JPH03240659A - 密封容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、たとえば、軟膏剤や化粧用クリーム等のよ
うな半固体状の内容物を収納する用途に特に適する密封
容器に関する。

従来技術 軟膏剤や化粧用クリーム等の中には、密封容器に封入し
て保存しなければ、変色・変質等のおそれのあるものが
あり、これらの物質を収納するための容器は、特に、製
造から開封までの長期の保存期間にわたり、良好な気密
性を維持しなければならず、しかも、開封に際し、格別
な開封具を必要としないものが求められる。

このような密封容器として従来多用されているものは、
たとえばポリプロピレンや高密度ポリエチレン等の安定
な合成樹脂製、またはガラス製等の容器本体に、合成樹
脂製のねじ式のキャップを組み合わせるものであり、キ
ャップの内面には、高発泡ポリエチレン等の低硬度の弾
性材からなるパッキングが装着されている。なお、パ・
ノキング材料として発泡体を用いるときは、パッキング
自体に内容物か含浸されるのを防止するため、パ。

キングの両面に、ポリプロピレン等の無孔性のプラスチ
ックフィルムをラミネートし、または、酢酸ビニル等の
コーティング処理を施すことも少なくない。

発明が解決しようとする課題 かかる従来技術によるときは、その長期にわたる気密保
持性がなお不十分であるという問題があった。すなわち
、一般に、これらの用途に使用できるパッキング材料は
、圧縮応力に対してクリープ特性を示すために、密封の
初期においてはよいとしても、時間の経過とともに、パ
ッキングに対する接圧が低下して気密性が破れ、内容物
の変質等を引き起すおそれが避けられなかった。

そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑
み、容器本体の開口部の周端縁とバンキングとの接触部
にシール剤を介在させることによって、長期間にわたっ
て良好な気密性を保持することができる密封容器を提供
することにある。

課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、容器本
体と、容器本体の開口部を閉鎖するキャップと、キャッ
プの内面に装着するパッキングとからなり、容器本体の
開口部の周端縁とパッキングとの接触部に粘稠なシール
剤を介在させることをその要旨とする。

なお、開口部の周端縁には、連続するエツジ部、連続す
る凸条、連続する凹溝のいずれかを形成することができ
る。

作用 この発明の構成によるときは、容器本体は、キャップに
より、パッキングを介して密封することができるが、こ
のとき、容器本体の開口部の周端縁とパッキングとの接
触部には、粘稠なシール剤が介在するので、時間の経過
によってパッキングにクリープが発生しても、容器本体
の気密性が簡単に破壊されることがない。

容器本体の開口部の周端縁に連続するエツジ部を形成す
るときは、キャップを装着することにより、このエツジ
部がパッキングに食い込むので、気密保持性能を一層向
上することができる。開口部の周端縁に連続する凸条を
形成するときも、全く同様である。

開口部の周端縁に連続する凹溝を形成すれば、この凹溝
にシール剤を保有せしめることができるから、キャップ
を開閉操作した場合においても、良好な気密性を再現す
ることが容易である。

実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。

密封容器は、容器本体１０と、容器本体１０の開口部１
１を閉鎖するキャップ２０と、キャップ２０の内面に装
着するパッキング３１とを備えてなる（第１図、第２図
）。

容器本体１０は、外周に雄ねじｌｌａを形成した広口の
開口部１１を有し、ポリプロピレン、高密度ポリエチレ
ン、ガラス等の材料から一体成形されている。開口部１
１の周端縁には、連続するエツジ部１１ｂが形成されて
おり、エツジ部１１ｂは、容器本体１０の外側に向う斜
面１１ｃを伴っている。

キャップ２０は、雄ねじｌｌａに螺合する雌ねじ２Ｏａ
付きのねし式のキャップであり、その外周には、滑り止
めのローレット２０ｂが形成されている。キャップ２０
は、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン等の合成樹脂
材料から一体成形することができる。

パッキング３１は、キャップ２０の内面に装着されてい
る。パッキング３１は、適当な硬度と弾性とを併せ有す
る発泡ポリエチレン等のシート材の両面に、ポリプロピ
レン等の無孔性のフィルムをラミネートしたものが好適
である。

パッキング３１の下面には、粘稠なシール剤３１ａを塗
布しである。シール剤３１ａとしては、容器本体１０に
収容する内容物と反応することがないワックス類が使用
できる。すなわち、シール剤３１ａは、石油系ワックス
、植物ワックス、動物ワックス、変性ワックス等の単体
または混合物であり、さらに、これらに適当な粘着剤や
酸化防止剤等を配合したものであってもよく、通常の貯
蔵温度で垂れる程度にまて軟化したり、固化したりする
ことかなく、しかも、適当な粘稠性を維持するものを調
合して使用する。

かかる密封容器は、内容物を充填した後、キャップ２０
を締め付けると（第２図）、容器本体１０の開口部１１
の周端縁は、そのエツジ部１１ｂがパッキング３１にや
や食い込むようにして容器本体１１を封止することがで
きる。このとき、開口部１１の周端縁とパッキング３１
との接触部には、パッキング３１の下面に塗布したシー
ル剤３１ａが介在するから、パッキング３１のクリープ
により、パッキング３１に対する接圧が低下しても、容
器本体１０の気密性が破壊せず、したがって、長期にわ
たり、良好な気密性を保持することかできる。

なお、シール剤３１ａは、第２図に拘らず、パッキング
３１の下面の全面に塗布する必要はなく、パッキング３
１と開口部１１の周端縁との接触部にのみリング状に塗
布しても十分である。また、シール剤３１ａの塗布は、
容器本体１０に内容物を充填し、キャップ２ｏを装着す
る直前に行なうのがよい。

他の実施例 容器本体１０は、開口部１１の周端縁に、連続する凸条
ｌｉｄを形成することができる（第３図）。凸条１１ｄ
は、キャップ２０の装着時に、パッキング３１に食い込
むから、同様に、良好な気密保持性能を実現することが
できる。なお、凸条１１ｄは、単に、開口部１１の周端
縁を上方に滑らかに膨出させて形成してもよい（第４図
）。

容器本体１０は、開口部１１の周端縁に、連続する凹溝
ｌｉｅを形成してもよい（第５図、第６図）。シール剤
３１ａは、これをパッキング３１の下面に塗布するに代
え、凹溝１１ｅに保有せしめることができ、また、開口
部１１の周端縁は、凹溝１１ｅの両側においてパッキン
グ３１を押圧するから、キャップ２０の開閉を繰り返し
ても、良好な気密性を再現することができる。

なお、パッキング３１の下面に、リング状にシール剤３
１ａを塗布するときは、その塗布厚を不均一とし、中央
部を厚＜シ（第７図）、または、両側部を厚くしてもよ
いものとする（第８図）。

また、この発明は、ねじ式のキャップ２０に対してのみ
ならず、適当なスナップアクション形式の締付具を使用
して装着するキャップの場合にも、十分適用可能である
。

発明の詳細 な説明したように、この発明によれば、容器本体の開口
部の周端縁とキャップの内面に装着するパッキングとの
接触部に粘稠なシール剤を介在させることによって、時
間の経過とともにパッキングにクリープが生じ、パッキ
ングに対する接圧が低下しても、シール剤により気密性
が簡単に破壊されることがないから、長期にわたり良好
な気密性を保持することができるという優れた効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は実施例を示し、第１図は全体構成説明
図、第２図は第１図の要部拡大断面図である。 第３図と第４図は、それぞれ別の実施例を示す第２図相
当の要部拡大図である。 第５図と第６図は他の実施例を示し、第５図は要部斜視
図、第６図は第３図相当図である。 第７図と第８図は、それぞれさらに別の実施例を示す要
部拡大断面図である。 １０・・・容器本体 １１・・・開口部 １１ｄ・・・凸条 ２０・・・キャップ ３１・・・パッキング １１ｂ・・・エツジ部 １１ｅ・・・凹溝 ３１ａ・・・シール剤

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）容器本体と、該容器本体の開口部を閉鎖するキャッ
   プと、該キャップの内面に装着するパッキングとからな
   り、前記容器本体の開口部の周端縁と前記パッキングと
   の接触部に粘稠なシール剤を介在させてなる密封容器。 ２）前記開口部の周端縁に、連続するエッジ部を形成す
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の密封容
   器。 ３）前記開口部の周端縁に、連続する凸条を形成するこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の密封容器。 ４）前記開口部の周端縁に、連続する凹溝を形成するこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の密封容器。