JPH03260626A - 液晶装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、コンピュータ一端末、画像表示装置、シャ
ッターのようなシステムに使用される液晶を用いた電気
光学装置に関する。

［発明の概要］ 基板上に透明電極層、電極層上に配向膜層を設けた一対
の基板で液晶を挟持してなる液晶装置において、電極層
上かつ配向膜層の下に抵抗値が１ｘ　ｌ　Ｑ　ＩｌｌΩ
ｃｌＩからｌＸｌ０”Ω値の導電層が設けられているこ
とにより、静電気による配向膜層の破壊を防止し、表示
品質の高い液晶装置を得ることを狙ったものである。

Ｆ従来の技術］ ドツトマトリクスタイプの表示装置として、薄型、軽量
、低消費電力の特徴を生かした液晶表示装置が注目され
ている。

従来の液晶装置の配向膜の形成方法としては、基板上に
ポリイミド系高分子樹脂を塗布した後、布等で一定方向
にラビングする（特開昭５５−１４３５２５）等で形成
していた。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、前述のラビング法は量産性に優れるという特長
を持っているが、布等によりポリイミド系高分子樹脂か
らなる配向膜層をこするため、摩擦により静電気が発生
してしまう、そして１ｉ荷が放電するときに、部分的に
配向膜層を破壊するという欠点を有していた。

この現象を第２図に基づいて説明する。第２図Ｔａｌは
液晶装置の電極の構造を説明した図で、図中２１ａ　、
　２１ｂ　、２１ｃ　、と２２ａ　、　２２ｂ　、２２
ｃは液晶装置におけるデータ信号電極（セグメント電極
）で、２３ａ　、２３ｂ　、２３ｃ　、２３ｄ　、　２
３ｅ　、２３ｆは走査信号電極（コモン電極）で、セグ
メント電極とコモン電極は対向する一対の基板上に設置
されている。

さらに配向膜層はこれら電極上に対向する形で設置され
ている。

第２図（ｂｌはセグメント電極側の基板を示した図であ
り、基板が布等でラビング処理されると、電極に電荷が
たまり、２１ａと２２ａ間、２１ｂと２２ｂ間、２１ｃ
と２２ｃ間で電荷の放電が起こる。その結果２４ａ　、
　２４ｂ　、　２４ｃ　、２４ｄ　、２４ｅ　、　２４
ｆの様に配向膜層が破壊されてしまう。

第２図ｆｃｌはこの様な基板をセグメント電橋側基板に
使用し、コモン電極側基板を対向させた場合の図である
。セグメント電極とコモン電極が交差する場所が情報を
表示する領域で、画素と呼ばれている。　２５ａ　、２
５ｂ　、２５ｃ　、　２５ｄ　、２５ｅ　、２５ｆの領
域では配向膜層が静電気により破壊されているため画素
が欠けてしまうという問題があった。

実際このような液晶装置で表示を行うと、表示画面の中
央部に表示情報とはまったく無関係に線が走ってしまい
、表示品質を著しく低下させていた。

本発明はこの様な問題点を解決するもので、その目的は
ラビング処理中に発生ずる静電気を防止するところにあ
る。

［課題を解決するための手段］ 上記問題を解決するためにこの発明は、基板上に透明電
極層、電極層上に配向膜層を設けた一対の基板で液晶を
挟持してなる液晶装置において、電極層上かつ配向膜層
の下に抵抗値が１×１０１ＩｌからｌＸｌ０１３Ω１の
導電層を設けることを特徴とするものである。

［作用］ 従来配向膜層の抵抗が高い場合、基板が布等でラビング
処理されると、電極層に電荷がたまり、第２図ｆｂｌで
２１ａと２２ａ間、２１ｂと２２ｂ間、２１ｃと２２ｃ
間で配向膜層を介して一気に電荷の放電が起こるが、前
述の様な導ｍｓを設けることにより、電荷はこの層を介
して徐々に放電されるため配向膜層を破壊することがな
くなることを利用している。

［実施例］ 以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明す
る。

第１図（δ）は本発明の液晶装置の断面図で、図中１１
ａ　、　ｌｌｂはガラス、プラスチック等でできた基板
で、表面にセグメント電極層１２ａ　、１２ｂ　、コモ
ン電極層１２ｃ、配向膜層１３ａ　、１３ｂが設置され
ている。一対の基板は配向膜面が対向するように設置さ
れている。　１４ａ　、１４ｂは液晶を封入するための
シーリング剤、１５は液晶材料である。１６は本発明の
導電層で、抵抗値はｌＸｌ０”ΩＣ１１からｌ×ＩＱ１
！Ω〔である。

図中の１６は二酸化珪素（Ｓｔｏｗ）中にカーボンの微
粒子粉体を添加したものである０層の厚さは０．１μｍ
から０．５μｍである。

この結果静電気の発生はなくなり、表示ムラのない液晶
装置が得られた。

第１図ｆｂｌは本発明の液晶装置の断面図で、図中３１
ａ　、３１ｂはガラス、プラスチック等でできた基板で
、表面にセグメント電極層３２ａ　、　３２ｂ　、コモ
ン電極層３２ｃ、配向膜層３３ａ　、３３ｂが設置され
ている。一対の基板は配向膜面が対向するように設置さ
れている。　３４ａ　、３４ｂは液晶を封入するための
シーリング剤、３５は液晶材料である。３６は本発明の
導電層である。

この場合にも表示ムラのない液晶装置が得られた。

層の抵抗値としては、ｌＸｌ０”Ω１以下で効果があら
れれ、ｌＸｌ０”Ω１以下であると同じ基板上のとなり
あう電極間でショートの原因となってしまう。よってｌ
Ｘｌ０”Ωｌから１×ｌＯ１Ωｌが好ましい。

また層の厚みは０．１μｍ以上で効果があられれるが、
０．５μｍ以上になると液晶分子に印加される電圧値が
減少してしまうので、０．５μｍ以下が好ましい。

本実施例では二酸化珪素中にカーボンの微粒子粉体を添
加したが、膜の抵抗値が所定の値であれば使用する材料
は問わない。

本実施例ではカーボンの粉体を添加したが、配向膜を高
温で形成する場合、変成しないような材料であれば同様
の効果が得られる。具体的にはポリイミド系の配向膜を
形成する場合、配向膜材料を塗布後、１８０℃から３５
０℃で焼成するが、この温度で変成しないような膜の材
料であればよい。

配向膜材料としては、ラビング処理工程の必要な材料で
あれば同様の効果が得られる 以上の実施例に用いたラビング用の布は、ポリエステル
、ナイロン等の高分子繊維を使用したが、材質に関係な
く、静電気は減少し、同様の効果が得られた。

また液晶装置については、水平配向を行うツイストネマ
チック型、スーパーツイスト型、また垂直配向を行うホ
メオトロピンク型等のラビング処理を行う液晶装置であ
れば、液晶材料の種類に関係なく同様の効果が得られた
。

さらにロールの回転方向、移動回数、回転速度、移動速
度を変化させたが、同様の効果が得られた。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、基板上に透明電極
層、電極層上に配向膜層を設けた一対の基板で液晶を挟
持してなる液晶装置において、電極層上かつ配向膜層の
下に抵抗値がｌＸｌ０”ΩＣ−からｌＸｌ０１３ΩＣの
導電層を設けることにより、静電気による配向膜の破壊
を防止し、表示品質の高い液晶装置を得ることができる
ようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図＋ａｌ、（ｂ）は本発明の液晶装置の断面図、第
２図Ｆａｌ〜（Ｃ１は本発明の作用を示す模式図である
。 １１ａ　、ｌｌｂ　　・・・・・基板 １２ａ　、　１２ｂ　　・・・・・セグメント電極層１
２ｃ　　・・・・・・・・コモン電極層１３ａ　　、１
３ｂ　　・　・ １４ａ　　、！４ｂ　　・　・ １５・　・　・　・ １６・　・　・　・　・　・ ・配向膜層 ・シーリング剤 ・液晶材料 本発明の導電層 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 基板上に透明電極層、前記電極層上に配向膜層を設けた
   一対の基板で液晶を挟持してなる液晶装置において、前
   記電極層上かつ前記配向膜層の下に抵抗値が１×１０＾
   １＾０Ωｃｍから１×１０＾１＾３Ωｃｍの導電層が設
   けられていることを特徴とする液晶装置。