JPH03263612A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH03263612A
JPH03263612A JP6244190A JP6244190A JPH03263612A JP H03263612 A JPH03263612 A JP H03263612A JP 6244190 A JP6244190 A JP 6244190A JP 6244190 A JP6244190 A JP 6244190A JP H03263612 A JPH03263612 A JP H03263612A
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JP
Japan
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magnetic
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laminated
coating
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Pending
Application number
JP6244190A
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English (en)
Inventor
Setsuko Kawahara
河原 説子
Yasushi Nakano
寧 中野
Noboru Koyama
昇 小山
Yasuo Ando
康夫 安藤
Akira Kawakami
晃 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録・再生に用いられる磁気テープ、磁気
ディスク、磁気フロッピィディスク等の磁気記録媒体に
関する。
〔従来技術〕
情報処理機器に於る磁気記録媒体は、記録・再生素子と
して甚だ有用でありその需要は大きいが、同時に記録媒
体として、電磁変換特性が高度、精密であること、記録
容量が豊かで高密度であること、走行性、耐久性、耐用
性を保証する好適な組成物性であること、廉価であるこ
と更に生産面からは生産技術上にトラブルがないこと等
が要求され、その要求に沿って様々の技術的努力が神わ
れて来た。
しかしその技術努力の目標は究極的には高性能の磁性体
即ち電磁変換特性のよい微細で且つ粉末粒子が個々に独
立に隔離される分散性と分散安定性のよい磁性体と、物
性のよい操作性の保証された、且つ製品トラブルのない
且つ耐用性がよく、高、中、低周波域の収録性のよい層
構成条件に帰着する。
磁性体としては、抗磁力(Hc)及び残留磁束密度(B
r)が高く高密度記録に適した磁性体か探索され開発さ
れて来たが、これら磁性体粒子には夫々の透磁率(μ)
があり、かつその保磁力(Hc)は磁性体粒子の大きさ
によって異り小さい方が好ましいが、あまりに小さいと
いわゆる超常磁性領域に入って強磁性を失う。
また粒子形状としては、(1)双晶或は枝分れ等のない
整った形状、(2)平均粒径が小さく且つ粒子分布の狭
い単分散性、(3)磁性粒子内に空隙などの欠陥がない
こと、更に(4)磁性体粒子相互に融着による二次粒子
がない等が挙げられる。
また高、低周波領域に亘るカラー画像、音声の二つなが
らを忠実(旧Fi)に収録する必要から磁気記録媒体は
複数の磁性層を重層した積層磁性層構成か一般化されて
来てし・る。
従来積層磁性層磁気記録媒体においては、表面から深さ
0.3μm付近の上層にルミ出力のよい高Hcの磁性体
粒子による高周波収録、深さ2.0〜2.5μm付近の
下層にクロマ出力のよい低Hcの磁性体粒子による低周
波収録を割当ることが行われて来ているが、深さ1.O
JIm程度に収録される中周波に対する配慮が欠けてい
る。
中周波域特性の改善に対して、特開昭51−13840
9号には、当時の技術水準から推して磁性粉、多層重層
塗布技術等の技術要件の整わぬまま、“3重磁性層”の
嘆矢的試行が提示されている。
しかし前記3重磁性層磁気テープにおい−〔は、磁性粉
のHcか低くせいぜい20KHz程度に止っており、ま
た各層毎に逐一塗布・乾燥を繰返す塗布方法(wet 
on dry法)では分離性能のよい正則な磁性層の重
層は困難であるし、カラー信号(600〜800KHz
)、輝度信号(約8 MHz)、HiFiオーディオ信
号(1〜2 MHz)を含むビデオ信号に対して満足す
べき収録性は備えていない。
ビデオテープでは、その電磁変換特性、特にクロマS/
N、ルミS/Nは表面性に大きく左右され、表面が平滑
にすぎると、走行不良、摺動ノイズを起し、またシンチ
ング等の支障を来す。
また高、低周周波の収録に好都合な積層磁性層構成にお
いて、支持体表面粗さの影響を緩和する手段として表面
上層厚みを上げると、下N磁性層に振当てた低周波特性
を損い、また下層の平滑化手段に頼ると、その行過ぎに
よる摺動ノイズの増大を招くことが多い。
更に電磁変換特性を、磁気テープ構成条件に基くノイズ
からみると、磁性層欠陥もしくは埃等によるドロップア
ウト、ヘッド近傍における放電による放電ノイズ或は摺
動ノイズ、その他未だ原因不明のノイズがあるが、屡々
問題Iこなる摺動ノイズは磁気テープ表面状態に関る表
面性ノイズであり、ヘッドと磁気テープ面とのスペース
変動による信号振幅の揺ぎに基因する変調ノイズと考え
られる。
即ち支持体の表面粗さ、磁性体粒子の凝集、面内密度分
布、塗布むら等に起因する磁気テープ表面の凹凸は、表
面摩擦係数と相俟って、ヘッドとの接触むらによる記録
再生効率の不均等な変動、走行不良によるテープの従方
向伸縮振動、フ・ラックリング等を生じ摺動ノイズを発
生する。
表面性ノイズに対する磁気テープの表面性は、積層構成
の場合、重層によって支持体、下層構成層更に上層構成
層へと順次波及するものであり、単(こ最終重層表面の
表面粗さ、それも表面平均粗さだけに着目して調節しよ
うとしても良好な表面性を与えることはできない。
更に磁気テープの使用頻度が高まるにつれて、磁気テー
プの電磁変換特性のみならず、磁気テープの操作性及び
確実な操作制御性もしくは操作信頼性が重視される。
前記のような問題に拘ってカーボンブラックが使用され
る。これはカーボンブラックの導電性に基づく帯電防止
と遮光効果及びその粒子による粗赤化効果(走行抵抗低
減)を狙いとしたものであるが、使用されるカーボンブ
ラックの平均粒子径は10〜20μmであるためその塗
料中における分散性が極めて悪く、この分散液を用いて
形成した磁性層は凝集粒子か表面に粗い凹凸を与え、ま
たこの凝集粒子はバインダとの結合力も大きくないので
剥落し易い。
このように粒径の小さいカーボンブラックはその分散性
不良のため磁性層に凹凸を生じさせないような平均粗さ
にすることは難しく、その表面が不規則、過度に粗にな
り易い。
一方磁性層を単層のみ有する単層構成の磁気テープでは
走行耐用性と電磁変換特性が共に良好な磁気テープの作
成には困難があるので、少なくとも2層の磁性層を有す
る積層構成とし、積層構成の上層磁性層にカーボンブラ
ック(CBと略記する)を加え、下層磁性層には加えな
い(特開昭58−200425号等)、或は上層に80
μm以上のCBを、また下層には40t1m以下のCB
を加える(特開昭63−300425号等)等の提案が
ある。
しかしながら上層のみにCBを含有させ、走行耐用性を
図り、下層にCBを含まない事で、磁性層中の磁性体粒
子の充填率を上げ電磁特性の向上を図ることはできても
上層のみに、平均粒径か高々30μmという小さいCB
を含有させることでは、充分な性能は得られない。
又、上層に粒径大なるCB、下層Iこ粒径小なるCBの
みを含有させた場合は、電磁特性を劣化させる事なく、
走行耐用性を向上させる事は出来るものの、ウェット・
オン・ドライ(wet−on−dry)の重層塗布法を
用ると、乾燥、巻取り工程で埃が付きやすく、付着物に
よるDloが増大する。又、wet−on−dryの重
層塗布法では、上層の塗布性が極めて悪く、下層の特性
を生かすべく、薄膜上層にすると、塗布不能に陥ること
が屡々起る。
前記したように磁気テープについては、電磁変換特性、
物性、操作性、操作制御性、更に生産性、品質保証等数
々の問題が山積しているが、性能間、対処技術間には互
いに相反的なものも多く、これらの間の調和を図りなが
ら技術努力が払われ、磁性層を積層構成とし、低周波、
高周波信号共々優れた収録性を与える技術が蓄積されて
来たか、未だクロマS/Hについては単層以上の性能は
えられず、逆に積層構成では、上層単層或は下層単層の
性能にも及ばないことすらある。理由として考えられる
ことは良好な電磁変換特性を重視するあまり、遮光用C
Bを減して上層の磁性粉の充填率を上げ、遮光に必要な
CBの大部分を下層に移し、下層のCB量過多を招き、
下層面の荒れが磁性層表面の荒れに波及し、また上下層
界面が荒れ互に混交したことが挙げられる。また多層重
層に随伴する摺動ノイズの増大に対する対策は未だ充分
ではない。
〔発明の目的〕
前記情況に照し、本発明の目的は、 (1) 2層積層磁気テープの欠点である再生出力の中
だるみ、部分的落ち込みをなくし、全周波数帯域(カラ
ー 輝度、HiFi信号)に互って再生出力の良好な磁
気テープの提供、(2)重層塗布による磁性層表面荒れ
をなくし、クロマOUT及びクロマ、ルミS/Nの良好
な磁気テープの提供、 (3)摺動ノイズの少い磁気テープの提供、及び(4)
従来の3層積層磁気テープよりも塗布性のよい生産安定
性の高い磁気テープの提供にある。
〔発明の構成〕
前記本発明の目的は、非磁性支持体上に少くとも3層か
らなる積層磁性層を有する磁気記録媒体において、前記
少くとも3層からなる磁性層のいづれもが湿潤状態で重
ね合せ塗布されたものであることを特徴とする磁気記録
媒体によって達成される。
尚本発明の態様にあっては、前記少くとも3層の積層磁
性層間に実質的に層間混交のないこと、また前記少くと
も3層の積層磁性層中に含まれるCB量が、最上層磁性
層中の磁性粉100重量部(以後(−1)と記す)に対
して、0.1〜15(wt)であり、更に前記少くとも
3層の積層磁性層間のCB含有量に関して、積層最上層
において01他の積層磁性層の合計含有量が前記最上層
の磁性粉100(it)に対して7〜15 (wt)で
あり、かつ積層最上層及び最下層以外の中間層のCB含
有量を0,172.0 (Wt)に調整されることが好
ましい。
〔発明の作用効果〕
従来常用されたwet−on−dry重層塗布法では、
既に乾燥している下層磁性層の面荒れを拾い、また該下
層に発生する溶媒浸透性のばらつきは、上層溶媒の下層
への急激な拡散と相俟って、上層塗料の滑らかな流延を
損い、特に上層が薄層の場合、甚しく撒布支障を来すこ
とが多かった。
本発明ではwet−on−wet重層塗布法を選ぶこと
により、これらの障碍を排除して、上層としてむらのな
い膜厚均一な薄層磁性層を設けることができる。
かつ最上層磁性層とその下に位置する中間層、最下層磁
性層との間に実質上混交のない層構成を実現することが
できる。
塗布上、下層間混交を防ぐ手段としては同時重層塗布法
では塗料処方においてバインダ溶媒溶液濃度を等しくし
、磁性体粒子その他フィラー粒子を帯同移動をさせるバ
インダ及び溶媒の層間拡散を防止する方法をとることが
できる。或は逐次重層塗布法の場合は、バインダ溶媒溶
液濃度が等しくなる時点で上層を塗設する方法を用いる
ことかできる。
更に塗布上、下層関係にある磁性層間に磁性体粒子を含
まぬ中間層を設けてもよい。
尚磁性塗料の単位時間当たりの供給量と、塗布点から塗
料を運び去る塗布速度とを一定比に保って塗料を延伸し
ながら行う塗布方法は界面を乱す引摺り或は過擦を生じ
好ましくない。
このようJこしてwet−on−Wet重層塗布法によ
って高、中、低周波の重畳収録を明確に層間分離し、設
計性能に適応させることができ、またノイズ、Dloの
低減を図ることができる。
本発明において、3層積層磁性層とするときは、最上層
の乾燥膜厚は0.1−1.011m、好ましくは0.1
−0.7utn、中間層は0.1−3.0um、好まし
くは0.5〜1.5μm1 また最下層は1.0〜3.
0μm、好ましくは1.5〜2.5μmである。
また各層に含有させる磁性粉の量は、乾燥重量で夫々の
層において、最上層は75〜92wt%、好ましくは7
6〜33wt%、中間層は75〜38wt%、好ましく
は76〜32wt%、また最下層は68〜32wt%、
好ましくは70〜8Qwt%である。
本発明に係るwet−on−w6tii Fil塗布形
態は、塗布位置を塗布方向に複数点連ねて順次塗布層を
重ねてゆく逐次重層塗布形態を用いてもよいし、或は同
一位置で重ねられた塗布層を敷設する同時重層塗布形態
、更に両塗布形態を組合せ用いてもよい。
また磁場配向は最適乾燥点において与えられるが、逐次
重層塗布形態では塗布毎に複数回行うことができる。
支持体上に上記積層磁性層を形成するためのwet o
n wet塗布方法としては、エクストルージョン同時
塗布及び逐次塗布、あるいはリバースクロール+エクス
トルージョン、グラビアロール+エクストルージョンな
どが用いられる。
さらにはエアーナイフコート、ブレードコート、エアー
ナイフコート、スクイズコート含浸コート、トランス7
アロールコート、キスコート、キャストコート、スプレ
ィコートのうちの何れかを組合せる事も可能である。
この中特に好ましい塗布方法は、エクストルージョンコ
ータを用いる同時塗布及び逐次塗布である。前記3層積
層磁性層の重層塗布エクストルージョンコータに用いる
コータヘッドの例を第1図(a)〜(e)に示した。第
1図番図において、Iは非磁性支持体、2は最上層磁性
層、3は最下層磁性層、4は中間磁性層、5はコータヘ
ッドである。
本発明においては、全磁性層に含まれるCB量は最上層
の磁性粉100100(に対して0.1−15 (wt
、)に抑えられるが、積層中間層及び最下層には、最上
層磁性層に含有させるCBを肩代り添加し、磁気テープ
全体としての光学濃度を調整し走行制御を安全確実にし
、かつ帯電支障を排除するものであり、かつ中間層のC
B量を控えて積層磁性層表面の有害無用の凹凸を抑え、
表面粗さを調節することができる。
本発明に係る積層磁性層において、CBの含有量は波長
9000人の光に対して磁気テープ全体として透過率2
%以下に調整される。また帯電支障を封することができ
る。
前記合計CB量が15(it)を超えるとノくインダの
CB保着力を越え層が脆弱となり、逆に7 (wt)未
満では磁気テープ全体の透過率を2%以下に抑えきれな
くなり、走行制御が不安定になる。
更に磁性層表面粗さは、カットオフ0−08mmの中心
線平均粗さで0.01gm以下、更に0.005〜0.
009μmが好ましい。
次に、中間層のCB含有量と粗さ(Ra)とC−0UT
の関係を第2図に示した。
更に合計CB量を下層CB量で変化させ、これに対応す
る波長900nmにおける光透過率及びS/N比の関係
を第3図に示した。
尚磁性体としてCO−γ−Fe、O,を用l/\、積層
磁性層の乾燥厚みを上、中、下層の順に1,0.1,5
.2.5μmとしている。
本発明に係るCBの中、粒径20mμ以下のものは容易
に入手できる。遮光用カーボブラックとしては、例えば
コロンビアカーボン社製のラーベン2000 (比表面
積(BET) ; 190m2/g、粒径(r) ; 
18mμ)、2100.1170、tooo、三菱化成
(株)製の#100、#75、#40、#35、#30
等が使用可能である。
尚以後BET値、粒径r及び後記吸油量DBPの夫々の
単位m2/grSmμ及びmQ/100grを省略する
また、導電性CBとしては、例えばコロンビアカーボン
社のコンダクテックス(Conductex) 975
(BET 、 250. DBP吸油量(以下DBPと
略);170、r;24)、コンダクテックス900 
(BET ; 125、r;27)、コンダクテックス
40−220 (r ; 20)、コンダクテツクスS
C(BET ; 220、DBP;115、r;20)
、キャポット社製のパルカン(Cabot Vulca
n) XC−72(BET;254、r;30)、パル
カンP (BET; 143、DBP 。
118、r;20)、ラーベン1040.420、ブラ
ックバールズ2000 (r ; 15)、三菱化成(
株)製の#44等がある。
また、本発明で使用可能な他のCBとしては、コロンビ
アン・カーボン社製のコンダクテツクス(Conduc
tex) −SC(BET ; 220、DBP、11
5、r;20)、キャボント社製のパルカン(Vulc
an) 9 (BET ;140、DBP;114、r
;19)、旭カーボン社製の#80(BET;117、
DBP;113、r ; 23)、電気化学社製のus
+oo c BET 、 32、DBP ; 180.
 r ; 53)、三菱化成社製の122B (BE丁
55、DBP131. r ; 40)、#20B(B
ET’;56、DBP;115、r ; 40)、# 
3500 (BET 、 47、DBP ; 187、
r ; 40)があり、その他にも、三菱化成社製のC
F−9、# 4000、MA−600、キャボ・ント社
製のブラックバールズ(Black Pearls) 
L 、モナーク(Monarck) 800、ブラック
・バールズ700、ブラック・パールズ1ooo、ブラ
7り・バールズ880、ブラック・バールズ900、ブ
ラック・バールズ1300、ブラック・パールズ200
0、スターリング(5ter I ing) V、コロ
ンビアン・カーボン社製のラーベン(Raven) 4
10.ラーベン32001 ラーベン430、ラーベン
450、ラーベン825、ラーベン1255、ラーベン
1035、ラーベン1000、クーベン5000.ケツ
チエンブラツクFC等が挙げられる。
本発明において、3層積層磁性層とするときの各層に添
加するCB(wt)は最上層の磁性粉100(wt)に
対し、最上層では0−1.0(wt)、好ましくは0 
(it)、中間層ではO〜7.0 (wt)、好ましく
は0.1〜2.0 (vt)、最下層ではO−15,0
(it)、好ましくは7〜15.0 (Wt)である。
また使用するCBの粒径としては、最上層には30−6
0mμ、好ましくは40−60mμ、中間層には10−
30mμ、最下層には10〜30mμのものが選ばれる
またCBの粘度、ストラフチャーレベルの指標となるジ
ブチルフタレート(DBP)の吸油量(IIIQ/10
0gr)は最上層に対しては特に定める必要はないが、
中間層のCBは100以上、最下層のCBについては1
00以下が好ましい。
本発明に於ては従来磁気テープ製造に用いられる装置及
び素材技術が流用される。
本発明に用いられる磁性材料としては、例えばγ−Fe
、O,,Co固溶型γ−Fe20.、 Coコア/シェ
ル型γ−Fe20.、 Fe、O,、Co固溶型Fe、
○、、COコア/シェル型Fe30a、 CrO2等の
酸化物磁性体、例えばFe。
Ni、 Fe−Ni合金、 Fe−Co合金、 Fe−
N1−P合金、Fe−Ni−Co合金、 Fe−Mn−
Zn合金、 Fe−Ni−Zn合金、 Fe−C。
Ni−Cr合金、 Fe−Co−N1−P合金、 Co
−P合金、 Co−Cr合金等Fe、 Ni、 Coを
主成分とするメタル磁性粉等各種の強磁性体が挙げられ
る。これらの金属磁性体に対する添加物としてはSi、
 Cu、 Zn、 AQ、 P 、 Mn。
Cr等の元素又はこれらの化合物が含まれていても良い
。またバリウムフェライト等の六方晶系フェライト、窒
化鉄等も使用される。
本発明に用いられるバインダには従来常用されるバイン
ダを流用することができるが、磁性体粒子その他フィラ
ー類の分散の点から官能基或は分子内塩を形成する官能
基を導入して変性した樹脂、特に変性塩化ビニル系樹脂
、変性ポリウレタン系樹脂或は変性ポリエステル樹脂が
好ましい。
更に必要に応じ従来用いられている非変性の塩化ビニル
系樹脂、ポリウレタン樹脂或はポリエステル樹脂を混用
することもできるし、更に繊維素系樹脂、フェノキシ樹
脂或は特定の使用方式を有する熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型樹脂等を併用して
もよい。
前記した樹脂は長短相補って、本発明の構成層例えば磁
性層、バックコート層、保護層或は接着層の構成バイン
ダとして種類、量の最適点を選んで使用することかでき
る。
本発明の磁気テープの磁性層の耐久性を向上させるため
に磁性塗料に各種硬化剤を含有させることかでき、芳香
族、脂肪族インシアナート等を用いることかできる。
上記磁性層を形成するのに使用される磁性塗料には分散
剤、また必要に応じ潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等の添
加剤を含有させてもよい。
本発明に使用される分散剤としては、燐酸エステル、ア
ミン化合物、アルキルサルフェート、脂肪酸アミド、高
級アルコール、ポリエチレンオキサイド、スルホ琥珀酸
、スルホ琥珀酸エステル、公知の界面活性剤等及びこれ
らの塩かあり、また、陰性有機基(例えば−COOH)
を有する重合体分散剤の塩を使用することも出来る。こ
れら分散剤は1種類のみで用いても、或は2種類以上を
併用してもよい。
また、潤滑剤としては、シリコーンオイル、グラファイ
ト、カーボンブラノクグラフトボリマ二硫化モリブテン
、二硫化タングステン、ラウリル酸、ミIJスチン酸、
炭素原子数12〜16の一塩基性脂肪酸と該脂肪酸の炭
素原子数と合計して炭素原子数が21〜23個の一価の
アルコールから成る脂肪酸エステル(いわゆる蝋)等も
使用できる。これらの潤滑剤はバインダ100(it)
に対して0.2〜20(it)の範囲で添加される。
研磨剤としては、一般に使用される材料で熔融アルミナ
、炭化珪素、酸化クロム、コランダム、人造コランダム
、人造ダイヤモンド、ざくろ石、エメリ(主成分:コラ
ンダムと磁鉄鉱)等が使用される。これらの研磨剤は平
均粒子径0.05〜5μmの大きさのものが使用され、
特に好ましくは0.1〜2μmである。これらの研磨剤
はバインダ100(vt)に対してl〜20(wt)の
範囲で添加される。
帯電防止剤としては、CBをはじめ、グラファイト、酸
化錫−酸化アンチモン系化合物、酸化チタン−酸化錫−
酸化アンチモン系化合物などの導電性粉末;サポニンな
どの天然界面活性剤:アルキレンオキサイド系、グリセ
リン系、グリシドール系などのノニオン界面活性剤;高
級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩類、ピリジ
ン、その他の複素環類、ホスホニウムまたはスルホニウ
ム類などのカチオン界面活性剤;カルボン酸、スルホン
酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性基
を含むアニオン界面活性剤ニアミノ酸類、アミノスルホ
ン酸類、アミノアルコールの硫酸または燐酸エステル類
等の両性活性剤なとがあげられる。
上記塗料に配合される溶媒或はこの塗料の塗布時の希釈
溶媒としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;メ
タノール、エタノール、プロパツール、ブタノール等の
アルコール類; 酸mメチル、酢酸エチル、酢酸ブチル
、乳酸エチル、エチレングリコールセノアセテート等の
エステル類ニゲリコールジメチルエーテル、グリコール
モノエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等のエーテル類:ベンゼン、トルエン、キンレン等の芳
香族炭化水素;メチレンクロライド、エチレンクロライ
ド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロルベンゼン等の
/・ロゲン化炭化水素等のものが使用できる。
また、支持体としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル
類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セルロース
トリアセテート、セルロースダイアセテート等のセルロ
ース誘導体、ポリアミド、ポリカーボネートなどのプラ
スチックが挙げられるが、Cu、 A(2,Zn等の金
属、ガラス、窒化硼素。
炭化珪素等のセラミックなども使用できる。
これらの支持体の厚みはフィルム、シート状の場合は約
3〜100μm程度、好ましくは5〜50μmであり、
ディスク、カード状の場合は30um−10mm程度で
あり、ドラム状の場合は円筒状で用いられ、使用するレ
コーダに応じてその型は決められる。
上記支持体と磁性層の中間には接着性を向上させる中間
層を設けても良い。
〔実施例〕
本発明を実施例を用いて具体的に説明する。
実施例1〜19及び比較例(1)〜(9)下記表1の磁
性塗料処方A(上層用)、B(中間層用)及びC(下層
用)に従って実施例及び比較例の磁性塗料を作成した。
尚磁性塗料処方の数値は、同重量単位での(wt)を示
す。
またGoと酸化鉄からなる磁性粉粒子はコア/シェル型
であり、他の磁性粉粒子は固溶型である。
3層積層の重層塗布には第1図(b)のコータヘッドを
使用し、2層積層の比較例の2重塗布には第1図(a)
の各層個別のコータヘッド2個でwet on wet
又はwet on dryの塗布形態を用いた。
実施例 ]O:実施例−1Jこ於いてBの処方をC処方:A処方
−1:1で混合した処方 にかえた以外は実施例−1と同様の 実施例 実施例 操作を行いテープを製造した。
11:実施例−3に於いてBの処方をC処方:B処方−
1:1で混合した処方 にかえた以外は実施例−3と同様の 操作を行いテープを製造した。
12:実施例−4に於いてBの処方をC処方:A処方=
1:1で混合した処方 にかえた以外は実施例−4と同様の 表−1 (5) 表 1 (8) 表 (7) 比較例(7) 実施例1 におし)で、 塗布方法をwet d r yと し た以外は同様。
比較例(8) 実施例2において、 塗布方法をWet dryと し た以外は同様。
比較例(1]) 実施例3において、 塗布方法をWCt dryと し 以上のようにして作成した試料lこつき表−2の如き特
性かえられた。
実施例及び比較例試料の測定方法 (1)クロマS/N: カラービデオノイズメータr 5hibasoku92
5D/IゴIこより測定したC単位: dB)。
(2)クロマ出カニ RF出力と同様にして500KHzでのクロマ出力を測
定した(単位: dB)。
(3)磁性層の表面粗さ: 粗さ解析装置〔小板研究所製、 rSE−3FKJ)を
使用してRa及びRtの値の測定を行った。(カットオ
フ値0.25mm) ドロップアウト数 5hibasoku VHOIBZを用いて−14dB
/10μs1分間当りのドロップアウト数を測定した。
(5) エツジ折れ 各ビデオテープをVHSカセットに詰め、40’0 、
80%RH”C’、NV−6200(検子電気製)デツ
キを使用し、200バス繰返し走行させて、そ(4) れぞれのテープについてエツジ折れの有無を調べた。
(6)摺動ノイズ (i)テープを走行させずに再生を行い、システムノイ
ズをスペクトラムアナライザで測定する。(1j)サン
プルテープを1分間ずつ10回再生を行い、摺動ノイズ
をスペクトラムアナライザで測定する。(ii)6〜8
 MHz付近のノイズレベルをシステムノイズを基準(
OdB)として10バスのノイズの値を読みとる。
〔発明の効果〕
本発明によると、実施例の性能から明らかなように、ル
ミ及びクロマの双方のS/N比に優れ、しかも摺動ノイ
ズも良好な電磁変換特性が得られる上にDlo及び上層
塗布性等の耐久性にも優れたテープを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るコータヘッドと重層塗布形態の説
明図、vg2図は中間層のCB量と表面粗さ及びC−o
utの関係グラフを示し、第3図は合計CBI−と透過
率、 S 、/ Nの関係ゲ、>7を示゛4図12ある1、第 見 図 ・非磁性支持体 2 ・・・ 最 」二 願 磁性 Ha3 ・・ 最下網磁性層 4・・・中間層磁性闇 5 ・・・ x+  − タヘラ ド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性支持体上に少くとも3層からなる積層磁性
    層を有する磁気記録媒体において、前記少くとも3層か
    らなる磁性層のいづれもが湿潤状態で重ね合せ塗布され
    たものであることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)前記少くとも3層の積層磁性層間に実質的に層間
    混交のないことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録
    媒体。
  3. (3)前記少くとも3層の積層磁性層中に含まれるカー
    ボンブラック量が、最上層磁性層中の磁性粉100重量
    部に対して、0.1〜15重量部である請求項1又は2
    に記載の磁気記録媒体。
  4. (4)前記少くとも3層の積層磁性層間のカーボンブラ
    ック含有量に関して、積層最上層において0、他の積層
    磁性層の合計含有量が前記最上層の磁性粉100重量部
    に対して7〜15重量部であり、かつ積層最上層及び最
    下層以外の中間層のカーボンブラック含有量が0.1〜
    2.0重量部であることを特徴とする請求項1〜3のい
    づれかに記載の磁気記録媒体。
JP6244190A 1990-03-13 1990-03-13 磁気記録媒体 Pending JPH03263612A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002531589A (ja) * 1998-11-27 2002-09-24 メタルフェルエーデルンク ゲーエムベーハー ウント コー.カーゲー プラスチック表面層から成る被覆層、及びこの被覆層の製造法並びに装置

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