JPH0325739Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0325739Y2 JPH0325739Y2 JP8304185U JP8304185U JPH0325739Y2 JP H0325739 Y2 JPH0325739 Y2 JP H0325739Y2 JP 8304185 U JP8304185 U JP 8304185U JP 8304185 U JP8304185 U JP 8304185U JP H0325739 Y2 JPH0325739 Y2 JP H0325739Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tape
- lever
- drive roller
- resistance
- sewing machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000009958 sewing Methods 0.000 claims description 62
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 34
- 230000009471 action Effects 0.000 claims description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 7
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 7
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 6
- 230000008859 change Effects 0.000 description 3
- 210000003127 knee Anatomy 0.000 description 3
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000004044 response Effects 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
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- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
この考案は、加工布支持テーブル上の縫製位置
にゴム紐等の弾性を有するテープを供給して、該
テープを加工布に連続的に縫着し得るよう構成し
たテープ送り装置を備えるミシンにおいて、前記
テープに伸びを与えた状態で加工布に縫着した
り、またテープに弛みを与えた状態で供給して加
工布に縫着したりするために、選択的にテープに
テンシヨンを付与し、また該テンシヨンを解除す
る切換操作を行つた際に、その選択に迅速に応答
して、該テープに伸びまたは弛みの変化を好適に
付与し得るミシンに関するものである。
にゴム紐等の弾性を有するテープを供給して、該
テープを加工布に連続的に縫着し得るよう構成し
たテープ送り装置を備えるミシンにおいて、前記
テープに伸びを与えた状態で加工布に縫着した
り、またテープに弛みを与えた状態で供給して加
工布に縫着したりするために、選択的にテープに
テンシヨンを付与し、また該テンシヨンを解除す
る切換操作を行つた際に、その選択に迅速に応答
して、該テープに伸びまたは弛みの変化を好適に
付与し得るミシンに関するものである。
従来技術
ミシンテーブル上の縫製位置にゴム紐等の弾性
を有するテープを供給して、該テープを加工布に
連続的に縫着し得るよう構成したテープ送り装置
を備えるミシンは、従来より種々の型式のものが
提案され、実施化されている。この種のミシン
は、水着やスポーツウエアの腰部や袖口部等に、
弾性伸縮する縮み(ギヤザー)を形成する場合に
好適に使用されるものであつて、布送り込み側上
方のミシン機枠上にミシン主軸と連動して回転す
る駆動ローラを設けると共に、この駆動ローラに
相対して自由回転する従動ローラを設け、ゴム紐
等の弾性テープを両ローラ間で挾圧しつつテーブ
ル上の縫製位置に供給し、そのテープを弾性に抗
して伸長させた状態で加工布に縫着することによ
つて、仕上り後の加工布のテープ縫着部に、テー
プの弾性復元力による縮みを与えるようになつて
いる。
を有するテープを供給して、該テープを加工布に
連続的に縫着し得るよう構成したテープ送り装置
を備えるミシンは、従来より種々の型式のものが
提案され、実施化されている。この種のミシン
は、水着やスポーツウエアの腰部や袖口部等に、
弾性伸縮する縮み(ギヤザー)を形成する場合に
好適に使用されるものであつて、布送り込み側上
方のミシン機枠上にミシン主軸と連動して回転す
る駆動ローラを設けると共に、この駆動ローラに
相対して自由回転する従動ローラを設け、ゴム紐
等の弾性テープを両ローラ間で挾圧しつつテーブ
ル上の縫製位置に供給し、そのテープを弾性に抗
して伸長させた状態で加工布に縫着することによ
つて、仕上り後の加工布のテープ縫着部に、テー
プの弾性復元力による縮みを与えるようになつて
いる。
しかるに、この従来構成に係るミシンを使用し
て、加工布のテープ縫着部の長手方向における一
部分のみに、大きな縮みが生じるようテープを縫
着したい場合は、通常のテープ縫着作業の途中で
加工布送り用の送り歯と駆動ローラとの相対速度
を変更して、加工布の送り量を大きくしたり、あ
るいはテープの供給量を小さくしたりし、その後
通常状態に戻して縫着作業を行なう必要があつ
て、その操作が非常に煩雑であつた。
て、加工布のテープ縫着部の長手方向における一
部分のみに、大きな縮みが生じるようテープを縫
着したい場合は、通常のテープ縫着作業の途中で
加工布送り用の送り歯と駆動ローラとの相対速度
を変更して、加工布の送り量を大きくしたり、あ
るいはテープの供給量を小さくしたりし、その後
通常状態に戻して縫着作業を行なう必要があつ
て、その操作が非常に煩雑であつた。
このように操作の煩雑な欠点を解決するための
技術的手段として、例えば本件出願人の提案に係
る考案「テープ送り装置を備えたミシン」が、実
公昭59−7912号として公告されている。この考案
は、テープの移動経路に沿つて、ミシン主軸と連
動して回転される駆動ローラと従動ローラとを対
向配置すると共に、抵抗付与部材を設け、従動ロ
ーラおよび抵抗付与部材を切換手段にてテープに
対する作用位置へ交互に切換移動させ得るよう構
成したことにより、テープの供給移動量を簡単に
変更することができる。このため加工布の一部分
にのみ大きな縮みを生じさせるようなテープ縫着
作業を極めて容易になし得て、それなりに高く評
価し得るものである。
技術的手段として、例えば本件出願人の提案に係
る考案「テープ送り装置を備えたミシン」が、実
公昭59−7912号として公告されている。この考案
は、テープの移動経路に沿つて、ミシン主軸と連
動して回転される駆動ローラと従動ローラとを対
向配置すると共に、抵抗付与部材を設け、従動ロ
ーラおよび抵抗付与部材を切換手段にてテープに
対する作用位置へ交互に切換移動させ得るよう構
成したことにより、テープの供給移動量を簡単に
変更することができる。このため加工布の一部分
にのみ大きな縮みを生じさせるようなテープ縫着
作業を極めて容易になし得て、それなりに高く評
価し得るものである。
考案が解決しようとする問題点
しかるにこの公告に係る考案のミシンでは、ゴ
ム紐等の弾性を有するテープへの抵抗付与部材
を、テープ供給源と該テープを挾圧して送り出す
駆動ローラとの間に配設する構造になつている。
このため、テープに弛みを与えて供給する通常の
送り状態から、該テープに抵抗を付与して供給停
止状態に切換える場合に、布押え足に入る手前に
おいて前記テープの弛みが消えた後、伸びが与え
られるまでタイムラグを必然的に生じ、応答性の
点で劣つていた。
ム紐等の弾性を有するテープへの抵抗付与部材
を、テープ供給源と該テープを挾圧して送り出す
駆動ローラとの間に配設する構造になつている。
このため、テープに弛みを与えて供給する通常の
送り状態から、該テープに抵抗を付与して供給停
止状態に切換える場合に、布押え足に入る手前に
おいて前記テープの弛みが消えた後、伸びが与え
られるまでタイムラグを必然的に生じ、応答性の
点で劣つていた。
またテープ供給状態と供給停止状態との切換え
は、揺動レバーにより同時的に行なう構成なの
で、テープの供給停止から強制送りに切換える場
合には、逆にテープの伸びが消えて弛みが発生す
るまでに時間を要していた。すなわちテープの縫
着作業中に、作業者が布押え足の下方を通過する
加工布およびテープを目視して、必要な部位に前
記縮みを形成するべく、当該テープに伸びを与え
たり、弛みを与えたりする操作時の即応性に劣
り、従つて必要個所での適切な縮み加工がなされ
ない欠点があつた。
は、揺動レバーにより同時的に行なう構成なの
で、テープの供給停止から強制送りに切換える場
合には、逆にテープの伸びが消えて弛みが発生す
るまでに時間を要していた。すなわちテープの縫
着作業中に、作業者が布押え足の下方を通過する
加工布およびテープを目視して、必要な部位に前
記縮みを形成するべく、当該テープに伸びを与え
たり、弛みを与えたりする操作時の即応性に劣
り、従つて必要個所での適切な縮み加工がなされ
ない欠点があつた。
考案の目的
本考案は、前述した従来技術に係るテープ送り
装置を備えるミシンに内在している欠点に鑑み、
これを好適に解決するべく提案されたものであつ
て、テープ縫着を行う作業者が、加工布の必要部
位にのみ前記縮みを形成するため、当該テープに
伸びを与えたり、弛みを与えたりする操作時にお
いて、前記テープへの伸びの発生または弛みの発
生が瞬時に得られ、従つて必要部位に必要な状態
でのテープ縫着を確実に達成することを目的とす
る。
装置を備えるミシンに内在している欠点に鑑み、
これを好適に解決するべく提案されたものであつ
て、テープ縫着を行う作業者が、加工布の必要部
位にのみ前記縮みを形成するため、当該テープに
伸びを与えたり、弛みを与えたりする操作時にお
いて、前記テープへの伸びの発生または弛みの発
生が瞬時に得られ、従つて必要部位に必要な状態
でのテープ縫着を確実に達成することを目的とす
る。
問題点を解決するための手段
前記問題点を好適に解決するために本考案は、
加工布支持テーブルと布押え足との間に画成され
る縫製位置にゴム紐等の弾性を有するテープを供
給して、このテープを加工布に縫着するようにし
たテープ送り装置を備えたミシンにおいて、加工
布送り込み側上方の前記テープの移動経路に沿つ
て、ミシン機枠に回転可能に支承され、ミシン主
軸と連動して一方向に回転される駆動ローラと、
その駆動ローラに相対して回転可能に配設され、
前記テープを駆動ローラとの間で挾持し該駆動ロ
ーラの回転によりテープの供給を行う作用状態
と、駆動ローラから離間されてテープの挾持を解
放する不作用状態とをとり得る従動ローラと、前
記テープの移動経路に沿い、かつ前記両ローラと
布押え足との間に配設され、テープを挾圧してそ
のテープの移動に抵抗を付与する作用状態と、テ
ープに対する抵抗を解除する不作用状態とをとり
得る抵抗付与部材と、前記テープの移動に抵抗を
付与する作用状態および抵抗を解除する不作用状
態に交互に切換える手段であつて、駆動ローラと
従動ローラとの間でテープを挾持して該テープの
供給を行う作用状態を保持し、かつテープに対す
る抵抗を解除している段階と、駆動ローラと従動
ローラとの間でテープを挾持して該テープの供給
を行う作用状態を保持し、かつテープの移動に抵
抗を付与する段階と、駆動ローラから従動ローラ
を離間させてテープの挾持を解放する不作用状態
をとると共に、テープの移動に抵抗を付与する段
階とをとり得る切換手段とから構成したことを特
徴とする。
加工布支持テーブルと布押え足との間に画成され
る縫製位置にゴム紐等の弾性を有するテープを供
給して、このテープを加工布に縫着するようにし
たテープ送り装置を備えたミシンにおいて、加工
布送り込み側上方の前記テープの移動経路に沿つ
て、ミシン機枠に回転可能に支承され、ミシン主
軸と連動して一方向に回転される駆動ローラと、
その駆動ローラに相対して回転可能に配設され、
前記テープを駆動ローラとの間で挾持し該駆動ロ
ーラの回転によりテープの供給を行う作用状態
と、駆動ローラから離間されてテープの挾持を解
放する不作用状態とをとり得る従動ローラと、前
記テープの移動経路に沿い、かつ前記両ローラと
布押え足との間に配設され、テープを挾圧してそ
のテープの移動に抵抗を付与する作用状態と、テ
ープに対する抵抗を解除する不作用状態とをとり
得る抵抗付与部材と、前記テープの移動に抵抗を
付与する作用状態および抵抗を解除する不作用状
態に交互に切換える手段であつて、駆動ローラと
従動ローラとの間でテープを挾持して該テープの
供給を行う作用状態を保持し、かつテープに対す
る抵抗を解除している段階と、駆動ローラと従動
ローラとの間でテープを挾持して該テープの供給
を行う作用状態を保持し、かつテープの移動に抵
抗を付与する段階と、駆動ローラから従動ローラ
を離間させてテープの挾持を解放する不作用状態
をとると共に、テープの移動に抵抗を付与する段
階とをとり得る切換手段とから構成したことを特
徴とする。
作 用
本考案によれば、テープ供給状態から供給停
止状態に切換える際には、先ずテープに抵抗を付
与して該テープに伸びを与えると共に、その上流
で該テープを積極的に繰出す段階を経た後、テー
プの抵抗付与は継続しつつも、若干の時間差をも
つて該テープの繰出しを停止する段階に移行す
る。また逆にテープ供給停止状態から供給状態
に切換える際には、先ずテープに抵抗を付与する
状態を継続すると共に、その上流で該テープの繰
出しを開始する段階を経た後、該テープの繰出し
を継続しつつも、テープへの抵抗付与を解除する
段階に移行する。
止状態に切換える際には、先ずテープに抵抗を付
与して該テープに伸びを与えると共に、その上流
で該テープを積極的に繰出す段階を経た後、テー
プの抵抗付与は継続しつつも、若干の時間差をも
つて該テープの繰出しを停止する段階に移行す
る。また逆にテープ供給停止状態から供給状態
に切換える際には、先ずテープに抵抗を付与する
状態を継続すると共に、その上流で該テープの繰
出しを開始する段階を経た後、該テープの繰出し
を継続しつつも、テープへの抵抗付与を解除する
段階に移行する。
実施例
次に本考案に係るテープ送り装置を備えたミシ
ンにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら以下詳細に説明する。図示の実施例は
オーバーロツクミシンにテープ送り装置を設けた
構成に係るものであつて、第1図は当該ミシンの
要部を示すミシン、第2図は当該ミシンの要部に
おける正面図、第3図は第2図に示すミシンの左
側面図、第5図は本考案の主要な機構の概略構成
を示す斜視図である。
ンにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参
照しながら以下詳細に説明する。図示の実施例は
オーバーロツクミシンにテープ送り装置を設けた
構成に係るものであつて、第1図は当該ミシンの
要部を示すミシン、第2図は当該ミシンの要部に
おける正面図、第3図は第2図に示すミシンの左
側面図、第5図は本考案の主要な機構の概略構成
を示す斜視図である。
第6図は本考案に係るオーバーロツクミシンの
全体的な概略構成を示し、そのミシン機枠10に
は加工布支持テーブル12が水平に設けられ、こ
のテーブル上に布押え足14が昇降自在に位置し
て、加工布16を布送り可能に押圧保持している
(なお針棒および縫針は図示を省略してある)。テ
ーブル12の布送り込み側上方には、支持アーム
18が前記ミシン機枠10から突出して水平に延
在し、この支持アーム18には、第5図に示すテ
ープ送り機構を内在したケーシング20が配設さ
れている。
全体的な概略構成を示し、そのミシン機枠10に
は加工布支持テーブル12が水平に設けられ、こ
のテーブル上に布押え足14が昇降自在に位置し
て、加工布16を布送り可能に押圧保持している
(なお針棒および縫針は図示を省略してある)。テ
ーブル12の布送り込み側上方には、支持アーム
18が前記ミシン機枠10から突出して水平に延
在し、この支持アーム18には、第5図に示すテ
ープ送り機構を内在したケーシング20が配設さ
れている。
すなわち前記ケーシング20は、例えばダイキ
ヤスト鋳造による所要形状の箱体として構成さ
れ、前記支持アーム18における操作者側の前面
で、かつ布押え足14の略上方における位置に、
着脱自在に外刃されている。このケーシング20
は、その内部空間に後述する駆動ローラおよび従
動ローラを水平に収容可能に構成されている。例
えば第5図から判明する如く、ケーシング20の
内部空間には、図示しないミシン機枠から延出
し、ミシン主軸の回転に連係して回転される駆動
軸22が水平に臨んでいる。このケーシング20
内に臨む駆動軸22には、所定長に設定した駆動
ローラ24が固定され、図示しない布送り機構と
同期して積極的に回転駆動されるようになつてい
る。
ヤスト鋳造による所要形状の箱体として構成さ
れ、前記支持アーム18における操作者側の前面
で、かつ布押え足14の略上方における位置に、
着脱自在に外刃されている。このケーシング20
は、その内部空間に後述する駆動ローラおよび従
動ローラを水平に収容可能に構成されている。例
えば第5図から判明する如く、ケーシング20の
内部空間には、図示しないミシン機枠から延出
し、ミシン主軸の回転に連係して回転される駆動
軸22が水平に臨んでいる。このケーシング20
内に臨む駆動軸22には、所定長に設定した駆動
ローラ24が固定され、図示しない布送り機構と
同期して積極的に回転駆動されるようになつてい
る。
また駆動ローラ24に相対して平行に、従動ロ
ーラ26が回転自在に配設され、この従動ローラ
26は前記駆動ローラ24との間にゴム紐等の弾
性テープ28を挾圧して繰出す作用状態と、駆動
ローラ24から離間されてテープ28の挾持を解
放する不作用状態とを取り得るようになつてい
る。例えば第5図に示すように、前記ケーシング
20にはその内部空間を画成する左右一対の前方
突出片20a,20bが形成され、この突出片2
0a,20bの間にコ字状に形成した支持枠体3
0が、支持軸32を介して前後方向への揺動可能
に支持されている。なお支持軸32は、前記両突
出片20a,20bに対しては回動可能に挿通軸
支されているが、前記支持枠体30に対しては挿
通固定されている。
ーラ26が回転自在に配設され、この従動ローラ
26は前記駆動ローラ24との間にゴム紐等の弾
性テープ28を挾圧して繰出す作用状態と、駆動
ローラ24から離間されてテープ28の挾持を解
放する不作用状態とを取り得るようになつてい
る。例えば第5図に示すように、前記ケーシング
20にはその内部空間を画成する左右一対の前方
突出片20a,20bが形成され、この突出片2
0a,20bの間にコ字状に形成した支持枠体3
0が、支持軸32を介して前後方向への揺動可能
に支持されている。なお支持軸32は、前記両突
出片20a,20bに対しては回動可能に挿通軸
支されているが、前記支持枠体30に対しては挿
通固定されている。
前記支持枠体30に対向的に形成した突出片3
0a,30bには固定軸34が挿通され、この固
定軸34に従動ローラ26が自由回転可能に支持
されている。この従動ローラ26は、後述する弾
力付勢機構によつて、前記駆動ローラ24に常に
当接するようになつている。すなわち前記ケーシ
ング20の両突出片20a,20bに挿通した支
持軸32の右端部には、第5図に示すレバー形状
をした押圧力伝達部材36が固定されている。ま
た第1図および第2図に示すように、金属板を所
要形状に折曲形成してなるテープ案内板38が前
記ケーシング20に固定され、この案内板38の
右端において垂直上方に突出するよう形成した支
持片38aに、調節ねじ42が進退自在に挿通さ
れている。そして前記調節ねじ42の一端部は押
圧力伝達部材36に取着けられ、支持片38aの
手前に突出している端部には摘み44が回動可能
にねじ込まれている。また調節ねじ42における
支持片38aと摘み44との間には、所定弾力の
圧縮ばね46が介装されて、該調節ねじ42を軸
方向前方(操作者側)に付勢している。このよう
な弾力付勢機構を配設することによつて、前記支
持枠体30に挿通固定した支持軸32には、前記
調節ねじ42および押圧力伝達部材36を介して
時計方向の回動力が付与され、従つて支持枠体3
0に配設した従動ローラ26は駆動ローラ24に
弾力的に当接されることが諒解されよう。なお前
記固定軸34の左端部は、支持枠体30から水平
に突出延在して、後述する第1レバーの回動軌跡
に臨んでいる。
0a,30bには固定軸34が挿通され、この固
定軸34に従動ローラ26が自由回転可能に支持
されている。この従動ローラ26は、後述する弾
力付勢機構によつて、前記駆動ローラ24に常に
当接するようになつている。すなわち前記ケーシ
ング20の両突出片20a,20bに挿通した支
持軸32の右端部には、第5図に示すレバー形状
をした押圧力伝達部材36が固定されている。ま
た第1図および第2図に示すように、金属板を所
要形状に折曲形成してなるテープ案内板38が前
記ケーシング20に固定され、この案内板38の
右端において垂直上方に突出するよう形成した支
持片38aに、調節ねじ42が進退自在に挿通さ
れている。そして前記調節ねじ42の一端部は押
圧力伝達部材36に取着けられ、支持片38aの
手前に突出している端部には摘み44が回動可能
にねじ込まれている。また調節ねじ42における
支持片38aと摘み44との間には、所定弾力の
圧縮ばね46が介装されて、該調節ねじ42を軸
方向前方(操作者側)に付勢している。このよう
な弾力付勢機構を配設することによつて、前記支
持枠体30に挿通固定した支持軸32には、前記
調節ねじ42および押圧力伝達部材36を介して
時計方向の回動力が付与され、従つて支持枠体3
0に配設した従動ローラ26は駆動ローラ24に
弾力的に当接されることが諒解されよう。なお前
記固定軸34の左端部は、支持枠体30から水平
に突出延在して、後述する第1レバーの回動軌跡
に臨んでいる。
次に第3図および第5図に示すように、前記支
持枠体30の左方に突出する支持軸32には、図
示形状の第1レバー48が回動自在に挿通され
て、軸端部に取着けたEリング50により該レバ
ー48の脱落防止がなされている。この第1レバ
ー48の上方突出部48aと前記ケーシング20
との間には、前記支持軸32に挿通した捩りばね
52が弾力的に介装され、この第1レバー48を
支持軸32を中心として時計方向へ弾力的に回動
付勢している。なお前述した如く従動ローラ26
を支持して水平に突出する固定軸34は、第1レ
バー48の回動軌跡に臨むよう位置しており、常
には両部材に非接触状態を保持しているが、この
第1レバー48が所要角度以上回動すると、該レ
バー48が前記固定軸34に当接して、支持枠体
30を支持軸32を中心として揺動付勢するよう
になつている。
持枠体30の左方に突出する支持軸32には、図
示形状の第1レバー48が回動自在に挿通され
て、軸端部に取着けたEリング50により該レバ
ー48の脱落防止がなされている。この第1レバ
ー48の上方突出部48aと前記ケーシング20
との間には、前記支持軸32に挿通した捩りばね
52が弾力的に介装され、この第1レバー48を
支持軸32を中心として時計方向へ弾力的に回動
付勢している。なお前述した如く従動ローラ26
を支持して水平に突出する固定軸34は、第1レ
バー48の回動軌跡に臨むよう位置しており、常
には両部材に非接触状態を保持しているが、この
第1レバー48が所要角度以上回動すると、該レ
バー48が前記固定軸34に当接して、支持枠体
30を支持軸32を中心として揺動付勢するよう
になつている。
また第1レバー48の軸支部より下方に延在す
る本体の適宜個所に、図示の如くトラニオン54
が一体的に形成され、このトラニオン54にピン
56を介して、第2レバー58の上端部が回動自
在に支持されている。第2レバー58は、その下
端部において図示の如くミシン操作者側に向けて
湾曲形成され、その端部側方には、抵抗付与部材
の一部を構成する棒部材60が水平に固定され
て、前記支持軸32と平行な関係を保つて所要距
離だけ延在している。なお棒部材60は、後述す
る如くテープ28をテープ案内板38との間で確
実にクランプし得るように、ゴム材質のスリーブ
62を挿通被着しておくのが好ましい。
る本体の適宜個所に、図示の如くトラニオン54
が一体的に形成され、このトラニオン54にピン
56を介して、第2レバー58の上端部が回動自
在に支持されている。第2レバー58は、その下
端部において図示の如くミシン操作者側に向けて
湾曲形成され、その端部側方には、抵抗付与部材
の一部を構成する棒部材60が水平に固定され
て、前記支持軸32と平行な関係を保つて所要距
離だけ延在している。なお棒部材60は、後述す
る如くテープ28をテープ案内板38との間で確
実にクランプし得るように、ゴム材質のスリーブ
62を挿通被着しておくのが好ましい。
また第1レバー48の前記トラニオン54より
下方部分には長形の通孔(図示せず)が穿設さ
れ、第2レバー58に垂直に固定したボルト64
が前記通孔に挿通されて手前に突出している。こ
のボルト64の端部には摘みナツト66がねじ込
まれると共に、この摘みナツト66と第1レバー
48との間には圧縮ばね68が弾力的に介装され
て、第2レバー58を第1レバー48に押し付け
る力を調節し得るようになつている。更に第2レ
バー58には図示の調節ねじ70がねじ込まれ、
その開放端部を第1レバー48の下部背面に当接
させて、両レバー間の位置規制をしている。
下方部分には長形の通孔(図示せず)が穿設さ
れ、第2レバー58に垂直に固定したボルト64
が前記通孔に挿通されて手前に突出している。こ
のボルト64の端部には摘みナツト66がねじ込
まれると共に、この摘みナツト66と第1レバー
48との間には圧縮ばね68が弾力的に介装され
て、第2レバー58を第1レバー48に押し付け
る力を調節し得るようになつている。更に第2レ
バー58には図示の調節ねじ70がねじ込まれ、
その開放端部を第1レバー48の下部背面に当接
させて、両レバー間の位置規制をしている。
テープ案内板38は、第1図に示す如く所定幅
の案内溝72を有し、この案内溝72にテープ2
8が走行可能に挿通されるようになつている。ま
た案内板38の一部は、第2図に示すように支持
枠体30の手前(操作側)において垂下すると共
に、第3図から判明するように前記棒部材60の
付近まで折曲状態で延在している。そしてこの案
内板38の前記棒部材60に対応する裏面38a
が、抵抗付与部材の一部として機能する。なおこ
の案内板38の下端部に、別のテープ案内板74
が設けられている。
の案内溝72を有し、この案内溝72にテープ2
8が走行可能に挿通されるようになつている。ま
た案内板38の一部は、第2図に示すように支持
枠体30の手前(操作側)において垂下すると共
に、第3図から判明するように前記棒部材60の
付近まで折曲状態で延在している。そしてこの案
内板38の前記棒部材60に対応する裏面38a
が、抵抗付与部材の一部として機能する。なおこ
の案内板38の下端部に、別のテープ案内板74
が設けられている。
また第1レバー48の上方突出部48aにはケ
ーブル76の先端が固定されており、このケーブ
ル76の他端部にはミシンのテーブル12に設け
たひざペダルまたはフツトペダル(何れも図示せ
ず)に作動的に連結され、該ペダルの操作により
ケーブル76を引張付勢して、第1レバー48を
支持軸32を中心として反時計方向へ回動させ得
るようになつている。
ーブル76の先端が固定されており、このケーブ
ル76の他端部にはミシンのテーブル12に設け
たひざペダルまたはフツトペダル(何れも図示せ
ず)に作動的に連結され、該ペダルの操作により
ケーブル76を引張付勢して、第1レバー48を
支持軸32を中心として反時計方向へ回動させ得
るようになつている。
次にこのように構成した本考案の実施例に係る
ミシンの作用につき説明する。なお説明の便宜
上、前記弾性を有するテープに弛みを与えて加工
布に縫着している作業状態から、該テープに伸び
を与えて縫着する作業状態に切換える場合につ
き、主として述べることとする。第4図a〜第4
図cは、テープ縫着作業時におけるテープ28に
対する駆動ローラ48と従動ローラ58および抵
抗付与部材38a,60の相互関係を示すもので
ある。
ミシンの作用につき説明する。なお説明の便宜
上、前記弾性を有するテープに弛みを与えて加工
布に縫着している作業状態から、該テープに伸び
を与えて縫着する作業状態に切換える場合につ
き、主として述べることとする。第4図a〜第4
図cは、テープ縫着作業時におけるテープ28に
対する駆動ローラ48と従動ローラ58および抵
抗付与部材38a,60の相互関係を示すもので
ある。
先ず第4図aは、通常のテープ縫着作業時の状
態を示すものであつて、テープ供給源から連続的
に到来するテープ28の移動経路は、前記テープ
案内板38の案内溝72を介して、駆動ローラ2
4および従動ローラ26の間を下方に通過し、更
に抵抗付与部材(棒部材60とテープ案内板38
の下部裏面38aから前記される)における間隙
を通つて、テーブル12と布押え足14との間に
画成される縫製位置に至つている。このとき従動
ローラ26を支持する支持枠体30は、これに作
用する圧縮ばね46の弾性力により時計方向(第
3図において)に回動付勢されているので、その
従動ローラ26は相対する駆動ローラ24に当接
して、前記テープ28を両ローラ間に挾圧してい
る。また駆動ローラ24は、ミシン主軸と連係す
る駆動軸22によつてテープ繰出し方向に回転さ
れているから、テープ28は下方に向けて供給さ
れている。
態を示すものであつて、テープ供給源から連続的
に到来するテープ28の移動経路は、前記テープ
案内板38の案内溝72を介して、駆動ローラ2
4および従動ローラ26の間を下方に通過し、更
に抵抗付与部材(棒部材60とテープ案内板38
の下部裏面38aから前記される)における間隙
を通つて、テーブル12と布押え足14との間に
画成される縫製位置に至つている。このとき従動
ローラ26を支持する支持枠体30は、これに作
用する圧縮ばね46の弾性力により時計方向(第
3図において)に回動付勢されているので、その
従動ローラ26は相対する駆動ローラ24に当接
して、前記テープ28を両ローラ間に挾圧してい
る。また駆動ローラ24は、ミシン主軸と連係す
る駆動軸22によつてテープ繰出し方向に回転さ
れているから、テープ28は下方に向けて供給さ
れている。
なお状態切換手段としての第1レバー48およ
び第2レバー58の相対位置は、前記摘みナツト
66と圧縮ばね68および調節ねじ70の夫々に
より適宜調節されて、前記抵抗付与部材を構成す
る棒部材60およびテープ案内板38の対向裏面
38bとの間に隙間が形成されているため、テー
プ28は抵抗を付与されることなく、弛緩状態で
縫製位置に供給されて、加工布16に縫着がなさ
れる。
び第2レバー58の相対位置は、前記摘みナツト
66と圧縮ばね68および調節ねじ70の夫々に
より適宜調節されて、前記抵抗付与部材を構成す
る棒部材60およびテープ案内板38の対向裏面
38bとの間に隙間が形成されているため、テー
プ28は抵抗を付与されることなく、弛緩状態で
縫製位置に供給されて、加工布16に縫着がなさ
れる。
次いで加工布16に前記テープ28に伸びを与
えた状態で縫着して、仕上がり時に縮みを与えた
い場合は、加工布16における所望の縫着部位が
縫製位置に到来した時点で、図示しない前記ひざ
ペダルを操作してケーブル76を引張することに
より、第4図bに示す状態となる。すなわちケー
ブル76の左方向への引張作用下に、第1レバー
48は捩りばね52の弾力に抗して、支持軸32
を中心として反時計方向に回動する。この回動初
期の段階では、第1レバー48が回動しても該レ
バーは従動ローラ26を支持する固定軸34に当
接するに至つていない。但し第2レバー58は、
図示の圧縮ばね68の弾力作用下に、第1レバー
48と一体的に移動する。従つて第2レバー58
に設けた前記棒部材60が、テープ案内板38の
対向裏面38bに当接し、テープ28を挾圧して
該テープの移動に抵抗を与える。しかも縫製位置
では加工布16へのテープ28の縫着は進行して
いるから、抵抗付与部材38b,60とを布押え
足14との間において、テープ28には直ちに伸
びの付与が開始される。なおこの場合のテープ2
8に付与される抵抗は、最大値よりも小さくなつ
ている。
えた状態で縫着して、仕上がり時に縮みを与えた
い場合は、加工布16における所望の縫着部位が
縫製位置に到来した時点で、図示しない前記ひざ
ペダルを操作してケーブル76を引張することに
より、第4図bに示す状態となる。すなわちケー
ブル76の左方向への引張作用下に、第1レバー
48は捩りばね52の弾力に抗して、支持軸32
を中心として反時計方向に回動する。この回動初
期の段階では、第1レバー48が回動しても該レ
バーは従動ローラ26を支持する固定軸34に当
接するに至つていない。但し第2レバー58は、
図示の圧縮ばね68の弾力作用下に、第1レバー
48と一体的に移動する。従つて第2レバー58
に設けた前記棒部材60が、テープ案内板38の
対向裏面38bに当接し、テープ28を挾圧して
該テープの移動に抵抗を与える。しかも縫製位置
では加工布16へのテープ28の縫着は進行して
いるから、抵抗付与部材38b,60とを布押え
足14との間において、テープ28には直ちに伸
びの付与が開始される。なおこの場合のテープ2
8に付与される抵抗は、最大値よりも小さくなつ
ている。
ケーブル76が更に引張られると、第4図cに
示すように第1レバー48も更に回動する。すな
わち第2レバー58の棒部材60は前記対向裏面
38bに当接しているので、この第2レバー58
は第1レバー48と一体的には回動し得ないが、
図示の如く圧縮ばね68が圧縮されて、第1レバ
ー48の回動を許容する。このとき従動ローラ2
6を支持する固定軸34の突出部は、前述した如
く第1レバー48の回動軌跡に臨んでいるから、
第1レバー48はその回動に伴い前記固定軸34
に当接し、更には圧縮ばね46の弾力に抗して、
支持枠体30を反時計方向に回動させるに至る。
このため支持枠体30に設けた従動ローラ26
は、駆動ローラ24から離間し、テープ28の供
給を停止する。
示すように第1レバー48も更に回動する。すな
わち第2レバー58の棒部材60は前記対向裏面
38bに当接しているので、この第2レバー58
は第1レバー48と一体的には回動し得ないが、
図示の如く圧縮ばね68が圧縮されて、第1レバ
ー48の回動を許容する。このとき従動ローラ2
6を支持する固定軸34の突出部は、前述した如
く第1レバー48の回動軌跡に臨んでいるから、
第1レバー48はその回動に伴い前記固定軸34
に当接し、更には圧縮ばね46の弾力に抗して、
支持枠体30を反時計方向に回動させるに至る。
このため支持枠体30に設けた従動ローラ26
は、駆動ローラ24から離間し、テープ28の供
給を停止する。
このように第1レバー48が更に回動されて
も、第2レバー58の棒部材60は依然としてテ
ープ案内板38の対向裏面38bに当接している
から、テープ28の供給を停止されている。この
ときのテープ28に付与される抵抗は、摘みナツ
ト66により設定された最大値になつている。
も、第2レバー58の棒部材60は依然としてテ
ープ案内板38の対向裏面38bに当接している
から、テープ28の供給を停止されている。この
ときのテープ28に付与される抵抗は、摘みナツ
ト66により設定された最大値になつている。
次いでひざペダルへの押圧力を解除し、ケーブ
ル76を戻すと、上記と逆の順序すなわち第4図
c→第4図aの順で通常状態に復帰する。このた
めテープ28に抵抗を付与しての縫製を終える直
前には、抵抗付与部材より上流でテープ28の強
制送りがなされているため、該テープ28に弛み
が与えられている。従つて抵抗解除時には、速や
かに布押え足14に入るテープ28に弛みが発生
する。
ル76を戻すと、上記と逆の順序すなわち第4図
c→第4図aの順で通常状態に復帰する。このた
めテープ28に抵抗を付与しての縫製を終える直
前には、抵抗付与部材より上流でテープ28の強
制送りがなされているため、該テープ28に弛み
が与えられている。従つて抵抗解除時には、速や
かに布押え足14に入るテープ28に弛みが発生
する。
考案の効果
本考案によれば、通常状態ではテープに強制送
りのみが作用しているが、所望に応じて切換手段
を操作させると、先ずテープの強制送りがなされ
つつもテープの供給に抵抗が付与される段階が得
られ、次いでテープへの強制送りが解除されると
共に、テープの供給には依然として抵抗が付与さ
れる段階が若干の時間差をもつて実現される。し
かもテープへの抵抗付与部材は、布押え足に近い
場所に配置してあるため、テープに抵抗を付与す
る縫製を始める時には、速やかに布押え足に入る
テープに伸びが発生する。また抵抗解除時には、
布押え足に入るテープには速やかに弛みが発生す
る。すなわちテープを弛緩させて供給する通常の
供給状態と、テープの供給を停止して伸びを与え
る状態との切換時に、テープが迅速に応答する。
このため縫製中にテープに弛みを与えたり、伸び
を与えたりしての加工布へのテープ縫着が、操作
者の所望通りに正確になされるものである。
りのみが作用しているが、所望に応じて切換手段
を操作させると、先ずテープの強制送りがなされ
つつもテープの供給に抵抗が付与される段階が得
られ、次いでテープへの強制送りが解除されると
共に、テープの供給には依然として抵抗が付与さ
れる段階が若干の時間差をもつて実現される。し
かもテープへの抵抗付与部材は、布押え足に近い
場所に配置してあるため、テープに抵抗を付与す
る縫製を始める時には、速やかに布押え足に入る
テープに伸びが発生する。また抵抗解除時には、
布押え足に入るテープには速やかに弛みが発生す
る。すなわちテープを弛緩させて供給する通常の
供給状態と、テープの供給を停止して伸びを与え
る状態との切換時に、テープが迅速に応答する。
このため縫製中にテープに弛みを与えたり、伸び
を与えたりしての加工布へのテープ縫着が、操作
者の所望通りに正確になされるものである。
図面は本考案の一実施例に係るミシンを示すも
のであつて、第1図は実施例に係るミシンの要部
を示す平面図、第2図は当該ミシンの要部におけ
る正面図、第3図は第2図に示すミシンの左側面
図、第4図a〜第4図cは、本実施例によりテー
プ縫着作業を行う際のテープに対する駆動ローラ
と従動ローラおよび抵抗付与部材の相互関係を経
時的に示す動作説明図、第5図は本考案の主要な
機構の概略構成を示す斜視図、第6図は本考案の
実施例に係るオーバーロツクミシンの全体的な概
略構成を示す斜視図である。 10……ミシン機枠、12……加工布支持テー
ブル、14……布押え足、16……加工布、24
……駆動ローラ、26……従動ローラ、28……
テープ、32…支持軸、34……固定軸、38a
……対向裏面、48……第1レバー、58……第
2レバー、76……ケーブル。
のであつて、第1図は実施例に係るミシンの要部
を示す平面図、第2図は当該ミシンの要部におけ
る正面図、第3図は第2図に示すミシンの左側面
図、第4図a〜第4図cは、本実施例によりテー
プ縫着作業を行う際のテープに対する駆動ローラ
と従動ローラおよび抵抗付与部材の相互関係を経
時的に示す動作説明図、第5図は本考案の主要な
機構の概略構成を示す斜視図、第6図は本考案の
実施例に係るオーバーロツクミシンの全体的な概
略構成を示す斜視図である。 10……ミシン機枠、12……加工布支持テー
ブル、14……布押え足、16……加工布、24
……駆動ローラ、26……従動ローラ、28……
テープ、32…支持軸、34……固定軸、38a
……対向裏面、48……第1レバー、58……第
2レバー、76……ケーブル。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 加工布支持テーブル12と布押え足14との
間に画成される縫製位置にゴム紐等の弾性を有
するテープ28を供給して、このテープ28を
加工布16に縫着するようにしたテープ送り装
置を備えたミシンにおいて、 加工布送り込み側上方の前記テープ28の移
動経路に沿つて、ミシン機枠10に回転可能に
支承され、ミシン主軸と連動して一方向に回転
される駆動ローラ24と、 その駆動ローラ24に相対して回転可能に配
設され、前記テープ28を駆動ローラ54との
間で挾持し該駆動ローラ24の回転によりテー
プ28の供給を行う作用状態と、駆動ローラ2
4から離間されてテープ28の挾持を解放する
不作用状態とをとり得る従動ローラ26と、 前記テープ28の移動経路に沿い、かつ前記
両ローラ24,26と布押え足14との間に配
設され、テープ28を挾圧してそのテープ28
の移動に抵抗を付与する作用状態と、テープ2
8に対する抵抗を解除する不作用状態とをとり
得る抵抗付与部材38b,60と、 前記テープ28の移動に抵抗を付与する作用
状態および抵抗を解除する不作用状態を交互に
切換える手段であつて、 駆動ローラ24と従動ローラ26との間でテ
ープ28を挾持して該テープ28の供給を行う
作用状態を保持し、かつテープ28に対する抵
抗を解除している段階と、 駆動ローラ24と従動ローラ26との間でテ
ープ28を挾持して該テープ28の供給を行う
作用状態を保持し、かつテープ28の移動に抵
抗を付与する段階と、 駆動ローラ24から従動ローラ26を離間さ
せてテープ28の挾持を解放する不作用状態を
とると共に、テープ28の移動に抵抗を付与す
る段階とをとり得る切換手段48,58と からなるテープ送り装置を備えたミシン。 2 前記切換手段は、定位置に保持された支持軸
32に回動可能に軸支した第1レバー48と、
この第1レバー48に回動可能に軸支した第2
レバー58と、前記第1レバー48を一方向に
回動付勢する操作ケーブル76とからなり、前
記支持軸32に揺動可能に支持した支持枠体3
0に挿通されて従動ローラ26を回転自在に軸
支する固定軸34の突出端部を前記第1レバー
48の回動軌跡に臨ませるよう構成 したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
第1項に記載のテープ送り装置を備えたミシ
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8304185U JPH0325739Y2 (ja) | 1985-06-01 | 1985-06-01 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8304185U JPH0325739Y2 (ja) | 1985-06-01 | 1985-06-01 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61198675U JPS61198675U (ja) | 1986-12-11 |
JPH0325739Y2 true JPH0325739Y2 (ja) | 1991-06-04 |
Family
ID=30631307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8304185U Expired JPH0325739Y2 (ja) | 1985-06-01 | 1985-06-01 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0325739Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-06-01 JP JP8304185U patent/JPH0325739Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61198675U (ja) | 1986-12-11 |
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