JPH0324643B2 - - Google Patents

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JPH0324643B2
JPH0324643B2 JP56106897A JP10689781A JPH0324643B2 JP H0324643 B2 JPH0324643 B2 JP H0324643B2 JP 56106897 A JP56106897 A JP 56106897A JP 10689781 A JP10689781 A JP 10689781A JP H0324643 B2 JPH0324643 B2 JP H0324643B2
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JP
Japan
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heat
optical fiber
resin
thermosetting resin
tube
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JP56106897A
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JPS589113A (ja
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Mitsutoshi Hoshino
Shinzo Yamakawa
Norio Murata
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication of JPS589113A publication Critical patent/JPS589113A/ja
Publication of JPH0324643B2 publication Critical patent/JPH0324643B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4479Manufacturing methods of optical cables
    • G02B6/4486Protective covering
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4429Means specially adapted for strengthening or protecting the cables

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、光フアイバ接続部の補強部材および
補強方法に関するものである。
光フアイバの接続方法として接続すべき2本の
光フアイバのプラスチツク被覆をむき、2本のフ
アイバ心線をアーク放電などによつて熱融着する
方法がある。この場合、光フアイバの機械的強度
保持の役割を有する光フアイバのプラスチツク被
覆層を除去して熱融着を行うので、光フアイバ接
続後に被覆層の除去部分を補強する必要がある。
この接続部の補強方法として、従来から幾つかの
方法が提案されている。その1つとして、熱収縮
チユーブを用いた補強方法が、例えば特開昭55−
129305号やG.K.PaceyおよびJ.F.Balgleishによる
“FusionSplicing of Optical FiBres”,
Electronics Letter,Vol.15,No.1,P.32(1979)
に提案されているが、従来の熱収縮チユーブによ
る方法では、熱収縮チユーブを加熱収縮するのに
電熱器,トーチ,バーナ,ホツトガンなどの外部
加熱器具が必要である。従つて、作業現場,例え
ばマンホール内や柱上にこのような外部加熱器具
を持込まなければならず、安全性や防火対策上か
ら問題があり、しかもいかなる外部加熱器具を用
いても加熱時間に数分を要するという欠点があつ
た。更にまた、補強部材としての熱収縮チユーブ
や熱溶融接着剤のヤング率は数百〜1000Kg/mm2
あり、光フアイバのヤング率7000Kg/mm2よりも低
いので、補強部に引張応力が加わると補強部材が
伸びて光フアイバに破断応力がかかり、光フアイ
バが破断するおそれがあつた。更にまた、補強部
材としての熱収縮チユーブや熱溶融接着剤の線膨
張率は10-5〜10-4/℃であり、光フアイバの線膨
張率10-7〜10-6/℃よりも大きいので、温度変化
により上述の補強部材のプラスチツクが膨張また
は収縮して光フアイバの局部的曲げによる伝送損
失の変化、さらには光フアイバの突出しによる断
線が起こるという欠点があつた。
そこで、本発明の目的は、上述の欠点を除去す
るために、光フアイバと同程度にヤング率が高
く、しかも光フアイバと同程度に熱膨張係数が小
さい材料による電気抵抗発熱体をテンシヨンメン
ドとして用いると共にこの電気抵抗発熱体に通電
するようにし、以て、作業現場での光フアイバ接
続部の補強を簡便かつ短時間に行うことを可能に
し、しかも光フアイバの伝送損失の変化や破断の
おそれがない良好な補強部材を提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、上述の補強部材を用い
て、現場での光フアイバの接続部の補強を、簡便
かつ短時間に行うことができ、しかも補強後にフ
アイバ心線が破断するおそれがないようにして、
上述した従来の欠点の解決を図つた光フアイバ接
続部の補強方法を提案することにある。
本発明補強部材は、加熱により径方向に収縮可
能な熱収縮チユーブと、熱収縮チユーブの内側に
配置された熱硬化性樹脂あるいは熱硬化性樹脂プ
レポリマによる中空部材と、熱収縮チユーブの内
側に、熱収縮チユーブのほぼ軸方向に延在して配
置され、熱収縮チユーブおよび中空部材を加熱可
能となした電気抵抗発熱体とを具備し、中空部材
の内側に光フアイバを挿通可能にしたことを特徴
とするものである。
本発明方法は、加熱により径方向に収縮可能な
熱収縮チユーブと、熱収縮チユーブの内側に配置
された熱硬化性樹脂あるいは熱硬化性樹脂プレポ
リマによる中空部材と、熱収縮チユーブの内側
に、熱収縮チユーブのほぼ軸方向に延在して配置
され、熱収縮チユーブおよび中空部材を加熱可能
となした電気抵抗発熱体とを具備し、中空部材の
内側に光フアイバを挿通可能にした補強部材を用
い、融着接続された光フアイバ接続部を前記中空
部材に挿通し、次いで電気抵抗発熱体に通電し
て、熱収縮チユーブを加熱してその径方向に収縮
させると共に中空部材および電気抵抗発熱体に被
覆または含浸した熱硬化性樹脂あるいは熱硬化性
樹脂プレポリマを加熱硬化させて熱硬化層とな
し、収縮した熱収縮チユーブ内に光フアイバ接続
部および電気抵抗発熱体を含んだ状態で光フアイ
バ接続部を熱硬化層と一体化させることを特徴と
するものである。
ここで、前記中空部材は、前記熱硬化性樹脂あ
るいは熱硬化性樹脂プレポリマによるチユーブで
あり、該チユーブを前記熱収縮チユーブの内側に
ほぼ平行に配置するのが好適である。あるいはま
た、前記中空部材は、前記熱収縮チユーブの内面
に塗布した前記熱硬化性樹脂あるいは熱硬化性樹
脂プレポリマによる層とすることもできる。
本発明の好適例では、熱硬化性樹脂として、光
フアイバ,プラスチツク被覆材料および電気抵抗
発熱体に対して高い接着性をもつ樹脂、例えばエ
ポキシ樹脂,フエノール樹脂,不飽和ポリエステ
ル樹脂,アルキツド樹脂,ポリウレタン樹脂,ア
ミノアルキツド樹脂,シリコン樹脂,フラン樹
脂,メラミン樹脂,ジアリルフタレート樹脂,ユ
リア樹脂等を用いることができる。
ここで、電気抵抗発熱体は、熱硬化性樹脂ある
いは熱硬化性樹脂プレポリマを被覆または含浸し
て構成したものとすることができる。
電気抵抗発熱体としては、ヤング率が20×103
〜45×103Kg/mm2と光フアイバと同程度に高く、
線膨張率が約10-7/℃と光フアイバ程度に小さい
材料、例えば炭素繊維,炭化珪素繊維,ニクロム
系合金線,鉄−クロム−アルミニウム系合金線,
タングステン線,モリブデン線,白金線、または
それらをたばねて棒状,網状あるいはチユーブ状
にしたものを用いることができる。
熱収縮チユーブの素材としては、ポリエチレン
またはエチレン共重合体またはこれらの混合物,
ポリ塩化ビニル,弗素系樹脂などを用いることが
できるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
以下、図面を用いて実施例について本発明を詳
細に説明する。
実施例 1 第1図は本発明補強部材の一実施例の横断面図
である。本例の補強部材は、加熱すると径方向に
収縮する熱収縮チユーブ1と、その内側に配置さ
れ、加熱すると硬化するエポキシ樹脂による熱硬
化性樹脂プレポリマチユーブ2と、このチユーブ
2中にほぼ軸方向に延在して挿入された、エポキ
シ樹脂プレポリマ層3で被覆されている縦添えし
た棒状の炭素繊維からなる電気抵抗発熱体4とよ
り構成され、チユーブ2内の空所10には光フア
イバの接続部を挿通可能とする。熱収縮チユーブ
1を、ここでは長さ6cm,内径2.5mm,厚さ0.2mm
のポリエチレンチユーブとした。その収縮率50%
であつた。エポキシ樹脂プレポリマチユーブ2は
長さ6cm,外径2.2mm,厚さ0.2mmとした。棒状電
気抵抗発熱体4としては、高強度かつ高弾性の
6000フイラメントの炭素繊維をエポキシ樹脂プレ
ポリマ層3で被覆して直径1.0mmとした棒状の長
さ10cmのものを使用した。
次にこの補強部材を用いた本発明補強方法につ
いてその手順を第4図を参照して説明する。まず
最初に、補強部材の空所10に光フアイバを予め
挿通しておき、次いでプラスチツク被覆層を除去
した光フアイバ裸線を融着接続する。次に光フア
イバ5を融着接続する前に予め挿入されていた補
強部材を、これが光フアイバの融着接続部5Aの
両端のプラスチツク被覆層7(通常は1次被覆
層,緩衝層および二次被覆層の3層より成る)を
覆うように配置する。最後に、電気抵抗発熱体4
の両端に5Vから10V程度の電圧を印加すると、
熱硬化性樹脂プレポリマ製のチユーブ2が加熱さ
れて軟化すると共に熱収縮チユーブ1がその径方
向に収縮して軟化したチユーブは光フアイバのプ
ラスチツク被覆層7および熱収縮チユーブ1と接
着し、30〜40秒で光フアイバの融着接続部5Aと
一体化して硬化層2′を形成した。
このような本発明方法で補強された光フアイバ
接続部は次のような優れた特性を有していた。
(1) 光フアイバ接続部の引張強度は4Kg以上で光
フアイバの破断は補強部以外で起こつた。
(2) 補強作業による伝送損失は0.01dB以下/1
接続点であつた。
(3) ヒートサイクル試験(−20℃〜+60℃、6時
間/1サイクル)において100サイクル後にお
ける伝送損失の変化は0.02dB以下/1接続点
であつた。
(4) 温度依存性は−30℃〜+60℃において
0.02dB以下/1接続点であつた。
(5) +80℃の高温放置(30日後)および80℃85%
RHの高温高湿放置(30日後)において、伝送
損失の変化はいずれも0.02dB以下/1接続点
であつた。
実施例 2 第2図は本発明補強部材の第2実施例の横断面
図である。本例では、熱硬化性樹脂プレポリマチ
ユーブ2の内側に、熱硬化性樹脂層3で被覆され
た炭素繊維フイラメント4とほぼ平行して融着接
続した光フアイバの心線5が収納される空所10
をもつ熱硬化性樹脂プレポリマチユーブ6を挿設
する。熱収縮チユーブ1は長さ6cm,内径2.5mm,
厚さ0.2mmのポリエチレンチユーブとした。その
収縮率50%であつた。熱硬化性樹脂チユーブ2と
6および樹脂層3は不飽和ポリエステルからな
り、チユーブ2の寸法は長さ6cm,外径2.3mm,
厚さ0.2mmとし、チユーブ6の寸法は長さ6cm,
外径1.6mm,厚さ0.2mmとした。電気抵抗発熱体4
としては炭素繊維ヤーン(長さ10cm),ベスフア
イトHM−6000(東邦レーヨン,商品名)を使用
した。
この補強部材を用い、第4図示のように、融着
接続した光フアイバ心線5(長さ30mm)の接続部
5Aの両端のプラスチツク被覆層7をそれぞれ15
mmずつ覆うように補強部材を設置した後、電気抵
抗発熱体4の両端に7Vの直流電圧を印加すると、
熱硬化性樹脂プレポリマチユーブ2および6が軟
化するとともに、熱収縮チユーブ1が収縮し、こ
れらチユーブ2および6の軟化した部分2′は約
40秒で光フアイバの融着接続部5Aと一体化して
補強部を形成した。
第2図の補強部材により補強された光フアイバ
接続部は次のような優れた特性を有していた。
(1) 光フアイバ接続部の引張強度は3Kg以上であ
つた。なお、光フアイバの破断は補強部以外で
起こつた。
(2) 補強作業による伝送損失は0.01dB以下/1
接続点であつた。
(3) ヒートサイクル試験(−20℃〜+60℃,6時
間/1サイクル)において100サイクル後に伝
送損失の変化は0.02dB以下/1接続点であつ
た。
(4) 高温放置試験(80℃,50日後)において伝送
損失の変化は0.02dB/1接続点であつた。
(5) 高温,高湿試験(85℃,95%RH,30日後)
において伝送損失の変化は0.02dB以下/1接
続点であつた。
(6) 温度依存性は−30℃〜+60℃において
0.02dB以下/1接続点であつた。
このように本発明補強部材を用いることによ
り、短時間で信頼性が高いすぐれた補強を容易に
行うことができた。
実施例 3 第3図は本発明補強部材の第3実施例の横断面
図である。長さ6cmの架橋ポリエチレン製の熱収
縮チユーブ1の内側に、アルキツド樹脂層3を被
覆したカーボンフアイバ・ヤーン(ベスフアイト
HM−6000,東邦レーヨン(株),商品名)(長径1
mmφ)とアルキツド樹脂プレポリマチユーブ(長
さ6cm,内径1.2mm,厚さ0.2mm)6とを軸方向に
延在して挿入し、このチユーブ6の空所10に光
フアイバ接続部を挿通可能とする。融着接続した
光フアイバ心線5をプレポリマチユーブ6に通し
た後、カーボンフアイバ・ヤーン4に約5Vの電
圧を印加することにより、熱収縮チユーブ1は収
縮し、第4図示のように、軟化した部分2′は光
フアイバ心線5と約45秒で一体化して硬化し、以
て補強を完了した。
このような本発明方法で補強された接続部は次
のような優れた特性を有していた。
(1) 光フアイバ接続部の引張強度は3.5Kg以上で
あつた。光フアイバの破断は補強部以外で起こ
つた。
(2) 補強作業による伝送損失は0.01dB以下/1
接続点であつた。
(3) ヒートサイクル試験(−20℃〜+60℃,6時
間/1サイクル)において50サイクル後におけ
る伝送損失の変化は0.02dB以下/1接続点で
あつた。
(4) 高温放置試験(80℃,50日後)において伝送
損失の変化は0.02dB/1接続点であつた。
(5) 高温高湿試験(85℃,85%RH,30日後)に
おいて伝送損失の変化は0.02dB以下/1接続
点であつた。
(6) 温度依存性は、−30℃〜+60℃において
0.02dB以下/1接続点であつた。
実施例 4 第5図は本発明補強部材の第4実施例を示し、
ここでは、補強部材は、長さ6cmの架橋ポリエチ
レン製の熱収縮チユーブ1と、その内側に、8本
の炭素繊維ヤーン(ベスフアイトHM−6000,東
邦レーヨン(株),商品名)14を円周上に分散配置
して縦添えにしたフエノール樹脂系の熱硬化性樹
脂プレポリマチユーブ(長さ6cm,内径1.3mm,
厚さ0.2mm)2と、その内側に配置され、融着接
続した光フアイバ5を挿通可能なフエノール樹脂
系の熱硬化性樹脂プレポリマチユーブ6とから構
成される。
この補強部材を用いて本発明方法により補強部
を形成した光フアイバ接続部は次のような優れた
特性を有していた。
(1) 光フアイバ接続部の引張強度は4Kgで、光フ
アイバの破断は補強部以外で起こつた。
(2) 補強作業による伝送損失は0.01dB以下/1
接続点であつた。
(3) ヒートサイクル試験(−20℃〜+60℃,6時
間/1サイクル)において、50サイクル後にお
ける伝送損失の変化は0.01dB以下/1接続点
であつた。
(4) 高温試験(80℃,30日後)において伝送損失
の変化は0.02dB以下/1接続点であつた。
(5) 高温高湿試験(85℃,85%RH,30日後)に
おいて伝送損失の変化は0.02dB以下/1接続
点であつた。
(6) 温度依存性は−30℃〜+60℃において
0.02dB以下/1接続点であつた。
実施例 5 第6図は本発明補強部材の第5実施例を示し、
この補強部材は、熱収縮チユーブ1と、その内側
に配置された熱硬化性樹脂プレポリマチユーブ6
と、これらチユーブ1と6との間に縦添えされ
た、カーボンフアイバ・ヤーンをジアリルフタレ
ート樹脂で固めた4本の棒状の電気抵抗発熱体2
4とから構成される。
この補強部材を用いて本発明方法により補強部
を形成した光フアイバの接続部は4Kg以上の引張
強度であり、補強部材内での光フアイバの破断は
起こらなかつた。−20℃〜+60℃間のヒートサイ
クル試験(6時間/1サイクル)を100サイクル
行なつても伝送損失の変化は0.02dB以下/1接
続点であつた。80℃,85%の高温高湿放置試験に
おいて、50日後の伝送損失の変化は0.02dB以
下/1接続点であり、引張強度の低下は全く認め
られなかつた。
実施例 6 第7図は本発明補強部材の第6実施例を示し、
この補強部材は、熱収縮チユーブ1と、このチユ
ーブ1の内側に配置した熱硬化性樹脂プレポリマ
チユーブ6と、チユーブ1と6との間に縦添えさ
れた、カーボンフアイバ・ヤーン(ベスフアイト
HM−6000,東邦レーヨン(株),商品名)に熱硬化
性樹脂プレポリマを含浸してなるチユーブ34と
から構成される。ここで、熱収縮チユーブ1は長
さ6cm,内径2.5mm,厚さ0.2mmのポリエチレンチ
ユーブとなし、その収縮率50%であつた。熱硬化
性樹脂プレポリマチユーブ6はアルキツド樹脂で
形成し、その長さ6cm,内径1.2mm,厚さ0.2mmと
した。この補強部材を用いて本発明方法により補
強した光フアイバ接続部は次のようなすぐれた特
性を有していた。
(1) 光フアイバ接続部の引張強度は5Kg以上であ
り、光フアイバの破断は補強部以外で起こつ
た。
(2) ヒートサイクル試験(−20℃〜+60℃,6時
間/1サイクル)において100サイクル後の伝
送損失の変化は0.01dB以下/1接続点であつ
た。
(3) 温度依存性は−30℃〜+60℃において
0.02dB以下/1接続点であつた。
(4) +85℃,85%RHの高温高湿放置試験におい
て30日後の伝送損失の変化は0.02dB以下/1
接続点であつた。
実施例 7 第8図は本発明補強部材の第7実施例の横断面
図、第9図は第1図示の補強部材を用いて、本発
明方法を実施して得られた補強部材の縦断面図で
ある。
ここで、補強部材は、加熱すると径方向に収縮
するポリエチレンによる熱収縮チユーブ1と、そ
の内面に塗布され、加熱すると硬化するエポキシ
樹脂による熱硬化性樹脂プレポリマ層12と、こ
のエポキシ樹脂プレポリマ層12の形成する空所
10内に挿入され、エポキシ樹脂プレポリマ層1
3で被覆された棒状の電気抵抗発熱体4とより構
成される。電気抵抗発熱体4は熱収縮チユーブ1
の軸方向に延在して配置され、熱収縮チユーブ1
およびエポキシ樹脂プレポリマ層12および13
を加熱可能とする。空所10内には光フアイバ心
線5の接続部5Aを挿通可能とする。
次に、この補強部材を用いた本発明補強方法に
ついて順を追つて説明する。まず、光フアイバ心
線5の融着接続を行う前に、この光フアイバ心線
5を補強部材の空所10内に予め挿入しておき、
この補強部材を光フアイバの融着接続部5Aの両
端のプラスチツク被覆層7を覆うように配置して
おく。その後に電気抵抗発熱体4に通電すると、
熱収縮チユーブ1は加熱収縮すると共に熱硬化性
樹脂プレポリマ層12および13は軟化すること
により、第9図示のように、光フアイバ接続部5
Aおよび電気抵抗発熱体4を熱収縮したチユーブ
1の内部に含んだ状態で、軟化したエポキシ樹脂
プレポリマ層12′は、光フアイバの融着接続部
5Aと一体化する。
この本発明方法によれば、上述した実施例1の
場合と同様の効果が得られた。
実施例 8 第10図は本発明補強部材の第8実施例の横断
面図である。本例の補強部材は、架橋ポリエチレ
ン製熱収縮チユーブ1と、その内面に塗布された
フエノール樹脂系の熱硬化性樹脂プレポリマ層1
2と、そのフエノール樹脂プレポリマ層12中に
チユーブ軸方向に延在し、かつ円周状に配置され
た複数本(8本)の線状の炭素繊維ヤーンによる
電気抵抗発熱体44と、チユーブ2の内側に配置
された、フエノール樹脂系の熱硬化性樹脂プレポ
リマチユーブ16とから構成される。ここで、電
気抵抗発熱体44は熱収縮チユーブ1および熱硬
化性樹脂プレポリマ層12を加熱可能とする。ま
た、空所10には光フアイバ心線5の接続部を挿
通可能とする。
本発明方法を実施するにあたつては、樹脂プレ
ポリマ層12の内面に形成された空所10に、第
8図および第9図の場合と同様に光フアイバ心線
5の接続部を挿入し、次いで電気抵抗発熱体44
に通電して、熱収縮チユーブ1を加熱収縮すると
共にエポキシ樹脂プレポリマ層12を加熱軟化し
て光フアイバ心線5の接続部と一体化して補強を
行うことは上述した実施例8の場合と同様であ
る。本例によれば、上述した実施例4の場合と同
様の効果が得られた。
以上説明したように、本発明によれば、熱収縮
チユーブの内面に熱硬化性樹脂または熱硬化性樹
脂プレポリマを塗布し、あるいは熱収縮チユーブ
の内側に熱硬化性樹脂または熱硬化性樹脂プレポ
リマによるチユーブを配置し、このような中空部
材の内側の空所に光フアイバ接続部を挿通可能と
なし、更に熱収縮チユーブの内側に縦添えした電
気抵抗発熱体に通電することによつて、熱収縮チ
ユーブの内側から加熱して補強部材を光フアイバ
接続部と一体化することができるので、従来の熱
収縮チユーブ補強方法で用いる外部加熱器の必要
がなく、容易かつ短時間に光フアイバ接続部を安
定に補強できる。また、本発明では、熱硬化性樹
脂または熱硬化性樹脂プレポリマにより光フアイ
バを一体にかつ均一に被覆するので、均一な側圧
が加わることとなり光フアイバの接続損子が増加
しない利点がある。
また、気泡のない接続が得られるため長期間に
わたつて伝送損失の安定化が図れる。更に光フア
イバが被覆層から突き出すこともなく、長期間に
わたり機械的強度が強く、強度低下のおそれもな
い。更に加えて、本発明では、引張ヤング率が高
く、熱膨張率が光フアイバと同程度に小さい電気
抵抗発熱体を使用しているので、温度変化による
光フアイバ心線の破断や光フアイバ接続部の伝送
損失の変化のない信頼性の高い補強部を形成でき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図、第5図、第6図、第
7図、第8図および第10図は本発明補強部材の
各種実施例を示す横断面図、第4図は第1図〜第
3図示の補強部材を用いて本発明方法により形成
された補強部を示す縦断面図、第9図は第8図示
の補強部材を用いて本発明方法により形成された
補強部を示す縦断面図である。 1…熱収縮チユーブ、2,6…熱硬化性樹脂
(プレポリマ)チユーブ、2′,12′…硬化層、
3,12…熱硬化性樹脂(プレポリマ)層、4,
14,24,34,44…電気抵抗発熱体、5…
光フアイバ、5A…光フアイバ接続部、7…プラ
スチツク被覆層、10…空所。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 加熱により径方向に収縮可能な熱収縮チユー
    ブと、 該熱収縮チユーブの内側に配置された熱硬化性
    樹脂あるいは熱硬化性樹脂プレポリマによる中空
    部材と、 前記熱収縮チユーブの内側に、前記熱収縮チユ
    ーブのほぼ軸方向に延在して配置され、前記熱収
    縮チユーブおよび前記中空部材を加熱可能となし
    た電気抵抗発熱体と、 を具備し、前記中空部材の内側に光フアイバを挿
    通可能にしたことを特徴とする光フアイバ接続部
    の補強部材。 2 特許請求の範囲第1項記載の補強部材におい
    て、前記中空部材は、前記熱硬化性樹脂あるいは
    熱硬化性樹脂プレポリマによるチユーブであり、
    該チユーブを前記熱収縮チユーブの内側にほぼ平
    行に配置したことを特徴とする光フアイバ接続部
    の補強部材。 3 特許請求の範囲第1項記載の補強部材におい
    て、前記中空部材は、前記熱収縮チユーブの内面
    に塗布した前記熱硬化性樹脂あるいは熱硬化性樹
    脂プレポリマによる層であることを特徴とする光
    フアイバ接続部の補強部材。 4 特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれ
    かの項に記載の補強部材において、前記電気抵抗
    発熱体は、炭素繊維,炭化珪素繊維,ニクロム系
    合金線,鉄−クロム−アルミニウム系合金線,タ
    ングステン線,モリブデン線,白金線およびそれ
    らを主体とした材料、またはそれらを束ねて棒
    状,網状またはチユーブ状にしたものであること
    を特徴とする光フアイバ接続部の補強部材。 5 特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれ
    かの項に記載の補強部材において、前記熱硬化性
    樹脂は、エポキシ樹脂,フエノール樹脂,不飽和
    ポリエステル樹脂,アルキツド樹脂,ポリウレタ
    ン樹脂,アミノアルキツド樹脂,シリコン樹脂,
    フラン樹脂,メラミン樹脂,ジアリルフタレート
    樹脂,ユリア樹脂から成る樹脂群より選択された
    樹脂であることを特徴とする光フアイバ接続部の
    補強部材。 6 特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれ
    かの項に記載の補強部材において、前記電気抵抗
    発熱体は、熱硬化性樹脂あるいは熱硬化性樹脂プ
    レポリマを被覆または含浸して構成したことを特
    徴とする光フアイバ接続部の補強部材。 7 加熱により径方向に収縮可能な熱収縮チユー
    ブと、該熱収縮チユーブの内側に配置された熱硬
    化性樹脂あるいは熱硬化性樹脂プレポリマによる
    中空部材と、前記熱収縮チユーブの内側に、前記
    熱収縮チユーブのほぼ軸方向に延在して配置さ
    れ、前記熱収縮チユーブおよび前記中空部材を加
    熱可能となした電気抵抗発熱体とを具備し、前記
    中空部材の内側に光フアイバを挿通可能にした補
    強部材を用い、前記融着接続された光フアイバ接
    続部を前記中空部材に挿通し、次いで前記電気抵
    抗発熱体に通電して、前記熱収縮チユーブを加熱
    してその径方向に収縮させると共に前記中空部材
    および前記電気抵抗発熱体に被覆または含浸した
    前記熱硬化性樹脂あるいは熱硬化性樹脂プレポリ
    マを加熱硬化させて熱硬化層となし、収縮した熱
    収縮チユーブ内に前記光フアイバ接続部および前
    記電気抵抗発熱体を含んだ状態で前記光フアイバ
    接続部を前記熱硬化層と一体化させることを特徴
    とする光フアイバ接続部の補強方法。
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