JPH0325385Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0325385Y2 JPH0325385Y2 JP1984069247U JP6924784U JPH0325385Y2 JP H0325385 Y2 JPH0325385 Y2 JP H0325385Y2 JP 1984069247 U JP1984069247 U JP 1984069247U JP 6924784 U JP6924784 U JP 6924784U JP H0325385 Y2 JPH0325385 Y2 JP H0325385Y2
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- JP
- Japan
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- electrostatic plate
- magnetic flux
- winding
- electrostatic
- metal material
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- Expired
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Landscapes
- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔考案の技術分野〕
本考案は、たとえば変圧器などの誘導機器、特
にその巻線にとりつけられる静電板に関するもの
である。
にその巻線にとりつけられる静電板に関するもの
である。
第１図に、変圧器の中身概略構造を示す。図に
於いて、１はレツグ鉄心、２はヨーク鉄心、３は
低圧巻線、４は高圧巻線、５は環状の静電板であ
る。巻線は、レツグ鉄心１上に巻回され、一般的
には、内側に低圧巻線３、外側に高圧巻線４が配
置される。静電板５は、巻線の定格電圧が高い場
合、対アース部たとえば、他巻線部やヨーク鉄心
部２との絶縁距離を長くとつて設計しなければな
らなくなるために生ずる不経済性を解消するため
に、具備されるもので、多くの場合、第１図に記
載の如く、高圧巻線４の上下に配置される。
於いて、１はレツグ鉄心、２はヨーク鉄心、３は
低圧巻線、４は高圧巻線、５は環状の静電板であ
る。巻線は、レツグ鉄心１上に巻回され、一般的
には、内側に低圧巻線３、外側に高圧巻線４が配
置される。静電板５は、巻線の定格電圧が高い場
合、対アース部たとえば、他巻線部やヨーク鉄心
部２との絶縁距離を長くとつて設計しなければな
らなくなるために生ずる不経済性を解消するため
に、具備されるもので、多くの場合、第１図に記
載の如く、高圧巻線４の上下に配置される。
従来の静電板構造を第３図に示す。同図におい
て、６は、木型、７は金属箔、８は絶縁紙であ
る。曲率半径の大きいコーナー部を持つた木型６
を芯型として、その表面を金属材料で覆うために
金属箔７、たとえば銅箔を巻回し、その上を絶縁
紙８でテーピーングを施して静電板が構成されて
いる。この静電板５は、第１図の通り巻線の上下
に配置され、電位は、巻線のライン端の電位に保
たれる。
て、６は、木型、７は金属箔、８は絶縁紙であ
る。曲率半径の大きいコーナー部を持つた木型６
を芯型として、その表面を金属材料で覆うために
金属箔７、たとえば銅箔を巻回し、その上を絶縁
紙８でテーピーングを施して静電板が構成されて
いる。この静電板５は、第１図の通り巻線の上下
に配置され、電位は、巻線のライン端の電位に保
たれる。
従つて、静電板５のない場合、巻線上端部、あ
るいは下端部に電界が集中するが、静電板５をと
りつける事により、電界緩和が図れ、機器として
の耐電圧特性がすぐれる。いいかえれば、絶縁距
離を縮めることが出来、経済性が上がることにな
る。しかるに、この静電板５に、漏えい磁束が貫
通することはさけられず、漂遊損失がここに発生
する。変圧器全体に発生する漂遊損失からみれ
ば、静電板に発生するものは、比較的微少である
が、省エネルギの観点からみれば、少しでも漂遊
損失を減らすことが必要であり、無視するわけに
はいかない。以下、第２図で説明する。
るいは下端部に電界が集中するが、静電板５をと
りつける事により、電界緩和が図れ、機器として
の耐電圧特性がすぐれる。いいかえれば、絶縁距
離を縮めることが出来、経済性が上がることにな
る。しかるに、この静電板５に、漏えい磁束が貫
通することはさけられず、漂遊損失がここに発生
する。変圧器全体に発生する漂遊損失からみれ
ば、静電板に発生するものは、比較的微少である
が、省エネルギの観点からみれば、少しでも漂遊
損失を減らすことが必要であり、無視するわけに
はいかない。以下、第２図で説明する。
同図に於いて、漏えい磁束密度の軸方向成分
Bxを径方向の場所の関数として表わしている。
漏えい磁束が巻線軸と平行に発生しており、径方
向成分をもたないという理想状態が巻線端部にお
いても保たれると仮定するなら、第２図中に示す
台形状の漏えい磁束分布となる。これは高低圧両
巻線３，４間の空間部で最大値Bgを持ち、高圧
巻線４の外側と低圧巻線３の内側で０となる分布
である。従つて、三角形状の磁束分布が静電板５
に貫通することは明らかである。
Bxを径方向の場所の関数として表わしている。
漏えい磁束が巻線軸と平行に発生しており、径方
向成分をもたないという理想状態が巻線端部にお
いても保たれると仮定するなら、第２図中に示す
台形状の漏えい磁束分布となる。これは高低圧両
巻線３，４間の空間部で最大値Bgを持ち、高圧
巻線４の外側と低圧巻線３の内側で０となる分布
である。従つて、三角形状の磁束分布が静電板５
に貫通することは明らかである。
また、磁束貫通は、静電板５中の金属箔７に直
角方向であるから、磁束側からみれば、コイル巾
に等しい金属箔を貫通するため、特にコイル巾の
大きくなる大容量巻線においては、静電板５で発
生する漂遊損失は増々無視できなくなる。
角方向であるから、磁束側からみれば、コイル巾
に等しい金属箔を貫通するため、特にコイル巾の
大きくなる大容量巻線においては、静電板５で発
生する漂遊損失は増々無視できなくなる。
本考案は上記、従来の欠点を除去するためにな
されたもので、径方向に並置され互いに絶縁され
た複数の導電性リングで静電板を構成することに
より漂遊損失を低減させるようにした誘導機器を
提供する。
されたもので、径方向に並置され互いに絶縁され
た複数の導電性リングで静電板を構成することに
より漂遊損失を低減させるようにした誘導機器を
提供する。
第４図に本考案の一実施例を示す。第４図で
は、第３図に示した静電板の木型６を２分割し、
各々の素片６ａ，６ｂを芯型として、その表面を
金属材料で覆うために、同一素材の金属箔７ａ，
７ｂを巻回し、互いに径方向寸法の異なる２つの
導電性リング１０ａ，１０ｂを形成する。そし
て、これらを同心的に径方向に並置し、相互間を
絶縁セパレータ９により絶縁している。２つの導
電性リング１０ａ，１０ｂは、絶縁セパレータ９
と共に、絶縁紙８で一括して絶縁され、外見上１
枚の静電板５ａと同様になるが、この静電板５ａ
を貫通する磁束側からみれば、静電板５ａの全体
の巾の半分に等しい金属箔７ａ，７ｂを夫々貫通
することになる。それ故、漂遊損失は貫通する導
体の巾の２乗に比例するので、静電板５ａを中で
２分割することにより、各々の素片では損失が1/
４となり全体では1/2になることがわかる。
は、第３図に示した静電板の木型６を２分割し、
各々の素片６ａ，６ｂを芯型として、その表面を
金属材料で覆うために、同一素材の金属箔７ａ，
７ｂを巻回し、互いに径方向寸法の異なる２つの
導電性リング１０ａ，１０ｂを形成する。そし
て、これらを同心的に径方向に並置し、相互間を
絶縁セパレータ９により絶縁している。２つの導
電性リング１０ａ，１０ｂは、絶縁セパレータ９
と共に、絶縁紙８で一括して絶縁され、外見上１
枚の静電板５ａと同様になるが、この静電板５ａ
を貫通する磁束側からみれば、静電板５ａの全体
の巾の半分に等しい金属箔７ａ，７ｂを夫々貫通
することになる。それ故、漂遊損失は貫通する導
体の巾の２乗に比例するので、静電板５ａを中で
２分割することにより、各々の素片では損失が1/
４となり全体では1/2になることがわかる。
一方、分割により、分割部の電界集中が問題と
なつては困るが、現実には、金属箔７ａ，７ｂは
同電位であり、又、セパレータ９は充分薄くてよ
いので、静電的には、分割部は平担なものとして
とり扱つて良く、静電板の効果はそこなわれる事
はない。
なつては困るが、現実には、金属箔７ａ，７ｂは
同電位であり、又、セパレータ９は充分薄くてよ
いので、静電的には、分割部は平担なものとして
とり扱つて良く、静電板の効果はそこなわれる事
はない。
以上の効果は、静電板の分割数を増やしても得
られる。
られる。
次に、本発明（考案）の別の事例を説明する。
先程と同じく静電板を２分割した第４図におい
て、仮に、導電性リング１０ｂ側が高圧コイルの
内側とし導電性リング１０ａ側が高圧コイル外側
とするならば、導電性リング１０ｂには、第２図
で示した、三角形状の軸方向漏えい磁束の密度の
高い部分が貫通し、導電性リング１０ａには、同
図の磁束密度の低い部分が貫通することになる。
先程と同じく静電板を２分割した第４図におい
て、仮に、導電性リング１０ｂ側が高圧コイルの
内側とし導電性リング１０ａ側が高圧コイル外側
とするならば、導電性リング１０ｂには、第２図
で示した、三角形状の軸方向漏えい磁束の密度の
高い部分が貫通し、導電性リング１０ａには、同
図の磁束密度の低い部分が貫通することになる。
漂遊損失は貫通する磁束密度に比例するから、
たとえば、素片６ｂを巻回している金属箔７ｂ
に、固有抵抗率の高い素材を採用し、素片６ａを
巻回している金属箔７ａを通常の素材とすれば、
静電板全体として漂遊損の低減が図れる。
たとえば、素片６ｂを巻回している金属箔７ｂ
に、固有抵抗率の高い素材を採用し、素片６ａを
巻回している金属箔７ａを通常の素材とすれば、
静電板全体として漂遊損の低減が図れる。
以上、説明したように、本考案によれば複数個
の導電性リングにより静電板を構成し、その導電
性リングに貫通する磁束の大小により、適宜金属
材料を選定して、静電板を作ることによつて、漂
遊損失を効果的に減少させることが出来る。ま
た、導電性リングを構成する金属材料は、例えば
銅箔のような汎用品を利用出来るので、静電板が
安価に製作出来る。
の導電性リングにより静電板を構成し、その導電
性リングに貫通する磁束の大小により、適宜金属
材料を選定して、静電板を作ることによつて、漂
遊損失を効果的に減少させることが出来る。ま
た、導電性リングを構成する金属材料は、例えば
銅箔のような汎用品を利用出来るので、静電板が
安価に製作出来る。
第１図は変圧器中身の概略を示す正面図、第２
図は漏えい磁束（軸方向）の分布図、第３図は、
従来の静電板の正面図、第４図は本考案による一
例を示す正面図である。 図において、４は高圧巻線、５ａは静電板、６
ａ，６ｂは素片、７ａ，７ｂは金属箔、１０ａ，
１０ｂは導電性リングである。なお各図中同一符
号は同一又は相当部分を示す。
図は漏えい磁束（軸方向）の分布図、第３図は、
従来の静電板の正面図、第４図は本考案による一
例を示す正面図である。 図において、４は高圧巻線、５ａは静電板、６
ａ，６ｂは素片、７ａ，７ｂは金属箔、１０ａ，
１０ｂは導電性リングである。なお各図中同一符
号は同一又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 巻線にとりつけられてこの巻線の電界を緩和
する静電板を備えたものにおいて、環状の芯型
とこの芯型の表面を覆う金属材料とから成り、
互いに径方向寸法の異なる複数の導電性リング
を同心的に径方向に並置すると共に、上記複数
の導電性リングを互いに絶縁して静電板を構成
したことを特徴とする誘導機器。 (2) 夫々の導電性リングを相異なる金属材料で構
成したことを特徴とする実用新案登録請求の範
囲第１項記載の誘導機器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6924784U JPS60179029U (ja) | 1984-05-09 | 1984-05-09 | 誘導機器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6924784U JPS60179029U (ja) | 1984-05-09 | 1984-05-09 | 誘導機器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60179029U JPS60179029U (ja) | 1985-11-28 |
| JPH0325385Y2 true JPH0325385Y2 (ja) | 1991-06-03 |
Family
ID=30604740
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6924784U Granted JPS60179029U (ja) | 1984-05-09 | 1984-05-09 | 誘導機器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60179029U (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54119621A (en) * | 1978-03-09 | 1979-09-17 | Mitsubishi Electric Corp | Electrostatic plate for electric induction apparatus |
-
1984
- 1984-05-09 JP JP6924784U patent/JPS60179029U/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS54119621A (en) * | 1978-03-09 | 1979-09-17 | Mitsubishi Electric Corp | Electrostatic plate for electric induction apparatus |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60179029U (ja) | 1985-11-28 |
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