JPH03239760A - 一次防錆プライマー組成物 - Google Patents

一次防錆プライマー組成物

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JPH03239760A
JPH03239760A JP3526990A JP3526990A JPH03239760A JP H03239760 A JPH03239760 A JP H03239760A JP 3526990 A JP3526990 A JP 3526990A JP 3526990 A JP3526990 A JP 3526990A JP H03239760 A JPH03239760 A JP H03239760A
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JP
Japan
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fluoride
welding
binder
weldability
compsn
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Application number
JP3526990A
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English (en)
Inventor
Masato Okajima
真人 岡嶋
Shunichi Sano
俊一 佐野
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鋼板の一次防錆ブライマーとして用いられる
、溶接性、防錆性、密着性のいずれにも優れた一次防錆
プライマー組成物に関する。
〔従来の技術〕
一般に、船舶、橋梁、タンク、プラント等の鉄構造物の
建造に際しては、加工や組み立て期間中における鋼板の
錆発生を防止するため、加工前の鋼板にブラスト処理を
施しミルスケールや錆を取り除いたのちに、−次防錆プ
ライマーを塗装するのが通常である。
この−次防錆ブライマーには、(1)溶接性として、塗
装された鋼板が溶接される際に、ピット、ブローホール
等の溶接欠陥が少ないこと(2)防錆性として、3〜6
か月間程度の暴露防錆性を有すること(3)密着性とし
て、鋼板と強固に密着し、さらに上塗り塗料との密着性
にも優れること等の性能が要求される。
従来、このような目的に用いられる一次防錆プライマー
としては、防錆性を重視したジンクリッチプライマーが
多く用いられてきた。このジンクリッチプライマーは、
一般に、有機系、無機系または両者の混合系の結合剤を
使用し、高充填された亜鉛末を主成分とするもので、塗
膜中の亜鉛末と鉄鋼面との間の電気化学的な防食作用に
よって、優れた防錆効果をもたらすものである。
しかしながら、このジンクリッチプライマーは。
防錆性には優れるものの、これを塗装した鋼板を溶接す
る場合には、塗膜厚が15μmを越えるとピットやブロ
ーホール等の溶接欠陥が発生しやすく5溶接箇所の強度
に悪影響を及ぼすことが多かつた。
この溶接欠陥の原因は、一つには、溶接時発生する水素
が、液体である溶接箇所の溶融池に溶解し、溶解した水
素は、溶融池が冷却され固化する際に水素ガスとなり、
溶融池から抜は出そうとするが抜は切らず、溶接箇所は
、水素ガスを含んだまま固化してしまい、内部に空洞が
生ずるためである。二つ目には、乾燥塗膜中に亜鉛末が
70重量%以上含まれるときに発生しやすい溶接欠陥で
、亜鉛の沸点が鉄の融点より低いことによるもので、溶
接時に亜鉛が気化してしまうためである。さらに、その
他としては、乾燥塗膜中に含まれる有機成分の熱分解生
成物、結晶水、吸着水等の気化によるものがある。
そこで、これらの溶接欠陥を減少させるためには、溶接
時のガスの発生原因となる物質を可能な限り減らすこと
が必要で、その手段として、亜鉛末に高融点の金属酸化
物を混合する方法が、特公昭54−24696号公報に
開示されている。この方法は、耐熱性に優れた顔料であ
る金属酸化物を多く配合することにより、系全体のガス
発生量を減少させようとする方法である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この特公昭54−24696号公報に記
載の方法では、なお溶接欠陥の原因としては最も大きい
とされている、溶融池に溶解する水素からのガスの発生
によるピット、ブローホール等の溶接欠陥を完全に防ぐ
ことはできず、結果として満足できるものではなかった
。さらに、多量の金属酸化物を使用した場合には、相対
的に亜鉛の量が減少するので、それに伴う防錆性の低下
が生ずることになる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、これら従来の一次防錆プライマーの欠点
を解消するため鋭意研究した結果、亜鉛末に加えて金属
弗化物を併用することにより、溶接時に発生する水素ガ
スの量を少なくし溶接欠陥を減少させ、しかも防錆性、
密着性にも優れた一次防錆プライマーが得られることを
知り1本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、結合剤、亜鉛末および金属弗化物
を必須成分としてなり、金属弗化物が乾燥塗膜中3〜3
0重量%を占めることを特徴とする一次防錆プライマー
組成物である。
本発明に使用される金属弗化物としては、例えば、弗化
カルシウム、弗化マグネシウム、弗化カリウム等の弗素
化合物がある。この金属弗化物は。
溶接フラックスの溶融池中に溶解する水素と結合するた
め、溶融池に溶解する水素を減少させることができ、金
属弗化物を配合することにより、ビット、ブローホール
等の溶接欠陥を大幅に減少させることができる。金属弗
化物の配合量は、乾燥塗膜中に3〜30重量%好ましく
は5〜20重量%となるようにする。金属弗化物の配合
量が3重量%未満では溶接性の向上は認められず、30
重量%を越えると防錆性が低下する。
本発明に使用される亜鉛末としては、従来のジンクリッ
チプライマーに使用されている亜鉛末がそのまま使用で
きる。亜鉛末の配合量は、乾燥塗膜中5〜60重量%好
ましくは20〜50重量%となるように配合すればよい
。配合量が5重量%未満では良好な防錆性が得られず、
また60重量%を越えると溶接欠陥の発生、白錆の発生
、密着性の低下等の問題が生ずる。
本発明に使用される結合剤としては、例えば、ケイ酸エ
ステル(テトラエトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン等)の加水分解縮合物、ケイ酸塩(ケイ酸ソーダ、
ケイ酸リチウム等)、コロイダルシリカ等の無機系の結
合剤のほか、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂等の一般の塗料に用いら
れる樹脂を使用することができ、これらは目的に応じて
1種または2種以上の混合物として使用する。中でも、
溶接時の高温に比較的強くガス化成分の少ない、ケイ酸
エステルの加水分解縮合物、ケイ酸塩、コロイダルシリ
カ等の無機系の結合剤を使用することが望ましい。
本発明の一次防錆プライマー組成物には、上記の結合剤
、亜鉛末および金属弗化物以外に、通常の塗料に使用さ
れる各種の顔料、溶剤、添加剤等を必要に応じて配合す
ることができる。
これらのうち、顔料としては、体質顔料、防錆顔料、着
色顔料があり、具体的には、タルク、マイカ、アルミナ
、シリカ、クレー、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、亜
鉛華、チタン白、べんがら、酸化クロム、モリブデン酸
アルミニウム、モリブデン酸亜鉛、リン酸アルミニウム
、メタホウ酸バリウム等が挙げられ、目的に応じて1種
または2種以上の混合物として使用する。
また、溶剤としては、例えば、イソプロピルアルコール
、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、ブチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルエチルケトン
、メチルイソブチルケトン、キシレン、トルエン、水等
があり、塗装作業性や塗膜乾燥性が最適になるように1
種または2種以上の混合物として使用する。
さらに、添加剤としては、タレ止め剤、湿潤剤、反応促
進剤、沈殿防止剤等を必要に応じて配合することができ
る。
本発明の一次防錆プライマー組成物は、結合剤を主とす
る第1成分と、亜鉛末および金属弗化物を主とする第2
戒分とからなる二成分型の塗料であり、その使用に際し
ては、この両者を所定の割合で混合したのち塗装に供す
る。
本発明の一次防錆プライマー組成物の主な調製方法とし
ては、上記の結合剤、亜鉛末、金属弗化物の必須成分以
外の、顔料、溶剤、添加剤等の配合方法により、例えば
下記の第1の方法、第2の方法が利用できるが、必らず
しもこれらの方法に限定されるものではない。
すなわち、まず、第1成分は結合剤のみとし、それとは
別に溶剤の中に亜鉛末、金属弗化物、顔料および添加剤
を順次加えてデイスパーで15〜60分間混合して第2
成分とする第1の方法、さらには、結合剤、溶剤、添加
剤をデイスパーで15分間混合溶解して第1成分とし、
別に亜鉛末。
粉体の金属弗化物、粉体顔料を混合して第2戊分とする
第2の方法である。
〔発明の効果〕
本発明の一次防錆プライマー組成物は、溶接時のピット
やブローホール等の溶接欠陥の発生が極めて少なく、溶
接性良好な、しかも優れた暴露防錆性、被塗物素地や上
塗り塗料との強固な密着性を示す塗膜を得ることができ
る。
〔製造例、実施例および比較例〕
以下に、製造例、実施例および比較例を挙げて本発明を
具体的に説明する。なお、製造例において部は重量部を
示す。
製造例(結合剤の調m> 下記の配合により、エチルシリケート40(日本コルコ
ート社製商品名、テトラエトキシシラン、Sin、1m
度40%)の加水分解線金物を得、結合剤とした。
エチルシリケート40 0、IN塩酸水溶液 説イオン水 100部 1部 13部 合計 200部 まず、エチルシリケート40とイソプロピルアルコール
とをステンレス製の容器に入れ、撹拌しなからO,IN
塩酸水溶液と脱イオン水とを1時間かけて滴下した。滴
下終了後、40’Cに保ちながら3時間撹拌を続は結合
剤を得た。このとき。
結合剤中のSin2濃度は20%であった。
実施例1〜Gおよび比較例1〜6 第1表に示す配合に従い、まず容器に溶剤を仕込み、そ
の中に亜鉛末、金属弗化物、顔料および添加剤を順次加
えて、デイスパーで30分間混合し第2成分を得た。
次に、製造例で得られた結合剤を第1成分とし、その第
1戊分とここで得られた第2戊分とを重量比で1:3の
割合で混合して一次防錆ブライマーとし、それらについ
て以下に示す試験方法で、溶接性、防錆性、密着性に関
する塗膜性能試験を行なった。結果は第2表に示した。
(イ)溶接性 150X1000X15mmのサンドブラスト鋼板2枚
に、それぞれエアースプレーにより乾燥塗膜厚が↓5μ
mとなるように一次防錆プライマーを塗装し、温度20
℃、関係湿度75%の条件で7日間乾燥させて試験片と
した。
この試験片2枚のうち1枚を平面上におき、その150
mmの両辺を結ぶ中心線上に、他の1枚の1000mm
の辺がのるように垂直に立て、その1000mmの辺の
両側の稜線に沿って溶接を行ない、溶接箇所のピット発
生数およびブローホール発生量を41り定した。
溶接方法  :炭酸ガス半自動溶接 溶接ワイヤー:5F−11,2mmφ 電流    :320A 電圧    :25v 溶接速度  : 500mm/m i n溶接形状  
:T型隅肉溶接(両側溶接)なお、ピット発生数は、第
2ビードについて、溶接長さ1000mmのうち両端か
らそれぞれ100m11を除いた残り800mmの間に
発生したピットの数を調べた。ピット発生数は1個以下
を合格とした。
また、ブローホール発生量は、第2ビー、ドについて、
ビード破断面積に対するブローホール面積の割合で評価
した。ブローホール発生量は3%以下を合格とした。
(ロ)防錆性 70X200X3.2mmのサンドブラスト鋼板を用い
、(イ)溶接性の場合に準じて処理し試験片を得た。
この試験片について、JIS  K5400の耐塩水噴
霧試験を行ない、240時間後の錆の発生状態を観察し
た。
評価基準については、ASTM (D−610)に従っ
て点数により評価した。防錆性は9点以上を合格とした
(ハ)密着性 (ロ)防錆性の場合に準じて作製した試験片について、
JIS  K5400の基盤目試験に準拠して2mll
1幅にナイフで切傷をつけ、塗膜の剥離状態を調へで塗
膜の残存率で表示した。密着性は塗膜の残存率100%
を合格とした。
第2表の結果から明らかなように、比較例1〜6におい
ては、溶接性、防錆性、密着性のすべてに満足できるも
のはなかったのに対し、実施例1〜6においては、いず
れもビットの発生がなく、ブローホール発生量も3%以
下で溶接性に優れており、さらに防錆性、密着性とも良
好な結果を示していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  結合剤、亜鉛末および金属弗化物を必須成分としてな
    り、金属弗化物が乾燥塗膜中3〜30重量%を占めるこ
    とを特徴とする一次防錆プライマー組成物。
JP3526990A 1990-02-16 1990-02-16 一次防錆プライマー組成物 Pending JPH03239760A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005097584A (ja) * 2003-09-04 2005-04-14 Chugoku Marine Paints Ltd 一次防錆塗料組成物、および一次防錆塗膜付き鋼板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005097584A (ja) * 2003-09-04 2005-04-14 Chugoku Marine Paints Ltd 一次防錆塗料組成物、および一次防錆塗膜付き鋼板

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