JPH03246043A - インクジェット記録ヘッドおよび該記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよび該記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置

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JPH03246043A
JPH03246043A JP4485690A JP4485690A JPH03246043A JP H03246043 A JPH03246043 A JP H03246043A JP 4485690 A JP4485690 A JP 4485690A JP 4485690 A JP4485690 A JP 4485690A JP H03246043 A JPH03246043 A JP H03246043A
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JP
Japan
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ink
inkjet recording
recording head
liquid chamber
common liquid
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Toshimitsu Danzuka
俊光 弾塚
Yoshihiro Takada
吉宏 高田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、被記録材にインクを吐出させて記録を行なう
ためのインクジェット記録ヘッド、並びに前記記録ヘッ
ドを用いるインクジエ・ノド記録装置に関する。
〔従来の技術〕
プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置は、画像
情報に基づいて、紙やプラスチ・ツク薄板等の被記録材
上にドツトパターンから成る画像を記録していくように
構成されている。
前記記録装置は、記録方式により、インクジェット式、
ワイヤドツト式、サーマル式、レーザービーム式等に分
けることができ、そのうちのインクジェット式(インク
ジェット記録装置)は、インクジェット記録ヘッドの吐
出口から記録液(インク)滴を吐出飛翔させ、これを被
記録材に付着させて記録するように構成されている。
このインクジェット記録ヘッドおよびこれを用いるイン
クジェット記録装置は、高速記録およびフルカラー化が
容易であるなどの数多くの長所を存している。
また、インクジェット記録装置では、多数の吐出口を配
列した記録ヘッドを用いて高速化を図る方法が提案され
ている。
この種のインクジェット記録ヘッドにおいては、複数の
吐出口に対して共通液室よりインクを供給するように構
成されている。
また、例えば、記録ヘッドが有する約2000の吐出口
を、同時に駆動される複数(例えば64)個の吐出口か
ら成る複数の駆動ブロックに分割することが行われてい
る。
この場合、複数の駆動ブロックを順次駆動して画像を記
録していく。
一方、前記共通液室は、インクジェット記録ヘッドの構
造上、その大きさには限界がある。
また、高速記録を実現するためには、各駆動ブロックの
駆動時間を極力短くするとともに、駆動ブロック間の駆
動動作の時間差も極力短くして、1ラインの画像記録に
要する時間を短くすることが肝要である。
〔発明が解決しようとする技術的課題〕しかしながら、
上記のような高速化の条件で画像を記録すると、各駆動
ブロックごとに濃度ムラが生じるという技術的課題があ
った。
この濃度ムラは、画像品位を劣化させるので、極力無く
す必要がある。
この濃度ムラの現象について詳細に検討した結果、前に
駆動した駆動ブロックの吐出口で発生した圧力波が記録
ヘッド内を伝播し、次に駆動する吐出口のインクのメニ
スカスが不安定になり、該吐出口からのインク吐出量に
バラツキが生じるために濃度ムラが発生することが判明
した。
特に、吐出口へ通じる液路の底部にヒーターおよび電極
を設け、該ヒーターに電気パルスを印加し、インクを加
熱沸騰させ、その圧力でインク滴を噴射させるハブルジ
ェ・7ト方式のインクジェット記録ヘッドにおいては、
ヒーター上で発生したバブル(気泡)の圧力は、インク
吐出方向に作用してインク滴を噴射させるのみならず、
インク吐出方向と反対側へ伝播し、その圧力波が液路か
ら共通液室を通過して該共通液室の反対側の側面へ達し
、さらに、該側面で反射することがある。
このように圧力波が共通液室の吐出口連通側と対向する
側面へ伝播し、そこで反射すると、再び吐出口へ帰って
来た圧力波が、次に駆動される駆動ブロックの吐出口の
インクのメニスカスを不安定にすることになる。
このような要因によって前記濃度ムラが発生することが
判明した。
本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたものであり
、前述のような共通液室の対向側面での圧力波の反射を
無くすか微少にすることにより、順次駆動される駆動ブ
ロックごとの濃度ムラ発止を防止し得るインクジェット
記録ヘッドおよび該記録ヘッドを用いるインクジェット
記録装置を提供することを目的とする。
〔課題解決のための手段] 本発明は、被記録材にインクを吐出して記録を行なうイ
ンクジェット記録装置に装着可能なインクジェット記録
ヘッドにおいて、複数の吐出口を時間差駆動される複数
の吐出口ごとに分割して構成される複数の駆動ブロック
と、複数の吐出口に連通ずる共通液室と、該共通液室の
吐出口連通側と対向する側に設けられたインク供給口と
、を有する構成とすることにより、共通液室の対向側面
での圧力波の反射を無くすか微少にして、順次駆動され
る駆動ブロックごとの濃度ムラ発生を防止し得るインク
ジェット記録ヘッドを提供するものである。
別の本発明は、被記録材にインクを吐出させて記録を行
なうインクジェット記録装置において、複数の吐出口を
時間差駆動される複数の吐出口ごとに分割して構成され
る複数の駆動ブロックと、複数の吐出口に連通ずる共通
液室と、該共通液室の吐出口連通側と対向する側に設け
られたインク供給口と、を有するインクジェット記録ヘ
ッドを装着するためのヘッド装着部と、前記ヘッド装着
部に装着された前記インクジェット記録ヘッドの記録位
置へ前記被記録材を搬送するための搬送手段と、を有す
る構成とすることにより、共通液室の対向側面での圧力
波の反射を無くすか微少にして、順次駆動される駆動ブ
ロックごとの濃度ムラ発生を防止し得るインクジェット
記録装置を提供するものである。
〔実施例] 以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第4図は、本発明によるインクジェット記録装置の一実
施例の要部構成を示す模式的斜視図である。
第4図は、フルカラー記録が可能なライン型のインクジ
ェット記録ヘッドを複数個(図示の例では4個)備えた
インクジェット記録装置の場合を示す。
第4図において、101および102は、用紙やプラス
チック薄板等の被記録材103を挟持し、矢印Fで示す
副走査方向(搬送方向)に搬送するためのローラ対であ
る。
1058k、105Y、105M、105Ci;t、そ
れぞれ、被記録材103の略全幅にわたって吐出口が配
列されたフルマルチタイプのインクジェット記録ヘッド
105である。
フルカラー記録の場合は、上記4個の記録ヘッド105
から吐出されるインク色として、例えば、ブラック、イ
エロー、マゼンタ、シアンが用いられ、図示の例では、
4個のインクジェット記録ヘッド105が被記録材搬送
方向上流側から(下から)この順序で配置されている。
106は回復系であり、吐出回復処理に当たっては、被
記録材103に代わって前記各記録ヘッド105に対面
する。
また、前記各インクジェット記録ヘッド105は、ヘッ
ド装着部107に、相互位置関係を規制されて装着され
ている。
なお、前記各インクジェット記録ヘッド105は、後述
するように、本発明を実施したインクジェット記録ヘッ
ドである。
以上により、本発明によるインクジェット記録装置、す
なわち、本発明によるインクジェット記録ヘッド105
を装着するためのヘッド装着部107と、前記ヘッド装
着部107に装着された前記インクジェット記録ヘッド
105の記録位置へ前記被記録材103を搬送するため
の搬送手段101.102と、を有するインクジェット
記録装置の一実施例が構成されている。
第1図は本発明によるインクジェット記録ヘッドの一実
施例を模式的に示す一部削除の水平断面図であり、第2
図は第1図中の線■−Hに沿った断面図であり、第3図
は第1図中の線■−■から見た背面図である。
第1図〜第3図において、1は吐出口の数に対応してそ
れぞれの吐出口へ通じるように配列される液路、2は各
液路1に設けられた吐出エネルギー発生体としてのヒー
ター、3は複数の吐出口(液路1)と連通ずるインク貯
留用の共通液室、4は共通液室3ヘインクを供給するた
めのインク供給口、5はインクジェット記録ヘッド10
5の吐出口面(被記録材103に対面するフェイス面)
に開口する複数の吐出口、6は各液路1と共通液室3と
の連通部、7は共通液室3の吐出口連通側(連通部6が
ある側面)と対向する(反対側の)側面、である。
前記インクジェット記録ヘッド105は、熱エネルギー
を利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、熱エ
ネルギーを発生するための電気熱変換体(ヒーター)2
を備えたものである。
また、前記インクジェット記録ヘッド105は、前記電
気熱変換体2によって印加される熱エネルギーにより生
じる膜沸騰による気泡の成長によって、吐出口5よりイ
ンクを吐出させ、記録を行なうものである。
インク供給口4.〜4、には連結供給管10aを介して
インク供給チューブlOが接続され、インクタンク11
から共通液室3ヘインクが供給される。
なお、IObは分岐路であって、連結供給管lOaとイ
ンク供給口4.〜416とを接続している。
前記複数の吐出口5は、時間差駆動される複数の吐出口
5ごとに、複数の駆動ブロック5、〜50.に分割され
ている。
すなわち、同時に駆動される連続した複数の吐出口5の
集まりで構成された複数の駆動ブロック(5,〜51&
)に分割されている。
例えば、本実施例においては、合計で2048個ある吐
出口5が、同時に駆動される連続した128個の吐出口
5のブロック(51,57,5゜−・−−−5、、)の
集合体ごとに分割され、各集合体によって駆動ブロック
が構成されている。
そこで、前記インク供給口4は、それぞれの駆動ブロッ
ク53.57.5.・・・−’seaごとに共通液室3
に設けられ、その開口位置は、該共通液室3の吐出口5
との連通側、すなわち、各液路1の開口部(各液路1と
共通液室3との連通部)6が形成された側面と対向する
側面(反対側の側面)7に選定されている。
なお、第9図はインクジェット記録へ・7ド】05の具
体的な回路例を示す回である。
この記録ヘッド105では、前述したようにヒータ(発
熱抵抗体)2は各吐出口ごとに合計2048個設けられ
ている。
ここで、ドライバIC54は1個当たり64個の発熱抵
抗体を発熱駆動できるように構成されている。
そのため、2048個の発熱抵抗体を駆動するために合
計32個のドライバIC54が配置されている。
57は、共通電極線で、全ての発熱抵抗体に電源電圧を
供給している。
また、58はOVと同電位のグランド線で、記録ヘッド
105の長手方向中央より両端部に向かって略同じ幅の
線で配線されている。
図から明らかなように、共通電極線57はパターン構成
上余裕のある場所を通して配線できるので、−度に多量
の電流を流すのに充分な線幅をとることにより、記録ヘ
ッド105の両端でも電圧の低下が少なくなるように構
成している。
一方、グランド線58が配線される領域近傍は、データ
入力線、ランチ信号線およびストローブ信号線パターン
等が配線されているため場所に制約があり、また、記録
ヘッド105の形状をできるだけ小型にするために共通
電極線57に比べて細い線で配線されている。
この記録ヘッド105への通電時には128個の発熱抵
抗体、すなわち、ドライバIC2個分を1ブロツクとし
、記録ヘッド105の全発熱抵抗体を16個のブロック
51〜516に分割して発熱駆動している。
なお、1ブロツク当たり何個の発熱抵抗体とするかは、
適宜法めればよいのであって本実施例に限定されるもの
ではない。
ここで、記録ヘッド105の全発熱抵抗体の第1ブロツ
ク51、第2ブロック5□−一一一一一一第16ブロソ
ク51.というように規定し、各ブロックの2個のドラ
イバICのストローブ信号線をまとめて各ブロックのス
トローブ信号としている。
これらは以下に示す16本のストローブ線、すなわち、
ストローブ1(56,)、ストローブ2(56□)、 
−一一−−−ストローブ16(5616)で示されてい
る。
ここで、ストローブ1(56,)に5■を印加すると、
第1ブロツクに対応する発熱抵抗体がその記録データに
対応して通電されて発熱駆動される。
第10図は、このような記録ヘッド105を用いて1ラ
インを記録する時のシリアル入力データ、ラッチ信号お
よびストローブ信号のタイミングを示す図である。
まず、1ライン2048ドツトのシリアルデータを記録
ヘッド105に転送して各ドライバICのシフトレジス
タに順次格納する。
そしてラッチ信号(LA)を出力することにより、各ド
ライバICのラッチ回路には、そのドライバICで記録
される記録データがラッチされる。
次に、ブロック5.(ストローブl)に時間り幅のスト
ローブ信号(STBI)を印加すると第1ブロック5.
で記録が行なわれる。
以下、順次、第2、第3−−−一および第16のブロッ
クに、第1ブロツクのストローブ信号と同し時間幅(1
)のストローブ信号を印加していくことにより、1ライ
ン分の記録データを記録することができる。
以上により、本発明の実施例によるインクジェット記録
ヘッド、すなわち、複数の吐出口5を時間差駆動される
複数の吐出口5ごとに分割して構成される複数の駆動ブ
ロックと、各駆動ブロックごとに設けられ、複数の吐出
口5に連通ずる共通液室3と、該共通液室3の吐出口連
通側と対向する側面7に形成されたインク供給口4と、
を有することを特徴とするインクジェット記録ヘッド1
05が構成されている。
このように、インク供給口4を共通液室3の液路連通部
6側と対向する側面7に設けたので、前記ヒーター2で
インクを加熱沸騰させてその圧力でインク滴を噴射させ
る際に発生する圧力波が、共通液室3の液路連通部6か
ら共通液室3を通過して、該共通液室3の反対側の側面
7へ伝播する場合でも1、該側面7における圧力波の反
射を非常に少なくすることができ、したがって、次に駆
動される吐出口のインクのメニスカスが不安定になるこ
とを防止することができ、前述のような記録画像の濃度
ムラの発生を防止することができた。
しかも、ブロック駆動を行なうことと相まって蓄熱の影
響を無くし、これによっても、記録画像の濃度ムラの発
生をより一層防止することができた。
第5図は本発明によるインクジェット記録ヘッドの第2
の実施例を模式的に示す水平断面図であり、第6図は第
5図中の線■−■に沿った断面図であり、第7図は第5
図中の線■−■に沿って見た背面図である。
本実施例においては、前記各共通液室3の液路連通部6
側と対向する側面に設けられるインク供給口4の横方向
長さ(または全幅)Lが充分に大きくされている。
すなわち、インク供給口4の液路1並び方向の長さWは
、共通液室3の液路1配列領域の全幅W、すなわち、液
路並び幅Wと同じまたはそれ以上の長さに設定されてい
る。
本実施例は、各共通液室3に開口するインク供給口4の
液路並び方向の長さしを上記のように設定した点で、第
1図〜第3図の実施例と相違しているが、その他の部分
は実質上同じ構造をしており、したがって、対応する部
分をそれぞれ同し符号で表示し、それらの詳細説明は省
略する。
本実施例によれば、インク供給口4の液路並び方向の長
さLを液路並び輻Wよりも長くしたので、非常に記録デ
ユーティが高くなるような画像を記録する場合でも、共
通液室3の対向側面での圧力波の反射を無くすことがで
き、濃度ムラの発生を確実に防止することができた。
第8図は、本発明によるインクジェット記録ヘッド10
5の第3の実施例を模式的に示す液路方向縦断面図であ
る。
本実施例は、インクタンク8がインクジェ5.ト君己録
ヘッド105に内臓された使い捨てタイプの場合を示し
、該インクタンク8のインク貯留部(タンク内部)は、
前述のような圧力波を非常によく吸収するスポンジ状の
材質、すなわち、多孔質材から成るインク保持体9で構
成されている。
また、共通液室3の後方側面に開口するインク供給口4
の液路並び方向の長さL(第7図)は、第2の実施例の
場合のように、液路並び幅W(第5図)よりも長く設定
されている。
本実施例は、以上の点で第1の実施例または第2の実施
例と相違するが、その他の部分は実質上同し構造をして
おり、したがって、対応する部分をそれぞれ同し符号で
表示し、それらの詳細説明は省略する。
本実施例によれば、インク供給口4に連通ずるインクタ
ンク8の内部に、前述のような圧力波を非常によく吸収
するスポンジ状の材質から成るインク保持体9を充填し
たので、前述のような圧力波の反射が殆ど起こらず、し
たがって、前述のような記録画像の濃度ムラの発生を確
実に防止することができた。
以上説明した各実施例によれば、インク供給口4を共通
液室3の液路連通側と対向する側面7に設け、さらに、
必要に応じ、インク供給口4の液路並び方向の長さLを
液路並び幅Wよりも長くした。
また、インクタンク8と一体型の記録ヘット′の場合に
は、該インクタンク8内に多孔質材のインク保持体を充
填したので、前記ヒーター2でインクを加熱沸騰させて
その圧力でインク滴を噴射させる際に発生する圧力波が
、共通液室3の液路連通部6から共通液室3をi1通し
て、該共通液室3の反対側の側面7へ伝播する場合でも
1、該側面7における圧力波の反射を非常に少なくする
ことができる。
したがって、次に駆動される吐出口のインクのメニスカ
スが不安定になることを防止することができ、前述のよ
うな記録画像の濃度ムラの発生を防止することができた
こうして、本発明によるインクジェット記録ヘッドまた
はインクジェ・7ト記録装置によれば、前述のような駆
動ブロックに対応した濃度ムラの発生を確実に防止する
ことが可能になった。
なお、以上の各実施例では、本発明をフルマルチタイプ
の記録ヘッド105およびこれを用いたインクジェット
記録装置に通用する場合について説明したが、本発明は
、キヤリンジに搭載されて被記録材上を移動するシリア
ル方式のインクジェット記録ヘッドおよび該記録ヘッド
を用いるインクジェット記録装置においても、同様に実
施することができ、同様の効果を得ることができた。
本発明は、前述したようなインクジェット記録方式の中
でも、高精細な画像記録を行なうことができることから
、特に、バブルジェット方式のインクジェット記録ヘッ
ドおよび該記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置
において、優れた効果をもたらすものである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
第4723129号明細書、同第4740796号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行なうのが好
ましい。
この方式は、所謂オンデマンド型、コンティニュアス型
のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型
の場合には、液体(インク)が保持されているシートや
液路に対して配置されている電気熱変換体に、記録情報
に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える
少なくとも一つの駆動信号を印加することによって、電
気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの
熱作用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信号に一対
一対応し液体(インク)内の気泡を形成出来るので有効
である。
この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(
インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する
この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の
成長収縮が行なわれるので、特に応答性に優れた液体(
インク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス
形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号
明細書、同第4345262号明細書に記載されている
ようなものが適している。
尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、更に優れた記録を行なうことができる。
記録へ、ドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ
構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書、米国特許第4459600
号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。
加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリッ
トを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭
59年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波を
吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開
昭59年第138461号公報に基づいた構成としても
本発明は有効である。
更に、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応し
た長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとしては
、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッ
ドの組み合わせによって、その長さを満たす構成や一体
的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成のいずれ
でも良いが、本発明は、上述した効果を一層有効に発揮
することができる。
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との電
気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる
交換自在のチップタイプの記録ヘノド、あるいは記録ヘ
ッド自体に一体的に設けられたカートリ、シタイブの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
又、本発明の記録装置の構成として設けられる、記録ヘ
ッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので好ましいも
のである。
これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対しての、キ
ャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段
、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの
組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行
なう予備吐出モードを行なうことも安定した記録を行な
うために有効である。
更に、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色の
みの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構
成するか複数個の組み合わせによってでもよいが、異な
る色の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なく
とも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である。
以上説明した本発明実施例においては、インクを液体と
して説明しているが、室温やそれ以下で固化するインク
であって、室温で軟化もしくは液体、あるいは上述のイ
ンクジェットではインク自体を30°C以上70°C以
下の範囲で温度調整を行なってインクの粘性を安定吐出
範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから
、使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれ
ばよ加えて、積極的に熱工1ルギーによる昇温をインク
の固形状態から液体状態への態度化のエネルギーとして
使用することで防止するか、または、インクの蒸発防止
を目的として放置状態で固化するインクを用いるかして
、いずれにしても、熱エネルギーの記録信号に応した付
与によってインクが液化してインク液状として吐出する
ものや、被記録材に到達する時点で既に固化し始めるも
の等のような、熱エネルギーによって初めて液化する性
質のインク使用も本発明には通用可能である。
このような場合、インクは、特開昭54−56847号
公報のように、多孔質シートの凹部または貫通孔に液状
または固形物として保持された状態で、電気熱変換体に
対して対向するような形態としてもよい。
本発明においては、上述したインクに対して最も有効な
ものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本発明コニよれば、被
記録材にインクを吐出して記録を行なうインクジェット
記録装置に装着可能なインクジェット記録ヘッドにおい
て、複数の吐出口を時間差駆動される複数の吐出口ごと
に分割して構成される複数の駆動ブロックと、複数の吐
出口に連通ずる共通液室と、該共通液室の吐出口連通側
と対向する側に設けられたインク供給口と、を有する構
成としたので、共通液室の対向側面での圧力波の反射を
無(すか微少にして、順次駆動される駆動ブロックごと
の濃度ムラ発生を防止し得るインクジェット記録ヘッド
が提供される。
別の本発明によれば、被記録材にインクを吐出させて記
録を行なうインクジェット記録装置において、複数の吐
出口を時間差駆動される複数の吐出口ごとに分割して構
成される複数の駆動ブロックと、複数の吐出口に連通ず
る共通液室と、該共通液室の吐出口連通側と対向する側
に設けられたインク供給口と、を有するインクジェット
記録ヘッドを装着するためのヘッド装着部と、前記ヘッ
ド装着部に装着された前記インクジェット記録ヘッドの
記録位置へ前記被記録材を搬送するための搬送手段と、
を有する構成としたので、共通液室の対向側面での圧力
波の反射を無(すか微少にして、順次駆動される駆動ブ
ロックごとの濃度ムラ発生を防止し得るインクジェット
記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるインクジェット記録ヘッドの一実
施例を模式的に示す水平断面図、第2図は第1図中の線
■−Hに沿った縦断面図、第3図は第1図中の線■−■
に沿って見た背面図、第4図は本発明によるインクジェ
ット記録装置の要部構成を模式的に示す斜視図、第5図
は本発明によるインクジェット記録ヘッドの第2の実施
例を模式的に示す水平断面図、第6図は第5図中の線■
■に沿った縦断面図、第7図は第5図中の線■■に沿っ
て見た背面図、第8図は本発明によるインクジェット記
録ヘッドの第3の実施例を模式的に示す液路方向縦断面
図、第9図は本実施例に適用される具体的な回路図、第
10図はタイミングを示す図である。 以下に、図面中の主要な構成部分を表す符号を列挙する
。 1−−−一液路、2−−−ヒーター(電気熱変換体)、
3−−−−共通液室、4−・−インク供給口、5− 吐
出口、6一−共通液室の液路連通部、7−−−一液路連
通側と対向する側面、8−−インクタンク、9−・−−
−−−インク保持体、L−・−インク供給口の液路並び
方向の長さ、W−−一液路並び幅。 第4 図

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被記録材にインクを吐出して記録を行なうインク
    ジェット記録装置に装着可能なインクジェット記録ヘッ
    ドにおいて、複数の吐出口を時間差駆動される複数の吐
    出口ごとに分割して構成される複数の駆動ブロックと、
    複数の吐出口に連通する共通液室と、該共通液室の吐出
    口連通側と対向する側に設けられたインク供給口と、を
    有することを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. (2)前記インク供給口の吐出口並び方向の長さが前記
    吐出口の並び幅と同じまたはそれ以上であることを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. (3)前記インクジェット記録ヘッドが、熱エネルギー
    を利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、熱エ
    ネルギーを発生するための電気熱変換体を備えているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘ
    ッド。
  4. (4)前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギ
    ーにより生じる膜沸騰による気泡の成長によって、吐出
    口よりインクを吐出させることを特徴とする請求項5に
    記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. (5)前記インクジェット記録ヘッドにインクを供給す
    るためのインクタンクの内部にインク保持体を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘ
    ッド。
  6. (6)前記インク供給口は各ブロックごとに設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    記録ヘッド。
  7. (7)被記録材にインクを吐出させて記録を行なうイン
    クジェット記録装置において、複数の吐出口を時間差駆
    動される複数の吐出口ごとに分割して構成される複数の
    駆動ブロックと、複数の吐出口に連通する共通液室と、
    該共通液室の吐出口連通側と対向する側に設けられたイ
    ンク供給口と、を有するインクジェット記録ヘッドを装
    着するためのヘッド装着部と、前記ヘッド装着部に装着
    された前記インクジェット記録ヘッドの記録位置へ前記
    被記録材を搬送するための搬送手段と、を有することを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  8. (8)前記インクジェット記録ヘッドのインク供給口の
    吐出口並び方向の長さが前記吐出口の並び幅と同じまた
    はそれ以上であることを特徴とする請求項7に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  9. (9)前記インクジェット記録ヘッドが、熱エネルギー
    を利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、熱エ
    ネルギーを発生するための電気熱変換体を備えているこ
    とを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装
    置。
  10. (10)前記インクジェット記録ヘッドが、電気熱変換
    体によって印加される熱エネルギーにより生じる膜沸騰
    による気泡の成長によって、吐出口よりインクを吐出さ
    せることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット
    記録装置。
  11. (11)前記インクジェット記録ヘッドにインクを供給
    するためのインクタンクの内部にインク保持体を設けた
    ことを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録
    装置。
  12. (12)前記インク供給口は各ブロックごとに設けられ
    ていることを特徴とする請求項7に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
JP4485690A 1990-02-26 1990-02-26 インクジェット記録ヘッドおよび該記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置 Pending JPH03246043A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5745129A (en) * 1992-06-01 1998-04-28 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet head, ink jet apparatus and driving method therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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