JPH03253218A - 電気設備用過熱監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は電気設備用過熱監視装置に関する。

（従来の技術） キユービクルなどに収納されている電気設備の異常過熱
を監視するのに、その異常過熱に応動してガスを発生さ
せ、そのガスを検出することにより、過熱状態の発生を
監視するようにしたものがある。

第４図はその一例を示し、キユービクル４１の内部に設
置されている過熱監視対象の母線４２に、過熱検知ユニ
ット４３を設置しておく。過熱検知ユニット４３は内部
にガスたとえば水素ガス発生源を有しており、過熱状態
に応動してそのガスを外部に放出する構成とされである
。その−例を特開平１−３２０４７８号公報に示す。

放出されたガスは、ガスセンサ４４により検出される。

そしてその結果を判定ユニット４５に送り、ここで異常
過熱か否かを判定し、異常過熱と判定したとき、警報出
力を出す。

従来ではノイズによる誤動作を避けるために、自然状態
では発生し得ない程度の高濃度（たとえば２０ｐｐｍ以
上）のガスを過熱検知ユニット４３から発生するように
しておき、ガスセンサ４４はこの程度以上の高濃度のガ
スを検出したときに、警報を出すように構成されていた
。

（発明が解決しようとする課題） しかしこのような構成によると、過熱検知ユニット４３
から多量のガスを発生するようにしておく必要があり、
またそのために過熱検知ユニット４３も大きくしなけれ
ばならない。このように過熱検知ユニット４３を大きく
すると、絶縁上の問題が起り、使用範囲が大きく限定さ
れ、実用化が極めて困難となってしまう。

この発明は、低濃度のガスを過熱検知ユニットから発生
するようにしても、ノイズガスとは区別して異常過熱の
検出を可能にすることを目的とする。

（課題を解決するための手段） この発明は、ガスセンサからの出力を、所定の時間間隔
でサンプリングし、各サンプリング毎にそのサンプリン
グ値と前回のサンプリング時のサンプリング値との変化
量を検出し、その変化量が基準値を上回る状態を一定時
間継続したときに、異常過熱が発生したものとするよう
にしたことを特徴とする。

（作用） 異常過熱の発生により過熱検知ユニットからガスが放出
された場合、時間の経過とともにその検出濃度が上昇し
ていく。したがって各サンプリング毎に前回のサンプリ
ング値に対する変化量が基準値を上回るとすれば、異常
過熱が発生したとすなすことができる。

ノイズガスの場合は、濃度の変化は緩慢で過熱検知ユニ
ットが作動したときのような急激な濃度上昇はまず起り
得ない。したがってノイズガスによる場合と区別して異
常過熱の発生を判定することができるようになる。

（実施例） この発明の実施例を第１図によって説明する。

１は第４図で説明したガスセンサである。その構成例を
第２図に示す。同図において２１はガス検出用の金属酸
化物半導体で、ガスに触れるとその抵抗値が変化する。

２２は負荷抵抗で、前記半導体２工と直列に接続されて
あり、その直列回路は定電圧Ｖ。が印加されである回路
間に接続されである。２３は半導体２１を加熱するため
のヒータである。

ガスセンサ１は負荷抵抗２２の端子電圧Ｖを出力する。

この電圧Ｖを半導体２１の抵抗値に変換する。たとえば
負荷抵抗２２の抵抗値をＲとすれば、半導体２１の抵抗
値ｒは次式から求めることができる。

■ 第１図においてガスセンサ１からの出力は、Ａ／Ｄ変換
器２によってディジタル値に変換され、続いて電圧−抵
抗変換器３に送られる。ここで前記した式に基づいて抵
抗値ｒに変換される。この変換値はたとえば２秒間隔で
サンプリング手段によってサンプリングされ、メモリー
５に記憶されていく。なおサンプリングはタイミングパ
ルス発生発生回路４からのパルスによって行なわれる。

またそのサンプリング値は、サンプリング間隔の時間中
における前記変換値の平均値または中間値であってもよ
い。

６は演算器である。この演算器６は各サンプリング値に
つき、前回のサンプリング値と今回のサンプリング値と
の変化量を演算する。

具体的には演算器６は、第３図に示すように連続する各
サンプリング毎のサンプリング値を、Ａ。

Ｂ、Ｃ，・・とするとき、Ｂをサンプリングした時点で
、Ｂ／Ａを演算する。またＣをサンプリングした時点で
、Ｃ／Ｂを演算する。その演算結果は演算の都度１判定
器７に送る。

なお最初のサンプリング値Ａは演算器６を経由してメモ
リー８に与えられる。次のサンプリングＢが演算器６に
与えられると、演算器６はメモリー８から前回のサンプ
リング値Ａを取りだし、ここで前記した演算を行なう。

そしてこの演算が終って演算結果を判定器７に送るとと
もに、サンプリング値Ｂをメモリー８に、それまでメモ
リーしていたサンプリング値Ａに代えて、サンプリング
値Ｂをメモリーする。以下これを繰り返す。

判定器７は前記した演算結果を判定する。すなわちその
演算結果が１より小さい所定の基準値、たとえば０．９
〜０．９９、好ましくは０．９８に対する大小関係を判
定する。そして演算結果が０．９８より大きいときは、
正常状態とみなし、また０、９８と等しいか、またはこ
れより小さいときは、異常状態とみなす。

前記した演算結果が１より小さい所定の基準値と等しい
か、またはこれより小さいときとは、さきのサンプリン
グ時のガスの濃度が高くなったことを意味する。したが
ってこのことから、ガス濃度の異常増加が継続している
ことが判明する。

前記した演算結果が所定の基準値と等しいか、またはこ
れより小さい状態が繰り返され、その回数が所定値に到
達すると、判定器７より警報信号が出力される。

この回数はタイマー９によって設定される。すなわちサ
ンプリング間隔を２秒間としたとき、サンプリングを開
始してからタイマー９に設定されである一定時間、たと
えば１０秒間継続すると、タイマー９からの信号によっ
て判定器７より警報信号が出力される。

もしこの間に前記した演算結果が、工回でも所定の基準
値を超えて大きくなったとすると、リセット信号が判定
器７に与えられ、リセットされてしまう。そして最初か
ら再び各サンプリング毎の判定を繰り返す。

なお図に示す構成に代えて、これをマイクロコンピュー
タなどによって構成するようにしてもよい。

（発明の効果） 以上詳述したようにこの発明によれば、異常過熱が発生
したときに放出されるガスから、異常過熱を検出するに
あたり、ガスセンサからの出力が一定の時間にわたって
次第に上昇していくのを検出して、異常過熱が発生した
ものと判定するようにしたので、異常過熱時に多量のガ
スを発生させる必要はなくなるといった効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示すブロック線図、第２図
はガスセンサの回路図、第３図はガスセンサの出力変化
を示す特性図、第４図は電気設備内の配置図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 電気設備の異常過熱時にガスを放出する過熱検知ユニッ
   トと、前記ガスを検出するガスセンサと、前記ガスセン
   サからの出力より異常過熱を判定する過熱判定ユニット
   とを備えた電気設備用過熱監視装置において、 前記ガスセンサからの出力を、所定の時間間隔でサンプ
   リングするサンプリング手段、 前記サンプリング手段による各サンプリング毎にそのサ
   ンプリング値と前回のサンプリング時のサンプリング値
   との変化量を検出する演算手段、前記演算手段により演
   算された結果による前記変化量が、基準値を上回る状態
   を一定時間継続したときに信号を出す判定手段を備え、 前記判定手段からの信号の発生をもって異常過熱の発生
   とするようにした 電気設備用過熱監視装置。