JPH03263982A - エネルギーサブトラクション画像の表示方法および装置 - Google Patents

エネルギーサブトラクション画像の表示方法および装置

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JPH03263982A
JPH03263982A JP2089370A JP8937090A JPH03263982A JP H03263982 A JPH03263982 A JP H03263982A JP 2089370 A JP2089370 A JP 2089370A JP 8937090 A JP8937090 A JP 8937090A JP H03263982 A JPH03263982 A JP H03263982A
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    • A61B6/48Diagnostic techniques
    • A61B6/482Diagnostic techniques involving multiple energy imaging

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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は放射線画像のサブトラクション処理、詳細には
放射線画像のデジタルサブトラクション処理において、
診断性能の高い画像を表示する表示方法およびその装置
に関するものである。
(従来の技術) 従来より放射線画像のデジタルサブトラクションが公知
となっている。この放射線画像のデジタルサブトラクシ
ョンとは、異なった条件で撮影した2つの放射線画像を
光電的に読み出してデジタル画像信号を得た後、これら
のデジタル画像信号を両画像の各画素を対応させて減算
処理し、放射線画像中の特定の構造物の画像を形成する
ための差信号を得る方法であり、このようにして得た差
信号を用いて特定構造物のみが抽出された放射線画像を
再生することができる。
このサブトラクション処理には、基本的に次の2つの方
法がある。即ち、造影剤注入により特定の構造物が強調
された放射線画像の画像信号がら、造影剤が注入されて
いない放射線画像の画像信号を減算(サブトラクト)す
ることによって特定の構造物を抽出するいわゆる時間サ
ブトラクション処理と、同一の被写体に対して相異なる
エネルギー分布を有する放射線を照射し、それにより特
定の構造物が特有の放射線エネルギー吸収特性を有する
ことを利用して特定構造物が異なる画像を2つの放射線
画像間に存在せしめ、その後この2つの放射線画像の画
像信号間で適当な重みづけをした上で減算(サブトラク
ト)を行ない特定の構造物の画像を抽出するいわゆるエ
ネルギーサブトラクション処理である。
このサブトラクション処理は特に医療用のX線写真の画
像処理において診断上きわめて有効な方法であるため、
近年大いに注目され、電子工学技術を駆使してその研究
、開発が盛んに進められている。
しかしながら、前述のような2枚の蓄積性蛍光体シート
に骨と軟部組織とを含む被写体の放射線画像を蓄積記録
し、エネルギーサブトラクションを行なって骨消去画像
すなわち軟部組織のみが抽出された軟部画像あるいはそ
の逆の骨部画像を得た場合、それぞれ抽出された軟部組
織あるいは骨の画像は別個にしか観察することができな
い。
(発明が解決しようとする課題) 従来から、骨および軟部組織の両方を含む画像(例えば
胸部画像)は両方を同時に観察しているため、診断には
両方の画像が重なって見えていた方が互いの位置関係等
も分かり好ましいという背景がある。
しかし一方、エネルギーサブトラクションにより骨また
は軟部を消去して、軟部のみあるいは骨のみを抽出し、
さらにその抽出した画像にそれに適した画像処理を施し
て診断性のさらに高い画像を得たいという要望もある。
例えば骨部画像では、骨の辺縁や付架のみを強調して見
たい、また逆に軟部画像では間質性陰影のみを強調した
いという要望がある。
そこで、骨部と軟部とにそれぞれ適した画像処理を個別
に施した上で、それを重ねて見られるような画像表示が
できれば診断に貢献するところ大である。例えば、骨の
辺縁や骨部のみを強調し、血管形等はそのままにして表
示したり、骨ははけたままにして肺野等の間質性陰影の
みを強調して表示したりすることができれば、診断性能
を高めることができる。
本発明はこのような要望に応え、エネルギーサブトラク
ションで抽出された骨部画像と軟部画像にそれぞれ適し
た画像処理を個別に施した後、両画像を重ねて一つの画
像として表示する方法および装置を提供することを目的
とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明によるエネルギーサブトラクション画像の表示方
法は、骨と軟部組織とを含む被写体を透過したそれぞれ
エネルギーが異なる放射線により得られた少なくとも一
部の画像情報が互いに異なる放射線画像を検出してデジ
タル画像信号に変換し、各画像の対応する画素間でこの
デジタル画像信号の減算を行なって放射線画像の前記骨
が消去された軟部画像と前記軟部組織が消去された骨部
画像をそれぞれ形成する差信号を得るエネルギーサブト
ラクションにおいて、前記軟部画像と骨部画像のそれぞ
れの差信号に異なった画像処理を施した後、両画像の差
信号を加算して、この加算した画像信号に基づいて前記
被写体の放射線画像を再生することを特徴とするもので
ある。
なお、上記本発明の方法において、軟部画像と骨部画像
のそれぞれの差信号に異なった画像処理を施すとは、両
方に積極的に互いに異なった画像処理を施す場合のみな
らず、一方にのみ画像処理を施し、他方には施さない場
合も含むものである。
上記画像処理としては、周波数強調処理や階調処理等、
各種の画像処理が考えられるが、軟部画像と骨部画像の
それぞれに全く別の周波数強調を行なうと、両画像の粒
状のバランスが崩れて、視覚的に見づらいノイズの多い
画像となることがある。したがって、両画像に異なった
周波数強調処理を施す場合は、強調度は等しくして、マ
スクサイズのみを変えることが望ましい。こうすること
により、ノイズを増加させることなく、吸収係数別に異
なった周波数強調を施し、マスクサイズが大きい方が浮
いて見えるように、マスクサイズが小さい方が沈んで見
えるようにする画像処理を施すことが可能になる。
特に視覚的に粒状を与えているのは高域を主体としてい
るため、強調度は高域のバランスを等しくすることによ
りノイズを目立たなくすることかできる。
上記強調度、およびマスクサイズというのは、それぞれ
、周波数強調処理を S −S org+β(S org −S us)  
 −(1)なる式で表わしたときのβと、非鮮鋭マスク
の信号Susを作るときのマスクのサイズを意味するも
のである。ここでSは強調処理を施された画像信号、S
 orgは処理前の原画像信号である。非鮮鋭マスク信
号Susは、縦N個、横N個の並んだ画素の集合である
N2個の画素の信号の平均値であり、このときの縦N個
、横N個の画素の集合により形成される画像の正方形の
部分の大きさがマスクサイズである。
また、主として軟部画像に現われる陰影を観察対象とす
る場合であっても骨部の位置も同時に観察できることが
好ましい。この要請を満たすには、骨部画像の差信号に
施される画像処理として、もしくはその画像処理の一部
として、骨部画像に含まれるノイズ成分を保存するとと
もに骨部のコントラストを低下させるようにすることが
好ましい。
この「骨部画像に含まれるノイズ成分を保存するととも
に骨部のコントラストを低下させる」処理方法としては
、非線形フィルタリング処理により骨部画像をノイズ成
分とノイズ成分を除いた骨部画像とに分離し、ノイズ成
分を除いた骨部画像のコントラストを低下させた後ノイ
ズ成分を加算する等の処理も考えられるが、目立つノイ
ズ成分は比較的高空間周波数帯域にあるため、演算の容
易さ等を考慮し骨部画像の比較的低空間周波数成分を減
少させるとともに比較的高空間周波数成分を保存する周
波数処理を行なうことが好ましい。
また、本発明によるエネルギーサブトラクション画像の
表示装置は、放射線画像を検出してデジタル画像信号に
変換する画像読取手段と、骨および軟部組織を含む同一
の被写体を透過したエネルギーの互いに異なる放射線に
より得られた、該被写体の少なくとも一部の画像情報が
互いに異なる放射線画像を前記画像読取手段によって得
た各デジタル画像信号の対応する画素間で減算を行ない
、それによって前記骨が消去された軟部画像を形成する
差信号および前記軟部組織が消去された軟部画像を形成
する差信号を得るサブトラクション演算手段と、 前記軟部画像と骨部画像にそれぞれ別個に所望の画像処
理を施す画像処理手段と、 この画像処理された両画像の差信号を加算する加算手段
と、 この加算された信号に基づいて前記軟部画像と前記骨部
画像を重ねて表示する表示手段とからなるものである。
なお、上記放射線画像の検出とは、例えば放射線画像を
蓄積記録した蓄積性蛍光体シートに励起光を走査して放
射線画像を輝尽発光光に変換してこれを光電的に読み出
す方法や、イメージインテンシファイアを使用する方法
や、フィルムデジタイザを使用する方法等種々の方法を
含むものである。
上記蓄積性蛍光体シートを使用する方法とは、例えば特
開昭58−163340号公報に示されるように、きわ
めて広い放射線露出域を有する蓄積性蛍光体シートを使
用し、これらの蛍光体シートに前述のように異なった条
件で同一の被写体を透過した放射線を照射して、これら
の蛍光体シートに特定構造物の画像情報が異なる放射線
画像を蓄積記録し、これらの蓄積画像を励起光による走
査により読み出してデジタル信号に変換する方法である
。上記蓄積性蛍光体シートとは、例えば特開昭55−1
2429号公報に開示されているように放射線(X線、
α線、β線、γ線、電子線、紫外線等)を照射するとそ
の放射線エネルギーの一部を蛍光体中に蓄積し、その後
可視光等の励起光を照射すると蓄積された放射線エネル
ギー量に応じて蛍光体が輝尽発光を示すもので、きわめ
て広いラチチュード(露出域)を有し、かつ著しく高い
解像力を有するものである。したがって、この蛍光体シ
ートに蓄積記録された放射線画像情報を利用して前記デ
ジタルサブトラクションを行なえば、放射線量が変動し
ても常に十分な画像情報を得ることができ、診断能の高
い放射線画像を得ることができる。
なお上述のように本発明方法においては、サブトラクシ
ョンにより得られた2つの差信号を重ね合わせて1枚の
放射線画像が形成されるから、2種の画像が違和感無く
合成されるように、両信号の少なくとも一方を他方の濃
度範囲あるいはコントラスト範囲あるいは濃度範囲およ
びコントラスト範囲に合わせて濃度補正(画像をCRT
に表示する場合等においては輝度補正)あるいはコント
ラスト補正あるいは濃度およびコントラスト補正するの
が好ましい。
(作用および効果) 本発明によれば、骨部画像と軟部画像が一方のみ、ある
いはそれぞれに適する異なった画像処理(例えば周波数
処理1階調処理等)を施された後重ねて表示されるから
、従来の放射線画像に近い状態で診断性能の高い画像を
表示することができる。
また、両画像に強調度が等しく、マスクサイズのみが異
なる周波数強調処理を施した場合は、視覚的にノイズの
少ない状態で両画像が重ねて表示され、診断性能の高い
画像が得られる。
また、従来軟部の陰影の観察をする際は、骨部の陰影が
観察の邪魔となるため、高エネルギーの放射線を用いて
撮影された放射線画像を観察するか、もしくはエネルギ
ーサブトラクション処理により得られた軟部画像を観察
していた。しかし、高エネルギーの放射線を用いて撮影
された放射線画像は骨部の陰影のコントラストは下がる
がそれと同時に軟部の陰影のコントラストも低下し、そ
の分見にくい画像となってしまっていた。また軟部画像
は骨部の陰影が消去されているため骨部の位置との対応
がとりにくく、やはり問題となっていた。また上記軟部
画像はノイズ成分が大きくこのため画像が荒れており、
この点からも観察しにくい画像となってしまっていた。
本発明において、骨部画像の差信号に、骨部画像に含ま
れるノイズ成分を保存するとともに骨部のコントラスト
を低下させる処理を施した後、骨部画像と軟部画像の両
差信号を加算した画像信号を生成すると、該画像信号に
基づいて再生された放射線画像には軟部画像と重畳され
たコントラストの低い骨部の陰影が再生されるとともに
ノイズも十分に低減され、軟部の観察に優れた画像とな
る。
さらに、上記「骨部画像に含まれるノイズ成分を保存す
るとともに骨部のコントラストを低下させる処理」とし
て、骨部画像の比較的低空間周波数成分を減少させると
ともに比較的高空間周波数成分を保存する周波数処理を
採用すると、比較的簡単な処理で上記軟部の観察に優れ
た画像を得ることができる。
(実 施 例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明
する。
第1A図は2枚の蓄積性蛍光体シートA、Bに、肺野や
血管等の軟部組織と骨とを有する同一の被写体1を透過
したX線2を、それぞれエネルギーを変えて照射する状
態を示す。すなわち第1の蓄積性蛍光体シートAに被写
体1のX線透過像を蓄積記録し、次いで短時間内で蓄積
性蛍光体シートA、Bを素早く取り替えると同時に、X
線源3の管電圧を変えて、透過X線のエネルギーが異な
る被写体1のX線画像を蓄積性蛍光体シートBに蓄積記
録する。このとき蓄積性蛍光体シー)AとBとで被写体
1の位置関係は同じとする。
また、第1B図は2枚の蓄積性蛍光体シートA、Bを重
ね、この間に放射線エネルギーを一部吸収するフィルタ
Fを介在させて被写体1と透過したX線2を、照射する
状態を示すもので、これによりエネルギーの大きさの異
なる放射線を蓄積性蛍光体シートA、、Bに同時に照射
するもの(いわゆるワンショットエネルギーサブトラク
ション)である。ワンショットエネルギーサブトラクシ
ョンについては特開昭59−83486号に詳細が開示
されている。
このようにして、少なくとも一部の画像情報が異なる2
つの放射線画像を2枚の蓄積性蛍光体シーIASBに蓄
積記録する。次にこれら2枚の蓄積性蛍光体シートA、
Bから、第2図に示すような画像読取手段によってX線
画像を読み取り、画像を表わすデジタル画像信号を得る
。先ず、蓄積性蛍光体シートAを矢印Yの方向に副走査
のために移動させながら、レーザー光源10からのレー
ザー光11を走査ミラー12によってX方向に主走査さ
せ、蛍光体シートAから蓄積X線エネルギーを、蓄積記
録されたX線画像にしたがって輝尽発光光13として発
散させる。輝尽発光光13は透明なアクリル板を成形し
て作られた集光板14の一端面からこの集光板14の内
部に入射し、中を全反射を繰返しつつフォトマル15に
至り、輝尽発光光13の発光量が画像信号Sとして出力
される。この出力された画像信号Sは増幅器とA/D変
換器を含む対数変換器16により対数値(IogS)の
デジタル画像信号log SAに変換される。このデジ
タル画像信号1ogSAは例えば磁気ディスク等の記憶
媒体17に記憶される。次に、全く同様にして、もう1
枚の蓄積性蛍光体シートBの記録画像が読み出され、そ
のデジタル画像信号10g5Bが同様に記憶媒体17に
記憶される。
次に、上述のようにして得られたデジタル画像信号lo
g SA −、log SBを用いてサブトラクション
処理を行なう。第3図は本発明方法の一実施例によるエ
ネルギーサブトラクション画像の表示方法における信号
の処理の流れを示している。まず前記記憶媒体17内の
画像ファイル17Aと、画像ファイル17Bからそれぞ
れ、前記デジタル画像信号log SA、logsBが
読み出され、サブトラクション演算回路18に入力され
る。該サブトラクション演算回路18は、上記2つのデ
ジタル画像信号logSAとlogsBを適当な重みづ
けをした上で対応する画素毎に減算し、デジタルの差信
号5sub −a IIlog SA −b ・log
 SB +c(a、bは重みづけ係数、Cは概略一定濃
度にするようなバイアス成分である)を求める。
胸部を撮影した例を説明すると、胸部を高エネルギーと
低エネルギーで撮影した画像ASBを画像ファイル17
Aと17Bにそれぞれ記憶する。そしてこれらのファイ
ル17A、17Bからのデジタル画像信号log S 
A s log S Bから2種のサブトラクション画
像を得る。すなわち、前記画像ファイル17Aあるいは
画像ファイル17Bに記憶されている被写体lのX線画
像が例えば第4A図に示されるように、軟部組織5と骨
6とが撮影されてなるものであるとすると、サブトラク
ション演算回路18により前記と同様の演算 5sub −a 拳log SA −b −log S
B +c(a、bは重みづけ係数、Cは概略一定濃度に
するようなバイアス成分である)を行なうことによって
重みづけ係数aSbを適当に選択することにより、第4
B図に示されるように骨6が消去されて軟部組織5のみ
が抽出された軟部画像2OAを形成する画像信号5Su
bAと、第40図に示されるように、軟部組織5が消去
されて骨6のみが抽出された青画像2QBを形成する画
像信号5subBの2種の画像信号を得ることができる
これらの2種の画像信号5subAと5sub、は、そ
れぞれファイル19A、 19Bに−たん記憶され、次
いで画像処理回路20に入力され、ここで軟部画像20
Aまたは骨部画像20Bの一方あるいはその両方にそれ
ぞれ適する画像処理を施され、この画像処理が施された
画像信号SがCRT等の画像表示装置21に入力される
。この画像表示装置21に表示された画像は、軟部画像
2OAと骨部画像20Bがそれぞれ適当な画像処理を施
された画像で、これにより軟部画像20Aの中の患部等
を骨部画像20Bの背景の中でその位置関係を明らかに
しつつ観察することができる。これにより、軟部画像2
OAのみでは位置関係(特に骨部との位置関係)が分か
りにくかったのが、位置関係が明確になり、さらに診断
に好ましい画像処理を施された画像を見ることができる
ので診断性が向上する。
例えば、胸部画像で、肺野につぶつふかあり、これを強
調して見たい場合には、軟部画像20Aに高周波信号成
分を強調する高域強調を行ない、骨部画像20Bには何
も処理をしない。その後これらの画像を重ねて再生すれ
ば骨部か目立たず、それを背景にした高域強調された軟
部画像が観察され、診断性の高い画像の表示を可能にす
ることができる。
しかしこの方法ではノイズ成分も強調されてしまうおそ
れがある。そこでノイズ成分をできる限り低減させて骨
部を目立たせず、しかも骨部の位置のわかる画像を得る
ために以下の方法が採用される。
まず骨部画像を表わす差信号をB1該骨部画像上の縦M
個、横M個の並んだ画素の集合であるM2個の画素の信
号の平均値をBu、処理後の骨部画像を表わす信号をB
′としたとき、B’ −fB+ (B−Bu ) l 
/2  −(2Jに従って求める。この(2)式の演算
を前記(1)式の演算と比較すると、(2)式は(1)
式においてβ−1,0(強調度−■、0)とし、さらに
1/2をかけ算したものに相当し、低周波数成分に関し
てはB→BuであるからB’ −B/2となり、高周波
数成分に関してはBu”=OであるからB’ −Bとな
る。即ち、この(2)式の演算は第5図に示すように高
周波数領域のレスポンスが1.0であり、低周波数領域
のレスポンスを0.5に低下させるフィルタを表わして
いる。
この(2)式に基づいて求められた信号B′を軟部画像
を表わす差信号に加算することによりノイズ成分が低減
されるとともに、低コントラストの骨部の陰影を含む軟
部の画像が得られることとなる。
尚、骨部のコントラストは、 B’ = (B+2 ・(B−Bu ) ) /3 −
(3)等、一般に B’、−(B+n ・(B−Bu ) ) / (n+
1)・・・(4) の演算式により任意に調整することができる。また、骨
部画像を表わす差信号をフーリエ変換して、周波数空間
上で第5図に示すような低周波数低減化処理を施した後
逆フーリエ変換することによっても上記(2)〜(4)
式と同等の処理を施すことができる。
上記の方法により、ノイズ成分を増加させずに(即ち粒
状をあらさずに)、かつ軟部のコントラストはそのまま
に、あたかも高エネルギーのX線撮影のように骨部のコ
ントラストを下げることができ、高エネルギーX線を発
生するための高価なもしくは特殊なX線発生装置は不要
となる。
また、軟部画像と骨部画像に互いに異なった画像処理を
施す他の例として、例えば大腿骨または骨部の付架をよ
く見たいときには、骨部画像20Bに高域を強調する画
像処理を施し、軟部画像には何もしないで、これらを重
ねて表示する。これにより目立たない軟部画像とともに
、付架を強調された骨部画像を表示することができる。
なお、上記画像処理として周波数強調処理を施す場合に
は、前述のように骨部画像と軟部画像との双方の強調度
を等しくし、マスクサイズのみ変えた強調処理を行なう
と、視覚的にノイズの目立ない合成画像を表示すること
ができる。
上記サブトラクション処理の演算と、サブトラクション
におけるパラメータについて、以下、式を使って説明す
る。
X線の吸収係数μを、軟部、骨部、低圧、高圧の場合に
別けて次のように定める。
μLT:軟部低圧吸収係数 μHT:軟部高圧吸収係数 μ、B:骨部低圧吸収係数 μHB:骨部高圧吸収係数 高圧画像をIogSA、低圧画像をIogS、とすると
軟部画像2OAの信号5subAは μ、B 骨部画像20Bの信号5subBは μHT のようにサブトラクション演算することにより求められ
る。
ここで、本発明では5sub A、  5sub Bに
それぞれ画像処理を施し、5sub A’ 、  5s
ub B’ とし、これらを次式のようにして重ね合せ
る。
SA −(Ssub A’ +5sub B’ ) /
あるいは 上式(1)の重ね合せ信号SAは、画像処理なしとすれ
ば高圧画像5subAそのものに該当し、SBは同しく
画像処理なしとすれば低圧画像5subBそのもqに該
当する。
このSAまたはSBあるいは(SA +SB)/2を表
示する。(SA+SB)/2を表示すると、重ね合せの
ノイズ低減の効果がある。
なお、エネルギーサブトラクション処理に関して、蓄積
性蛍光体シートの形態や、その搬送方法などは種々の公
知の技術が適宜利用できることは言うまでもないことで
ある。
また前述の濃度および/またはコントラストの補正は、
差信号5sub A、  5sub Bの一方に対して
施してもよいし、双方に対して施してもよい。
このような濃度および/またはコントラストの補正は必
ずしも必要なものでは無いが、実施されればそれら信号
による2つの部分が違和感無く組み合わされた自然な感
じの再生画像が得られる。
また、上述の実施例においては、蓄積性蛍光体シートを
検出器として使用する場合について説明したが、放射線
検出器としては、イメージインテンシファイアを使用し
たり、あるいはフィルムに記録された画像をフィルムデ
ジタイザを用いてデジタル画像に変換することも可能で
あり、デジタル画像が得られる限りにおいて、特に放射
線検出方法に制限はない。
なお以上、「骨」と「軟部組織」という用語を使用して
本発明を説明したが、蓄積性蛍光体シートを用いたエネ
ルギーサブトラクションは、例えば治療用金具等が埋め
込まれた人体の放射線画像から上記金具を消去した画像
を得るためや、造影剤が注入された人体の放射線画像か
ら造影剤を消去した画像を得るため等にも適用されうる
ちのであり、本明細書において「骨」とは本発明を実施
する上で通常の骨と同等の要素とみなせる金属、造影剤
等も含むものとし、また「軟部組織」とは上記「骨」と
放射線吸収特性が異なって、エネルギーサブトラクショ
ンにより放射線画像上で抽出されうるちのすべてを含む
ものとする。
【図面の簡単な説明】
第1Aおよび18図は本発明方法における放射線画像の
蓄積記録ステップを示す説明図、第2図は上記蓄積記録
がなされた蓄積性蛍光体シートからの放射線画像情報読
取りを説明する概略図、 第3図は本発明方法の一実施例による方法を適用して行
なわれるエネルギーサブトラクション処理の概要を説明
するブロック図、 第4A、4Bおよび4C図は本発明に係わるエネルギー
サブトラクション処理で得られる各種画像の例を示す図
、 第5図は、骨部画像に施す画像処理のフィルタ特性を表
わした図である。 1・・・被写体     2・・・X線3・・・X線源
     5・・・軟部組織6・・・骨       
IO・・・レーザー光源11・・・レーザー光   1
2・・・走査ミラー13・・・輝尽発光光   15・
・・フォトマル18・・・サブトラクション演算回路 20・・・画像処理回路 21・・・画像表示装置 2OA・・・軟部画像   20B・・・骨部画像A、
B・・・蓄積性蛍光体シート log S A s log S B・・・デジタル画
像信号第1A図 第旧図 第3図 第2図 第4A図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)骨と軟部組織とを含む被写体を透過したそれぞれ
    エネルギーが異なる放射線により得られた少なくとも一
    部の画像情報が互いに異なる放射線画像を検出してデジ
    タル画像信号に変換し、各画像の対応する画素間でこの
    デジタル画像信号の減算を行なって放射線画像の前記骨
    が消去された軟部画像と前記軟部組織が消去された骨部
    画像をそれぞれ形成する差信号を得るエネルギーサブト
    ラクションにおいて、前記軟部画像と骨部画像のそれぞ
    れの差信号に異なった画像処理を施した後、両画像の差
    信号を加算して、この加算した画像信号に基づいて前記
    被写体の放射線画像を再生することを特徴とするエネル
    ギーサブトラクション画像の表示方法。
  2. (2)前記異なった画像処理が、強調度が等しく、マス
    クサイズが異なる周波数強調処理であることを特徴とす
    る請求項1記載のエネルギーサブトラクション画像の表
    示方法。
  3. (3)前記異なった画像処理のうち骨部画像の差信号に
    施される画像処理に、前記骨部画像に含まれるノイズ成
    分を保存するとともに骨部のコントラストを低下させる
    処理が含まれることを特徴とする請求項1記載のエネル
    ギーサブトラクション画像の表示方法。
  4. (4)前記骨部画像に含まれるノイズ成分を保存すると
    ともに骨部のコントラストを低下させる処理が、前記骨
    部画像の比較的低空間周波数成分を減少させるとともに
    比較的高空間周波数成分を保存する周波数処理であるこ
    とを特徴とする請求項3記載のエネルギーサブトラクシ
    ョン画像の表示方法。
  5. (5)放射線画像を検出してデジタル画像信号に変換す
    る画像読取手段と、 骨および軟部組織を含む同一の被写体を透過したエネル
    ギーの互いに異なる放射線により得られた、該被写体の
    少なくとも一部の画像情報が互いに異なる放射線画像を
    前記画像読取手段によって得た各デジタル画像信号の対
    応する画素間で減算を行ない、それによって前記骨が消
    去された軟部画像を形成する差信号および前記軟部組織
    が消去された軟部画像を形成する差信号を得るサブトラ
    クション演算手段と、 前記軟部画像と骨部画像にそれぞれ別個に所望の画像処
    理を施す画像処理手段と、 この画像処理された両画像の差信号を加算する加算手段
    と、 この加算された信号に基づいて前記軟部画像と前記骨部
    画像を重ねて表示する表示手段とからなるエネルギーサ
    ブトラクション画像の表示装置。
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