JPH0326395A - 好気性処理室から嫌気性処理室への還流量を調整可能な浄化槽 - Google Patents

好気性処理室から嫌気性処理室への還流量を調整可能な浄化槽

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JPH0326395A
JPH0326395A JP16218489A JP16218489A JPH0326395A JP H0326395 A JPH0326395 A JP H0326395A JP 16218489 A JP16218489 A JP 16218489A JP 16218489 A JP16218489 A JP 16218489A JP H0326395 A JPH0326395 A JP H0326395A
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JP
Japan
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septic tank
treated water
aerobic
chamber
anaerobic
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JP16218489A
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English (en)
Inventor
Hisato Haraga
久人 原賀
Yasutoshi Inatomi
康利 稲富
Takashi Obata
小畑 隆志
Mitsuaki Hashida
橋田 光明
Koichi Uchiyama
浩一 内山
Kenji Moriyama
謙治 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、好気性処理室から嫌気性処理室への還流量を
調整可能な浄化槽に関するものである。
(ロ)従来の技術 従来、浄化槽の一形態として、実開昭63−45894
号記載のものがある。
即ち、上記浄化槽は、第6図に示すように、浄化槽本体
90内に、汚水が流入する第1嫌気性処理室91と、同
第1嫌気性処理室91で嫌気性処理された汚水が流入す
る第2嫌気性処理室92と、同第2嫌気性処理室92で
さらに嫌気性処理された汚水が流入する好気性処理室9
3と、同好気性処理室93で好気性処理された汚水が流
入する沈澱分離室94と、同沈澱分離室94で分離され
た上澄み液が流入する消毒室95とから構威されている
また、好気性処理室93における好気性処理は、好気性
濾床96に曝気装置97よりエアを噴出することによっ
て行っている。
そして、かかる浄化槽によれば、第1嫌気性処理室91
と第2嫌気性処理室92とで2段階に嫌気性処理ができ
、その後、好気性処理を行い、清浄な処理後水を得るこ
とができると考えられる。
また、浄化槽の一形態として、本出願人が先に特願昭6
2−214009号で開示したものがある。
同浄化槽は、さらに、アルカリ性を呈する嫌気分解処理
水中に酸性を呈する好気性処理水を一部返送することに
よって、pll調整用の副資材を用いずに嫌気性処理室
のpH調整を行うことができる。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかし、かかる浄化槽は、未だ、以下の解決すべき課題
を有していた。
即ち、本出願人は、家庭用ないし個人用浄化槽における
浄化能力と、浄化槽に関する各種環境因子との関係につ
いて研究を行った。
そして、かかる研究の結果、浄化槽内の処理水の水温、
浄化槽回りの雰囲気温度、浄化槽への流入負荷(量、質
)によって、処理水内の溶存酸素量、アンモニアイオン
の値等が相当変動し、この変動によって、浄化能力も相
当変動することを発見した。
しかるに、上記した従来の浄化槽は、かかる浄化槽の環
境条件の変動にもかかわらず、常時一定量の好気性処理
水を好気性処理室から嫌気性処理室に供給する構威とな
っており、従って、嫌気性処理室内におけるpn調整を
有効に行うことができず、浄化能力の低下に殆ど有効に
対処することができなかった。
本発明は、浄化槽に関係する各種環境条件に応して、浄
化槽の浄化能力を、常時、最適状態に維持することがで
きる浄化槽構造を提供することを目的とする。
(二)課題を解決するための手段 本発明は、浄化槽本体内に嫌気性処理室と好気性処理室
とを並設状態に配設し、好気性処理室内に曝気装置を配
設するとともに、好気性処理室内の処理水を一部還流可
能となし、かつ、好気性処理水の一部還流量を、インバ
ータ制御による一部還流用ポンプを用いて、微調整可能
としたことを特徴とする好気性処理室から嫌気性処理室
への還流量を調整可能な浄化槽に係るものである。
また、本発明は、上記浄化槽内の処理水の水温、浄化槽
回りの雰囲気温度、浄化槽への流入負荷の変化に応じて
、好気性処理水の一部還流量を微調整可能とした浄化槽
の構或にも特徴を有する。
(ホ)実施例 以下、本発明を、添付陸に示す実施例に基づいて、具体
的に説明する。
第1図及び第2図において、Aは家庭用の浄化槽を示し
ており、同浄化槽Aは、浄化槽本体aと蓋体bとから構
威し、家庭の便所や厨房等からの汚水を排出する管路の
中途に介設している。
浄化槽本体aは、第1図〜第3図に示すように、上面開
口の箱形形状を具備している。
そして、その内部に、隔壁1,2.3を長手方向に一定
間隔を開けて立設することにより、内部空間を、嫌気性
処理室Cを形威する第1室a1、第2室a2と、好気性
処理室a3と、内部に消毒室l8を配設した沈澱分離室
a4とに区画している。
以下、各室の構戒について、嫌気性処理室Cの構威から
順に説明すると、第1図に示すように、嫌気性処理室C
の第1室a1は、汚水排出管路Dの下流側と、略横丁字
形状を有する流入口4を介して連通しており、汚水排出
管路Dから第l室a1に流入する汚水(以下「処理水」
という)を下方向に屈曲されながら流入させることがで
きる。
また、第1図に示すように、嫌気性処理室Cの第l室a
1内であって、流入口4から下方向に所定間隔を開けた
中央部には、下向流嫌気性濾床5を配設している。
かかる上向流嫌気性濾床9は、前述した下向流嫌気性濾
床5と略同一構造であるが、濾材間の空隙率をより小さ
くし、表面積をより大きくした点において、第1室a1
内に配設した下向流嫌気性濾床5と異なる。
次に、上記した第l室alから第2室a,に処理水を移
送する処理水移送構造について説明すると、第1図及び
第2図に示すように、第l室a1と第2室a,を分割し
た隔壁1は、浄化槽本体a内の処理水面hよりも下方を
完全に仕切っており、第1室a,から第2室a2への処
理水の移流は、隔壁1の第1室a1側と第2室82例の
側面に沿ってそれぞれ立設した第1・第2移流管10.
11中を通して行われる。
第1・第2移流管10.11は、上下端がそれぞれ各濾
床5,9の上下方で開放した管体を形威している。
そして、流入した処理水1よ、上向流嫌気性濾床9を通
して上方に向けて流れて2回目の嫌気性処理されること
になり、その後、以下に説明する好気性処理室83内に
流入することになる。
まず、第1図を参照して、嫌気性処理室Cの第2室a2
から好気性処理室a3に処理水を移送する構威について
説明すると、第2室a2と好気性処理室a,間の隔壁2
は、浄化槽本体aの処理水面hよりも下方を完全に仕切
っており、第2室a2から好気性処理室a3への処理水
の移流は、同隔壁2の第2室む側の側面に設けた第3移
流管16により行われる。
次に、第l図、第3図および第4図を参照して、好気性
処理室a,の内部構造について説明する。
第1図に示すように、好気性処理室a3は、その内部に
、好気性濾床12と、曝気装置l3と、垂直還流管l4
と、逆洗管15とを内蔵している。
(なお、垂直還流管14は、後述する一部処理水還流構
造Eの一部をI或するものであるため、同構造Eの説明
の個所で説明する。) まず、好気性濾床l2について説明すると、同好気性濾
床12は、曝気装置l3と協働して好気性処理を行うた
めのものであり、本実施例では、第1図に示すように、
好気性処理室a3中に内底面から所定間隔を開けて沈澱
した枠体12aに、中心紐に繊維質の濾糸多数を略房状
に取りつけて形或した紐状濾材12b多数を支持させ、
同紐状濾材12bに好気性菌を付着させることによって
構威している。
次に、曝気装置13について、第1図及び第4図を参照
して説明すると、第2室a2と好気処理室a3間の隔壁
2に沿って垂設したエア縦管13aの下端から、左右幅
員方向に、浄化槽本体aの底面にそって一対の散気管1
3b, 13bが伸延しており、各散気管13b ,1
3bは多数のエア噴出孔13dを具備する全面多孔質管
から形威している。
かかる構威によって、エア縦管13a及び散気管13b
 .13bを通してエアを好気性処理室a,内に散気す
ることができ、好気性菌の活性を保持することができる
また、第4図に示すように、一端をエアコンブレッサ7
0に接続したエア配管13cの中途部には、散気管13
bに供給するエアの曝気量を調節するための手動の流量
調整弁からなる曝気量IIm節弁50と、エアの流れを
切り換えて、散気管13bから後述する逆洗管15ヘエ
アを供給することができる三方ボールバルブ55を設け
ている。
なお、本実施例において、曝気量調節弁50は誘導モー
タ等の弁駆動装置M8によって駆動され、また、同弁駆
動装置M1は、インバータ52によって制御される。
次に、逆洗管15について説明すると、同逆洗管l5は
、好気性濾床12における紐状濾材12bに付着した余
剰汚泥を定期的に除去して、好気性菌の活性を保持する
ためのものである。
第1図及び第4図に示すように、同逆洗管15は、好気
処理室a3と沈澱分離室a4間の隔壁3に沿って逆洗縦
管15bを垂設し、その下端に、好気性濾床12の下方
において略水平状に配設したエア噴出管15aの一端を
連通連結し、一方、上記した逆洗縦管15bの上端を、
可撓性バイブ15cを介して前記のエア配管13cに片
持ち状態に支持させて連通させることによって構威して
いる。
そして、三方ボールバルブ55を操作して、逆洗管15
の噴出管15aから空気を噴出させるとともに、可撓性
パイプ15cを介して、噴出管15aを手動により揺動
させることで、上記余剰汚泥を確実に洗い落とすことが
できる。
次に、好気性処理室a3内の処理水の一部を、嫌気性処
理室Cの第1室a1に還流する処理水一部還流構造につ
いて説明する。
第1図に示すように、好気性処理室a,は、隔壁2に沿
って垂直に垂直還流管14を配設している。
かかる垂直還流管l4は、第1図に示すように、その下
端を、好気性処理室a3内に開口させるとともに、その
上端を処理水面hよりもやや上方に配設し、一部還流用
ボンプPに連通連結している。
そして、同ポンプPにはポンプ駆動装置M2が接続され
ており、同ポンプ駆動装置列2は、インバータ60によ
って制御される。
一方、一部還流用ボンプPは、隔壁2を貫通した返送パ
イブ14bの一端と連通連結しており、同バイプ14b
の他端を第1室a.の上部に延設すると共に、同他端先
端部を下方向に屈折して処理水面h下で開口させている
かかる構威によって、一部還流用ボンプPを駆動するこ
とによって、好気性処理室a3内の処理水の一部を、嫌
気性処理室Cの第1室a1に還流することができる。
また、第1図に示すように、第2室a2の上方に位置す
る返送バイブ14bの中途部には、パイプ内清浄用の切
欠開口部14fと、返送処理水量を測定するための返送
処理水回収部40をそれぞれ設けている。
本発明は、上記浄化槽Aの構戒において、さらに、一部
還流用ボンプPのポンプ駆動装WM2をインバータ60
によって制御することによって、好気性処理室a,から
嫌気性処理室Cへの好気性処理水の一部還流量を微調整
することによって、浄化槽本体a内の処理水の水温、浄
化槽本体a回りの雰囲気温度(気温)、浄化槽本体a内
への流入負荷(量、質)の変動如何にかかわらず、浄化
槽Aの浄化能力を最適状態に常時維持することができる
ようにした構威に特徴を有する。
第5図に、上記した一部還流用ポンプPのポンプ駆動装
置M2のインバータ制御を可能とする浄化槽Aの制御回
路を示す。
即ち、第5図において、誘導モータからなるポンプ駆動
装置hに接続したインバータ60は、制御装置79に接
続されている。
即ち、弁駆動装置M1のインバータ52と、ポンプ駆動
装置M2制御用のインバーク60とは制御装W79の出
力インターフェースに接続されており、一方、制御装置
79の入力インターフェースには、浄化槽l2 Aの近傍に設けた雰囲気温度センサ80や、浄化槽本体
a内に設けた水温センサ81、硝酸・亜硝酸イオンセン
サ84、アンモニアイオンセンサ85.86、pI{セ
ンサ87,88等の各種環境条件検出センサが接続され
ている。
そして、上記各種環境条件検出センサからの検出出力に
基づいて、一部還流用ボンプPのポンプ駆動装置H2を
インバータ60によって制御することによって、ポンプ
駆動装置恥の回転数を無段階に変化させて、好気性処理
水の還流量を自動的に微調整することができる。
なお、上記環境条件の値を測定する装置や方法としては
公知のものを用いることができ、例えば、アンモニアイ
オンの測定は、電位差計、イオン電極、参照電極、試料
容器、マグネチックスターラー及び温度針から構威され
るイオン電極法装置を用いることができ、また、pnの
測定は、JIS Z 111802に記載のものを用い
ることができる。
本実施例では、特に、下表に示す環境条件に着目して、
好気性処理室a,から嫌気性処理室Cへの好気性処理水
の一部還流量を微調整することにしている。
上記表において、「変化」とは、「環境条件」の項目に
示す各環境条件が変化した場合であり、↑はそれぞれの
値が上昇したことを示し、↓はそれぞれの値が低下した
ことを示す。
また、環境条件における(好)は好気性処理室a3を示
し、(嫌)は嫌気性処理室Cを示す。
一方、「処理水還流量」における↑と↓は、それぞれ、
環境条件が表で示したように変化した場合に採られるべ
き方法を示す。
即ち、気温や水温が低下した場合は、好気性処理水の一
部還流量を低減する操作を行う。また、好気性処理室a
,におけるアンモニアイオン濃度が高くなった場合は、
好気性処理水の一部還流量を低減する操作を行う。
これによって、浄化槽Aの浄化能力を最適状態に常時維
持することができる。
以下、上記構戒を有する浄化槽による、家庭の便所や厨
房からの汚水の浄化処理方法について、第1図を参照し
て説明する。
汚水排出管路Dの上流側から流入口4を介して第l室a
1に流入した処理水及び同処理水中に含まれている有機
物(水、炭水化物、蛋白質、脂質、尿素等を戒分とする
)は、下向流嫌気性濾床5を通過する間に、同濾床5の
濾材の表面に付着した嫌気性菌によって嫌気分解を受け
る。
即ち、まず、酸生威菌によって処理水中の有機物を低分
子化して酢酸(CII3COOl+)やプロピオン酸?
C}13cHZcOOI+)等の有機酸に変え、その後
、メタン菌等の嫌気性菌によって、有機酸を分解して、
メタン(CH.)や二酸化炭素(CO■)を生威して、
これらの気体を浄化槽A外Gこ放出するともに、蛋白質
や尿素のチッソ分の分解物であるアンモニア態窒素(N
ll. ” −N)  を含んだ処理水を生威する。
なお、下向流嫌気性濾床5を通過した処理水中に含まれ
る粗大な固形物は第1室alの底部に沈澱する。
このような嫌気性処理を行うことによって、処理水から
有機物を効果的に除去することができ、その結果、嫌気
性処理後の処理水は、アンモニア態窒素(NH4 ” 
−N)及び少量の未処理有機物を含んだ状態で第1室a
1から第2室a2に移送されることになる。
即ち、嫌気性処理後の処理水は、第1移流管10及び第
2移流管11を通過して、第2室a2の上向流嫌気性濾
床9の下方に、同濾床9によって何ら嫌気性処理される
ことなく、直接移送される。
その後、上向流嫌気性濾床9を下から上へ通過15 16 する間に、再び、前述したと同じ嫌気分解を受けて、さ
らに、有機物の分解がなされ、その後、アンモニア態窒
素(NH.“一N)及びさらに少量となった未処理有機
物を含んだ状態の処理水が、次の好気性処理室a,に第
3移流管I6を介して移送される。
しかして、本実施例では、嫌気性処理室Cの第2室a2
における嫌気性処理を、処理水を、上向流嫌気性濾床9
を下から上へ向けて通過する上向流とすることによって
、嫌気性濾床を上から下に向けて通過させる下向流にす
る場合と比較して、流動速度を遅くすることができ、未
分解物をより多く濾床に係留させることができ、嫌気分
解をより促進することができる。
従って、第1室a1における嫌気性処理と併せて、嫌気
性処理室C全体における嫌気性処理を効率よくかつ十分
に行って未分解有機物の発生ないし残留を可及的に低減
することができる. なお、上記嫌気性処理における酸生威菌や嫌気性菌は、
環境から処理水中に混入した酸住威菌や嫌気性菌の増殖
を待って利用することができるが、実績のある優良種菌
を接種する方が望ましい。
また、嫌気性処理室Cの第1室alにおいて嫌気性処理
した処理水を、第2室a2の底部に直接送り、第2室a
!の上部へ送らないので、未分解物が上向流嫌気性濾床
9の上部に滞留したり、第2室a2から、同第2室a2
に並設した好気性処理室a,にそのまま流入するのを確
実に防止することができる。
次に、好気性処理室as内における浄化処理について説
明すると、好気性処理室a3中では、曝気装置l3の散
気管13bから処理水中にエアが吹き込まれており、同
エア中の酸素を利用する硝化菌等の好気性菌による酸化
分解が行われて、処理水中のアンモニア態窒素(NI1
4   N)は、硝酸態窒素(NOs−N)や亜硝酸態
窒素(NO!− −N)に酸化分解される。
なお、好気性菌も、前記のように実績のある種菌を接種
する方が望ましく、好気性濾床l2は、かかる好気性菌
を付着させることで好気性菌が流出するなどによって菌
濃度が低下することがないよ?にしている。
さらに、本実施例では、上記嫌気性処理及び好気性処理
を行った処理水の全部を、そのまま浄化槽A外に放流す
ることなく、好気性処理室a,中で好気分解処理中の処
理水の一部0■を、一部還流用ポンブPを駆動して、垂
直還流管14及び返送パイプ14bを介して第1室a1
に返送するようにしている。
しかして、硝酸態窒素(NOa−  N)や亜硝酸態窒
素(NOx− −N)を含んだ処理水が第1室a,に流
入すると、第1室a1内に存在する脱窒菌は、これら無
機化合物の酸素を利用し、第1室a.内に流入する有機
物を分解゛して生存のためのエネルギを得る。
結果として、無機化合物は還元されて分子状窒素(N2
〉や亜酸化窒素(NzO)となり、有機物の炭素は分解
されて二酸化炭素(CO2)となり、浄化槽A外に放出
されることになる。
このように、第1室a1における有機物の分解処理を、
嫌気性処理のみでなく、好気性処理室a,からの一部還
流水及びそれに作用する脱窒菌によっ19 ので可及的に低減することができる。
このように、好気分解処理を終えた処理水は、隔壁3の
下方を迂回して沈澱分離室a,の下部に流入し、処理水
中に残留した極めて微量の固形物を沈澱させながら昇流
して、消毒室l8中に流入し、薬剤筒18b中から徐々
に流出する固形消毒剤により消毒殺菌されて、放流口1
7から処理水排出管路の下流側に流出されることになる
なお、沈澱分離室a4を昇流型としたことで、スラッジ
ブランケットが生威し、比較的軽比重かつ小さなフロッ
クまで浦集することができ、更に同沈澱分離室a,の内
底面を好気性処理室a,の方向へ下り急{頃斜させたこ
とで、同沈澱分離室a4中の沈澱汚泥は好気性処理室a
3の底部に移動させるようにしている。
このようにして、家庭の便所や厨房等からの処理水を浄
化処理して処理水排水管路の下流側に放流した最終処理
水は、前述したように、好気性処理室a,中の処理水の
一部を還流する構或としているので、BOD濃度や窒素
濃度を著しく低減でき?も行うことができる。
従って、嫌気性菌のみで嫌気性処理のみを行う場合に生
しるアンモニア態窒素(NH4  −N)の過剰増加(
これは嫌気性菌の活性を抑制する方向に働く〉を抑える
ことができ、また、かかる抑制作用によって、嫌気性菌
の活性を常時好適状態に維持することができることにな
り、嫌気性処理室Cにおける有機物の分解処理を飛躍的
に向上することができる。
また、このような有機物の分解処理能力の向上によって
、嫌気性処理室Cから好気性処理室a,に移送する処理
水中に含まれる未処理有機物も大幅に低減することがで
き、同未処理有@物に起因する好気性処理室a3内の汚
泥の発生も可及的に低滅することができる。
一方、好気性処理室a3における処理水中の硝酸態窒素
(NOffi −−N)や亜硝酸態窒素(No■一−N
)の濃度も、処理水の一部を嫌気性処理室Cに還流して
、それらのイオンを脱窒菌によって分子状窒素(N2)
や亜酸化窒素(NZO)に分解することができる20 る。
本出願人が行った実験によれば、本実施例に係る浄化槽
Aによって得られた最終処理水中におけるBOD濃度等
は、以下の表に示す通りであった。
なお、数値は平均値表現である。
単位(mg/ 1 ) ?上の表からも明らかなように、本実施例の場合、従来
の浄化槽と比較してBOD濃度等を著しく低減すること
ができる。
また、嫌気性処理室Cに流入する汚水の量をQ!,好気
性処理室a3から嫌気性処理室Cへの一部還流量をll
12とすれば、嫌気性処理室Cから好気性処理室a3に
移送される処理水の量03は、Q3−0■+0■となる
が、0.二〇Z=l:1〜10 (最適には1−2〜6
〉とするのが好ましいことがわかった。
さらに、上述したように、本実施例では、一部還流用ボ
ンプPのポンプ駆動装置M2をインバータ60によって
制御することによって、好気性処理室Cへの好気性処理
水の一部還流量を微調整することができ、浄化槽本体a
内の処理水の水温、浄化槽本体a回りの雰囲気温度(気
温)、浄化槽本体a内への流入負荷(量、質)の変動如
何にかかわらず、浄化槽Aの浄化能力を最適状態に常時
維持することができる。
(へ)効果 以上説明したきたように、本発明は、以下の効果を奏す
る。
即ち、好気性処理室から嫌気性処理室へ一部還流される
好気性処理水の還流量を微調整することによって、浄化
槽本体a内の処理水の水温、浄化槽本体a回りの雰囲気
温度(気温〉、浄化槽本体a内への流入負荷(量、質)
等の環境条件の変動如何にかかわらず、浄化槽の浄化能
力を最適状態23 14F垂直還流管 14b:返送パイプ 50:II!気量調節弁 60: インバータ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、浄化槽本体(a)内に嫌気性処理室(C)と好気性
    処理室(a_3)とを並設状態に配設し、好気性処理室
    (a_3)内に曝気装置(13)を配設するとともに、
    好気性処理室(a_3)内の処理水を一部還流可能とな
    し、かつ、処理水の一部還流量を、インバータ制御の一
    部還流用ポンプ(P)によって、微調整可能としたこと
    を特徴とする好気性処理室から嫌気性処理室への還流量
    を調整可能な浄化槽。 2、浄化槽内の処理水の水温、浄化槽回りの雰囲気温度
    、浄化槽への流入負荷の変化に応じて、一部還流処理水
    の還流量を微調整することを特徴とする請求項1記載の
    好気性処理室から嫌気性処理室への還流量を調整可能な
    浄化槽。
JP16218489A 1989-06-23 1989-06-23 好気性処理室から嫌気性処理室への還流量を調整可能な浄化槽 Pending JPH0326395A (ja)

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JPH0326395A true JPH0326395A (ja) 1991-02-04

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JP16218489A Pending JPH0326395A (ja) 1989-06-23 1989-06-23 好気性処理室から嫌気性処理室への還流量を調整可能な浄化槽

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JP (1) JPH0326395A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0537397U (ja) * 1991-10-21 1993-05-21 株式会社クボタ 浄化槽
JP2008023460A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Ugajin Denki Kk オゾンガスを利用した水浄化方法と装置

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JPH0537397U (ja) * 1991-10-21 1993-05-21 株式会社クボタ 浄化槽
JP2008023460A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Ugajin Denki Kk オゾンガスを利用した水浄化方法と装置

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