JPH03252044A - 偏平形放電ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は液晶デイスプレィパネルを背面から照明するバ
ックライトの光源などに好適な偏平形放電ランプに係り
、特に、電極支持構造を改良した偏平形放電ランプに関
する。

（従来の技術） 従来、液晶テレビなどの液晶デイスプレィ（以下ＬＣＤ
という）パネルを背面から照明するバックライトの光源
としては、たとえば第６図に示す偏平形螢光ランプ１が
ある。

この偏平形螢光ランプ１はたとえば直状偏平形状のガラ
ス製バルブ２の軸方向両端部内に図中左右一対のコイル
状フィラメント等の電極３ａ、３ｂを気密に封入してい
る。

バルブ２はその縦断面が第８図（Ａ）（Ｂ）に示すよう
に偏平形２ａ、２ｂにそれぞれ形成され、その全内周面
には螢光体膜４を略全長に亘って被着してしており、そ
の内部には水銀と希ガスを封入している。

各電極３ａ、３ｂはその各両端部を２本一対で帯板状の
各リード片５ａ、５ｂ、６ａ、６ｂにより支持されてお
り、これらリード片５ａ、５ｂ。

６ａ、６ｂがバルブ２外へ延出する軸方向両端部におい
て、各リード片５ａ、５ｂ、６ａ、６ｂの偏平方向に合
せてピンチし、各リード片５ａ、５ｂ、６ａ、６ｂをピ
ンチ部２ｃ、２ｄから外部へ気密に延出させている。

この一対のピンチ部２ｃ、２ｄの一方（第６図では左方
）には第７図にも示すように図中左右−対のリード片５
ａ、５ｂの中間部にて円管状の排気管７が植設され、そ
の一端はその軸方向外方へ延出している。

排気管７を植設するピンチ部２ｃは例えば次のように形
成される。

まず、第７図に示すように、一方の電極３ａを支持する
図中左右一対のリード片５ａ、５ｂが貫通するバルブ２
の一端部（図中斜線で示す部分）を例えばバーナー炎な
どにより加熱軟化させる。

次に、排気管７の外周円弧面に適合する半円状の円弧切
欠８ａ、９ａを先端面にそれぞれ形成して、排気管７を
押し潰さないよう構成した図中左右一対のピンチ治具８
，９を、バルブ２の前記加熱端部の軸直角方向の両方向
から強く挾み付けることにより、排気管７以外の部分を
押し潰し、両リード片５ａ、５ｂの偏平方向に適合した
偏平形状のピンチｇ５２ｃを形成する。

他方のピンチ部２ｄもこのような方法により形成するが
、このピンチ部２ｄでは排気管７を備えていないので、
排気管７から逃げるための円弧切欠８ａ、９ａを有しな
いピンチ治具により強く挾み込むことにより形成する。

従って、この螢光ランプｌではガラスステム等のガラス
ブリッジを用いずに各リード片５，６を各ピンチ部２ｃ
、２ｄにより支持するので、バルブ２の一段の偏平化、
つまり薄形化を進めることができる。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような従来の偏平形螢光ランプ１で
は第９図にも示すようにバルブ２の電極封止端部ではそ
の短径方向を著しく縮径して薄形化を一段と進めている
ので、電極３ａ、３ｂのコイル外周面とバルブ２の内周
面とのギャップが極めて狭隘となる。

このために、バルブ２のピンチ部２ｃ、２ｄのピンチ時
に、各リード片５，６が若干傾いてピンチ部２ｃ、２ｄ
に固定されると、電極５．６のコイル外周面がバルブ２
の内周面に近接ないし接触する場合が多い。

この場合には一対の電極３ａ、３ｂの通電時に、これら
の電極３ａ、３ｂに近接ないし接触するバルブ２の一部
分が加熱されるので、初期段階でバルブの黒化を招くと
共に、クラックが発生し、製造上の歩留り低下とランプ
寿命の低下を招くという不具合がある。

そこで本発明は前記事情を考慮してなされたもので、そ
の目的は初期段階でのバルブの黒化とクラックの発生を
防止して、製造上の歩留り向上とランプ寿命の延長を共
に図ることができる偏平形放電ランプを提供することに
ある。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、従来の偏平形螢光ランプ１の不具合が、電極
３ａ、３ｂをそれぞれ支持するリード片５，６をバルブ
２内の径方向で何ら支持してぃないので、バルブ２のピ
ンチ部２ｃ、２ｄのピンチ時にリード片５，６の内端部
がバルブ２の内周側へ傾倒する点にあることに鑑みてな
されたものであり、次のように構成される。

つまり本発明は、偏平バルブ内に内蔵される一対の電極
を支持する一対のリード片が外部に延出するバルブの端
部にて気密にピンチする偏平形放電ランプにおいて、前
記一対のリード片の内端部を前記バルブ内にて直径方向
にそれぞれ支持すると共に、位置決めを行なうリード片
支持部材を設けたことを特徴とする。

（作用） 一対の電極を支持する一対のリード片の内端部は偏平バ
ルブ内にてリード片支持部材により直径方向に支持され
ている。

したがって、これらのリード片がバルブ外に延出するバ
ルブの端部をピンチする時でも一対の電極が偏平バルブ
内で所定の位置に保持され、しかも、電極がバルブ内の
中心部に位置するように位置決めできるので、電極の外
周面がバルブ内周面に近接ないし接触するのを防止する
ことができる。

したがって、電極がバルブ内周面に近接ないし接触する
ことにより発生する初期段階のバルブの黒化と寿命低下
を共に防止し、製造上の歩留り向上とランプ寿命の延長
を共に図ることができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を第１図から第５図に基づいて説
明する。

第１図は本発明の一実施例の一部切欠正面図であり、図
において、偏平形放電ランプである偏平形螢光ランプ１
１は例えば直状偏平形のガラス製バルブ１２の軸方向両
端部にコイル状フィラメントなどの図中左右一対の電極
１３ａ、１３ｂを気密に封止している。

バルブ１２はその軸横断面形状を長円形等の偏平形状に
形成しており、その内周面には螢光体膜１４を全面的且
つほぼ全長に亘って被着し、その内部には水銀と希ガス
を封入している。

一対の電極１３ａ、１３ｂは第２図に示すようにコイル
状にそれぞれ形成され、それらの両端部を図中上下一対
の帯板状のリード片１５ａ、１５ｂ、１６ａ、１６ｂに
よりそれぞれ支持させており、これらリード片１５ａ、
１５ｂ、１６ａ、１６ｂの先端部はバルブ１２の軸方向
両端部のピンチ部１２ａ、１２ｂをそれぞれ気密に貫通
して外部に延出し、図示しない点灯回路に電気的に接続
されている。

一方のピンチ部１２ａには排気管１７の内端部が同軸状
に埋設され、その外端部はピンチ部１２ａより外部へ若
干延出して気密に閉じている。

排気管１７はバルブ１２内空気の排気と、その内部への
水銀と希ガスの封入の際に使用される。

そして、各リード片１５ａ、１５ｂ、１６ａ。

１６ｂはバルブ１２内にてリード片支持用ロッド１８ａ
、１８ｂ、１９ａ、１９ｂによりバルブ１２の短径方向
にそれぞれ支持されている。

各リード片支持用ロッド１８ａ、１８ｂ、１９ａ、１９
ｂは例えば各電極リード片１５ａ、１５ｂ、１６ａ、１
６ｂの幅広平坦面とほぼ同径ないしそれ以下の直状丸棒
よりなり、第３図にも示すように、その各先端部ａを面
取りした半球状に形成している。

つまり、各リード片支持用ロッド１８ａ、１８ｂ、１９
ａ、１９ｂは第１図に示すように各リード片１５ａ、１
５ｂ、１６ａ、１６ｂの前後にてバルブ１２の短径方向
にほぼ平行に延びて、その半球状先端部をバルブ１２の
内周面に当接させている。

そして、各電極１８ａ、１８ｂ、１９ａ、１９ｂはバル
ブ１２の中心軸にほぼ同軸状に支持されている。

次に一対の電極１３ａ、１３ｂをバルブ１２内に封止す
る方法について説明する。

まず、第１図および第２図に示すように、一対の電極１
３ａ、１３ｂと各リード片支持用ロッド１８ａ、１８ｂ
、１９ａ、１９ｂをそれぞれ固着した一対のリード片１
５ａ、１５ｂ、１６ａ、１６ｂを、またピンチしていな
いバルブ１２の軸方向外向両端部からその内部へ挿入す
る。

すると、各電極支持用ロッド１８ａ、１８ｂ。

１９ａ、１９ｂの各半球状先端部ａがバルブ１２内の内
周面を軸方向に摺動して、各リード片１５ａ、　　１５
　ｂ、　　１６　ａ、　　１６　ｂを第１図に示すよう
にバルブ１２の中心軸とほぼ同軸状に支持する。

これにより、各リード片１５ａ、１５ｂ、１６ａ、１６
ｂにより支持されている一対の電極１３ａ、１３ｂもバ
ルブ１２のほぼ中心部に位置決めされる。

次に、この状態でバルブ１２のピンチすべき両端部をそ
れぞれ加熱し、排気管１７を有する一方のピンチ部１２
ａについては第４図に示すように、排気管１７の押し潰
しを防止するために、先端部に円弧状の切欠２０　ａ　
＊　　２１　ａをそれぞれ形成した左右一対のピンチ治
具２０，２１により強く挾み込み、排気管１７以外の部
分を両側から押し潰すことにより一方のピンチ部１２ａ
を偏平に形成する。

コノピンチ時、各リード片１５ａ、１５ｂ、１６ａ、１
６ｂは第４図に示すように、左右一対のピンチ治具２０
．２１の挾み方向とほぼ平行の方向で各リード片支持用
ロッド１８ａ、１８ｂ、１９ａ、１９ｂによりそれぞれ
支持されているので、各リード片１５ａ、１５ｂ、１６
ａ、１６ｂがバルブ１２の中心軸からその短径方向へ傾
倒して偏心するのを防止することができる。

従って、各リード片１５ａ、１５ｂ、１６ａ。

１６ｂにより支持される各電極１３ａ、１３ｂがバルブ
１２の内周面へ近接ないし接触するのを防止することが
できる。

このために、電極１３ａ、１３ｂがバルブ１２の内周面
に近接ないし接触することにより生ずる初期段階の黒化
現象とクラックの発生を防止することがでるのでき、製
造上の歩留り向上と、ランプ寿命の延長を図ることがで
きる。

このような偏平形螢光ランプ１１の効果を確認するため
に、この偏平形螢光ランプ１１と従来の偏平形螢光ラン
プ１の不具合の有無について、各２００個ずつチエツク
したところ次の第１表を得た。

第１表 この第１表からは本実施例の偏平形螢光ランプ１１の方
が従来例に比して少滴りが非常に良好であることが認め
られる。

なお、前記実施例ではリード片支持用ロッド１８ａ、１
８ｂ、１９ａ、１９ｂを各リード片１５ａ、　　１５　
ｂ、　　１６　ａ、　　１６　ｂに対しほぼ軸直角方向
に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、例えば第５図（Ａ）に示すように
、リード片支持用ロッド３０をピンチ部１２ａに向けて
若干下り勾配で傾斜する山形に形成しても良く、これに
よれば、リード片支持用ロッド３０のバルブ１２内への
挿入の円滑化を図ることができる。

また、第５図（Ｂ）のリード片支持用ロッド３１に示す
ように、同（Ａ）で示すリード片支持用ロッド３０の図
中左右両端部をバルブ１２の内周面に沿ってピンチ部１
２ａ側へ若干垂下するように形成しても良く、これによ
れば、前記山形状のリード片支持用ロッド３０と同様に
電極支持用ロッド３１のバルブ１２内への挿入の円滑化
を図ることができると共に、図中左右両端部がバルブ１
２に対し面接触しているので、その支持の確実性を高め
ることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、各電極を支持する各リー
ド片の内端部を、リード片支持部材によりバルブ内にて
直径方向に支持すると共に、電極が中心部に位置するよ
うに位置決めを行なうので、リード片を外部に延出せし
める偏平バルブの端部にて気密にピンチする際にも、リ
ード片が偏平バルブの中心軸より傾倒してこのリード片
に支持されている電極が偏平バルブの内周面に近接ない
し接触するのを防止することができる。

したがって本発明によれば、電極が偏平バルブの内周面
に近接ないし接触することにより発生する偏平バルブの
初期段階の黒化とクラックの発生を防止することができ
、製造上の歩留りの向上とランプ寿命の延長とを共に図
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る偏平形放電ランプの一実施例の一
部切欠正面図、第２図は第１図の平面図、第３図は第１
図および第２図で示す電極支持用ロッドの先端部の正面
図、第４図は第１図および第２図で示す要部の拡大縦断
面図で、第５図（Ａ）（Ｂ）は本発明の他の実施例の要
部縦断面図、第６図は従来の偏平形螢光ランプの正面図
、第７図は第６図で示すバルブの一端部をピンチする方
法を示すバルブ等の斜視図、第８図（Ａ）（Ｂ）は第６
図で示すバルブの軸横断面図、第９図は第６図で示す従
来例の一部拡大縦断面図である。 １１・・・偏平形螢光ランプ、１２・・・バルブ、１３
ａ、１３ｂ・＝電極、１５ａ、１５ｂ、１６ａ。 １６　ｂ　・・・リード片、１８ａ、１８ｂ、１．９ａ
、１９ｂ。 ３０゜ ３１・・・リード片支持用ロッ ド （リー ド片支持部材）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　偏平バルブ内に内蔵される一対の電極を支持する一対
   のリード片が外部に延出するバルブの端部にて気密にピ
   ンチする偏平形放電ランプにおいて、前記一対のリード
   片の内端部を前記バルブ内にて直径方向にそれぞれ支持
   すると共に、位置決めを行なうリード片支持部材を設け
   たことを特徴とする偏平形放電ランプ。