JPH03266912A

JPH03266912A - 培地用素材

Info

Publication number: JPH03266912A
Application number: JP2066167A
Authority: JP
Inventors: Naokazu Takada; 高田　直和; Kiyofumi Takahashi; 高橋　皖文; Shinji Tomibe; 冨部　信二
Original assignee: Nihon Sanmo Dyeing Co Ltd
Current assignee: Nihon Sanmo Dyeing Co Ltd
Priority date: 1990-03-15
Filing date: 1990-03-15
Publication date: 1991-11-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（技術分野）本発明は植物栽培に用いられる培地用素材に関するもの
である。

（従来技術及びその問題点）園芸用植物栽培用培地として、人工的に製造したものを
用いることは知られている。

本発明者等は先に植物質粉粒体と繊維質材料を水及び高
分子接着剤を用いて所要形状に成形した後、乾燥固化し
た培地用素材を提案した（特願昭６３−２７２７９５号
）。

この培地用素材は、軽く、保水性にすぐれ、しかも通常
の燃えるゴミと同様に廃棄出来る等のすぐれた長所を持
っているが、残念なことに初期水濡れ特性が悪く、濡れ
さすのに長時間を必要とし、又軽い反面動き易く、植物
の安定性が悪いという欠点がある他、鉢を傾けたり、鉢
が横に倒れたような場合、簡単に外にこぼれ出す等の欠
点があった。

（発明の課題）本発明は、前記した初期水濡れ不良の問題や、動き易さ
の問題の解決された培地用素材を提供することをその課
題とする。

（課題を解決するための手段）前記問題点の１つである初期水濡れ不良については種々
研究の結果、培地を構成する植物性粉粒体及び繊維質材
料と水と高分子接着剤の外にアルカリ金属の燐酸化物、
硫酸化物、硅酸化物のうち少くとも１種類を少量加える
ことによって培地の濡れ速度を著しく促進されることを
見出した。

本発明で用いる水溶性アルカリ金属塩としては、例えば
、アルカリ金属のリン酸塩や、硫酸塩、ケイ酸塩、有機
酸塩等が挙げられる。

培地に加える上記水溶性アルカリ金属塩の量は多ければ
多い程効果は犬であるが、植物に対する影響、培地の強
度に対する影響があり、培地素材中１０重重量以下に押
えるのが好ましい。また、少な過ぎると効果が無いので
通常０．５〜１０重景％の範囲が望ましい。

もう一つの問題点である動き易い点であるが、この点の
改良は培地同志の接触抵抗を大きくすれば良いわけであ
るが、種々試験の結果、粒状に形成された培地の表面に
毛羽が生えたように繊維質材料を突出させることによっ
て、培地が動き離くなることを見い出した。突出した繊
維が長くなると互いにからみ合い、更に動き難くなり、
このように絡むように作られた培地は従来水苔を使用し
ていた用途に適していることも見い出された。培地表面
に突出した繊維の長さは通常３ｍｍ〜１５ｍｍ”ＩＩＦ
ある。培地表面に繊維を突出させる方法としては、培地
を混練する際、長目の繊維質材料を用いるか、成形した
後短繊維を培地の表面に接着させる方法が用いられる。

培地の主素材である植物質粉粒体としては、木材チップ
、木材粉粒体、コルク粉粒体、植物の根、茎、葉等の粉
砕物、竹材の粉粒体、もみガラ粉粒体等が挙げられる。

これ等の粉粒体の平均粒径は０．１ｍｍ〜５ｍｍで、好
ましくは０．２〜２ｍｍの範囲である。

繊維質材料としては、バルブ、再生バルブ、紙、及び天
然又は合成繊維の短繊維が挙げられる。これ等繊維質材
料の長さは０．２〜２５ｍｍ、好ましくは０．５〜］、
５ｍｍの範囲である。繊維質材料は、植物粉粒体１００
重量部に対し、５〜５０重量部、好ましくは１０〜３０
重量部である。

使用される高分子接着剤は、カゼイン、ゼラチン、デン
粉、デキストリン、ヒドロキシエチルセルローズ、カル
ボキシメチルセルローズの他、酢酸ビニル系、塩化ビニ
ル系、アクリル酸樹脂系等の天然又は合成高台接着剤が
用いられる。

一また、本発明の培地素材には、高分子接着剤の使用量は
、培地素材中、０．５〜１０重量％、好ましくは１．０
〜５重景％である。植物栄養成分（肥料）、農薬（防虫
剤、防菌剤）等を含有させることができる。

本発明の培地素材は、前記した如き各配合成分を混練し
、得られた混練物を所要形状に成形し、乾燥することに
よって製造される。この場合、成形物表面に繊維が突出
したものを得るには、繊維質材料としては、長さ０．５
〜３５ｍｍ、好ましくは５〜２５ｍｍの長繊維をその少
なくとも一部に含むものを用いる。その長繊維の混入量
は、培地素材に対して、０．５〜３０重量ハ好ましくは
１．０〜１０重量ダである。また、成形物表面に短繊維
を付着させるには、成形後の湿潤した成形物に、短接維
を接着させる。その短繊維の長さは、０．２〜３０ｍｍ
、好ましくは０．５〜２０ｍｍの範囲であり、その接着
量は、短繊維の未接着の培地素材１００重量部に対し、
１．０〜３０重量部、好ましくは５〜２０重量部の割合
である。

（発明の効果）本発明の培地用素材は植物質粉粒体と吸水性繊維質材料
を主成分にしているので、比重が軽くかつ保水性にすぐ
れている」二、接着剤で全体を固化しているので機械的
強度も犬であり、培地に使用した際適度の空隙が出来て
植物栽培上非常に適した培地である。また、初期濡れの
改良や培地表面に毛羽状に存在する繊維質材料による安
定化が改善されている。従って、本発明の培地素材は、
園芸植物栽培用培地として植物に適しているばかりでな
く、軽く持ち運びに便利であり、しかも天然物素材から
主として構成されているので焼却処理及び埋立処理が可
能で、家庭用排物と同時に廃棄処理することができる。

（実施例）次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

実施例１培地重量の３０％の古紙を１０倍量の湯（７０°Ｃ）に
投入し、ミキサーでパルプ状に砕き、次いで培地重量の
５９％の木材粉末を均一に混合した後、脱水し、培地重
量の７％のスミレジン１８１（住人化学工業■製）を接
着剤として加え、さらに４％の各種添加物を添加し、粒
状に成形した後１２０℃で乾燥を行ない、得られた成形
物の吸水性を以下のようにして比較した。その結果を表
−１に示す。

（吸水性の比較試験方法）シャーレの中に厚さ５ｍｍに重ねられた充分部れた綿布
を置き、この上に上記方法で作られた培地を載せて３０
秒後取り出してその重量を測定し、処理前と処理後の重
量変化によって吸水性を比較する。

表−１表−１よりアルカリ金属の燐酸塩や、硫酸塩、硫酸塩等
の水溶性塩は吸水性を著しく向」ニさせることがわかる
。

実施例２実施例１の方法で作った培地（Ａ）と、実施例１の方法
で同様に粒状に成形した後、乾燥する前に培地表面に長
さ１０ｍｍの３デニールの太さのレーヨン短繊維を接着
しながら乾燥固化して作った培地（Ｂ）の安定性のテス
トを行った。すなわち、内径１４ｃｍ、高さ１２ｃｍの
容器に、各培地Ａ及びＢをいっばいに詰め、夫々水で濡
らした後横倒しにした。培地Ａは約１７４の培地が容器
の外にこぼれ出たが、培地Ｂはそのままの状態を保った
。また、培地Ｂの培地に植えられた植物は非常に安定で
、鹿沼土や通常の土等の培地と同様の安定性を示した。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）植物質粉粒体と、吸水性繊維質材料と、高分子接
着剤と、水溶性アルカリ金属塩からなる培地用素材。
（２）表面に繊維質材料が突出している請求項（１）の
培地用素材。
（３）植物栄養成分及び又は農薬を含む請求項（１）又
は請求項（２）の培地用素材。