JPH03263309A - 巻鉄心を有する静止電気機器の製造方法 - Google Patents

巻鉄心を有する静止電気機器の製造方法

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JPH03263309A
JPH03263309A JP16561990A JP16561990A JPH03263309A JP H03263309 A JPH03263309 A JP H03263309A JP 16561990 A JP16561990 A JP 16561990A JP 16561990 A JP16561990 A JP 16561990A JP H03263309 A JPH03263309 A JP H03263309A
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wound
core
coil
wound core
winding
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Koichi Tajima
多嶋 孝一
Kazuo Yamada
一夫 山田
Takemi Mori
毛利 武美
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    • H01F41/0213Manufacturing of magnetic circuits made from strip(s) or ribbon(s)
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    • H01F41/08Winding conductors onto closed formers or cores, e.g. threading conductors through toroidal cores

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は非晶質磁性合金薄帯を巻回した巻鉄心を有する
変圧器、リアクトル等の静止電気機器の製造方法に関す
る。
(従来の技術) 変圧器、リアクトル等の静止電気機器の鉄心は、鉄損の
少ないこと、飽和磁束密度が高いこと、励磁電流が小さ
いこと等の磁気特性を有することが望まれ、一般的には
方向性珪素鋼板などの軟磁性材料が使用されている。近
年これら鉄心材料の低損失化技術の進歩は目覚ましく、
とりわけ磁性合金の溶湯を超急冷して製造した非晶質磁
性合金薄帯は従来の珪素鋼板と比較して鉄損が 1/3
〜1/4と大幅に小さくなるなど優れた磁気特性を有し
ている。このため省エネルギー化を狙って非晶質磁性合
金薄帯を変圧器等の静止電気機器の鉄心材料として使用
することの検討が活発に行われている。
非晶質磁性合金薄帯を使用した鉄心の製造方法としては
、通常の珪素鋼板を使用する場合と同様、適当な長さの
帯状鋼板を交互にラップさせながら必要枚数積層し矩形
状とした積層鉄心あるいは薄帯を複数回巻回した後矩形
状に成形した巻鉄心は実際の静tl=電気機器の鉄心と
して実用されている。
しかし、それぞれの方式による鉄心には一長一短があり
、特に巻鉄心の場合には次に述べるような特徴がある。
第1に積層鉄心のように1−枚1枚の薄帯を手作業で積
み重ねる必要がなく、巻取装置を利用した自動巻きが可
能であるため作業効率がよいこと、第2に同一の鉄心断
面積を得るにしても積層鉄心は矩形の4隅が直角の角形
を呈するが、巻鉄心の場合は矩形に形成しても4隅は曲
率をもつ形に成形されるため、全体として小型化され鉄
心重量も軽くなること、第3に積層鉄心ではその製造方
法からして必然的に鉄損増加の原因となる鉄心内の継ぎ
目とそれによるギャップを生じるが、巻鉄心は薄帯を連
続的に巻回成形した後、その脚部に相当する部分に導体
を巻回することによりコイルを巻装するので、鉄心を切
断しないノーカットのまま使用することも可能であるた
め、鉄損の低減化が図られることである。巻鉄心におい
ても薄帯を巻回後その一部を切断して開き、予め製作し
ておいた導体コイルを鉄心脚部に挿入後再び鉄心を閉じ
る方法であるCカットコアやワンターンカット方式ある
いはラップジヨイント方式 (特開昭63−17090
7号)があるが、これらの方式は鉄心磁路中に継ぎ目を
生じるため鉄損が増加する結果となる。特に、非晶質磁
性合金薄帯を鉄心材として使用するのは変圧器等の低鉄
損化が主目的であることを考えると、巻鉄心を継ぎ目な
しのノーカットのまま使用することがその効果を最大限
に発揮させるため理想的である。
上記のようなノーカット巻鉄心を有する単相変圧器の一
例を第5図に示す。第5図(a)の側面図に示すように
、巻鉄心21は予め非晶質磁性合金薄帯を巻回して矩形
状に形成しておく。この場合巻鉄心21の脚部22の断
面形状はコイル23内の占積率を高めるため極力円形に
近付ける構成とする。このために、第5図(b)の断面
図に示すごとく数種類の幅を有する非晶質磁性合金薄帯
をそれぞれ巻回して各積層ブロック21a、 21b、
 2]cを構威し、これらを最も広幅のブロック21a
を中心にして対称形になるよう階段状に巻回することに
よって積み重ねられている。このようにして製作された
巻鉄心21は引続いて歪取り焼鈍を施した後、第6図に
示すようにその脚部22の周囲に着脱自在な巻枠24を
取り付け、この巻枠24を用いて導体23cを巻回し一
部コイル23bに次コイル23aからなるコイル23を
形成する。コイル23形成後巻枠24を取外す。
コイルの素線となる導体23cの表面には通常絶縁被覆
が施されているが、巻回後はコイル23内の隙間に絶縁
樹脂を含浸させることによって絶縁性能をさらに向上さ
せると共にコイルz3の全体を固着化する。
(発明が解決しようとする問題点) 前記したような変圧器の製造方法においては、巻鉄心の
巻回、巻鉄心の歪み取り焼鈍およびコイル巻回後の絶縁
樹脂含浸に関し、以下に述べるような問題点がある。
まず、巻鉄心の巻回に関する問題点について述へる。一
般に非晶質磁性合金薄帯を巻回するに際しては巻枠を使
用し、その外周に幅寸法の異なる薄帯を所定の厚さづつ
順次階段状に巻き重ねて行く方法をとっているが、非晶
質磁性合金薄帯の厚さはわずか25μm程度と極めて薄
いうえに、軟弱かつ弾力性に富んだ性質を有するため、
巻回作業に当たっては種々の困難を伴う。例えば、第5
図(b)に示したように巻鉄心21断面の外接円が円形
になるようにするためには幾種類かの幅の非晶質磁性合
金薄帯を準備する必要があることの他に、巻回作業を効
率良く行うためには巻枠の外周上に特公平1−4520
5号公報に示されるような階段状で着脱可能な薄板端部
支持具を設ける必要がある等の複雑さを伴う。
また薄板を円形状に巻回した場合、巻回後これを巻回装
置より取外して巻枠を除去すると、その形状が崩れて取
扱いが困難になるだけでなく矩形状の成形治具を巻回さ
れた鉄心の内側に挿入するのにかなりの手間と労力を必
要とする。この欠点を解消するために予め矩形状の巻枠
に巻回する方法も特公平1−45205号公報に示され
ているが、この巻回方法では非晶質磁性合金薄帯にある
程度のテンションをかけて巻回するために巻回当初は矩
形状の巻枠に馴染ませて巻(ことができるが、この巻回
が進むにつれて前記巻枠のコーナー部が角状になってい
るため薄帯はコーナ一部において強く引張られる結果と
なり、その送り速度が変化すると共に薄帯自体にかかる
テンションも変化するため、高速で巻回作業を行うと巻
回された矩形状巻鉄心の長辺部にたるみが生じることが
ある。このような巻鉄心のたるみは巻鉄心の磁気特性低
下につながる。巻回速度を遅くすると前記たるみ現象は
少なくなるが、巻回作業を能率的に行うことができなく
なる。
次に、巻鉄心の歪取り焼鈍に関する問題点につき述べる
巻鉄心の素材である非晶質磁性合金薄帯は溶湯を超急冷
することによって製造されているため、もともと急冷時
の歪みが内在されているうえに巻鉄心として巻回された
際に発生した応力歪によって鉄損が増大するなど、磁気
特性が極端に低下している。従って、巻鉄心形成後にこ
の歪を除去するための焼鈍を行って鉄損を低減化するな
どの磁気特性の改善と回復を図っている。従来このよう
な巻鉄心の焼鈍は一般に発熱ヒータを熱源とする恒温槽
(または熱処理炉)の内部に収容し、所定の焼鈍温度に
加熱して行っている。焼鈍温度は現在変圧器用鉄心材料
として最も適切とされているF e−3i−B系非晶質
磁性合金薄帯の場合380〜400℃程度が適切である
が、焼鈍後は薄帯が脆化現象を起すため、第6図に示し
たように巻鉄心の周囲に導体を巻回してコイル形成作業
を行う際巻鉄心が外力によって破損する危険性が増大す
る。
巻鉄心の破損は磁気特性の悪化等品質の低下を招く。従
って焼鈍の前工程で、巻鉄心に導体を巻回してコイルを
形成後、巻鉄心とコイルが一体となったものを焼鈍する
ならば、このような危険性は解消されるが、コイルの絶
縁物は一般に耐熱温度が低く、400°C程度の温度ま
で加熱されると、絶縁物が焼損して実用性がなくなる。
従って、コイルと一緒に巻鉄心を恒温槽や炉内で焼鈍す
ることは不可能である。また、巻回成形された鉄心に仮
巻コイルを巻回し、この仮巻コイルに高周波電流を通電
し鉄心を励磁焼鈍する方法も考えられるが、この方法は
仮巻コイルの巻回などを必要とするので、作業が複雑で
生産性に劣る。
最後に、コイル巻回後の絶縁樹脂含浸に関する問題点に
ついて述べる。
巻鉄心に巻回したコイル導体間の絶縁性能を完全なもの
とするために、絶縁ワニスや有機性樹脂の含浸処理が行
われるが、最も一般的な浸漬処理法では作業性と効率の
面から巻鉄心とコイルが組合わされ一体となった物全体
を容器に満たした液状のワニスや樹脂の中へ一定時間浸
漬した後、液中より引き上げ加熱乾燥することによって
ワニスや樹脂を固化させるので、コイル導体間だけでな
く、巻鉄心表面にもワニスや樹脂が付着することがさけ
難い。これらが乾燥固化する際には体積収縮を生じるた
め巻鉄心表面において圧縮歪みが生しる。非晶質磁性合
金薄帯に圧縮歪みが作用すると、鉄損が増加するため巻
鉄心を採用した効果が半減してしまう。そこで、コイル
の外側に型を配設してコイルのみを処理する方法もある
が、手続や作業が面倒となる。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
鉄損が非常に小さい特性を持つ非晶質磁性合金薄帯より
威る巻鉄心を有するとともに、巻鉄心の歪取り焼鈍及び
絶縁処理を施したコイルとの組合せを含む製造工程にお
いて、鉄損の増加を招くことがなく最大限の低鉄損性を
確保し、かつ製作時間を大幅に短縮した変圧器などの静
止電気機器の製造方法を提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の第1請求項の巻鉄
心を有する静止電気機器の製造方法は、予め矩形状に成
形して絶縁処理されたコイルに、非晶質磁性合金薄帯を
巻回してノーカットの巻鉄心を組込み、その後この巻鉄
心を励磁することによって前記巻鉄心にジュール熱を生
じさせて当該巻鉄心自身を発熱させて歪取り焼鈍するこ
とを特0 徴とするものである。
また、本発明の第2請求項の巻鉄心を有する静止電気機
器の製造方法は、予め矩形状に成形して絶縁処理された
コイルに、非晶質磁性合金薄帯を巻回してノーカットの
巻鉄心を組込みとともに、この非晶質磁性合金薄帯の巻
回中において高密度のスポット熱を当該非晶質磁性合金
薄帯に照射して歪取り焼鈍することを特徴とするもので
ある。
(作 用) 本発明の巻鉄心を有する静止誘導機器の製造方法による
と、予め成形した矩形状コイルの脚部に非晶質磁性合金
薄帯を巻回することによってノーカットの巻鉄心とコイ
ルとの組合せ構造が得られるため、その断面との外接が
円形になるように幅の異なった非晶質磁性合金薄帯を階
段状に組合わせた従来の巻鉄心の製造方法と比較して、
巻鉄心の製作時間が大幅に短縮されるとともに、鉄損を
増加させる要因である継ぎ目を設ける必要がないので、
低鉄損特性を発揮できる。また巻鉄心の歪取り焼鈍は高
周波励磁による巻鉄心自身の加熱に1 よって行うため従来のようにコイルの絶縁物を熱で焼損
させることはなく、あるいは非晶質磁性合金薄帯の巻回
と同時に連続的にスポット熱により行われるため、巻鉄
心の歪取り焼鈍後のコイル挿入等における外力による巻
鉄心の損傷が生じない等、非晶質磁性合金薄帯の優れた
磁気特性を最大限に発揮させた低鉄損の静止電気機器を
提供することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例によって製作された非晶質磁
性合金薄帯よりなる単相外鉄型の巻鉄心変圧器を示した
もので、第1図(a)は巻鉄心変圧器の側面図、第1−
図(b)は同図(a)のI−I線に沿う断面図である。
第1図において、コイル1は一次側と二次側の各導体を
矩形状に巻回した一部コイル1aと二次コイル1bを有
し、両コイルla、lb間の絶縁と通風冷却を目的とす
るダクト1cが形成されて2 いる。ダクト1cには隙間を一定に保持するためのダク
トピース1dが挿入され、−次コイル1aと二次コイル
1bを組合わせたコイル全体の断面形状ができる限り円
形になるように組立てられると同時にコイル1の外形が
矩形状となるように成形される。本実施例では高圧側の
一部コイル1−aを幅広にして中央に配置し、これを内
外の両側より対称形に挟み込むようにして一部コイル1
aより幅狭の2ケの二次コイル1bを分割配置している
が、電圧、容量により任意の設計配置がなされる。なお
、−次コイル1Bと二次コイル1−bはいずれも図示し
ないが導体を巻回後、絶縁性の樹脂を注型または含浸し
固めた絶縁処理後のものである。このコイル1の各長辺
部の外周にそれぞれ非晶質磁性合金薄帯を巻回して巻鉄
心2を組込む。
次に、上記コイル1の周囲に非晶質磁性合金薄帯を巻回
する方法を筆2図の斜視図を参照して説明する。
本実施例の巻鉄心に使用した非晶質磁性合金薄帯は米国
アライド社製のF e−8i−B系材の2603 5S2を使用しており、約25μmの厚さ、  170
mmの幅を有する。このような非晶質磁性合金薄帯2a
は、図に示すように、ドラム5にコイル状に巻回されて
おり、このドラム5より引き出してコイル1の長辺部外
周に配置された非磁性金属等より成る分割形の円筒状巻
枠6の周囲に巻回してい(。この巻回作業は、巻枠6の
両端に着脱可能に挿脱した歯車7およびこの歯車7に噛
み合う別の歯車8を介して図示しない電動機等の動力に
より駆動することにより巻枠6を回転させることによっ
て薄帯2aの巻回を自動的に行う。所定回数巻回して巻
鉄心2を形成した後は外周に図示しない締付バンドを巻
付けて固定する。この巻鉄心2はコイル1の一対の長辺
部の外周にそれぞれ設ける。
巻回後の巻鉄心2の占積率を極力高くするためには、薄
帯2aには一定のテンションを付与し、また薄帯2aの
蛇行を防ぐことが必要である。実際にはそのための手段
や装置が巻回装置に装備されているが、これらは本発明
とは直接関係がないので、ここでは説明を省くこととす
る。
4 なお、上記のように巻回して形成した円形状の巻鉄心2
は、従来の矩形状の巻鉄心と比較して巻鉄心の磁路長が
短く、従って鉄心重量の軽減が図れた構造にもなってい
る。また、上記コイル1と巻鉄心2との間には適当な空
間部3が設けられており、この空間部3にはコイル1全
体を巻鉄心2の中央位置に保持すると共に空間を一定に
保つための間隔片4が複数個挿入されている。
次に、コイル1に巻鉄心2を組込んだ状態で巻鉄心2に
歪取り焼鈍を施す方法を第3図を参照して説明する。
第3図(1)の側面図及び第3図(b)の断面図に示す
ように、コイル1に組込まれた巻鉄心2.2のそれぞれ
に仮巻きコイルI1.11を巻回し、このコイル11.
11に高周波電源12により励磁用交流電流を通電する
。巻鉄心2,2は励磁されてうず電流が巻鉄心2内に流
れ、その際のジュール熱によって巻鉄心2自身が加熱昇
温され、焼鈍される。
このような巻鉄心の励磁焼鈍方法それ自体は特開昭59
−39506号公報に開示されている。
5 本実施例では励磁用交流電流の周波数として、4KH2
を採用しており、目標の焼鈍温度である380℃には約
15分で到達させることができた。
なお、巻鉄心2が励磁されることによって巻鉄心2と鎖
交するコイル1には誘導作用によって高電圧が発生し絶
縁破壊を起こす可能性があるが、第3図(b)の断面図
に示すようにコイル1に誘導される電流の方向が該コイ
ル1内において反対方向となって打ち消すように、両巻
鉄心2,2に巻回する仮巻コイル11.11の巻回方向
を互いに逆方向とすることによって、前記のような高電
圧発生による絶縁破壊を防止することができる。また仮
巻コイル11.11としては、例えばセラミック電線の
ような無機質の絶縁被覆電線を使用すると、耐電圧、耐
熱的に十分耐えることができる。仮巻コイル11.11
に通電する励磁用電流として4KHzのような高周波電
流を用いると、前記のように比較的短時間で非晶質磁性
合金薄帯より成る巻鉄心2内を均一に昇温加熱すること
が可能であるが、コイルlも加熱された巻鉄心2からの
輻射熱によ6 って加熱される。この場合コイル1内の絶縁性樹脂が焼
損したり劣化するおそれがあるが、コイル1と巻鉄心2
の間の空間部3に図示しないが何らかの断熱性の耐熱材
を挿入しておくことによりこれを防止することができる
なお、上記焼鈍作業は巻鉄心2,2の加熱による酸化を
防止するために窒素ガス(N 2ガス)のような不活性
ガス雰囲気中で行うことが望ましい。
上記したような製造方法よって製作した20K VAの
単相変圧器の特性を第1表に示す。第1表には本発明の
実施例による巻鉄心変圧器の他に、比較のため同容量の
非晶質磁性合金薄帯2605S2を使用した従来のノー
カット巻鉄心形変圧器及び巻鉄心ではあるがジヨイント
コア方式の巻鉄心形変圧器の特性についても併せて示し
ている。
以下余白 7 第1表 第1表より本発明の実施例による20K V A巻鉄心
変圧器(A)の無負荷損失は従来のノーカット巻鉄心形
変圧器(B)のそれに対して約80%、ジヨイントコア
を用いた従来の巻鉄心形変圧器(C)に対しては約70
%と大幅に低減している。この最大の理由は、従来の変
圧器の鉄心形状が矩形状であるのに対し本実施例の変圧
器では円形状の巻鉄心となっているため鉄心重量が軽減
されていること、巻鉄心に継ぎ目が存在しないことであ
り、これにより巻鉄心に余分な歪が作用しないことによ
るも8 のと考えられる。
さらに、本発明の実施例による変圧器では無負荷電流も
小さくなる効果が表われているが、これは従来変圧器の
矩形状の巻鉄心と比較して巻鉄心の磁路が短くなること
と磁路中に巻鉄心の継ぎ目による隙間が存在しないこと
のため、所定の磁束密度を得るに要する磁化力が小さく
て済むことによるものである。
なお、前述した実施例におけるコイル1の断面形状は円
形に内接するような段付き形状となるように一部コイル
1aと二次コイル1hを組合わせたが、鉄損等磁気特性
の若干の差を問題視しなければコイル1の断面形状や、
−次コイル1aと二次コイル1bの組み合せ構造に関し
ては必ずしも前記実施例に限定されるものではない。
また、前記実施例では巻鉄心2を高周波励磁するために
、巻鉄心2に仮巻きした仮巻コイル11を用いているが
、これに限定されず巻鉄心2に巻回した変圧器コイル1
を利用しても良い。ただ、この場合高圧用では変圧器コ
イルの絶縁の問題が生9 じるので、低圧用の変圧器に採用することが望ましい。
なお、上記のように巻回して形成した円形状の巻鉄心2
は、従来の矩形状の巻鉄心と比較して巻鉄心の磁路長が
短く、従って鉄心重量の軽減が図れた構造にもなってい
る。また、上記コイル1と巻鉄心2との間には適当な大
きさの空隙部3が設けられており、この空隙部3にはコ
イル1全体を巻鉄心2の内径側空間部の中央位置に保持
し、隙間を一定に保つための間隔片4が複数個挿入され
ている。
第4図は本発明方法の他の実施例における巻鉄心の巻回
及び焼鈍方法を説明するための斜視図である。
本実施例の巻鉄心に使用した非晶質磁性合金薄帯として
は米国アライド社製のF e−3i−B系材の2605
82を使用しており、約30μmの厚さ。
170mmの幅を有する。このような非晶質磁性合金薄
帯2aは、図に示すように、ドラム5にコイル状に巻回
されており、このドラム5より引き出し0 てコイル1の長辺部外周に配置された非磁性金属等より
成る分割形の円筒状巻枠6の周囲に巻回していく。この
巻回作業は、巻枠6の両端に着脱可能に挿脱した歯車7
およびこの歯車7に噛み合う別の歯車8を介して図示し
ない電動機等の動力により駆動することにより巻枠6を
同転させることによって薄帯2aの巻回を自動的に行う
。なお巻回後の巻鉄心2の占積率を極力高くするため薄
帯2aには一定の張力を掛け、また薄帯2aの蛇行を防
ぐための装置が装備されている。
一方、前記したように、コイル1の外周に配置された分
割形の円筒状巻枠6へ巻き取られる直前の薄帯2aの表
面部9に赤外線あるいはレーザー等高密度熱エネルギー
を薄帯2aに照射し、スポット熱10を加える。この場
合スポット熱10は円筒状巻枠6の巻回速度に応じ、適
度の速度で軸方向に移動させて薄帯2aを幅方向全域に
わたって歪取り可能な範囲の380〜400℃の温度に
加熱する。
そして加熱された薄帯2aは順次円筒状巻枠6に巻き取
られる。なおこのスポット熱10は薄帯2a1 の加熱による酸化防止のためアルゴンガスなどのような
不活性ガス雰囲気中で行うことが望ましい。
このようにして非晶質磁性合金薄帯の巻回と同時に歪取
り焼鈍をも行うため、取扱いにおける鉄心特性の悪化が
減少すると共に製作工程が大幅に短縮される。またコイ
ル2への熱による悪影響も少なくなる。なお、照射熱源
としては窒素等の不活性ガスの熱風でもよい。
本発明と従来方法による非晶質磁性合金薄帯の2605
32を使用した変圧器の特性比較を行うため、単相50
H2−20KVAの変圧器を製作してその結果を第2表
に示した。
第2表 2 第2表でAは非晶質磁性合金薄帯の巻回工程でレーザ光
を照射しながら熱処理した本発明の実施例による変圧器
、Bは鉄心をコイルに巻回後、高周波励磁で熱処理した
従来の変圧器、Cは別工程で焼鈍したジヨイント形巻鉄
心を用いてコイルと組合わせた従来の変圧器である。第
2表から明らかなように、本発明の実施例による変圧器
は、従来の変圧器より無負荷損、無負荷電流とも良好な
特性を示している。
なお、本発明は変圧器に限定されるものではなく、巻鉄
心を有する静止誘導電気機器全般に適用し得ることは勿
論である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の巻鉄心を有する静止電気
機器の製造方法によれば、巻鉄心が継ぎ目を有しないノ
ーカット方式であると同時に鉄心重量が軽減できるため
、非晶質磁性合金薄帯本来の低鉄損特性を十分に発揮で
き、磁気特性の優れた静止誘導機器を提供することがで
きると共に鉄心の製造工程の短縮化が図られる。また、
巻鉄心3 の巻回と同時に歪み取り焼鈍を行う場合には、さらに鉄
心の製造工程の短縮化が図られる。このようにして鉄心
重量軽減によって高価な非晶質磁性合金薄帯の使用量削
減によるコストの低減化をも図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明によって製作された巻鉄心形変圧
器の概略側面図、第1図(+1)は同図(A)のI=I
線に沿う断面図、第2図は本発明方法の一実施例におけ
る非晶質磁性合金薄帯をコイルに巻回する工程を説明す
るための斜視図、第3図(a)は本発明方法の一実施例
の仮巻コイルによる巻鉄心の焼純方法を説明するための
側面図、第3図(b)は同図(a)のn−m線に沿う断
面図、第4図は本発明方法の他の実施例における巻鉄心
の巻回及び焼鈍方法を説明するための斜視図、第5図(
a)は従来の巻鉄心形変圧器の側面図、第5図(b)は
同図(a)のm−m線に沿う断面図、第6図は従来の巻
鉄心形変圧器の巻鉄心にコイルを巻回する工程を説明す
るための斜視図である。 4 1・・・コイル 1a・・・−次コイル 1b・・・二次コイル 1c・・・ダクト 1d・・・ダクトピース 2・・・巻鉄心 2a・・・非晶質磁性合金薄帯 3・・・空隙部 4・・・間隔片 5・・・ドラム 6・・・巻枠 7.8・・・歯車 9・・・非晶質磁性合金薄帯の表面部 10・・・スポット熱 11・・・仮巻コイル 12・・・高周波電源 (8733)代理人 弁理士 猪 股 祥 晃(ほか 
I名) 5 (a) 1b!、−二ンヲS(慴す 特開平3 263309 (8) (a) 第 図 第 図 (a) 特開平3 263309 (10)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)予め矩形状に成形して絶縁処理されたコイルに、
    非晶質磁性合金薄帯を巻回してノーカットの巻鉄心を組
    込み、その後この巻鉄心を励磁することによって前記巻
    鉄心にジュール熱を生じさせて前記巻鉄心自身を発熱さ
    せて焼鈍することを特徴とする巻鉄心を有する静止電気
    機器の製造方法。
  2. (2)予め矩形状に成形して絶縁処理されたコイルに、
    非晶質磁性合金薄帯を巻回してノーカットの巻鉄心を組
    込むとともに、この非晶質磁性合金薄帯の巻回中におい
    て高密度のスポット熱を当該非晶質磁性合金薄帯に照射
    して歪取り焼鈍することを特徴とする巻鉄心を有する静
    止電気機器の製造方法。
JP16561990A 1990-02-23 1990-06-26 巻鉄心を有する静止電気機器の製造方法 Pending JPH03263309A (ja)

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JP4124190 1990-02-23
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09213516A (ja) * 1996-02-06 1997-08-15 Mitsui Petrochem Ind Ltd 磁気コア製造方法および磁気コア製造装置
CN110600238A (zh) * 2019-09-23 2019-12-20 青岛云路先进材料技术股份有限公司 一种变压器及其非晶合金立体卷铁芯

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JPH09213516A (ja) * 1996-02-06 1997-08-15 Mitsui Petrochem Ind Ltd 磁気コア製造方法および磁気コア製造装置
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