JPH0326396A - 曝気量及び好気性処理室から嫌気性処理室へ還流量を調整可能な浄化槽 - Google Patents

曝気量及び好気性処理室から嫌気性処理室へ還流量を調整可能な浄化槽

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JPH0326396A
JPH0326396A JP16218689A JP16218689A JPH0326396A JP H0326396 A JPH0326396 A JP H0326396A JP 16218689 A JP16218689 A JP 16218689A JP 16218689 A JP16218689 A JP 16218689A JP H0326396 A JPH0326396 A JP H0326396A
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Japan
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septic tank
aeration
amount
treated water
chamber
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Pending
Application number
JP16218689A
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English (en)
Inventor
Hisato Haraga
久人 原賀
Yasutoshi Inatomi
康利 稲富
Takashi Obata
小畑 隆志
Mitsuaki Hashida
橋田 光明
Koichi Uchiyama
浩一 内山
Kenji Moriyama
謙治 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、曝気量及び好気性処理室から嫌気性処理室へ
の還流量を調整可能な浄化槽に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来、浄化槽の一形態として、実開昭63−45894
号記載のものがある。
即ち、上記浄化槽は、第6図に示すように、浄化槽本体
90内に、汚水が流入する第1嫌気性処理室91と、同
第l嫌気性処理室91で嫌気性処理された汚水が流入す
る第2嫌気性処理室92と、同第2嫌気性処理室92で
さらに嫌気性処理された汚水が流入する好気性処理室9
3と、同好気性処理室93で好気性処理された汚水が流
入する沈澱分離室94と、同沈澱分離室94で分離され
た上澄み液が流入する消毒室95とからII威されてい
る。
また、好気性処理室93における好気性処理室は、好気
性濾床96に曝気装置97よりエアを噴出することによ
って行っている。
そして、かかる浄化槽によれば、第1嫌気性処理室9l
と第2嫌気性処理室92とで2段階に嫌気性処理ができ
、その後、好気性処理を行い、清浄な処理後水を得るこ
とができると考えられる。
また、浄化槽の一形態として、本出願人が先Gこ特願昭
62−214009号で開示したものがある。
同浄化槽は、アルカリ性を呈する嫌気分解処理水中に酸
性を呈する好気性処理水を一部返送することによって、
pH調整用の副資材を用いずに嫌気性処理室のpH調整
を行うことができる。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかし、かかる浄化槽は、未だ、以下の解決すべき課題
を有していた。
即ち、本出願人は、家庭用ないし個人用浄化槽における
浄化能力と、浄化槽に関する各種環境因子との関係につ
いて研究を行った。
そして、かかる研究の結果、浄化槽内の処理水性処理室
内のpHiPI整を行い、浄化能力を高めることができ
るが、前記した浄化槽の環境条件の変動にもかかわらず
、常時一定の好気性処理水を嫌気性処理室内に供給する
構或となっており、従って、この場合も、上記した浄化
能力の低下に殆ど有効に対処することができなかった。
本発明は、浄化槽に関係する各種環境条件の変化にかか
わらず、浄化槽の浄化能力を、常時、最適状態に維持す
ることができる浄化槽構造を提供することを目的とする
(二)課題を解決するための手段 本発明は、浄化槽本体内に嫌気性処理室と好気性処理室
とを並設状態に配設し、好気性処理室内に曝気装置を配
設するとともに、好気性処理室内の処理水を嫌気性処理
室内に一部還流可能となし、かつ、インバータ制御の曝
気量調節弁によって曝気装置からの曝気量を微調整可能
とするとともに、インバータ制御のポンプ駆動装置によ
って、処理水の一部還流量を微調整可能としたことを特
徴とする曝気量及び好気性処理室から嫌気性処理室ヘの
水温、浄化槽回りの雰囲気温度、浄化槽への流入負荷(
量、質)によって、処理水内の溶存酸素量、アンモニア
イオンの値等が相当変動し、この変動によって、浄化能
力も相当変動することを発見した。
特に、正月等のように、短期間内に人数が一挙に増える
場合は、流入負荷が急激に増加することになるが、かか
る増加は、浄化槽の処理能力をオーバーし、好気性濾床
が富栄養化し、結果として、浄化能力の低下をもたらす
一方で、旅行等のように、長期間にわたって流入負荷が
低下した場合、好気性濾床が栄養不足になって、相対的
に曝気量が過多の状況になり、同様に浄化能力の低下を
もたらすことがわかった。
しかるに、従来の浄化槽は、かかる浄化槽の環境条件の
変動にもかかわらず、常時一定の曝気量を好気性処理室
内に供給する構威となっており、従って、上記した浄化
能力の低下に何ら対処することができなかった。
また、特願昭62−214009号 においては、嫌気
の還流量を調整可能な浄化槽に係るものである。
また、本発明は、上記した浄化槽内の処理水の水温、浄
化槽回りの雰囲気温度、浄化槽への流入負荷の変化に応
じて、曝気装置からの曝気量と一部還流処理水の還流量
を微調整可能とした浄化槽の構戒にも特徴を有する。
(ホ)実施例 以下、本発明を、添付図に示す実施例に基づいて、具体
的に説明する。
第l図及び第2図において、Aは家庭用の浄化槽を示し
ており、同浄化槽Aは、浄化槽本体aと蓋体bとから構
威し、家庭の便所や厨房等からの汚水を排出する管路の
中途に介設している。
浄化槽本体aは、第1図〜第3図に示すように、上面開
口の箱形形状を具備している。
そして、その内部に、隔壁1.2.3を長手方向に一定
間隔を開けて立設することにより、内部空間を、嫌気性
処理室Cを形威する第1室a.、第2室a2と、好気性
処理室a3と、内部に消毒室l8を配設した沈澱分離室
a4とに区画している。
以下、各室の構威について、嫌気性処理室Cの構戒から
順に説明すると、第1図に示すように、嫌気性処理室C
の第1室a.は、汚水排出管路Dの下流側と、略横丁字
形状を有する流入口4を介して連通しており、汚水排出
管路Dから第1室a1に流入する汚水(以下「処理水」
という〉を下方向に屈曲されながら流入させることがで
きる。
また、第l図に示すように、嫌気性処理室Cの第1室旧
内であって、流入口4から下方向に所定間隔を開けた中
央部には、下向流嫌気性濾床5を配設している。
第l図に示すように、隔壁lを介して第1室a1に並設
した第2室a,は、内部に上向流嫌気性濾床9を収容し
ている。
かかる上向流嫌気性濾床9は、前述した下向流嫌気性濾
床5と略同一構造であるが、濾材間の空隙率をより小さ
くし、表面積をより大きくする点において、第1室a,
内に配設した下向流嫌気性濾床5と異なる。
次に、上記した第l室a1から第2室a2に処理水理室
a3への処理水の移流は、同隔壁2の第2室a,側の側
面に設けた第3移流管16により行われる。
次に、第l図、第3図および第4図を参照して、好気性
処理室a,の内部構造について説明する。
第1図に示すように、好気性処理室[13は、その内部
に、好気性濾床12と、曝気装置13と、垂直還流管1
4と、逆洗管15とを内蔵している。
(なお、垂直還流管14は、後述する一部処理水還流構
造Eの一部を構戒するものであるため、同構造Eの説明
の個所で説明する。) まず、好気性濾床12について説明すると、同好気性濾
床12は、曝気装置13とta働して好気性処理を行う
ためのものであり、本実施例では、第1図に示すように
、好気処理室a3中に内底面から所定間隔を開けて沈澱
した枠体12aに、中心紐に繊維質の濾糸多数を略房状
に取りつけて形威した紐状濾材12b多数を支持させ、
同紐状濾材12bに好気性菌を付着させることによって
構成している。
次に、曝気装置13について、第1図及び第4図を参照
して説明すると、第2室a2と好気処理室a3を移送す
る処理水移送構造について説明すると、第1図及び第2
図に示すように、第1室a1と第2室a2を分割した隔
壁1は、浄化槽本体a内の処理水面hよりも下方を完全
に仕切っており、第1室a1から第2室a2への処理水
の移流は、隔壁lの第1室a1側と第2室a2側の側面
に沿ってそれぞれ立設した第1・第2移流管10.11
中を通して行われる。
第1・第2移流管10. 11は、上下端がそれぞれ各
濾床5、9の上下方で開放した管体を形戒している。
そして、流入した処理水は、上向流嫌気性濾床9を通し
て上方に向けて流れて2回目の嫌気性処理されることに
なり、その後、以下に説明する好気性処理室a,内に流
入することになる。
まず、第1図を参照して、嫌気性処理室Cの第2室a2
から好気性処理室a3に処理水を移送する構戒について
説明すると、第2室a2と好気処理室83間の隔壁2は
、浄化槽本体aの処理水面hよりも下方を完全に仕切っ
ており、第2室a2から好気処間の隔壁2に沿って垂設
したエア縦管13aの下端から、左右幅員方向に、浄化
槽本体aの底面にそって一対の散気管13b, 13b
が伸延しており、各散気管13b ,13bは多数のエ
ア噴出孔13dを具備する全面多孔質管からなる。
かかるI威によって、エア縦管13a及び散気管13b
 ,13bを通してエアを好気性処理室a3内に散気す
ることができ、好気性菌の活性を保持することができる
また、好気性濾床12には、余剰汚泥が付着するが、三
方切換弁55を操作して、逆洗管15の噴出管15aか
ら空気を噴出さセるとともに、可撓性パイプ15cを介
して、噴出管15aを揺動させることで、上記余剰汚泥
を確実に洗い落とすことができる。
また、第1図及び第4図に示すように、エア配管13c
の中途部には、散気管13bに供給するエアの曝気量を
調節するための曝気量調節弁50が配設されており、同
曝気量調節弁50は、誘導モータからなる弁駆動装置M
1によって駆動され、かつ、同弁駆動装置M1は、イン
バータ52に接続されている。
そして、同弁駆動装置M1を駆動することによって、好
気性処理室a,内に供給される曝気量を自動的に調整す
ることができる。
次に、好気性処理室a,l内の処理水の一部を、嫌気性
処理室Cの第1室a,に還流する処理水一部還流構造に
ついて説明する。
第1図に示すように、好気性処理室a3は、隔壁2に沿
って垂直に垂直還流管14を配設している。
かかる垂直還流管l4は、第1図及び第5図に示すよう
に、その下端を、一方の散気管13bの上方に開口させ
るとともに、その上端を処理水面hよりもやや上方に配
設した一部還流用ボンプPに連通連結している。
そして、同一部還流用ボンプPには、ボンブ駆動装置H
2が接続されており、同ポンプ駆動装置M2は、インバ
ータ60によって制御される。
一方、一部還流用ポンプPは、隔壁2を貫通した返送パ
イプ14bの一端と連通連結しており、同バイプ14b
の他端を第1室alの上部に延設すると共に、同他端先
端部を下方向に屈折して処理水面第5図に、上記した曝
気量調節弁50の弁駆動装置M1及び一部還流用ポンプ
Pのポンプ駆動装I M 2のインバータ制御を可能と
する浄化槽Aの制御回路を示す。
即ち、第5図において、一端をエアコンプレッサCOM
Pと連通連結するエア配管13cに設けた曝気量調節弁
50を駆動する弁駆動装置M1はインバータ52によっ
て制御されており、同インバータ52に制御装置79が
接続されている。
同様に、誘導モータからなるポンプ駆動装置H2に接続
したインバータ60は、制御装279に接続されている
即ち、弁駆動装置M1のインバータ52とポンプ駆動装
置M2のインバータ60とは制御装W79の出力インタ
ーフェースに接続されており、一方、制御装置79の入
力インターフェースには、浄化槽Aの近傍に設けた雰囲
気温度センサ80や、浄化槽本体a内に設けた水温セン
サ81,溶存酸素センサ82、酸化還元電位センサ83
、硝酸・亜硝酸センサイオン84、アンモニアイオンセ
ンサ85.86 、puセンサ87.h下で開口させて
いる。
かかる構威によって、一部還流用ボンプPを駆動するこ
とによって、好気性処理室a3内の処理水の一部を、嫌
気性処理室Cの第l室a1に還流することができる。
また、第1図に示すように、第2室a2の上方に位置す
る返送バイプ14bの中途部には、パイプ内清浄用の切
欠開口部14fと、返送処理水量を測定するための返送
処理水回収部40をそれぞれ設けている。
本発明は、上記浄化槽Aの構威において、さらに、曝気
量調節弁50によって散気管13bから噴出される曝気
量、及び、好気性処理水の嫌気性処理室Cへの一部還流
量を、弁駆動装置M1及びポンプ駆動装置M2をインバ
ータ制御することによって、微調整し、浄化槽本体a内
の処理水の水温、浄化槽本体a回りの雰囲気温度(気温
)、浄化槽本体a内への流入負荷(量、質)の変動如何
にかかわらず、浄化槽Aの浄化能力を最適状態に常時維
持することができるようにした構戒に特徴を有する。
12 88等の各種環境条件検出センサが接続されている。
そして、上記各種環境条件検出センサからの検出出力に
基づいて、曝気量調節弁50の弁駆動装置M1及び一部
還流用ポンプPのポンプ駆動装置hを、インバータ52
.60によって制御することによって、弁駆動装置M1
とポンプ駆動装置H,の回転数を無段階に変化させて、
エア配管13cからの曝気量と好気性処理水の嫌気性処
理室Cへの一部還流量を自動的に微調整することができ
る。
なお、上記環境条件の値を測定する装置や方法としては
公知のものを用いることができ、例えば、アンモニアイ
オンの測定は、電位差計、イオン電極、参照電極、試料
容器、マグネチックスクーラー及び温度針から構威され
るイオン電極法装置を用いることができ、また、pl{
の測定は、JIS Z 8802に記載のものを用いる
ことができる。
本実施例では、特に、下表に示す環境条件に着目して、
曝気装置13からの曝気量及び嫌気性処理室Cへの好気
性処理水の一部還流量を微調整することにしている。
上記表において、「変化』とは、「環境条件」の項百に
示す各環境条件が変化した場合であり、↑はそれぞれの
値が上昇したことを示し、↓はそれぞれの値が低下した
ことを示す。
また、環境条件における(好)は好気性処理室a3を示
し、(嫌)は嫌気性処理室Cを示す。
そして、「曝気量」における↑と↓は、それぞ15 ?過する間に、同濾床5の濾材の表面に付着した嫌気性
菌によって嫌気分解を受ける。
即ち、まず、酸生威菌によって処理水中の有機物を低分
子化して酢酸(CI.COOI+)やプロビオン酸(C
HsCHzCOOH)等の有機酸に変え、その後、メタ
ン菌等の嫌気性菌によって、有機酸を分解して、メタン
(CI+4)や二酸化炭素(CO■)を生戒して、これ
らの気体を浄化槽A外に放出するともに、蛋白質や尿素
のチッソ分の分解物であるアンモニア態窒素(NFI4
  −N)  を含んだ処理水を生威する。
なお、下向流嫌気性濾床5を通過した処理水中に含まれ
る粗大な固形物は第1室a1の底部に沈澱する。
このような嫌気性処理を行うことによって、処理水から
有機物を効果的に除去することができ、その結果、嫌気
性処理後の処理水は、アンモニア態窒素(Ni+4−N
)及び少量の未処理有機物を含んだ状態で第1室a+か
ら第2室a2に移送されることになる。
即ち、嫌気性処理後の処理水は、第1移流管10れ、環
境条件が表で示したように変化した場合に採られるべき
方法を示す。
一方、「処理水還流量」における↑と↓は、それぞれ、
環境条件が表で示したように変化した場合に採られるべ
き方法を示す。
即ち、気温や水温が低下した場合は、曝気量を増加する
操作を行う一方で、好気性処理水の一部還流量を低減す
る操作を行う。また、好気性処理室a,におけるアンモ
ニアイオン濃度が高くなった場合は、曝気量を増加する
操作を行う一方で、好気性処理水の一部還流量を低減す
る操作を行う。
これによって、浄化槽Aの浄化能力を最適状態に常時維
持することができる。
以下、上記構戒を有する浄化槽による、家庭の便所や厨
房からの汚水の浄化処理方法について、第1図を参照し
て説明する。
汚水排出管路Dの上流側から流入口4を介して第l室a
1に流入した処理水及び同処理水中に含まれている有機
物(水、炭水化物、蛋白質、脂質、尿素等を戒分とする
)は、下向流嫌気性濾床5を16 及び第2移流管11を通過して、第2室a,の上向流嫌
気性濾床9の下方に、同濾床9によって何ら嫌気性処理
されることなく、直接移送される。
その後、上向流嫌気性濾床9を下から上へ通過する間に
、再び、前述したと同じ嫌気分解を受けて、さらに、有
機物の分解がなされ、その後、アンモニア態窒素(NF
I4   N)及びさらに少量となった未処理有機物を
含んだ状態の処理水が、次の好気性処理室a3に第3移
流管16を介して移送される。
しかして、本実施例では、嫌気性処理室Cの第2室a2
における嫌気性処理を、処理水を、上向流嫌気性濾床9
を下から上へ向けて通過する上向流とすることによって
、嫌気性濾床を上から下に向eナて通過させる下向流に
する場合と比較して、流動速度を遅くすることができ、
未分解物をより多く濾床に係留させることができ、嫌気
分解をより促進することができる。
従って、第l室a1における嫌気性処理と併せて、嫌気
性処理室C全体における嫌気性処理を効率よくかつ十分
に行って未分解有機物の発生ないし残留を可及的に低減
することができる。
なお、上記嫌気性処理における酸生威菌や嫌気性菌は、
環境から処理水中に混入した酸生威菌や嫌気性菌の増殖
を待って利用することができるが、実績のある優良種菌
を接種する方が望ましい。
また、嫌気性処理室Cの第1室a,において嫌気性処理
した処理水を、第2室a2の底部に直接送り、第2室a
2の上部へ送らないので、未分解物が上向流嫌気性濾床
9の上部に滞留したり、第2室a2から、同第2室a2
に並設した好気性処理室a,にそのまま流入するのを確
実に防止することができる。
次に、好気性処理室a,内における浄化処理について説
明すると、好気性処理室a,中では、曝気装置13の散
気管13bから処理水中にエアが吹き込まれており、同
エア中の酸素を利用する硝化菌等の好気性菌による酸化
分解が行われて、処理水中のアンモニア態窒素(111
4 ”−11)は、硝酸態窒素(NO.i −−N)や
亜硝酸態窒素(NO2− −N)に酸化分解される。
l9 に放出されることになる。
このように、第l室a1における有機物の分解処理を、
嫌気性処理のみでなく、好気性処理室a3からの一部還
流水及びそれに作用する脱窒菌によっても行うことがで
きる。
従って、嫌気性菌のみで嫌気性処理のみを行う場合に生
しるアンモニア態窒素(Ml14   N)の過剰増加
(これは嫌気性菌の活性を抑制する方向に働く)を抑え
ることができ、また、かかる抑制作用によって、嫌気性
菌の活性を常時好適状態に維持することができることに
なり、嫌気性処理室Cにおける有機物の分解処理を飛躍
的に向上することができる。
また、このような有機物の分解処理能力の向上によって
、嫌気性処理室Cから好気性処理室a,に移送する処理
水中に含まれる未処理有機物も大幅に低減することがで
き、同未処理有機物に起因する好気性処理室a3内の汚
泥の発生も可及的に低減することができる。
一方、好気性処理室a,lにおける処理水中の硝酸?お
、好気性菌も、前記のように実績のある種菌を接種する
方が望ましく、好気性濾床12は、かかる好気性菌を付
着させることで好気性菌が流出するなどによって菌濃度
が低下することがないようにしている。
さらに、本実施例では、上記嫌気性処理及び好気性処理
を行った処理水の全部を、そのまま浄化槽A外に放流す
ることなく、好気性処理室a3中で好気分解処理中の処
理水の一部ロ2を、一部還流用ボンプPを駆動して、垂
直還流管14及び返送バイプ14cを介して第1室a1
に返送するようにしている。
しかして、硝酸態窒素(No. − −N)や亜硝酸態
窒素(NOx−  N)を含んだ処理水が第1室a,に
流入すると、第1室a1内に存在する脱窒菌は、これら
無機化合物の酸素を利用し、第1室al内に流入する有
機物を分解して生存のためのエネルギを得る。
結果として、無機化合物は還元されて分子状窒素(N2
〉や亜酸化窒素(NZO)となり、有機物の炭素は分解
されて二酸化炭素(Co■)となり、浄化槽A外20 態窒素(NO3 − −N)や亜硝酸態窒素(NO.−
 −N)の濃度も、処理水の一部を嫌気性処理室Cに還
流して、それらのイオンを脱窒菌によって分子状窒素(
N2)や亜酸化窒素(N20)に分解することができる
ので可及的に低減することができる。
このように、好気分解処理を終えた処理水は、隔壁3の
下方を迂回して沈澱分離室a4の下部に流入し、処理水
中に残留した極めてm量の固形物を沈澱させながら昇流
して、消毒室l8中に流入し、薬剤筒18b中から徐々
に流出する固形消毒剤により消毒殺菌されて、放流口1
7から処理水排出管路の下流側に流出されることになる
なお、沈澱分離室a4を昇流型としたことで、スラッジ
ブランケットが生威し、比較的軽比重かつ小さなフロッ
クまで捕集することができ、更に同沈澱分離室a,の内
底面を好気性処理室a,の方向へ下りtllJi斜させ
たことで、同沈澱分離室a,中の沈澱汚泥は好気性処理
室a,の底部に移動させるようにしている。
このようにして、家庭の便所や厨房等からの処理水を浄
化処理して処理水排水管路の下流側に放流した最終処理
水は、前述したように、好気性処理室a3中の処理水の
一部を還流する構成としているので、BOD濃度や窒素
濃度を著しく低減できる。
本出願人が行った実験によれば、本実施例に係る浄化槽
Aによって得られた最終処理水中におけるBODfi度
等は、以下の表に示す通りであった。
なお、数値は平均値表現である。
単位(mg/ Il ) 以上の表からも明らかなように、本実施例の場合、従来
の浄化槽と比較してBOD濃度等を著しく低減すること
ができる。
23 ポンプのポンプ駆動装置とを、インバータによって制御
することによって、好気性処理室内に散気される曝気量
及び好気性処理室から嫌気性処理室へ一部還流される好
気性処理水の還流量を微調整し、浄化槽本体a内の処理
水の水温、浄化槽本体a回りの雰囲気温度(気温)、浄
化槽本体a内への流入負荷(量、質〉等の環境条件の変
動如何にかかわらず、浄化槽の浄化能力を最適状態に常
時維持することができる。
さらに、曝気量調節弁の弁駆動装置と一部還流用ポンプ
のボンブ駆動装置とを、インバータによって制御するこ
とによって、滑らかな弁及びポンプ駆動が可能となり、
fIlff電を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る浄化槽の断面側面図、第2図は第
1図のI−1tIAによる断面図、第3図は同平面図、
第4図は好気性処理室の拡大平面図、第5図は浄化槽の
制御回路のブロック図、第6図は従来の浄化槽の概念的
構威説明図である。 また、嫌気性処理室Cに流入する汚水の量をロ好気性処
理室a,から嫌気性処理室Cへの一部還流量を02とす
れば、嫌気性処理室Cから好気性処理室a3に移送され
る処理水の量Q,は、+1.一〇, +Q,となるが、
Q+ :Q2= 1 : 1〜10(最適には1:2〜
6)とするのが好ましいことがわかった。 さらに、上述したように、本実施例では、曝気量調節弁
50の弁駆動装置M1及び一部還流用ボンブPのボンブ
駆動装置M2をともにインバータ52.60によって曝
気装置13から噴出される曝気量及び嫌気性処理室Cへ
の好気性処理水の還流量を微調整することによって、浄
化槽本体a内の処理水の水温、浄化槽本体a回りの雰囲
気温度(気温)、浄化槽本体a内への流入負荷(量、v
t)の変動如何にかかわらず、浄化槽Aの浄化能力を最
適状態に常時維持することができる。 (へ)作用及び効果 以上説明したきたように、本発明は、以下の効果を奏す
る。 即ち、曝気量調節弁の弁駆動装置と一部還流用24 図中、 A:浄化槽 C:嫌気性処理室 HI:弁駆動装置 N2:ボンブ駆動装置 P:一部還流用ボンプ a1:第1室 a2:第2室 83F好気性処理室 a4:沈澱分離室 1:隔壁 13:曝気装置 14b=返送パイプ 50: Il%気量調節弁 52: インバータ 60: インバータ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、浄化槽本体(a)内に嫌気性処理室(C)と好気性
    処理室(a_3)とを並設状態に配設し、好気性処理室
    (a_3)内に曝気装置(13)を配設するとともに、
    好気性処理室(a_3)内の処理水を嫌気性処理室(C
    )内に一部還流可能となし、かつ、曝気装置(13)の
    駆動をインバータ制御し、好気性処理室(a_3)への
    曝気量を微調整可能とするとともに、インバータ制御の
    一部還流用ポンプ(P)によって、処理水の一部還流量
    を微調整可能としたことを特徴とする曝気量及び好気性
    処理室から嫌気性処理室への還流量を調整可能な浄化槽
    。 2、浄化槽本体(a)内の処理水の水温、浄化槽回りの
    雰囲気温度、浄化槽への流入負荷の変化に応じて、曝気
    装置(13)からの曝気量と一部還流処理水の還流量を
    微調整することを特徴とする請求項1記載の曝気量及び
    好気性処理室から嫌気性処理室への還流量を調整可能な
    浄化槽。
JP16218689A 1989-06-23 1989-06-23 曝気量及び好気性処理室から嫌気性処理室へ還流量を調整可能な浄化槽 Pending JPH0326396A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04367789A (ja) * 1991-06-14 1992-12-21 Kubota Corp 浄化槽
JPH0550080A (ja) * 1991-08-12 1993-03-02 Kubota Corp 浄化槽

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04367789A (ja) * 1991-06-14 1992-12-21 Kubota Corp 浄化槽
JPH0550080A (ja) * 1991-08-12 1993-03-02 Kubota Corp 浄化槽

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