JPH03247100A - 音響信号再生装置 - Google Patents
音響信号再生装置Info
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- JPH03247100A JPH03247100A JP9043890A JP4389090A JPH03247100A JP H03247100 A JPH03247100 A JP H03247100A JP 9043890 A JP9043890 A JP 9043890A JP 4389090 A JP4389090 A JP 4389090A JP H03247100 A JPH03247100 A JP H03247100A
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 5
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 3
- 210000005069 ears Anatomy 0.000 description 2
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000004807 localization Effects 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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- Stereophonic System (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔概 要〕
本発明はステレオ音響信号を再生する音響再生装置に関
し、直接音信号と反射音信号とを、各チャンネル毎にそ
れぞれ生成し、一方のチャンネルの直接音信号、該チャ
ンネルの反射音信号、及び他方のチャンネルの反射音信
号のレベルと位相をシフトさせた信号を、各チャンネル
毎に加算してそれぞれスピーカから再生することで、直
接音よりも反射音に広がり感を持たせて臨場感ある音の
再生を行う。
し、直接音信号と反射音信号とを、各チャンネル毎にそ
れぞれ生成し、一方のチャンネルの直接音信号、該チャ
ンネルの反射音信号、及び他方のチャンネルの反射音信
号のレベルと位相をシフトさせた信号を、各チャンネル
毎に加算してそれぞれスピーカから再生することで、直
接音よりも反射音に広がり感を持たせて臨場感ある音の
再生を行う。
本発明はステレオ音響信号を再生する音響再生装置に関
する。
する。
従来からステレオ音響信号を再生するステレオ音響再生
装置(以下、ステレオ再生装置と称する)が実用化され
ている。尚、このようなステレオ音響信号の信号源とし
ては、磁気テープ再生装置やCD(コンパクトディスク
)再生装置等が用いられている。
装置(以下、ステレオ再生装置と称する)が実用化され
ている。尚、このようなステレオ音響信号の信号源とし
ては、磁気テープ再生装置やCD(コンパクトディスク
)再生装置等が用いられている。
このようなステレオ再生装置は、右チヤンネル音響信号
と左チヤンネル音響信号とを有するステレオ音響信号を
再生して臨場感のある音の再生を実現しようとするもの
である。一方、近年では右チャンネルと左チャンネルの
2チヤンネルだけでなく、聴取者の回りから聞こえる反
射音をも再生し、より一層臨場感のある音の再生を実現
する音場再生装置が実用化されている。
と左チヤンネル音響信号とを有するステレオ音響信号を
再生して臨場感のある音の再生を実現しようとするもの
である。一方、近年では右チャンネルと左チャンネルの
2チヤンネルだけでなく、聴取者の回りから聞こえる反
射音をも再生し、より一層臨場感のある音の再生を実現
する音場再生装置が実用化されている。
ここで、直接音、初期反射音、残響音について簡単に説
明する。第4図は直接音、初期反射音、残響音を説明す
るためのタイムチャートである。
明する。第4図は直接音、初期反射音、残響音を説明す
るためのタイムチャートである。
尚、このタイムチャートは一例であり、設定しようとす
る場所又は音場によって異なっている(例えば、野外会
場を設定しようとする場合、残響音が殆どない)。
る場所又は音場によって異なっている(例えば、野外会
場を設定しようとする場合、残響音が殆どない)。
時刻tQに音源からインパルス状の音が発生し、その後
時刻t1に直接音が聴取点へ到達する。この直接音によ
って聴感上音源の位置が判断でき、音の定位が得られる
。
時刻t1に直接音が聴取点へ到達する。この直接音によ
って聴感上音源の位置が判断でき、音の定位が得られる
。
その後時間T1経過後の時刻t2から時刻t3までの間
に壁や天井等にぶつかって反射した音、即ち初期反射音
が到達する。そして時刻t3には、壁や天井に複数回反
射し聴取点の周囲から到達する残響音が聴取点へ到達す
る。この残響音は徐々に減衰して時刻t4には消滅する
。これら初期反射音及び残響音によって臨場感が得られ
る。
に壁や天井等にぶつかって反射した音、即ち初期反射音
が到達する。そして時刻t3には、壁や天井に複数回反
射し聴取点の周囲から到達する残響音が聴取点へ到達す
る。この残響音は徐々に減衰して時刻t4には消滅する
。これら初期反射音及び残響音によって臨場感が得られ
る。
以下、初期反射音と残響音とを反射音と総称して説明す
る。
る。
第5図は音場再生装置を示すブロック図である。
音場再生装置10は音響信号処理装置1とスピーカFL
、FR,RL、RRとから構成されている。
、FR,RL、RRとから構成されている。
音響信号処理装置1は、図示せぬ信号源からのステレオ
音響信号から直接音、反射音を生成して、聴取者2の前
方に配置されるスピーカFL、 FRから直接音及び
反射音を再生すると共に、スピーカRL、RRから反射
音のみを再生する。
音響信号から直接音、反射音を生成して、聴取者2の前
方に配置されるスピーカFL、 FRから直接音及び
反射音を再生すると共に、スピーカRL、RRから反射
音のみを再生する。
このようにすることで、聴取者は演奏された音に対応す
る直接音が前方から聞こえることで前方に楽器音等が定
位して聞こえると共に、反射音が聴取者の回りから聞こ
えることで演奏会場の雰囲気が与えられ、受聴者は音場
再生装置lOが設置されている部屋とは異なる空間(例
えば、コンサートホール)で演奏されているかのように
聞こえる。
る直接音が前方から聞こえることで前方に楽器音等が定
位して聞こえると共に、反射音が聴取者の回りから聞こ
えることで演奏会場の雰囲気が与えられ、受聴者は音場
再生装置lOが設置されている部屋とは異なる空間(例
えば、コンサートホール)で演奏されているかのように
聞こえる。
第5図に示すような音場再生装置10ではスピーカを聴
取者の前方に2個、後方に2個設置しており、合計4個
のスピーカが必要となるため、コストが高くなるという
問題がある。
取者の前方に2個、後方に2個設置しており、合計4個
のスピーカが必要となるため、コストが高くなるという
問題がある。
そこで、前方に設けられた左右一対のスピーカの間隔を
広げ、広がり感のある音響の再生を行うことが考えられ
る。しかしながらこのようにした場合、直接音と反射音
とが同じ範囲から聞こえてくることになる。
広げ、広がり感のある音響の再生を行うことが考えられ
る。しかしながらこのようにした場合、直接音と反射音
とが同じ範囲から聞こえてくることになる。
ここで一般の演奏会場では聴取者の前方の特定の範囲に
設けられたステージ上で演奏が行われることから考える
と、直接音については聴取者の前方の特定の範囲から聞
こえてくるべきであり、反射音は演奏会場の周囲の壁等
で反射して聴取者に到達するため、直接音よりはるかに
広い範囲から聞こえることが望ましい。
設けられたステージ上で演奏が行われることから考える
と、直接音については聴取者の前方の特定の範囲から聞
こえてくるべきであり、反射音は演奏会場の周囲の壁等
で反射して聴取者に到達するため、直接音よりはるかに
広い範囲から聞こえることが望ましい。
本発明は2つのスピーカにより直接音と反射音が聞こえ
てくる範囲をそれぞれ異ならせることができる音響信号
再生装置を提供することを目的とする。
てくる範囲をそれぞれ異ならせることができる音響信号
再生装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために本発明は、ステレオ音響信
号を再生する装置において、 直接音信号と反射音信号とをそれぞれ出力する音響信号
発生手段と、 各チャンネルの反射音信号の位相及びレベルをそれぞれ
変化させる位相・レベルシフト手段と、一方のチャンネ
ルの直接音信号、該チャンネルの反射音信号、及び他方
のチャンネルの位相・レベルシフト手段の出力信号とを
加算する加算器と、各加算器の出力信号を再生するスピ
ーカとを具備することを特徴とするものである。
号を再生する装置において、 直接音信号と反射音信号とをそれぞれ出力する音響信号
発生手段と、 各チャンネルの反射音信号の位相及びレベルをそれぞれ
変化させる位相・レベルシフト手段と、一方のチャンネ
ルの直接音信号、該チャンネルの反射音信号、及び他方
のチャンネルの位相・レベルシフト手段の出力信号とを
加算する加算器と、各加算器の出力信号を再生するスピ
ーカとを具備することを特徴とするものである。
〔作 用〕
ステレオ音響信号に対してそれぞれレベルと位相とをシ
フトさせ、他方のチャンネルへ加えることで、スピーカ
からの再生音で生成される音場に広がりを持たせること
ができることが知られている。
フトさせ、他方のチャンネルへ加えることで、スピーカ
からの再生音で生成される音場に広がりを持たせること
ができることが知られている。
そこで、位相・レベルシフト手段で反射音信号のレベル
と位相とをシフトさせ、加算器により一方のチャンネル
の直接音信号と該チャンネルの反射音信号と他方のチャ
ンネルの反射音信号の位相とレベルとをシフトさせたも
のを加算してスピーカから再生することで、反射音信号
を直接音信号よりも広がり感を持たせて再生することが
できる。
と位相とをシフトさせ、加算器により一方のチャンネル
の直接音信号と該チャンネルの反射音信号と他方のチャ
ンネルの反射音信号の位相とレベルとをシフトさせたも
のを加算してスピーカから再生することで、反射音信号
を直接音信号よりも広がり感を持たせて再生することが
できる。
以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の実施例を示すブロック図である。
ステレオ信号発生装置20は、ステレオ方式における右
チャンネルのステレオ音響信号である音響信号SRと左
チャンネルのステレオ音響信号である音響信号SLとを
発生するものであり、例えば磁気テープ再生装置である
。尚、ステレオ信号発生装置20から出力される音響信
号SR,SLを直接音信号と称する。
チャンネルのステレオ音響信号である音響信号SRと左
チャンネルのステレオ音響信号である音響信号SLとを
発生するものであり、例えば磁気テープ再生装置である
。尚、ステレオ信号発生装置20から出力される音響信
号SR,SLを直接音信号と称する。
反射音生成部21.22は直接音信号SR,SLを元に
各チャンネル毎に反射音信号ZR1,ZL1を生成する
ものである。この反射音生成部21.22では、直接音
信号SR,SLを遅延器、レベル変換器等を用いて処理
することにより第4図に示すような反射音を生成してい
る。
各チャンネル毎に反射音信号ZR1,ZL1を生成する
ものである。この反射音生成部21.22では、直接音
信号SR,SLを遅延器、レベル変換器等を用いて処理
することにより第4図に示すような反射音を生成してい
る。
反射音変換部23は反射音信号ZRI、ZLIの位相、
レベルをシフトさせて、それぞれ反射音信号ZLI、Z
RIに加えることで反射音信号に広がり惑を持たせたワ
イド反射音信号ZL2. ZR2に変換するものであ
る。
レベルをシフトさせて、それぞれ反射音信号ZLI、Z
RIに加えることで反射音信号に広がり惑を持たせたワ
イド反射音信号ZL2. ZR2に変換するものであ
る。
加算器25.26は直接音信号SR,SLとワイド反射
音信号ZR2,ZL2とをそれぞれ加算し、スピーカ3
0.31へ与えるものである。
音信号ZR2,ZL2とをそれぞれ加算し、スピーカ3
0.31へ与えるものである。
第3図は反射音変換部23の詳細を示すブロック図であ
る。
る。
バンドパスフィルタ(BPF)41.61とBPF42
.62とBPF43.63は、反射音信号ZRI、ZL
Iにおけるそれぞれ異なる周波数帯域(バンド)Bl、
B2.B3の信号を通過させるものである。これにより
反射音信号ZRIとZLIをそれぞれハンドB1〜B3
毎に分割してバンド信号RBI〜RB3とLBI〜LB
3を形成する。
.62とBPF43.63は、反射音信号ZRI、ZL
Iにおけるそれぞれ異なる周波数帯域(バンド)Bl、
B2.B3の信号を通過させるものである。これにより
反射音信号ZRIとZLIをそれぞれハンドB1〜B3
毎に分割してバンド信号RBI〜RB3とLBI〜LB
3を形成する。
レベル変換器44.64はバンド信号RBI。
LBIのレベルをハンドB1に対応するレベル量だけ変
化させるものであり、位相変換器47.67はレベル変
換器44.64の出力信号の位相をバンドB1に対応す
るシフト量だけ変化させた変換信号を出力するものであ
る。加算器50.70はそれぞれバンド信号RBI、L
BIと位相変換器67.47から出力された変換信号と
を加算するものである。即ち、加算器50.70は所定
のバンドにおいて、一方のチャンネルの反射音信号と他
方のチャンネルの反射音信号のレベル、位相を変化させ
た変換信号とをそれぞれ加算する。
化させるものであり、位相変換器47.67はレベル変
換器44.64の出力信号の位相をバンドB1に対応す
るシフト量だけ変化させた変換信号を出力するものであ
る。加算器50.70はそれぞれバンド信号RBI、L
BIと位相変換器67.47から出力された変換信号と
を加算するものである。即ち、加算器50.70は所定
のバンドにおいて、一方のチャンネルの反射音信号と他
方のチャンネルの反射音信号のレベル、位相を変化させ
た変換信号とをそれぞれ加算する。
またバンドB2では、レベル変換器45.65と位相変
換器48.68とはハンド信号RB2゜LB2のレベル
と位相とを変換した変換信号を出力し、加算器51.7
1はバンド信号RB2.LB2と位相変換器68.48
から出力される変換信号を加算する。
換器48.68とはハンド信号RB2゜LB2のレベル
と位相とを変換した変換信号を出力し、加算器51.7
1はバンド信号RB2.LB2と位相変換器68.48
から出力される変換信号を加算する。
更にバンドB3では、レベル変換器46.66と位相変
換器49.69とはバンド信号RB 3゜LB3のレベ
ルと位相とを変換した変換信号を出力し、加算器52.
72はバンド信号RB3.LB3と位相変換器69.4
9から出力される変換信号を出力する。
換器49.69とはバンド信号RB 3゜LB3のレベ
ルと位相とを変換した変換信号を出力し、加算器52.
72はバンド信号RB3.LB3と位相変換器69.4
9から出力される変換信号を出力する。
このようにしてハンドB1〜B3毎に、一方のチャンネ
ルの反射音信号と他方のチャンネルの反射音信号のレベ
ル、位相を変化させた変換信号とをそれぞれ加算する。
ルの反射音信号と他方のチャンネルの反射音信号のレベ
ル、位相を変化させた変換信号とをそれぞれ加算する。
そして、加算器53によって加算器50〜52の出力信
号を加算してワイド反射音信号ZR2を形成し、また加
算器73によって加算器70〜72との出力を加算して
ワイド反射音信号ZL2を形成する。
号を加算してワイド反射音信号ZR2を形成し、また加
算器73によって加算器70〜72との出力を加算して
ワイド反射音信号ZL2を形成する。
第2図は点音源に対する人間の両耳間におけるレベル差
及び位相差を示す特性図であり聴取者の正面からずれた
所定の位置に点音源を配置した場合の測定図である。
及び位相差を示す特性図であり聴取者の正面からずれた
所定の位置に点音源を配置した場合の測定図である。
点音源からの音、即ち音波はその点音源を中心とする同
心円状に伝達して行き、聴取者はその同心円の接線に対
して垂直方向に音源があると認識している。また聴取者
の正面からずれた位置に点音源がある場合、その点音源
に近い側の耳に対する遠い側の耳での音波のレベル差は
第2図+a)に示すように周波数fに応じて変化する。
心円状に伝達して行き、聴取者はその同心円の接線に対
して垂直方向に音源があると認識している。また聴取者
の正面からずれた位置に点音源がある場合、その点音源
に近い側の耳に対する遠い側の耳での音波のレベル差は
第2図+a)に示すように周波数fに応じて変化する。
同様に点音源に近い側の耳に対する他方の耳での音波の
位相差も周波数fに応じて変化する。
位相差も周波数fに応じて変化する。
このため、スピーカ30.31からそれぞれ出力される
音波を、その合成波が聴取位置において第2図(al、
(blに示す特性になるように調整すること、即ち各
バンド毎に設けられたレベル変換器44〜46.64〜
66によるレベルシフト量と位相変換器47〜49.6
7〜69による位相シフト量を調整することにより、ス
ピーカ30.31から発生する音波の合成波を、両スピ
ーカの外側に見掛は上の点音源からの音波に近づけるこ
とができ、反射音信号ZRI、ZLIがスピーカ30゜
31の外側に設けられた仮想線上のスピーカで再生され
ているようにすることができる。従って、まず所望の仮
想線上の所望の位置に点音源(スピーカ)を配置して、
聴取位置において第2図(a)。
音波を、その合成波が聴取位置において第2図(al、
(blに示す特性になるように調整すること、即ち各
バンド毎に設けられたレベル変換器44〜46.64〜
66によるレベルシフト量と位相変換器47〜49.6
7〜69による位相シフト量を調整することにより、ス
ピーカ30.31から発生する音波の合成波を、両スピ
ーカの外側に見掛は上の点音源からの音波に近づけるこ
とができ、反射音信号ZRI、ZLIがスピーカ30゜
31の外側に設けられた仮想線上のスピーカで再生され
ているようにすることができる。従って、まず所望の仮
想線上の所望の位置に点音源(スピーカ)を配置して、
聴取位置において第2図(a)。
(b)に示すような周波数に対する両耳間レベル差及び
位相差を測定し、次にスピーカ30.31から出力され
る反射音の音波の合成波がその特性となるようにレベル
変換器44〜46.64〜66によるレベルシフト量と
位相変換器47〜49,67〜69による位相シフト量
を調整することにより所望の仮想音源を得ることができ
る。
位相差を測定し、次にスピーカ30.31から出力され
る反射音の音波の合成波がその特性となるようにレベル
変換器44〜46.64〜66によるレベルシフト量と
位相変換器47〜49,67〜69による位相シフト量
を調整することにより所望の仮想音源を得ることができ
る。
尚、第3図に示す反射音変換部23では周波数に応じた
変換すべきレベル量、位相シフト量を得るために、反射
音信号ZRI、ZLIを3つのハンドB1〜B3に分け
てそれぞれで処理を施したが、反射音信号ZRI、ZL
Iをさらに多ハンドに分割すれば第2図に示すような測
定した特性に近づけることができ、さらに理想的な音場
特性を得ることができる。
変換すべきレベル量、位相シフト量を得るために、反射
音信号ZRI、ZLIを3つのハンドB1〜B3に分け
てそれぞれで処理を施したが、反射音信号ZRI、ZL
Iをさらに多ハンドに分割すれば第2図に示すような測
定した特性に近づけることができ、さらに理想的な音場
特性を得ることができる。
このように本実施例では、スピーカ30.31によって
再生される音の内、直接音に対応する直接音信号SR,
SLはスピーカ30.31によってそのまま出力されて
スピーカ30と31との間に音源があるかのように再生
される。一方、反射音は反射音信号ZRI、ZLI及び
ワイド反射音信号ZR2,ZL2によりスピーカ30.
31よりも外側の位置に音源があるかのように再生され
る。従って、直接音に対して反射音が広い範囲から到達
しているようになり、演奏会場における直接音と反射音
の到達範囲に近づけることができて臨場感を向上させる
ことができる。
再生される音の内、直接音に対応する直接音信号SR,
SLはスピーカ30.31によってそのまま出力されて
スピーカ30と31との間に音源があるかのように再生
される。一方、反射音は反射音信号ZRI、ZLI及び
ワイド反射音信号ZR2,ZL2によりスピーカ30.
31よりも外側の位置に音源があるかのように再生され
る。従って、直接音に対して反射音が広い範囲から到達
しているようになり、演奏会場における直接音と反射音
の到達範囲に近づけることができて臨場感を向上させる
ことができる。
尚、本実施例では直接音については実質的にスピーカ3
0.31の間に定位するようにしたが、直接音をスピー
カ30.31の外側に定位するように直接音を反射音変
換部23のような処理を施してもよい。但しこの場合、
直接音が定位する範囲は、反射音が定位する範囲よりも
狭くするようにレベル変換部と位相変換部を設定するよ
うにする。
0.31の間に定位するようにしたが、直接音をスピー
カ30.31の外側に定位するように直接音を反射音変
換部23のような処理を施してもよい。但しこの場合、
直接音が定位する範囲は、反射音が定位する範囲よりも
狭くするようにレベル変換部と位相変換部を設定するよ
うにする。
以上、詳細に説明したように本発明によれば、直接音は
スピーカによってそのまま出力されて一対のスピーカの
間に音源があるかのように再生され、かつ反射音は直接
音より広い範囲から到達するかのように再生されるため
、演奏会場における直接音と反射音の再生状況に近づけ
ることができて臨場感を向上させることができる。
スピーカによってそのまま出力されて一対のスピーカの
間に音源があるかのように再生され、かつ反射音は直接
音より広い範囲から到達するかのように再生されるため
、演奏会場における直接音と反射音の再生状況に近づけ
ることができて臨場感を向上させることができる。
第1図は本発明の実施例を示すブロック図、第2図は点
音源に対する人間の両耳間における音のレベル差及び位
相差を示す特性図、第3図は反射音変換部23の詳細を
示すブロック図、第4図は直接音、初期反射音、残響音
を説明するためのタイムチャート、第5図は音場再生装
置を示すブロック図である。 図中、20ニステレオ信号発生装置、21.22=反射
音再生部、23:反射音変換部、2526.50〜53
.70〜73:加算器、30゜31:スピーカ、41〜
43.61〜63:BPF、44〜46.64〜66:
レベル変換器、47〜49.67〜69:位相変換器
音源に対する人間の両耳間における音のレベル差及び位
相差を示す特性図、第3図は反射音変換部23の詳細を
示すブロック図、第4図は直接音、初期反射音、残響音
を説明するためのタイムチャート、第5図は音場再生装
置を示すブロック図である。 図中、20ニステレオ信号発生装置、21.22=反射
音再生部、23:反射音変換部、2526.50〜53
.70〜73:加算器、30゜31:スピーカ、41〜
43.61〜63:BPF、44〜46.64〜66:
レベル変換器、47〜49.67〜69:位相変換器
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 ステレオ音響信号を再生する装置において、直接音信号
と反射音信号とをそれぞれ出力する音響信号発生手段と
、 各チャンネルの反射音信号の位相及びレベルをそれぞれ
変化させる位相・レベルシフト手段と、一方のチャンネ
ルの直接音信号、該チャンネルの反射音信号、及び他方
のチャンネルの位相・レベルシフト手段の出力信号とを
加算する加算器と、各加算器の出力信号を再生するスピ
ーカとを具備することを特徴とする音響信号再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2043890A JP2991452B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 音響信号再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2043890A JP2991452B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 音響信号再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03247100A true JPH03247100A (ja) | 1991-11-05 |
JP2991452B2 JP2991452B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=12676300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2043890A Expired - Fee Related JP2991452B2 (ja) | 1990-02-23 | 1990-02-23 | 音響信号再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2991452B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009296111A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Chiba Inst Of Technology | 反射音生成装置 |
JP2009296110A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Chiba Inst Of Technology | 音像定位フィルタ及びこれを用いた音響信号処理装置並びに音響信号処理方法 |
JP2013098634A (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Yamaha Corp | 音響処理装置 |
-
1990
- 1990-02-23 JP JP2043890A patent/JP2991452B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009296111A (ja) * | 2008-06-03 | 2009-12-17 | Chiba Inst Of Technology | 反射音生成装置 |
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