の全長において連続して形成したが、回転シャフトの中
央位置で二分割し、分割した一対の４螺旋条（及び内螺
旋条）における螺旋方向を相互に反対となるようにして
もよいし、さらに多分割（望ましくは偶数）して、交互
に螺旋方向を変えてもよい。その他、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更できる。

〔発明の効果〕

このように、本発明に係るきのこの撹拌装置は、回転シ
ャフトに取付けたスポークの先端に支持される外側螺旋
条と、外側螺旋条の内方に配し、かつ回転シャフトに取
付けたスポークの先端に支持されるとともに、外側螺旋
条に対して螺旋方向が反対の内側螺旋条を備えて構成し
たため、次のような顕著な効果を奏する。

■　螺旋条の回転によって、材料が撹拌ケース内を循環
可能になるため、撹拌を良好に行うことができる。

■　均一な撹拌が可能となり、品質の高いきのこ培地を
得れる。

■　回転速度を高速化できるため、撹拌効率を大幅に高
めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図二本発明に係る撹拌装置の平面図、第２図二間撹
拌装置における螺旋条の部分拡大図、 第３図二同撹拌装置の正面図、 第４図：同撹拌装置における螺旋条の作用説明図。 尚図面中、 １：撹拌装置　　　　　　２：撹拌ケース３：回転駆動
ｓ　　　　　４：回転シャフト５・・・ニスボーク　　
　　　６：外側螺旋条７：内側螺旋条

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. きのこ培地の材料を収容する撹拌ケースと、撹拌ケース
   の内方に配し、かつ回転駆動部によって回転せしめられ
   る回転シャフトと、回転シャフトに取付けたスポークの
   先端に支持される外側螺旋条と、外側螺旋条の内方に配
   し、かつ回転シャフトに取付けたスポークの先端に支持
   されるとともに、外側螺旋条に対して螺旋方向が反対の
   内側螺旋条を備えてなるきのこ培地の撹拌装置。