JPH0325677B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ ネジ接続部を有し高圧媒体で作動する装置を
高圧導管に圧密状態で接続する差込形継手であつ
て、高圧導管に接続したハウジングのネジ接続部
に向く端面を密封状態に構成し、ハウジングに対
して軸線方向へ摺動できる固定部材のネジ接続部
に向く端部に、ネジを備えたネジ接続部と係合す
る締付ジヨーを設け、固定部材の軸線方向摺動時
に傾斜面配置によつて締付ジヨーを半径方向へ移
動させ得る形式のものにおいて、固定部材２；１
０２が、ハウジング１の軸線方向段状ボア１８，
２０；１１８，１２０内に案内したピストン２
１，４７として構成してあり、ピストン２１，４
７には、高圧媒体によつて圧力経路７〜１０を介
して双方の軸線方向の力を加えることができ、高
圧導管は、経路６，８を介して、高圧媒体作動の
装置に接続させることができ、ハウジング１の外
周面４１，４２；１４１，１４２には、軸線方向
へ摺動でき、外周面４１，４２に対して双方の端
部を密封し、双方の端部の間に環状スペース４８
を形成したスリーブ４が取付けてあり、圧力経路
６，７，９，１０が、スリーブ４の位置に応じて
高圧導管５１または大気と連通するよう配置して
あることを特徴とする差込形継手。

２ ピストン２１，４７が、位置固定の軸線方向
ボルト１２上に案内してあることを特徴とする請
求の範囲第１項記載の差込形継手。

３ 締付ジヨー３２；１３２が、その係合位置に
固定できることを特徴とする請求の範囲第２項記
載の差込形継手。

４ 円筒形ハウジングの内部スペース１５，４９
の片側が、高圧導管を接続するためのボア５１を
設けたコア３の端面１６によつて限定され、上記
ボアは、スリーブ４のすべての位置において、圧
力経路８を介して外周面４１，４２とスリーブ４
との間の中間スペース４８に連通することを特徴
とする先行の請求の範囲の何れか１項に記載の差
込形継手。

５ コア３には、端面１６と中間スペース４８と
の間に、差込形継手の導入位置では中間スペース
４８をピストンのハウジングとは逆の側にある円
筒形スペース１５に接続する圧力経路９，１０が
設けてあることを特徴とする請求の範囲第４項記
載の差込形継手。

６ ピストンのネジ接続部３３；１３３とは逆の
側に構成した円筒形スペース４９が、ボアを介し
て円筒形ハウジング１；１０１の外周面４１と連
通し、ボア７は、スリーブ４の結合位置（第２
ａ，４ａ図）では大気と連通し、一方、スリーブ
４の別の位置では中間スペース４８から円筒形ス
ペース４９に高圧媒体を導入するよう、配置して
あることを特徴とする請求の範囲第１項記載の差
込形継手。

７ ネジ接続部３３；１３３が、差込形継手の結
合位置においてのみスリーブ４で被れ中間スペー
ス４８を介してネジ接続部３３；１３３に高圧空
気を印加するボア６を介して、円筒形ハウジング
１；１０１の外周面４１；１４１と連通すること
を特徴とする請求の範囲第１項記載の差込形継
手。

８ コア３を含む円筒形ハウジングが、固定でき
る、特に、螺着できる円筒部材１；１０１として
構成してあり、コア３とは逆の端面には、締付ジ
ヨー３２；１３２を貫通、突出せしめる接続開口
が設けてあることを特徴とする請求の範囲第１項
記載の差込形継手。

９ 接続開口の近傍の円筒部材１の内面には、締
付ジヨー３２の傾斜面２９と共働する傾斜面２７
が設けてあることを特徴とする請求の範囲第８項
記載の差込形継手。

１０ ピストン２１，４７が、パツキン１９，２
２によつて案内されていることを特徴とする請求
の範囲第１項記載の差込形継手。

１１ ボルト１２には、スリーブ４の位置に応じ
て少なくとも１つの半径方向ボア１５３を介して
高圧導管５１または大気と連通する中央ボア１３
０が設けてあることを特徴とする請求の範囲第２
項記載の差込形継手。

１２ 耐圧性を点検すべき装置に圧力源を接続す
るために、先行の請求の範囲の何れか１項に記載
の差込形継手を使用すること。

明細書 本発明は、請求の範囲第１項の前提に記載の差
込形継手に関する。

この種の差込形継手は、米国特許第1297719号
から公知である。この差込形継手の場合、高圧導
管の外面に装着してあり、固定部材の片側に取付
けた締付ジヨーを通すための開口を後部端壁に設
けたスリーブを使用する。締付ジヨーは、スリー
ブの内面に設けた傾斜面と共働する傾斜面を自由
端に備えており、かくして、スリーブに導入され
たネジ接続部材のネジ部と係合する。この場合、
圧密状態に締付けるため、手で高圧導管に対して
固定部材を回転する必要がある。更に、結合操作
が終了しなければ、圧力供給を行ない得ない。

本発明の目的は、供給された高圧媒体によつて
結合操作および解離操作を行ない、解離状態で
は、高圧導管から高圧媒体が流出することのない
差込形継手を提供することにある。

この目的は、請求の範囲第１項の特徴事項記載
部分に開示の特徴を有する差込形継手によつて達
成される。

第１に、解離状態では、円筒形ハウジング上を
軸線方向へ摺動できるスリーブの各位置におい
て、高圧媒体の流出を阻止できる。一方、圧力を
受けるピストンが、締付ジヨーを圧縮するので、
締付ジヨーをネジ接続部内に導入できる。スリー
ブの別の位置では、高圧媒体が、ピストンを逆方
向へ摺動し、締付ジヨーをネジ部に圧入する。こ
の場合、高圧媒体は、高圧媒体作動式装置に流れ
る。スリーは、結合方向または解離方向へ摺動す
るので、操作は円滑に行なわれる。

本発明に係る差込形継手の好ましい実施例を従
属請求の範囲に示した。

傾斜面上を移動するリングをネジ接続部材の方
向へ手で押して、締付ジヨーを圧縮する形式の差
込形継手は、米国特許第2388179号に記載してあ
る。

本発明に係る差込形継手は、特に、点検すべき
高圧媒体作動式装置に高圧導管を接続するのに適
する。

図面を参照して以下に本発明に係る差込形継手
の実施例を説明する。

第１図は、本発明に係る差込形継手の第１実施
例の縦断面図、第２ａ図〜第２ｅ図は、第１図の
差込形継手の各動作位置を示す略図、第３図は、
本発明に係る差込形継手の第２実施例の縦断面
図、第４ａ図〜第４ｅ図は、第３図の差込形継手
の各動作位置を示す略図である。

発明を実施するための最良の形態 第１図において、円筒部材１は、特に、ネジ部
１３およびパツキン１４を介して圧密状態で、円
筒形コア３に結合してある。円筒部材１の内部に
は、コア３の端面１６の中心に固定したピン５上
に固定部材２が縦方向へ摺動自在に案内してあ
る。固定部材２の１つの端面１７は、コア３の端
面１６およびび円筒部材１の広い円筒形ボア１８
とともに、第１円筒形スペース１５を形成する。
この場合、円筒形ボア１８へ向く固定部材２のピ
ストン状端部は、パツキン１９によつて圧密状態
に案内してある。

円筒部材１には、パツキン２２を介して圧密状
態で固定部材２の中央部分２１を案内した別の細
い円筒形ボア２０が設けてある。

円筒部材１は、点検用接続個所の方向へノズル
状に、即ち、径が細くなるよう、構成できる。端
面２３には、接続状態では被検装置の端面に圧密
状態で当接する密封リング２４が埋込んである。

円筒部材１の内部も、端面２３の方向へ、固定
部材２の固定部分２６が貫通して突出しているボ
ア２５まで、円すい台形に細くなつている。固定
部材２６の円すい台形周面２７は、円筒部材１の
円すい台形内壁２９上を摺動する。

固定部材２６とピストン部分２１の端面との間
には、固定部材１の環状切欠きによつて、第２円
筒形スペース３０が形成してある。固定部分２６
には、複数のジヨー３２を形成すべく、複数の
（好ましくは、３つまたは４つの）縦方向スリツ
トが切つてあり、ジヨーの端部の外面には、被検
装置の雌ネジと係合するネジ３３が設けてある。
固定部材２６の範囲におけるピン１２の径は、ピ
ストン部分２１の範囲における径よりも小さく、
従つて、固定部材１を円筒部材から第１図で見て
左へ引出せば、ジヨー３３を装置の縦方向へ圧縮
できる。

一方、ジヨー３２へ向く固定部材２の内面に
は、円筒形ボア３６で終わる円すい台形傾斜面３
４が設けてある。挿入状態では、上記ボア３６に
円筒形端部３７が嵌合して、ネジ３３が被検装置
の雌ネジに係合することになる。円筒部材１の外
面４１およびコア３の外面４２には、パツキン４
３，４４によつて外面４１，４２に対して密封し
たスリーブ４が縦方向へ摺動自在に装着してあ
る。この場合、双方の外面４１，４２は、相互に
面一であるのが好ましい。スリーブ４の運動は、
外面４１，４２に設けた、好ましくは環状の、ス
トツパ４５，４６によつて制限される。パツキン
４３，４４の間の範囲のスリーブ４の内径は、外
面４１，４２よりも大きく、従つて、円筒形中間
スペースが生ずる。

スリーブは、第２ａ図〜第２ｅ図を参照して以
下で説明する複数の位置に置くことができる。上
記位置において、高圧媒体の各種経路が形成され
る。図示の実施例の場合、上記経路は、コア３お
よび円筒部材１のボアによつて形成される。

好ましくはネジによつて高圧導管に接続した、
好ましくは中央の、接続ボア５１は、コア３の半
径方向ボア８を介して、コア３の外面４２とスリ
ーブ４の内面との間の中央スペース４８に連通す
る。ボア８の位置は、スリーブ４のすべての位置
において上記ボアが開放されるよう、即ち、ボア
５１からボア８を介して中間スペース４８に高圧
媒体（特に、高圧空気）が常に供給されるよう、
選択してある。

別の高圧媒体経路は、中間スペース４８からコ
ア３の半径方向ボア９および縦方向ボア１０を経
て第１円筒形スペース１５に至る。この場合、ボ
ア９はスリーブ４が最後部の位置（第１図）にあ
る場合にボア９が中間スペース４８のみと連通す
るよう、構成してある。

スリーブ４や最後部の位置にある場合、第１円
筒形スペース１５は、円筒部材１の外面４１の半
径方向ボア７を介して大気と連通する（第１図、
第２ａ図、第２ｅ図）。別のすべての位置（第２
ｂ図〜第２ｄ図）では、ボア７によつて、中間ス
ペース４８から固定部材２のピストン部分４７の
背面４９に至る高圧媒体経路が形成される。

スリーブ４が、中間スペース４８と第２円筒形
スペース３０とが接続される最左側の位置（第１
図、第２ｃ図）にある場合を除いて、円筒部材１
の外面４１の別の半径方向ボア６は、第２円筒形
スペース３０を大気に接続する。

唯一つのボア６，７，８，９，１０の代わり
に、相互に対応する複数のボアを設けることもで
きる。更に、ボア６，７，８，９は、装置の縦方
向に対して垂直である必要はなく、傾けて配置す
ることもできる。

更に、装置のすべての要素は、パツキンは除
き、金属（特に、アルミニウム、鋼、真鍮）から
構成するのが好ましく、回転部材であつてもよ
い。更に、事例に応じて、合成樹脂を使用するこ
ともできる。

第２ａ図〜第２ｅ図を参照して本発明に係る装
置の機能を説明する。

第２ａ図の第１位置では、円筒形スペース１５
は、ボア８、中間スペース４８およびボア９，１
０を介して高圧導管５１から圧力を受け、一方後
部スペース４９は、ボア７を介して大気と連通す
る。従つて、固定部材２は、第１図で左方へ駆動
されるので、ジヨー３２は、円筒部材１から引出
され、傾斜面２７，２９によつて内方へ押され
る。従つて、被検装置に取付ける際、ジヨーは簡
単にネジ穴に差込まれるので、面倒なネジ止め作
業は全く不要である。この場合被検装置の端面が
密封リング２４に当接するので、本発明に係る装
置が更に左方へ移動されることはない。

使用時、スリーブ４を手で保持して装置を接続
個所の方向へ移動し、押圧すれば、スリーブ４
は、第１図で左方へ外面４１，４２上を摺動し、
この際、大気と連通するボア１０，９によつて第
１円筒形スペース１５が放圧される第２位置（第
２ｂ図）に達し、一方、第１円筒形スペース１５
は、ボア８、中間スペース４８およびボア７を介
してボア５１から圧力を受けるので、固定部材２
は、第１図で右方へ駆動される。この際、傾斜面
３４は、ピン１２の端部エツジ上を移動するの
で、ジヨー３２が拡開され、ネジ３３は、被検装
置をしつかりと保持する。

スリーブ４を更に連続的に移動すると、スリー
ブ４は最左側の位置（第２ｃ図）に達する。この
位置では、後部スペース４９内の圧力が保持さ
れ、固定部材２は右側の位置に保持されるので、
装置全体が安定に固定され、一方、高圧空気は、
中間スペース４８からボア６を介して第２円筒形
スペース３０に達し、次いで、ジヨー３２の間の
縦方向スリツトを介して被検装置に導入される。
即ち、スリーブ４の上記の最左側位置（第１図）
では、被検装置は、常に、圧力を受ける。被検装
置の端面はパツキン２４に当接するので、空気が
漏れることはない。

被検装置から本発明に係る装置を解離する場合
は、逆方向の操作を行なう。即ち、まず、第２位
置（第２ｂ図）に対応する第４位置（第２ａ図）
にスリーブ４をもどす。この場合、被検装置への
圧力供給が阻止される。後部スペース４９の圧力
は不変であるので、固定部材２は、固定状態にと
どまる。

更にスリーブ４を第２ａ図に対応する最終位置
までもどすと、ボア７が、再び大気を連通するの
で、空気が後部スペース４９から流出し、同時
に、第１円筒形スペース１５が、ボア９，１０を
介して圧力を受ける。この際、固定部材２は、第
１図で左方へ駆動され、傾斜面２７，２９が、相
互に当接してジヨー３２を内方へ圧縮するので、
本発明に係る装置を縦方向へ移動するだけで引出
すことができる。

第３図に、雄ネジに接続するための、本発明に
係る差込形継手の別の実施例を示した。

円筒部材１０１の片側は、円筒形コア３で閉じ
てある。円筒部材１０１の内部には、端面１６の
中心に固定したボルト１１２に、固定部材１０２
が縦方向へ摺動自在に装着してある。固定部材１
０２の１つの端面は、コア３の端面１６および円
筒部１０１の広い円筒形ボアとともに、第１円筒
形スペース１５を形成する。この場合、円筒形ボ
アへ向く固定部材１０２のピストン状端部は、パ
ツキン２２によつて圧密状態で案内してある。円
筒部材１０１には、更に、パツキン２２で圧密状
態に密閉して固定部材１０２の中央部分１２１を
案内した細い円筒形ボア１２０が設けてある。

ボルト１１２は、第１実施例のピン１２よりも
太く構成してある。接続個所に向くボルト端面に
は、パツキン１２３が設けてあり、ボルト用面に
は、上記端面から離れた個所に、固定部分１１２
に構成した締付ジヨー１３２の内側の傾斜面１２
７と共働する傾斜面１２９が設けてある。ボルト
１１２には、更に、中央ボア１３１と、固定部材
１１２と円筒部材１０１の内面との間の中間スペ
ース１５４に至る少なくとも１つの半径方向ボア
１５３とが設けてある。この中間スペース１５４
は、少なくとも１つの半径方向ボア１１５および
スペース１３０を介して半径方向ボア６を連通す
る。かくして、結合個所は、スリーブ４の位置に
応じて、大気または高圧導管５１に接続される。

締付ジヨー１３２の内面には、結合すべき装置
の雄ネジと係合できるネジ１３３が設けてある。
締付ジヨー１３２の外面には、円筒部材１０１の
端部エツジ１３７と係合する傾斜面１３４が設け
てある。

好ましくは相互に面一をなす円筒部材１０１の
外面１４１およびコア３の外面には、第１実施例
の場合と同様、スリーブ４が縦方向へ摺動自在に
装置してある。

ボア６，７，８，９，１０は、第１図の第１実
施例に対応する。この場合、ボア６は、既述の如
く、中央ボア１３１と連通するよう構成してあ
る。

第３図の装置の機能は、第４ａ図〜第４ｅ図か
ら明らかな如く、第１図の装置の機能と対応す
る。

即ち、第４ａ図の位置では、固定部材１０２
は、ボア８，９，１０を介してスペースに供給さ
れる高圧空気によつて、第３図で左方へ駆動さ
れ、かくして、傾斜面１２７，１２９によつて、
締付ジヨー１３２が強制的に拡開される。スリー
ブ４を第４ｂ図の位置に摺動すると、スペース１
５が放圧され、後部スペース４９が、ボア７を介
して圧力を受けるので、固定部材１０２は第３図
で右方へ駆動される。この際、締付ジヨー１３２
の傾斜面１３４が、円筒部材１０１の端部エツジ
１３７上を移動し、従つて、結合すべき装置の雄
ネジに押圧される。

更にスリーブ４を連続的に移動すると、スリー
ブは最左側の位置（第４ｅ図）に達し、この位置
では、後部スペース４９の圧力が保持され、固定
部材１０２が右側の位置に保持されるので、差込
継手全体が安定に固定され、一方、高圧空気が、
中間スペース４８からボア６、ボア１５５、中間
スペース１５４およびボア１５３を介して中央ボ
ア１３１に達し、結合せる装置に供給される。

解離操作は逆方向へ行なう。即ち、まず、第２
位置（第４ｂ図）に対応する第４位置（第４ｄ
図）にもどす。この場合、中央ボア１３１を介す
る高圧空気の供給が阻止される。後部スペース４
９の圧力は不変であるので、固定部材１０２は固
定状態にとどまる。

更にスリーブ４を第４ａ図に対応する出発位置
（第４ｅ図）までもどすと、ボア７が、再び大気
と連通するので、空気は、後部スペース４９から
流出し、同時に、第１円筒形スペース１５は、ボ
ア９，１０を介して圧力を受ける。この場合、固
定部材１０２は、第３図で左方へ駆動され、傾斜
面１２７，１２９が、相互に当接して締付ジヨー
１３２を押し拡げるので、縦方向へ移動するだけ
で差込継手を取出すことができる。

本発明に係る装置は、圧力を受けて作動する装
置の機能の点検に使用できるのみならず、圧力供
給のための迅速な結合操作または解離操作を必要
とする場合に使用できる。