JPH03240723A - 打錠用顆粒の製造方法と打錠用顆粒並びに錠剤 - Google Patents

打錠用顆粒の製造方法と打錠用顆粒並びに錠剤

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JPH03240723A
JPH03240723A JP3695990A JP3695990A JPH03240723A JP H03240723 A JPH03240723 A JP H03240723A JP 3695990 A JP3695990 A JP 3695990A JP 3695990 A JP3695990 A JP 3695990A JP H03240723 A JPH03240723 A JP H03240723A
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JP
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tableting
lactose
granules
coating
drug
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JP3695990A
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Hiroki Ito
弘樹 伊藤
Hiroshi Matoba
博 的場
Junichi Kikuta
潤一 菊田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、医薬分野の固形製剤(錠剤)などを製造する
上で有用な打錠用顆粒の製造方法と打錠用顆粒並びに錠
剤に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題]医薬分野
の錠剤は、通常、薬剤、賦形剤、結合剤及び滑沢剤など
の原料医薬品粉体を、杵と臼とを用いて打錠することに
より得られる。この打錠に際して、原料医薬品粉体によ
っては、例えば錠剤の上杵側の表面が剥れるキャッピン
グや、原料医薬品粉体が杵や臼に付着する、いわゆるヒ
ラツキ、ギシツキなどの打錠障害が生じ、錠剤の製造に
支障を来す場合がある。また打錠障害に起因して錠剤の
表層部などが剥離したり欠落したりする場合には、錠剤
の表面平滑性などが損われ、商品価値を低下させる。こ
の打錠障害は、一般に粉体の粒度が小さい場合に生じ易
い。
そこで、通常、練合法や流動造粒法により、原料粉体の
粒度を大きくしている。しかしながら、打錠障害、特に
杵や臼に付着し易い薬剤を高濃度に含む粉体の場合には
、打錠性が主に高濃度の薬剤により支配されるため、粒
度を大きくしても、打錠障害を解消することが困難であ
る。
打錠障害の発生を防止するためには、(1)打錠障害を
示さない賦形剤、結合剤及び滑沢剤などを多量に混合す
る方法、(2)杵や臼をクロムメツキ、ボロンコーティ
ングすることも可能である。しかしながら、上記(1)
の方法では、錠剤の硬度低下、崩壊遅延、錠剤の大型化
など、錠剤特性の劣化が生じ易く、製剤設計が困難とな
る場合がある。また上記(2)の方法では、コスト面で
の負担が大きいだけでなく、杵や臼のコーティングが完
全に行なわれず、コーティングのばらつきがある場合に
は、打錠障害が生じる。
打錠障害の中でキャッピングを防止する方法として、コ
ーンスターチやツェナセチンを、賦形剤として機能する
乳糖の15重量%水溶液でコーティングすることにより
、粉体の圧縮成形性を改善する方法が提案されている(
薬剤学、 48. (1)。
1−8 (198B))。
しかしながら、この方法では、乳糖水溶液を用いるので
、流動コーティング過程で原料粉体の流動性が低下し、
融着などにより互いに凝集して粉体粒子が粗大化する。
さらに、乳糖の濃度が15重量%と低濃度であるため、
乾燥過程で大きな熱エネルギーを必要とすると共に、コ
ーティング作業に長時間を要する。従って、粉体の生産
効率が低下する。
しかも、この方法を、打錠障害が生じる薬剤を高濃度に
含む粉体に適用しても打錠障害がさほど改善されない。
すなわち、この方法では、前記のように、原料粉体が粗
大化し、粒度が著しく大きくなる。粗大粒子は錠剤の均
一性などを損うので、得られた粉体を整粒工程に供する
必要がある。粗大粒子を整粒工程に供すると、この整粒
工程で、粗大粒子が破砕され、打錠障害を示す薬剤が粒
子表面に露呈する。そして、表面に露呈した打錠障害を
示す薬剤は、杵や臼に付着し、ヒラツキ、ギシツキなと
の打錠障害を引き起す。従って、乳糖水溶液を用いる方
法では、打錠障害のない粉体を効率よく製造するのが困
難である。
これらの問題は、医薬分野の錠剤に限らず、固形で使用
される種々の成形錠剤、例えば、浴用剤、園芸用錠剤な
どにおいても同様に生じる。
従って、本発明の主たる目的は、流動コーティング過程
での流動性及び被覆性が損われることなく、粒度の増大
を抑制しつつ、効率よくコーティングできる打錠用顆粒
の製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、打錠障害のない顆粒を効率よく製
造できる打錠用顆粒の製造方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、凝集、粗大化が抑制され、
表面が、乳糖を含むコーティング層で被覆された打錠用
顆粒、特に打錠障害のない打錠用顆粒を提供することに
ある。
本発明のさらに他の目的は、表面平滑性に優れた錠剤を
提供することにある。
[発明の構rIi] 本発明は、薬剤を含む細粒を、乳糖水性懸濁液で流動コ
ーチイブする打錠用顆粒の製造方法を提供する。
また本発明は、薬剤を含む細粒が、乳糖水性懸濁液で流
動コーチイブされている打錠用顆粒を提供する。
さらに本発明は、上記打錠用顆粒を含む錠剤を提供する
なお、以下の説明において、主に医薬用錠剤について述
べるが、細粒に含まれる薬剤は、医薬用薬剤に限定され
るものではない。すなわち、細粒に含まれる薬剤は、医
薬用薬剤に限らず、種々の固形錠剤、例えば、飲料用固
形錠剤、浴用錠剤、園芸用錠剤、農薬用錠剤などに含ま
れる薬剤であれば、特に制限されない。また固形錠剤に
含まれる結合剤、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤なども上記と
同様に、特に制限されない。
本発明の製造方法は、流動層内で流動性及び被覆性が低
下し、粗大化し易い種々の薬剤を含む粉体に適用できる
。特に、打錠障害が生じる薬剤自体、または打錠障害が
生じる薬剤を高濃度に含む粉体に好適に適用される。
打錠障害を有する薬剤としては、例えば、塩酸デラブリ
ル、クエン酸、アルコルビン酸、マンニット、3.4−
ジヒドロ−2,8−ジイソプロピル−3−チオキソ−2
H−1,4−ベンゾキサジン−4−酢酸などが挙げられ
る。
細粒中の薬剤の濃度は、錠剤の用途などに応じて選択で
きるが、打錠障害を有する薬剤を含む細粒の場合には、
通常、10〜90重量%程度である。
細粒の粒度は、流動層内での流動性が損われず、細粒の
凝集を抑制できる範囲であればよいが、通常、100〜
1000μm、好ましくは300〜700μmである。
細粒の粒度が100μm未満である場合には、流動性が
低下し、凝集し易くなり、1000μmを越える場合に
は、得られた顆粒を整粒工程に供する必要があり、作業
幼牛が低下する。このような粒度の細粒は、流動コーテ
ィング過程での流動性、及び乳糖水性懸濁液による被覆
性に優れると共に、凝集が著しく抑制される。
粒度が100μm未満の微粉末は、上記範囲の粒度に予
備造粒した後、流動コーティングに供される。微粉末の
予備造粒は、慣用の方法、例えば、流動造粒乾燥機の流
動層内で粉体を浮遊させ、流動層へ、慣用の結合剤及び
/又は賦形剤などの溶液を噴霧し、乾燥させることによ
り行なうことができる。なお、一般に錠剤用の粉体が1
00μm未満の微粉末であることが多いので、予備造粒
するのが好ましい。また予備造粒する場合、必要に応じ
て、結合剤及び/又は賦形剤などと共に、粒度が100
μm未満の微粉末を流動層内に導入してもよい。
結合剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、デキストリン、デキス
トロース、ゼラチン、寒天、グルコース、ガム、乳糖、
サッカロース、スターチ、ポリビニルアルコール、酢酸
ビニル、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルスターチ
、ワックス、水、エタノール、プロパツール、ブドウ糖
、セラック、リン酸カルシウムなどが挙げられる。
これらの結合剤は一種又は二種以上混合して使用できる
。予備造粒工程での結合剤の使用量は、造粒可能な範囲
であれば特に制限されないが、例えば、細粒100重量
部に対して、1〜二〇〇重量部、好ましくは5〜75重
量部程度である。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、デンプン、メチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、結晶セル
ロース、ヒドロキシプロピルスターチ、乳酸カルシウム
、カルボキシメチルセルロースカルシウム、アルギン酸
ナトリウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、炭酸
カルシウム、リン酸水素カルシウム、炭酸水素ナトリウ
ム、酸化マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、カオ
リン、コロイド状シリカ、尿素などが挙げられる。
これらの賦形剤は、一種または二種以上の混合物として
使用できる。予備造粒工程での賦形剤の使用量は、特に
制限されず、例えば、細粒100重量部に対して、0〜
200重量部程度である。
本発明においては、薬剤を含む細粒を、乳糖水溶液でな
く、乳糖水性懸濁液で流動コーチイブする。乳糖水性懸
濁液を用いる場合には、コーティング時間を短縮でき、
細粒の合体凝集及び粗大化が著しく抑制され、細粒の流
動性が損われず、被覆性を高めることができる。すなわ
ち、分散質が懸濁状態で存在する水性懸濁液は、水溶液
よりも水分が迅速に揮散し易い。しかも水性懸濁液では
、不揮発成分の含有量を高めることができる。従って、
コーティング時間が大幅に短縮される。また懸濁液の分
散質が細粒に付着すると、表面が凹凸状になり、細粒同
志の接触面積が小さくなるためか、細粒の凝集及び粗大
化が抑制されると共に、被覆効率が大きくなる。
さらに、乳糖水性懸濁液を用いると、打錠障害が生じる
薬剤を高濃度に含む細粒であっても、細粒の打錠障害が
著しく改善される。乳糖水性懸濁液は、乳糖を分散質と
し、乳糖の飽和水溶液を分散媒とする乳糖水性懸濁液で
あってもよく、乳糖の飽和水溶液に、前記結合剤、乳糖
を除く賦形剤、崩壊剤、滑沢剤などが溶解または分散質
として分散した懸濁液であってもよい。
乳糖水性懸濁液中の乳糖の含有量は、コーテイング性な
どを損わない範囲で選択できるが、通常、室温で飽和水
溶液となる15重量%以上、好ましくは乳糖が分散質と
なる20〜60重量%、さらに好ましくは30〜50重
量%である。乳糖の含有量が15重量%未満である場合
には、コーティング効率が低下し、コーティング作業に
長時間を要し、60重量%を越える場合には、室温で、
懸濁液をノズルから噴霧できなくなる場合がある。
乳糖水性懸濁液中の分散質の粒度は、細粒に対する被覆
性を高めるため、前記細粒よりも小さいのが好ましい。
好ましい分散質の粒度は100μm以下、特に50μm
以下である。
乳糖水性懸濁液中に溶解又は分散する結合剤及び賦形剤
としては、前記例示の化合物が挙げられる。崩壊剤とし
ては、例えば、デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ
、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ース、結晶セルロース、アルギン酸、寒天、無水ケイ酸
などが挙げられる。滑沢剤としては、例えば、ステアリ
ン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシ
ウム、ステ・アリン酸リチウム、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸アルミニウム、ステアリン酸ナトリウム、タ
ルク、安息香酸ナトリウム、ロイシン、ポリエチレング
リコール、ワックス、水素添加大豆油、デンプン、ホウ
酸、パラフィン、ココアバターなどが例示される。
これらの崩壊剤及び滑沢剤は、それぞれ一種又は二種以
上使用することができ、それらの使用量は、錠剤の特性
が低下しない範囲で選択できる。
また分散安定性を高めるため、乳糖水性懸濁液は、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫
酸ナトリウムなどの分散剤、特にヒドロキシプロピルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの
分散剤を含有するのが好ましい。乳糖水性懸濁液中の分
散剤の量は、錠剤の特性を損わない範囲で選択でき、例
えば、0゜05〜5重量%程度である。さらに、乳糖水
性懸濁液は、分散安定性などを損わない範囲で、メタノ
ール、エタノール、アセトンなどの溶媒を含んでいても
よい。
流動コーティングは、慣用の方法、例えば、流動層内で
前記細粒を浮遊させ、乳糖水性懸濁液を流動層内へ噴霧
し、乾燥させることにより行なうことができる。流動層
内の温度は、乾燥効率などを妨げない範囲、例えば、6
0〜100℃程度に設定できる。また他の流動コーティ
ングの条件は、流動層の容積などに応じて設定できる。
例えば、小型の流動造粒乾燥機を用いて流動コーティン
グする場合には、細粒の仕込量300〜1000g程度
、給気量1〜2 N m″/分程度、水性懸濁液の注液
速度10〜20 ml /分程度、スプレーエアー圧力
0.5〜1.5km/cj程度、目皿板からのノズルの
高さ30〜40aa程度の条件で行なうことができる。
乳糖水性懸濁液のコーテイング量は、細粒の粒度によっ
ても変化するが、通常、細粒に対して、固形分換算で、
約10〜70重量%、好ましくは20〜50重量%であ
る。コーテイング量が10重量%未満である場合に、細
粒の表面全体をコーティングするのが困難であり、打錠
障害が生じ易い薬剤を含む細粒では、打錠障害が生じ易
くなる。
また70重量%を越える場合には、錠剤の崩壊遅延など
が生じる場合がある。
以上のように、乳糖水性懸濁液で細粒をコーティングす
る場合には、次のような利点が生じる。
(1)細粒が流動性に優れ、凝集性が小さいことと相ま
って、水性懸濁液で被覆すると、細粒の凝集、流動性の
低下がさらに抑制され、粒子の粗大化を防止できる。
(2〉細粒の被覆性を高めることができ、効率よくコー
ティングができる。
(3)水性懸濁液を用いると、水溶液に比べて水分が迅
速に揮散するので、作業時間が著しく短縮される。
(4)水性懸濁液が乳糖を含むので、打錠障害を改善で
きる。
このようにして得られた本発明の打錠用顆粒は、粒度分
布の測定結果から、細粒の粒度、及び乳糖水性懸濁液の
コーテイング量に応じた粒子径を有している。このこと
は、前記のように、細粒の凝集、粗大化が抑制され、そ
の表面全体が、乳糖を含むコーティング層で被覆されて
いることに起因するようである。打錠用顆粒の粒子径は
、例えば、125〜1200μm1好ましくは350〜
1000μm程度である。また顕微鏡観察の結果、前記
乳糖水性懸濁液中の分散質が、打錠用顆粒の表面に凹凸
状に存在するようである。また凹凸状の分散質は、乳糖
を含むコーティング層と一体化しているようである。こ
のような打錠用顆粒は、錠剤の大小に拘らず、打錠性に
優れている。従って、本発明の打錠用顆粒は、錠剤を製
造する上で有用である。
本発明の錠剤は、少なくとも前記打錠用顆粒を含んでい
ればよい。錠剤用の打錠末には、打錠用顆粒と共に、必
要に応じて、崩壊剤、滑沢剤、第4級アンモニウム塩、
ラウリル硫酸ナトリウムなどの吸収促進剤、グリセリン
、デンプンなどの保湿剤、打錠障害を示さない薬剤、吸
着剤、その他の慣用の添加剤が含まれていてもよい。打
錠用顆粒を含む打錠末は、打錠時に、キャッピング、ヒ
ラツキ、ギシツキなとの打錠障害が発生しない。
従って、得られた錠剤は、打錠障害に起囚して錠剤の表
層部などが剥離することがなく、表面の均−性及び平滑
性に優れている。
なお、錠剤が表面均一性及び平滑性に優れているので、
必要に応じて、均一な通常の剤皮を施すことも容易であ
る。剤皮を施した錠剤としては、例えば、糖衣錠、ゼラ
チン被包錠、腸液被錠、フィルムコーティング錠、二重
錠、多層錠などが挙げられる。
[発明の効果J 本発明の打錠用顆粒の製造方法によれば、流動コーティ
ング過程での流動性及び被覆性が大きく、粒度の増大を
抑制しつつ、効率よくコーティングできる。また細粒が
、打錠障害が生じる薬剤を含む場合には、打錠障害のな
い顆粒を効率よく製造できる。
また本発明の打錠用顆粒は、凝集、粗大化が抑制され、
その表面が、乳糖を含むコーティング層で被覆されてい
る。また上記の打錠用顆粒とすることにより、打錠障害
を解消することができる。
さらに本発明の錠剤は、打錠用顆粒を含むので表面の均
−性及び平滑性に優れている。
[実施例] 以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する
実施例1 小型流動造粒乾燥機(富士産業側製、FD−38)中に
、3.4−ジヒドロ−2,8−ジイソプロピル−3−チ
オキソ−2H−1,4−ベンゾキサジン−4−酢酸20
0g、乳糖28.4g、コーンスターチ95gからなる
粉体を入れ、給気温度80℃、給気量1.5m’/分、
スプレーエアー圧0.8h/c−の条件で、結合剤とし
てのヒドロキシプロピルセルロース10.0g及び水1
90m1からなる溶液を注液速度20 ml /分で噴
霧しながら、予備造粒した。得られた予備造粒末の平均
粒子径は約300μmであった。
予備造粒末に、乳糖(平均粒径約80μm) 144.
6g、ヒドロキシプロピルセルロース4g。
および水172.7gからなる45重量%の乳糖水性懸
濁液を、注液速度10m1/分、および20m1/分の
条件で噴霧する以外、上記と同様の条件で噴霧し、予備
造粒末をコーティングし、打錠用顆粒を得た。予備造粒
末に対する乳酸水性懸濁液のコーテイング量は、固形分
換算で43重量%である。
比較例1 実施例1で得られた予備造粒末に、乳糖144゜6g1
ヒドロキシプロピルセルロース4g1および水815.
4gからなる15重量%の乳糖水溶液を、注液速度10
m1/分、20m1/分の条件で噴霧する以外、実施例
1と同様の条件で噴霧し、予備造粒末をコーティングし
、打錠用顆粒を得た。
予備造粒末に対する乳酸水溶液のコーテイング量は、固
形分換算で43重量%である。
そして、予備造粒末の粒度分布を調べると共に、コーテ
ィング時間、得られた打錠用顆粒の粒度分布及び凝集、
粗大化の程度を調べたところ、表1に示す結果を得た。
なお、表中、粒度分布の項で、16MR〜100MRと
あるのは、数字に対応するメツシュのフルイ上に残った
打錠用顆粒の残分を示し、100MPは、100メツシ
ユのフルイを通過した打錠用顆粒分を示す。
(以下、余白) 表1より、乳糖水溶液を用いた比較例1では、コーティ
ングに長時間を要するだけでなく、予備造粒末が凝集結
合して団塊となる。特に注液速度が大きい場合には、そ
の傾向が大きい。これに対して、乳糖水性懸濁液を用い
た実施例1では、コーティング時間が著しく短縮される
と共に、注液速度を大きくしても、予備造粒末に対応し
た粒度分布を示し、予備造粒末の凝集、粗大化を防止で
きる。
実施例2 実施例1の小型流動造粒乾燥機中に、3,4ジヒドロ−
2,8−ジイソプロピル−3−チオキソ−2H−1,4
−ベンゾキサジン−4−酢酸200gおよびコーンスタ
ーチ95gからなる粉体を入れ、実施例1と同様の条件
で、結合剤としての5重量%ヒドロキシプロピルセルロ
ース水溶液180 mlを注液速度20m1/分で噴霧
しながら、予備造粒した。
得られた予備造粒末に、乳糖(平均粒径的80μm)1
73g、ヒドロキシプロピルセルロース5g1および水
206gからなる45重量%の乳糖水性懸濁液を、上記
と同様の条件で噴霧し、予備造粒末をコーティングし、
打錠用顆粒を得た。
打錠用顆粒361.5gに、崩壊剤としてのコーンスタ
ーチ11.25g、および滑沢剤としてのステアリン酸
マグネシウム2.25gを添加混合し、打錠束を調製し
た。
そして、打錠束を、ロータリー打錠機(菊水製作所■製
、コレクト19K)で打錠し、1錠250■の錠剤を作
製したところ、打錠障害がなく、良好な打錠性を示した
実施例3 実施例1の小型流動造粒乾燥機中に、塩酸デラプリル1
20gおよび乳糖181.2gからなる粉体を入れ、実
施例1と同様の条件で、結合剤としての5重量%ヒドロ
キシプロピルセルロース水溶液160 ailを注液速
度20m1/分で噴霧しながら、予備造粒した。
得られた予備造粒末に、乳糖(平均粒径的80μm)1
34.4g、ヒドロキシプロピルセルロース4g、およ
び水197.6gからなる40重量%の乳糖水性懸濁液
を、上記と同様の条件で噴霧し、予備造粒末をコーティ
ングし、打錠用顆粒を得た。
打錠用顆粒335.7gに、崩壊剤としての低置換度ヒ
ドロキシプロピルセルロース22.5g。
および滑沢剤としてのステアリン酸マグネシウム1.8
gを添加混合し、打錠束を調製した。
そして、打錠束を、実施例2のロータリー打錠機で打錠
し、1錠120 mgの錠剤を作製したところ、打錠障
害がなく、良好な打錠性を示した。
実施例4 実施例1の小型流動造粒乾燥機中に、クエン酸210g
および乳糖119gからなる粉体を入れ、実施例1と同
様の条件で、結合剤としての5重量%ヒドロキシプロピ
ルセルロース水溶液220 mlを注液速度10m1/
分で噴霧しながら、予備造粒した。
得られた予備造粒末に、乳糖(平均粒径的80μm)3
50g、ヒドロキシブロビルセルロース10g1および
水525gからなる約39.5重量%の乳糖水性懸濁液
を、上記と同様の条件で噴霧し、予備造粒末をコーティ
ングし、打錠用顆粒を得た。
打錠用顆粒597gに、滑沢剤としてのステアリン酸マ
グネシウム3gを添加混合し、打錠末を調製した。
そして、打錠末を、実施例2のロータリー打錠機で打錠
し、1錠105 mgの錠剤を作製したところ、打錠障
害がなく、良好な打錠性を示した。
実施例5 滑沢剤としてのステアリン酸マグネシウムの添加量が多
い程、ヒラツキの程度が軽減されることに着目して、ス
テアリン酸マグネシウムの添加量により打錠性を評価し
た。すなわち、実施例2て得た打錠用顆粒に、滑沢剤と
してのステアリン酸マグネシウムを表2に示す割合で添
加し、打錠末を調製すると共に、実施例2のロータリー
打錠機で打錠した。そして、1000錠打錠した後、肉
眼観察により、ステアリン酸マグネシウムの添加量と打
錠性との関係を調べた。
比較例2 実施例2の打錠用顆粒に含まれるのと同一組成割合の粉
体を、予備造粒工程及び乳糖水性懸濁液による流動コー
ティング工程に供することなく造粒した。すなわち、3
.4−ジヒドロ−2,8−ジイソプロピル−3−チオキ
ソ−2H−1,4−ベンゾキサジン−4−酢酸200g
、コーンスターチ95gおよび乳糖(平均粒径的80μ
m) 173gからなる粉体を実施例1の小型流動造粒
乾燥機に入れ、実施例1と同様の条件で、結合剤として
の5重量%ヒドロキシプロピルセルロース水溶i& 2
80 mlを注液速度20m1/分で噴霧し、造粒した
得られた打錠用顆粒に、実施例5と同様に、ステアリン
酸マグネシウムを表2に示す割合で添加し、ステアリン
酸マグネシウムの添加量と打錠性との関係を調べた。
結果を表2に示す。
表中、ヒラツキの程度は、下記の基準で評価した(以下
、同じ)。
+−ニヒッツキが著しく発生する + :ヒラツキ傾向あり :ヒラツキ傾向なし 表2 表2より、ステアリン酸マグネシウムの添加量を打錠性
の尺度としたとき、乳糖水性懸濁液でコーティングした
実施例5の打錠用顆粒は、比較例2の打錠用顆粒に比べ
て、打錠性が約3倍優れている。
実施例6 実施例4で得た打錠用顆粒に、滑沢剤としてのステアリ
ン酸マグネシウムを表3に示す割合で添加し、打錠末を
調製すると共に、実施例2のロータリー打錠機で打錠し
た。そして、1000錠打錠した後、肉眼観察により、
ステアリン酸マグネシウムの添加量と打錠性との関係を
調べた。
比較例3 実施例4の打錠用顆粒に含まれるのと同一組成割合の粉
体を、予備造粒工程及び乳糖水性懸濁液による流動コー
ティング工程に供することなく造粒した。すなわち、ク
エン酸210gおよび乳糖(平均粒径的80μm)46
9gからなる粉体を実施例1の小型流動造粒乾燥機に入
れ、実施例1と同様の条件で、結合剤としての5重量%
ヒドロキシプロピルセルロース水溶液420 mlを注
液速度10m1/分で噴霧し、打錠用顆粒を得た。
得られた打錠用顆粒に、実施例6と同様に、ステアリン
酸マグネシウムを表3に示す割合で添加し、ステアリン
酸マグネシウムの添加量と打錠性との関係を調べた。
結果を表3に示す。
(以下、余白) 表3 を打錠性の尺度としたとき、乳糖水性懸濁液でコーティ
ングした実施例6の打錠用顆粒は、比較例3の打錠用顆
粒に比べて、打錠性が約3〜5倍優れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、薬剤を含む細粒を、乳糖水性懸濁液で流動コーティ
    ングする打錠用顆粒の製造方法。2、薬剤を含む細粒が
    、乳糖水性懸濁液で流動コーティングされている打錠用
    顆粒。 3、請求項2記載の打錠用顆粒を含む錠剤。
JP3695990A 1990-02-16 1990-02-16 打錠用顆粒の製造方法と打錠用顆粒並びに錠剤 Pending JPH03240723A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999017746A1 (fr) * 1997-10-07 1999-04-15 Eisai Co., Ltd. Procede de preparation de poudre emulsionnee
JP2014040379A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Shin Etsu Chem Co Ltd 疎水性薬物を含む錠剤製造方法

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WO1999017746A1 (fr) * 1997-10-07 1999-04-15 Eisai Co., Ltd. Procede de preparation de poudre emulsionnee
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