JPH0326217Y2 - - Google Patents

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JPH0326217Y2
JPH0326217Y2 JP1983157378U JP15737883U JPH0326217Y2 JP H0326217 Y2 JPH0326217 Y2 JP H0326217Y2 JP 1983157378 U JP1983157378 U JP 1983157378U JP 15737883 U JP15737883 U JP 15737883U JP H0326217 Y2 JPH0326217 Y2 JP H0326217Y2
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cable
rail
carrier plate
fixed
regulator device
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JP1983157378U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ドア内に固着されたほぼ上下方向を
向くレールに、窓ガラスに固着されたキヤリヤプ
レートを摺動自在に装着するとともに、適宜の駆
動装置により、前記レールに沿つて往復回走し得
るように配設された索条の適所を、前記キヤリヤ
プレートに係止してなる自動車用ウインドレギユ
レータ装置に関する。
従来、この種の型式のウインドレギユレータ装
置においては、索条を、細い硬鋼線をより合わせ
てなるワイヤとしていたため、該ワイヤが弛緩し
ている状態から、急激に負荷が掛かると、該ワイ
ヤがレールその他に衝接し、金属的な異音を発生
する恐れがあつた。
そのため、ワイヤに常時緊張力を付与するよう
にテンシヨン機構を設けたり、ワイヤの緩み防止
装置を設けたものもあるが、これらの装置を設け
るほど操作力が重くなつたり、装置全体が大型
化、複雑化し、かつ高価となるという欠点があ
る。
また、動力伝達用の索条としてワイヤを用いた
場合、回走路の途中に急激な屈曲部があると、回
走時の摩擦抵抗が大となり、円滑な操作性を阻害
する恐れがあるので、回走路の屈曲部の曲率を大
としなければならず、そのため装置全体が大型化
する等の欠点もある。
本考案は、動力伝達用の索条を、耐摩耗性と可
撓性とを有する合成樹脂製被覆材により被覆され
た強化繊維よりなるものとすることにより、上述
のような従来装置の欠点を解消した自動車用ウイ
ンドレギユレータ装置を提供することを目的とす
るものである。
以下本考案を、添付図面に示す実施例に基づい
て説明する。
1は、窓ガラス2の所望の昇降軌跡と同一方向
に向けたほぼ上下方向をなすレールで、窓ガラス
2の曲率とほぼ同一曲率をもつて中位部が前方に
向けてわずかに湾曲する板状の基片1aと、この
基片1aの一側縁を前方に向けて直角に折曲して
形成した側片1bと、基片1aの他側縁近傍を、
前方に向けてU字状に折曲して形成した側片1c
とからなり、全体として横断面がほぼコ字状をな
している。
このレール1は、基片1aの後面上下部に固着
された上下1対の足片3,4をもつて、ドアのイ
ンナーパネル(図示略)に止着されている。
レール1には、該レール1の各側縁部を抱持す
るような形状をなす適数個の滑子5,6,7をも
つて、キヤリヤプレート8が、円滑に摺動し得る
ように装着されている。
このキヤリヤプレート8には、窓ガラス2の下
端部が、ボルト・ナツト等の適宜の手段(図示
略)をもつて固着され、それらが一体となつて、
レール1に沿つて摺動し得るようになつている。
キヤリヤプレート8のほぼ中央には、第2図乃
至第5図に明示するように、ほぼ矩形箱状をなす
索条係止部材9が固着されている。
この索条係止部材9は、上壁9a、底壁9b及
び左右の側壁9c,9dを備え、上壁9aと底壁
9bとには、後面に開口するとともに、平面形が
互いに左右逆向きのL字状をなす係合溝10,1
1が切設されている。側壁9cの後面下部と、側
壁9dの後面上部とには、上下間隔を同一とした
上下1対の水平なスリツト12a,12b,13
a,13bが、互いに段違い状に切設されてい
る。各側壁9c,9dにおける両スリツト12
a,12b,13a,13b間の後端には、後述
する索条の外れ止め用の外側方を向く突片9e,
9fが連設されている。また、上壁9dと側壁9
cとの角部の後面、及び底壁9dと側壁9dと角
部の後面には、索条係止部材9の中心方向を向く
膨出部9g,9hが連設されている。
しかして、この索条係止部材9には、索条14
の中間部が、まず上方の係合溝10の奥部を通つ
て垂下した後、スリツト12aを通つて一旦索条
係止部材9の外側に出、突片9eの前方を垂下し
て、スリツト12bより再度索条係止部材9内に
入り、そこから若干上向き傾斜して、スリツト1
3aより再度索条係止部材9の外側に出、突片9
fの前方を垂下して、スリツト13bより再度索
条係止部材9内に入り、そこから下方の係合溝1
1の奥部を通つて垂下するように、ほぼS字状に
係止されている。このように係止することによ
り、索条14の上下方よりいかに大きな索引力が
作用しても、索条14はキヤリヤプレート8から
外れたり、ずれたりすることはない。
第6図に明示するように、索条14は、芯材1
4aを中心にして、そのまわりに強化繊維14b
をより合わせ、さらにそのまわりを、耐摩耗性と
可撓性とを有する合成樹脂製の被覆材14cによ
り被覆したものよりなつている。
強化繊維14bとしては、例えば「ケブラー」
(デユポン社の商標)等として知られる芳香族ポ
リアミド繊維を用いるのが好ましいが、ボロン繊
維、高強度炭素繊維等の強化繊維を用いてもよ
い。
被覆材14cとしては、耐摩耗性のあるポリエ
チレン−エレスタレート繊維を編んだものが好ま
しいが、その他のナイロン、合成樹脂製のものと
してもよい。
芯材14aは、ナイロン等であつて強化繊維1
4bの初期の伸びを防止するためのものである。
索条係止部材9より上方に延出する索条14の
一半部は、キヤリヤプレート8よりレール1に沿
つて上方に立ち上がつた後、レール1の上部に軸
15着されたガイドローラ16と可撓性の索導管
17とに案内されて、駆動装置18におけるケー
ス19内に入り、該ケース19内に回転可能に設
けられた巻取りドラム20の外周に巻回された
後、その端末を巻取りドラム20の外周に止着さ
れている。
索条係止部材9より下方に延出する索条14の
他半部は、キヤリヤプレート8よりレール1に沿
つて垂下した後、レール1の下部に軸21着され
たガイドローラ22を半回して、レール1と平行
に上方に立ち上がり、レール1の上部より、該レ
ール1の上部に固着されたガイド部材23におけ
る孤状の樋状ガイド片23aと、可撓性の索導管
24とに案内されてケース19内に入り、巻取り
ドラム20の外周に、索条14における上記端末
部の巻取りドラム20への巻回方向とは逆向きに
巻回された後、端末を巻取りドラム20の外周に
止着されている。
駆動装置18は、ケース19より突出する回転
軸25を回転させることにより、ケース19内に
設けられた逆転防止機構26を介して、巻取りド
ラム20を所望方向に回転させることにより、索
条14の両端末の一方を巻取り、かつ他方を解き
ほぐすようにした公知のものでよい。
ケース19は、平板状の基部19aと、そのほ
ぼ中央に設けられ、巻取りドラム20を収納する
有底円筒部19bとからなり、有底円筒部19b
の開口部を、蓋板27により閉塞した状態で、回
転軸25がドアのインナーパネルから車室側に突
出するようにして、基部19aをインナーパネル
に固着させる。
なお、第1図においては、駆動装置18の細部
を見やすくするため、駆動装置18を実際の取付
け状態より前後反転させて示してあるので、実際
の取付時には、駆動装置18は、第1図示の状態
から、回転軸25の突出部が後方を向くように裏
返した状態となる。
インナーパネルから突出した回転軸25の先端
には、手動操作用のハンドル(図示略)が取付け
られる。
28は、ガイドローラ22からの索条14の外
れを防止するため、レール1に固着されたガイド
部材である。
かくして、ハンドル操作で巻取りドラム20を
正逆回転させることにより、索条14を往復回走
させ、キヤリヤプレート8及びそれに固着された
窓ガラス2を、レール1に沿つて昇降させること
ができるようになつている。
以上から明らかなように、本考案によると、次
のような作用及び効果を奏することができる。
(a) 動力伝達用の索条を、従来のワイヤに代え
て、耐摩耗性と可撓性とを有する合成樹脂製被
覆材により被覆された強化繊維よりなるものと
したので、索条が糸や紐と同様の大きな可撓性
を有するとともに、その外周が耐摩耗性を有
し、ガイドローラ等の索条の湾曲案内部分の曲
率半径を、従来のワイヤの場合に比して著しく
小とすることができる。
したがつて、ガイドローラとして小径のもの
を用いたり、他の湾曲案内部分(例えば実施例
における樋状ガイド片23a)の曲率半径を小
としたりすることができ、それに伴つて、ガイ
ドレールの横幅を小とすることができ、結果的
にウインドレギユレータ装置全体を小型、軽量
化することができる。
また、ガイドレールの上下方向の案内部分の
有効ストロークを増大させることができ、窓ガ
ラスの開度を大きくすることができる。
(b) 急衝撃時等に、索条が他の部材と衝接して
も、従来のワイヤを用いた場合のような大きな
金属的な異音を発生することはなく、また通常
の窓ガラスの昇降操作時においても、静かに索
条が回走することができ、消音対策上有意義で
ある。
(c) 従来の硬鋼線をより合わせてなるワイヤに比
べ、本考案における索条は、摩擦係数および曲
げ剛性が小さいので、たとえ索条を強く緊張さ
せて配索したとしても、従来のような操作力が
重くなるようなことはなく、常時円滑かつ軽快
な操作が得られる。
(d) ワイヤを用いる場合には、その全体を緊張さ
せるのに、相当大きな張力を付与しなければな
らないが、本考案の場合は、索条が糸や紐とほ
ぼ同一の性質を有し、全体を緊張させるのにわ
ずかの張力を付与するだけでよいので、テンシ
ヨン機構を簡素化、小型化したり、場合によつ
てはテンシヨン機構を設けなくてもよく、便利
である。
(e) 強化繊維は永久伸びの恐れが少ないので、永
久伸びを吸収する装置や緩み防止装置等を設け
なくてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の一部を切欠して
示す斜視図、第2図は、同じく要部の拡大背面
図、第3図は、第2図のA−A線に沿う横断平面
図、第4図は、第2図のB−B線に沿う縦断側面
図、第5図は、第2図のC−C線に沿う縦断側面
図、第6図は、索条の横断面を示す拡大断面図で
ある。 1……レール、2……窓ガラス、8……キヤリ
ヤプレート、9……索条係止部材、14……索
条、14a……芯材、14b……強化繊維、14
c……被覆材、16,22……ガイドローラ、1
8……駆動装置、19……ケース、20……巻取
りドラム、23,28……ガイド部材、17,2
4……索導管、25……回転軸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ドア内に固着されたほぼ上下方向を向くレー
    ルに、窓ガラスに固着されたキヤリヤプレート
    を摺動自在に装着するとともに、適宜の駆動装
    置により、前記レールに沿つて往復回走し得る
    ように配設された索条の適所を、前記キヤリヤ
    プレートに係止してなる自動車用ウインドレギ
    ユレータ装置において、前記索条が、耐摩耗性
    と可撓性とを有する合成樹脂製被覆材により被
    覆された強化繊維よりなることを特徴とする自
    動車用ウインドレギユレータ装置。 (2) 強化繊維が、芳香族ポリアミド繊維よりなる
    実用新案登録請求の範囲第(1)項に記載の自動車
    用ウインドレギユレータ装置。
JP15737883U 1983-10-13 1983-10-13 自動車用ウインドレギユレ−タ装置 Granted JPS6068170U (ja)

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JP15737883U JPS6068170U (ja) 1983-10-13 1983-10-13 自動車用ウインドレギユレ−タ装置

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JPS6068170U JPS6068170U (ja) 1985-05-15
JPH0326217Y2 true JPH0326217Y2 (ja) 1991-06-06

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1018708A (ja) * 1996-07-03 1998-01-20 Mitsuba Corp 車両用の電動式スライドドア

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JPH0613360Y2 (ja) * 1986-02-15 1994-04-06 日産自動車株式会社 窓ガラスの昇降装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5825411A (ja) * 1981-08-07 1983-02-15 Kawasaki Steel Corp 高炉内円周方向分布偏差の検出方法

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