JPH03263498A - 油脂類の脱臭法 - Google Patents

油脂類の脱臭法

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JPH03263498A
JPH03263498A JP2172555A JP17255590A JPH03263498A JP H03263498 A JPH03263498 A JP H03263498A JP 2172555 A JP2172555 A JP 2172555A JP 17255590 A JP17255590 A JP 17255590A JP H03263498 A JPH03263498 A JP H03263498A
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oil
oils
fat
fats
deodorizing
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JP2172555A
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English (en)
Inventor
Jose Huesa Lope
ジョゼ.ヒュエサ.ロペ
Garcia M A Del Carme Dobarganes
エム.エイ.デル.カルメン.ドバルガネス.ガルシア
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Carburos Metalicos SA
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Original Assignee
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Sociedad Espanola de Carburos Metalicas SA
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B3/00Refining fats or fatty oils
    • C11B3/001Refining fats or fatty oils by a combination of two or more of the means hereafter
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
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    • C11B3/12Refining fats or fatty oils by distillation
    • C11B3/14Refining fats or fatty oils by distillation with the use of indifferent gases or vapours, e.g. steam

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は油脂の脱臭法に関する。この記述において、
「油」ということばには広い意味があり、植物性または
動物性の脂肪質の液体が含まれる。
(従来の技術) 脱臭段階は油脂類の精製方法において最も重要なものの
1つである。それは精製される油または脂肪性物質の品
質に最大の影響力を有し、それが製品に所望の間隔受容
性を与えるからである。脱臭が精製方法の一部であるの
で、この記述で前記工程について説明する事が適当であ
る。
前記の油類は複合性質を示す植物性(種子および油性果
実)または動物性(脂肪性組織、臓器など)の天然産物
である。
事実上、油類のどれもが、脂肪酸(若干の場合を除き、
直鎖状で、12乃至24炭素原子を有する酸類)を含む
グリセリンエステルであるグリセリドにより形成される
。エステル化は正逆反応であるため、前記油類にはある
種の酸素、酸化工程などの作用により形成されるトリグ
リセリドばかりでなくモノグリセリドおよびジグリセリ
ドを含む。これはモノグリセリドやジグリセリドおよび
ジグリセリドのほかに、前期油類には多数の他の成分が
含まれている。これらの成分の若干のものたとえばそれ
らの抗酸化性、プロビタミン性などの特性のため、他の
ものたとえば遊離脂肪酸類、燐脂類、微量金属、湿度な
どが有害で除去の必要があるにかかわらず有利である。
前述を考慮して、植物性または動物性(前期バージン油
類を除く)は食用または産業用に使用のための一連の前
処理を受ける必要がある。有害物質の分離が必要なこれ
らの処理のどれもを含む工程を精製といわれる。
精製は、それらの最終品質に悪影響を及ぼし、分留、エ
ステル交換および水添作業の効率に負の影響を及ぼす油
の異物(それらのいくつかは必要である)のどれもを最
小限に減少させるために必要な工程である。精製はまた
油を食料としてまた他の工業用途に使用可能にする。
精製方法は多数の機構により達成できるが、それらの多
くはも早や利用されていない。事実上、いわゆる伝統的
すなわち科学的精製および物理的精製工程だけが利用さ
れる。以下に両形式の間の相違点を下記に示す。
ある種の油脂類の場合、工程たとえば水添分留など油の
種類によって他の工程を導入することが望ましい。
化学適正性に関して、油類のデカミングの段階において
次掲の物質の分離が可能であることの指摘が重要である
。すなわち燐脂類、蛋白質、微量金属、ある種の顔料、
炭水化物、などである。分離は通常酸性媒体中で達成で
きる。それは酸性媒体が、水でデカンミング作業を行う
よりもずっと完全かつ急速な沈澱を発生させるからであ
る。
中和の主要目的は原油に天然に存在する遊離脂肪酸の分
離にある。様々な中和機構があるが、最も普通に使用さ
れているものは、苛政アルカリ類を用いる中和と、中和
蒸留とである。
スカーリングの目的は、油類に融解の可能性のある微量
の石鹸の除去にある。それは、油中に存在する全アルカ
リ性物質(過剰石鹸と苛性ソーダ)と同様、微量金属、
燐脂類および他の不純物の分離を可能にする。スカーリ
ングに用いる水は約90℃の温度がよく、また10乃至
15%に変動する比率で用いる。
油をいったんスカーリングすると、僅かな湿分除去のた
めにも、その乾燥が必要である。この湿分は接続の脱色
工程に悪影響を及ぼすことがある。
その理由は脱色剤たとえば土類や活性炭を奪活させるか
らである。
前期顔料の大部分が脱色工程において脱色土類または活
性炭に吸着され除去される。
脱色工程の目的は前期油類に悪い臭気と風味とを与える
物質を除去することである。これらの物質のいくつかは
、ケトン、アルデヒド、炭水化物、テルペン、非常に異
なる分子量と揮発度のアルコール類(それらの大部分は
脂肪酸の酸化と分解から起こる)などとして明らかにさ
れた。
後ほどあらためて、在来の脱臭工程を説明する。
物理的精製工程に関し、在来または化学精製工程と物理
的精製工程の間の主要相異点が前者にあっては、脂肪酸
を石鹸またはペーストとして中和工程中アルカリにより
、それらに他の化合物または不純物たとえばホスファチ
ド、微量金属、顔料などを運ばせて除去するが、徹底的
な脱色条件は少なくてすむ。しかし、物理的精製工程に
おいては、中和脱臭工程に先立つ前処理工程を更に強力
な条件下で行う必要がある。
前記油類は蒸留装置に入る前に温度で容易に分解する物
質たとえばホスファチドが僅かでも含まれてはならない
事実により、前記油類をデミュサイレジネーションまた
はデカミング工程に前もってかける必要がある。
この工程は、この場合、燐脂類含量を0.2%以下の値
に低減させるために非常に長い、しかも強力な工程であ
ることを除き、油類の通常精製中に実施される工程と類
似している。
脱色は科学的精製の方法と同様に実施される。唯一の相
異点は、油が中和脱臭工程を受ける前に必要とする前記
の強力な前後処理のための脱色用土類の消費を増大させ
るとである。
本来、物理的精製工程は遊離脂肪酸と同様油に随行し、
それらに特有の臭気や風味を油に付着させるあらゆる種
類の揮発性物質を連行し、また易熱性顔料を破壊する蒸
気を用いる蒸留から成る。
いったんデガムおよび脱色した油は曝気装置に通る。予
め加熱された油をその後、脱臭装置に導入、そこにおい
て蒸気の圧入向流に曝露して、真空条件にしてほぼ27
5℃の温度にしておく。
先の説明でわかるように、精製工程には脱臭工程が備わ
り、そこにおいて油類に香しくない臭気と風味を付着さ
せる物質を除去する。
実際問題として、これらの物質の除去は、乾燥蒸気の向
流を真空条件で、または高温で作用させることで達成で
きる。脱臭は、トリグリセリトと、油に臭気を風味を付
着させる物質との間の大きい揮発度のさのためこれらの
条件の下で可能である。
これらの化合物の蒸気圧は極端に低いので、それらを大
気圧条件で除去するための非常な高温が必要である。脱
臭は真空を蒸気連行と組合わせることでさらに効率よく
達成できる。蒸気流れが油を通過すると、前記蒸気の分
圧と揮発性化合物の分圧の合計が油の表面に存在する圧
力に達する時、蒸留が始動する。これは蒸気のない時よ
りも低い温度で起こる。
脱臭工程の最大効率達成のため、多数の小気泡をそれら
の重量に対しての大きい表面が形成されるような方法で
圧入する必要がある。実験においては、蒸気の気泡が非
常に迅速に飽和するので、約8mbarsの絶対圧力で
十分と考え得るものと観察された。
脱臭工程中に減損を招く、少量の揮発生成物(0.2%
以下の〉除去によってもたらされた重量減損のほかに、
蒸気による油の機械的連行のため、この工程中にトリグ
リセリトの減損もある。連行される油量は蒸気の速度と
密度の関数である。
蒸気による油の加水分解のため起こる減損は不可避であ
る。
(発明が解決しようとする課題) 一般に、脱臭ステーションは次掲の装置から成る。すな
わち: −脱臭装置 −油加熱系 −真空系 −必要蒸気流を発生させる蒸気発生装置−揮発性物の凝
縮器 −油冷却器 脱臭装置には広汎な種類があって、不連続、半連続およ
び連続として分類できる。それについてのさらなる詳細
はこの明細書では行わない。
注目すべきことは、脱臭工程中、ある種の顔料の色素が
高温で失われるため、油は部分脱色を受けることになる
。脱色の度合いは油の前漂白処理と油の性質に左右され
ることである。
さらに注目すべきことは、油がその脱臭中に天然抗酸化
物質を失うことで、それが酸化傾向を増大させることに
なる。
蒸気を使用して油の脱臭をするこれらの周知の機構には
次掲の欠点がある: −高エネルギー消費 −多量の水消費 −環境汚染 −副産物の経済的回収不能 この発明は上記の諸欠点のない油脱臭工程の提供を目的
とする (課題を解決するための手段) この発明において、脱臭せんとする油 を不活性ガス流れ、好ましくは窒素の作用を受けさせる
ことを特徴をする工程により達成できる。
それは香しない臭気と風味を油に付着させる物質を持ち
去るものである。この工程は1と8mbarsの間の圧
力の真空条件下、また温度が60℃と270℃の間で起
こる。
(作用) この発明では、好ましくは、脱臭せんとする油を前デカ
ミング、脱色、中和または(および)曝気工程にかけた
ことである。
別の好ましい特性によれば、不活性ガスを脱臭せんとす
る油内に分散させることで、前記窒素が油量全体に亘っ
て非常に具合よく分散または分布する結果にもなる。
最適の不活性ガス流量は好ましくは油1トン当たり0.
8乃至3Nm3/時間である。
この工程は連続流れの装置にも適用可能である。
これらの場合、脱臭せんとする油の連続流入量があるの
で、従って脱臭ずみ油の連続流出量もあるわけで、これ
が脱臭装置内部に連続油流れを発生させる。この発明に
おいては窒素ガスが油の流れと反対方向に流れることが
好ましい。
(実施例) この発明の方法の数実施例を以下に示す。これらの実施
例はこの発明の用途を限定するものと考えるべきでない
実施例1 原材料は苛性ソーダで中和し、ゲーダー(Gad‐or
)C土で脱色したオリーブ油を用いた。その不鹸化化合
物の含量は1.24%であった。
熱板の熱により容器内に発生した蒸気を脱臭フラスコに
圧入する。
二者択一的に圧力容器からの窒素をこの方法における搬
送方法として、多孔装置と、付随流量計の備わる流量調
整弁とがより効率よく拡散させて用いる。
脱臭工程に影響をもたらす異なるパラメーターの効果の
研究のため多数の試験を実施した。すなわち、時間、温
度、圧力および前記搬送流体の流量である。前記搬送体
の流量と圧力を一定にしておき、また前記時間と温度の
パラメーターを組合わせることを決めた。窒素ガスまた
は蒸気の30ml/minの流れを前記搬送流体として
選択した。
それは結果として脱臭装置において有効な油の撹拌と4
mbarsの圧力が得られた。これらの条件がいったん
確定されると直ちに、温度を180℃と270℃の間、
時間を2時間と6時間の間を変動させて実施した。
異なる試験の対照標準は油の不鹸化物の量と類似精製油
の感覚受容器特性であった。表1は3種のこのような試
験の平均データーを示す。
このデーターの吟味でわかることは、油の品質がすべて
の場合、類似していることである。それは試験の大部分
にそれらの間にはほとんど相違のないことが認められた
。指摘しなければならないことは前記不鹸化化合物の含
量が、窒素を蒸気の代りに用いる時に多いことである。
これは油の、後からの安定性には有益である。270℃
の高い温度を用いる目的は脂肪酸が異性化を受けなかっ
たことを証明することであった(それは精製油の分光写
真により証明された)。そのため油はこの新しい系の備
わる物理的精製を受けることができた。
試験しようとする2種類の油の品質が不良のため、これ
らの油の不純物の量を測定した。その結果は次の通り: 表■           原油1     原油2石油エー
テル不純物 0.79%   0.08%湿度    
    0.20%   0.10%上記の結果ゆえに
、前記原油1の高不純分のため、それを精製してから試
験した。このような処理は原油2には必要と考えられな
かった。
油を70℃の温度に加熱し、それに2/1000の燐酸
と4/1000の水の溶液を添加して精製を達成した。
油を20分間撹拌してその後、デカントさせた。
この様に形成された沈澱をその後分離した。油の試料を
採取して、その酸度を測定して、遊離脂肪酸を残留鉱酸
の双方の中和を続行した。
酸度がわかると直ちに、油を再度70℃の温度に加熱し
て、前記酸度の中和に必要な18ボーメ度の苛性ソーダ
量に10%の余分を加えて油に添加した。
前記油をその後20分間撹拌し、ペーストをデカントに
よって分離、そして前記油を温水でスカーリングした。
これらのスカーリング作業を洗浄水が僅かなアルカリ性
反応も示さないようになるまで反復した。
いったんスカーリングのうえ乾燥させた油を0.5%の
ゲーダー(Gador)C脱色土を用いて脱色し、80
℃の温度に加熱し、10分間撹拌し、そしてこの時間の
経過後濾過した。
その後、前記油を脱臭工程にかけ、次掲の条件で蒸気と
窒素を用いる試験を平行して行った:条件:圧力4mb
ars;温度:270℃;時間:3時間;そして流量:
30ml/min。
精製油の品質は次の通りであった:油No1では蒸気法
および窒素法による両法とも喜ばれるアーモンドのよう
な感覚受容性を具えた精製製品ができた。油No2では
双方の場合(蒸気法と窒素法)とも、「塩漬けオリーブ
」油を思わせる非常に軽い風味を具えた喜ばれる精製製
品ができた。
精製油の極性化合物の含量を測定した。変質トリグリセ
リド、二量体および酸化化合物の割合は窒素を用いた時
より低かった。ただし、270℃の温度で行う試験で、
その高温のため同様の割合の変質トリグリセリドおよび
二量体が合った場合を除く。窒素使用時、ジグリセリド
の量は常に低かった。
実施例2 実施例1で説明した方法を次掲の条件でひまわり油に適
用した:圧力:4mbars;時間:3時間;蒸気また
は窒素の流量:30ml/min;温度;180℃およ
び220℃。すべての試験では、精製された種子油の品
質を特性を具えた精製品ができた。
実施例3 前記ひまわり油のようにその不飽和脂肪酸の高含量のた
め精製条件にさらに過敏である大豆油を用いた。
前記条件は先の実施例に対するものと同一で、結果はひ
まわり油で得られたものと同様であった。脱臭油は有意
の脱色を示した。
実施例4 魚油を動物性脂肪での試験に使用した。それには次の2
つの重要な理由がある。すなわち:その固有の特性、そ
れが高度の不飽和油であり、それ故に酸化と異性化剤に
非常に敏感であり、さらに食事療法製品の調製が細菌有
意に重要となったことが理由である。これはその高PU
FA(多不飽和脂肪酸)含量によるもので、それはより
高い油の不安定性をもたらすものとなる。
若干の予備試験の後、次掲の特性を具える魚油を使用し
た: 表■ 酸度      3.6% 燐       172% 不酸化物    1.1% 不溶性ケトン  1.2% 不純物     0。05% 湿分      0.2% スチロール   9804ppm 表■ 脂肪酸含量(最有意の割合だけを含む)  酸   原
油   精製   脱色   脱臭14:0  6.9
  7.1  6.8  6.416:0 17.4 
17.3 17.2 18.316:1  9.4  
9.5  9.4  5.818:0  2.6  2
.8  3.1  4.718:1 11.0 11.
1 11.4  15.920:4  1.2  1.
1  1.0   0.620:5 20.8 20.
1 19.0  18.422:5  1.7  1.
2  2.3   1.622:6  6.3  6.
1  5.6   4.2PUFA 30.0 29.
1 27.9  24.8前掲の表からわかるように、
合計PUFA(多不飽和脂肪酸)含量は、工程が説明の
条件に従った時、有意に低下した。従って、前記多不飽
和脂肪酸含量の保持を試みる試験をして反対の結果が出
たので、不活性ガス雰囲気の使用を決定した。油を不活
性ガス雰囲気、窒素で加工すると、それの不飽和脂肪酸
の含量には影響がなかった。数回の試験をして正の結果
が出たので、次掲の条件を工程に最適のものとして選ん
だ: −精製: 油を試験の最初から窒素ガス流れを用いて35乃至40
℃の温度に加熱した。燐酸をその後、撹拌しながら2:
1000の割合で添加した。混合物の温度が60℃に達
するまで撹拌を続けた。5%塩化ナトリウム水溶液の4
容量%を添加して撹拌を中止した。6容量%の水を加え
、溶液を撹拌し、そして油をデカントにより水性相から
分離した。これらの作業全部を窒素雰囲気中で実施した
−中和: 油を60℃の温度に加熱して、24ボーメ度のソーダ溶
液を、油の酸度に加えて、先に添加した燐酸からの鉱酸
度の中和に充分な量(20%余分をもって)で添加した
前記混合部を窒素雰囲気で撹拌しながら30分間60℃
の温度に維持した。この時間経過後、撹拌を止めて25
容量%の温水を添加した。混合物を再び10分間撹拌し
た。この時間経過後、撹拌を止めて溶液をそれが適当に
デカントできる(通常15乃至20分間)まで休ませた
。水性相はそこで分離した。
窒素ガス圧入が脂肪相に浸透しないように注意を払うこ
とが肝要である。それは別な具合に窒素ガスがえペース
トと混合するようになり、そのペーストが表面に上昇し
て分離を困難にするので油の表面上に常に残存すること
になる。
−スカーリング: 石鹸は脱色土のため常に毒物を構成し、脱色工程にマイ
ナスに作用するので、石鹸のすべての痕跡を除去するた
め、前記中和された油をスカーリングした。25容量%
の温水を添加して10分間撹拌した。混合物をそれがデ
カントできて、スカーリングの水が除去されるまで前記
混合物を休ませた。
この作業を前記スカーリングに用いた水が中和反応を示
すまで反復した。
−脱色: 脱色工程に先立って、油を乾燥させて洗浄作業で残存し
ている湿気を除去した。この目的のために、真空にして
窒素ガス流れにかけて油を60℃の温度に加熱した。油
が乾燥すると直ちに、1.5%の脱色土(ゲーダーC型
)を添加、同様0.2%の活性炭(セカー(Ceca)
AG型)も添加した。油の温度を20分間撹拌しながら
60℃に維持し、その後濾過した。
先に示したように、試験のすべてを窒素ガス雰囲気で実
施した。結果としての油には次掲のデーターでわかるよ
うに予期した特性が具わっていた。
下記データは行われた異なる試験で得られた平均値に相
当する: 酸度      0.02% 湿分     <0.05% 不純物    <0.05% オキシ酸   <0.05% 燐       Negligblc 不鹸化物    0.65% ガードナー色度 3−4 脂肪酸含量  酸   原油   精製   中和   脱色14.
0  6.9  7,1  7.4  6.916.0
 17.4 17.8 18.0 17.016.1 
 9.4 10.1  9.6  9.618.0  
2.6  2.6  2.7  2.618.1 11
.0 11.7 11.8 11.420.4  1.
2  1.1  1.0  0.920.5 20.8
 21.9 21.8 21.322.5  1.7 
 0.6  2.0  3.022.6  6.3  
6.0  7.9  7.9PUFA 30.0 29
.6 32.7 33.1どの場合も異性化移転を示さ
なかった。
工程の異なる相における蒸気の流れの窒素流れに及ぼす
影響を、得られた油の脂肪組成に相当するクロマトグラ
ムと、その生成防止に努めてきたトランスの異性体の存
在とを研究して測定した。上掲の表に示されたデータか
らわかるように、窒素ガス雰囲気を用いると、脂肪酸は
どのような転位−酸化または重合−も受けないでしかも
重要な酸が十分に保護された。これは普通の精製工程中
の通常起こることとは相容れない。過酸化物の生成はこ
のようにすべての相で防止された。
−脱臭 いったん脱色された油の見場は非常によいが、それでも
魚油特有の臭気を持っていた。この問題の解決に、この
油のを軟脱臭にかけた。これらの油が高温で重合する傾
向があり、しかもこの傾向が最も重要な脂肪酸(イコサ
ペンタノン酸およびドコサペンタエン酸)に最も顕著に
あらわれるので、時間と温度の条件をさらに注意深く研
究した。60℃および110℃の間の温度度合を測定し
た(高温で重合が起こるので)。また時間間隔を60分
と240分の間にした。試験の対照標準を沃素価と感覚
重要特性を基準にした。このようにして得られた結果か
ら、魚油特有の臭気と風味を除去することなく、喜ばれ
る製品を80℃と90℃の間の温度で、また2時間の時
間をかけて達成できるという結論に達した。条件をさら
に極端にすると集合体があらわれる。
実施例5 酸性度4.5°の「ランパンテ」(lampante)
オリーブ油の2.880kgを精製した。いったん中和
し脱色し、合計16バッチをおのおの160kgにして
用意した。8バッチをInstitute de la
 Grara deSevilla(Seville 
Fat Institute)パイロットプラントの工
業用脱臭器の中で水蒸気を用いて処理した。同じ次の条
件をすべての場合にに用いた:圧力:3mbars;時
間:3時間、そして流量:0.3m3/時間。
試験を次のように行った:  試験数  蒸気    窒素  1回   180℃  180℃  3回   200℃  200℃  3回   220℃  220℃  1回   240℃  240℃ 温度180℃での試験を除くすべての試験において、特
有のアーモンドのような風味が蒸気および窒素試験の双
方に具なわっていた。前記温度180°での試験におい
て、双方の場合(蒸気と窒素)、脱臭時間が不十分であ
ったことが認められた。この温度であるが時間を4時間
にして別の試験を実施した。この試験では良品質の精製
油ができた。
実施例6 先の実施例とは同一条件を用いて、品質は劣るが精製可
能のオリーブ油を脱臭した。この場合、このようにして
得られた精製油には堆積発酵したオリーブのそのものを
僅かに思わせる風味があり、そのため工程時間を4時間
に増やし、非常によい結果が得られた。
実施例7 実施例5と同一の条件と、デガムし、中和および脱色し
たひまわり油を用いて、180°と200℃の温度で2
度試験を行った。蒸気と窒素双方とも極めてすぐれた結
果が得られた。
別の一連の試験を脱色をしないで単にデガムと中和をし
たひまわり油を用いて行った。他と同品質の脱臭油が得
られた。その色の失われていることが注目された。
大豆油でも、色の濃い油をしようして予備脱色を行わず
脱臭した時、風味、色、臭気とも極めて良好な脱臭油を
結果として得られたことを除き同一の結果が得られた。
実施例8 先の試験で用いられた同一の装置を物理的精製試験に使
用したが、この場合、Busch Ibirica社の
CRYO−COND装置を用いて真空度が得られた。エ
ゼクター装置はどの場合も使用しなかった。
これらの試験では4種類のオリーブ原油を用い、それに
は次表■に示された特性を具えていた。
すべての油を精製、脱色してから脱臭・中和工程にかけ
た。作業条件は次の通りであった:圧力:2mbars 温度:260℃ 時間:5時間 N2流量:0.3m3/時間 結果は肯定的で、上記と窒素を工程に用いる両方の場合
の精製油の特徴は前表に示される。示された値からわか
ることは、窒素を直接蒸気の代りに用いたとき、変質グ
リセリド、過酸化物価などが常に比較的低かったことで
ある。同じ方法で、ジグリセリドの割合が比較的少なか
った。それは蒸気加水分解が起こらなかったからである
ひまわり脂の物理的精製を前もってデガムし脱色してあ
った脂を用いて実施してから中和脱臭工程にかけた。試
験の条件は次の通りであった。すなわち、真空度:3ト
ル:温度:230℃:そして時間:3時間。できた油の
特徴は表■に示される。
表■ ひまわり油の物理的精製 パラメーター   原油      精製      
       蒸気      窒素トリグリセリ ド二量体      −  1.1     0.2酸
化トリグリ セリド      6.6 3.0     1.1ジ
グリセリド   1.3 0.8     0.4遊離
脂肪酸    1.1 0.1     0.08過酸
化物価   99.5 0.14    0.0(発明
の効果) この発明の主題である方法を用いて実施された試験と実
験から次掲の結論に達した。すなわち:a)この発明の
方法を用いて脱臭した油の品質は普通の方法を用いて得
られた油の品質に類似しているばかりでなく、これらの
油にはグリセリドの加水分解からできる生成物もしくは
、さらに酸化たとえば過酸化物からできる生成物がない
という利点がある。
b)この発明の方法を用いる脱臭油の安定性が普通の方
法を用いて精製した製品の安定性より優れていること。
この理由は、窒素で精製した油に含まれる高い不鹸化化
合物含量のためである。
c)窒素の利用は高不飽和油たとえば大豆油、ひまわり
油、魚油や他の類似油の精製にとりわけ望ましい。
d)この方法は最上の効率をもって油の物理的精製(中
和脱臭工程)に適用可能である。
e)この発明の方法で得られた副産物は普通の方法で得
られたものよりも良質であり、そのうえより多量のこの
種の副産物が得られる。
f)この方法で重要なエネルギー節約と、同様水の消費
が少なくてすむ。
g)十分な真空度達成のため、この方法と真空ポンプを
併用すると、脱臭工程における汚染がなくなる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)油脂類の脱臭方法で脱臭しようとする油または脂
    肪を、前記油または脂肪中に不快な臭気と風味を発生さ
    せる物質を連行する不活性ガスの流れの作用にかけるこ
    とと、前記方法を1乃至8mbars範囲の真空条件と
    60℃と270℃の間の温度で実施することを特徴とす
    る油脂類の除臭法。
  2. (2)前記脱臭しようとする油または脂肪を、前記油ま
    たは脂肪中に不快な臭気と風味を発生させる物質を連行
    する窒素ガスの流れの作用にかけることと、前記方法を
    1乃至8mbars範囲の真空条件と60℃と270℃
    の間の温度で実施することを特徴とする請求項1の油脂
    類の除臭法。
  3. (3)前記脱臭しようとする油または脂肪が前デカミン
    グ工程を受けたことを特徴とする請求項1または2の油
    脂類の除臭法。
  4. (4)前記脱臭しようとする油または脂肪が前脱色工程
    を受けたことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項
    の油脂類の除臭法。
  5. (5)前記脱臭しようとする油または脂肪が前中和工程
    を受けたことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項
    の油脂類の除臭法。
  6. (6)前記脱臭しようとする油または脂肪が前脱気工程
    を受けたことを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項
    の油脂類の除臭法。
  7. (7)前記窒素ガス流の流量が油または脂肪1トン当り
    1時間当り0.8乃至3Nm^3の範囲の間であること
    を特徴とする請求項1乃至6いずれか1項の油脂類の除
    臭法。
  8. (8)前記窒素ガス流を分散にかけることを特徴とする
    請求項2乃至7いずれか1項の油脂類の脱臭法。
  9. (9)前記窒素ガスが前記油または脂肪の移動の方向と
    反対の方向に循環することを特徴とする請求項2乃至8
    いずれか1項の油脂類の脱臭法。
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