JPH03243672A - 印刷物の脱臭方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は印刷物から発生する臭いを除去する方法に関す
るものである。

〈従来の技術〉 印刷物とは被印刷体および印刷されたインキ皮膜の複合
体のことである。印刷インキは印刷時においては流動性
を保ち、印刷後は速やかに硬化することが重要である。

インキの硬化機構を大別するとインキ中の溶剤の離脱お
よびインキ中の低分子樹脂あるいは／および乾性油の重
合による高分子化の２通りになる。溶剤の離脱には被印
刷体への溶剤の浸透、大気中への溶剤の自然蒸発および
加熱等による強制蒸発がある。低分子樹脂あるいは／お
よび乾性油の重合による高分子化には乾性油における酸
化重合、熱硬化樹脂における熱重合、光硬化樹脂におけ
る光重合およびインキ中の２成分の相互の反応による重
合等がある。印刷インキの乾燥には上記の硬化方式が単
独あるいは組合せで用いられている。現在量も一般的な
印刷方式である平版オフセット印刷で使用されているイ
ンキは溶剤の被印刷体への浸透と乾性油の酸化重合を利
用して乾燥する方式が多い。

未硬化のインキには強い臭いがある。特に溶剤、乾性油
、低分子樹脂の臭いが強い。インキが乾燥すると溶剤の
離脱、乾性油あるいは／および低分子樹脂の重合による
高分子化で臭いが低減するのが通常であるが、乾燥が不
十分であると臭いが残留してクレームになる場合もあり
、特に溶剤の離脱あるいは／および乾性油の酸化重合を
乾燥機構の中核にしているインキに多い。この様なイン
キの異臭に関する対策はインキの乾燥を促進して残留溶
剤あるいは／および未重合乾性油をなくすことであり、
加熱等の処理方法がある。また、他の対策としてはイン
キ皮膜を透明フィルムでラミネートする方法や透明樹脂
をコーティングする方法がある。ラミネートフィルムに
は硬質ポリ塩化ビニル、半硬質塩化ビニル、軟質塩化ビ
ニル、延伸ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリエチレンテレフタレート等がある。コーティ
ング樹脂には紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等が用いられ
る。

〈発明が解決しようとする問題点〉 印刷物の異臭を除去する方法のうち加熱により乾燥を促
進する方法には耐熱性のない被印刷体の場合に処理でき
ない欠点があり、インキ皮膜をラミネートする方法には
印刷物とラミネートフィルムの間に気泡が入ってしまう
欠点や表面反射が強すぎる欠点があり、コーティングす
る方法には色の濃度が上がってしまう欠点があった。ま
た、ラミネートおよびコーティングする方法には製造コ
ストが極端に高くなる欠点もあった。

〈問題を解決するための手段〉 印刷物に４００ｎｍ以下の波長域のスペクトルが含まれ
ている電磁波を照射することによりインキ皮膜から発生
する臭いを除去する。

〈発明の作用〉 ４００ｎｍ以下のエネルギーの高い電磁波をインキ皮膜
に照射することにより臭いの成分を分解したり、重合を
促進させる。

〈実施例〉 オレフィン炭化水素系のプラスチックシートにロジン変
性フェノール樹脂とあまに油を主成分とするビヒクルか
らなるインキを印刷した。印刷方式は平版オフセット印
刷であり、インキの乾燥機構はあまに油の酸化重合であ
る０本実施例では酸化重合に要する時間を２４時間とし
た。印刷後２４時間経過したインキ皮膜は充分な硬度が
あり、指で強くこすってもインキが取れるようなことは
なかつたかあまに油の臭いが強く残っていた。この印刷
物を４　ｋＷ　（８０Ｗ／ｃｍ）の高圧水銀灯４本を有
する紫外線照射装置で５秒間照射したところあまに油の
臭いが完全に除去されていた。

〈発明の効果〉 本発明によれば一般的なＵＶインキ印刷用の紫外線照射
装置に印刷物を通すだけで印刷物の異臭を除去できるた
めに製造コストの上昇を押さえられる。また、印刷物の
外観になんら変化を与えないために印刷物本来の品質を
劣化させることがない。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 印刷物に４００ｎｍ以下の波長域のスペクトルが含まれ
   ている電磁波を照射することにより、インキ皮膜から発
   生する臭いを除去することを特徴とする印刷物の脱臭方
   法。