JPH03262458A - 高甘味糖付加ステビア甘味料及びその製法 - Google Patents

高甘味糖付加ステビア甘味料及びその製法

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JPH03262458A
JPH03262458A JP2063526A JP6352690A JPH03262458A JP H03262458 A JPH03262458 A JP H03262458A JP 2063526 A JP2063526 A JP 2063526A JP 6352690 A JP6352690 A JP 6352690A JP H03262458 A JPH03262458 A JP H03262458A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はステビア系天然甘味料に関し、特にα−グルコ
シルステビア抽出物の製法を改良することによって更に
味質の良好な甘味料を得る技術に関するものである。
〔従来の技術〕
ステビア抽出物より成る甘味品の味質改良に関しては良
せ味成分であるレバウデイオサイドAの含有比率を高め
る方法(特公昭58−16863)、及びステビア抽出
物にα−グルコシル糖転移酵素(シフロブストリングル
カノトランスフェラーゼ)の利用でグルコースを付加す
る方法が提案され実施されている。ジクロデキストリン
グカットランスフェラーゼによるα−グルコシル化の目
的は甘味質の悪いステビオサイドの甘味質を改善するこ
とにある。従って実際の製造工程では残存ステビオサイ
ドを出来る限り減少させるために、糖転移効率の高いバ
チルス・ステアロサーモフィルス産生の好熱性酵素を用
い、反応温度60℃以上、反応時間24時間以上で反応
を行っている。又特公昭57−18779では反応温度
60’C,反応時間40時間でα−グルコシルステビア
抽出物を製造している。
〔発明が解決しようとする課題及び課題を解決するための手段〕
本発明者らはα−グルコシル化のための反応条件を検討
した結果反応温度47℃〜53℃、反応時間6〜8時間
、添加酵素15〜8unit/ g(ステビア抽出物)
では残存ステビオサイドは多いが、α−グルコースかス
テビオサイド13位に優先的に転移することを見いだし
た。そこでこれを特定条件で樹脂処理することによって
残存するステビオサイドを分離した後、β−アミラーゼ
処理することによって得られる甘味料は味質が一段と良
質であることを発見し、本発明を完成するに至った。
本発明は低甘味質のα−グルコシル化ステビア抽出物の
生成を押え、良甘味質のα−グルコシル化ステビア抽出
物の含有比率を高めること、及び甘味質の悪いステビオ
サイドの残存を抑えることにより、苦み、渋みがなくシ
ャープ、且つマイルドで甘味の後引きをおさえ、しかも
高甘味度の新規甘味料を提供することを意図したもので
ある。
最近のα−グルコシル化ステビア抽出物に関する報告に
よれば、α−グルコシルステビオサイドの内で、α−モ
ノグルコシルステビオサイドおよびα−ジグルコシルス
テビオサイドの甘味質と甘味倍数が最も優れている。ま
たステビオサイドは構造的に13位、19位にシクロデ
キストリングルカノトランスフェラーゼの受容体となる
D−グルコースを持っているためα−モノ、ングルコシ
ルステビオサイドは、下記に示すようにα−モノグルコ
シルステビオサイドの場合には2種類、α−ングルコシ
ルステヒオサイドの場合には3種類の混合物である。
9  C0O−Glc−R2 β 更にこのうち13位のみかグルコシル化された13α−
モノグルコシルステビオサイド(G1−a)、13−α
−ジグルコシルステビオサイト(G2−a)の甘味質は
関連化合物の中で最も優れている。また甘味倍数も18
0倍以上で非常に高い。逆にGl−b、  G2−b、
  G2−cの甘味質はあまり良くなく、甘味倍数も低
い。
(文献 Y、 Fkunaga、 el al、 、 
AHic、 Biol、 Chem53 +2)、 1
603.1989)従って、良甘味質のα−グルコシル
化ステビア抽出物を製造するためには、主成分であるス
テビオサイドのα−グルコシル化物の内、13α−モノ
、ジグルコシルステビオサイドの含有率を高めることが
有効である。
まず反応時間に注目しα−グルコシル化反応の反応時間
と生成するα−グルコシル化ステビア抽出物のうち2分
子転移物までの関係を調べた。
図1−1は残存(未反応)ステビオサイド(ST)、α
−モノグルコシルステビオサイド(Gl)、α−ジグル
コシルステビオサイド(G2)、の各反応時間における
含有率の変化を表したものである。
反応条件はステビア抽出物1g(ステビオサイド75%
 レバウデイオサイドA25%)とデキストリン(サン
デイック70.三相澱粉■製)に添加酵素量5unit
、反応時間0〜20時間、反応温度50℃の下に実施し
た。
また図1−2は同様にG1中のGl−a、G1−b  
G2中のG2−a、G2−b、G2−Cの反応時間にお
ける変化を示したものである。
図1−2に示すように各α−グルコシルステビオサイド
の含有率は時間と共に変化する。甘味質のよいGl−a
、G2〜aの生成は反応時間4時間〜8時間の時に最大
になりその後は徐々に減少する。逆に甘味質の良くない
Gl−bG2〜b、G2−cなとの成分は時間と共に増
加する。また残存ステビオサイド(ST)の含有率が2
0%以下であれば後に示す樹脂生成で除去が可能である
。図1−1に示すように、反応時間6時間以上で残存ス
テビオサイドが20%以下になることから反応時間は6
時間以上必要である。またα−モノグルコシルステビオ
サイト(G1)の生成は6時間まで急速に増加しその後
徐々に減少する。またG2は8時間まで急速に増加して
その後は徐々に増加する。従って残存ステビオサイドが
20%以下であり、且っG1G2を高含有率て含みしか
もGl−a、G2aの含有比率の高い反応時間は6〜8
時間であることが判った。
次に添加酵素量とα−グルコシルステビオサイドの関係
を調べた。反応条件は反応時間を6時間とし添加酵素量
を125〜20unitの範囲て変化させ、他は図1と
同様条件で実施した。その結果は図2−1に示すように
甘味質のよいGla、G2−aの生成比は添加酵素量5
unit〜8 unitで最大になりそれ以上の添加酵
素量では徐々に減少する。一方せ味質の悪いG2−b。
c、Gl−bは添加酵素量の増加にしたがってその含有
率も増加する。又Gl、G2含有率は5unil付近で
最大になり、その後は変化はみられない。ステビオサイ
ドは添加酵素量l0unitまで急激に減少しその後は
徐々に減少する。残存ステビオサイドは20%以下か望
ましいから、添加酵素量は5uni1以上必要である。
従って添加酵素量は5〜8unitか適切である。
更に反応温度とα−グルコシルステビオサイドの組成比
との関係を検討した。反応条件は反応時間を6時間とし
、他は図1と同一条件で、反応温度を40〜70℃の範
囲で変化させて実施した。図3−1に示すように残存ス
テビオサイドは温度の上昇に、伴って減少し、Gl、G
2は温度の上昇と共に微増している。又図3−2に示す
ように甘味質のよいG1−a G2−aの生成比は温度
の上昇に伴って急激に減少する。
一方残存ステビオサイトを20%以下にするためには5
0℃以上の反応温度か必要である。従って反応温度は5
0℃前後か適切である。
以上の結果から13−α−モノ、ジグルコシルステビオ
サイドを高含有率で含み、且つ残存ステビオサイドは2
0%以下である反応条件は、反応温度47℃〜53℃、
反応時間6〜8時間、添加酵素量5〜8unitである
ことか判った。
また、このようにして得られる生成物は13−α〜モノ
グルコシルステビオサイトがα−モノグルコシルステビ
オサイド中70%以上てあり且つ13−α−ジグルコシ
ルステビオサイドかαジグルコンルステビオサイト中6
0%以上であるステビア抽出物糖付加物80%以上と、
残存ステビア抽出物20%以下とからなる高甘味糖付加
ステビア甘味料組成物であることも認められた。
この知見を更に実験により確認した。即ち、反応温度5
0℃、反応時間6時間、添加酵素量5unitの条件で
反応を行ったものを反応液1とし、含有成分組成を測定
した。
それによると甘味質のよいGl−a、G2−aの含有率
はGl−b、G2−bおよびG2Cに比較して高く、G
l、G2の組成化に関して、甘味質向上に好ましい結果
が得られた。しかしこの段階では残存ステビオサイドの
含有率188%、3分子以上グルコースが転移したαグ
ルコシルステビオサイドの含有率389%で、これら甘
味質の悪い成分が多く残存していることは、甘味質向上
のためには好ましくない。そこで本発明者らは樹脂処理
によって残存、ステビオサイドを除去し、アミラーゼ処
理によって3分子以上のα−グルコシルステビオサイト
を処理する方法を検討した。
通常ステビオサイドとα−グルコシルステビオサイドの
分離は液体クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフ
ィーなとの方法で行えるか、工業的に応用することはで
きない。従ってステビオサイドとα−グルコシルステビ
オサイトを工業レベルで分離する方法はないのが現状で
ある。そこで本発明者らは樹脂による分離を試みた。様
々な樹脂と溶出条件を検討した結果、XAD−7(オル
ガノ■製)の樹脂を用い34%36%の特定したメタノ
ール濃度で溶出することにより、残存ステビオサイドと
α−グルコシルステビオサイトが容易に分離できること
を見いだした。図4のようにXAD−7樹脂にα−グル
コシル化後の反応混合物を吸着させた後、水、35%メ
タノール、50%メタノールの順て溶出を行った。TL
C(薄層クロマトグラフィー)によって各溶出分画を分
析した結果(図6)、水溶出て未反応デキストリンが溶
出し、35%メタノールてα−グルコシルステビオサイ
トが溶出し、50%メタノールで残存ステビオサイドが
溶出された。また34%−36%の範囲のメタノールで
は同様の結果が得られるが、34%以下、36%以上の
濃度のメタノールでは残存ステビオサイドとα−グルコ
シルステビオサイトの分離は不明確になった。
次に3分子以上のα−グルコシルステビオサイトを処理
する方法を検討した。3分子以上のα−グルコシルステ
ビオサイドの処理にはα1.4−グルコシダーゼによっ
てグルコース鎖を切断することが有効である。α−1,
4−グルコシダーゼには糖鎖をランダムに切断するαア
ミラーゼ、非還元末端よりマルトース単位で切断するβ
−アミラーゼ、非還元末端よりグルコース単位で切断す
るグルコアミラーゼなとがあるが、本発明者らはα−モ
ノ、ジグルコシルステヒオサイドを優先的に得る目的て
β−アミラーゼを用いた。
XAD−7樹脂35%メタノール溶出画分を水に溶解し
、β−アミラーゼ処理を行って反応液2を得た。表■に
示すように、反応液2ては反応液1と比較して、残存ス
テビオサイドが大幅に減少し、同時に3分子以上のα−
グルコシルステビオサイトの含有率も大幅に減少してい
る。
一方α−モノ、シグルコンルステヒオサイトの含有率は
増加し、ざらにα−モノグルコシルステビオサイト中の
13−α−モノグルコシルステビオサイド、α−ジグル
コシルステビオサイド中の13−α−シグルコシルステ
ヒオサイトの比率はそれぞれ763%、624%と高い
値を維持していた。
以上表1に示すように反応条件のコントロールと特定条
件での樹脂処理、更にβ−アミラーゼによる糖鎖の切断
反応により、残存ステビオサイド、α−モノ、ジグルコ
シルステビオサイドの含有率、13−α−モノ、ジグル
コシルステビオサイト(Gl−a、G2−a)比に於け
る問題点が解決された最良の粘付加物が得られた。
ステビア抽出物(山陽国策パルプ■ステビア抽出物)の
ステビオール配糖体総量の中でステビオサイドの含有率
は約75%(レバウデイオサイドA25%)であるから
α−グルコシルステビオサイトの甘味質向上はステビア
抽出物の甘味質向上につながると考えられる。またレバ
ウデイオサイドA25%、その他の微量配糖体成分のα
−グルコシル化についてもα−グルコシルステビオサイ
ドと同様の挙動を示すと予測される。
従ってステビオサイドに対する本発明の実験結果はステ
ビア抽出物に十分応用できる。
反応液2(本発明品)の製造条件で甘味料を調製し、パ
ネラ−による官能検査を行った。その結果、比較品(S
KスィートZ山陽国策バルブ■製)に比べて甘味質、甘
味倍数が共に改善されていた。味質においてはシャープ
さが増し、甘味の立ち上がり、後引き性が改善される傾
向を示し、良好な結果が得られた。
本発明のステビア抽出物とはステビア葉部より常法によ
り水またはアルコールなどを用いて抽出し、非甘味成分
を除去したものである。またα−グルコシル化ステビア
抽出物とはステビア抽出物とα−グルコシル糖化合物(
例デキストリン)とを含む水溶液に例えばシクロデキス
トリングルカノトランスフェラーゼを作用させてステビ
ア抽出物をグルコシル化したものである。またα−グル
コシルステビオサイトとはステビオサイドとα−グルコ
シル糖化合物(例デキストリン)とを含む水溶液に例え
ばシクロデキストリングルカノトランスフェラーゼを作
用させてステビオサイドをグルコシル化したものである
さらにα−モノグルコシルステビオサイトとはステビオ
サイドにD−グルコースが1分子α1.4結合で転移し
たもの、α−ジグルコシルステビオサイドとはステビオ
サイドにD−グルコースが2分子α−(,4結合で転移
したものである。13−α−モノグルコシルステビオサ
イドとはステビオサイド13位のソフォロースの末端グ
ルコースにD−グルコースがa−↓、4結合で転移した
ものである。13−α−ジグルコシルステビオサイトと
はステビオサイド13位のソフォロースの末端グルコー
スにD−グルコースが2分子α−1,4結合で転移した
ものである。
〔実施例〕
以下本発明を実験、実施例により詳説するが、本発明は
これに限定されるものではない。
実験1 反応液1,2の製造 ステビア抽出物(山陽国策パルプ■製ステビアフィンH
を晶析精製したもの)Igとα−グルコシル糖化合物と
してDE 7のデキストリン(三相澱粉■製、サンデイ
ック#70)2gを水10m1に溶解して1m01のア
セテートバッファ200 μ11シクロデキストリング
ルカノトランスフェラーゼ(EC24,1,19) )
 5単位を加えて、50℃で6時間インキュベートして
反応を行った。この反応液を95℃に30分間保持して
酵素を加熱失活させ反応液1とした。反応液1を吸着樹
脂(オルガノ■製XAD−7)に水溶液から吸着させ、
水、35%メタノール、50%メタノールの順で溶出さ
せた。このうちα−グルコシルステビオサイドを含有す
る35%メタノール分画を蒸発乾固させた。この固形分
600 mgを水10m1に溶解し、β−アミラーゼ(
ナガセ■製)12.5■を加え50℃で6時間インキュ
ベートして反応を行った。この反応液を95℃に30分
間保持して酵素を加軌失活させ反応液2とした。
甘味成分の定量法 本発明品の成分組成の定量は外部標準法を用いて行った
。測定には高速液体クロマトグラフィーを用い次に示す
条件で行った。
カラム  TSK−gel Am1de−804mmX
25a。
溶離液  CH3いL O80:20−60.40直線
グラジエント 流速   1ml/min 注入量  5μl 検出   UV  210nm 反応液1のクロマトグラムを図4に示した。
図4におけるピーク1. 2. 3. 4はそれぞれス
テビオサイド、α−モノグルコシルステビオサイド、α
−ジグルコシルステビオサイド、αトリグルコシルステ
ビオサイドに対応することをそれぞれの標品によって確
認した。ピーク5以上は同様に4分子以上転移した化合
物であると思われる。次に反応液1のピーク2.3をそ
れぞれ分取して次の条件で高速液体クロマトグラフィー
による分析を行い、ピーク面積比によって定量値を算出
した。
カラム  TSK−gel 0DS−12074mmX
25cm溶離液  60% メタノール 流速   1ml/min 注入量  5μl 検出   LIV  210nm 図5におけるピーク1,2,3,4.5はそれぞれGl
−a、 Gl−b、 G2−a、 G2−b、G2−c
を示す。
実施例 ステビア抽出物(山陽国策パルプ■製ステビアフィンH
を晶析精製したもの)  100gとα−グルコシル糖
化合物としてDEニアのデキストリン(三相澱粉■製、
サンデイック#70)  200gを水1000+nl
に溶解して1m01のアセテートバッファー20m1.
シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ(EC
2t  1.  +9)  500単位を加えて、50
℃て6時間インキユヘートして反応を行った。この反応
液を95℃に30分間保持して酵素を加熱失活させた後
、吸着樹脂(オルガノ■製XAD−7)に水溶液から吸
着させ、水、35%メタノール、50%メタノールの順
で溶出させた。このうちα−グルコシルステビオサイド
を含有する35%メタノール分画を蒸発乾固させた。こ
の固形分75gを水] 000 mlに溶解し、βアミ
ラーゼ(ナガセ(作製)125■を加え50℃で6時間
インキユヘートして反応を行った。この反応液を95℃
に30分間保持して酵素を加熱失活させた後、反応液を
濾過した。濾過液は合成吸着剤ダイアイオンHP−20
C三菱化成工業■製)2400 mlを充填したカラム
に吸着させ、最初に水を通液してデキストリン類を溶出
させた後、90%メタノールを通液してα−グルコシル
ステビア抽出物を溶出せしめ、90%メタノール溶出液
を60℃以下で減圧濃縮乾燥し、粉末化して65gの粉
末状甘味料を得た。本甘味料は実験1の方法で分析した
結果、各糖転移生成比はGl−a(73,8%) 、 
 Gl−b (26,2%)、G2−a(620%)、
  G2−b  (20,4%)、G2−c(17,6
%)であった。
本甘味料の甘味度と甘味質について20名のパネル員に
よる官能検査を行った。比較対象には従来タイプの糖付
加ステビアせ味料SKスィートz(山陽国策パルプ製)
を用いた。甘味試験は本発明品による甘味料の0.05
%水溶液と予備テストによってほぼ同し甘味になるよう
に調整したSKスィートZの0.07%水溶液を8%か
ら1%間隔て13%までのショ糖水溶液を調整して基準
にし甘味の強さを調へた。評価は甘味か強い、弱い、同
じの3段階で評価を求めた。結果は表2に濃度の各評価
に対するパネラ−数で示した。第2表の結果から本発明
品の005%水溶液の甘味度はショ糖の10%と11%
の中間に位置していることから約200倍、同様にSK
スィートZの甘味度は約150倍である。甘味成分当り
の甘味度は、従来タイプのSKスィートZの約1.5倍
である。甘味質試験は本発明品の0.05%の水溶液と
SKスィートZの007%水溶液にっいて苦み、甘味の
切れ、甘味の立ち上がり、甘味のシャープさ、総合的な
甘味質について3段階評価で比較L1結果を表3に各評
価に対するパネラ−数で示した。表3の結果から本発明
品は甘味の立ち上かり、甘味の切れ、甘味のシャープさ
の点て非常に評価がよく総合的な甘味の評価について本
発明品を上位評価するパネラ−が多い。
〔発明の効果〕
本発明により甘味質の良好なα−グルコシル化ステビア
抽出物を、反応条件のコントロール、特定条件の樹脂処
理、β−アミラーゼ処理、なと簡単な製造工程で製造で
き、且つ、コスト的にも、生産設備的にも全く問題無い
方法で生産することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の実施例を示し、図11−は反応
時間よるST、GlおよびG2の組成比の変化を示す図
表、図1−2は反応時間によるGl−a、bおよびG2
−a、b、cの組成比の変化を示す図表である。 図2−1は添加酵素量によるST、GlおよびG2の組
成比の変化を示す図表、図2−2は添加酵素量によるG
l−a、bおよびG2−a。 b、cの組成比の変化を示す図表である。 図3−1は反応温度によるST、GlおよびG2の組成
比の変化を示す図表、図3−2は反応温度によるGl−
a、bおよびG2−a、b。 Cの組成比の変化を示す図表である。 図4および図5は夫々反応液1および反応液2のクロマ
トグラムを示す図表である。図6は多孔性樹脂溶出分画
のTLC分析の結果を示す。 図1〜図3中 ST・・・残存ステビオサイド G1・・・α−−モノグルコシルステビオサイドG2・
・・α−ジグルコシルステビオサイト図4および図5中 ■〜9はクロマトグラム分析の各ピークを夫々指す。 組成比(%) 組成比(%) 組成比(%) 図6 多孔性樹脂溶出分画のTLC分析 手続補正書山 発) 平成2年6月1日

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ステビア抽出物とデキストリンにバチルス・ステ
    アロサーモフィルス産生のシクロデキストリングルカノ
    トランスフェラーゼを作用させて、ステビア抽出物糖付
    加物を製造するに際して、添加酵素量を5〜8unit
    /g(ステビア抽出物)反応時間を6〜8時間 反応温度を47℃〜53℃ とし、生成するステビア抽出物糖付加物を多孔性樹脂に
    吸着させた後、34%〜36%メタノールにより処理し
    てα−グルコシルステビア抽出物を溶出させ、該溶出物
    にβ−アミラーゼを添加作用させることを特徴とする味
    質の良好な高甘味糖付加ステビア甘味料の製法。
  2. (2)ステビア抽出物とデキストリンにバチルス・ステ
    アロサーモフィルス産生のシクロデキストリングルカノ
    トランスフェラーゼを作用させてステビア抽出物糖付加
    物を製造するに際して、添加酵素量を5〜8unit/
    g(ステビア抽出物)反応時間を6〜8時間 反応温度を47℃〜53℃ とすることを特徴とするステビア抽出物糖付加物と残存
    ステビア抽出物との混合物の製法。
  3. (3)13−α−モノグルコシルステビオサイドがα−
    モノグルコシルステビオサイド中70%以上であり且つ
    13−α−ジグルコシルステビオサイドがα−ジグルコ
    シルステビオサイド中60%以上であるステビア抽出物
    糖付加物80%以上と、残存ステビア抽出物20%以下
    とからなる高甘味糖付加ステビア甘味料組成物。
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