JPH03257083A - 押出し成型用セメントモルタル組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は押出し成型用セメントモルタル組成物に関し、
さらに詳細には軽量化を目的とした押出し成型用セメン
トモルタル組成物に関するものである。

〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕軽量化を
目的とした押出し成型用セメントモルタル組成物には、
軽量骨材や軽量コンクリート屑などの配合が試みられて
いる。しかし、これらの配合物は、押出し機のシリンダ
ーやダイスの滑りを悪くさせ、ダイスやシリンダーを損
傷させるばかりでなく、押出し圧力が高くなり均質で表
面平滑な成型品は得られない。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、
本発明に到った。

すなわち本発明は、表面張力が４５ｄｙｎｅ／ｃｍ以下
の界面活性剤水溶液を発泡させた泡沫を混入してなる押
出し成型用セメントモルタル組成物を提供するものであ
る。

本発明の押出し成型用セメントモルタル組成物は、上記
の問題点を解決する手段として、泡沫を混入することを
特徴とするものである。即ち、本発明のセメントモルタ
ル組成物は、水硬性物質であるセメント質材料と補強材
の繊維質材料と水溶性高分子などの可塑剤およびベント
ナイトや珪砂等と水とを包含してなる組成物に界面活性
剤水溶液の泡沫を混入してなることを特徴とした押出し
成型用セメントモルタル組成物であり、泡沫を混入する
ことにより成型体の軽量化を計るとともに、泡によるベ
アリング効果により、押出し成型時のシリンダーやダイ
ス出口において潤滑性と滑り性を向上させ、表面平滑な
成型品を得るものである。

本発明において界面活性剤水溶液の泡沫の製法は、発泡
機（図−１に一例を示す）やミキサーなどにより発泡さ
せるもので、機種については限定するものではない。泡
沫の密度は０．２〜０、０２ｇ／ｍｊ！の範囲が好まし
く、泡沫の密度と混入量は、成型後の保型性と目的とす
る比重により調整される。本発明に用いる泡沫組成物、
即ち、界面活性剤はイオン性や構造及び使用濃度などを
限定するものではなく、表面張力が４５ｄｙｎｅ／ｃｍ
以下の水溶液を使用する。表面張力が４５ｄｙｎｅ／ｃ
ｍ以上になると均質な泡沫の製造が困難となるばかりで
なく、セメント類との混練初期に消泡する。

界面活性剤の一例をあげれば、アルキル脂肪酸塩、アル
キル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテノペポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビクン脂肪
酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪Ｍエステル、
アルキルアミン塩、第四級アミン塩、アルキルベタイン
、ポリカルボン酸塩等で、これらの一種または二種以上
を併用して使用する。

本発明に用いられるセメント質材料は普通ポルトランド
セメントの他、アルミナセメント、高炉セメント、フラ
イアッシュセメント等が挙げられる。

また、補強のための繊維類としては、石綿、岩綿、ガラ
ス繊維、カーボン繊維等の無機質繊維や、ナイロン繊維
、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、アクリル繊維、
アラミド繊維等の有機質繊維が使用される。

さらに、可塑剤としてメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリ
ルアミド、ゼラチン、アルギン酸ソーダなどの水溶性高
分子の一種または二種以上を併用して使用する。

他に添加物としてパーライト、バーミキユライト、珪砂
等を用いてもよい。

〔実　施　例〕

以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。

実施例−１ 第１表に示す配合組成の原料をミキサー（ＭＨ３−８０
型；宮崎鉄工味製）で２分間混練した後、さらに混線機
（ＭＰ−３０型；宮崎鉄工■製）で５分間混練する。こ
の混練物を、幅５Ｑｍｍ、厚さ８ＩＴ１ｍのダイスを取
り付けた押出し成型機を通して成型品とした。

次いで、その成型品を高温高圧蒸気養生（１８０ｔ、　
１０ｋｇ／ｃｍ２）をかけ製品とした。得られた製品の
性状を第１表に示す。

本実施例に使用した泡沫組成物は、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル硫酸塩（エマール２０Ｃ；花王■製）
の０．５％水溶液で、表面張力が３１ｄｙｎｅ／ｃｍの
ものを使用した。図−１に示す泡沫製造機により泡沫の
密度を、液送定量ポンプと圧力空気の調整で鉤０５ｇ／
ｒｄとした。

第 １ 表 （原　料） セメント：普通ポルトランドセメント ＭＣ：メチルセルロース（信越化学社品：メトローズ） 泡沫：泡密度　０．０５ｇ／−（２０倍発発泡ＡＬＣ粉
：　１．５ｍｍ以下の粉末 （成型性） ◎：平滑性きわめて良好 ○：平滑性良好 ×：不良（表面にキズあり、平滑性なし）第１表の結果
で明らかなように、ＡＬＣ粉を用いて軽量化を計った比
較品の成型品の表面は不良であるのに対し、本発明の泡
沫混入成型品は平滑性に極めて優れる。また、成型体の
比重は、泡沫の密度と泡沫量の調整によって任意に得る
ことができるのがわかる。曲げ強度は、比重と相関性を
示し、泡沫混入成型品もＡＬＣ粉混入成型品も同等であ
り、問題はない。

実施例−２ 第２表に示す原料配合により、実施例−１と同様の方法
で成型品を作成した。

泡沫組成物である界面活性剤とその泡沫を用いた成型品
の成型性と物性についての結果を第３表に示す。

泡沫の製造は、実施例−１と同様に図−１に示す発泡機
を使用して、泡密度が０．１０±０．０１ｇ／ｍ１とな
ることを目標とした。

第３表の比較例結果から明らかなように、表面張力が４
５ｄｙｎｅ／ｃｍ以上になると、目標密度の泡沫となら
ず、軽量化された成型体が得られない。

第　　　２　　　表 （原　料） セメント：普通ポルトランドセメント ＭＣ：メチルセルロース（信越化学社品：メトローズ） 泡沫：泡密度０．１０±０．０１ｇ／−（１０倍発発泡
〔発明の効果〕 本発明の押出しセメントモルタル組成物によれば、加え
る泡沫の密度と泡沫量を調整することにより、任意の比
重をもつ軽量成型体が得られる。

成形体の軽量化が達成されたことにより、断熱、吸音特
性を生かして、建築物の内壁材、外壁材、床材など、広
い用途に使用できる。また、軽量体であることから、物
流、施工性の面で取り扱いが容易となる。

【図面の簡単な説明】

図−１は泡沫製造に用いられる発泡機の一例を示す図で
ある。 １：界面活性剤水溶液 ２：定量ポンプ ３：発泡カラム ４ニガラスピーズ（３ｍｍ） ５：泡沫 ６：圧縮空気

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　表面張力が４５ｄｙｎｅ／ｃｍ以下の界面活性剤水
   溶液を発泡させた泡沫を混入してなる押出し成型用セメ
   ントモルタル組成物。