JPH03271213A - 発毛・育毛剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はトリカブトの根、茎又は葉の水又はアルコール
抽出物を含有することを特徴とする発毛・育毛剤に関す
るものである。

〔背景技術〕

従来より脱毛症等の治療に用いられるものの作用として
は頭皮の血行促進１毛細胞の活性化１頭皮の脂質の分泌
抑制等が知られており、その例として、ビタミンＥ、パ
ントテン酸等のビタミン類、メチオニン、セリン等のア
ミノ酸類、サリチル酸、レゾルシン、ヒノキチオール等
の殺菌剤、エチニールエストラジオール等のホルモン剤
、アセチルコリン誘導体等の血管拡張剤、セファランチ
ン等の皮膚機能亢進剤等が挙げられる。これらの薬効剤
を配合した育毛剤は、フケ、カユミ、抜毛等の予防及び
改善に有効で１発毛や育毛を促すとされているが、いま
だ満足すべきものがないのが現状である。

〔発明の開示〕

本発明者らは１発毛・育毛剤に関する種々の研究を行っ
た結果、トリカブトの根、茎又は菜の水又はアルコール
抽出物に顕著な発毛・育毛促進作用のあることを発見し
た０本発明はかかる知見に基づくものである。従来、ト
リカブトの根、茎又は葉の水又はアルコール抽出物が発
毛・育毛促進作用を有することは知られておらず、従っ
て、本発明はトリカブトの根、茎又は葉の水又はアルコ
ール抽出物を含有することを特徴とする新規な発毛・育
毛促進剤を提供するものである。

本発明で用いる原料のトリカブトはキンポウゲ科（Ｒａ
ｎｕｎｅｌａｃｅａｅ）　トリカブト属植物（Ａｃｏｎ
ｉｔｕ＋＊）であり、主な品種としてオクトリカブト（
Ａｃｏｎｉｔｕｍ７　Ｔｇｔ＋ｘｍ、　ｐ　Ａｃｏｎｉ
ｔｕｍ　ｓｕｂｃｕｎｅａｔｕｍ　ＮＡＫＡＩ）。

ヤマトリカブト（Ａｃｏｎｉｔｕｍ　７　ＴＭｏ＊ｍ、
　ｖａｒ。

ｍｏｎｔａｎｕｍ）、ハナトリカブト（Ａｃｏｎｉｔｕ
ｍ　ｃａｒｍｉｅｈａｅｌｉＤｗｍｘ、）、エゾトリカ
ブト（Ａｃｏｎｉｔｕｍ　■肚弘トＮＡ、Ａ、）などが
あり、この他にも数多く知られており、東洋医学の領域
では、塊根（附子及び烏頭）のみが用いられ、茎及び葉
は廃棄されている。茎葉は僅かに鑑賞用として花に付随
して用いられているが、鑑賞期間が過ぎればそれらは廃
棄されているのが現状である０本発明では、従来廃棄物
として取り扱われていたものの活用にもなり資源の有効
利用としても役立つものである３本発明の発毛及び育毛
促進剤に使用される原料としては、トリカブトの根（細
根、ひげ根を含む）、墓又は葉、あるいはそれらから選
ばれたいずれかの組み合わせが用いられる０本発明の発
毛及び育毛促進剤を製造する方法としては、前記の原料
を水又はアルコールで抽出し、その抽出物を使用する。

一般に、トリカブトの根は猛毒性アルカロイドを含んで
いるため、その水又はアルコールの抽出物は特に取り扱
いに注意を要する。その点から見た時は、トリカブトの
根を用いる場合には、加熱処理し、減毒したものを用い
るのが好ましい、そのような場合の例として、トリカブ
トの根をオートクレーブにて加圧・加熱処理したり、蒸
籠で蒸したり、鍋で煮たりして行うことができる。この
原料を好ましくは細切し、水又はアルコール、例えば、
メタノール又はエタノールを加え、室温で又は加熱して
抽出を行う、抽出溶媒として水とアルコールの混合溶媒
を用いてもよい、抽出操作は、撹拌機を用いて撹拌しな
がら行ってもよい、アルコールを用いて加熱する場合は
、加熱還流により行うことが好ましい。

本発明において用いる抽出物は、適当な基剤を使用′し
、その基剤に対し希釈して用いる。抽出物は液体状のま
ま、あるいは濃縮乾固して、化粧品、医薬品等の業界で
通常用いられる任意所要の担体、乳化剤、懸濁化剤、芳
香剤等の添加剤を用い、慣用の方法で製剤化される。こ
れらの使用材料としては、オレイン醜、トリエタノール
アミン、サラシミツロウ、セチルアルコール、ラウリル
硫酸ナトリウム、グリセリン、アルギン徴ナトリウム、
アラビアゴム、カルボキシメチルセルロースナトリウム
、メチルセルロース、ベントナイト、ワセリン、流動パ
ラフィン。

アルコール及びそのエステル、例えば、エタノール、プ
ロピレングリコール、セトステアリルアルコール、ソル
ビタンモノステアレート等を用いることができ、ヘヤー
トニック、ヘヤーローション、ヘアーシャンプー等、そ
の他種々の形で提供することができる。

また、軟膏用組成物、あるいは硬膏用組成物の形でも提
供され、これらは周知の製剤用担体、例えば、ワセリン
、パラフィン、加水ラノリン、プラスチベース、ａ水ワ
セリン、マクロゴール類、ロウ、樹脂、精製ラノリン、
ゴム等を含有していてもよい。

以下に１本発明に用いる抽出物の製造実施例を挙げる。

また、薬理作用及び安全性については後記の表１〜３に
挙げる。

〔実施例１〕 トリカブトの根を粉砕し、その１ｋｇをエタノール１０
鳳にて約１．５時間加熱還流抽出し、抽出液をろ通抜、
ろ液を減圧下濃縮乾固し、エタノールエキス１４０ｇを
得る。

〔実施例２〕 トリカブトの茎及び葉を粉砕し、その１ｋｇをエタノー
ル１０氾にて約１．５時間加熱還流抽出し、抽出液をろ
通抜、ろ液を減圧下濃縮乾固し、エタノールエキス１０
０ｇを得る。

〔実施例３〕 トリカブトの根をオートクレーブにて１１０℃、４０分
間処理し、乾燥後粉砕し、この１ｋｇをエタノール１０
党にて約１．５時間加熱還流抽出を行い、抽出液をろ通
抜、ろ液を減圧下濃縮乾固しエタノールエキス１３０ｇ
を得る。

〔実施例４〕 トリカブトの根を粉砕し、その１ｋｇを水１０１２にて
約１００℃で１．５時間加熱抽出する。抽出液をステン
レスろ材（網目約０．２４６＋ａｍ）で遠心分、！（回
転数１３．）Ｏｒｐｍ）にてろ過する。ろ液を濃縮乾固
し、木製エキス３５０ｇを得る。

〔実施例５〕 トリカブトの茎及び葉を粉砕し、その１ｋｇを水１０息
にて約１００℃で１．５時間加熱抽出する。抽出液をス
テンレスろ材（網目約０．２４６＋ａｍ）で遠心分離（
回転数１３５０　ｒｐｍ）にてろ過する。ろ液を濃縮乾
固し、木製エキス２３０ｇを得る。

〔実施例６〕 トリカブトの根をオートクレーブにて１１０℃、４０分
間処理し、乾燥後粉砕し、この１ｋｇを水１０ｆｆｉに
て約１００℃で１．５時間加熱抽出する。抽出液をステ
ンレスろ材（網目的０．２４６＋ａｍ）で遠心分離（回
転数１３５０ｒｐ−にてろ過する。ろ液を濃縮乾固し、
木製エキス３３０ｇを得る。

〔実験例１〕　（発毛効果） 実験にはＳｔｄ：ｄｄ’／系雄性マウス（体重２５〜３
０ｇ）を使用した。動物は室＠２４〜２５℃、自由な張
水、摂食及び１２時間周期の明暗条件下で飼育した。マ
ウスは実験開始前日に脱毛クリームにて一部除毛して用
いた。前記実施例１〜６で得られるエキス各１ｇをエタ
ノール２０−に溶解し、試料溶液とした。試料溶液の０
．１−を、毎日朝夕の２回、除毛した部位に塗布した。

対照群では除毛した部位に０．１−のエタノールを塗布
した０判定は肉眼的観察により行い、判定基準は下記の
基準に従った。

試料室布部全体に発毛があり。

対照と比較して著しい差がある 試料塗布部の約半分に発毛が認めら れ、対照と比較して明らかに差がある 試料塗布部の一部に発毛が認められ、 対照と比較して差がある 対照と比較してなんら差がない 結果を表１に示した０表１の結果から明らかなように１
本発明において用いる抽出物は発毛促進効果を有するこ
とが認められた。

トリカブトの根 エタノール抽出物　　　　　　　　１．３　　　１．５
エタノール抽出物　　　　　　　　１．４　　　１．５
ルを塗布した。塗布後７及び１４日に脱毛部位から発生
した新生毛についてサンプリングを行い、体毛長を測定
した０体毛長の測定は実体顕微鏡を用いて行い、サンプ
リングした任意の２０本の中から最も長いものを５本選
び、その平均値を求め、マウスの体毛長とした。結果を
表２に示した。

１１０℃、４０分間熱処理を施したものエタノール抽出
物　　　　　　　　１．７　　　１．９〔実験例２〕　
（毛成長促進効果） 実験にはＳｔｄ：ｄｄＹ系雄性マウス（体重２５〜３ｏ
ｇ）を使用した。動物は室温２４〜２５℃、自由な張水
、摂食及び１２時間周期の明暗条件下で飼育した。マウ
スは実験開始前日に脱毛クリームにて一部除毛して用い
た。前記実施例１〜６で得られるエキス各１ｇをエタノ
ール２０−に溶解し、試料溶液とした。試料溶液の０．
１−を、毎日朝夕の２回、除毛した部位に塗布した。対
照として、除毛した部位に０．１−のエタノ−エタノー
ル抽出物　　　　　　４．９２±ｏ、１４＊　６．６８
±０．１０車１１０℃、４０分間熱処理を施したもの〔
実験例３〕　（安全性） 試験方法は２４時間人体前腕クローズドパッチテストを
用いた。被試験者は成人男子６名、成人女子２名である
１判定基準は下記の基準に従った。

＋＋：強紅斑 ＋　：紅斑 ±　：微かな紅斑 ：陰性 結果を表３に示した１表３に示すように１本発明に債る
トリカブトの抽出物には皮膚刺激性、アレルギー性は全
く認められず、皮膚に対する安全性は極めて高いもので
あった。また、被検者において、試験中、皮膚以外の副
作用は特に認められなかった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. トリカブトの根、茎又は葉の水又はアルコール抽出物を
   含有することを特徴とする発毛及び育毛促進剤