JPH03266364A - 固体電解質シート - Google Patents

固体電解質シート

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JPH03266364A
JPH03266364A JP2063451A JP6345190A JPH03266364A JP H03266364 A JPH03266364 A JP H03266364A JP 2063451 A JP2063451 A JP 2063451A JP 6345190 A JP6345190 A JP 6345190A JP H03266364 A JPH03266364 A JP H03266364A
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JP
Japan
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sheet
solid electrolyte
powder
solid electrolytic
battery
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Application number
JP2063451A
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Inventor
Tadashi Yasuda
直史 安田
Kazumi Hanawa
塙 一美
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は固体電解質シートに関し、さらに詳しくは製造
が容易で柔軟性に優れた固体電池を得ることができる固
体電解質シートに関する。
(従来の技術〕 構成要素の全てが固体物質である固体電池は、液漏れが
なく、小型化が容易であるなどの利点を有している。し
かし、固体電池を構成する電解質および電極として無機
化合物を用いる場合が多く、これらは、通常、粉体であ
るため成型が難しく、薄型で大面積の電池を得るのが困
難であるという問題があった。
このような問題を解決する手段として、特開昭63−2
39774号公報、特開昭63−239775号公報、
特開昭63−239776号公報等には、高分子弾性体
中に固体電解質粉または電極粉を分散させ、固体電解質
シートとする方法が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような固体電解質シートを用いた固体電池では、固
体電解質シートおよび電極シートを積層して加熱圧着す
る方法がとられているが、固体電池として良好なイオン
導電率、自己放電特性、充放電サイクルライフおよび高
温特性を得るためには、電極シートと固体電解質シート
を強固に接合する必要があった。
このため、従来は圧着時の加熱温度を高くし、かつ加熱
時間を長くすることが必要であった。しかし、圧着時の
加熱温度を高くし、加熱時間を長くすると高分子弾性体
の熱劣化が生じ、電解質の変質が生ずるため、イオン導
電率、自己放電特性、充放電サイクルライフおよび高温
特性が低下するという問題があった。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決し、高い
イオン導電率を有し、電池にした場合の自己放電特性、
充放電サイクルライフおよび高温特性に優れ、高温の加
工に耐え、短時間の加工で電極シートと固体電解質シー
トの接合を強固にすることができ、電池の薄型化および
大面積化を図ることができる固体電解質シートを提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、リチウムイオン伝導性固体電解質粉および/
または銀イオン伝導性固体電解質粉とビスマレイミド化
合物を除くマレイミド化合物とを高分子弾性体中に均一
に分散させた混合物を有する固体電解質シートに関する
本発明に用いられるリチウムイオン伝導性固体電解質粉
としては、例えばL i T i z(P O4)+、
L t++x Rx T L−x(PO4):l(式中
、RばAl、Feおよび希土類(例えばSc、Y、La
等)から選ばれた少なくとも1種の元素、Xは0,1〜
1゜9を示す)、Li、。yTizs i、P3−yO
,z(式中、yは0.1〜2.9を示す) 、L 1 
+。z Lx Z rz−z(PO4)3  (式中、
LはAlおよび希土類(例えばSc、Y、La等)から
選ばれた少なくとも1種の元素、2は0.1〜1.9を
示す)、Li+−w SwZ rz−w  (P 04
)3  (式中、Sは■、NbおよびTaから選ばれた
少なくとも1種の元素、Wは0゜1〜0.9を示す)で
表わされる化合物が挙げられる。
上記L i T i2  (P 0n)xは、酸化チタ
ン(例えばTizO等)、リチウム塩(例えばLizO
lLi、CO,等)およびリン酸塩(例えばNH。
HzPO4、(NH4)2 HPO4等)を酸化チタン
/リチウム塩/リン酸塩=36〜37/8.5〜9.5
154〜55(モル%)の割合で、L11*XRx T
 I t−x  (P 04) sは、酸化チタン、リ
チウム塩、リン酸塩およびRzOs(式中、Rは前記と
同じ)を酸化チタン/リチウム塩/リン酸塩/RzOz
=20〜30/10〜17155/1〜8(モル%)の
割合で、L 11 +yT 12 S 1 y P 3
−y01□は、酸化チタン、リチウム塩、リン酸塩およ
び酸化シリコン(例えば5iOz等)を酸化チタン/リ
チウム塩/リン酸塩/酸化シリコン=34〜36/10
〜13/43〜50/3〜98(モル%)の割合で、L
 1 +−zL3Zr z−z (P 04)3または
L 1 +−w Sw Z r z−w  (PO4)
、は、酸化ジルコニウム(例えばZrO,等)、リチウ
ム塩、リン酸塩ならびにり、O,(式中、Lは前記と同
じ)または5tos  (式中、Sは前記と同し)を酸
化ジルコニウム/リチウム塩/リン酸塩/ L zO8
またはs、o、=28〜36/4〜9155〜6210
.5〜6.5(モル%)の割合で、10〜30℃で真空
乾燥してそれぞれ所定量混合し、800〜1000°C
で1〜10時間反応させ、ボールミル等で粉砕混合し、
得られた粉末を加圧成型後、さらに900〜1200°
Cで1〜5時間加熱し、再度ボールミル等で粉砕するこ
とによって得ることができる。
本発明に用いられる銀イオン伝導性固体電解質粉として
は、MAg4 Is  (MはRbまたはKを示す) 
、A g b I 4W04等のハロゲンを含む銀イオ
ン伝導性固体電解質が挙げられる。水分や酸素に対する
安定性および高温安定性の点から、A g b14 w
o4が好ましい。Ag614WO4は、例えばヨー化ナ
トリウム(NaI)とタングステン酸ナトリウム(Na
、WO4)とをモル比でNa1 : N a z WO
4= 4 : 1の比で混合し、混合物中にpH=9〜
11に調整した当量以上の硝酸銀水溶液を注入し、Na
lとN a t W Oaを反応させ、AglとAgz
WO4を生成させ、その混合沈澱物を得る。次いで残液
を濾過し、該混合沈澱物を70〜90°Cで真空乾燥を
行い、加圧によりベレットを作成した後、不活性ガス下
200〜300゛Cで2〜6時間熱処理を行い、ボール
ミル等で粉砕することによりAg614 WO4粉末を
得ることができる。
前記リチウムイオン伝導性固体電解質粉または銀イオン
伝導性固体電解質粉(以下、これらを単に「電解質粉」
という)の形状および粒径は特に限定されないが、高分
子弾性体との混合のし易さ等の点から、100〜200
メツシユ(タイラー標準篩)を通過するものが好ましい
また電解質粉は、導電率およびシート化のし易さの点か
ら、高分子弾性体中に体積分率で、通常、30〜95%
、好ましくは35〜80%となるように含有させる。
本発明に用いられる高分子弾性体としては、例えば1,
4−ポリブタジェン、天然ゴム、ポリイソプレン、SB
R,NBRSEPDM、クロロプレンゴム、1,2−ポ
リブタジェン、スチレンブタジェン−スチレンブロック
共重合体(以下、rsBsJといつ)、スチレン−イソ
プレン−スチレンブロック共重合体(以下、rS I 
SJという)、EPM、ウレタンゴム、ポリエステル系
ゴム、エピクロルヒドリンゴム、ブチルゴム、ホスファ
ゼンゴム、スチレン−エチレン−ブチレンスチレンブロ
ック共重合体(以下、rSEBS。
という)、スチレン−エチレン−プロピレンブロック共
重合体(SEP)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンオキシド、ポリスチレン、塩化ビニル、エチ
レン−酢酸エチル共重合体、水添NBRまたはこれらの
混合物等が挙げられる。
これらの高分子弾性体において、好ましい高分子弾性体
は、不飽和結合を有する繰り返し構造単位が2重量%以
上、特に13〜100重量%のものである。不飽和結合
を有する繰り返し単位構造が2重量%未満であると得ら
れる固体電解質シートのイオン導電率および電池にした
際の自己放電特定、サイクル特性および高温特性がやや
低下する傾向がみられる。
本発明に用いられるマレイミド化合物は、ビスマレイミ
ドを除く化合物であり、例えば下記一般式(1) %式% (ただし、nは1〜5 ) 、CmHz+a (mは1
〜で表される化合物等が挙げられる。
本発明におけるマレイミド化合物は、固体電解質シート
を電池に加工する際の加熱による電解質粉や高分子弾性
体の変質を防止し、電極シートと固体電解質シートを強
固に接合する目的で添加され、その添加量は、前記高分
子弾性体100重量部に対して2〜50重量部が好まし
い。添加量が2重量部未満ではその効果が少なく、50
重量部を超えるとシートが1危くなることがある。
電解質粉を高分子弾性体中に均一に分散させるには、例
えば飽和炭化水素系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤、ハロ
ゲン化炭化水素系溶剤およびエステル系溶剤等の溶剤に
溶解させた高分子弾性体溶液と電解質粉とをボールミル
等で混合しながら、固体電解質粉をさらに粉砕する混合
方法が好ましいが、本発明においてはこの際にマレイミ
ド化合物を添加し溶剤含有混合物とすることが好ましい
本発明の固体電解質シートは、上記溶剤含有混合物をシ
ート上に塗布して乾燥することにより固体電解質シート
とすることができるが、好ましくは前記溶剤含有混合物
を、非導電性網状体の開口部に充填し、できれば可視光
線を遮断した状態で乾燥する。また、非導電性網状体を
用いる場合、電池に加工する際の電極シートなどとの密
着性および伝導率を向上させるためには、上記非導電性
網状体の上下に各5〜25μmの混合物層を有すること
が好ましい。
本発明の固体電解質シートの厚みは、通常、10〜25
0μmであり、硬度は、通常、ASTMA硬度で40〜
96である。
上記非導電性網状体の材質としては、例えばナイロン6
、ナイロン66、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
エステル等を挙げることができ、非導電性網状体の具体
例としては、これらの材質からなる織布または不織布を
挙げることができる。
綱状体の開口率は15〜65%の範囲が好ましい。ここ
で開口率とは、網状体単位面積当たりの総開口部の面積
の割合(百分率)で定義される。開口率が15%未満で
は固体電解質シートの伝導率が小さくなることがあり、
開口率が65%を超えると固体電解質シートとしての強
度が不足することがある。
綱状体の厚みは、網状体自身の強度および固体電解質シ
ートを使用して製造される電池の薄型化の点から、10
〜150μmの範囲が好ましく、また1開口部当たりの
平均面積は、1.6 Xl0−〜9XIQ−”m”およ
び隣接する開口部間の幅は20〜120μmが好ましい
。不織布の場合の目付は量は、5〜50g/rdの範囲
が適当である。
前記溶剤含有混合物を非導電性網状体の開口部に充填す
る方法としては、溶剤含有混合物中に該網状体を含浸し
、該網状体に溶剤含有混合物を充分付着させた後、ブレ
ード、ロール等により開口部に充填するとともに、過剰
に付着している溶剤含有混合物を除去する方法が挙げら
れる。
本発明の固体電解質シートは、非導電性網状体を母材と
するために、極めて厚み精度に優れ、また大面積の固体
電解質シートも容易に得ることができる。
本発明の固体電解質シートを用いた電池は、前記固体電
解質シートを、正および負の電極シートの間に積層し、
該電極シートに引出し電極を設けることによって得るこ
とができる。
前記電極シートは、電極活物質粉と電解質粉とを、通常
30/70〜80/20、好ましくは50150〜70
/30(電極活物質粉/電解質粉、重量比)の割合で混
合した混合物を高分子弾性体中に、好ましくは体積分率
75〜95%で分散させた混合物(以下、単に「電極シ
ート用混合物」という)をシート化して得られる。
電極シート用混合物中の電極活物質粉と電解質粉との混
合物の体積分率が75%未満では、電極シート中の電極
活物質粉と電解質粉との接触効率が低下し、電極として
充分な分極特性が得られないことがあり、また体積分率
が95%を超えるとシート化の際、脆くなり電極活物質
粉および電解質粉が脱落し易くなることがある。
電極活物質粉としては、銀シェブレル化合物、五酸化バ
ナジウム−銀化合物等が、充放電のサイクル特性および
インピーダンスの小さな電池が得られることから好まし
い。
電極活物質粉および電解質粉の粒径は、高分子との混合
のし易さ等の点から、100〜200メツシユ(タイラ
ー標準篩)を通過するものが好ましいが、特にその90
重量%以上が5μm以下の粒径を有することが好ましい
。また高分子弾性体は本発明の固体電解質シートの製造
に用いられるものと同様のものを用いることができる。
さらに添加剤としてマレイミド化合物を本発明の固体電
解質シートと同様に添加することもできる。
前記電極シートを形成する方法としては、例えば本発明
の固体電解質シートの場合と同様に、高分子弾性体溶液
と電解質粉、電極活物質等をボールミル等で混練し、基
材上に塗布し、乾燥する方法が挙げられる。
なお、電極シートは、本発明の固体電解質シートと同様
に網状体の開口部に電極シート用混合物を充填されたも
のであってもよい。
この場合の網状体としては、例えばセルロース、ナイロ
ン6、ナイロン66、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ゼオライト、ガラス等の絶縁性材料の他、活性炭等のカ
ーボン材料、銅、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等の
導電性材料からなる織布、不織布を挙げることができる
。これらの網状体の開口率、厚み、l開口部力たりの平
均面積、隣接する開口部間の幅、網状体が不織布である
場合の目付は量等は、固体電解質シートの非導電性網状
体と同様である。
本発明の固体電解質シートを用いた電池は、固体電解質
シートの上下面に少なくとも一対の正および負の電極シ
ートを加熱圧着により接合し、さらに必要に応じてその
両側に引出し電極(集電体)を配置したのち、例えばエ
ポキシ樹脂等による樹脂封止またはポリエチレンフィル
ム、ポリプロピレンフィルム等によるラミネート封止に
より実用に供される。
前記引出し電極の材料は、特に限定されるものではない
が、腐食性がなく、高分子材料との接着性に優れたもの
が好ましく、ステンレス箔、ニッケル箔、銅箔にニッケ
ルメッキもしくは金メツキを施したもの等が好適である
また電極シートと引出し電極との接着性を向上させる目
的で、アセチレンブラック、ケッチエンブラック、グラ
ファイト等の導電性炭素材料または銅粉、銀粉等の導電
性金属粉と高分子化合物とを混合してなる導電性シート
を、電極シートと引出し電極の間に介在させることもで
きる。
このようにして得られる電池は二次電池であり、製造し
易く、柔軟性を有し、また薄型で大面積を有するものを
容易に製造することができる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1〜2 (1)固体電解質シートの作製 ヨー化ナトリウム(Nal)4モル/l OO0g水溶
液159.8 gおよびタングステン酸ナトリウム(N
a、WO4)1モル/ 1000 g水溶液129、4
 gを混合しくNaIとNa2WO4のモ)L/比=1
1)、混合物中に硝酸銀(AgNO3)5モル/ l 
OOOg水溶液200gを注入し、AgIとAgzWO
4を生成させ、その混合沈澱物を得た。
残液を濾過し、該混合沈澱物を70〜90°Cで真空乾
燥を行い、加圧によりペレットを作製した後、不活性ガ
ス下200〜300″Cで2〜6時間熱処理を行い、ボ
ールミル等で粉砕することによりAg614 WO4粉
末を得た。
次に高分子弾性体としてSBS (比重0.96、日本
合成ゴム社製、JSRTR−2000)10重量部をト
ルエン中に溶解させて高分子弾性体を得、これに下記構
造式(n)で示されるN(m−メトキシフェニル)−マ
レイミドを、5BS100重量部に対しそれぞれ5重量
部および40重量部添加した。このマレイミド化合物を
添加した高分子弾性体溶液に、前記で得たAgh  1
4 WO4粉(比重: 6.9 )を、高分子弾性体と
の合計に対して体積分率が70%となるように加え、ボ
ールミルで3時間混練し、Agb  l4W04粉の粒
径をさらに細かくした混合物(以下、単に「混合物」と
いう)を得た。
次いで厚み75μm、1開口部当たりの平均面積1.9
X10−2aa++および隣接する開口部間の幅45μ
mのポリエステル製織布を、容器内の前記混合物中に浸
漬し、織布の表面に混合物を充分に付着させた後、ゴム
製のブレードで織布を挟み、充分な挟持力を加えつつ、
織布をブレードより引張り出し、混合物を織布の開口部
に充分充填した。
その後、窒素気流中で充分に乾燥し、混合物中の溶剤を
除去し、それぞれの固体電解質シート(実施例1〜2)
を作製した。
(2)電極シートの作製 電極活物質粉として平均粒径が2μmのAgo、tVz
Os(比重: 5.7 )で表される五酸化バナジウム
−銀化合物粉を用い、これと固体電解質シートの作製の
際に得たAgb  14 WO4粉とを重量比で1:1
となるように混合し、これを(1)固体電解質シートの
作製におけるA g b  I 4 W Oaの代わり
に用い、その他は(1)固体電解質シートの作製と同様
の方法で、厚み100μmの正極用電極シートおよび2
00μmの不極用電極シートを作製した。なお、高分子
弾性体中のAgo、t■20.とA g b  I a
 WO4の合計の体積分率は89%であった。
(3)電池の作製 上記で得られた2種類の電極シートと固体電解質シート
を正極用電極シート、固体電解質シート、負極用電極シ
ートの順に積層し、引出し電極としてニッケルメッキを
施した銅箔を用い、かつ銅箔と電極シートの間に5EB
S中に50重量%のケンチェンブラックECを含む、厚
み20μmのカーボンシートを介在させ、20kg/c
mの圧力下、170 ’Cで15分間のプレス成型を行
い、それぞれの電池を作製した。
得られた電池をさらに直径20mmの円形に打ち抜き、
周辺部をエポキシ樹脂で封止した。これらの電池のイオ
ン導電率、自己放電特性、サイクルライフおよび100
℃での高温特性の評価を行い、結果を第1表に示した。
なお、評価は以下の方法に従った。
イオン導電率 YHP社製LCRメーター4274Aを用い、周波数I
KHzで10mVの交流電圧を加え、得られたインピー
ダンスをイオン導電率として求めた。イオン導電率の計
算の際の厚みとしては固体電解質シートの厚みを用いた
自己放電特性 0、55 Vの定電圧を加え、20時間充電した後、デ
シケータ−中に保存し、保持電圧の変化を電圧計で調べ
た。評価の基準は0.55■より0.50 Vに達する
時間で評価した。
サイクルライフ 相対湿度40〜70%の室温(25°C)雰囲気下で、
1サイクルとして150μA/cdの定電流充電を0.
50 Vまで行い、その後150μA/dの定電流放電
を0.25 Vまで行う。放電容量が1サイクル目の放
電容量の50%になるまでのサイクル数をサイクルライ
フとして求めた。
100°Cでの高温特性 25°Cにて0.5vの定電圧充電を20時間行いフル
充電状態とし、その後150μA/dの定電流放電を0
.25 Vまで行い、初期放電容量を求めた。その後1
00°Cの雰囲気下で1000時間、0.5■の電圧を
印加し続けた後、25°Cでの放電容量を求め、初期放
電容量に対する百分率で表わした。
実施例3 実施例1(1)において、SBSの代わりにSBSおよ
び5EBS (シェル社製商品名KratonG−16
50、比重: 0.92 )とを体積比で1/9となる
ように混合し、N−(m−メトキシフェニル)−マレイ
ミドを高分子弾性体100重量部に対し20重量部添加
した以外は、実施例1(1)と同様の方法で固体電解質
シートを作製し、実施例1 (2)で得られた2種類の
電極シートを用いて実施例1(3)と同様の方法で電池
を作製し、エポキシ樹脂で封止をし、その評価を行った
。結果を第1表に示した。
実施例4 実施例1において、N−(m−メトキシフェニル)−マ
レイミドの代わりに、下記構造式(I[)で示されるN
−(p−安息香酸フェニル)−マレイミド 以外は、実施例1(1)と同様の方法で固体電解質シー
トを作製し、実施例1 (2)で得られた2種類の電極
シートを用いて実施例1 (3)と同様の方法で電池を
作製し、エポキシ樹脂で封止をし、その評価を行った。
結果を第1表に示した。
実施例5〜6 実施例1(1)において、Ag b  I a W O
4粉をSBSとの合計に対して体積分率40%および8
5%となるようにした以外は、実施例1 (1)と同様
の方法で固体電解質シートを作製し、実施例1(2)で
得られた2種類の電極シートを用いて実施例1(3)と
同様の方法で電池を作製し、エポキシ樹脂で封止をし、
その評価を行った。結果を第1表に示した。
比較例1 実施例1(1)において、N −(m−メトキシフェニ
ル)−マレイミドを添加しなかった他は、実施例1(1
)と同様の方法で固体電解質シートを作製し、実施例1
(2)で得られた2種類の電極シートを用いて実施例1
(3)と同様の方法で電池を作製し、 エポキシ樹脂で封止をし、 その評 価を行った。
結果を第1表に示した。
以下余白 〔発明の効果] 本発明によれば、高いイオン導電率を有し、加工性、生
産性、高温安定性および柔軟性に優れ、電池を製造する
際の電極活物質との密着性に優れ、かつ電池とした際の
自己放電特性、充放電サイクルライフおよび高温特性に
優れ、また電池の薄型化および大面積化が図れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)リチウムイオン伝導性固体電解質粉および/また
    は銀イオン伝導性固体電解質粉とビスマレイミド化合物
    を除くマレイミド化合物とを高分子弾性体中に均一に分
    散させた混合物を有する固体電解質シート。
JP2063451A 1990-03-14 1990-03-14 固体電解質シート Pending JPH03266364A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002035636A1 (fr) * 2000-10-20 2002-05-02 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Électrolyte à polymère solide et cellule le contenant
CN1310372C (zh) * 2003-07-01 2007-04-11 三星Sdi株式会社 用于可再充电锂电池的电解液和可再充电锂电池
US9166254B2 (en) 2012-12-28 2015-10-20 Industrial Technology Research Institute Gel polymer electrolyte and lithium polymer battery

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