JPH03246229A - 血管拡張剤 - Google Patents

血管拡張剤

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JPH03246229A
JPH03246229A JP2042001A JP4200190A JPH03246229A JP H03246229 A JPH03246229 A JP H03246229A JP 2042001 A JP2042001 A JP 2042001A JP 4200190 A JP4200190 A JP 4200190A JP H03246229 A JPH03246229 A JP H03246229A
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JP
Japan
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administration
formula
vasodilator
vasodepressive
asp
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Pending
Application number
JP2042001A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Noguchi
野口 桂一
Norichika Ota
憲哉 大田
Katsuro Matsuo
松尾 克郎
Asako Tokunaga
麻子 徳永
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Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、心不全、急性心筋梗塞、高血圧症等の疾患の
治療に有用な血管拡張剤に関する。
[従来の技術] 心不全、急性心筋梗塞、高血圧症等の循環器疾患に対し
、血管拡張剤を用いる療法が有用であることはよく知ら
れている。
これら血管拡張剤は、作用する血管系から大きく次の3
つに分けられる。
(1)主として動脈系を拡張する薬剤。例えば、ヒドラ
ラジン、フェントラミン、カルシウム拮抗剤にフエジピ
ン、ベラパミル等)。
(2)主として静脈系を拡張する薬剤。例えば、ニトロ
グリセリンや硝酸イソソルビド等のニトロ化合物又は亜
硝酸塩。
(3)動・静脈両方をほぼ均等に拡張する薬剤。
例えば、ニトロプルシド、α1ブロッカ−(プラゾシン
等)、アンジオテンシン変換酵素阻害剤。
また、これらの薬剤の作用機序は、末梢血管平滑筋への
直接作用(ヒドララジン、ニトロ化合物、ニトロプルシ
ド)、交感神経系を介した血管収縮の抑制(α1ブロッ
カ−)、血管平滑筋細胞へのカルシウムイオンの流入抑
制(カルシウム拮抗剤)等であることも知られている。
上記の薬剤は症状や血行動態の変化に応じて使い分けら
れ、それぞれ高い臨床的価値をもっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の血管拡張剤のうち、ニトロプルシドは血管拡張作
用が強く、速効的な利点をもつが、半減期が短かいため
定量輸液装置を用いて注意深く点滴投与しなければなら
ない不便さがある。また、時として過度な血圧低下に陥
る問題点もある。
本発明はニトロプルシドと類似の血管拡張作用を有する
が過度な血圧低下を引起こす等の副作用がなくしかも使
いやすい血管拡張剤を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らはIgEのFc領域由来のペプチド又はそれ
と類似するペプチドを種々合成し、それらの抗アレルギ
ー活性をはじめとする種々の薬理活性を鋭意検討してい
たところ、抗アレルギー活性を示すペプチドの中に意外
にもニトロプルシドと類似した血管拡張作用を示すもの
があることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は次の式CI) H−Asp−Ser−Asp−OHCI ](ただし、
ASpはL−アスパラギン酸残基、SerはL−セリン
残基を示す)で表されるトリペプチド又はその薬学的に
許容される塩を有効成分として含有する血管拡張剤に関
するものである。
上記のH−Asp−Ser−Asp−OHは本発明者ら
によって抗アレルギー剤としての有用性とともに、見出
された新規なペプチドである(特願平1−256870
号)。
上記のトリペプチドは特願平1−256870号明細書
に記載したとおり、Boc−5er−OH(ただし、B
ocはt−ブチルオキシカルボニル基を示す)で表され
るし一セリン誘導体とH−Asp (OBzl)−0B
zl (ただし、Bzlはベンジル基を示す)で表され
るし一アスパラギン酸誘導体を、脱水縮合させてBoc
−5er−Asp (OBzl)−0Bzlとし、次い
で酸でBoc基を外し、これにZ−Asp(OBzl)
−0H(ただし、Zはベンジルオキシカルボニル基を示
す)で表されるし一アスパラギン酸誘導体を加え、脱水
縮合させ、次いで接触還元することによって得られる。
しかしながら、ここに述べた製法は一例であって、他の
製法によっても製造しうろことは明かであろう。
H−Asp−Ser−Asp−OHで表されるトリペプ
チドの薬学的に許容される塩としては、塩酸塩、硫酸塩
、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、フマー
ル酸塩、酒石酸塩、乳酸塩等の有機酸塩、ナトリウム塩
、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグ
ネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等
が挙げられる。
上記の薬学的に許容される塩は、合成の最終工程で保護
基を外したのちに、塩酸、酢酸等の酸を加え、又は水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基を加え相当する
塩とすることもできるし、式CI)で表されるトリペプ
チドを単離したのち、上記と同様に酸又は塩基を加えて
塩とすることもできる。
本発明の血管拡張剤は経口的又は非経口的に投与するた
めの形態を適宜にとりうる。代表的な投与方法としては
経口、直腸、皮膚透過、皮下、静脈内、筋肉内、吸入ま
たは鼻腔内経路を含む種々の経路により投与することが
できる。
これらの投与方法では、本発明の血管拡張剤は種々の薬
学的製剤の形態で投与されうる。これらの薬学的製剤の
形態としては、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、顆
粒剤、散剤、トローチ剤、半割、シロップ剤、クリーム
剤、軟膏剤、パップ剤、注射剤、懸濁剤、吸入剤、エア
ロゾール剤などがある。また他の血管拡張剤、その他の
医薬と共に二重層錠、多重層錠などとすることもできる
さらに錠剤の場合には必要に応じて通常の剤皮を施し、
例えば糖衣錠、腸溶被錠とすることもできる。
錠剤、顆粒剤、散剤などの固体製剤とする場合は、製剤
化に当って公知の添加剤、例えば乳糖、ショ糖、ブドウ
糖、結晶セルロース、コーンスターチ、リン酸カルシウ
ム、ソルビトール、グリシン、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、アラビアゴム、
ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ステ
アリン酸マグネシウム、タルク等を添加することができ
る。
半固体製剤とする場合は、植物性ワックス、ミクロクリ
スタリンワックス、脂肪例えばタローラノリンなどの材
料を添加することができる。
液体製剤とする場合は、添加剤、例えば塩化ナトリウム
、ソルビトール、グリセリン、オリーブ油、アーモンド
油、プロピレングリコール、エチレングリコール、エチ
ルアルコールなどの材料を添加することができる。
式CI)で表されるペプチドの投与量は、患者の年令、
体重、症状などにより適宜増減することができるが、経
口投与の場合の投与量は1日当たり0.01〜10mg
/kg、非経ロ投与の場合の量は1日当たりlO〜1,
000μg/kgである。
[実施例] 以下の実施例において、式CI)で表されるペプチドの
血管拡張作用及び血圧・心拍数等循環器系への影響を示
し、このペプチドがニトロプルシドと類似の作用を有す
る血管拡張剤として利用されることを説明する。
(実施例1) 式[I)で表されるペプチド(H−Asp−Ser−A
sp−OH)の血管拡張作用 体重2.5〜3Kgの雄の家兎の胸部大動脈を摘出し、
幅4闘、長さ25〜30mmの大動脈ラセン条片標本を
作成した。Tyrode液10m1中、37±1℃で9
5容量%酸素及び5容量%炭酸ガスの混合ガスを通気し
ながら大動脈ラセン条標本を2g重の負荷をかけて懸垂
し、1h保って安定させた。次いで塩化カリウムを最終
濃度が104mMとなるように、又はノルエピネフリン
を最終濃度が1叶6Mとなるよう加えて血管収縮を惹起
させ、それぞれに式〔1)のペプチドH−Asp−Se
r−Asp−OHを累積投与して、血管の弛緩反応を観
察した。なお、比較薬剤としてはニトロプルシド(ナト
リウム塩)及びベラパミルを用いた。
第1表及び第2表は、それぞれ塩化カリウムで収縮させ
た血管及びノルエピネフリンで収縮させた血管を用いた
ときの、式CDのペプチド及び比較薬剤の血管拡張作用
を弛緩率で表した結果である。
第1表 カリウムで惹起した血管収縮に対する 式CII のペプチド及び比較薬剤の作用 ベラパミル 7.1 68.3 7 00 00 以下本日 第2表 ノルエピネフリンで惹起した血管収縮に対する式CI)
のペプチド及び比較薬剤の作用 ベラパミル  0  4.6 20.6 47.1 6
8.6第1表及び第2表の結果から、式[I)のペプチ
ドはカリウムで引き起こした血管収縮に対してほとんど
弛緩作用を示さないが、ノルエピネフリンで引き起こし
た血管収縮に対しては用量依存的に弛緩作用を示し、そ
の作用はベラパミルよりもニトロプルシドに類似してい
ることがわかった。
(実施例2) 式〔I〕で表されるペプチド(H−Asp−Ser−A
sp−OH)の循環器系へ及ぼす影響 式〔I〕で表されるペプチドの循環器系へ及ぼす影響を
調べるため、本ペプチドをラットの静脈内に投与して血
圧、心拍数及び心電図を観察した。
体重300〜350gのウィスタ系雄ラットをウレタン
(1,5g/Kg静注)で麻酔したのち、左側大腿動脈
に挿入したカニユーレからトランスジューサを介して動
脈圧を測定し、また心拍数は心電図(第■誘導)のR波
をトリガーとして心拍数量針により測定した。
なお、本ペプチドはラットの体重IKg当り30mgを
生理食塩水に溶かし大腿静脈から投与した。第1図は本
ペプチドを投与したのちのラットの血圧(平均血圧)及
び心拍数を示したグラフである。
投与直後から血圧の降下が起こり、1分後で血圧は最小
値(投与前の平均血圧に比べ9%減少)を示した。しか
し投与3分後には投与前の血圧を回復した。いっぽう、
心拍数は投与直後に7%減少し、その減少は60分間持
続した。また心電図では、投与直後にQT間に軽度の延
長が認められたものの、QR8の幅は変化がなかった。
[発明の効果] 式CI)で表されるペプチドはニトロプルシドと類似の
血管拡張作用を示す。本発明により、血管拡張剤として
過度な血圧低下等の副作用がなく、しかも使いやすい薬
剤を提供することができた。
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の式〔 I 〕 H−Asp−Ser−Asp−OH〔 I 〕 (ただし、AspはL−アスパラギン酸残基、Serは
    L−セリン残基を示す)で表されるトリペプチド又はそ
    の薬学的に許容される塩を有効成分として含有する血管
    拡張剤。
JP2042001A 1990-02-22 1990-02-22 血管拡張剤 Pending JPH03246229A (ja)

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