JP2009296110A - 音像定位フィルタ及びこれを用いた音響信号処理装置並びに音響信号処理方法 - Google Patents

音像定位フィルタ及びこれを用いた音響信号処理装置並びに音響信号処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 左右のスピーカに対して異なる複数の聴取位置において、音像定位の効果を発揮すること。
【解決手段】 左右のスピーカ2に音響信号を出力する音響信号処理装置1は、左右のチャンネルの入力信号を遅延回路4L,4Rを通して演算出力器5L,5Rに供給すると共に、音像定位フィルタ6を通して相互に他方のチャンネルの演算出力器5L,5Rに供給し、スピーカ2に出力させる。音像定位フィルタ6は、左右のスピーカ2からほぼ等距離の聴取位置において音像定位方向を知覚させるための第1音像調整フィルタ対7と、左右のスピーカから等距離を左右に外れた聴取位置において音像定位方向を知覚させるための第2,第3音像調整フィルタ対8,9とを備える。各音像調整フィルタ対7,8,9は、音響信号を対数等間隔の周波数帯域に分け、連続する三つの周波数帯域からなる各帯域ブロックの同一順位の周波数帯域を通過させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、左右のスピーカが提供する音場の複数の異なる聴取領域で音像定位を知覚させるために、音響信号に音像定位の特性を付与するための音像調整信号を生成する音像定位フィルタとこれを用いた音響信号処理装置並びにその方法に関する。
従来、音響再生システムにおいてスピーカに供給する音響信号を加工処理することにより、音像定位方向(聴取者が音源を感じる方向)を変更する音響信号処理装置が知られている(特許文献1)。この音響信号処理装置は、左右のチャンネルに共通に設けられた単一の振動板で構成されるスピーカを、左右各チャンネルの信号に対応した加振器で加振して音を再生する音響信号処理装置である。この音響信号処理装置においては、入力された各チャンネルの音響信号を遅延回路により所定の時間遅れをもって夫々通過させると共に、入力された左右チャンネルの信号を一対の音像調整フィルタを通して互いに他チャンネル側へ夫々通過させ、演算出力器が遅延回路を経て入力された左右各チャンネルの信号から、音像調整フィルタを経て入力された他チャンネルの信号を減算処理して各加振器へ出力する。音像調整フィルタは、協働して所望の周波数帯域をカバーし同一の遅延時間を持つように設定された複数のバンドパスフィルタと、これら各バンドパスフィルタにそれぞれ所定の追加時間遅れを付加する時間遅れ設定手段と、所定の追加ゲインを付加するゲイン設定手段とを含み、遅延回路の遅延時間は、複数のバンドパスフィルタの遅延時間に対応するように設定される。
特許第3909065号公報
上記従来の装置を別体をなす左右一対のスピーカに適用して、音像定位方向を調整する場合には、通常、聴取位置が左右のスピーカから等距離にあることを前提として音像調整フィルタを設定するので、左右のスピーカから等距離を外れた聴取位置において音像定位を知覚し難くなる。
そこで、本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、左右のスピーカの音場のうち左右のスピーカから等距離を外れた聴取位置や異なる複数の聴取位置において音像定位の効果を発揮することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明においては、左右のスピーカに供給する音響信号の多数の周波数帯域ごとに時間遅れ及びレベルを調整して、音響信号に音像定位の特性を付与するための音像調整信号を生成する音像定位フィルタを多数のバンドパスフィルタにより構成し、音響信号の周波数帯域をほぼ対数等間隔の多数の分割帯域に分け、左右のスピーカによる音場の特定の聴取位置に応じた音像調整信号や複数に区分した聴取領域に応じた音像調整信号を周波数帯域ごとに生成するように所定の通過特性をそれぞれ割り当て、音響信号の周波数帯域全体に対し協働して音像定位の特性を付与することとした。
特に、連続した3つの周波数帯域により帯域ブロックを構成し、各帯域ブロック内で、左右のスピーカからそれぞれほぼ等距離にある第1の聴取領域で音像定位を知覚させるための第1音像調整信号と、第1の聴取領域から右方に外れた第2の聴取領域で音像定位を知覚させるための第2音像調整信号と、第1の聴取領域から左方に外れた第3の聴取領域で音像定位を知覚させるための第3音像調整信号とを、それぞれ同一順位で生成するように複数のバンドパスフィルタを割り当てた。
また、音像定位フィルタを用いて音響信号処理装置を構成するため、スピーカに対応する左右のチャンネルの音響信号を遅延回路により所定の時間遅れをもって通過させ、この音響信号に演算出力器で音像調整信号を付加して、スピーカ側に出力することとした。
本発明によれば、音響信号の周波数帯域ごとに左右のスピーカの音場の複数の聴取領域に応じた音像調整信号を生成するので、異なる聴取位置において簡易的に特定の音像定位を知覚させることができ、聴取位置の選択の自由度を拡大させ、多くの聴取者に臨場感のある音場を提供することができる。
図1に示すように、左右のスピーカ2に音響信号を出力する音響信号処理装置1は、左右各チャンネルに対応する入力端子3L,3R、遅延回路4L,4R、演算出力器5L,5R及び音像定位フィルタ6を備えている。入力端子3L,3Rにはデジタル化された音響信号が入力される。ただし、音響信号処理装置1がAD変換器を内蔵し、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する構成としてもよい。各チャンネルの入力信号は、遅延回路4L,4Rを通して演算出力器5L,5Rに供給される。
また、左チャンネルの入力端子3Lに入力された信号は音像定位フィルタ6を通して右チャンネルの演算出力器5Rに供給され、演算出力器5Rは、遅延回路4Rを通過した右チャンネルの信号から、音像定位フィルタ6を通過した左チャンネルの信号を減算(あるいは、位相を反転して加算)した信号を出力する。同様に、右チャンネルの入力信号は音像定位フィルタ6を通して左チャンネルの演算出力器5Lに供給され、演算出力器5Lは、遅延回路4Lを通過した左チャンネルの信号から、音像定位フィルタ6を通過した右チャンネルの信号を減算(あるいは、位相を反転して加算)して出力する。各演算出力器5L,5Rからの出力信号はDA変換されてスピーカ2にそれぞれ供給される。
音像定位フィルタ6は、図1,図2に示すように、三つの音像調整フィルタ対7,8,9を備えている。第1音像調整フィルタ対7は、左右のスピーカ2から等距離の位置及びその周辺領域(第1の聴取領域)内の特定聴取位置Pにおいて音像定位方向を知覚させるために各チャンネルに対応する左右一対の第1音像調整フィルタ7L,7Rで構成される。第2音像調整フィルタ対8は、第1の聴取領域から左方に外れた位置的領域(第2の聴取領域)内の特定位置Pにおいて音像定位方向を知覚させるために各チャンネルに対応する左右一対の第2音像調整フィルタ8L,8Rで構成される。第3音像調整フィルタ対9は、第1の聴取領域から右方に外れた位置的領域(第3の聴取領域)内の特定位置Pにおいて音像定位方向を知覚させるために各チャンネルに対応する左右一対の音像調整フィルタ9L,9Rで構成される。一方のチャンネルの信号を通過させる音像調整フィルタ7L,8L,9L(7R,8R,9R)は、図3(A)に示すように、音響信号の周波数帯域をほぼ対数等間隔に分けてそのうちの特定の周波数帯域(中心周波数f,f,・・・)を通過させる複数のバンドパスフィルタBP11・・・BP1N,BP21・・・BP2N,BP31・・・BP3Nをそれぞれ有し、協働して音響信号の周波数帯域全体をカバーする。すなわち、第1音像調整フィルタ7L,7Rのバンドパスフィルタ群BP11・・・BP1Nは連続する三つの周波数帯域からなる各帯域ブロックB,B,・・・の一番目の帯域グループG(f,f,f,・・・)を通過させ(同図(B))、第2音像調整フィルタ8L,8Rのバンドパスフィルタ群BP21・・・BP2Nは同じく各帯域ブロックB,B,・・・の二番目の分割帯域グループG(f,f,f,・・・)を通過させ(同図(C))、第3音像調整フィルタ9L,9Rのバンドパスフィルタ群BP31・・・BP3Nは同じく各帯域ブロックB,B,・・・の三番目の分割帯域グループG(f,f,f,・・・)を通過させる(同図(D))。図4に示すように、各バンドパスフィルタBP11・・・BP1N,BP21・・・BP2N,BP31・・・BP3Nには、それらのインパルス応答δ11・・・δ1N,δ21・・・δ2N,δ31・・・δ3Nに所定の追加時間遅れτ11・・・τ1N,τ21・・・τ2N,τ31・・・τ3Nを付加する時間遅れ設定手段と、所定の追加ゲインK11・・・K1N,K21・・・K2N,K31・・・K3Nを付加するゲイン設定手段とを有する。また、遅延回路4L,4Rは、各チャンネルの入力信号の位相を、音像定位フィルタ6のバンドパスフィルタに固有の時間遅れTに合わせて遅らせる。これにより、演算出力器5L,5Rにより加減される2つの信号の位相を合致させることができる。
一般に、音響システムにおいては、左右のスピーカから出て聴取者の反対側の耳に入る音が存在するために音場の拡がりが小さく知覚され、また、左右のスピーカから反対側の耳までの音の伝達特性は周波数帯域によって異なる。これに対して、本実施形態の音響信号処理装置1では、左右各チャンネルの音響信号を、周波数帯域毎にインパルス応答が設定された音像調整フィルタ対7,8,9に通過させて音像調整信号を生成し、他チャンネルの音響信号から減算(位相を反転して加算)することにより、拡がりのある音場を実現する。
この音響信号処理装置1において、第1音像調整フィルタ7L,7Rは聴取者が左右のスピーカ2から等距離付近の第1聴取領域に位置する場合に、特定位置の音像を知覚させるためのものである。第2,第3音像調整フィルタ8L,8R,9L,9Rは、聴取者が第1聴取領域から左右に外れた第2,第3聴取領域に位置する場合に、特定の音像を知覚させるためのものである。各音像調整フィルタ7L,7R,8L,8R,9L,9Rは、それぞれ音響信号の各帯域ブロックB,B,B・・・の一の周波数帯域ずつを通過させることにより、音響信号の周波数帯域全体をカバーするので、図5に示すように、音源の周波数スペクトルの1/3の成分によって、第1,第2,第3聴取領域においてそれぞれ前記特定位置の音像を知覚させることができる。従って、特定の音像を知覚する聴取位置の選択の自由度が広く、より広い聴取位置で多くの聴取者に拡がりのある音場を知覚させることができる。
次に、音像調整フィルタ7L,7R,8L,8R,9L,9Rの設計方法ついて図6のフローチャートを参照して説明する。なお、各音像調整フィルタ7L,7R,8L,8R,9L,9Rは同一の設計方法によるため、説明上一つの音像調整フィルタにモデル化し、第1,第2,第3の音像調整フィルタを識別する符号の添字は省略する。
先ず、図6のステップS1において、図7に示すように、分割帯域の試験用バンドパスフィルタBP(iは帯域を表す番号であり、i=1〜N;Nはバンドパスフィルタの個数)にインパルスを入力したときの各インパルス応答を第1試験信号Smとする。各バンドパスフィルタBPの中心周波数fc、帯域幅fΔ、及び個数Nは、音響信号処理の対象となる周波数領域(例えば1000Hz〜3000Hz)をカバーできるように設定する。本実施形態では、バンドパスフィルタBPとして例えば直線位相形FIRバンドパスフィルタを用いるものとする。
次にステップS2において、図8に示すように、各第1試験信号Smを逆位相に位相反転して、第2試験信号Scとする。
次に、ステップS3において、図9に示すように、第1試験信号Smを左のスピーカ2に入力すると共に、第2試験信号Scを時間遅れ調整器11及びレベル調整器12を通して右のスピーカ2に入力し、スピーカ2から発生する音をその前方に設置したダミーヘッドマイクロフォン13で収音して、その測定信号をSL,SRとする。なお、ダミーヘッドマイクロフォン13は、人の左右両耳の位置の音圧を測定可能なマイクロフォンである。
次にステップS4において、ダミーヘッドマイクロフォン13による左右両耳の測定信号SL,SRの時間差及びレベル差が、左のスピーカ2よりも更に左側の位置に単独のスピーカを設置した場合に測定される左右の信号(以下、基準信号という)SL ,SR の時間差及びレベル差に最も近似するように、時間遅れ調整器10及びレベル調整器11で第2試験信号Scの時間遅れ及びレベルを調整する。こうして調整した時間遅れを調整時間遅れτとし、また、調整した第2試験信号Scの最大値Mciと、第1試験信号Smの最大値Mmとの比率(Mc/Mm)を調整ゲインkとする。なお、基準信号SL 、SR は、図10に示すように、例えばダミーヘッドマイクロフォン13の左真横に、左右チャンネルが独立した通常タイプのスピーカである基準スピーカ14を設置し、この基準スピーカ14に第1試験信号Smを入力することにより予め測定しておくものとする。なお、基準スピーカ14に第2試験信号Scを入力して基準信号SL 、SR を測定してもよい。
また、第1試験信号Smと、該当する周波数帯域についての聴取者の左真横の位置から聴取者の頭部までの伝達関数HRTFのフーリエ逆変換である両耳のインパルス応答とを畳み込むことにより、音源を左真横に置いたときと同様の信号を得ることができ、この信号を基準信号SL ,SR としてもよい。
上記の説明では、スピーカ2からの測定信号SL,SRを基準信号SL 、SR に厳密に近似させることとしたが、これに限らず、時間遅れ調整器10及びレベル調整器11で調整しながら実際に聴取して感覚的に音像位置を決定することとしてもよい。さらに、音源の配置は、拡げたい音像定位方向に応じてスピーカ2に対する相対位置を適宜変更すればよい。
次にステップS5において、各帯域iのバンドパスフィルタBP(試験用バンドパスフィルタBPも同じ)ついてインパルス応答δの位相遅延時間T(つまり、インパルス応答がピーク値に達するまでの時間)を求める。例えば、インパルス応答が図11に示すように得られたとすれば、位相遅延時間TはTとなる。なお、バンドパスフィルタBPとして直線位相FIR形バンドパスフィルタを用いた場合は、フィルタのタップ数をMとすると位相遅延時間TはM/2タップ相当となって各帯域の位相遅延時間Tは同じ値となる。一方、直線位相FIR形以外のバンドパスフィルタを用いると、帯域によって位相遅延時間は異なる値となる。その場合には、位相遅延時間Tが各帯域で同じ値となるように、位相遅延時間が最も大きい帯域に合わせて他の帯域のインパルス応答を遅らせる処理を行う。
ステップS6において、バンドパスフィルタBPによる遅延時間Tをキャンセルするために、遅延回路4L,4Rの遅延時間を、上記バンドパスフィルタBPの位相遅延時間Tとなるよう設定する。
ステップS7において、図12に示すように、音像調整フィルタにおける各帯域のバンドパスフィルタBP(BP・・・BP)の時間遅れ設定手段の追加時間遅れτ・・・τ及びゲイン設定手段の追加ゲインK・・・Kを、それぞれ先にステップS4で得た該当する帯域iの調整時間遅れτ及び調整ゲインkに設定することにより、インパルス応答δを調整時間遅れτだけ遅らせると共に、インパルス応答δに調整ゲインkを掛けて、インパルス応答hc(hc・・・hc)とする。
そしてステップS8において、図13に示すように、インパルス応答hc(hc・・・hc)を全て足し合わせて一つのインパルス応答hcとし、このインパルス応答hcを音像調整フィルタの通過特性とする。
このように、インパルス応答hcを各分割帯域グループG,G,Gについてそれぞれ設計して、すべて合成した一つのインパルス応答が音像定位フィルタの通過特性となる。
このように、図6に示すフィルタ設計手順では、スピーカ2から発生する音に基づいて、音像調整フィルタの特性を設定するので、当該スピーカ2の音響特性に応じた最適な音像調整フィルタを設計することができる。その際、周波数帯域毎のインパルス応答を用いてフィルタ特性を設計するので、周波数の相違に応じた音の伝達特性の変化を考慮してより適切なフィルタ設計を行うことができる。さらに、音像調整フィルタ7L,7Rの特性設定の際、基準信号SL ,SR を測定するための基準スピーカ14の位置に応じた音像定位方向が得られるので、この基準スピーカ14の位置を適宜設定することで、音像定位方向を調整することが可能である。
本発明に係る音響信号処理装置の構成図である。 音響信号処理装置の説明図である。 周波数帯域の分割処理の説明図である。 各音像調整フィルタにおけるバンドパスフィルタのインパルス応答の説明図である。 音響信号の周波数スペクトルを示す図である。 音像調整フィルタを設計する手順を示すフローチャートである。 音像調整フィルタの設計方法において各帯域のバンドパスフィルタのインパルス応答から第1試験信号を得る手順の説明図である。 第1試験信号から第2試験信号を得る手順の説明図である。 測定信号SL,SRの測定手順の説明図である。 基準信号SL 、SR の測定手順の説明図である。 位相遅延時間の説明図である。 各音像調整フィルタにおけるバンドパスフィルタのインパルス応答δからインパルス応答hcを求める手順の説明図である。 インパルス応答hcから各音像調整フィルタの特性であるインパルス応答hcを求める手順の説明図である。
符号の説明
1 音響信号処理装置
2 スピーカ
3L,3R 入力端子
4L,4R 遅延回路
5L,5R 演算出力器
6 音像定位フィルタ
7L,7R 音像調整フィルタ
8L,8R 音像調整フィルタ
9L,9R 音像調整フィルタ
BP11・・・BP1N バンドパスフィルタ
BP21・・・BP2N バンドパスフィルタ
BP31・・・BP3N バンドパスフィルタ
,B,・・・ 帯域ブロック
,G,G・・・ 分割帯域グループ
δ11・・・δ1N インパルス応答
δ21・・・δ2N インパルス応答
δ31・・・δ3N インパルス応答
τ11・・・τ1N 追加時間遅れ
τ21・・・τ2N 追加時間遅れ
τ31・・・τ3N 追加時間遅れ
11・・・K1N 追加ゲイン
21・・・K2N 追加ゲイン
31・・・K3N 追加ゲイン

Claims (9)

  1. 左右のスピーカに供給する音響信号の多数の周波数帯域ごとに時間遅れ及びレベルを調整して、音響信号に音像定位の特性を付与するための音像調整信号を生成する音像定位フィルタにおいて、
    音響信号の周波数帯域をほぼ対数等間隔の複数の周波数帯域に分け、前記左右のスピーカに対する聴取位置に応じた前記音像調整信号を周波数帯域ごとに生成するように所定の通過特性を割り当てられ、音響信号の周波数帯域全体に対し協働して音像定位の特性を付与する複数のバンドパスフィルタを具備することを特徴とする音像定位フィルタ。
  2. 前記複数のバンドパスフィルタは、左右のスピーカによる音場を複数の聴取領域に区分し、周波数帯域ごとに聴取領域に応じた前記音像調整信号を生成するように所定の通過特性を割り当てられることを特徴とする請求項1に記載の音像定位フィルタ。
  3. 前記多数のバンドパスフィルタは、連続した3つの周波数帯域により構成される各帯域ブロック内で、前記左右のスピーカからほぼ等距離にある第1の聴取領域で音像定位を知覚させるための第1音像調整信号と、第1の聴取領域から右方に外れた第2の聴取領域で前記音像定位を知覚させるための第2音像調整信号と、第1の聴取領域から左方に外れた第3の聴取領域で前記音像定位を知覚させるための第3音像調整信号とを、周波数帯域ごとにそれぞれ同一順位で割り当てて生成することを特徴とする請求項2に記載の音像定位フィルタ。
  4. 前記第1音像調整信号を生成するバンドパスフィルタ群を備えた第1音像調整フィルタと、前記第2音像調整信号を生成するバンドパスフィルタ群を備えた第2音像調整フィルタと、前記第3音像調整信号を生成するバンドパスフィルタ群を備えた第3音像調整フィルタとを具備することを特徴とする請求項3に記載の音像定位フィルタ。
  5. 前記バンドパスフィルタには、音響信号の周波数帯域ごとにそれぞれ所定の追加時間遅れを付加する時間遅れ設定手段と、所定の追加ゲインを付加するゲイン設定手段とを備えることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の音像定位フィルタ。
  6. 前記時間遅れ設定手段及びゲイン設定手段は、前記複数のバンドパスフィルタを通じて生成した音像調整信号により調整された音響信号を受けて前記スピーカが発生する音を、音源を所望の位置に設置した時の音に近似させるように調整された時間遅れ及びレベルに設定することを特徴とする請求項5に記載の音像定位フィルタ。
  7. 前記スピーカに対応する左右のチャンネルの音響信号を所定の時間遅れをもって通過させる遅延回路と、
    前記音像定位フィルタと、
    前記時間遅れをもった音響信号に前記音像調整信号を付加し、スピーカ側に出力する演算出力器とを具備することを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の音像調整フィルタを用いた音響信号処理装置。
  8. 左右のスピーカに供給する音響信号に音像定位の特性を付与する音響信号処理方法であって、
    音響信号を所定の時間遅れをもって通過させる信号遅延処理工程と、
    前記音響信号の周波数帯域をほぼ対数等間隔の複数の周波数帯域に分け、前記左右のスピーカの音場を複数の聴取領域に区分し、所定の通過特性をそれぞれ備えた多数のバンドパスフィルタにより、周波数帯域ごとに聴取領域に応じた音像定位を知覚させるための音像調整信号を生成し、音響信号の周波数帯域全体に対し協働して音像定位の特性を付与する音像調整信号を生成する音像定位処理工程と、
    左右チャンネルにおいて前記音像調整信号を前記時間遅れをもった音響信号に付加する信号演算処理工程とを含むことを特徴とする音響信号処理方法。
  9. 前記音像定位処理工程において、複数のバンドパスフィルタでそれぞれ構成される第1,第2,第3の音像調整フィルタが、連続する3つの前記周波数帯域ごとに構成される各帯域ブロック内で、同一順位の周波数帯域を割り当てられて、前記左右のスピーカからそれぞれほぼ等距離にある第1の聴取領域で音像定位を知覚させるための第1音像調整信号と、第1の聴取領域から右方に外れた第2の聴取領域で前記音像定位を知覚させるための第2音像調整信号と、第1の聴取領域から左方に外れた第3の聴取領域で前記音像定位を知覚させるための第3音像調整信号とを生成することを特徴とする請求項8に記載の音響信号処理方法。
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