JPH0324103Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は見出し付引手に関する。

〔従来の技術〕

従来、机前板に取付けられた見出し付引手とし
て、引手本体前面に見出しカバーを取付け、その
内部に見出しを設ける例がある。しかし、このよ
うな見出し付引手においては、見出しカバーの取
付けが引手本体の正面から外嵌取付けしうるもの
ではなく、サイドキヤツプを除去し、引手本体前
面上下に対向配置した挟持溝に見出しを介在させ
ながら見出しカバーを挿入取付けなければならな
い。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は、前記の如く見出し付引手において、
引手本体に対する見出しカバーの取付けが容易で
しかも取外し、即ち見出しの変更を容易にすると
ともに側部は取付強固なサイドキヤツプにより外
被した見出し付引手を提供せんとするにある。

〔問題点を解決するための手段〕

前記本考案の目的を達成する為に、本考案は取
付基板の上下端に断面略Ｕ字状の引手部を連成
し、該引手部の下面には引手用凹溝を形成し引手
部前部上下に取付溝を形成してなる引手本体と、 前記引手本体の側面を外被しうる形状を有する
板体の先端側には、前記引手部の内部空間先端側
へ嵌入しうる突部を設け、基端側には前記引手部
の内部空間基端側へ嵌入しうる突部を設けるとと
もに基端側突部上方には引手部の上壁下面と接
し、下方には下壁を挟持しうる位置に突軸を設け
てなる一対のサイドキヤツプと、 前記引手本体の前部上下に設けた取付溝に嵌入
しうる折り返し片を上下端に有する見出しカバー
と、 よりなる見出し付引手を提供せんとするものであ
る。

〔作用〕

本考案は以上の如き構成に係るので、引手本体
を引出前板にビスで取付け、その両サイドにはサ
イドキヤツプを嵌合するとともに、前面には見出
しを内装した状態で見出しカバーを引手本体の正
面から弾性的に外嵌すれば、見出しを簡単に取付
けることができる上に、引手本体並びに見出しカ
バーの両側はサイドキヤツプにて外被され、しか
も該サイドキヤツプは２つの突部と２本の突軸と
によつて、取付位置が正確で且つ強固に設けられ
るので、互いの取付けは簡単かつ強固でもある。

〔実施例〕

本考案の詳細を更に図示した実施例にもとづき
説明する。第１図は本考案にかかる机等の見出し
付引手の分解斜視図、第２図は組立状態の断面
図、第３図並びに第４図はサイドキヤツプの説明
図である。図中１が机等の引手本体であり、金属
または合成樹脂等で押出成形として作成され、引
出前板前面に取付ける為の取付基板２が設けら
れ、該取付基板２の上下端に断面略Ｕ字状の引手
部３を連成し、該引手部３の下面には引手用凹溝
４を前記取付基板２の下縁を下方へ延設２′し、
且つ引手部３前部下面をやや下方へ突出３′する
こと等により、引手用凹溝４を形成し、引手部３
前部上下には取付溝５を形成してなるものであ
る。その前面は、見出し６を位置し、しかも外部
からの認識を容易にし、見出しカバーの取付を容
易にする為、半円状前板７としている。又その８
は前記引手本体１の内部に設けた内部空間であ
り、前端側は半円状前板に対応して、その内部は
半円状の空間を形成している。次に、図中９が前
記したサイドキヤツプである。合成樹脂等で一体
に成形され、少なくとも前記引手本体１の側面並
びに見出しカバーの側端を外被しうる形状を有し
てなる板体１０の先端側には前記引手部３の内部
空間８先端側即ち半円状前板７の内面に位置する
半円状空間へ嵌入とくに圧入しうる半円状、即ち
弓状に板体を突設して形成した突部１１を設け、
基端側には前記引手部３の内部空間８基端側へ嵌
入しうる突部１２、実施例のものにおいては、取
付基板２内面と接する側に向けて逆り止め１３を
設けた係合片を突部として突設し、該突部１２の
上方には引手部３の上壁１４下面と接し、下方に
は引手部３の下壁１５を突部１２とで挟持しうる
位置に突軸１６，１７を設けてなる。即ち、この
サイドキヤツプ９を第１図の引手本体１側面に位
置し、且つ突部１１，１２を引手本体１の内部空
間８に圧入し、突軸の一方１６は上壁１４下面と
接し、他方１７は下壁１５を前記突部１２とで挟
持して取付けることにより第２図で示す如き状態
が形成される。そしてこの状態下において、又は
サイドキヤツプ９を取付ける前に見出しカバー１
８が引手本体１前面に取付けられる。前記引手本
体１の前部上下に設けた取付溝５が、この見出し
カバー１８の各上下に設けた折り返し片を受け入
れる為のものである。

見出しカバー１８は引手本体１の半円状前板７
に外被しうる断面円弧状のカバー本体１９を有
し、その上下端間は前記上下の取付溝５，５巾よ
りも狭く設定してなる巾として折り返し片２０，
２０が図例の如く延設してなる。

而して、これらの組立状態が第２図で示される
如く、引手本体１に見出しを介在させながら、見
出しカバー１８をやや拡開しながら上下の折り返
し片２０，２０を取付溝５，５に外嵌し、サイド
キヤツプ９を取付けることにより、本見出し付引
手を構成でき、この引手を引出前板の前面にビス
等で固定することにより、強固に取付けができ
る。又、見出しを交換したり変更したりするとき
には、該見出しカバー１８に弾性を保有する材料
を用いておけば、見出しカバー１８の上下端を外
方へ開きながら取外したり、またはサイドキヤツ
プ９を側方へ除去し、該見出しカバー１８を側方
へ引き抜くことにより、見出しを取り替えること
もできるのである。又、このサイドキヤツプ９の
引手本体１への取付けは、２つの突部１１，１２
と２つの突軸１６，１７でなされているので、そ
の位置は正確で且つ上下にぶれることもなく、又
取付けられた後の引き抜き強度も高いものとな
る。

〔考案の効果〕

以上の如く本考案に係る見出し付引手は、引手
本体に対しサイドキヤツプが２つの突部と２つの
突軸で簡単に取付けることができ、しかも見出し
カバーは引手本体前部上下に設けた取付溝に折り
返し片を外嵌するだけで簡単に取付けられ且つ見
出の交換にあたつても、見出しカバーを拡開しな
がら手前へ引きかつサイドキヤツプを除去しなく
とも容易に取外しができて、見出しを交換しうる
し、更にサイドキヤツプの引手本体への取付けも
強固且つ正確なものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る各部を展開した分解斜視
図、第２図は組立状態の断面説明図、第３図はサ
イドキヤツプの平面図、第４図はサイドキヤツプ
の断面図である。 １：引手本体、２：取付基板、３：引手部、
４：引手用凹溝、５：取付溝、６：見出し、７：
半円状前板、８：内部空間、９：サイドキヤツ
プ、１０：板体、１１：突部、１２：突部、１
３：逆り止め、１４：上壁、１５：下壁、１６：
突軸、１７：突軸、１８：見出しカバー、１９：
カバー本体、２０：折り返し片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 取付基板の上下端に断面略Ｕ字状の引手部を連
   成し、該引手部の下面には引手用凹溝を形成し引
   手部前部上下に取付溝を形成してなる引手本体
   と、 前記引手本体の側面を外被しうる形状を有する
   板体の先端側には、前記引手部の内部空間先端側
   へ嵌入しうる突部を設け、基端側には前記引手部
   の内部空間基端側へ嵌入しうる突部を設けるとと
   もに基端側突部上方には引手部の上壁下面と接
   し、下方には下壁を挟持しうる位置に突軸を設け
   てなる一対のサイドキヤツプと、 前記引手本体の前部上下に設けた取付溝に嵌入
   しうる折り返し片を上下端に有する見出しカバー
   と、 よりなる見出し付引手。