JPH0325139A - 超々高層建物 - Google Patents

超々高層建物

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JPH0325139A
JPH0325139A JP15808289A JP15808289A JPH0325139A JP H0325139 A JPH0325139 A JP H0325139A JP 15808289 A JP15808289 A JP 15808289A JP 15808289 A JP15808289 A JP 15808289A JP H0325139 A JPH0325139 A JP H0325139A
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anchor cable
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、市街地の土地を高度に利用すると共に、さ
らに地上に土地を創造する目的で建設される地上500
m超の超//高I!建物に係り、さらに云えば、主架構
はダイアフラム及び上下方向に張り渡したアンカーケー
ブルを含むケーブルネットで構成された超々高層建物に
関する。
従来の技術 1931年に完成された米国、ニューヨーク市のエンバ
イアステートビルは、超高層建物の代名詞的存在である
. また、1974年に完成された米国、シカゴ市のシアー
ズタワーは、現在のところ世界一の高さを誇る超高層建
物である. 我国では、1978年に完成されたサンシャイン60が
日本一の高さを誇る超高層建物として知本発明が解決し
ようとする課題 ニューヨーク市のエンバイアステートビルの高さは地上
380m、シカゴ市のシアーズタワーは地上4 4 7
 n1、我国のサンシャイン60に至っては地上226
mでしかなく、いずれも高さ500m未満の云わば高層
建物のWr!晴に属し、超々高層建物と呼ふには不満で
ある。
従来の高層及び超高層建物は、鉄骨材を主架構として積
み上げた構成であるため、これに風荷重が水平力として
負荷されると、第11図に水平荷重と変形のモデルを誇
張して示したように、建物aは水平荷重Qと同方向に撓
みδ(変形)を生ずることは構造力学的考察において明
らかである。
この事実によれば、従来構造の#fi高層建物は風荷重
や地震R!T[によって揺れ易く、そのlmれが建物の
耐力、耐震性などの構造力学的性能上に例えば引張り側
に極限破壊が、そして圧縮側には座屈が発生するといっ
た悪影響を及ぼす。そして、建物のこうした勤き(揺れ
〉は建物内に居る人々の居住性を著しく悪化させること
を意味し、結局建物の超々高層化を妨げる要因ともなっ
ている.したがって、本発明の目的は、地上500m超
の超々高層建物を実現すること、さらに云えば地上40
0m以上1600m(1マイル)程度の高さの超々高層
建物の実現を可能ならしめることにある. 課題を解決するための手段 上記従来技術の課題を解決するための手段として、この
発明に係る超々高層建物は、図面に実施例を示したとお
り、 平面形状が十字形のダイアフラム2を地上から所定の高
さまで主架構として建て、これはダイアフラムコラム2
aと所定高さのコアとによって支持せしめている.該ダ
イアフラム2の所定高さ位置と地盤6との間にアンカー
ケーブル3・・・を張役すると共に風荷重とバランスす
る大きさのプレストレスを導入し、上下方向に所定のピ
ッチで配置し水平方向に設置した上で前記各アンカーケ
ーブル3・・・と接合した゛平面形状が円形のフープケ
ーブル4・・・を設置して構成したことを特徴とする(
第1.2図). 本発明はまた、平面形状が十字形のダイアフラム2は、
アンカーケーブル3の水平方向要素に抵抗するための耐
せん断及び耐引張りの構造を提供する鉄骨材により組立
て、かつ地上から上層に向かって一定の高さ毎に順次辺
の長さを小さく構築した.そして、アンカーケーブル3
は風荷重に抵抗する高張力鋼ケーブルを使用してその上
端はダイアフラム2の辺の長さが変化した位置毎に連結
して地盤6との間に張設したこと(第1図)を特徴とす
る. さらに、上下方向に配置されたアンカーケーブル3と、
これに接合して水平方向に配置されたフープケーブル4
とで形成されたほぼ長方形の枡目をもつケーブルネット
の各枡目に外壁又はガラス窓を取り付けたこと、 平面形状が十字形であるダイアフラム2の直角2辺とそ
の外周のケーブルネットとで囲まれた部位に、上下方向
に一定のピッチで中庭の床を多数層に設置したこと(第
5図)、 とりわけ中庭の床は、平面形状が十字形であるダイアフ
ラム2の直角2辺の間に456方向に架設されたフロア
ビーム又はトラス7(第6図)で支持されたアトリウム
ロビーフロア、又は上層のアトリウムロビーフロア8か
ら吊材9で懸垂支持されたスカイロビーフロア10(第
7図)、又はアトリウムロビーフロアはトラス7の上に
柱9aをもってI111築され積み重ねたスカイロビー
フロア11として構成したこと(第6図)。
アトリウムのロビーフロアは一端をコラム2aで支持さ
れ、他端はアンカーケーブル3に吊ケーブル17で吊ら
れたフロアビーム、又はトラス7(第5図)で支持され
たアトリウムフロア7として構築したこともそれぞれ特
徴とする.さらに本発明は、コア1にエレベータや階段
などの垂直移動手段を設置したこと. アトリウムロビーフロア8又はスカイロビーフロアlO
とケーブルネットとの間にテフロン等の不燃性膜13に
よるフレキシブルジョイントl2を設置して防火区画を
作ったこともそれぞれ特徴とする. さらに本発明は、フープケーブル4の平面内に、平面形
状が十字形であるダイアフラム2を基軸として対称的F
l2置にYケーブル14を設置し、このYケーブル14
はアンカーケーブル3を投影した平面に配置したこと(
第8図)。
アンカーケーブル3は、平面形状が十字形であるダイア
フラム2の架構エレメントが形成する平行四辺形の対角
線方向に配置したことく第9図)、アンカーケーブル3
の下端は地中のアンカー5に連結されていること(12
図)。
アンカーケーブル3の下端は、地表部にコアlを中心と
する配置で設置されたコンプレッションリングl5と連
結し、コアl及びダイアフラムコラム2aは前記コンプ
レッションリング15を下底とする逆円錐形の基礎16
の上に建て、この基i116とコンプレッションリング
15とにより地盤反力と建物Jt量及びアンカーケーブ
ル3の反力との釣合いが保たれていること(第10図)
、もそれぞれ特徴とする. 作     用 アンカーケーブル3とフープケーブル4とから成るケー
ブルネット及びこれに取り付けた外壁やガラス窓に風荷
1(水平荷!)Qが作用すると、風上側のアンカーケー
ブル3の曲率半径は、第3図に点線で示したように、同
図に実線で示した無風時の曲率半径よりも小さくなり、
張力が上昇する.逆に風下側のアンカーケーブル3は、
その曲率半径が大きくなり、張力が減少する.その結果
、建物(ダイアフラム2)の頂部は、風上儒に移動して
全体にバランスすることになる(第3図).この移動量
δは、アンカーケーブル3の無風時のプレストレスが大
きいほど大きい.一方、ケーブルネットからはみ出した
く飛び出した)ダイアフラム2(第1図舎照〉は、風荷
重Qを受けると風下側へ移動しようとするので、前記ケ
ープルネットの作用による風上側への移動量(変形)と
バランスさせることが゛できる.上述の現象はアンカー
ケーブル2及びコラム2aの剛性を調節することで適正
に峰正されるであろう. ケーブルネット(外壁など)に作用する風荷重は、アン
カーケーブル3の張力Tとして建物(ダイアフラム2)
に伝達され、同建物の短期鉛直荷II(圧縮力P)とし
て基118及び地盤6に伝達される(第3図). フープケーブル4は、各アンカーケーブル3の張力Tを
平均化する役目を果たす. アトリウムロビーフロア8やアトリウムスカイロビーフ
ロアlOの下に水平にYケーブル14を通してプレスト
レスを導入することにより、建物の建設期間中において
床を補強することが可能で作業の安全性確保に有益であ
る. Yケーブルl4は、ガラスや外壁を取り付けたケーブル
ネットの形鳩を変える(調整する)こと及びその自由度
を増すことに役立つ. アンカーケーブル3の張力Tは、ダイアフラムコラム2
aの下向き圧縮力P及びコンプレッションリング15の
上向き張力として処理される.ダイアフラム2のti量
及び前記圧縮力Pは逆円錐形状の基11Bにより地盤6
に伝達され、もって建物重量、アンカーケーブル3の張
力T,地盤6の反力とがそれぞれ釣合いを保ち建物の安
定性が得られる. 実  施  例 次に、図示した本発明の実施例を説明する。
第1図と第2図はこの発明に係る地上500m程度の高
さの超々高層建物の実施例を示したもので、この建物は
高さが異なるダイアフラムコラム2aを含む主架構を地
上から約500mの高さまで建て、このダイアフラム2
はアンカーケーブル3・・・とフーブケーブル4とで支
持されている.ダイアフラム2は十字形状に建設されて
いる.ダイアフラム2は、アンカーケーブル3の水平方
向要素からのせん断及び引張り抵抗に適合されている。
ダイアフラム2は、十字形の各辺の長さを段階的に短く
され(第1図)、こうしてダイアフラム2の辺の長゛さ
が段階的に変化する位rI!毎にアンカーケーブル3・
・・の上端を連結し、同アンカーケーブル3は地!8と
の間に張設されている。
したがって、アンカーケーブル3・・・の本数は、建物
の下層になる程に増える. 各アンカーケーブル3・・・には、風荷重に必要十分に
抵抗する強度の高張力鋼ケーブルが使用されている。各
アンカーケーブル3は、上述のように平面形状が十字形
のダイアフラム2の放躬方向に配置され(第4.6図)
、その下端は地中のコンクリートアンカー5に定着され
ている(第2図).つまり、第2図の実施例は、この超
々高層建物の建設地の地盤6がアンカーケーブル3の張
力に十分な反力を与えられる強固な岩盤である場合を示
している.各アンカーケーブル3・・・には建物が受け
る風荷重とバランスする大きさのプレストレスが導入さ
れている. ダイアフラム2の中心に位置するコア1は、エレベータ
や階段等の垂直移動手段を収めた構成部分である。
フープケーブル4は、上下方向に3〜6m程度のピッチ
で水平方向に配置され、各アンカーケーブル3と接合し
て平面形状が円形に設置されていろく第4図).シたが
って、フープケーブル4とアンカーケーブル3とは逆の
曲率をもつ.但し、フープケーブル4はダイアフラム2
には固定しない(第6図).フープケーブル4は、これ
と接合された各アンカーケーブル3・・・の張力を平均
化する役目を果たす. こうして上下方向に配置されたアンカーケーブル3と、
水平方向に配置されたフープケーブル4とでほぼ長方形
の枡目をもったケーブルネットが形成され(第2図)、
もって建物(ダイアフラム2)の安定性が確保されてい
る.このケーブルネットで形成されたほぼ長方形の枡目
【第2図)に外壁又はガラス窓が取り付けられ、このガ
ラス窓や外壁とダイアフラム2との間にアトリウム(中
庭)が形成ざれている(第4図). したがって、上記したケーブルネットの外壁に風荷重が
作用すると、風上側のアンカーケーブル3の曲率は無風
時゛の曲率半径よりも小さくなり、張力が上昇する.逆
に風下側のアンカーケーブル3は曲率半径が大きくなり
張力が減少するため、ダイアフラム2は風上側に移動す
る.この移動量は、アンカーケーブル3の無風時のプレ
ストレスが大きいほど大きい.一方、ケーブルネットか
ら飛び出しているダイアフラム2(第1図〉は、同じ風
荷重を受けると風下側へ移動しようとするので、ダイア
フラムの変形は上記アンカーケーブル3の作用とバラン
スさせることができる.このような構造により、風荷重
時にアンカーケーブル3の張力はあまり変化しない。
ケーブルネットの外壁に作用した風荷重は、アンカーケ
ーブル3及びフープケーブル4によってダイアフラム2
へ伝達される.外壁の背後に突出されたダイアフラム床
は、アンカーケーブル3に導入されたプレストレスとバ
ランスさせることにより、ケーブルネットにて支持され
た外壁よりも突き出たダイアフラム床の動き(揺れ)を
調整することができる.それ故、風荷重による建物の揺
れを低減することができる。アンカーケーブル3及びフ
ープケーブル4といった引張り材に高張力鋼ケーブルが
使用される結果、従来構造に比べて鋼材使用量がはるか
に少ないものとなる。
なお、フープケーブル4が用いられる時は、全てのアン
カーケーブル3の設置が完成されている必要はなく、フ
ープケーブル4の施工前に全ての上部床もまた完成され
ている必要はない。グレイジング(ガラスを嵌めること
)が下層では行なわれ、建物の完成前に下層の居住を可
能にしている.この超々高層建物の中庭の床(アトリウ
ムロビーフロア8)は、第一には、アトリウムフロアビ
ーム又はトラス7(第6図)の上に架橋エレメント(ダ
イアフラム〉を設置してが構築されている(第5図).
フロアビーム7は、平面形状が十字形であるダイアフラ
ム2の直角2辺とその外周のケーブルネットとで囲まれ
た部位に45″′方向に架設されている.第二に、第7
図のように上層の前記アトリウムロビーフロア8の架構
エレメントからケーブル等の吊材9で懸垂支持ざれたス
カイロビーフロア1σとして中庭の床が構築されている
。さらに第三として、前記アトリウムロビーフロア8の
上に柱を立てて上階(スカイロビー)の床を積み重ねた
スカイロビーフロア11(第5図)として中庭の床がI
nされている. 互い違いに組立てられたアトリウムロビーフロア8の先
端は、第7図に示したように、アンカーケーブル3とビ
ンまたはローラで接合された吊りケーブルl7で吊り支
持されている。スカイロビーフロア10が大きい場合に
も、同様に先端がアンカーケーブル3で吊られている。
その手段としてアトリウムロビーフロア8又はスカイロ
ビーフロア10の輪郭をフープケーブル4の形状(円)
に近似させ、アンカーケーブル3から吊りケーブルl7
で吊るのがよい.かくして、アトリウムロビーフロア8
又はスカイロビーフロア10の先端をアンカーケーブル
3から吊ると、アンカーケーブル3は第7図中に点線で
示した、床を吊らない場合の■線から、同図中に実線で
示したように曲線は外へ曲げられる. アンカーケーブル3を多く掛ける必要がある場合は、こ
の建物の建設肋間中に床を支えることは出来ないが、ア
トリウム口ビーフ口78又はスカイロビーフロア10の
下に水平なYケーブル14を通すと共にこのYケーブル
14にプレストレスを導入することにより床の設置及び
アンカーケーブルの形態を適正にすることが可能となる
(第8図). Yケーブルl4は、平面形状が十字形のダイアフラム2
を基軸をしてその両側に45゜方向に対称的に配置され
ている(第8図)。したがって、このYケーブルl4に
より、上述したアンカーケーブル3とフープケーブル4
とより成るケーブルネットの形態を変える(+4整する
〉ことができる.また、フープケーブル4の張力を変え
ることができる. これらのYケーブル14は、構造架構に接合してもよい
.Yケーブルl4を用いることはまたフープケーブル4
の排除を可能にし、ガラスを嵌めた外壁の形の自由度を
増すことができる.平面形状が十字゛形のダイアフラム
2で形成される床は、正方形でないものも要求される。
それらは第9図八に示した如く平面配置が伸ばされた長
方形か三角形とされる.ダイアフラム2はまた、第9図
BのようなY字形又は第9図Cのような一輪形状として
も実施される. アンカーケーブル3は、平面的に見て十字形の架橋エレ
メント(ダイアフラム2)によって形造られる(第4図
).このダイアフラム2は、コアlから放射する3個あ
るいはそれ以上のエレメントを持っている. アトリウムロビーフロア8の剛な床組架構と、可動なケ
ーブルネットに取り付けられた外壁との間に防火区画を
作るために、テフロン膜のような不燃性膜l3によるフ
レキシブルジョイントl2(空気膜チューブ)が設置さ
れている(第5図〉。
第2の実施例 第10図に示したものは、超々高層建物が建設される場
所の地盤が強固な岩盤ではなく、したがって、31E2
図に示したコンクリートアンカー6によってはアンカー
ケーブル3の張力に必要とされるだけの反力を確保でき
ない堆積地盤における実施例を示している。
地盤6の地表部には、コンプレッションリング15及び
該コンプレッションリングl5を下底とする中空で逆円
錐形の基116を構築されている.逆円錐形の上端部が
コンプレッションリングl5へ固着されている。該基礎
16の上に、中心部にコアlをもつ平面形状が十字形の
ダイアフラムコラム2&が建設されている.そして、上
端をダイアフラム2に連結したアンカーケーブル3の下
端は、コンプレッションリングl5と連結してあり、同
アンカーケーブル3の張力に対する反力は、基11Bを
通じて建物(コアl及びダイアフラム2)の自重量及び
下向き圧縮力と釣合いを保つ構成とされている.建物自
重量及び下向き圧縮力はまた、逆円錐形の基礎16を通
じて地盤6の反力とも釣合いを保つ. 本発明が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであって、この発
明に係る超々高層建物は、風荷!(水平荷!)に対する
勤き(t1れ)を調整して零にすることさえもできる.
したがって、揺れに起因する建物の構造上の力学的不利
益を徘除できることは勿論のこと、居住性を著しく良好
ならしめる.よって、地上400m以上1000m超の
超々高層建物としてもふさわしく、そして、比較的簡単
に地上1600m(1マイル)の高さの建物の実現にも
拡張できる.複数の積み重ねられたアトリウムロビー(
地上に創造された土地、人工地盤)をもつ超々高層建物
が可能となる. この超々高層建物は、風荷重に抵抗する引張り材(アン
カーケーブル3、フープケーブル4、Yケーブル14〉
に高張力鋼ケーブルを使用しているため、iκ来一般の
超高層建物の構造様式に比べて鋼材使用量がはるかに少
なくて済む.即ち、超々高層建物では、風IIfJlの
大きさにより鉄骨断面が決定されるが、本発明の超々高
層建物の構造では、風vi!による建物の動き(1?i
れ、変形ffi)はアンカーケーブル3等に導入したプ
レストレスの大きさにより!!N!Iして、極端に云え
ば動きを零にすることさえもできる。
よって、鋼材使用量は、建設条件によっても異なるが、
地上の高さが400mの建物で約200kg/m2ぐら
いとなり、従来建物のそれがおよそ300kg/m2ぐ
らいであることに比較すると大幅なコストダウンが図れ
ることは明かである.
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る超々高層建物の全景を示した斜
視図、第2rMは同建物の概念的構造を示した立面図、
第3図は同建物の風荷重に対するアンカーケーブルの働
きを誇張して示した原理図、第4図は第211!Iの建
物の平面図、第5図はアトリウムロビーフロア及びスカ
イロビーフロアの構造概要を示した部分図、第6図は第
6図の6−6矢視断面図、第7図はスカイロビーフロア
の吊り構造を示した概念磨、第8図はYケーブルの配置
を示した平面図、第9図A.  B.  Cはアトリウ
ムロビーフロアの異な゛る形態の例を示した平面配置図
、第10図は建物の地上及び地中部分の構造の詳細を示
した断面図、第11図は従来建物の風rR!に対する動
きを説明した原理図である. 1・・・コア        2・・・ダイアフラム2
&・・・ダイアフラムコラム 3・・・アンカーケーブル  4・・・フープケーブル
7・・・フロアビーム    17・・・吊りケーブル
8・・・アトリウムロビーフロア 9・・・吊材        9a・・・柱10.11
・・・スカイロビーフロア 13・・・不燃性膜 l2・・・フレキシブルジョイント  5・・・アンカ
ー15・・・コンプレッションリング  l6・・・基
礎第 2 図 第 4 図 第 3 図 第 6 図 2 第 7 図 第 10 図 第 11 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【1】平面形状がコアを中心とする十字形でありコラム
    で支持されたダイアフラムが地上から所定の高さまで主
    架構として建てられ、該ダイアフラムの所定高さ位置と
    地盤との間にアンカーケーブルを張設すると共に風荷重
    とバランスする大きさのプレストレスを導入してあり、
    上下方向に所定のピッチで配置され水平方向に設置され
    て前記アンカーケーブルと接合された平面形状が円形の
    フープケーブルが設置されていることを特徴とする超々
    高層建物。 【2】平面形状が十字形のダイアフラムは、アンカーケ
    ーブルの水平方向要素に抵抗する耐せん断及び耐張力の
    構造を提供する鉄骨材、及びケーブルの上下方向要素の
    耐圧縮構造を提供するコラムとで組立てられ、かつ地上
    から上層に向かって一定の高さ毎に順次辺の長さを小さ
    くして構築されており、アンカーケーブルは風荷重に抵
    抗する高張力鋼ケーブルとし、その上端はダイアフラム
    の辺の長さが変化した位置毎に連結して地盤との間に張
    設されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載した超々高層建物。 【3】上下方向に配置されたアンカーケーブルと、これ
    に接合して水平方向に配置されたフープケーブルとで形
    成されたほぼ長方形の枡目をもつケーブルネットの各枡
    目に外壁又はガラス窓が取り付けられていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載した超々高層建物。 【4】平面形状が十字形であるダイアフラムの直角2辺
    とその外周のケーブルネットとで囲まれた部位に、上下
    方向に一定のピッチで中庭の床が多数層に設置されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項又
    は第3項に記載した超々高層建物。 【5】中庭の床は、平面形状が十字形であるダイアフラ
    ムの直角2辺の間に架設されたフロアビーム又はトラス
    の上に設置されたアトリウムロビーフロア、又は上層の
    アトリウムロビーフロアから吊材で懸垂支持されたスカ
    イロビーフロア、又はアトリウムロビーフロアの上に柱
    をもって構築されたスカイロビーフロアとして構成され
    ており、アトリウムフロア及びスカイロビーフロアの外
    周部分はそれぞれアンカーケーブルに吊り支持されてい
    ることを特徴とする超々高層建物。 【6】コアにエレベータや階段などの垂直移動手段が設
    置され、アトリウムロビーフロア又はスカイロビーフロ
    アに居住施設が複数層に積み重ねるか又は吊られている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第4項又は
    第5項に記載した超々高層建物。 【7】アトリウムロビーフロア又はスカイロビーフロア
    の架構とケーブルネットとの間に、テフロン等の不燃性
    膜によるフレキシブルジヨイントを設置し防火区画が作
    られていることを特徴とする特許請求の範囲第3項又は
    第4項又は第5項又は第6項に記載した超々高層建物。 【8】平面形状が十字形であるダイアフラムを基軸とし
    てアンカーケーブルを平面的に投影した対称的な配置で
    Yケーブルが設置されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載した超々高層建物。 【9】アンカーケーブルは、平面形状が十字形であるダ
    イアフラムの架構エレメントが形成する平行四辺形の対
    角線と平行に配置されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項又は第2項又は第3項に記載した超々高層
    建物。 【10】アンカーケーブルの下端は地中のアンカーに連
    結されていることを特徴とする特許請求に範囲第1項又
    は第9項に記載した超々高層建物。 【11】アンカーケーブルの下端は地表部にコアを中心
    とする配置で設置されたコンプレッションリングに連結
    され、コア及びコラムの下端は前記コンプレッションリ
    ングを下底とする逆円錐形の基礎の上に建てられており
    、この基礎とコンプレッションリングとにより建物重量
    及びコア並びにコラムの下向き荷重とアンカーケーブル
    の反力との釣合いが保たれていることを特徴とする超々
    高層建物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2009054116A1 (ja) * 2007-10-26 2011-03-03 パナソニック株式会社 クリーンルーム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2009054116A1 (ja) * 2007-10-26 2011-03-03 パナソニック株式会社 クリーンルーム
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